JP2006293941A - 非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとそれらのデータ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触ICカード/タグが再度通信範囲外から通信範囲内に入った場合にも、処理対象のステージに到達するまでの処理を省いて、システムでの通信効率をさらに向上し、その通信をより高速化することができる非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとそれらのデータ処理方法を提供する。
【解決手段】非接触ICカード/タグが通信範囲内にあるときに処理したステージを示すフラグを内部の不揮発性メモリに記憶しておき、再度通信範囲内に入った時に、フラグが示すステージに対応する命令がリーダライタから送られてきた場合には、セキュリティ情報などの参照を行い、リーダライタからの命令に対応する処理を継続して実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リーダライタとデータキャリア間で非接触通信し、それらの通信プロトコルに従ってデータ処理する技術に関するものである。
近年、メモリや制御回路などを集積したICチップを内蔵し、例えば電磁誘導結合を利用して電源の授受やデータの送受信を非接触で行う非接触データキャリアが開発されている。このような非接触データキャリアの1つとして非接触ICカード/タグがある。
このような非接触ICカード/タグには、従来から利用されているバーコードラベルなどに比べ大きな記憶容量および高度なセキュリティ機能を有することができるという特徴があり、また、非接触ICカード/タグは、リーダライタに近づけたりスロットに挿入したりするだけで、電気的に接続することなくメモリのデータを読出したり書換えたりできるため、接点などの機構部が不要でありメンテナンスフリーになるという特徴もある。
したがって、非接触ICカードは主にID(識別情報)カードとしてあるいは定期券などとして高レベルのセキュリティが求められるシステムに使用され、また非接触タグは商品や書籍等の管理あるいは工程の部品管理など比較的長い距離の通信で情報を管理するために使用される。このため、特に非接触タグの場合、リーダライタとの通信範囲内に存在する複数枚の非接触タグを効率的に認識する方法が検討されている。
以下、複数枚の非接触タグの認識方法に関して説明する。
リーダライタとの通信可能範囲内に複数枚の非接触タグが存在する場合、リーダライタからの検出コマンドに対して複数枚の非接触タグが一斉に応答を返すと、リーダライタはそれぞれの非接触タグのIDを認識することができず以降の通信ができない。
そこで、リーダライタとの通信に用いられる複数枚の非接触タグは、それぞれ、返信を時分割で行うために返信のタイミングを決定するための乱数演算手段を設け、その演算手段により発生したタイミングで、リーダライタに応答を返信する。また、リーダライタ側が、重複して返信した複数枚の非接触タグに対して、それらの非接触タグ固有のIDのうち、重複するビットを集中的に変更しながら、通信可能範囲内にある非接触タグのIDを検出する方法などが提案されている。
以上のような従来の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグの検出方法について、図面を用いて以下に説明する。
図8は従来の非接触データキャリアとして、その1つである複数枚の非接触ICカード/タグが存在する場合の非接触データキャリアシステムの構成を示す概念図である。図9は従来の非接触データキャリアとして、その1つである複数枚の非接触ICカード/タグを用いた場合の非接触データキャリアシステムの処理を示すフローチャートである。図10は従来の非接触データキャリアとして、その1つである複数枚の非接触ICカード/タグを用いた場合の非接触データキャリアシステムにおけるリーダライタからの検出コマンドと複数枚の非接触ICカード/タグからの応答を示すタイミングチャートである。
図8において、リーダライタ21が出力する磁界24が通過する複数枚の非接触タグ22は、磁界24による電磁誘導により電源が供給されるため動作可能となり、リーダライタ21からの検出コマンドを待ち、図9に示す処理フロー(ステップS901〜ステップS908)に従って、リーダライタ21との通信を行う。一方、磁界24が通過しない非接触タグ23は、電磁誘導による電源が供給されないため非動作状態のままであり、リーダライタ21を移動させて磁界24を受けることにより、動作を開始して検出可能となり、図9に示す処理フロー(ステップS901〜ステップS908)に従って、リーダライタ21との通信ができるようになる。
図9におけるリーダライタ21からの検出コマンドと各非接触タグ22、23からの応答返信のタイミングを図10に示す。リーダライタRW1が検出コマンドを送信する(ステップS10)と、非接触タグ(1)TG1はリーダライタRW1からの検出コマンドを受信して(ステップS11)タイムスロットNo.2で応答返信し(ステップS12)、非接触タグ(3)TG3はリーダライタRW1からの検出コマンドを受信して(ステップS31)タイムスロットNo.7で応答返信する(ステップS32)というように、それぞれ単独のタイミングで応答返信するため、リーダライタRW1はそれぞれの非接触タグTG1、TG3を認識して検出することができる。
一方、非接触タグ(2)TG2と非接触タグ(4)TG4については、リーダライタRW1が検出コマンドを送信する(ステップS10)と、非接触タグ(2)TG2はリーダライタRW1からの検出コマンドを受信して(ステップS21)タイムスロットNo.4で応答返信し(ステップS22)、非接触タグ(4)TG4はリーダライタRW1からの検出コマンドを受信して(ステップS41)タイムスロットNo.4で応答返信する(ステップS42)というように、同じタイムスロットNo.4のタイミングにて応答を返信するため、送信データが重なり、リーダライタRW1は正常に受信できず、認識して検出することができない。
ここでデータ送信のタイミングは、非接触ICカード/タグ内部の乱数演算手段(図示せず)により発生したタイミングによって決定される。
リーダライタRW1は、検出できた非接触タグ(1)TG1と非接触タグ(3)TG3に対して呼びかけコマンドを送信し、一方、リーダライタRW1から検出できず呼びかけコマンドが送られない非接触タグ(2)TG2と非接触タグ(4)TG4は、リーダライタRW1からの呼びかけコマンドを受信するまで(ステップS903)、リーダライタRW1からの検出コマンドに応答し続け(ステップS901)、次に受信する検出コマンドにより、再度乱数を発生させ送信タイミングを決定する。これを繰り返し実行してリーダライタRW1は複数枚の非接触タグを検出する。
さらに、非接触タグの検出方法を効率的に行うため、リーダライタが非接触タグに付与されるユニークなIDの任意のビットをスタート位置に指定して、そのスタート位置を基準にしたIDの順番でタイムスロットNo.を決定し応答を返信する方法が考案されている。ここで、衝突が発生した場合には、リーダライタは、そのビットをスタート位置に再設定してIDの順番に応答を返信させるなど、さまざまな提案(例えば、特許文献1を参照)がなされている。また、非接触タグの応用システムとして、書籍の在庫等の管理システム(例えば、特許文献2を参照)が考案されている。このように、リーダライタが複数枚の非接触ICカード/タグを効率的に検出するための方法が、さまざま考案されている。
特開2003−296668号公報 特開2001−240217号公報
しかしながら上記のような従来の非接触ICカード/タグシステムでは、非接触ICカード/タグの検出後に特定の非接触ICカード/タグのメモリデータを読出しあるいは書込みをしようとしたとき、非接触ICカード/タグがリーダライタの通信範囲のぎりぎりに位置することにより、通信状態が不安定で内部電源の電圧低下によるパワーオンリセットがかかってしまった場合や、あるいはハンディータイプのリーダライタなどを動かしながら非接触ICカード/タグを検出することにより、一度通信範囲内にあって検出された後に、前述と同様に通信範囲から外れパワーオンリセットがかかってしまった場合などのように、時間を掛けて検出した非接触ICカード/タグが、通信範囲から外れることにより初期状態に戻ってしまい、再度、非接触ICカード/タグの検出から行う必要が生じてしまう。
このため、非接触ICカード/タグが通信範囲から外れた後に再度通信範囲内に入った場合には、処理対象のステージに到達するまでに、上記のように、再度、当該非接触ICカード/タグの検出から行う必要が生じるため、複数枚の非接触ICカード/タグとリーダライタとの通信の効率が著しく低下し、その通信の高速化が難しくなるという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、非接触データキャリアとして用いている非接触ICカード/タグが通信範囲から外れた後に再度通信範囲内に入った場合にも、処理対象のステージに到達するまでの処理を省くことができ、複数枚の非接触ICカード/タグとリーダライタとの通信効率をさらに向上し、その通信をより高速化することができる非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとそれらのデータ処理方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の非接触データキャリアは、リーダライタと非接触で通信し前記リーダライタとのプロトコルに従ってデータ処理する非接触データキャリアであって、内部のメモリに対してデータの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する過程で、その実行中に処理したステージを示すフラグを記憶する手段と、前記リーダライタから送られてきたコマンドがどのステージに対応するかを判断する手段と、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を、継続あるいは拒絶する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の非接触データキャリアは、請求項1に記載の非接触データキャリアであって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致しない場合に、前記フラグを初期状態にリセットする手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の非接触データキャリアは、請求項1または請求項2に記載の非接触データキャリアであって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致した場合に、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を継続するために前記通信を再開する過程で、前記内部メモリに対して最後にアクセスしたアドレスを記憶する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の非接触データキャリアは、請求項1または請求項2または請求項3に記載の非接触データキャリアであって、前記通信により前記リーダライタから一時的に付加するID、および前記通信により前記リーダライタから前記データの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する権限を確認するためのセキュリティ情報を、内部の不揮発性メモリに記憶する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の非接触データキャリアシステムは、請求項1から請求項4のいずれかに記載の非接触データキャリアと、前記通信により、前記非接触データキャリアに対して、前記IDを有する場合に前記セキュリティ情報を付加したパケットを送信する前記リーダライタとを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法は、リーダライタと非接触で通信し前記リーダライタとのプロトコルに従ってデータ処理する非接触データキャリアのデータ処理方法であって、内部のメモリに対してデータの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する過程で、その実行中に処理したステージを示すフラグを記憶するステップと、前記リーダライタから送られてきたコマンドがどのステージに対応するかを判断するステップと、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を、継続あるいは拒絶するステップとを有する方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法は、請求項6に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致しない場合に、前記フラグを初期状態にリセットするステップを有する方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法は、請求項6または請求項7に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致した場合に、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を継続するために前記通信を再開する過程で、前記内部メモリに対して最後にアクセスしたアドレスを記憶するステップを有する方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法は、請求項6または請求項7または請求項8に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記通信により前記リーダライタから一時的に付加するID、および前記通信により前記リーダライタから前記データの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する権限を確認するためのセキュリティ情報を、内部の不揮発性メモリに記憶するステップを有する方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の非接触データキャリアシステムのデータ処理方法は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の非接触データキャリアと、前記通信により、前記非接触データキャリアに対して、前記IDを有する場合に前記セキュリティ情報を付加したパケットを送信する前記リーダライタとを含む非接触データキャリアシステムのデータ処理方法としたことを特徴とする。
以上により、リーダライタと複数枚の非接触データキャリアとの通信時に、通信範囲内にあってリーダライタから一度検出され、通信範囲から外れてパワーオンリセットがかかった後に再度通信範囲内に入った場合には、通信範囲内にあったときに処理ステージに合わせてセットしたフラグに基づいて、対応する処理を継続実行することにより、リーダライタによる非接触データキャリアの検出処理から行う必要性をなくすことができる。
以上のように本発明によれば、リーダライタと複数枚の非接触データキャリアとの通信時に、通信範囲内にあってリーダライタから一度検出され、通信範囲から外れてパワーオンリセットがかかった後に再度通信範囲内に入った場合には、通信範囲内にあったときに処理ステージに合わせてセットしたフラグに基づいて、対応する処理を継続実行することにより、リーダライタによる非接触データキャリアの検出処理から行う必要性をなくすことができる。
また、非接触データキャリアは、リーダライタが付与する一時的なIDや、セキュリティ情報、あるいは最後に処理したメモリアドレスを記憶することができる。
以上により、非接触データキャリアが通信範囲から外れた後に再度通信範囲内に入った場合にも、処理対象のステージに到達するまでの処理を省くことができ、複数枚の非接触データキャリアとリーダライタとの通信効率をさらに向上し、その通信をより高速化することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとそれらのデータ処理方法について、非接触データキャリアとして、その1つである非接触ICカード/タグを例に挙げて、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおける全体処理を示すフローチャートである。図2は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおける処理ステージ判断フラグ読出しルーチンの処理を示すフローチャートである。図3は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおける検出コマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャートである。図4は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおける呼びかけコマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャートである。図5は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおけるメモリアクセスコマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャートである。図6は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおける休止/復帰コマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャートである。図7は本実施の形態の非接触データキャリアの1つである非接触ICカード/タグにおけるフラグ初期化ルーチンの処理を示すフローチャートである。
まず、図1に示すように、非接触ICカード/タグがリーダライタとの通信範囲にあり、電磁誘導により電源が供給され起動すると、処理ステージ判断フラグを読出して確認する(ステップS101)。ここでは、図2に示すように、処理ステージ判断フラグの示す状態「01」、「10」、「11」に従い(ステップS201では「01」を確認、ステップS203では「10」を確認、ステップS205では「11」を確認)、それぞれの示す処理ルーチンへジャンプする(ステップS201からはステップS202(図1のステップS104)、ステップS203からはステップS204(図1のステップS106)、ステップS205からはステップS206(図1のステップS108))。一方、処理ステージ判断フラグが立っていない場合、例えば「00」の場合は、図3に示す検出コマンド処理ルーチン(図1のステップS102)へ進む(ステップS207)。
図3に示す検出コマンドルーチンでは、リーダライタから送信される検出コマンド以外は受け付けない(ステップS301、S302)。検出コマンドを受信した非接触ICカード/タグは、内部の乱数演算手段により発生したタイミングにより決定されたタイムスロットNo.で、リーダライタに応答を返信し(ステップS303)、処理ステージ判断フラグを“01”にセットした(ステップS304(図1のステップS103))後、図4に示す呼びかけコマンド処理ルーチン(図1のステップS104)へ進む(ステップS305)。
図4に示すように、呼びかけコマンド処理ルーチンでは、リーダライタから送信される呼びかけコマンド以外は受け付けない(ステップS401、S402)。リーダライタ側で処理される呼びかけコマンドルーチンでは、リーダライタが非接触ICカード/タグに一時的に付与する仮の「ID」や、リーダライタが非接触ICカード/タグ側でデータの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する権限を確認するための「セキュリティ情報」などが付加される場合がある。呼びかけコマンドを正常に受信した非接触ICカード/タグは、リーダライタに応答を返信し(ステップS403)、必要な情報、例えば前記の「ID」や「セキュリティ情報」を記憶した(ステップS404)後に、処理ステージ判断フラグを“10”にセットして(ステップS405(図1のステップS105))、図5に示すメモリアクセスコマンド処理ルーチン(図1のステップS106)へ進む(ステップS406)。ここで、検出コマンドの応答で、同一のタイムスロットNo.で複数の非接触ICカード/タグが応答を返信したためリーダライタが正常に受信できなかった場合、リーダライタは、検出コマンドの応答を正常に受信した非接触ICカード/タグに対して、呼びかけコマンドを送信した後、再度検出コマンドを送信する。
一方、非接触ICカード/タグは、リーダライタから送信された呼びかけコマンド以外を受信した場合は(ステップS401、S402)、図7に示すフラグ初期化ルーチンへ進む(ステップS407)。図7に示すフラグ初期化ルーチンでは、処理ステージ判断フラグや、リーダライタが指定する仮IDあるいはセキュリティ情報などのデータをクリア(処理ステージ判断フラグの場合は、例えば「00」にセット)し(ステップS701、S702)、図2に示す処理ステージ判断フラグ読出しルーチン(図1のステップS101)へ戻る(ステップS703)。ここで、すでに前記の処理ステージ判断フラグは“00”にクリアされているため、非接触ICカード/タグは、検出コマンド処理ルーチン(図1のステップS102)へ進む(ステップS207)。
上記の処理を繰り返すことにより、リーダライタは、全ての非接触ICカード/タグを検出し、その後、メモリのアクセスが必要な非接触ICカード/タグに対して、メモリをアクセスするためのメモリアクセスコマンドを送信する。
このようにしてリーダライタに検出された非接触ICカード/タグは、もしリーダライタから自己のID宛てのメモリアクセスコマンド以外のコマンド送信があった場合には、図5に示すメモリアクセスコマンド処理ルーチンにおいて、リーダライタからのコマンド送信に対して、何らかのコマンドを受信したと判断する(ステップS501)が、リーダライタから送信され受信したコマンドが上記のメモリアクセスコマンド以外であった場合は(ステップS502、S504)、図7に示すフラグ初期化ルーチンへ進む(ステップS503)。
ここで、リーダライタに検出された非接触ICカード/タグが、自己のID宛てのメモリアクセスコマンドを受信した場合は(ステップS502、S504)、セキュリティ情報が必要ならばそのセキュリティ情報を照合した後に(ステップS505)、一致すればリーダライタからのコマンド内容に従い、コマンド処理として例えば内部メモリのデータの読出しあるいは書込み処理を実行した後に応答返信する(ステップS506)。このときは、アクセスしたメモリアドレスを記憶することが望ましく、その記憶処理を実行する(ステップS507)。
その後、非接触ICカード/タグは、処理ステージ判断フラグを“11”にセットして(ステップS508(図1のステップS107))、図6に示す休止/復帰コマンド処理ルーチン(図1のステップS108)へ進む(ステップS509)。メモリアクセスコマンド処理ルーチンでは検出コマンドは無視される。
次に、図6に示すように、休止コマンドを受信して(ステップS604)スリープ状態(ステップS601〜S606)の非接触ICカード/タグは、次にフラグ初期化命令(ステップS602)あるいは復帰コマンドを受信するまで(ステップS607)応答を返信しない。復帰コマンドを受信した(ステップS607)非接触ICカード/タグは、再び、応答を返信した(ステップS608)後に、処理ステージ判断フラグを“10”にセットして(ステップS609)メモリアクセスコマンド処理ルーチン(図1のステップS106)へ戻り(ステップS610)、内部メモリの読出しや書込みができる。なお、新たに非接触ICカード/タグの検出を実行する場合には、図7に示すフラグ初期化ルーチンで、処理ステージ判断フラグを強制的にクリアすることもできる。
セキュリティ情報や仮IDは、リーダライタが任意に設定できるため、乱数などを使用して一回限定のアクセス権として使用できる。したがって、フラグが残ったまま、呼びかけコマンドを送ったリーダライタとは別のリーダライタでメモリデータをアクセスしようとしても、照合結果が不一致となり、再度検出から始める必要がある。なお、メモリデータの情報の重要性によりセキュリティ情報や仮IDの付加は使用される。
また、非接触ICカード/タグは、リーダライタから送られてきたコマンドと処理ステージが一致しない場合、あるいはセキュリティ情報が一致しない場合は、応答は返信せず、フラグは非接触ICカード/タグ自らリセットすることにより、不正なアクセスを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態の非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとして、非接触ICカード/タグおよび非接触ICカード/タグシステムにおいては、例えば、
・リーダライタからの検出信号を受信し応答を返信した
・リーダライタからの呼びかけ信号を受信して応答を返信した
・リーダライタからのメモリアクセス命令を受信して応答を返信した
・リーダライタからの休止命令を受信して応答を返信した
など、非接触ICカード/タグの処理ステージを示すフラグを、非接触ICカード/タグ内部の不揮発性メモリに記憶して、そのステージに対応する命令がリーダライタから送られてきた場合は、セキュリティ情報などの参照を行い、リーダライタからのコマンドによる命令を実行する。
また、このとき実行した命令とアクセスしたアドレスを不揮発性メモリに記憶することが望ましい。
以上のように、本実施の形態によれば、リーダライタが非接触ICカード/タグを一度検出した後は、各処理ステージに合わせてセットされたフラグに基づいて処理を実行するため、前記の処理ステージに到達するまでの処理を省くことができる。
これにより、複数枚の非接触ICカード/タグを認識して、次に特定の非接触ICカード/タグのメモリにアクセスしようとしたときに、非接触ICカード/タグがリーダライタの通信範囲ぎりぎりにある場合や、あるいはハンディータイプのリーダライタを移動しながら非接触ICカード/タグを検出している場合などでも、一旦、通信範囲からはずれて非接触ICカード/タグが初期状態に戻ってしまい再度検出から行うという無駄な処理を実行する必要がなく、各処理ステージに対応した処理から再開できるため継続してメモリのアクセスが可能となり、さらに効率的な通信ができる。
また、リーダライタは、実際にメモリをアクセスしようとするときに、自らが非接触ICカード/タグに付与した一時的なIDや、セキュリティ情報を有効にすることで、不正なデータアクセスを防ぐことができる。すなわち、非接触ICカード/タグは、リーダライタから送られてきたコマンドと処理ステージが一致しない場合、あるいはセキュリティ情報が一致しない場合は、応答は返さずフラグは非接触ICカード/タグ自らリセットすることにより、不正なアクセスを防止することができる。
また、前回どのメモリをアクセスしていたかを不揮発性メモリに記憶することにより、通信エラーが発生した場合でも、最後にどのアドレスをアクセスしたかが確認でき、確実に必要なメモリにアクセスすることができる。
以上の結果、非接触データキャリアとして用いている非接触ICカード/タグが通信範囲から外れた後に再度通信範囲内に入った場合にも、処理対象のステージに到達するまでの処理を省くことができ、複数枚の非接触ICカード/タグとリーダライタとの通信効率をさらに向上し、その通信をより高速化することができる。
本発明の非接触データキャリアおよび非接触データキャリアシステムとそれらのデータ処理方法は、非接触データキャリアが通信範囲から外れた後に再度通信範囲内に入った場合にも、処理対象のステージに到達するまでの処理を省くことができ、複数枚の非接触データキャリアとリーダライタとの通信効率をさらに向上し、その通信をより高速化することができるもので、リーダライタとデータキャリア間で非接触通信し、それらの通信プロトコルに従ってデータ処理する技術に適用できる。
本発明の実施の形態の非接触データキャリアの全体処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおける処理ステージ判断フラグ読出しルーチンの処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおける検出コマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおける呼びかけコマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおけるメモリアクセスコマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおける休止/復帰コマンド処理ルーチンの処理を示すフローチャート 同実施の形態の非接触データキャリアにおけるフラグ初期化ルーチンの処理を示すフローチャート 従来の複数枚の非接触データキャリアが存在する場合の非接触データキャリアシステムの構成を示す概念図 同従来例の非接触データキャリアシステムの処理を示すフローチャート 同従来例の非接触データキャリアシステムにおけるリーダライタからの検出コマンドと複数枚の非接触ICカード/タグからの応答を示すタイミングチャート
符号の説明
21 (ハンディータイプの)リーダライタ
22 (通信範囲内にある)非接触タグ
23 (通信範囲外にある)非接触タグ
24 (リーダライタが出力する)磁界

Claims (10)

  1. リーダライタと非接触で通信し前記リーダライタとのプロトコルに従ってデータ処理する非接触データキャリアであって、内部のメモリに対してデータの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する過程で、その実行中に処理したステージを示すフラグを記憶する手段と、前記リーダライタから送られてきたコマンドがどのステージに対応するかを判断する手段と、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を、継続あるいは拒絶する手段とを備えたことを特徴とする非接触データキャリア。
  2. 請求項1に記載の非接触データキャリアであって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致しない場合に、前記フラグを初期状態にリセットする手段を備えたことを特徴とする非接触データキャリア。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触データキャリアであって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致した場合に、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を継続するために前記通信を再開する過程で、前記内部メモリに対して最後にアクセスしたアドレスを記憶する手段を備えたことを特徴とする非接触データキャリア。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3に記載の非接触データキャリアであって、前記通信により前記リーダライタから一時的に付加するID、および前記通信により前記リーダライタから前記データの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する権限を確認するためのセキュリティ情報を、内部の不揮発性メモリに記憶する手段を備えたことを特徴とする非接触データキャリア。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の非接触データキャリアと、前記通信により、前記非接触データキャリアに対して、前記IDを有する場合に前記セキュリティ情報を付加したパケットを送信する前記リーダライタとを含む非接触データキャリアシステム。
  6. リーダライタと非接触で通信し前記リーダライタとのプロトコルに従ってデータ処理する非接触データキャリアのデータ処理方法であって、内部のメモリに対してデータの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する過程で、その実行中に処理したステージを示すフラグを記憶するステップと、前記リーダライタから送られてきたコマンドがどのステージに対応するかを判断するステップと、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を、継続あるいは拒絶するステップとを有することを特徴とする非接触データキャリアのデータ処理方法。
  7. 請求項6に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致しない場合に、前記フラグを初期状態にリセットするステップを有することを特徴とする非接触データキャリアのデータ処理方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記コマンドに対応するステージおよび前記フラグが示すステージに基づいて、それらのステージの一致を判断し、一致した場合に、前記データの読出しあるいはデータの書込み処理の実行を継続するために前記通信を再開する過程で、前記内部メモリに対して最後にアクセスしたアドレスを記憶するステップを有することを特徴とする非接触データキャリアのデータ処理方法。
  9. 請求項6または請求項7または請求項8に記載の非接触データキャリアのデータ処理方法であって、前記通信により前記リーダライタから一時的に付加するID、および前記通信により前記リーダライタから前記データの読出しあるいはデータの書込み処理を実行する権限を確認するためのセキュリティ情報を、内部の不揮発性メモリに記憶するステップを有することを特徴とする非接触データキャリアのデータ処理方法。
  10. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の非接触データキャリアと、前記通信により、前記非接触データキャリアに対して、前記IDを有する場合に前記セキュリティ情報を付加したパケットを送信する前記リーダライタとを含む非接触データキャリアシステムのデータ処理方法。
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JP2009157772A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Toppan Printing Co Ltd パスワード発生装置およびパスワード生成方法
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