JP2008047040A - 携帯可能電子装置およびicカード - Google Patents

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【課題】シナリオを柔軟に設定可能であり、かつ、不正シナリオの場合にはメモリの内容が更新されないような携帯可能電子装置およびICカードを提供する。
【解決手段】外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しておき、外部から入力される最初のコマンドにより上記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別し、この識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行し、このコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えをメモリに対して実行する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、たとえば、書換え可能な不揮発性メモリおよびCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などの制御素子を有するIC(集積回路)チップを内蔵し、外部から供給されるコマンドに基づき各種処理を実行してその処理結果を外部へ出力するICカードなどの携帯可能電子装置およびICカードに関する。
最近、携帯可能電子装置として、書換え可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM、揮発性メモリとしてのRAM、これらのメモリに対してアクセス(データの読出しおよびまたは書込み等)を行なう制御素子としてのCPU、および、CPUの動作用プログラム等を格納したROMを有し、外部装置(カードリーダ・ライタ)から供給されるコマンド(命令)に対応した処理を実行して、その処理結果を外部装置へ出力する手段を備えたICチップを内蔵したICカードが産業各方面で利用されている。
一般に、この種のICカードは、外部装置(カードリーダ・ライタ)からの読出しコマンドを受信すると、対象となるデータを不揮発性メモリから検索し、該当したデータが存在する場合、当該データをその先頭からデータ長分、読出すようになっている。
ところで、このようなICカードでは、複数のコマンドを順番通り、すなわち、あらかじめ定められたシナリオ通りに実行させることで1回の処理(たとえば、取引処理等)を完了する仕様が多数存在する(たとえば、特許文献1参照)。
しかし、シナリオはICカードの使用用途あるいは準拠仕様ごとに異なることが多い。また、ICカードは外部装置から送信されるコマンド単位にメモリの読出しや書込みなどを実行することが多く、シナリオが途中まで正常に実行されるが最終的に不正であると判断される場合でも、不揮発性メモリの内容が更新されてしまうこともある。
特開平11−282991号公報
上記したように、シナリオはICカードの使用用途あるいは準拠仕様ごとに異なることが多く、また、ICカードは外部装置から送信されるコマンド単位にメモリ読出しや書込みなどを実行することが多く、シナリオが途中まで正常に実行されるが最終的に不正であると判断される場合でも、不揮発性メモリの内容が更新されてしまうこともあるという問題がある。
そこで、本発明は、シナリオを柔軟に設定可能であり、かつ、不正シナリオの場合にはメモリの内容が更新されないような携帯可能電子装置およびICカードを提供することを目的とする。
本発明の携帯可能電子装置は、データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第2の処理手段とを具備している。
また、本発明の携帯可能電子装置は、データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、前記複数のシナリオに登録されているコマンドで、当該コマンドの処理が正常に終了した際に当該コマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに反映するか否かを指定する書換え指定情報をあらかじめ記憶している書換え指定情報記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行された際、当該コマンドが前記書換え指定情報により前記メモリに反映を許可されているか否かを判定し、許可されている場合は既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第3の処理手段とを具備している。
また、本発明のICカードは、データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第2の処理手段とを有して構成されるICモジュールと、このICモジュールを収納したICカード本体とを具備している。
また、本発明のICカードは、データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、前記複数のシナリオに登録されているコマンドで、当該コマンドの処理が正常に終了した際に当該コマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに反映するか否かを指定する書換え指定情報をあらかじめ記憶している書換え指定情報記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行された際、当該コマンドが前記書換え指定情報により前記メモリに反映を許可されているか否かを判定し、許可されている場合は既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第3の処理手段とを有して構成されるICモジュールと、このICモジュールを収納したICカード本体とを具備している。
本発明によれば、シナリオを柔軟に設定可能であり、かつ、不正シナリオの場合にはメモリの内容が更新されないような携帯可能電子装置およびICカードを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードを取扱うICカードシステムの構成例を示すものである。このICカードシステムは、ICカード11をカードリーダ・ライタ12を介してパーソナルコンピュータなどの端末装置13と接続可能にするとともに、端末装置13にキーボード14、CRTディスプレイ装置15、および、プリンタ16を接続して構成される。
なお、図1のシステムを、たとえば、クレジットカードなどの決済システムに適用した場合はPOS端末装置や現金自動取引装置(ATM)となり、また、ポイントシステムに適用した場合はポイントの加算・減算を行なうポイント端末装置となる。
図2は、ICカード11の構成を示すもので、制御素子としてのCPU101、記憶内容が書換え可能な記憶手段(メモリ)としてのデータメモリ102、ワーキングメモリ103、プログラムメモリ104、および、カードリーダ・ライタ12との電気的接触を得るためのコンタクト部105によって構成されている。そして、これらのうち、破線内の部分(CPU101、データメモリ102、ワーキングメモリ103、プログラムメモリ104)は1つ(あるいは複数)のICチップ106で構成され、さらに、このICチップ106とコンタクト部105とが一体的にICモジュール化されて、ICカード本体11a内に埋設されている。
データメモリ102は、各種データの記憶に使用され、たとえば、EEPROMなどの記憶内容が書換え可能な不揮発性メモリで構成されている。本実施の形態の場合、データメモリ102には、当該ICカード11の所有者のデータ(たとえば、暗証番号等)や残高情報など、実際に運用時に使用されるデータが保存(記憶)される。また、後で詳細を説明する外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオも保存(記憶)される。
ワーキングメモリ103は、CPU101が処理を行なう際の処理データなどを一時的に保持するための作業用メモリであり、たとえば、RAMなどで構成される。
プログラムメモリ104は、たとえば、マスクROMなどの記憶内容が書換え不可能な不揮発性メモリで構成されており、CPU101の制御プログラムなどを記憶するものである。
図3は、第1の実施の形態に係るコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオの構成例を示すものである。複数のシナリオ300は個々のシナリオ310により構成されており、個々のシナリオ310には実行されるべきコマンドのコマンド識別情報311(図中ではISO/IEC7816−4に記載のCLAバイトおよびINSバイト)が登録される。
後述するように、第1コマンドで複数のシナリオ300の中からコマンド識別情報311を参照することで候補となる1つあるいは複数のシナリオ310が抽出されて、第2コマンド以降のコマンドで1つのシナリオ310が選択されることとなる。選択されたシナリオ310の通りに最終コマンドが実行された場合に、データメモリ102に対するデータの書換え処理が実施されることになる。
図4は、第2の実施の形態に係るコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオの構成例を示すものである。基本的な構成は第1の実施の形態(図3)と同様であるが、さらに、コマンド識別情報311と関連付けられて書換え指定情報312が登録されている点が第1の実施の形態と異なる。
書換え指定情報312は、コマンドにより要求されたデータの書換えをデータメモリ102に反映するか否かを指定する情報であり、図4の例では、「01」が書換え許可(反映)、「00」が書換え不許可(非反映)を示している。
基本的な動作も第1の実施の形態(図3)と同様に、コマンド識別情報311を参照することでシナリオ310の抽出、あるいは選択されたシナリオ310通りのコマンドが実行されているかの確認を行なうが、コマンド識別情報311の参照時に書換え指定情報312も一緒に参照することになる。
次に、このような構成において、第1の実施の形態に係るICカード11の動作例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施の形態では図3のシナリオを用いるものとする。
カードリーダ・ライタ12から入力されるコマンドを受信すると(ステップS1)、CPU101は、受信したコマンドは第1コマンドであるか、あるいは、第2コマンド以降であるかの確認を行なう(ステップS2)。この確認の結果、受信したコマンドが第1コマンドの場合、CPU101は、当該コマンドが複数のシナリオ300内のシナリオ310と一致するものがあるか否かの確認を行なう(ステップS3)。この確認は、受信した第1コマンド内のCLAバイトおよびINSバイトとシナリオ310のコマンド識別情報311とを比較することにより行なわれる。
ステップS3における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在しない場合、CPU101は処理終了として、カードリーダ・ライタ12に対し異常終了のレスポンスを送信する。
ステップS3における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在する場合、CPU101は、どのシナリオ310が一致したのかの履歴をワーキングメモリ103に保持する(ステップS4)。この場合のシナリオ310は1つあるいは複数個のシナリオ310となる。
次に、CPU101は、受信したコマンドが書換えを指示する書換えコマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS5)。この確認の結果、書込コマンドでない場合、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS5における確認の結果、書込みコマンドの場合、CPU101は、最終コマンドの実行時に書込むデータを保持するために、当該コマンド内の書込み対象データを含むコマンド情報をワーキングメモリ103内のバッファに格納(保持)する(ステップS6)。その後、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS2における確認の結果、受信したコマンドが第2コマンド以降である場合、CPU101は、前記ステップS3〜S4処理で候補となった1つあるいは複数のシナリオ310から、受信したコマンドと一致するものがあるか否かの確認を行なう(ステップS7)。この確認は、受信したコマンド内のCLAバイトおよびINSバイトとワーキングメモリ103に保持されている一致したシナリオ310のコマンド識別情報311とを比較することにより行なわれる。
ステップS7における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在しない場合、CPU101は処理終了として、カードリーダ・ライタ12に対し異常終了のレスポンスを送信する。
ステップS7における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在する場合、CPU101は、どのシナリオ310が一致したのかの履歴をワーキングメモリ103に保持する(ステップS8)。
次に、CPU101は、受信したコマンドが書換えを指示する書換えコマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS9)。この確認の結果、書込みコマンドの場合、CPU101は、最終コマンドの実行時に書込むデータを保持するために、当該コマンド内の書込み対象データを含むコマンド情報をワーキングメモリ103内のバッファに格納し(ステップS10)、ステップS11に進む。
ステップS9における確認の結果、書込コマンドでない場合、CPU101は、ステップS10をジャンプしてステップS11に進む。
ステップS11では、当該シナリオ310の処理が最終コマンドまで実行されているか、すなわち、当該コマンドがコマンド識別情報311により最終コマンドと認識されるかの確認を行なう。この確認の結果、当該コマンドが最終コマンドでない場合、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS11における確認の結果、当該コマンドが最終コマンドの場合、CPU101は、ワーキングメモリ103内のバッファに格納されているコマンド情報内の書込み対象データを、たとえばデータメモリ102の指定されたエリアに書込む処理を行なう(ステップS12)。その後、CPU101は処理終了として、カードリーダ・ライタ12に対し正常終了のレスポンスを送信する。
このように、上記第1の実施の形態によれば、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しておき、外部から入力される最初のコマンドにより上記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別し、この識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行し、このコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えをメモリに対して実行することで、シナリオを柔軟に設定可能であり、かつ、不正シナリオの場合にはメモリの内容が更新されないようにすることが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係るICカード11の動作例について図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、第2の実施の形態では図4のシナリオを用いるものとする。
カードリーダ・ライタ12から入力されるコマンドを受信すると(ステップS21)、CPU101は、受信したコマンドは第1コマンドであるか、あるいは、第2コマンド以降であるかの確認を行なう(ステップS22)。この確認の結果、受信したコマンドが第1コマンドの場合、CPU101は、当該コマンドが複数のシナリオ300内のシナリオ310と一致するものがあるか否かの確認を行なう(ステップS23)。この確認は、受信した第1コマンド内のCLAバイトおよびINSバイトとシナリオ310のコマンド識別情報311とを比較することにより行なわれる。
ステップS23における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在しない場合、CPU101は処理終了として、カードリーダ・ライタ12に対し異常終了のレスポンスを送信する。
ステップS23における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在する場合、CPU101は、どのシナリオ310が一致したのかの履歴をワーキングメモリ103に保持する(ステップS24)。この場合のシナリオ310は1つあるいは複数個のシナリオ310となる。
次に、CPU101は、受信したコマンドが書換えを指示する書換えコマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS25)。この確認の結果、書込コマンドでない場合、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS25における確認の結果、書込みコマンドの場合、CPU101は、最終コマンドの実行時に書込むデータを保持するために、当該コマンド内の書込み対象データを含むコマンド情報をワーキングメモリ103内のバッファに格納(保持)する(ステップS6)。その後、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS22における確認の結果、受信したコマンドが第2コマンド以降である場合、CPU101は、前記ステップS23〜S24処理で候補となった1つあるいは複数のシナリオ310から、受信したコマンドと一致するものがあるか否かの確認を行なう(ステップS27)。この確認は、受信したコマンド内のCLAバイトおよびINSバイトとワーキングメモリ103に保持されている一致したシナリオ310のコマンド識別情報311とを比較することにより行なわれる。
ステップS27における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在しない場合、CPU101は処理終了として、カードリーダ・ライタ12に対し異常終了のレスポンスを送信する。
ステップS27における確認の結果、受信したコマンドと一致するシナリオ310が存在する場合、CPU101は、どのシナリオ310が一致したのかの履歴をワーキングメモリ103に保持する(ステップS28)。
次に、CPU101は、受信したコマンドが書換えを指示する書換えコマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS29)。この確認の結果、書込みコマンドの場合、CPU101は、最終コマンドの実行時に書込むデータを保持するために、当該コマンド内の書込み対象データを含むコマンド情報をワーキングメモリ103内のバッファに格納し(ステップS30)、ステップS31に進む。
ステップS29における確認の結果、書込コマンドでない場合、CPU101は、ステップS30をジャンプしてステップS31に進む。
ステップS31では、当該コマンドが書換え許可をされているか、すなわち、当該コマンドに対応する書換え指定情報312が書換え許可(「01」)に設定されているか否かの確認を行なう。この確認の結果、当該コマンドが書換え許可でない場合、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
ステップS31における確認の結果、当該コマンドが書換え許可の場合、CPU101は、ワーキングメモリ103内のバッファに格納されているコマンド情報内の書込み対象データを、たとえばデータメモリ102の指定されたエリアに書込む処理を行なう(ステップS32)。その後、CPU101は処理終了(各コマンド処理を実行)となる。
このように、上記第2の実施の形態によれば、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しておくとともに、複数のシナリオに登録されているコマンドで、当該コマンドの処理が正常に終了した際に当該コマンドにより要求されたデータの書換えをメモリに反映するか否かを指定する書換え指定情報をあらかじめ記憶しておき、外部から入力される最初のコマンドにより上記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別し、この識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行し、このコマンド処理が正常に実行された際、当該コマンドが上記書換え指定情報によりメモリに反映を許可されているか否かを判定し、許可されている場合は既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えをメモリに対して実行することで、シナリオを柔軟に設定可能であり、かつ、不正シナリオの場合にはメモリの内容が更新されないようにすることが可能となる。
なお、前記実施の形態では、携帯可能電子装置として接触式のICカードに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非接触式のICカードなどへの応用も可能であり、また、PDAと称される携帯端末装置や携帯電話機などであっても適用でき、さらに、携帯可能電子装置の形状もカード型に限らず、冊子型、ブロック型あるいはタグ型など、他の形状であってもよい。
本発明の実施の形態に係るICカードを取扱うICカードシステムの構成例を示すブロック図。 ICカードの構成例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係るコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオの構成例を示す模式図。 第2の実施の形態に係るコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオの構成例を示す模式図。 第1の実施の形態に係るICカードの動作例について説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係るICカードの動作例について説明するフローチャート。
符号の説明
11…ICカード(携帯可能電子装置)、11a…ICカード本体、12…カードリーダ・ライタ、13…端末装置、15…CRT表示部、101…CPU(制御素子)、102…データメモリ(記憶手段、メモリ)、103…ワーキングメモリ、104…プログラムメモリ、105…コンタクト部、106…ICチップ、300…複数のシナリオ、310…個々のシナリオ、311…コマンド識別情報、312…書換え指定情報。

Claims (6)

  1. データを記憶するメモリと、
    外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、
    外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、
    この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、
    この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第2の処理手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
  2. データを記憶するメモリと、
    外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、
    前記複数のシナリオに登録されているコマンドで、当該コマンドの処理が正常に終了した際に当該コマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに反映するか否かを指定する書換え指定情報をあらかじめ記憶している書換え指定情報記憶手段と、
    外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、
    この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、
    この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行された際、当該コマンドが前記書換え指定情報により前記メモリに反映を許可されているか否かを判定し、許可されている場合は既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第3の処理手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
  3. 前記シナリオ記憶手段に記憶されている複数のシナリオは、認証が成立したことを条件に、外部から入力される特定のコマンドにより書き換えることが可能なことを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯可能電子装置。
  4. データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行され、最終コマンドが正常に実行された際、既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第2の処理手段とを有して構成されるICモジュールと、
    このICモジュールを収納したICカード本体と、
    を具備したことを特徴とするICカード。
  5. データを記憶するメモリと、外部から入力されるコマンドの実行順序を記載した複数のシナリオをあらかじめ記憶しているシナリオ記憶手段と、前記複数のシナリオに登録されているコマンドで、当該コマンドの処理が正常に終了した際に当該コマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに反映するか否かを指定する書換え指定情報をあらかじめ記憶している書換え指定情報記憶手段と、外部から入力される最初のコマンドにより前記複数のシナリオの中から参照するべきシナリオを識別する参照シナリオ識別手段と、この参照シナリオ識別手段により識別されたシナリオを参照することにより当該シナリオの実行順序通りにコマンド処理を実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によるコマンド処理が正常に実行された際、当該コマンドが前記書換え指定情報により前記メモリに反映を許可されているか否かを判定し、許可されている場合は既に実行された複数のコマンドにより要求されたデータの書換えを前記メモリに対して実行する第3の処理手段とを有して構成されるICモジュールと、
    このICモジュールを収納したICカード本体と、
    を具備したことを特徴とするICカード。
  6. 前記シナリオ記憶手段に記憶されている複数のシナリオは、認証が成立したことを条件に、外部から入力される特定のコマンドにより書き換えることが可能なことを特徴とする請求項4または請求項5記載のICカード。
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