JP2006294570A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ICカード10の段差部12、12と摺動可能に係合する係合段部57、57が形成されたカードコネクタ30の上板部41に誤挿入防止孔51、51を形成し、ICカード10が上下反転して、すなわち下側挿入部13を上にして受入凹部43に誤挿入されたときに、誤挿入防止孔51、51の当接縁53、53が下側挿入部13の略先端面の両側部22、23の少なくとも一方に当接する構成とし、ICカード10の挿入を所定位置で阻止する。
【選択図】 図1
Description
上側挿入部11、下側挿入部13の先端部右側には、誤挿入防止用の切欠部18が形成されている。
上側挿入部11の側面には、ロック用凹部19とライトプロテクトスイッチ21とが設けられている。
このカードコネクタ100は、ICカード10を挿脱可能に保持するコネクタ本体31と、このコネクタ本体31に挿入されたICカード10と電気的に接続可能な複数のコンタクト32とを具備している。
絶縁ハウジング33は、底板部36、側板部37、37及び背板部38を具備し、側板部37、37の内壁面には、受入凹部43内に挿入されたICカード10の段差部12、12と摺動可能に係合してICカード10を案内する係合段部57、57が形成されている。
66はスライダ、67はばね片、68はコイルスプリングである。
ロック機構部61、スライダ66、ばね片67及びコイルスプリング68は、ICカード10のプッシュ・イン、プッシュ・アウトを可能にするための機構を構成している。
また、接続対象がコネクタに対して適合品であるか否かに拘わらず、接続対象の前後を逆にしてコネクタの受入凹部に無理に挿入する場合にも同様の問題点があった。
ICカード10は、図12(a)(b)に示すように形成され、従来例で説明したものと同一に構成されている。
絶縁ハウジング33は、絶縁性合成樹脂で一体に成形された底板部36、側板部37、37及び背板部38を具備し、上面とICカード10の挿入口側が開口している。
また、シールドカバー35は、厚さt(例えばt=0.2mm)の導電性金属薄板を略逆U字状に折曲して形成され、上板部41及び側板部42、42を具備している。
そして、シールドカバー35で絶縁ハウジング33の上面と側板部37、37の外壁面を覆ってICカード10の受入凹部43を形成し、側板部42、42に形成された係止孔45〜45に、側板部37、37に突設された係止突起46〜46を係止して、シールドカバー35が絶縁ハウジング33に固定される。
底板部36の外壁面には、プリント配線基板への位置決め突起47、47が突設されている。
誤挿入防止孔51の当接縁53は、当接時に下側挿入部13から受ける押圧力をより効率的に受けて誤挿入阻止力を大きくするために、及び/又は下側挿入部13と当接する面積を広くして誤挿入阻止力を大きくするために、ICカード10が上下反転して受入凹部43に誤挿入されたときに、当接縁53の縁面が下側挿入部13の挿入方向に対して略垂直となる位置に形成されている。
背板部38には、複数のコンタクト32の保持部が固着され、コンタクト32の接触部は、受入凹部43内に挿入されたICカード10の対応するICカード10と弾性接触可能に受入凹部43内に突設され、コンタクト32の接続部は、絶縁ハウジング33の外に突出してプリント配線基板(図示省略)の配線パターン(例えば信号線)に半田接続される。
ロックピン65は、シールドカバー35の一部を舌片状に下向きに切り起こしたばね片67によって、上から下へ向かって付勢されている。
スライダ66は、一方の側板部37に沿って摺動可能となるように受入凹部43内に設けられるとともに、コイルスプリング68によって受入凹部43の受入口側に付勢され、その内側には、受入凹部43内に挿入されたICカード10の切欠部18と当接する傾斜部69が形成されている。
ロック機構部61、スライダ66、ばね片67及びコイルスプリング68は、ICカード10のプッシュ・イン、プッシュ・アウトを可能にするための機構を構成している。
他方の側板部37には、適正位置まで挿入されたICカード10のライトプロテクトスイッチ21と当接し、ライトプロテクトスイッチ21のロック、アンロック状態に応じてオン、オフする端子片71、72が設けられている。
シールドカバー35の側板部42、42の下端縁の所定部には、複数の接地用接続片73〜73が外側へ折曲して形成され、これらの接地用接続片73〜73はプリント配線基板(図示省略)の配線パターン(例えば接地線)に半田接続される。
(1)ICカード10を図12(a)に示すような上側挿入部11を上側にしてカードコネクタ30に装着し、受入凹部43内に適正挿入される場合には、ICカード10はその段差部12、12が絶縁ハウジング33の係合段部57、57に摺動可能に係合して受入凹部43内の所定位置まで案内され、ICカード10のロック用凹部19にロックばねが係合してロック状態となる。
このロック状態では、ICカード10の接触パッド17〜17とカードコネクタ30の対応するコンタクト32〜32の接触部とが弾性接触して、ICカード10とカードコネクタ30が電気的に接続される。
このときに、プッシュ・イン機構によって、ICカード10の切欠部18がスライダ66の傾斜部69を押圧摺動してロックピン65の一側端がハートカム62に係合する。
すると、プッシュ・アウト機構の作用により、ICカード10でスライダ66が先端側へ移動してロックピン65の一側端がハートカム62から外れてガイド溝63に案内され、コイルスプリング68のばね力によってスライダ66が挿入口側に付勢され、ICカード10がロック解除されて受入凹部43から抜き取り可能となる。
以上の(1)(2)の作用は従来例と同様である。
(1)ICカード10を、図12(b)に示すような下側挿入部13を上側にして、カードコネクタ30の受入凹部43内に無理に挿入された場合には、図4(c)に示すように、ICカード10の上側挿入部11の下面の両側が係合段部57、57の上面に当接するとともに、下側挿入部13が上板部41の中央部を上方へ湾曲変形して、誤挿入される(すなわち挿入が許される)。
しかし、ICカード10の受入凹部43内への挿入が進み、図4(a)(b)に示すように、下側挿入部13の両側部22、23の一方23が対応する誤挿入防止孔51の当接縁53に当接すると、ICカード10のそれ以上の挿入が阻止される。このため、ICカード10の先端部がカードコネクタ30のコンタクト32〜32の接触部に当接して損傷するのを防止できる。
挿入部14aは、挿抜方向に垂直な横断面の外側輪郭が略横長矩形状に形成された上側挿入部11aと、この上側挿入部11aより若干幅狭として両側面と上側挿入部11aの下面との間に段差部12a、12aを形成した下側挿入部13aとからなっている。
絶縁ハウジング33aは、底板部36a、側板部37a、37a及び背板部を具備し、上面とプラグコネクタ10aの挿入口側が開口し、側板部37a 、37aの内壁面には、プラグコネクタ10aを受入凹部43aに挿入したときにプラグコネクタ10aの段差部12a、12aと摺動可能に係合して案内する係合段部57a、57aが形成されている。
シールドカバー35aは、導電性金属薄板を略逆U字状に折曲し形成され、上板部41a及び側板部42a、42aを具備し、絶縁ハウジング33aの上面及び側板部37a、37aの外壁面を覆って受入凹部43aを形成している。
側板部42a、42aの下端縁から突設した接続用舌片85〜85は、プリント配線基板76の配線パターン(例えば接地線)に半田接続されている。
誤挿入防止孔51aの当接縁53aは、当接時に下側挿入部13aから受ける押圧力をより効率的に受けて誤挿入阻止力を大きくするために、及び/又は下側挿入部13aと当接する面積を広くして誤挿入阻止力を大きくするために、プラグコネクタ10aが上下反転して受入凹部43aに誤挿入されたときに、当接縁53aの縁面が下側挿入部13aの挿入方向に対して略垂直となる位置に形成されている。
(1)まず、適正挿入時について説明する。
プラグコネクタ10aを図7(a)に示すような上側挿入部11aを上側にしてリセプタクルコネクタ30aに装着し、受入凹部43a内に適正挿入された場合には、プラグコネクタ10aは、その段差部12a、12aが絶縁ハウジング33aの係合段部57a、57aに摺動可能に係合して受入凹部43a内の所定位置まで案内されてロック状態となり、プラグコネクタ10aのコンタクトの接触部にリセプタクルコネクタ30aの対応するコンタクトの接触部が弾性接触して、プラグコネクタ10aとリセプタクルコネクタ30aが電気的に接続する。
プラグコネクタ10aを、図7(b)に示すような下側挿入部13aを上側にして受入凹部43a内に無理に挿入された場合には、上側挿入部11aの下面の両側が係合段部57a、57aの上面に当接するとともに、下側挿入部13aが上板部41aの中央部を二点鎖線で示すように上方へ湾曲変形して誤挿入される(すなわち、挿入が許される)。
しかし、プラグコネクタ10aの受入凹部43a内への挿入が進み、下側挿入部13aの両側部22a、23aが誤挿入防止孔51a、51aの当接縁53a、53aに当接すると、プラグコネクタ10aのそれ以上の挿入が阻止される。このため、コンタクトの損傷等を防止することができる。
カードコネクタ30bは、受入凹部43bの両側内壁面に係合段部が形成されていない点を除いて、図1から図4のカードコネクタ30と同様に形成されている。すなわち、カードコネクタ30bのコネクタ本体31bは絶縁ハウジング33bとシールドカバー35bを具備し、シールドカバー35bの上板部41bには、誤挿入防止孔51b、51bが形成されている。この誤挿入防止孔51b、51bは、不適合なICカード10bが受入凹部43b内に誤挿入されたときに、この挿入の早期においてICカード10bの両側部22b、23bに当接する当接縁53b、53bを有するように、受入凹部43bの受入口側に近い位置に形成されている。
リセプタクルコネクタ30cは、受入凹部43cの両側内壁面に係合段部が形成されていない点と、シールドカバー35aを具備しない点とを除いて、図7(a)(b)のリセプタクルコネクタ30aと同様に形成されている。すなわち、リセプタクルコネクタ30cは、受入凹部43cの挿抜方向に垂直な横断面の内側輪郭が略矩形状に形成され、コネクタ本体31cは絶縁ハウジング33cと複数のコンタクト(図示省略)を具備し、絶縁ハウジング33cの弾性変形可能な上板部41cには、誤挿入防止孔51c、51cが形成されている。
この誤挿入防止孔51c、51cは、図10(b)に示すような不適合なプラグコネクタ10cの挿入部14cが受入凹部43c内に無理に挿入されたときに、この誤挿入の早期において挿入部14cの略先端面の両側部(図示省略)に当接する当接縁53c、53cを有するように、受入凹部43cの受入口側に近い位置に形成されている。
リセプタクルコネクタ30dは、図11(a)に示すように、受入凹部43dの挿抜方向に垂直な横断面の内側輪郭が略矩形状に形成され、その幅がW、誤挿入防止突起91の内側面から対面する内壁面までの高さがHである点を除いて図10のプラグコネクタ10cと同様に形成されている。
コネクタ本体31dは、絶縁ハウジング33dと複数のコンタクト(図示省略)を具備し、絶縁ハウジング33dの弾性変形可能な上板部41dには、誤挿入防止孔51d、51dが形成されている。
この誤挿入防止孔51d、51dは、図11(b)に示すような不適合なプラグコネクタ10dの挿入部14dが受入凹部43d内に無理に挿入されたときに、この誤挿入の早期において挿入部14dの略先端面の両側部(図示省略)に当接する当接縁53d、53dを有するように、受入凹部43dの受入口側に近い位置に形成されている。
例えば、特開2004−127731に開示されているような、シールドカバーの上板部に切り起こしでU字状の誤挿入防止突起が形成された場合についても、本発明を利用することができる。すなわち、絶縁ハウジングの底板部を弾性変形可能に形成し、この底板部に本発明に特有の誤挿入防止孔を形成することによって、及び/又はシールドカバーの上板部の誤挿入防止突起から離れた位置に本発明に特有の誤挿入防止孔を形成することによって、接続対象の無理な挿入を阻止することができる。
10a、10c、10d…プラグコネクタ(接続対象の一例)
11、11a…上側挿入部
12、12a…段差部
13、13a…下側挿入部
14、14a〜14d…挿入部
30、30b…カードコネクタ(コネクタの一例)
30a、30c、30d…リセプタクルコネクタ(コネクタの一例)
31、31a〜31d…コネクタ本体
33、33a〜33d…絶縁ハウジング
35、35a、35b…シールドカバー
41、41a〜41d…板部
43、43a〜43d…受入凹部
51、51a〜51d…誤挿入防止孔
53、53a〜53d…当接縁
57、57a…係合段部
Claims (8)
- 接続対象(10、10a〜10d)の挿入部(14、14a〜14d)を受け入れる受入凹部(43、43a〜43d)が形成されたコネクタ本体(31、31a〜31d)を具備したコネクタであって、コネクタ本体(31、31a〜31d)は、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに挿入部(14、14a〜14d)の挿入方向と平行な外壁面と対面する弾性変形可能な板部(41、41a〜41d)を具備し、この板部(41、41a〜41d)に、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに接続対象(10、10a〜10d)の略先端面に当接する当接縁(53、53a〜53d)を有する誤挿入防止孔(51、51a〜51d)が形成されていることを特徴とするコネクタ。
- 誤挿入防止孔(51、51a〜51d)の当接縁(53、53a〜53d)は、受入凹部(43、43a〜43d)の受入口側に近い位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 誤挿入防止孔(51、51a〜51d)の当接縁(53、53a〜53d)は、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに、当接縁(53、53a〜53d)の縁面が挿入部(14、14a〜14d)の挿入方向に対して略垂直となる位置に形成されていることを特徴とする請求項1又2記載のコネクタ。
- 板部(41、41a〜41d)に形成される誤挿入防止孔(51、51a〜51d)は、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに接続対象(10、10a〜10d)の略先端面の両側部の少なくとも一方に当接する当接縁(53、53a〜53d)を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のコネクタ。
- 誤挿入防止孔は、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに、挿入部(14、14a〜14d)の略先端面の両側に当接する当接縁(53,53、53a,53a〜53d,53d)を有する2つの誤挿入防止孔(51,51、51a,51a〜51d,51d)で形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のコネクタ。
- 2つの誤挿入防止孔(51,51、51a,51a〜51d,51d)の当接縁(53,53、53a,53a〜53d,53d)は、接続対象(10、10a〜10d)が受入凹部(43、43a〜43d)に誤挿入されたときに、挿入部(14、14a〜14d)の略先端面の両側部に同時に当接する位置に形成されていることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
- コネクタ本体(31、31a、31b)は、前面及び上面を開口した絶縁ハウジング(33、33a、33b)と、この絶縁ハウジング(33、33a、33b)の上面開口部を覆って受入凹部(43、43a、43b)を形成するシールドカバー(35、35a、35b)とからなり、シールドカバー(35、35a、35b)の上板部(41、41a、41b)に誤挿入防止孔(51、51a、51b)が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のコネクタ。
- 接続対象(10、10a)の挿入部(14、14a)は、挿抜方向に垂直な横断面の外側輪郭が略横長矩形状に形成された上側挿入部(11、11a)と、この上側挿入部(11、11a)より若干幅狭として両側面と上側挿入部(11、11a)の下面との間に段差部(12,12、12a,12a)を形成した下側挿入部(13、13a)とを具備し、受入凹部(43、43a)の両側内壁面に接続対象(10、10a)の挿抜時に段差部(12,12、12a,12a)と摺動可能に係合する係合段部(57,57、57a,57a)を形成し、コネクタ本体(31、31a)の板部(41、41a)は、接続対象(10、10a)が受入凹部(43、43a)に適正挿入されたときに上側挿入部(11、11a)の上面に対面する上板部であり、この上板部(41、41a)に、接続対象(10、10a)が上下反転して受入凹部(43、43a)に誤挿入されたときに、下側挿入部(13、13a)の略先端面に当接する当接縁(53、53a)を有する誤挿入防止孔(51、51a)が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のコネクタ。
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