JP2006294110A - 誤り検出及び訂正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホログラムメモリ記録再生装置で用いられる2次元符号に対してパリティビットによる誤りの検出及び訂正を行うことのできる誤り検出及び訂正方法を提供する。
【解決手段】ステップ101において、データを2次元符号語毎に列方向に並べ、ステップ102において、行毎にパリティ検査符号化を行う。そして、ステップ103において、データを列毎に読み出し、伝送路に送信する。次に、ステップ201において、受信されたデータに対して、2次元符号の符号化則に基づいた2値化を行い、ステップ202において、2次元符号語毎に列方向に並べる。そして、ステップ203において、行毎にシンドロームの計算を行うことにより2次元符号特有の誤りを検出することができる。また、Highビット誤りとLowビット誤りのペア誤りが発生するという特性を利用して誤り位置を推定することにより、誤りの訂正と消失位置情報の生成が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】ステップ101において、データを2次元符号語毎に列方向に並べ、ステップ102において、行毎にパリティ検査符号化を行う。そして、ステップ103において、データを列毎に読み出し、伝送路に送信する。次に、ステップ201において、受信されたデータに対して、2次元符号の符号化則に基づいた2値化を行い、ステップ202において、2次元符号語毎に列方向に並べる。そして、ステップ203において、行毎にシンドロームの計算を行うことにより2次元符号特有の誤りを検出することができる。また、Highビット誤りとLowビット誤りのペア誤りが発生するという特性を利用して誤り位置を推定することにより、誤りの訂正と消失位置情報の生成が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディジタルデータ記録再生装置で用いられる誤り検出及び訂正方法に関し、より詳細にはホログラムメモリ記録再生装置で用いられる2次元符号の誤り検出及び訂正方法に関するものである。
ホログラムメモリを用いた記録再生装置では、図13に示すように、2ビットの記録データを2x2セルの2次元配列(2次元符号語)に変換して記録再生を行う、2次元符号化方法が開示されている。図13において、1101は光を透過させる(High)セル、1102〜1104は光を遮蔽する(Low)セルである(例えば、特許文献1参照)。
近年、記録再生装置において、記録する符号語の一部にパリティビットを付加して記録し、再生する際にパリティビットを利用して再生した符号語の誤りを検出し訂正するポストプロセッシング方式という信号処理が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
図14は、ポストプロセッシング方式を用いた従来の記録再生装置のブロック図を示した図である。また、図15は図14のパリティ検査符号化回路3からポストプロセッサ6までが行う処理を示したフローチャートである。
符号化ステップでは、パリティ検査符号化回路3がRS(Reed−Solomon)符号化回路1及び変調回路2によって符号化されたデータ(変調符号語)に対してパリティビットを付加する(ステップ301)。図16はパリティ検査符号化回路3におけるパリティ検査符号化の様子を示す図である。パリティ検査符号化回路3では、定められた変調符号語数毎にデータを区切り、この区切られたブロック毎にmod2演算の結果が1となるように、1ビットのパリティビット1201を直列に付加する。図16には、4ビットの変調符号語3つを一組としてパリティビット1201を1ビット付加したパリティ検査符号語の例を示している。
その後、パリティ検査符号化されたデータは記録再生回路4において記録データとして媒体に記録される。
復号化ステップでは、まず記録再生回路4において媒体から再生されたデータをPRML(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれる信号処理方式を用いた2値化回路5によって2値化する(ステップ401)。この時、PRML方式にEPR4(Extended Partial Response Class 4)方式を適用すると、発生する2値化誤りはほとんどが奇数個となる。
次に、ポストプロセッサ6において、2値化誤りが奇数個であることを利用してパリティ検査符号語毎にパリティビットを利用して誤りの検出及び訂正を行い、パリティ検査符号化する前のデータに復号して復調回路7へ出力する。
また、誤りの訂正が出来ない場合には消失位置情報をRS復号化回路8に出力する(ステップ402)。
特開平9−197947号公報
特開2001−189059号公報
また、誤りの訂正が出来ない場合には消失位置情報をRS復号化回路8に出力する(ステップ402)。
しかしながら、ホログラムメモリ記録再生装置のエラーレートを向上させるために従来の2次元符号化とパリティ検査符号化を組み合わせた場合には、2次元符号語の2値化誤りが図17に示すように、本来HighであるセルがLowになり、本来LowであるセルがHighになるため、4セルのうち2つのセルで誤りが発生する、即ち偶数個の誤りしか発生しないため、パリティビットによる誤り訂正が出来ないという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するもので、ホログラムメモリ記録再生装置で用いられる2次元符号に対してパリティビットによる誤りの検出及び訂正を行うことの出来る誤り検出及び訂正方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誤り検出及び訂正方法は、ホログラムメモリ記録再生装置に用いられる2次元符号に対して誤りの検出及び訂正を行う方法であって、前記2次元符号の符号化則に従い符号化された2次元符号語を1符号語毎に列方向に並べる第1の系列変換ステップと、前記第1の系列変換ステップによって得られたデータに対して行毎に誤り検出符号化を行う誤り検出符号化ステップと、前記誤り検出符号化ステップによって得られたデータを列毎に読み出し、各2次元符号語を元の形に並べ直す第1の系列逆変換ステップと、前記第1の系列逆変換ステップによって生成され、伝送路を介して再生されたデータに対して、前記2次元符号語を構成するビット数毎に前記2次元符号語のいずれかの符号語パターンとなるように2値化を行う2値化ステップと、前記2値化ステップによって得られたデータを前記2次元符号語毎に列方向に並べる第2の系列変換ステップと、前記第2の系列変換ステップによって得られたデータに対して行毎にシンドロームの計算を行い、全ての行のシンドローム計算結果から誤りの位置を特定し、訂正可能であれば前記誤りを訂正し、訂正不可能であれば該当位置を消失位置情報として出力する誤り検出・訂正ステップと、前記誤り検出・訂正ステップによって得られたデータを列毎に読み出し、各2次元符号語を元の形に並べ直す第2の系列逆変換ステップと、を有することを特徴とするものである。
さらに、誤り検出及び訂正方法において、前記誤り検出符号化ステップが、前記第1の系列変換ステップによって得られたデータを定められた2次元符号語数毎に検査単位ブロックとして区切り、前記検査単位ブロックの行毎に誤り検出符号化を行ってパリティビットを生成し、各行に前記パリティビットを付加したものを誤り検出符号語として出力する誤り検出符号語生成ステップと、前記パリティビットに対して前記2次元符号の符号化を行ってパリティビット部を形成し、前記検査単位ブロックとパリティビット部を結合した符号化単位ブロックを生成するパリティビット符号化ステップと、から構成されることを特徴とするものである。
さらに、誤り検出及び訂正方法において、前記誤り検出・訂正ステップが、前記第2の系列変換ステップによって得られたデータを前記符号化単位ブロック毎に区切り、前記パリティビット部に対してのみ復号化を行うパリティビット復号化ステップと、1つの検査単位ブロックに対して、それに対応する復号化されたパリティビットを用いて行毎に誤りのシンドロームを計算し、誤りの有無を検出する誤り検出ステップと、前記誤り検出ステップにおいて、検査単位ブロックの複数行で誤りが検出された場合、誤りが検出された前記誤り検出符号語について、前記パリティビットを除いた列毎に対となるビットがHighビットかLowビットであるかを検出し、HighビットとLowビットが同数存在している列(2次元符号語)を低信頼度変調符号語として検出する低信頼度変調符号語検出ステップと、前記検査単位ブロック中に存在する低信頼度変調符号語の数を検出する低信頼度変調符号語数検出ステップと、前記低信頼度変調符号語が前記検査単位ブロック中に1符号語のみ存在する場合、その2次元符号語を構成しているビットの内、誤りが検出された行のビットの値を反転させる誤り訂正ステップと、前記低信頼度変調符号語が前記検査単位ブロック中に複数個存在する場合、それらの検出された2次元符号語を構成しているビットを消失位置に定め、その情報を消失位置情報として出力する消失位置情報生成ステップと、全ての前記検査単位ブロックに対して誤りの有無を検出したか否かを判断する誤り検出終了判断ステップと、前記検査単位ブロックから前記パリティビットを除去するパリティビット除去ステップと、から構成されることを特徴とするものである。
以上のように本発明の誤り検出及び訂正方法によれば、偶数個の誤りしか発生しないホログラムメモリ記録再生装置用の2次元符号においてもパリティビットを用いた誤り位置の検出及び訂正を行うことができる。
以下に、本発明の誤り検出及び訂正方法の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における誤り検出及び訂正方法の処理ステップを示したフローチャートである。図1において、符号化ステップでは、符号化されたデータにパリティ検査符号化を行う。伝送路とはデータをホログラムメモリに記録再生する経路を表わす。復号化ステップでは、伝送路が出力するデータを2次元符号語のいずれかの符号語パターンとなるように2値化し、パリティビットを用いた誤りの検出及び訂正を行う。
以下、各ステップについて詳しく説明する。ここで、入力される符号語は図13に示す従来の2次元符号化によって2ビットの記録データが4ビット(セル)に符号化されたものであり、入力されるビット”1”がHighセル、ビット”0”がLowセルに対応するものとする。
まず、ステップ101について説明する。図2はステップ101における系列変換を説明するための図である。ステップ101では、2次元符号化されたデータが符号語毎に列方向にビットが並ぶように系列変換を行う。列方向にビットを並べる順番としては、様々な順番が考えられるが、ここでは、図2に示すように2次元符号語1000を構成する4つのビット1001〜1004が上から下に順番に並ぶようにビットを並べるものとする。
次に、ステップ102について説明する。図3は、ステップ102における処理ステップを示すフローチャートである。図3において、ステップ121では、ステップ101によって得られたデータを定められた符号語数毎にブロックとして区切り、各ブロックに対してそれぞれ行毎にパリティ検査符号化を行い、1ビットのパリティビットを付加する。そして、ステップ122では、付加したパリティビットに対して2次元符号化を行う。以下、各ステップについて詳しく説明する。
まず、ステップ121について説明する。図4は、ステップ121におけるパリティ検査符号化を説明するための図である。ステップ121では、ステップ101において系列変換されたデータに対してパリティ検査符号化を行うために、まずデータを定められた符号語数毎に区切る。以下、この区切られたブロックを検査単位ブロックと称す。1つの検査単位ブロックを構成する符号語数は、伝送路において誤りの発生頻度を調べ、1ブロック中に誤りが1事象のみ発生する程度の符号語数とする。ここでは伝送路において5符号語毎に1事象の誤りが発生する場合を例として、5符号語分を1検査単位ブロックと定める。
そして、各検査単位ブロックに対して、図4に示すようにそれぞれ行毎にパリティ検査符号化を行い、mod2演算の結果が1となるように1ビットのパリティビットを付加する。
次に、ステップ122について説明する。図5は、ステップ122におけるパリティビットの2次元符号化を説明するための図である。ステップ121において検査単位ブロック毎に4ビットのパリティビットが生成されるが、これらのパリティビットは2次元符号の制約を満たしていない。そこで、ステップ122では、図5(b)に示すように付加された4ビットのパリティビットを2ビット毎に区切り、区切られた2ビットに対してそれぞれ2次元符号化を行う。そして2次元符号化されたパリティビットは、図5(c)に示すように各検査単位ブロックの末尾に付加する。以下、この2次元符号化されたパリティビットが付加された検査単位ブロックを符号化単位ブロックと称す。
次に、ステップ103について説明する。ステップ103では、ステップ122によって得られたデータに対してステップ101で行った系列変換操作と逆の系列変換操作を行う。すなわち、データを列毎に読み出し、各2次元符号語を2次元の形に並べ直す。
次に、ステップ103によって得られたデータを記録再生回路においてホログラムメモリの記録フォーマットに準拠した形に並べ替えた後、ホログラムメモリ媒体に記録する。図6は記録データ生成を説明するための図である。ホログラム記録では、データを図6に示すような2次元のマトリクス状に並べ、これをページデータとして記録する。データの並べ方としては様々な方法が存在するが、ここでは図6に示すように行方向にデータを並べて、ページデータを生成するものとする。そして、生成したページデータを単位面積を持つセルの集合体としてホログラムメモリ媒体に記録する。
次に、ステップ201について説明する。ステップ201では、記録再生回路において再生されたデータに対して、2次元符号語を構成する4つのビット毎に2次元符号語のいずれかの符号語パターンになるように2値化を行う。以下、この2値化を2次元符号の符号化則に基づいた2値化と称す。なお、記録再生回路において再生されたデータは、CCD(Charge−Coupled Devices)カメラ等を用いてホログラムメモリ媒体から読み出された光学信号を各素子が受光する光の明暗に応じて電気信号のレベルの大小(輝度値)に変換されたデータであるものとし、その輝度値は10(暗)〜100(明)のディジタルデータで表わされるものとする。この時、ホログラムメモリ媒体に記録されたデータに対する解像度は1セルにつきCCD素子1画素の場合は各画素の輝度値を1セル(ビット)の輝度値とする。もしくは、1セルに付き複数画素の解像度を設定した場合には、複数画素の輝度値の累積加算値、もしくは平均値を1セル(ビット)の輝度値とする。
ステップ201における2次元符号の符号化則に基づいた2値化は、例えば以下のような方法で実現できる。図7は2次元符号の符号化則に基づいた2値化の例を示す図である。
まず、2次元符号で用いられる4種類の符号語を図7(a)に示すようにC0〜C3と定義する。そして、Highビットの目標輝度値を100、Lowビットの目標輝度値を10として、図7(b)に示すような目標となるパターンをC0〜C3の符号語に対してそれぞれ作成する。この目標パターンをそれぞれT0〜T3と定義する。ここで、X0〜X3はそれぞれ各セルの目標輝度値を表している。
次に、2値化したいデータの各セルの輝度値を図7(c)に示すようにY0〜Y3と定義する。そして、2値化したいデータとT0〜T3の目標パターンに関して、それぞれ数1の計算を行うことにより、2値化したいデータと各パターンとのユークリッド距離DT0〜DT3を求める。
そして、DT0〜DT3の中で、最もユークリッド距離の小さい符号語に2値化を行う。以上のような方法により、2次元符号の符号化則に基づいた2値化を行うことができる。
次に、ステップ202について説明する。ステップ202では、2値化されたデータに対して、ステップ101と同様にして、2次元符号語毎に列方向にビットが並ぶように系列変換を行う。
次に、ステップ203について説明する。図8は、ステップ203における処理ステップを示すフローチャートである。図8において、ステップ231では、ステップ202によって得られたデータを前記符号化単位ブロック毎に区切り、パリティビット部に対してのみ復号化を行う。次に、ステップ232では、1つの検査単位ブロックに対して、それに対応する復号化されたパリティビットを用いて行毎に誤りのシンドロームを計算し、誤りの有無を検出する。そして、ステップ233では、検査単位ブロック中に誤りが検出された場合に、誤りが検出されたパリティ検査符号語(以下、誤り符号語と称す)を構成している各ビット(但し、パリティビットは含まない。また、以下、これらのビットを低信頼度ビットと称す)について列毎(2次元符号語毎)にHighビットとLowビットの個数をそれぞれ計算し、HighビットとLowビットが同数存在している2次元符号語を低信頼度変調符号語として検出する。また、ステップ234では、検査単位ブロック中に存在する低信頼度変調符号語の数を検出する。そして、ステップ235では、低信頼度変調符号語が検査単位ブロック中に1符号語のみ存在する場合に、その2次元符号語に含まれる低信頼度ビットの値を反転させる。また、ステップ236では、低信頼度変調符号語が検査単位ブロック中に複数個存在する場合に、それらの検出された2次元符号語を構成しているビットを消失位置に定め、その情報を消失位置情報として出力する。そして、ステップ237では、全ての検査単位ブロックに対して誤りの有無を検出したか否かを判断し、ステップ238では、各パリティ検査符号語中のパリティビットを除去する。
以下、各ステップについて詳しく説明する。
まず、ステップ231について説明する。ステップ231では、まずステップ202において系列変換されたデータを前記符号化単位ブロック毎に区切る。すなわち、1つの符号化単位ブロックの構成は図5(c)のようになり、7個の2次元符号語(内2個はパリティビットが2次元符号化されたものである)を含むことになる。そして、符号化単位ブロック毎にパリティビットの部分についてのみ復号化を行う。これにより、パリティビットが元の形に復元され、各ブロックにおいて行毎にパリティ検査符号語が復元されたことになる。また、これにより各ブロックの構成は図5(a)のようになり、5個の2次元符号語と4ビットのパリティビットを含む形へと変換される。
まず、ステップ231について説明する。ステップ231では、まずステップ202において系列変換されたデータを前記符号化単位ブロック毎に区切る。すなわち、1つの符号化単位ブロックの構成は図5(c)のようになり、7個の2次元符号語(内2個はパリティビットが2次元符号化されたものである)を含むことになる。そして、符号化単位ブロック毎にパリティビットの部分についてのみ復号化を行う。これにより、パリティビットが元の形に復元され、各ブロックにおいて行毎にパリティ検査符号語が復元されたことになる。また、これにより各ブロックの構成は図5(a)のようになり、5個の2次元符号語と4ビットのパリティビットを含む形へと変換される。
次に、ステップ232について説明する。ステップ232では、1つの検査単位ブロックに対して、それに対応する復号化されたパリティビットを用いて行毎にmod2演算を行い、誤りのシンドロームを計算する。そして、計算されたシンドロームに基づいてその検査単位ブロック中に誤りが発生しているか否かを検出する。ここで、例として検査単位ブロック中に誤りが発生している場合について説明する。図9は検査単位ブロック中の1つの2次元符号語に誤りが発生した場合における誤り検出の様子を示す図である。2次元符号語中に誤りが発生した場合、その誤りは必ず2ビットの誤りとなる。本実施例1では、列方向に2次元符号語を並べ、行方向にパリティ検査符号化を施しているため、検査単位ブロック中の1つの2次元符号語に誤りが発生した場合、それらの2ビットの誤りは2つのパリティ検査符号語内に1ビットずつ含まれることになる。従って、行毎にmod2演算を行うことにより、それらの2ビットの誤りは1ビットずつ異なるパリティ検査符号語において検出されるため、結果として2次元符号語中に発生した2ビットの誤りを検出することができる。このように検査単位ブロック中に発生した誤りを検出することができる。
次に、検査単位ブロック中に誤りが検出された場合にそのブロック中のどのビットが誤っているかを検出し、その誤りを訂正する方法と、誤りを訂正できない場合に信頼性の低いビットを消失位置に定める方法について説明する。
まず、ステップ233及びステップ234について説明する。図10はステップ233で行う操作を説明するための図である。ステップ233では、誤りが検出された検査単位ブロック中の前記誤り符号語を構成している前記低信頼度ビットについて、列毎(2次元符号語毎)にHighビットとLowビットの個数をそれぞれ計算し、HighビットとLowビットが1ビットずつ存在している2次元符号語(低信頼度変調符号語)を検出する。発生する誤りは必ずHighビット誤りとLowビット誤りがペアになった2ビットの誤りとなるので、誤りが検出された検査単位ブロックにおいて、各2次元符号語内に含まれる低信頼度ビットの値の組み合わせを調べ、それらがHighビット1つ、Lowビット1つの組み合わせになっている2次元符号語が検出された場合、誤りはその2次元符号語内に発生している可能性が高い。ステップ233では、このような誤りが発生している可能性が高いと思われる2次元符号語を低信頼度変調符号語として検出する。そして、ステップ234では、ステップ233において検出された低信頼度変調符号語の数をカウントし、検査単位ブロック中に低信頼度変調符号語がいくつ存在しているかを検出する。
次に、ステップ235について説明する。ステップ235では、ステップ233において検出された低信頼度変調符号語に対して誤りの訂正を行う。図11は低信頼度変調符号語に対して誤り訂正を行う方法を示す図である。検査単位ブロック内において、図11に示すように低信頼度変調符号語が1符号語のみ検出された場合、それらの低信頼度ビットの値を反転させる。上述したように、発生する誤りは必ずHighビット誤りとLowビット誤りがペアになった2ビットの誤りとなるため、検査単位ブロック中に低信頼度ビットの値の組み合わせがHighビット1つ、Lowビット1つの組み合わせになっている2次元符号語が1符号語しか存在しない場合、誤りはその2次元符号語内の低信頼度ビットに発生している可能性が高いと言える。従って、それらの低信頼度ビットの値を反転させることにより、Highビットの位置が入れ替わり、誤りが訂正される。このようにして、2次元符号の復号化を行う前に誤りを訂正しておくことにより、復号化による誤りの増大を軽減することができる。
次に、ステップ236について説明する。ステップ236では、ステップ233における低信頼度変調符号語の検出の結果を利用して消失位置情報を生成する。図12は消失位置情報を生成する方法を示す図である。検査単位ブロック内において、図12に示すように低信頼度変調符号語が複数個検出された場合、それらの低信頼度変調符号語を構成しているビットを消失位置に定め、その情報を消失位置情報として出力する。検査単位ブロック中に低信頼度ビットの値の組み合わせがHighビット1つ、Lowビット1つの組み合わせになっている2次元符号語が複数個存在する場合、誤りはそれらの2次元符号語の内のいずれかに発生している可能性が高いと言える。しかし、どの2次元符号語に誤りが発生しているかまでは分からないため、検出された2次元符号語を構成しているビットを消失位置に定め、その情報をRS復号化回路に出力する。このようにして、消失位置情報を生成することにより、RS復号化において消失誤り訂正が実行可能となるため、誤り訂正の効率を向上させることができる。
次に、ステップ237について説明する。ステップ237では、全ての検査単位ブロックに対して誤りの有無を検出したか否かを判断する。そして、まだ誤りの有無を検出していない検査単位ブロックが存在する場合は、それらの検査単位ブロックに対してステップ232からステップ236までの操作を繰り返し行う。
次に、ステップ238について説明する。ステップ238では、各パリティ検査符号語中のパリティビットを除去する。
次に、ステップ204について説明する。ステップ204では、パリティビットが除去されたデータを、ステップ103と同様にして、列毎に読み出し、各2次元符号語を2次元の形に並べ直す。この操作により、2次元符号化された系列の推定系列が得られる。
以上のように、本実施例1においては、2次元符号語に対して並列にパリティ検査符号化を行い、Highビット誤りとLowビット誤りのペアの誤りが発生するという特性を利用してパリティ検査復号化を行うことにより、従来方式では誤りの検出が困難なホログラムメモリを伝送路とした記録再生装置においても、誤りの検出、訂正及び消失位置情報の生成を行うことができる。
なお、ステップ201において2値化を行う際にホログラムメモリ媒体から読み出したページデータから符号語単位のブロックを抽出するにあたり、ページデータのどの位置からブロックに区切るかについての説明を省略したが、例えば、ページデータの所定の位置に符号語として存在しないパターンのマーカーを記録し、その場所を基準にしてブロックの区切りを決定するようにする。マーカーとしては例えば4x4セル全てをHighビットとすれば容易にマーカーを検出することが可能である。マーカーの配置場所はページデータの四隅にするなどを設計時に設定する。
また、変調符号として2次元符号を用いた場合について説明したが、変調符号はこれに限らず、1符号語に含まれるHighビットの数が定められた変調符号であれば同様に実施可能である。
また、誤り検出符号としてパリティ検査符号を用いた場合について説明したが、CRCC(Cyclic Redundancy Check Code)やRS符号のようにデータ部とパリティ部が完全に分けられている符号(組織符号)であればパリティ検査符号以外の誤り検出符号及び誤り訂正符号を用いた場合でも同様に実施可能である。
また、ステップ201において2次元符号の符号化則に基づいた2値化を行う際に各ビットのユークリッド距離を求める方法について説明したが、2値化を行う4ビットのブロックの中で最も輝度値の大きいものをHighビットとし、他の3ビットをLowビットとして2値化を行うようにしても良い。
また、本実施例1では、Highビット誤りとLowビット誤りのペアの誤りが発生するという特性のみを利用した誤りの訂正方法及び消失位置情報の生成方法を説明したが、これに加えて記録再生チャネルから得られる何らかの信頼度情報も利用することにより、更に精度の高い誤り訂正及び消失位置情報の生成が可能となる。例えば、ステップ201の2値化において計算したユークリッド距離はその値が大きいほど信頼性が低いと考えられるため、ステップ233において低信頼度変調符号語が1符号語のみ検出された場合に、その検出された2次元符号語のユークリッド距離が検査単位ブロック中の全ての2次元符号語の中で最も大きい場合のみ誤りを訂正するといった条件を加えることにより、誤訂正の影響を軽減させることが可能となる。また、ステップ233において低信頼度変調符号語が複数個検出された場合に、検出された2次元符号語の内ユークリッド距離が最も大きい2次元符号語を構成しているビットのみ消失位置に定めるといった条件を加えることにより、無駄な消失位置情報の生成を抑制することができる。
本発明の誤り検出及び訂正方法は、1符号語に含まれるHighビットの数が定められた変調符号が用いられる伝送路においてパリティビットを用いた誤り位置の検出及び訂正を可能にするため、1符号語に含まれるHighビットの数が定められた変調符号が用いられるホログラム記録等に有用である。
1 RS符号化回路
2 変調回路
3 パリティ検査符号化回路
4 記録再生回路
5 2値化回路
6 ポストプロセッサ
7 復調回路
8 RS復号化回路
101 第1の系列変換ステップ
102 誤り検出符号化ステップ
103 第1の系列逆変換ステップ
121 誤り検出符号語生成ステップ
122 パリティビット符号化ステップ
201 2値化ステップ
202 第2の系列変換ステップ
203 誤り検出・訂正ステップ
204 第2の系列逆変換ステップ
231 パリティビット復号化ステップ
232 誤り検出ステップ
233 低信頼度変調符号語検出ステップ
234 低信頼度変調符号語数検出ステップ
235 誤り訂正ステップ
236 消失位置情報生成ステップ
237 誤り検出終了判断ステップ
238 パリティビット除去ステップ
301 誤り検出符号化ステップ
401 2値化ステップ
402 誤り検出・訂正ステップ
1000 2次元符号語
1001〜1004 2次元符号語を構成するビット
1101 Highセル
1102〜1104 Lowセル
1201 パリティビット
2 変調回路
3 パリティ検査符号化回路
4 記録再生回路
5 2値化回路
6 ポストプロセッサ
7 復調回路
8 RS復号化回路
101 第1の系列変換ステップ
102 誤り検出符号化ステップ
103 第1の系列逆変換ステップ
121 誤り検出符号語生成ステップ
122 パリティビット符号化ステップ
201 2値化ステップ
202 第2の系列変換ステップ
203 誤り検出・訂正ステップ
204 第2の系列逆変換ステップ
231 パリティビット復号化ステップ
232 誤り検出ステップ
233 低信頼度変調符号語検出ステップ
234 低信頼度変調符号語数検出ステップ
235 誤り訂正ステップ
236 消失位置情報生成ステップ
237 誤り検出終了判断ステップ
238 パリティビット除去ステップ
301 誤り検出符号化ステップ
401 2値化ステップ
402 誤り検出・訂正ステップ
1000 2次元符号語
1001〜1004 2次元符号語を構成するビット
1101 Highセル
1102〜1104 Lowセル
1201 パリティビット
Claims (3)
- ホログラムメモリ記録再生装置に用いられる2次元符号に対して誤りの検出及び訂正を行う方法であって、
前記2次元符号の符号化則に従い符号化された2次元符号語を1符号語毎に列方向に並べる第1の系列変換ステップと、
前記第1の系列変換ステップによって得られたデータに対して行毎に誤り検出符号化を行う誤り検出符号化ステップと、
前記誤り検出符号化ステップによって得られたデータを列毎に読み出し、各2次元符号語を元の形に並べ直す第1の系列逆変換ステップと、
前記第1の系列逆変換ステップによって生成され、伝送路を介して再生されたデータに対して、前記2次元符号語を構成するビット数毎に前記2次元符号語のいずれかの符号語パターンとなるように2値化を行う2値化ステップと、
前記2値化ステップによって得られたデータを前記2次元符号語毎に列方向に並べる第2の系列変換ステップと、
前記第2の系列変換ステップによって得られたデータに対して行毎にシンドロームの計算を行い、全ての行のシンドローム計算結果から誤りの位置を特定し、訂正可能であれば前記誤りを訂正し、訂正不可能であれば該当位置を消失位置情報として出力する誤り検出・訂正ステップと、
前記誤り検出・訂正ステップによって得られたデータを列毎に読み出し、各2次元符号語を元の形に並べ直す第2の系列逆変換ステップと、
を有することを特徴とする誤り検出及び訂正方法。 - 前記誤り検出符号化ステップが、
前記第1の系列変換ステップによって得られたデータを定められた2次元符号語数毎に検査単位ブロックとして区切り、前記検査単位ブロックの行毎に誤り検出符号化を行ってパリティビットを生成し、各行に前記パリティビットを付加したものを誤り検出符号語として出力する誤り検出符号語生成ステップと、
前記パリティビットに対して前記2次元符号の符号化を行ってパリティビット部を形成し、前記検査単位ブロックとパリティビット部を結合した符号化単位ブロックを生成するパリティビット符号化ステップと、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の誤り検出及び訂正方法。 - 前記誤り検出・訂正ステップが、
前記第2の系列変換ステップによって得られたデータを前記符号化単位ブロック毎に区切り、前記パリティビット部に対してのみ復号化を行うパリティビット復号化ステップと、
1つの検査単位ブロックに対して、それに対応する復号化されたパリティビットを用いて行毎に誤りのシンドロームを計算し、誤りの有無を検出する誤り検出ステップと、
前記誤り検出ステップにおいて、検査単位ブロックの複数行で誤りが検出された場合、誤りが検出された前記誤り検出符号語について、前記パリティビットを除いた列毎に対となるビットがHighビットかLowビットであるかを検出し、HighビットとLowビットが同数存在している列(2次元符号語)を低信頼度変調符号語として検出する低信頼度変調符号語検出ステップと、
前記検査単位ブロック中に存在する低信頼度変調符号語の数を検出する低信頼度変調符号語数検出ステップと、
前記低信頼度変調符号語が前記検査単位ブロック中に1符号語のみ存在する場合、その2次元符号語を構成しているビットの内、誤りが検出された行のビットの値を反転させる誤り訂正ステップと、
前記低信頼度変調符号語が前記検査単位ブロック中に複数個存在する場合、それらの検出された2次元符号語を構成しているビットを消失位置に定め、その情報を消失位置情報として出力する消失位置情報生成ステップと、
全ての前記検査単位ブロックに対して誤りの有無を検出したか否かを判断する誤り検出終了判断ステップと、
前記検査単位ブロックから前記パリティビットを除去するパリティビット除去ステップと、
から構成されることを特徴とする請求項1に記載の誤り検出及び訂正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005112020A JP2006294110A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 誤り検出及び訂正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005112020A JP2006294110A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 誤り検出及び訂正方法 |
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JP2006294110A true JP2006294110A (ja) | 2006-10-26 |
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ID=37414520
Family Applications (1)
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JP2005112020A Pending JP2006294110A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 誤り検出及び訂正方法 |
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JP (1) | JP2006294110A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009142287A1 (ja) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | シャープ株式会社 | ホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置およびホログラム再生方法 |
-
2005
- 2005-04-08 JP JP2005112020A patent/JP2006294110A/ja active Pending
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WO2009142287A1 (ja) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | シャープ株式会社 | ホログラム記録装置、ホログラム記録方法、ホログラム再生装置およびホログラム再生方法 |
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