JP2005302586A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマディスプレイパネル内の不純物ガスを除去し蛍光体の特性劣化を抑制して信頼性の高いプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】互いに平行に配置された複数の走査電極および複数の維持電極を有する前面基板20と、平行に配置された複数のデータ電極32および隔壁34を有する背面基板30とを、前面基板20の走査電極および維持電極と背面基板30のデータ電極32とが交差する方向に対向配置して、内部に表示領域放電空間44と非表示領域空間45とを形成し、非表示領域空間45にZn2SiO4を含むガス吸着層46を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】互いに平行に配置された複数の走査電極および複数の維持電極を有する前面基板20と、平行に配置された複数のデータ電極32および隔壁34を有する背面基板30とを、前面基板20の走査電極および維持電極と背面基板30のデータ電極32とが交差する方向に対向配置して、内部に表示領域放電空間44と非表示領域空間45とを形成し、非表示領域空間45にZn2SiO4を含むガス吸着層46を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)に関し、特にその放電特性と蛍光体特性を安定させたPDPに関する。
近年、コンピュータやテレビなどの画像表示に用いられているカラー表示デバイスにおいて、PDPを用いたPDP表示装置が、大型で薄型軽量を実現することのできるカラー表示デバイスとして注目されている。
PDPは前面基板と背面基板とを所定の放電空間を設けて封着して構成している。前面基板と背面基板とには、それぞれ電極や誘電体層、あるいは隔壁や蛍光体層などが有機バインダを含む構造物を焼成して形成されている。PDPの製造工程のうち、特に前面基板と背面基板とを封着する封着工程において、封着部材に用いるガラスフリット中に含まれる有機バインダなどが熱分解した不純物ガスがPDP内に拡散する。不純物ガス成分としては主に水蒸気、炭酸ガス、炭化水素ガスであるが、これらの不純物ガスがPDP内の蛍光体などに吸着して、放電特性の悪化や輝度の低下などの問題を引き起こすことが知られている(例えば特許文献1、非特許文献1など)。そのためPDP内部の不純物ガスを低減し、放電特性の安定化、経時変化の抑制など、信頼性を向上させることが重要な課題の一つとなっている。
この目的のため、前面基板と背面基板とを封着した後に、PDP内部を加熱しながら真空排気し、PDP内の不純物ガスを除去し放電ガスを注入するという方法が広く行われている。図6は、このような従来のPDP製造装置の構成を示す模式図である。PDP本体60は前面基板61と背面基板62とにより構成され、背面基板62には隔壁63や蛍光体層64が形成されている。前面基板61と背面基板62とは封着部材72によりその周囲が封着されている。PDP本体60の背面基板62には排気管65が接続されている。また、PDP本体60はヒーター66を備えた炉67内に配置されている。排気管65の他端は二方に分岐され、その一方は弁68を介して真空ポンプ70に接続され、もう一方は弁69を介してボンベ71に接続されている。
このような製造装置において、まずヒーター66によってPDP本体60を加熱しながら、弁68を開放して真空ポンプ70によってPDP本体60内部を減圧し、PDP内部の不純物ガスを排出する。その後、弁68を閉じて弁69を開け、ボンベ71からネオンとキセノンからなる放電ガスをPDP内部に注入し、最後にPDP近傍の排気管65をバーナーなどで加熱溶融し封じきることによって放電ガスが封入されたPDPを完成させている。
また、このようにしてPDP本体60内の不純物ガスを排出するだけでなく、PDP本体60内部にゲッタを設けて不純物ガスを吸着する方法(例えば特許文献2)や、排気管65の内部にゲッタを設けて不純物ガスを吸着する方法が開示されている(例えば特許文献3)。
特開2003−281994号公報
特開2000−311588号公報
特開平11−329246号公報
FPDテクノロジー大全 (株)電子ジャーナル 2000年10月25日 PP615−618
しかしながら、上記従来の方法では、排気管を通じて放電ガスを注入するため、PDP内から排気された不純物ガスが排気管の内壁に吸着し、放電ガスの供給時に放電ガスとともに再びPDP内に入ってしまい不純物ガスの除去は不十分なものであった。また、PDP内部にゲッタを設けて不純物ガスを吸着する方法では、放電空間が隔壁によって仕切られているため全領域にゲッタ効果を作用させることができず、不純物ガスの残存する領域が発生し表示むらの原因になる。さらに、放電中にゲッタが加熱されて不純物ガスが再びPDP内に放出されるなどの課題がある。また排気管内部にゲッタを設けて不純物ガスを除去する方法では、ゲッタに不純成分が次第に蓄積され、不純物ガスを除去する能力が徐々に低下するという課題がある。
本発明は上記の課題を解決し、安定してPDP内部の清浄化を実現し、蛍光体劣化の少ない信頼性の高いPDPを実現するものである。
上記課題に鑑み、本発明のPDPは、互いに平行に配置された複数の走査電極および複数の維持電極を有する前面基板と、平行に配置された複数のデータ電極および隔壁を有する背面基板とを、前面基板の走査電極および維持電極と背面基板のデータ電極とが交差する方向に対向配置して、内部に表示領域放電空間と非表示領域空間とを形成するとともに、前面基板または背面基板に排気口を設け、非表示領域空間にZn2SiO4を含むガス吸着層を設けている。
このような構成により、非表示領域空間に設けたガス吸着層に、PDP内部あるいは外部から持ち込まれる不純物ガスを吸着させることができ、不純物ガスによる蛍光体の輝度劣化などを抑制することができる。このとき、ガス吸着層はガス吸着性能が高い緑色蛍光体と同じZn2SiO4であるため、特に炭化水素を含む不純物ガスの吸着を確実にし、特別な工程なしに簡単な工程でガス吸着層を形成することができる。
さらに、排気口が非表示領域空間に開口して設けられていることが望ましく、排気工程と排気工程後の放電ガス封入工程においてPDP内に流入する不純物ガスを効果的にガス吸着層に吸着させて、不純物ガスによる蛍光体の輝度劣化を抑制することができる。
さらに、非表示領域空間が少なくとも表示領域放電空間を形成する隔壁に平行して設けられていることが望ましく、緑色蛍光体材料よりなるガス吸着層を、表示領域放電空間に蛍光体層を形成するのと同時に簡単に形成することができる。
以上のように本発明によれば、PDP内に混入する不純物ガスの量を大幅に低減することができるため、蛍光体の輝度劣化などのない信頼性の高いPDPを簡便に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるPDPの構造を示す断面図である。PDP本体10は前面基板20と背面基板30とで構成される。前面基板20は、前面ガラス基板21と、その内表面に形成された走査電極および維持電極よりなる互いに平行な複数の表示電極22やそれを覆う誘電体層23などで構成されている。背面基板30は、背面ガラス基板31と、その内表面に形成された互いに平行で表示電極22と直交する複数のデータ電極32と、それを覆う誘電体層33と、その上に形成された隔壁34と、隔壁34の間に形成された赤色、緑色、青色でそれぞれ発光する蛍光体層35などで構成されている。前面基板20と背面基板30とは、放電空間40を有する状態に対向配置され、ガラスフリットなどからなる封着部材41によって周囲が封着されている。また、背面ガラス基板31には、放電空間40内の気体を排気し、ネオンやキセノンなどの放電ガスを封入するための排気口42が設けられ、排気管43が接続され、これらのガスを53kPa〜80kPaの圧力で封入した後、排気管43を封止している。さらに、蛍光体層35は赤色蛍光体層35a、緑色蛍光体層35b、青色蛍光体層35cの各色蛍光体層がそれぞれの隔壁34間に形成されている。また、本実施の形態では、赤色蛍光体として(Y,Gd)BO3:EuまたはY2O3:Euを、緑色蛍光体としてZn2SiO4:Mnを、青色蛍光体としてBaMgAl10O17:Euを用いている。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるPDPの構造を示す断面図である。PDP本体10は前面基板20と背面基板30とで構成される。前面基板20は、前面ガラス基板21と、その内表面に形成された走査電極および維持電極よりなる互いに平行な複数の表示電極22やそれを覆う誘電体層23などで構成されている。背面基板30は、背面ガラス基板31と、その内表面に形成された互いに平行で表示電極22と直交する複数のデータ電極32と、それを覆う誘電体層33と、その上に形成された隔壁34と、隔壁34の間に形成された赤色、緑色、青色でそれぞれ発光する蛍光体層35などで構成されている。前面基板20と背面基板30とは、放電空間40を有する状態に対向配置され、ガラスフリットなどからなる封着部材41によって周囲が封着されている。また、背面ガラス基板31には、放電空間40内の気体を排気し、ネオンやキセノンなどの放電ガスを封入するための排気口42が設けられ、排気管43が接続され、これらのガスを53kPa〜80kPaの圧力で封入した後、排気管43を封止している。さらに、蛍光体層35は赤色蛍光体層35a、緑色蛍光体層35b、青色蛍光体層35cの各色蛍光体層がそれぞれの隔壁34間に形成されている。また、本実施の形態では、赤色蛍光体として(Y,Gd)BO3:EuまたはY2O3:Euを、緑色蛍光体としてZn2SiO4:Mnを、青色蛍光体としてBaMgAl10O17:Euを用いている。
また、前面基板20と背面基板30とにより形成された放電空間40には、隔壁34とその隔壁34間に形成された蛍光体層35と前面基板20とに囲まれた表示領域放電空間44と、この表示領域放電空間44の外周部と封着部材41の間に設けられた非表示領域空間45とを形成している。さらに、非表示領域空間45には、緑色蛍光体層35bを形成する緑色蛍光体のZn2SiO4:Mnを含むガス吸着層46が形成されている。さらに、排気口42は、非表示領域空間45に開口するように設けられている。
このような構成のPDPにおいて、各電極に電圧を印加することによりガス放電を発生させ、この放電により発生した紫外線で赤色蛍光体層35a、緑色蛍光体層35b、青色蛍光体層35cの各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるPDPの背面基板30の平面図であり、図1におけるA−A線断面図である。図2に示すように、隔壁34が形成され、隔壁34間に蛍光体層35が設けられた表示領域放電空間44の外周部には、封着部材41の内側に非表示領域空間45が形成されている。また、非表示領域空間45の全周には、緑色蛍光体層35bを形成する緑色蛍光体のZn2SiO4:Mnを含むガス吸着層46が形成され、排気口42が開口している。
一方、このようなPDPの排気工程、放電ガス封入工程について図3を用いて説明する。装置は図6に示す従来と同様の装置を用いている。ヒーター66によってPDP本体10を加熱しながら、弁68を開放して真空ポンプ70によってPDP本体10内部を減圧し、PDP内部の不純物ガスを排出する。その後、弁68を閉じて弁69を開け、ボンベ71からネオンとキセノンからなる放電ガスをPDP内部に注入し、最後にPDP近傍の排気管43をバーナーなどで加熱溶融し封じきることによって放電ガスが封入されたPDPを完成させている。このように、ヒーター66でPDP本体10を加熱しながら、弁68を開き、真空ポンプ70を作動させPDP内の不純物ガスを含む気体を排気管43を通じて排気することにより不純物ガスの大半をPDPから排出することができる。しかしながら、従来はこれら不純物ガスが排気管43の内面に付着し、これらの排気経路から完全に除去されずに残存している。したがって、次の封入工程でこれらの不純物ガスがPDP内に逆送され、微量の不純物ガスがPDP内に残留し、蛍光体の輝度劣化に影響を与える。
特に、不純物ガスのうち、炭化水素ガスについては、水の1/100〜1/1000程度、炭酸ガスの1/10〜1/100程度という低濃度であっても、緑色蛍光体層35bや青色蛍光体層35cの特性劣化を引き起こすことがわかってきた。そのメカニズムは、緑色蛍光体としてZn2SiO4:Mnを用いた場合には、Zn2SiO4:Mnの吸着力が大きいためであり、青色蛍光体としてBaMgAl10O17:Euを用いた場合は、炭化水素ガスが放電のエネルギーで水素と炭素に分解され、これら水素によって還元されて酸素欠陥を生じたりするからである。
本実施の形態によれば、図2に示すように、非表示領域空間45にはガス吸着層46が形成されている。したがって、排気口42から注入された放電ガスは、ガス吸着層46を経由して表示領域放電空間44に供給される。ガス吸着層46の材料としては、表示領域放電空間44において緑色蛍光体層を形成するZn2SiO4:Mnを使用している。Zn2SiO4:Mnの緑色蛍光体は、前述のように赤色および青色の蛍光体材料と比較して放電ガス中に含まれる特に炭化水素ガスを吸着しやすいため、放電ガスが排気口42から注入された後、表示領域放電空間44に流入する前に不純物ガスを吸着捕集することができる。すなわち、本発明の第1の実施の形態は、非表示領域に吸着性能の高いZn2SiO4:Mnの緑色蛍光体を配設して、表示領域放電空間44への不純物ガスの流入を防止するものである。また、ガス吸着層46の形成方法としては、蛍光体層35を塗布するのと同様に行うことができる。
なお、図2では非表示領域空間45の全外周部にガス吸着層46を設けているが、排気口42を頂点としてL字形状にガス吸着層を設けることでも不純物ガス吸着の効果を発現することを確認している。さらに、本実施の形態ではガス吸着層46を、背面基板30の背面ガラス基板31上に直接形成しているが、さらに外周部にダミーの隔壁を設けて空間を形成し、その隔壁側面にガス吸着層を形成することによって、ガス吸着層の吸着面積を増加させることもできる。
なお、図2に示す実施の形態では、排気口42を背面基板30の角部47に設けた例を示した。一方、図4に示すように、表示領域放電空間44を形成する最外部隔壁48に隣接して、最外部隔壁48の長さ方向の中間位置に設けると、放電ガスが表示領域放電空間44に流入する前に必ずガス吸着層46を通過するので、不純物ガスを吸着捕集することができる。
(第2の実施の形態)
また、図5は本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板30の平面図である。図5に示すように、本実施の形態では、表示領域放電空間44と非表示領域空間45との間に、仕切り壁50を設け、封入される放電ガスが表示領域放電空間44に流入する前に確実に非表示領域空間45に設けたガス吸着層46を通過する構成としている。さらに、非表示領域空間45は、隔壁34と隣接して平行な第1の非表示領域空間51と、第1の非表示領域空間51と交差する第2の非表示領域空間52とにより形成され、ガス吸着層46は第1の非表示領域空間51のみに形成されている。また、排気口42は背面基板30の角部47に設けられている。
また、図5は本発明の第2の実施の形態におけるPDPの背面基板30の平面図である。図5に示すように、本実施の形態では、表示領域放電空間44と非表示領域空間45との間に、仕切り壁50を設け、封入される放電ガスが表示領域放電空間44に流入する前に確実に非表示領域空間45に設けたガス吸着層46を通過する構成としている。さらに、非表示領域空間45は、隔壁34と隣接して平行な第1の非表示領域空間51と、第1の非表示領域空間51と交差する第2の非表示領域空間52とにより形成され、ガス吸着層46は第1の非表示領域空間51のみに形成されている。また、排気口42は背面基板30の角部47に設けられている。
したがって、排気口42から放電ガスが流入する際に、第1の非表示領域空間51に設けられたガス吸着層46を通過した後に、表示領域放電空間44に流入させることができる。また、ガス吸着層46は隔壁34と平行に設けられているため、緑色蛍光体であるZn2SiO4:Mnの蛍光体材料を、表示領域放電空間44の隔壁34間に形成する際に、同時に第1の非表示領域空間51に形成することが可能となり、PDPの製造も簡便になる。特に、蛍光体の形成を、ノズル塗布などで行う場合には、第1の非表示領域空間51に対応するノズルを設けるだけで対応が可能となる。
また、本実施の形態ではガス吸着層46を、背面基板30の背面ガラス基板上に直接形成しているが、さらに外周部にダミーの隔壁を設けて空間を形成し、その隔壁側面にガス吸着層を形成することによって、ガス吸着層の吸着面積を増加させることもできる。
本発明の実施の形態によるPDP内の蛍光体に吸着している炭化水素ガスの量の測定結果と、蛍光体の輝度変化率を測定した結果を表1に示す。炭化水素ガスの量については、封着後のPDPを破壊して、蛍光体だけを取り出し、TDS(昇温脱離ガス分析装置)を用いて測定した。輝度変化率の測定は、PDPに電圧180V、周波数50kHzの放電維持パルスを印加して5000時間駆動する加速寿命テストを行った。駆動の前後においてPDPを全青および全緑とした場合の輝度を輝度計で測定し、輝度変化率を次式により算出している。
{(パルス印加後の輝度−パルス印加前の輝度)/パルス印加前の輝度}*100
炭化水素ガスによる蛍光体の輝度変化は、蛍光体材料として特にZn2SiO4:Mnの緑色蛍光体、およびBaMgAl10O19:Euの青色蛍光体において影響が大きい。そこで、本発明の実施の形態ではこれらの蛍光体を用いたPDPを作成して輝度変化率を測定した。
炭化水素ガスによる蛍光体の輝度変化は、蛍光体材料として特にZn2SiO4:Mnの緑色蛍光体、およびBaMgAl10O19:Euの青色蛍光体において影響が大きい。そこで、本発明の実施の形態ではこれらの蛍光体を用いたPDPを作成して輝度変化率を測定した。
また、比較例としては、隔壁頂部に不純物ガスの吸着材として酸化物であるAl2O3を設けた場合、排気管にZr金属ゲッタを設けた場合、さらには不純物ガスの除去作用をさせる方策を何もしていない場合を示している。炭化水素ガスの吸着量は試料番号1を基準として示している。
表1に示すように比較例(試料番号3〜5)では、PDPにおける青色および緑色の輝度変化率が大きく、特に緑色蛍光体の変化率が−8.5%〜−10.5%であり、青色蛍光体の変化率が−9.8%〜−11.4%であった。
これに対して、試料番号1、すなわち第1の実施の形態の図2に示す非表示領域空間の全領域にZn2SiO4を配置した場合には、緑色蛍光体の輝度変化率が−1.8%〜−2.1%、青色蛍光体の輝度劣化率が−3.3%〜−4.3%となり、輝度変化率が大幅に改善されている。また、試料番号2のように、ガス吸着層の配置面積を半分にした場合でも、比較例に比べて輝度変化率は大幅に低下し、本発明の実施の形態による蛍光体劣化に対する抑制効果が確認された。
なお、以上の説明では排気口を背面基板に設けた例について説明したが、排気口は前面基板に設けてもよい。
本発明にかかわるPDPは、輝度劣化がなく画像表示品質に優れた信頼性の高いPDPを実現し、壁掛けテレビや大型モニターなどのディスプレイ装置として有用である。
10 PDP本体
20 前面基板
21 前面ガラス基板
22 表示電極
23,33 誘電体層
30 背面基板
31 背面ガラス基板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
35a 赤色蛍光体層
35b 緑色蛍光体層
35c 青色蛍光体層
40 放電空間
41 封着部材
42 排気口
43 排気管
44 表示領域放電空間
45 非表示領域空間
46 ガス吸着層
47 角部
48 最外部隔壁
50 仕切り壁
51 第1の非表示領域空間
52 第2の非表示領域空間
66 ヒーター
68,69 弁
70 真空ポンプ
71 ボンベ
20 前面基板
21 前面ガラス基板
22 表示電極
23,33 誘電体層
30 背面基板
31 背面ガラス基板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
35a 赤色蛍光体層
35b 緑色蛍光体層
35c 青色蛍光体層
40 放電空間
41 封着部材
42 排気口
43 排気管
44 表示領域放電空間
45 非表示領域空間
46 ガス吸着層
47 角部
48 最外部隔壁
50 仕切り壁
51 第1の非表示領域空間
52 第2の非表示領域空間
66 ヒーター
68,69 弁
70 真空ポンプ
71 ボンベ
Claims (3)
- 互いに平行に配置された複数の走査電極および複数の維持電極を有する前面基板と、平行に配置された複数のデータ電極および隔壁を有する背面基板とを、前記前面基板の前記走査電極および前記維持電極と前記背面基板の前記データ電極とが交差する方向に対向配置して、内部に表示領域放電空間と非表示領域空間とを形成するとともに、前記前面基板または前記背面基板に排気口を設け、前記非表示領域空間にZn2SiO4を含むガス吸着層を設けたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
- 排気口が非表示領域空間に開口して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
- 非表示領域空間が少なくとも表示領域放電空間を形成する隔壁に平行して設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007280838A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Ulvac Japan Ltd | 封着パネルおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2008130407A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Ulvac Japan Ltd | プラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの製造方法、及び成膜装置 |
WO2010073321A1 (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-01 | 日立プラズマディスプレイ株式会社 | プラズマディスプレイ装置 |
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