JP2006293499A - 決済サービスサーバおよび決済承認方法 - Google Patents

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耕太郎 永瀬
Rika Onishi
利佳 大西
Kazuo Shono
和夫 庄野
Toshihiro Sugano
利博 菅野
Tomohiro Kondo
友宏 近藤
Kentaro Hirai
謙太郎 平居
貴嗣 ▲福▼▲園▼
Takashi Fukusono
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Abstract

【課題】 利用対象や利用金額あるいは利用目的を第三者に承認/確認し、使い過ぎをチェックすることのできる決済サービスサーバおよび決済承認方法を提供する。
【解決手段】 決済手段の所有者からの要求に基づいて当該決済手段の利用に承認を与える第三者のモバイル端末の識別子を登録する登録部と、上記決済手段の所有者のモバイル端末からの決済手段の利用認証要求に基づき利用認証を行う情報処理部と、上記利用認証の後に上記第三者のモバイル端末に承認確認を求める情報伝達部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クレジットカード等の決済手段の所有者による決済実行の可否を第三者に承認/確認させることを可能にした決済サービスサーバおよび決済承認方法に関する。
昨今、インターネット上のショップからの商品購入が盛んに行われるようになってきており、利用者の範囲も拡大している。商品購入の際の決済方法としては種々のものがあるが、振り込みや代金引替等に比べクレジットカードは利便性の点で優れているため、クレジットカードが用いられることが多い。
ところで、クレジットカードは手持ちの現金がなくても容易に決済が行えることから、つい使い過ぎてしまう傾向がある。
このようなクレジットカードの使い過ぎの防止策としては、例えば夫が妻に「今しか手に入らない限定品を購入してよいか?」といった内容の電話やメールによって事前確認を行い、あるいは事後了承を得ることによって、計画的な利用を実現しているのが現状である。
また、クレジットカードにおいては、家族カード等の発行によってクレジットカードの主契約者と主契約者に従属する副契約者(家族)によるクレジット利用が可能となっている。この時、副契約者によるクレジット利用の請求は主契約者にされることとなる。このような家族カード等に対してクレジット会社より提供されるサービスとして、主契約者と副契約者のそれぞれのカードに利用上限額を設定し、あるいは家族カード全体での利用額合計に上限を設けることによって使い過ぎを防止する方法がある。
一方、特許文献1には、カード利用毎にカード契約者がその利用の可否を判定することにより、第三者による不正使用を防止するとともに、カード契約者が使用を認めた者の使用を可能にする技術が開示されている。
特開2002−342686号公報
上述したように、クレジットカードの使い過ぎの防止策として従来からいくつかの方法がとられているが、次のような問題点があった。
第1に、電話やメールによって事前確認あるいは事後了承を得る方法は、あくまでも人為的な行為に基づくものであるため、十分に徹底されない可能性がある。
第2に、それぞれのカードに利用上限額を設定し、あるいは家族カード全体での利用額合計に上限を設ける方法は、各利用者は利用限度額や残高が残されている限り無制限に商品を購入することができてしまい、使い過ぎの防止はカード利用者個人の自己管理に委ねられているため、所得を一つにしている夫婦や親子においてそれぞれの個人が全体での利用を意識して計画的な利用を行うことは困難である。
第3に、特許文献1に示される技術は、カード契約者のカードを第三者が使用するものであり、本発明で想定している状況とは異なる。また、特許文献1に示される技術は、カード利用がされる都度にカード契約者の端末に確認要求が行われるため、カード契約者の負担が大きい。更に、カード契約者自身がカード利用を行う場合にも端末に確認要求が行われるため、無駄な確認作業が発生する。
なお、上述した問題点はクレジットカードに限らず、デビットカードや請求代行等の他の決済手段についても言えることである。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、利用対象や利用金額あるいは利用目的を第三者に承認/確認し、使い過ぎをチェックすることのできる決済サービスサーバおよび決済承認方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、決済手段の所有者からの要求に基づいて当該決済手段の利用に承認を与える第三者のモバイル端末の識別子を登録する登録部と、上記決済手段の所有者のモバイル端末からの決済手段の利用認証要求に基づき利用認証を行う情報処理部と、上記利用認証の後に上記第三者のモバイル端末に承認確認を求める情報伝達部とを備える決済サービスサーバを要旨としている。
また、請求項2に記載されるように、上記情報処理部は、上記第三者のモバイル端末からの承認確認の後に決済認証サーバに対して認証確認を行い、利用認証を行ったショップサーバに対して決済結果を通知するようにすることができる。
また、請求項3に記載されるように、上記情報処理部は、上記利用認証の後に決済認証サーバに対して認証確認を行い、利用認証を行ったショップサーバに対して決済結果を通知するようにすることができる。
また、請求項4に記載されるように、上記第三者のモバイル端末での承認確認は、利用対象、利用金額、所定期間内の累積利用金額、もしくは、利用目的に基づいて行われるようにすることができる。
また、請求項5に記載されるように、決済手段の所有者からの要求に基づいて当該決済手段の利用に承認を与える第三者のモバイル端末の識別子を登録する工程と、上記決済手段の所有者のモバイル端末からの決済手段の利用認証要求に基づき利用認証を行う工程と、上記利用認証の後に上記第三者のモバイル端末に承認確認を求める工程とを備える決済承認方法として構成することができる。
本発明の決済サービスサーバおよび決済承認方法にあっては、商品選択時、商品購入時、商品購入完了時等のプロセスにおいて柔軟に第三者による確認/承認を行えるので、利用対象や利用金額あるいは利用目的を第三者に認証/確認し、使い過ぎをチェックすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる決済システムの全体構成図である。図1において、ユーザ2Bに対する承認者となるユーザ2Aはモバイル端末3Aを有しており、クレジットカード等の決済手段1を所有するユーザ2Bはモバイル端末3Bを有している。なお、家族カードの場合、主契約者がユーザ2A、副契約者がユーザ2Bとなるのが一般的である。
また、モバイル端末3A、3Bのアクセス可能な通信網4には、決済認証にかかる主要な処理を行う決済サービスサーバ5と、商品購入を行うショップサーバ6とが接続されており、更に決済サービスサーバ5は決済手段1の認証確認(有効性の認証)を行う決済認証サーバ7と接続されている。
決済サービスサーバ5には、決済認証にかかる処理に用いられる各種のデータを格納するデータベース51と、通信網4を介してアクセスしてくるモバイル端末3A、3Bの認証等を行う認証部52と、データベース51に対してデータを登録する登録部53と、モバイル端末3B等からの決済手段1の認証要求等に応じて所定の処理を行う情報処理部54と、モバイル端末3A等に対して情報を伝達する情報伝達部55とが設けられている。なお、決済サービスサーバ5は、外部からのアクセスに対し、許可されていない履歴等は参照できないようセキュリティーが確保されている。
図2はデータベース51に格納される決済手段データの例を示す図であり、「登録No.」、「登録日時」、「決済手段No.」(クレジット番号等)、「決済手段所有ユーザ」(電話番号等のモバイル端末の識別子)、「メールアドレス」を含んでいる。
図3はデータベース51に格納される承認ユーザデータの例を示す図であり、「承認No.」、「登録日時」、「決済手段所有ユーザ」、「商品購入承認ユーザ」、「利用金額」(上限金額)、「メールアドレス」、「オーソリ状態」(決済認証サーバによる認証確認状態)を含んでいる。
図4はデータベース51に格納される購入データの例を示す図であり、「処理No.」、「利用日時」、「決済手段所有ユーザ」、「加盟店」、「商品」、「利用金額」、「ステータス」を含んでいる。
図5はデータベース51に格納される会員データの例を示す図であり、「会員No.」、「登録日時」、「会員ユーザ」、「送付先」を含んでいる。
図6はデータベース51に格納される注文データの例を示す図であり、「注文No.」、「注文日時」、「会員ユーザ」、「商品」、「金額」、「送付先」、「ステータス」を含んでいる。
図7は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図である。
図7において、決済サービスサーバ5には予め決済手段1を所有するユーザ2Bの決済手段1についての情報が決済手段データとして登録されているものとすると、ユーザ2Bは自己のモバイル端末3Bから決済サービスサーバ5にアクセスし、ユーザ2Aのモバイル端末3Aをモバイル端末3Bによる商品購入の承認端末として登録するよう要求する(ステップS101)。この承認端末設定と併せて利用金額の設定を要求することもできる。この際、決済サービスサーバ5では認証部52によってモバイル端末3Bが正当なものであるか否かを認証し、正当である場合には登録部53によりデータベース51にユーザ2Aおよびモバイル端末3Aを承認ユーザデータとして登録する。
その後、ユーザ2Bは自己のモバイル端末3Bよりショップサーバ6にアクセスし、購入希望の商品を選択した上で、自身の所持する決済手段1を用いての決済を選択する(ステップS102)。
この際、ユーザ2Bのモバイル端末3Bから決済サービスサーバ5に対して決済手段1の利用認証の要求を行う(ステップS103)。決済サービスサーバ5はアクセスしてきた端末が登録されているモバイル端末3Bであるか認証した後、商品購入承認者であるユーザ2Aの情報とユーザ2Bの利用履歴および利用設定額を呼び出す。
次いで、決済サービスサーバ5はショップサーバ6に対してユーザ2Bの選択した商品に関する注文データを要求し、これを取得する(ステップS104)。
決済サービスサーバ5は、利用履歴および利用設定額と選択された商品の金額を照会し、モバイル端末3Bに対して注文確認し(ステップS105)、ユーザ2Bはこれを確認した上で注文を要求する(ステップS106)。これに応じて決済サービスサーバ5はショップサーバ6に対し注文予約を行い(ステップS107)、決済サービスサーバ5はモバイル端末3Bに対して注文予約完了通知を行う(ステップS108)。
その後、決済サービスサーバ5は購入承認者であるユーザ2Aのモバイル端末3Aに対してユーザ2Bの選択した商品の購入承認確認を通知する(ステップS109)。モバイル端末3Aでは、この通知を確認した上で問題がなければ購入を許可する(ステップS110)。
決済サービスサーバ5は、決済認証サーバ7に対しユーザ2Bの所有する決済手段1のオーソリを要求し(ステップS111)、決済認証サーバ7からオーソリの応答を受けると(ステップS112)、モバイル端末3Bに対して決済結果を通知し(ステップS113)、ショップサーバ6に対して決済結果を通知する(ステップS114)。また、決済サービスサーバ5はモバイル端末3Aに対してユーザ2Bが注文予約した商品の決済結果を通知する(ステップS115)。そして、ショップサーバ6はモバイル端末3Bに対し、注文した商品情報およびステータスを通知する(ステップS116)。
次に、図8は他の処理例を示すシーケンス図である。この例では、図7における決済サービスサーバ5から決済認証サーバ7へのオーソリ要求(ステップS111)と決済認証サーバ7から決済サービスサーバ5へのオーソリ応答(ステップS112)を、決済サービスサーバ5からモバイル端末3Bへの注文予約完了通知(ステップS108)の直後に移動したものである。
このように、本発明では、決済手段1を持つユーザ2Bと、ユーザ2Bの希望商品の購入承認を行うユーザ2Aにおいて、ユーザ2Bはユーザ2Aの承認のもと、商品の決済(支払い)を行う形態をとる。ユーザ2Bはユーザ2Aに商品の購入承認権を与え、ユーザ2Bはユーザ2Aに許可された商品をインターネット上のショップサーバ6から購入できる。つまり、ユーザ2Aにはユーザ2Bの出費に関する管理権限(ユーザ2Bの月あたり、日あたり、あるいは買い物1件あたりの利用可能上限額の設定や、ユーザ2Aによる確認/承認の対象決済の登録)が付与されることとなる。商品購入の最終決済(確認)はユーザ2Bの持つ決済手段1を利用し、ユーザ2Bが行うこととなる。また、1ヶ月の支出がある一定額を超えた時点でユーザ2Aへ確認/承認通知が行われるように設定することも可能である。
なお、本発明は家族カードの所有者間に適用することが先ず想定されるが、それ以外にも、例えばクレジットカード契約は主契約者のみであるが、クレジットカードの主契約者以外の口座から利用額を引き落とすような場合(夫の給与振込み口座から妻のクレジットカード利用料を引き落とす場合等)や、法人クレジットカードにおいてクレジットカードを貸与された社員の購入内容や購入金額あるいは購入目的に対して上長による承認/確認を行い、本人による無計画な利用を防止し、更に悪意ある他人による不正利用の検出・防止あるいはそれ以上の利用の停止を行うことが可能となる。
また、昨今ではクレジットカードを利用した不正使用事件が発生しており、不正利用に気付くのは請求書が届いてからといった事例が多いが、本発明によれば、家族間での利用状況の相互チェック、法人向けクレジットカードを貸与された社員がクレジットカードを利用する際の上長による認証などが実現されることとなり、不正使用の早期検出に効果がある。
なお、具体的な利用の事例としては次のようなものが考えられる。
<利用対象の承認/確認>
子(未成年者)の希望した商品に対し、親が倫理道徳に背かない商品であるかの確認を行い、親の認める商品のみ購入を可能とする。
<利用金額の承認/確認>
主人の出費によって家計が厳しくならないよう、累積出費がある一定額を超えた時点で妻や子供へ承認/確認が行われるよう定めておくことで必要以上の出費を抑えることが可能になる。
<利用目的の承認/確認>
高額の商品購入があった際に承認者に通知され、本当に必要なものか否か承認/確認を受ける。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
本発明の一実施形態にかかる決済システムの全体構成図である。 決済手段データの例を示す図である。 承認ユーザデータの例を示す図である。 購入データの例を示す図である。 会員データの例を示す図である。 注文データの例を示す図である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図(その1)である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図(その2)である。
符号の説明
1 決済手段
2A、2B ユーザ
3A、3B モバイル端末
4 通信網
5 決済サービスサーバ
51 データベース
52 認証部
53 登録部
54 情報処理部
55 情報伝達部
6 ショップサーバ
7 決済認証サーバ

Claims (5)

  1. 決済手段の所有者からの要求に基づいて当該決済手段の利用に承認を与える第三者のモバイル端末の識別子を登録する登録部と、
    上記決済手段の所有者のモバイル端末からの決済手段の利用認証要求に基づき利用認証を行う情報処理部と、
    上記利用認証の後に上記第三者のモバイル端末に承認確認を求める情報伝達部とを備えたことを特徴とする決済サービスサーバ。
  2. 上記情報処理部は、上記第三者のモバイル端末からの承認確認の後に決済認証サーバに対して認証確認を行い、利用認証を行ったショップサーバに対して決済結果を通知することを特徴とする請求項1に記載の決済サービスサーバ。
  3. 上記情報処理部は、上記利用認証の後に決済認証サーバに対して認証確認を行い、利用認証を行ったショップサーバに対して決済結果を通知することを特徴とする請求項1に記載の決済サービスサーバ。
  4. 上記第三者のモバイル端末での承認確認は、利用対象、利用金額、所定期間内の累積利用金額、もしくは、利用目的に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の決済サービスサーバ。
  5. 決済手段の所有者からの要求に基づいて当該決済手段の利用に承認を与える第三者のモバイル端末の識別子を登録する工程と、
    上記決済手段の所有者のモバイル端末からの決済手段の利用認証要求に基づき利用認証を行う工程と、
    上記利用認証の後に上記第三者のモバイル端末に承認確認を求める工程とを備えたことを特徴とする決済承認方法。
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