JP2006294541A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】PDPのパネル内部に残留するCH系の不純物ガスの影響を抑えて、高効率、高画質なPDPを実現する。
【解決手段】複数の表示電極6を形成するとともに表示電極6を誘電体層7および保護膜8で覆った前面板1と、放電空間が形成されるように前面板1に対向配置されかつ表示電極6と直交する方向に形成したアドレス電極10を形成するとともに放電空間を区画する隔壁12間に蛍光体層13を形成した背面板2とを備え、放電空間に放電ガスが充填されたプラズマディスプレイパネル100において、放電ガスにオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスを含む構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明はガス放電表示装置、特に、希ガス放電による紫外線で赤、緑、青各色の蛍光体を励起発光させて映像・画像を表示させる表示デバイスとして知られているプラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関するものである。
近年、双方向情報端末として大画面で薄型のテレビ受像機や公衆表示装置への期待が高まっており、液晶表示パネル(LCD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等の数多くの表示デバイスが提案されている。これらの表示デバイス中でもプラズマディスプレイパネル(以下、PDPとも略記する)は、自発光型で美しい画像表示ができ、大画面化が容易である等の理由から、視認性に優れた薄型の表示デバイスとして注目されており、高精細化および大画面化に向けた開発が進められている。
このPDPには、大別すると、駆動方式からはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化への取り組みが比較的進め易いことおよび製造の簡便性により、現状では、AC型で面放電型のPDPが主流を占めるようになってきている。
AC型で面放電型のPDPは、透明基板に複数組の並行するストライプ状の維持電極と走査電極からなる表示電極、誘電体層、およびMgOによる保護膜(保護層ともいう)等からなる構成物を形成した前面板と、別の基板に複数のストライプ状のアドレス電極(データ電極ともいう)、下地誘電体層、隔壁、蛍光体層等の構成物を形成した背面板とを、表示電極とデータ電極を直交させ、かつ内部に微小な空間(内部空間)を形成するように対向配置するとともに、周囲を封着部材により封止し、そして前記内部空間にネオンおよびキセノンなどを混合してなる放電ガスを例えば66500Pa(約500Torr)程度の圧力で封入することにより構成したものである(例えば、非特許文献1参照)。
そして、PDPの一層の高効率化と高画質化を達成するのに、放電で発生する紫外線源であるXeガス圧を増加させるためのさらなる高Xe化等を含め、様々な手法により高効率化を図ることが検討されている。しかし、高効率化により放電自体のばらつきが生じ易いとか、PDPの動作寿命が低下するとか、保護膜のスパッタが進みPDPの動作が不安定になるとかいった課題が従来よりもさらに顕著になる傾向がみられる。このような、放電のばらつき、寿命の低下、保護膜のスパッタによる動作不良等はPDPのパネル内部の放電ガスに混入する不純物ガス(例えばCH系のガス)の影響によると考えられているが、これらの不純物ガスの対策は容易ではなかった。そこで、PDのPパネル内部の放電ガスに不純物ガスを混入させないようにする各種の方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
ここで、これらの方法の例をいくつか示す。上述のように、PDPは、前面ガラス基板上に表示電極と誘電体層と保護膜とが形成された前面板と、背面ガラス基板上にアドレス電極と下地誘電体層と隔壁と蛍光体層とが形成された背面基板とが放電空間を挟んで対向配置されて構成されており、PDPの各構成要素を形成する材料にはCH系の原料が含まれるものが多い。これらの材料は工程中の焼成や形成後の洗浄により、CH系の残留物を除去しているが、完全に除去できずに、残留することがある。提案されている方法は、いずれも各構成要素を形成する工程後にさらなる洗浄を追加したり、特別の処理を追加実施したりするものである。
例えば、フォトリソグラフィーにより隔壁や電極の形成を行う場合、フォトレジスト剤を使用するので、隔壁や電極の形成時のレジストが残留するとパネル内で不純物ガスの原因となり、また、電極間にレジスト残さ等があると、誘電体中に不純物や気泡の発生原因となるので、隔壁材を埋め込む前や、電極を焼成する前等にオゾン水、イオン水を用いて洗浄することによりレジスト除去性を高め、電極間の絶縁性を向上させるとともに、PDPのパネル内にCH系の化合物からなるレジストの残留をなくして不純物ガスの発生を抑えようとする方法がある。また、PDPの前面板を形成する際において基板上に透明電極を形成した後に、そして、PDPの背面板を製造する際において基板を受け入れたときや基板上にアドレス電極を形成した後等に、密閉雰囲気中でオゾンを含む溶液を用いて基板上に付着した有機物を洗浄あるいは処理反応させ、CH系の化合物である有機物を残留させないで、CH系も含めた不純物ガスの発生を防止する方法がある。さらに、PDPの前面板の形成工程において誘電体層を形成する前に、また、PDPの背面板の形成工程において基板を受け入れたときに、隔壁を形成する前や蛍光体層を形成する前にそれぞれの工程に際して、付着あるいは残留する有機物の除去をオゾンを含んだ溶液あるいは炭酸エチレンを含んだ溶液によって効果的に行うことで、CH系の化合物である有機物を残留させないで、不純物ガス(CH系ガス)の発生を抑止しようとする方法もある。
内池平樹、御子柴茂生共著、「プラズマディスプレイのすべて」(株)工業調査会、1997年5月1日、p79−p80 特開2002−75174号公報 特開2004−6174号公報 特開2004−6177号公報 特開2004−6180号公報
しかしながら、前述した従来の方法は、いずれも各構成要素を形成する工程後にさらなる洗浄を追加したり、特別の処理を追加実施したりするものであるので、CH系の残留物を非常に少ない状態にすることは可能であるが、極微量の有機物等のCH系の不純物を完全に除去することは不可能である。特に、PDPの各構成要素で緻密で表面が平坦なものは、不純物の除去率が比較的高いが、多孔質の性状を有するものは、構成材料の内部にCH系の不純物が浸透するので除去は極めて困難になる。また、MgOの保護膜や蛍光体層等の構成要素にいたっては、洗浄や処理によりそれらの特性が変化してしまうおそれがあるので、前述の例に示したようなCH系の不純物の除去方法により処理することができず、課題として残されていた。
また、放電のばらつきや寿命の低下、保護膜のスパッタ等が生じる等の問題の原因であるPDPのパネル内に存在する不純物ガスを除去したり、不純物ガスの影響を抑えたりするという観点で考えると、実際のPDPを製造する場合の排気・ガス封入工程における相対的に低い排気温度では不純物ガスを十分に除去することができないし、排気工程までにパネルの各構成要素である隔壁、蛍光体、MgO、誘電体等に物理吸着、あるいは化学吸着したCH系の不純物ガスを含めて吸着ガスの除去が非常に困難であるという問題もあり、新たな方法を開発することが課題となっていた。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、PDPのパネル内部に残留するCH系の不純物ガスの影響を抑えて、高効率、高画質なPDPを実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイパネルは、複数の表示電極を形成するとともに前記表示電極を誘電体層および保護膜で覆った前面板と、放電空間が形成されるように前記前面板に対向配置されかつ前記表示電極と直交する方向に形成したアドレス電極を形成するとともに前記放電空間を区画する隔壁間に蛍光体層を形成した背面板とを備え、前記放電空間に放電ガスが充填されたプラズマディスプレイパネルにおいて、前記放電ガスにオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスが含まれている構成を有している。また、本発明のプラズマディスプレイパネルは、放電ガスが少なくとも一種類の希ガスを含んでいる構成、また、希ガスがHe、Ne、Ar、Kr、Xeのいずれかである構成に加えて、前記放電ガスに含まれるオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスの含有量が0.01ppmから5%の範囲にある構成を有していてもよい。
これらの構成により、パネルの内部に残留するCH系不純物ガスが除去されたPDPが得られるので、放電のばらつきや寿命の低下、保護膜のスパッタ等が生じず、併せて不純物ガスの表示品質や寿命特性への影響が抑えられて高効率、高画質なPDPを提供することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、複数の表示電極を形成するとともに前記表示電極を誘電体層および保護膜で覆った前面板と、放電空間が形成されるように前記前面板に対向配置されかつ前記表示電極と直交する方向に形成したアドレス電極を形成するとともに前記放電空間を区画する隔壁間に蛍光体層を形成した背面板とを備え、前記放電空間に放電ガスが充填されたプラズマディスプレイの製造方法において、対向配置した前記前面板と前記背面板とからなるパネルを周辺部に形成した封着部材によって封止する封止工程と、封止したパネル内部のガスを排気する排気工程を備え、前記封止工程または前記排気工程で、前記パネル内部の構成要素をオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスに曝す処理を行う構成を備えている。
また、本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、前記封止工程においてパネル内部にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを流しながらパネルを封止し、次いで、前記排気工程においてパネル内部のガスを排気することを特徴とする。さらに、封止したパネル内にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを導入して保持し、前記排気工程においてパネル内部のガスを排気することを特徴とする。さらに、前記排気工程において、排気中にパネル内にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを導入してパネル内部の構成要素をオゾンが含まれるガスに曝し、その後前記パネル内部のガスを排気することを特徴とする。
これらの工程・手順を有する製造方法により、従来の排気・ガス封入工程における相対的に低い排気温度では十分に除去することができず、また、排気工程までにパネルの各構成要素である隔壁、蛍光体、MgO、誘電体等に物理吸着、あるいは化学吸着したCH系を含めて不純物ガスの除去が非常に困難であったのを解決でき、パネルの内部に残留するCH系不純物ガスが除去されたPDPが得られるので、放電のばらつきや寿命の低下、保護膜のスパッタ等が生じず、併せて不純物ガスの表示品質への影響が抑えられて高効率、高画質なPDPを実現することが可能になる。
本発明のPDPによれば、不純物ガスによる放電のばらつきや保護膜のスパッタ等の表示品質や寿命特性への影響を抑制することが可能になり、高画質で長寿命のPDPを実現することができる。
以下、本発明のPDPについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態におけるPDPについて、図1、図2を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態におけるPDPの概略構成を示す分解斜視図であり、図2は本発明の実施の形態におけるPDPの画像表示部の概略構成を示す平面図である。図1、図2において同じ構成要素には同一符号を付している。
図1において、PDP100は、前面板1と背面板2とから構成されている。前面板1は、フロート法による硼珪素ナトリウム系ガラス等からなるガラス基板等の透明な前面側の基板3上に、PDP100の構成物として走査電極4と維持電極5とで対をなすストライプ状の表示電極6を有する。また、コントラストを向上させる目的でブラックストライプ(図示せず)を有することもある。表示電極6群を覆う誘電体層7と、さらにその誘電体層7上にMgOからなる保護膜8とを有する。なお、走査電極4および維持電極5は、それぞれ透明電極4a、5a、およびこの透明電極4a、5aに電気的に接続されたCr/Cu/CrまたはAg等からなるバス電極4b、5bとから構成されている。
また、背面板2は、基板3に対向配置される背面側の基板9上に、PDP100の構成物として、表示電極6と直交する方向に形成したアドレス電極(データ電極ともいう)10と、そのアドレス電極10を覆う下地層である下地誘電体層11と、この下地誘電体層11上の例えばストライプ状の隔壁12と、各隔壁12間の側面および下地誘電体層11の表面上にカラー表示のために通常、赤、緑、青の3色が順次に繰り返し配置された蛍光体層13とを有している。
上記構成の前面板1と背面板2とを、表示電極6とアドレス電極10とが直交し、内部に微小な内部空間を形成するように隔壁12を挟んで対向配置するとともに、周囲を封着部材により封止してPDPを組み立ててから、パネル内のガスが排気されることになる。
既に述べたように、一般にPDPの各構成要素はCH系の原料が含まれる材料で形成されることが多いので、CH系の不純物として残留しないように焼成や洗浄処理がされている。残留不純物をさらに少なくするために、本発明の実施の形態におけるPDPは、以下に述べる3種類の方法のいずれかの処理を実施して製造される。一つ目の方法は、オゾンを含むガスを流しながらパネルを封止した上で、パネル内部のガスを排気する方法である。二番目の方法は、従来の方法でパネルを封止し、次いで封止したパネル内にオゾンを含むガスを導入して保持し、その後にパネル内部のガスを排気する方法である。また、三番目の方法は、従来の方法でパネルを封止した上で、排気処理に入り、排気処理の途中でパネル内にオゾンを含むガスを導入する処理を追加し、パネル内部の構成要素をオゾン含有ガスに曝しておいてから、最後にパネル内部のガスを排気する方法である。上記の3種類のいずれの方法でも、PDPの構成要素に残留するCH系の不純物の量を大幅に減少させる効果が認められている。
続いて、上述したように封止および排気されたPDPのパネル内部空間に例えばNe(ネオン)、Xe(キセノン)などの希ガスを混合して準備した放電ガスを例えば66500Pa(500Torr)程度の圧力で封入することによりPDP100パネルを完成させている。既に述べたように、本発明の実施の形態におけるPDPは、封止および排気するときにオゾンを含むガスでパネル内部の構成要素を曝す処理を行っているので、パネル内の構成要素に残留するCH系の不純物の量は非常に少なくなっている。しかし、完全に除去することは不可能であるので、上記放電ガスにオゾンを微量混合させて、オゾンによりパネル内に残留するCH系の不純物ガスの影響を抑えるようにしている。具体的に説明すると、放電ガスを構成するガスの少なくとも一種に所定の圧力でオゾンを混合させた混合ガスを準備し、この混合ガスを用いてPDPのパネル内に微量のオゾンを含む放電ガスを導入(封入)している。すなわち、本発明の実施の形態におけるPDPは放電ガスが希ガスのうち少なくとも一種とオゾンとの混合ガスとなっている。また、後述するように、放電ガスが希ガスのうち少なくとも一種とオゾンおよび酸素ガス(O)を含んでいてもよいし、放電ガスが希ガスのうち少なくとも一種と酸素ガス(O)を含んでいてもよい。放電ガスに用いる希ガスはHe、Ne、Ar、Kr、Xeのうちから選ばれる少なくとも一種類であり、望ましくはNeとXeの混合ガスであることが好ましい。
なお、図1では内部の構成が判り易いように、前面板1と背面板2とは両基板間を離して描いているが、実際には、前面板1と背面板2とは隔壁12を挟んだ状態で、背面板2の隔壁12が前面板1に接するように対向配置している。
上述したような構成で形成されたPDP100のアドレス電極10、表示電極6に印加する周期的な電圧によって放電を発生させ、この放電により発光する紫外線を蛍光体層13に照射し、蛍光体を励起させて可視光に変換させることにより、画像表示を行う。
一方、図2において、走査電極4と維持電極5は、マトリクス表示の各ラインにおいてAで示した位置の放電ギャップ14を挟んで隣接するように列方向に交互に配列されている様子を示している。ここで、PDPの内部空間が隔壁12によって区画されて、表示電極6とアドレス電極10(図示せず)とが直交する部分が単位発光領域である放電セル15として機能する。また、非発光領域16には、コントラストを向上させる目的でブラックストライプ(図示せず)を形成することがある。さらに、図2中には見えていないが、誘電体、MgOからなる保護膜、蛍光体を有している。
ここで、本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法において、オゾンを利用する工程について今一度説明する。本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法は、基板間に隔壁により仕切られた放電空間が形成されるように対向配置した一対の前面側および背面側の基板をそれぞれの周辺部に形成した封着部材によって封止する封止工程、両基板内のガスを排気する排気工程、放電ガスを導入(封入)する工程を有している。
既に、発明が解決すべき課題において述べたように、PDPのパネル内に不純物ガスが存在することにより放電のばらつきや寿命の低下、保護膜のスパッタ等が生じるおそれがあることが知られているが、しかし、実際のPDPを製造する場合の相対的に低い排気温度では不純物ガスを十分に除去することができなかったし、排気工程までにパネルの各構成要素である隔壁、蛍光体、MgO、誘電体等に物理吸着、または化学吸着したガスの除去は非常に困難であった。一方、これらの物理吸着、または化学吸着した不純物ガスはPDPの排気工程における処理温度では除去できないが、放電によるエネルギーでは不純物ガスがPDPの構成要素からパネル内に放出されると考えられるので、PDPの動作時には放出されるCH系ガスによってパネルの特性に悪影響を与えるおそれがある。この観点から、排気工程で十分に不純物ガスを取り除く方法と、各構成要素に吸着した不純物ガスを減らすまたは悪影響の少ないガスに変換することが重要になる。
このために、本発明の実施の形態のPDPの製造方法においては、封止および排気工程においてオゾンを含むガスでパネル内部の構成要素を曝す処理を行って、パネル内の構成要素に残留するCH系の不純物の量を減少させておいて、さらに放電ガスにオゾンを微量混合させて、オゾンによりパネル内にわずかに残留するCH系の不純物ガスの影響を抑えるようにしている。
ここで、オゾン(O)は三個の酸素原子(O)からなり、このうちの一個の酸素原子を周囲に存在する他の物質に与えて酸素分子(O)に戻ろうとする性質がある。このことは、オゾンが強い酸化作用を有することを示している。このため、ほとんどの有機物や金属がオゾンによって酸化されることはよく知られている。例えば、CH系ガスが最終的にオゾンによって二酸化炭素と水にまで分解、酸化される反応が知られている。また、金属においても白金族を除く全ての金属がオゾンにより酸化されることは、よく知られている。したがって、放電ガス構成するガスにオゾンを混合させることにより、PDPのパネル内に残留するCH系ガスからなる不純物ガスを分解、除去することができることになる。
また、PDPにおいて高効率化を図るための手法の一つとして高Xe圧化が知られているが、この高Xe圧化を行うと保護膜のMgOのスパッタレートが上昇するおそれがあり、また、このMgOのスパッタリングに不純物ガスが影響を与えることも知られている。すなわち、MgOのスパッタリングのメカニズムの一つとして、MgOが放電によりMgとOに分解するが、分解した酸素(O)からの酸素イオン等が再度Mgと反応しMgOに戻るという反応を繰り返すと推定され、この推定に基づいて、オゾンを含む雰囲気中ではMgOは耐スパッタ性に優れるという説が知られている。この説の観点にしたがえば、微量のオゾンを放電ガスに混合させることで、放電による保護膜のMgOのスパッタリングによって分解形成されたMgがオゾンによって速やかに酸化されてMgOに戻るので、MgOのスパッタリングを抑制することができると考えられる。
一方、本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法では、放電ガスにオゾン、酸素ガス、またはオゾンと酸素ガスの両方をそれぞれ微量混合させている。このことは以下に述べる理由に基づいている。すなわち、前述したようにオゾン(O)は常温で酸素分子(O)に戻ろうとする性質があるため、パネルを長期間放置した場合はほとんどのオゾンが酸素分子に戻ると考えられる。また、オゾンは220nmより短い波長の紫外線の存在により酸素(分子)から形成されることが知られている。それ故、PDPのパネル内に微量封入されたオゾンから変化した酸素ガスがPDPの動作時の放電でXeから発生した紫外線によって、再びオゾンを生成する反応が起こる可能性があり、PDPの動作状態によってオゾンと酸素ガスの存在は随時変化すると考えられるからである。
本発明のPDPの製造方法における放電ガスの封入工程においては、上述したように希ガスの少なくとも一種にオゾンを混合させた放電ガスを導入する工程を実施して製造される。実際には、放電ガスの導入には、希ガスの少なくとも一種に所定の圧力でオゾンを混合させた混合ガスをあらかじめ準備しておいて放電ガスとしてPDPのパネル内に導入してもよいし、オゾンのみを別の配管を用い、希ガスの少なくとも一種からなる放電ガスとともにPDPのパネル内に導入してもよく、PDPのパネル内へのオゾンの導入は異なる形態を利用できる。ただ、上述したように、PDPのパネル内に導入(封入)されたオゾンは可逆的に酸素ガスに変化し、オゾンが検出されない可能性があるが、本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法としては、積極的にオゾンを導入していることが重要である。
また、オゾンは紫外線を吸収することが知られており、オゾンによる紫外線の吸収波長は200nmから300nmの範囲である。PDPのパネル内に封入されているXeを含む放電ガスからは波長147nmや173nmの紫外線を発光するが、これらの発光紫外線がオゾンにより吸収されることはほとんど起こらないと考えられ、PDPのパネル輝度の低下等への影響も小さい。また、上述したように本発明の実施の形態におけるPDPはオゾンを含む雰囲気を利用して封止(封着)、排気工程を実施していることもあって、PDPのパネル内の不純物ガスの濃度は非常に少ないと考えられることと、大気中にはオゾンが0.005ppm含有されていることから、本発明の実施の形態においては、オゾンの含有量は0.01ppmから5%が好ましいと考えている。逆に、オゾンの量が多すぎると放電に悪影響を与えるおそれがあることと、可逆反応でオゾンから変化した酸素ガスが紫外線を吸収するおそれがあることから、好ましくは0.01ppmから1000ppmが望ましい。また、オゾンはその強力な酸化力から濃度が高い場合は人体に悪影響をおよぼすおそれがあり、日本産業衛生学会(ACGIH)ではオゾンの許容濃度を0.1ppmとしている。しかし、前述したようにオゾンは不純物ガスとの反応により、無害なガスに変換されるとともに、オゾン自体が時間とともに酸素に戻るため不純物ガスの濃度にもよるが、影響は小さくなると考えられる。但し、前述のようにオゾンの量は不純物と相殺される程度の量が最も好ましく、5%程度はあることが望ましい。また、実際にオゾンを取り扱う場合、幸いなことにオゾンが毒性を発揮する濃度では強烈な臭気があるため、不本意に人体に悪影響をおよぼすような状態に長時間曝される危険性は極めて少ないと考えられている。
また、オゾンはシリカ、アルミナ、酸化第二鉄などの表面で接触分解することが知られているため、これらをPDPのパネル内でオゾンと接触する構成要素に含まないように設計することが好ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態のPDPの製造方法では、前面板および背面板を封着部材によって封止する封止工程と封止したパネル内のガスを排気する排気工程において、封着時、排気前、排気途中のいずれかの時点でオゾン、酸素ガス、オゾンと酸素ガスとの混合ガスのいずれか、すなわち、オゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを導入または流して処理を行って製造されることを既に述べた。そして、従来の封着、排気時にただ単に温度を上昇させることだけで吸着ガスを取り除く手法では、その封着、排気温度では完全に取り除けない不純物ガスが多く存在していたのに対し、上述したようなオゾンを利用する本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法では、封止工程においてオゾンによりCH系ガスを分解、除去することができる。また、オゾンによるCH系ガスの除去能力は封止工程、排気工程の影響によらず効果を発揮できるので、封止工程後にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを一旦、導入または流してから排気を行ってもよい。また、排気工程においてPDPのパネル内のガスを排気しつつ、同時にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスをPDPのパネル内に導入、または流して同様の処理を行うこともできる。また、封止と排気の工程を連続して行う場合においても、封止または排気のいずれかの工程においてオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを流しつつ処理することもできる。
さらに、本発明の実施の形態におけるPDPの製造方法では排気工程の後の放電ガス封入工程において放電ガスにオゾン、酸素ガス、オゾンと酸素ガスとの混合ガスのいずれかを含むガスを導入(封入)することを特徴としており、また、放電ガスが希ガスのうち少なくとも一種とオゾン、酸素ガス、オゾンと酸素ガスとの混合ガスのいずれかを含む混合ガスであることを特徴としているので、パネル内の強い放電により放出されたCH系の不純物ガスに対してもオゾンによる分解、除去反応が利用でき、さらに管内不純物ガス削減効果を発揮することができる。
本発明に係るPDPは、表示品質や寿命特性に影響する不純物ガスの影響を抑制することができるので、高効率、高画質のPDPを提供することができて、大型・薄型のフラットパネルディスプレイ装置として大型テレビジョン受像機や公衆表示用モニタに適用できる。
本発明の実施の形態におけるPDPの概略構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態におけるPDPの画像表示部の概略構成を示す平面図
符号の説明
1 前面板
2 背面板
4 走査電極
4a,5a 透明電極
4b,5b バス電極
5 維持電極
6 表示電極
7 誘電体層
8 保護膜
10 アドレス電極(データ電極)
11 下地誘電体層
12 隔壁
13 蛍光体層
14 放電ギャップ
15 放電セル
16 非発光領域
100 PDP(プラズマディスプレイパネル)

Claims (11)

  1. 複数の表示電極を形成するとともに前記表示電極を誘電体層および保護膜で覆った前面板と、放電空間が形成されるように前記前面板に対向配置されかつ前記表示電極と直交する方向に形成したアドレス電極を形成するとともに前記放電空間を区画する隔壁間に蛍光体層を形成した背面板とを備え、前記放電空間に放電ガスが充填されたプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記放電ガスにオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスが含まれていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記放電ガスが少なくとも一種類の希ガスを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記希ガスがHe、Ne、Ar、Kr、Xeのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記放電ガスに含まれるオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスの含有量が0.01ppmから5%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 複数の表示電極を形成するとともに前記表示電極を誘電体層および保護膜で覆った前面板と、放電空間が形成されるように前記前面板に対向配置されかつ前記表示電極と直交する方向に形成したアドレス電極を形成するとともに前記放電空間を区画する隔壁間に蛍光体層を形成した背面板とを備え、前記放電空間に放電ガスが充填されたプラズマディスプレイの製造方法において、
    対向配置した前記前面板と前記背面板とからなるパネルを周辺部に形成した封着部材によって封止する封止工程と、封止したパネル内部のガスを排気する排気工程を備え、
    前記封止工程または前記排気工程で、前記パネル内部の構成要素をオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスに曝す処理を行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 前記封止工程においてパネル内部にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを流しながらパネルを封止し、
    次いで、前記排気工程においてパネル内部のガスを排気することを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 封止したパネル内にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを導入して保持し、
    前記排気工程においてパネル内部のガスを排気することを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 前記排気工程において、排気中にパネル内にオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類を含むガスを導入してパネル内部の構成要素をオゾンが含まれるガスに曝し、その後前記パネル内部のガスを排気することを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  9. 前記放電ガスが少なくとも一種類の希ガスを含むことを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  10. 前記希ガスがHe、Ne、Ar、Kr、Xeのいずれかであることを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  11. 前記放電ガスに含まれるオゾン、酸素ガスの中から選ばれた少なくとも一種類のガスの含有量が0.01ppmから5%の範囲にあることを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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