JP2006292847A - 液晶表示装置 - Google Patents

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義孝 山田
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高志 三本
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Abstract

【課題】反射表示時のコントラスト比の低下防止と色付きの低減を図った液晶表示装置を提供する。
【解決手段】位相差膜16R、位相差膜16Gおよび位相差膜16Bの膜厚は、この順に、dR=2.1μm、dR>dG=1.9μm、dG>dB=1.6μmとなっている。これにより、各位相差値(リタデーション)は、当該順に、rR=150nm、rR>rG=138nm、rG>rB=113nmとなっている。なお、各位相差値は、当該順に、赤色波長の略1/4(例えば、120nm<rR<180nm)、緑色波長の略1/4(例えば、110nm<rG<170nm)、青色波長の略1/4(例えば、80nm<rB<140nm)となっていてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射表示時のコントラスト比の低下防止と色付きの低減を図った液晶表示装置に関する。
近年における液晶表示装置は、テレビジョン受像機、コンピュータの表示装置、携帯電話端末などの様々な機器に使用される。
その中でも、透過型の液晶表示装置では、偏光板を通過する直線偏光を液晶セル内でも利用する、いわゆる直線偏光モードが用いられる場合が多い。
一方、透過表示と反射表示とが行える液晶表示装置で直線偏光モードを用いると、透過表示時と反射表示時とで、表示画像がネガポジ反転してしまう不具合がある。
図16は、かかる不具合の防止を図った液晶表示装置の表示領域を構成する各画素の断面を示す図である。
この液晶表示装置では、透過表示時において、図示しないバックライト装置からの光のうちの透過部Tに向かう光が偏光板19で直線偏光となる。この直線偏光は、例えば、透明樹脂の延伸により、または透明樹脂上への液晶ポリマーの塗布および配向により製造された位相差板26で円偏光となる。この円偏光は、アレイ基板11、透明電極121を通過し、例えば位相差を与えられることなく液晶層18を通過し、さらに対向電極17、対向基板13を通過する。そして、位相差板26と同様の位相差板27で直線偏光となり、偏光板20を通過する。
一方、反射表示時においては、外光のうちの反射部Hに向かう光が偏光板20で直線偏光となり、位相差板27で円偏光となる。この円偏光は、対向基板13、透明膜28、対向電極17を通過し、例えば位相差を与えられることなく液晶層18を通過する。そして、反射電極122で反射して、液晶層18、対向電極17、透明膜28、対向基板13を通過する。そして、位相差板27で直線偏光となり、偏光板20を通過する。
このように、位相差板26、27を上下に設置して円偏光モードを用いることでネガポジ反転が防止される。
しかしながら、位相差板26、27は、アレイ基板11と対向基板13と液晶層18を主に構成される液晶セルとは別の部品であるから、液晶表示装置の厚さおよび重さが増すこととなる。また、位相差板26、27が透過部Tで光量を減少させることから、透過表示時に画質が低下する不具合があった。
図17は、かかる不具合の防止を図った液晶表示装置の表示領域を構成する各画素の断面を示す図であり、特許文献1にも同様な技術が開示されている。
この液晶表示装置では、透過表示時において、図示しないバックライト装置からの光が偏光板19で直線偏光となる。この直線偏光は、アレイ基板11、透明電極121を通過し、例えば位相差を与えられることなく液晶層18を通過し、さらに対向電極17、対向基板13、偏光板20を通過する。
一方、反射表示時においては、外光が偏光板20で直線偏光となる。この直線偏光は、対向電極17を通過し、位相差膜16においてλ/4(λは波長。以下同様)の位相差を与えられることで円偏光となる。この円偏光は、例えば位相差を与えられることなく液晶層18を通過する。そして、反射電極122で反射して、液晶層18、対向電極17を通過し、位相差膜16においてλ/4の位相差を与えられることで直線偏光となる。この直線偏光は、対向基板13、偏光板20を通過する。
このように、位相差板27の役割を担う位相差膜16を液晶セル内に形成することで、液晶表示装置の厚さおよび重さが低減される。また、透過部Tに位相差板を設けなくてよいので、光量が減少せず、透過表示時の画質低下が防止される。
特開2004−4494号公報
図18は、図17の画素を各色につき備えた液晶表示装置の当該各色の画素の断面を示す図である。
この液晶表示装置では、透過表示時において、バックライト装置からの光のうち、例えば赤の画素10Rの透過部Tに向かう光は、偏光板19で直線偏光となる。この直線偏光は、液晶層18において例えば、λ/2の位相差を与えられることで直線偏光となる。この直線偏光は、カラーフィルタ15Rで赤の波長成分だけが通過し、さらに偏光板20を通過する。
一方、反射表示時においては、外光のうち、赤の画素10Rの反射部Hに向かう光は、偏光板20で直線偏光となる。この直線偏光は、カラーフィルタ15Rで赤の波長成分だけが通過し、所定の波長のλ/4の位相差を位相差膜16Rで与えられることで円偏光となる。この円偏光は、液晶層18で例えば、λ/4の位相差を与えられることで直線偏光となる。この直線偏光は、反射電極122で反射し、液晶層18を逆方向に通過するときにλ/4の位相差を与えられることで円偏光となる。この円偏光は、位相差膜16Rを逆方向に通過するときに、上述した所定の波長のλ/4の位相差を与えられることで直線偏光となる。この直線偏光は、カラーフィルタ15R、偏光板20を通過する。
また、この液晶表示装置では、上記のごとく、所定の波長のλ/4の位相差が生じるように設定された位相差膜16Rの位相差値が、位相差膜16Gおよび位相差膜16Bにも設定される。
この位相差値が、例えば、赤の波長のλ/4の位相差を生じさせるものとすると、緑の波長と青の波長では、λ/4から外れた位相差が生じることとなってしまう。
これにより、偏光板20の透過軸と緑の画素10Gや青の画素10Bにおいて当該透過軸を通過する直線偏光の偏光軸とが理想的な平行にならないので光の出射量が低下する。逆に、液晶層18で位相差を与えられないときには、当該透過軸と偏光軸とが理想的に直交しないので光の漏れが生じる。そのため、反射表示時のコントラスト比の低下や色付きが生じることがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反射表示時のコントラスト比の低下防止と色付きの低減を図った液晶表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の液晶表示装置は、複数の走査線と複数の信号線とが交差するアレイ基板と、該アレイ基板に対し液晶層を挟んで対向する対向基板とを備え、走査線と信号線とが交差する交差部に、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える赤の画素、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える緑の画素、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える青の画素が配置され、赤の画素の位相差膜での位相差値をrR、緑の画素の位相差膜での位相差値をrG、青の画素の位相差膜での位相差値をrBとしたときに、rR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つが少なくとも成立し、かつ、120nm<rR<180nm、かつ、110nm<rG<170nm、かつ、80nm<rB<140nmであることを特徴とする。
請求項1記載の液晶表示装置によれば、rR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つが少なくとも成立し、かつ、120nm<rR<180nm、かつ、110nm<rG<170nm、かつ、80nm<rB<140nmとすることで、反射表示時における明表示の際の光の出射量の低下が位相差値を異ならせた各色の画素において防止され、暗表示時の際の光の漏れが当該各色の画素において低減され、よって、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置において、赤の画素の位相差膜の膜厚をdR、緑の画素の位相差膜の膜厚をdG、青の画素の位相差膜の膜厚をdBとしたときに、dR>dG>、dG>dB、dR>dBの1つが少なくとも成立することを特徴とする。
請求項2記載の液晶表示装置によれば、dR>dG>、dG>dB、dR>dBの1つが少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の屈折率異方性と膜材料の濃度の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
請求項3記載の液晶表示装置は、請求項1または2記載の液晶表示装置において、画素が光を透過させる透過部を備え、液晶層の透過部での層厚をdtとし、1μm<dt<4μmとしたときに、0.1μm<dR<3μm、かつ、0.1μm<dG<3μm、かつ、0.1μm<dB<3μmとしたことを特徴とする。
請求項3記載の液晶表示装置によれば、0.1μm<dR<3μm、かつ、0.1μm<dG<3μm、かつ、0.1μm<dB<3μmとしたことで、層厚dtと液晶層の反射部で層厚との層厚差を好適にすることができる。
請求項4記載の液晶表示装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置において、赤の画素の位相差膜の屈折率異方性をκR、緑の画素の位相差膜の屈折率異方性をκG、青の画素の位相差膜の屈折率異方性をκBとしたときに、κR>κG>、κG>κB、κR>κBの1つが少なくとも成立することを特徴とする。
請求項4記載の液晶表示装置によれば、κR>κG>、κG>κB、κR>κBの1つを少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の膜厚と膜材料の濃度の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
請求項5記載の液晶表示装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置において、赤の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeR、緑の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeG、青の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeBとしたときに、eR>eG>、eG>eB、eR>eBの1つが少なくとも成立することを特徴とする。
請求項5記載の液晶表示装置によれば、eR>eG>、eG>eB、eR>eBの1つを少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の膜厚と屈折率異方性の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項6記載の液晶表示装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置において、画素が光を透過させる透過部を備え、透過部にカラーフィルタを備え、液晶層の透過部での層厚よりも反射部での層厚が薄くなるように顔料または染料を位相差膜に配合したことを特徴とする。
請求項6記載の液晶表示装置によれば、液晶層の透過部での層厚よりも反射部での層厚が薄くなるように顔料または染料を位相差膜に配合したことで、液晶層の透過部での位相差と液晶層の反射部での位相差を異ならせるとともに反射部でカラーフィルタを不要にすることができる。
請求項7記載の液晶表示装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表示装置において、画素が光を透過させる透過部を備え、透過部と反射部とに渡ってカラーフィルタを備え、透過部でのカラーフィルタの膜厚よりも反射部でのカラーフィルタの膜厚を薄くしたことを特徴とする。
請求項7記載の液晶表示装置によれば、透過部と反射部とに渡ってカラーフィルタを備え、透過部でのカラーフィルタの膜厚よりも反射部でのカラーフィルタの膜厚を薄くしたことで、特段の工程を設けなくても、反射率を向上させることができる。
請求項8記載の液晶表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置において、液晶層は電圧無印加時には略垂直配向され、電圧印加により配向方向が水平方向へ傾斜するものであることを特徴とする。
請求項8記載の液晶表示装置によれば、電圧無印加時には略垂直配向され、電圧印加により配向方向が水平方向へ傾斜する液晶層を備えた液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項9記載の液晶表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置において、液晶層は電圧無印加時には略水平配向され、電圧印加により配向方向が垂直方向へ傾斜するものであることを特徴とする。
請求項9記載の液晶表示装置によれば、電圧無印加時には略水平配向され、電圧印加により配向方向が垂直方向へ傾斜する液晶層を備えた液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項10記載の液晶表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置において、光を透過させる透過部を備え、液晶層は透過部と反射部とで配向方向が略一致するように略水平配向され、電圧印加により光軸が回転するものであり、位相差膜または該位相差膜に代わる位相差フィルムでの位相差値が略λ/2であり、電圧無印加時の液晶層の光軸と位相差膜または位相差フィルムの遅相軸とでなす角度は、67.5°±5°の範囲内に含まれ、透過部と反射部とに渡って設けられた一方の偏光板の透過軸と他方の偏光板の透過軸とでなす角度は90°±5°の範囲内に含まれ、電圧無印加時の液晶層の光軸と一方の偏光板の透過軸とでなす角度は0°±5°または90°±5°の範囲内に含まれることを特徴とする。
請求項10記載の液晶表示装置によれば、光を透過させる透過部を備え、液晶層は透過部と反射部とで配向方向が略一致するように略水平配向され、電圧印加により光軸が回転するものであり、位相差膜または該位相差膜に代わる位相差フィルムでの位相差値が略λ/2であり、電圧無印加時の液晶層の光軸と位相差膜または位相差フィルムの遅相軸とでなす角度は、67.5°±5°の範囲内に含まれ、透過部と反射部とに渡って設けられた一方の偏光板の透過軸と他方の偏光板の透過軸とでなす角度は90°±5°の範囲内に含まれ、電圧無印加時の液晶層の光軸と一方の偏光板の透過軸とでなす角度は0°±5°または90°±5°の範囲内に含まれる液晶表示装置としたことで、略水平配向され、電圧印加により光軸が回転する液晶層を備えた液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項11記載の液晶表示装置は、請求項10記載の液晶表示装置において、液晶層に電圧を印加する櫛歯型の電極が配置された電極層を備え、外光を反射する反射板を当該電極層外に設けたことを特徴とする。
請求項11記載の液晶表示装置によれば、反射板を電極層外に設けたことで、電極を通過した光を反射板で反射させることができる。
請求項12記載の液晶表示装置は、請求項11記載の液晶表示装置において、反射板に凹凸を設けたことを特徴とする。
請求項12記載の液晶表示装置によれば、反射板に凹凸を設けたことで、反射板での反射光が拡散し、視野角を広くすることができる。
請求項13記載の液晶表示装置は、請求項10乃至12のいずれかに記載の液晶表示装置において、透過部と反射部とを備える画素を有することを特徴とする。
請求項13記載の液晶表示装置によれば、透過部と反射部とを備える画素を有する液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項14記載の液晶表示装置は、請求項10乃至13のいずれかに記載の液晶表示装置において、透過部のみを備える画素と反射部のみを備える画素の少なくとも一方を有することを特徴とする。
請求項14記載の液晶表示装置によれば、透過部のみを備える画素と反射部のみを備える画素の少なくとも一方を有する液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
請求項15記載の液晶表示装置は、請求項10乃至14のいずれかに記載の液晶表示装置において、波長550nmの光で測定したときの液晶層の反射部での位相差値は、137.5nm±20nmの範囲に含まれることを特徴とする。
請求項15記載の液晶表示装置によれば、波長550nmの光で測定したときの液晶層の反射部での位相差値が、137.5nm±20nmの範囲に含まれるようにしたことで、液晶層の反射部において略1/4波長の位相差を生じさせることができる。
請求項16記載の液晶表示装置は、請求項10乃至15のいずれかに記載の液晶表示装置において、波長550nmの光で測定したときの位相差膜での位相差値は、275nm±20nmの範囲に含まれることを特徴とする。
請求項16記載の液晶表示装置によれば、波長550nmの光で測定したときの位相差膜での位相差値が、275nm±20nmの範囲に含まれるようにしたことで、位相差膜において略1/2波長の位相差を生じさせることができる。
請求項17記載の液晶表示装置は、請求項10乃至16のいずれかに記載の液晶表示装置において、画素が光を透過させる透過部を備え、波長550nmの光で測定したときの液晶層の透過部での位相差値は、300nm±50nmの範囲に含まれることを特徴とする。
請求項17記載の液晶表示装置によれば、波長550nmの光で測定したときの液晶層の透過部での位相差値が、300nm±50nmの範囲に含まれるようにしたことで、液晶層の透過部において略1/2波長の位相差を生じさせることができる。
本発明によれば、赤の画素の位相差膜での位相差値をrR、緑の画素の位相差膜での位相差値をrG、青の画素の位相差膜での位相差値をrBとしたときに、rR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つが少なくとも成立し、かつ、120nm<rR<180nm、かつ、110nm<rG<170nm、かつ、80nm<rB<140nmとすることで、反射表示時における明表示の際の光の出射量の低下が位相差値を異ならせた各色の画素において防止され、暗表示時の際の光の漏れが当該各色の画素において低減され、よって、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置1Aの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。
液晶表示装置1Aは、透明なガラスなどを材質とするアレイ基板11を備え、アレイ基板11の表示領域上には、図示しない複数の信号線と複数の走査線とが交差するように形成される。信号線と走査線とが交差する各交差部には、赤(R)を発色する画素10R、緑(G)を発色する画素10Gおよび青(B)を発色する画素10Bが規則的に構成され、図示しないTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)などのスイッチ素子が画素ごとに形成される。
この液晶表示装置1Aが、電話機能をもつ携帯情報端末に用いられる場合の表示領域の対角サイズは、例えば2インチであり、この表示領域は、例えば水平走査方向240行×垂直走査方向320列の、つまりQVGA(Quarter Video Graphics Array)サイズに構成される。
アレイ基板11上の画素10Rを構成する透過部Tに、図示しない絶縁膜を介して、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)などを材質とする透明電極121が形成され、残りの反射部Hに、同絶縁膜を介して、アルミニウムなどを材質とする不透明な、つまり外光を反射する反射電極122が形成される。反射電極122で反射光が拡散し、視野角が広くなるように、反射電極122には凹凸を設けるのが好ましい。
画素10Gと画素10Bにおいても同様な構成がなされる。そして、各透明電極と各反射電極の上に図示しない配向膜が形成される。
アレイ基板11には、図示しないスペーサを挟んで、透明なガラスなどを材質とする対向基板13が対向する。
対向基板13の各画素の境界線上にブラックマトリクス14が形成される。
対向基板13上の画素10Rには、赤(R)を発色させるカラーフィルタ(Color Filter:以下、適宜CFと略記する)15Rが形成される。また、対向基板13上の画素10Gには、緑(G)を発色させるCF15Gが形成される。また、対向基板13上の画素10Bには、青(B)を発色させるCF15Bが形成される。
CF15R上の反射部Hには、位相差膜16Rが形成される。また、CF15G上の反射部Hには、位相差膜16Gが形成される。また、CF15B上の反射部Hには、位相差膜16Bが形成される。
各位相差膜の配向軸の方向は等しくなっていて、それら配向軸と後述する各偏光板の透過軸との間の角度は45°となっている。
各位相差膜の屈折率異方性κは0.07で等しくなっている。また、各位相差膜の膜材料の濃度も等しくなっている。
その一方で、位相差膜16R、位相差膜16Gおよび位相差膜16Bの膜厚は、この順に、dR=2.1μm、dR>dG=1.9μm、dG>dB=1.6μmとなっている。これにより、各位相差値(リタデーション)は、当該順に、rR=150nm、rR>rG=138nm、rG>rB=113nmとなっている。なお、各位相差値は、当該順に、赤色波長の略1/4(例えば、120nm<rR<180nm)、緑色波長の略1/4(例えば、110nm<rG<170nm)、青色波長の略1/4(例えば、80nm<rB<140nm)となっていてもよい。
例えば、これら位相差膜を、同じ濃度の膜材料(例えば、高分子液晶ポリマーと感光性樹脂の混合物)の塗布ならびに写真食刻法によるパターニングを同じ回数行うことで形成するときには、位相差膜16Rを形成する際の1回の塗布量をhR、位相差膜16Gを形成する際の1回の塗布量をhG、位相差膜16Bを形成する際の1回の塗布量をhBとしたときに、hR>hG>hBとすることで、dR>dG>dBとし、これにより、rR>rG>rBとすることができる。
さて、対向基板13では、各画素の透過部TのCFと各位相差膜の上に、ITOなどを材質とする透明な対向電極17とが形成され、その上に、図示しない配向膜が形成される。
アレイ基板11と対向基板13との間には、液晶材料が充填封止され、液晶層18が構成される。液晶層18は、n型の誘電率を有し、これにより、電圧無印加時には略垂直配向され、電圧印加により配向方向が水平方向へ傾斜し、最大電圧印加時には略水平配向されるものである。液晶層18としては、誘電率が−5で屈折率異方性=0.09のものが使用される。
最大電圧印加時の液晶層18の透過部Tでは、略λ/2の位相差を生じるようになっている。具体的には、例えば、液晶層18の透過部Tでの層厚は約4μmであり、波長550nmの光で測定したときの液晶層18の透過部Tでの位相差値は、例えば360nmとなっている。
一方、最大電圧印加時の液晶層18の反射部Hでは、略λ/4の位相差を生じるようになっている。具体的には、液晶層18の反射部Hでの層厚は、液晶層18の透過部Tでの層厚である約4μmから各位相差膜の膜厚を差し引いた差分に相当するものとなっており、波長550nmの光で測定したときの液晶層18の反射部Hでの位相差値は、例えば180nmとなっている。
なお、液晶層18の透過部Tでの層厚をdtとし、1μm<dt<4μmとしたときに、0.1μm<dR<3μm、かつ、0.1μm<dG<3μm、かつ、0.1μm<dB<3μmとすることで、層厚dtと液晶層18の反射部Hでの層厚drとの層厚差を好適にすることができる。
アレイ基板11の、図示しないバックライト装置側には、透過部Tと反射部Hとに渡って、偏光板19が配置される。バックライト装置は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、蛍光管、EL(electro-luminescence)素子などから構成される。
対向基板13の、観察者側には、透過部Tと反射部Hとに渡って、偏光板20が配置される。
偏光板19と偏光板20はクロスニコル配置されている。つまり、偏光板19の透過軸と偏光板20の透過軸とでなす角度は例えば90°±5°の範囲内に含まれる。以下に説明するクロスニコル配置でも同様である。
また、これらの透過軸と、最大電圧印加時の液晶層18の光軸とでなす角度は45°となるように調整されている。
[第1の実施の形態の動作]
かかる構成の液晶表示装置1Aにおける表示の際には、走査線が駆動され、スイッチ素子がオンすると、信号線に供給された映像信号がスイッチ素子を介して透明電極121と反射電極122とに書き込まれる。一方、対向電極17には所定の信号が供給される。
これにより、液晶層18は最大電圧が印加された状態、または電圧が印加されない状態、または最大電圧より低い電圧が印加された状態となる。
[電圧無印加時の動作]
まず、電圧無印加時の動作を説明する。
透過表示時においては、バックライト装置からの光のうち、各画素の透過部Tに向かう光は、偏光板19で直線偏光となる。
この直線偏光の偏光軸と偏光板19の透過軸とでなす角度は0°であるので、この直線偏光を「0°の直線偏光」と称し、以下、直線偏光を特徴づけるときはその偏光軸と偏光板19の透過軸とでなす角度を用いて同様に表現する。
この0°の直線偏光は、垂直配向された液晶層18では位相差を与えられずにその液晶層18を通過し、さらに各CFをその色の波長成分だけが通過し、偏光板20で吸収される。よって、電圧無印加時の透過部Tでは暗表示になる。
一方、反射表示時においては、外光のうち、各画素の反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFでその色の波長成分だけが通過する。そして、上記の如く位相差を設定された各位相差膜において理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な円偏光となる。この円偏光は、垂直配向された液晶層18では位相差を与えられずにその液晶層18を通過する。この円偏光は、反射電極122で反射し、液晶層18を逆方向に通過する。この円偏光は、上記の如く位相差を設定された各位相差膜において理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な0°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFを通過し、偏光板20でそのほとんどが吸収される。よって、光の漏れが低減され、電圧無印加時の反射部Hでは理想的な暗表示になる。
[最大電圧印加時の動作]
次に、最大電圧印加時の動作を説明する。
透過表示時においては、バックライト装置からの光のうち、各画素の透過部Tに向かう光は、偏光板19で0°の直線偏光となる。この0°の直線偏光は、偏光板19等の透過軸とその光軸とでなす角度が45°の液晶層18においてλ/2の位相差を与えられることで90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFでその色の波長成分だけが通過し、この直線偏光は偏光板20を通過する。よって、最大電圧印加時の透過部Tでは明表示になる。
一方、反射表示時においては、外光のうち、各画素の反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFでその色の波長成分だけが通過し、上記の如く位相差設定された各位相差膜において理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な円偏光となる。この円偏光は、上記の如き光軸の角度を設定された液晶層18で理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な直線偏光となる。この直線偏光は、反射電極122で反射し、液晶層18を逆方向に通過するときに理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な円偏光となる。この円偏光は、各位相差膜を逆方向に通過するときに理想的なλ/4の位相差を与えられることで理想的な90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFを通過し、偏光板20をそのほとんどが通過する。よって、光の出射量の低下が防止され、最大電圧印加時の反射部Hでは理想的な明表示になる。 なお、液晶表示装置1Aでは、理想的に、hR>hG>hBとすることでdR>dG>dBとし、これによりrR>rG>rBとしたが、hR>hG=hBとすることでdR>dG=dBとし、これにより、rR>rG=rBとしてもよい。または、hR=hG>hBとすることでdR=dG>dBとし、これにより、rR=rG>rBが成り立つようにしてもよい。
いずれにしても、例えばdR>dGとしたときのrR>rG、例えばdG>dBとしたときのrG>rB、例えばdR>dBとしたときのrR>rBの1つが少なくともが成立すればよい。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る液晶表示装置1Aによれば、赤の画素の位相差膜での位相差値をrR、緑の画素の位相差膜での位相差値をrG、青の画素の位相差膜での位相差値をrBとしたときに、rR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つが少なくとも成立し、かつ、120nm<rR<180nm、かつ、110nm<rG<170nm、かつ、80nm<rB<140nmとすることで、反射表示時における明表示の際の光の出射量の低下が位相差値を異ならせた各色の画素において防止され、暗表示時の際の光の漏れが当該各色の画素において低減され、よって、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
また、液晶表示装置1Aによれば、赤の画素の位相差膜の膜厚をdR、緑の画素の位相差膜の膜厚をdG、青の画素の位相差膜の膜厚をdBとしたときに、dR>dG>、dG>dB、dR>dBの1つを少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の屈折率異方性と膜材料の濃度の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
また、液晶表示装置1Aによれば、液晶層18の透過部Tでの層厚をdtとし、1μm<dt<4μmとしたときに、0.1μm<dR<3μm、かつ、0.1μm<dG<3μm、かつ、0.1μm<dB<3μmとしたことで、液晶層18の透過部Tでの層厚dtと液晶層18の反射部Hでの層厚drとの層厚差を好適にすることができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置1Bの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。液晶表示装置1Aの構成要素と同様の機能を有するものには、同一符号を付して重複説明を省略し、液晶表示装置1Aとの差異を中心に説明する。
液晶表示装置1Bでは、各位相差膜の膜厚は、2±0.2μmで等しくなっている。
その一方で、位相差膜16R、位相差膜16Gおよび位相差膜16Bの屈折率異方性は、この順に、κR=0.075、κR>κG=0.069、κG>κB=0.057と、つまりκR>κG>κBとなっている。
これにより、各位相差値は、当該順に、rR=150nm、rG=138nm、rB=113nmとなっている。すなわち、各位相差値は、液晶表示装置1Aのときと同様に、当該順に、赤色波長の略1/4、緑色波長の略1/4、青色波長の略1/4となっている。これ以外の構成は液晶表示装置1Aと同様である。
このように、各位相差値を液晶表示装置1Aのときと同じく設定された液晶表示装置1Bでは、液晶表示装置1Aの動作と同様の動作がなされる。
なお、液晶表示装置1Bでは、理想的に、κR>κG>κBとすることでrR>rG>rBとしたが、κR>κG=κBとすることでrR>rG=rBとしてもよい。または、κR>κG=κBとすることでrR>rG=rBとしてもよい。
いずれにしても、例えばκR>κGとしたときのrR>rG、例えばκG>κBとしたときのrG>rB、例えばκR>κBとしたときのrR>rBの1つが少なくともが成立すればよい。
または、このようなκR,κG,κBの設定をするしないにかかわらず、位相差膜16Rの膜材料(例えば、高分子液晶ポリマー)の濃度をeR、位相差膜16Gの同膜材料の濃度をeG、位相差膜16Bの同膜材料の濃度をeBとしたときに、eR>eG>eBとすることでrR>rG>rBとしてもよい。または、eR>eG=eBとすることでrR>rG=rBとしてもよい。または、eR>eG=eBとすることでrR>rG=rBとしてもよい。
いずれにしても、κR,κG,κBの設定をするしないにかかわらず、例えばeR>eGとしたときのrR>rG、例えばeG>eBとしたときのrG>rB、例えばeR>eBとしたときのrR>rBの1つが少なくともを成立すればよい。
さらに、dR>dG、dG>dB、dR>dBの1つが少なくともが成立するようにしてもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る液晶表示装置1Bによれば、赤の画素の位相差膜の屈折率異方性をκR、緑の画素の位相差膜の屈折率異方性をκG、青の画素の位相差膜の屈折率異方性をκBとしたときに、κR>κG>、κG>κB、κR>κBの1つを少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の膜厚と膜材料の濃度の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下を防止し色付きを低減することができる。
また、液晶表示装置1Bによれば、赤の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeR、緑の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeG、青の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeBとしたときに、eR>eG>、eG>eB、eR>eBの1つを少なくとも成立させることによりrR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つを少なくとも成立させることで、各位相差膜の膜厚と屈折率異方性の一方または両方を等しくした場合でも、反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
[第3の実施の形態]
図3は、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置1Cの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。液晶表示装置1Bの構成要素と同様の機能を有するものには、同一符号を付して重複説明を省略し、液晶表示装置1Bとの差異を中心に説明する。
液晶表示装置1Cでは、各位相差膜がCF上でなく対向基板13上に設けられ、各位相差膜の厚さが各CFの厚さよりも厚くなっている。
具体的には、まず、対向基板13上の画素10Rの透過部Tには、CF15Rが形成される。また、対向基板13上の画素10Gの透過部Tには、CF15Gが形成される。また、対向基板13上の画素10Bの透過部TにはCF15Bが形成される。
そして、対向基板13上の画素10Rの反射部Hには、上述した膜材料に対し赤(R)の、例えば、ジアンスラキノン系に属する顔料または染料を配合した位相差膜16Rが、透過部Tでの液晶層18の層厚dtよりも反射部Hでの層厚drが薄くなるように、その厚さをCF15Rの厚さよりも厚くして、しかも位相差膜16Rの色純度が好ましい値、例えばCF15Rの色純度の約半分になるように形成される。
また、対向基板13上の画素10Gの反射部Hには、同膜材料に対し緑(G)の、例えばハロゲン化銅フタロシアニン系に属する顔料または染料を配合した位相差膜16Gが、層厚dtよりも層厚drが薄くなるように、その厚さをCF15Bの厚さよりも厚くして、しかも位相差膜16Gの色純度が同様にCF15Gの色純度の約半分になるように形成される。
また、対向基板13上の画素10Bの反射部Hには、同膜材料に対し青(B)の、例えば銅フタロシアニン系に属する顔料または染料を配合した位相差膜16Bが、層厚dtよりも層厚drが薄くなるように、その厚さをCF15Bの厚さよりも厚くして、しかも位相差膜16Bの色純度が同様にCF15Bの色純度の約半分になるように形成される。
液晶表示装置1Cでは、液晶表示装置1Bのときと同様に、各位相差膜の膜厚が例えば4μmで等しい一方で、屈折率異方性または膜材料の濃度が異なり、よって、各位相差値は異なっている。これ以外の構成は液晶表示装置1Bや1Aと同様である。
このように、液晶表示装置1Bや1Aのときと同じく各位相差値を設定された液晶表示装置1Cの反射部Hでは、CFがその色の波長成分を通過させるのでなく位相差膜がその顔料等に応じた色の波長成分を通過させることを除いて、液晶表示装置1Aの動作と同様の動作がなされる。
加えて、各位相差膜の色純度がCFの色純度の例えば約半分になるように顔料等が配合されることより、液晶表示装置1Aや液晶表示装置1Bのときと較べて、反射率を向上させることができる。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る液晶表示装置1Cによれば、液晶層の透過部での層厚よりも反射部での層厚が薄くなるように顔料または染料を位相差膜に配合したことで、液晶層の透過部での位相差と液晶層の反射部での位相差を異ならせるとともに反射部でCF(カラーフィルタ)を不要にすることができる。
[第4の実施の形態]
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置1Dの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。液晶表示装置1Cの構成要素と同様の機能を有するものには、同一符号を付して重複説明を省略し、液晶表示装置1Cとの差異を中心に説明する。
液晶表示装置1Dでは、各位相差膜に顔料等が配合されず、対向基板13上の画素10Rの透過部Tと位相差膜16Rの上にCF15Rが形成される。また、対向基板13上の画素10Gの透過部Tと位相差膜16Gの上にCF15Gが形成される。また、対向基板13上の画素10Bの透過部Tと位相差膜16Bの上にCF15Bが形成される。
液晶表示装置1Dでは、液晶表示装置1Bのときと同様に、各位相差膜の膜厚が等しい一方で、屈折率異方性または膜材料の濃度が異なり、よって、各位相差値は異なっている。これ以外の構成は液晶表示装置1Cや1Bや1Aと同様である。
このように、液晶表示装置1Cや1Bや1Aのときと同じく各位相差値を設定された液晶表示装置1Dでは、反射部Hで光がCFを通過するタイミングと位相差膜を通過するタイミングが前後することを除いて、液晶表示装置1Aの動作と同様の動作がなされる。
さらに、各透過部TのCFの膜厚を例えば約1.5μmとしたときには、各反射部HのCFの膜厚は、特段の工程を設けなくても、位相差膜によるレベリング効果で、例えば、その約半分の0.8μmとなる。よって、反射部Hの色純度は透過部Tの色純度の1/2乃至1/3となる。
これにより、液晶表示装置1Aや液晶表示装置1Bのときと較べて、特段の工程を設けなくても、反射率を向上させることができる。
以上説明したように、第4の実施の形態に係る液晶表示装置1Dによれば、透過部と反射部とに渡ってカラーフィルタを備え、透過部でのカラーフィルタの膜厚よりも反射部でのカラーフィルタの膜厚を薄くしたことで、特段の工程を設けなくても、反射率を向上させることができる。
なお、上記の第1乃至第4の実施の形態では、n型の誘電率を有する液晶層18を用いたが、液晶層18を、p型の誘電率を有し、これにより、電圧無印加時にはホモジニアス配向、つまり略水平配向され、電圧印加により配向方向が垂直方向へ傾斜し、最大電圧印加時には略垂直配向されるものとすることで、電圧無印加時に明表示する、つまりノーマリホワイトの液晶表示装置を構成してもよい。
図5は、図10の液晶表示装置を比較対象にして液晶表示装置1A乃至1Dの特性を示す図である。
先ず、透過表示時の特性について説明する。
比較対象の液晶表示装置のコントラスト比が150であるのに対し、液晶表示装置1A乃至1Dではこれを300に高めることができる。
比較対象の液晶表示装置の視野角が上下方向でそれぞれ40°、左右方向でそれぞれ40°であるのに対し、液晶表示装置1A乃至1Dでは上下方向でそれぞれ60°、左右方向でそれぞれ60°に広げることができる。
なお、比較対象の液晶表示装置の透過率5%を液晶表示装置1A乃至1Dでも維持することができる。
次に、反射表示時の特性について説明する。
比較対象の液晶表示装置のコントラスト比が5であるのに対し、液晶表示装置1A乃至1Dではこれを20に高めることができる。
なお、比較対象の液晶表示装置の反射率が6%であるのに対し、液晶表示装置1Aと1Bではこれを維持することができ、液晶表示装置1Cと1Dではこれを10%に高めることができる。
また、比較対象の液晶表示装置では得られなかった良好なホワイトバランスを液晶表示装置1A乃至1Dでは得ることができる。
最後に表示領域の厚さを説明すると、比較対象の液晶表示装置では1.5mmであったものが、液晶表示装置1A乃至1Dでは1.2mmにまで薄くすることができる。
[第5の実施の形態]
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置1Eの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。
液晶表示装置1Eでは、液晶表示装置1A乃至1Dと同様に、それぞれ位相差膜を有する画素10R、画素10Gおよび画素10Bを備え、各位相差膜の位相差値が液晶表示装置1A乃至1Dと同様に設定されているが、ここでは、画素ごとの位相差値の設定には言及せず、1つの画素の構成および動作を説明する。
アレイ基板11上の、例えば画素10Rなどの画素10における反射部Hに反射板21が形成される。反射板21での反射光が拡散し、視野角が広くなるように、反射板21には凹凸を設けるのが好ましい。残りの透過部Tと反射板21の上に透明樹脂層22が形成される。透明樹脂層22上には、電極層23が形成される。
図7は、電極層23が形成された状態のアレイ基板11の部分的な平面図である。
電極層23では、ITOなどを材質とする透明な櫛歯型の電極23Cの長尺部間に、同じくITOなどを材質とする透明な電極23Sが配置される。
図6に戻り、電極層23上に配向膜24が形成される。
アレイ基板11には、図示しないスペーサを挟んで、透明なガラスなどを材質とする対向基板13が対向する。
対向基板13の各画素の境界線上に図示しないブラックマトリクスが形成され、その対向基板13上にはCF15(CF15Rなど)が形成される。
CF15上の反射部Hには、位相差膜16(位相差膜16Rなど)が形成され、位相差膜16では、略λ/2の位相差を生じるようになっている。
位相差膜16の遅相軸は、ラビングまたは光照射により形成され、その遅相軸と偏光板20の透過軸とでなす角度は、好ましくは67.5°±5°の範囲に含まれる。以下、当該角度を67.5°として説明する。
また、波長550nmの光で測定したときの位相差膜16での位相差値は、好ましくは275nm±20nmの範囲に含まれる。例えば270nmとなっている。
透過部TのCF15と位相差膜16の上に配向膜25が形成される。
アレイ基板11と対向基板13との間の液晶層18は、電圧無印加時にはホモジニアス配向、つまり透過部Tと反射部Hとで液晶層18の配向方向が略一致するように略水平配向され、電圧印加により略水平配向されたまま液晶層18の光軸が回転するものである。つまり、液晶表示装置1Eでは、液晶層18を面内駆動、In Plane Switching(IPS)する。
電圧無印加時の液晶層18では位相差を生じないようになっている。つまり、電圧無印加時の液晶層18の光軸と偏光板19の透過軸とでなす角度は90°±5°の範囲内に含まれる。また、当該光軸と偏光板20の透過軸とでなす角度は0°±5°の範囲内に含まれる。また、当該光軸と位相差膜16の遅相軸とでなす角度は、67.5°±5°の範囲内に含まれる。
一方、最大電圧印加時の液晶層18は、光軸が無印加時に対して45°回転することで、透過部Tでは略λ/2の位相差を生じるようになっている。具体的には、波長550nmの光で測定したときの液晶層18の透過部Tでの位相差値は、好ましくは300nm±50nmの範囲に含まれる。例えば300nmとなっている。
図8は、液晶層18の透過部Tでの透過率を示す図である。
印加電圧が3Vのときの液晶層18の透過部Tでの透過率は、例えば波長550nmの光のλ/4〜λ/2の範囲を含む主感度領域λ/4〜λで20%以上を示している。
また、印加電圧が5Vのときの当該透過率は主感度領域で25%以上を示している。
また、印加電圧が4Vのときの当該透過率は主感度領域で30%以上を示している。
一方、最大電圧印加時の液晶層18の反射部Hでは、光軸が無印加時に対して45°回転することで、略λ/4の位相差を生じるようになっている。具体的には、液晶層18の反射部Hでの位相差値は、波長550nmの光で測定したときに、例えば140nmとなっている。つまり137.5nm±20nmの範囲に含まれる。
アレイ基板11の、図示しないバックライト装置側には、透過部Tと反射部Hとに渡って、偏光板19が配置され、対向基板13の、観察者側には、透過部Tと反射部Hとに渡って、偏光板20が配置され、偏光板19と偏光板20はクロスニコル配置されている。
また、偏光板19の透過軸と、電圧無印加時の液晶層18の光軸とでなす角度は90°となっており、偏光板19の透過軸と、最大電圧印加時の液晶層18の光軸とでなす角度は45°となるように調整されている。つまり、最大電圧印加時の光軸と電圧無印加時の光軸とでなす角度は45°である。
[第5の実施の形態の動作]
液晶表示装置1Eにおける表示の際には、走査線が駆動され、スイッチ素子がオンすると、信号線に供給された映像信号がスイッチ素子を介して電極23Sに書き込まれる。一方、電極23Cには所定の信号が供給される。
これにより、液晶層18は最大電圧が印加された状態、または電圧が印加されない状態、または最大電圧より低い電圧が印加された状態となる。
[電圧無印加時の動作]
まず、電圧無印加時の動作を説明する。
図9(a)は、液晶表示装置1Eの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図である。
透過表示時においては、バックライト装置からの光のうち、透過部Tに向かう光は、偏光板19で0°の直線偏光となる。この0°の直線偏光は、この直線偏光の偏光軸と光軸とでなす角度が90°である液晶層18では位相差を与えられずに液晶層18を通過し、さらに各CFでその色の波長成分だけが通過し、この0°の直線偏光は、その偏光軸と透過軸とでなす角度が90°の偏光板20で吸収される。よって、電圧無印加時の透過部Tでは暗表示になる。
図9(b)は、液晶表示装置1Eの偏光板20の透過軸と反射表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。
反射表示時においては、外光のうち、反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。
この90°の直線偏光は、CF15でその色の波長成分だけが通過し、偏光板20の透過軸とその遅相軸とでなす角度が67.5°の位相差膜16においてλ/2の位相差を与えられることで135°の直線偏光となる。この直線偏光は、液晶層18においてλ/4の位相差を与えられることで右円偏光となる。この円偏光は、反射板21で反射し、液晶層18を逆方向に通過するときにλ/4の位相差を与えられることで45°の直線偏光となる。この直線偏光は、位相差膜16においてλ/2の位相差を与えられることで0°の直線偏光となる。この直線偏光は、CF15を通過し、偏光板20でそのほとんどが吸収される。よって、電圧無印加時の反射部Hでは暗表示になる。
[最大電圧印加時の動作]
次に、最大電圧印加時の動作を説明する。
図10(a)は、液晶表示装置1Eの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図である。
透過表示時においては、バックライト装置からの光のうち、透過部Tに向かう光は、偏光板19で0°の直線偏光となる。この0°の直線偏光は、光軸が45°回転した液晶層18においてλ/4の位相差を与えられることで90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFでその色の波長成分だけが通過し、偏光板20を通過する。よって、最大電圧印加時の透過部Tでは明表示になる。
図10(b)は、液晶表示装置1Eの偏光板20の透過軸と反射表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。
反射表示時においては、外光のうち、反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。
この90°の直線偏光は、CF15でその色の波長成分だけが通過し、位相差膜16においてλ/2の位相差を与えられることで135°の直線偏光となる。この直線偏光は、光軸が45°回転した液晶層18、つまり135°の直線偏光の偏光軸とその光軸とでなす角度が90°の液晶層18では位相差を与えられずに液晶層18を通過する。この直線偏光は、反射板21で反射し、液晶層18を逆方向に通過する。この135°の直線偏光は、位相差膜16においてλ/2の位相差を与えられることで90°の直線偏光となる。この直線偏光は、各CFを通過し、偏光板20をそのほとんどが通過する。よって、最大電圧印加時の反射部Hでは明表示になる。
図11は、液晶表示装置1Eの特性を示す図である。
第5の実施の形態の液晶表示装置では視野角(コントラスト比が10以上)が上下方向および左右方向とも160°に広げることができる。
また、第5の実施の形態の液晶表示装置ではコントラスト比(正面)を500に高めることができる。
[第6の実施の形態]
図12は、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置1Fの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。液晶表示装置1Eの構成要素と同様の機能を有するものには、同一符号を付して重複説明を省略し、液晶表示装置1Eとの差異を中心に説明する。
液晶表示装置1Fでは、位相差膜16に代えて、これと同様な遅相軸を有する位相差フィルム16aが対向基板13と偏光板20との間の反射部Hに設けられる。また、対向基板13と偏光板20との間の透過部Tには、位相差を生じさせない透明フィルム16bが設けられる。また、液晶表示装置1Eにおける位相差膜16の位置には、位相差を生じさせない透明膜16cが形成される。これ以外の構成は液晶表示装置1Eと同様である。
液晶表示装置1Fでは、液晶表示装置1Eの動作と同様の動作がなされる。
[第7の実施の形態]
図13は、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置1Gの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。液晶表示装置1Eの構成要素と同様の機能を有するものには、同一符号を付して重複説明を省略し、液晶表示装置1Eとの差異を中心に説明する。
液晶表示装置1Gでは、位相差膜16がCF15上にではなく、反射板21上に形成され、電極層23が、アレイ基板11上の透過部Tと位相差膜16の上に形成される。これ以外の構成は液晶表示装置1Eと同様である。
[第7の実施の形態の動作]
液晶表示装置1Gにおける表示の際には、走査線が駆動され、スイッチ素子がオンすると、信号線に供給された映像信号がスイッチ素子を介して電極23Sに書き込まれる。一方、電極23Cには所定の信号が供給される。
これにより、液晶層18は最大電圧が印加された状態、または電圧が印加されない状態、または最大電圧より低い電圧が印加された状態となる。
[電圧無印加時の動作]
まず、電圧無印加時の動作を説明する。
透過表示時における動作は、液晶表示装置1Eのときと同様の作用により、電圧無印加時の透過部Tでは暗表示になる。
一方、反射表示時においては、外光のうち、反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。この90°の直線偏光は、CF15でその色の波長成分だけが通過し、液晶層18では位相差を与えられずに液晶層18を通過し、位相差膜16でλ/2の位相差を与えられることで135°の直線偏光となる。この直線偏光は、反射板21で反射し、位相差膜16を逆方向に通過するときにλ/2の位相差を与えられることで0°の直線偏光となる。この直線偏光は、液晶層18では位相差を与えられずに液晶層18を通過する。この直線偏光は、CF15を通過し、偏光板20でそのほとんどが吸収される。よって、電圧無印加時の反射部Hでは暗表示になる。
[最大電圧印加時の動作]
次に、最大電圧印加時の動作を説明する。
透過表示時における動作は、液晶表示装置1Eのときと同様の作用により、最大電圧印加時の透過部Tでは明表示になる。
一方、反射表示時においては、外光のうち、反射部Hに向かう光は、偏光板20で90°の直線偏光となる。
この90°の直線偏光は、CF15でその色の波長成分だけが通過し、光軸が45°回転した液晶層18においてλ/4の位相差を与えられることで右円偏光となる。この円偏光は、位相差膜16においてλ/4の位相差を与えられ、反射板21で反射する。反射した円偏光は、位相差膜16を逆方向に通過するときにλ/4の位相差を与えられ、光軸が45°回転した液晶層18でλ/4の位相差を与えられることで90°の直線偏光となる。この直線偏光は、CF15を通過し、偏光板20をそのほとんどが通過する。よって、最大電圧印加時の反射部Hでは明表示になる。
[第8の実施の形態]
本発明の第8の実施の形態に係る液晶表示装置1Gは、液晶表示装置1Eの偏光板19および偏光板20の各透過軸ならびに位相差膜16の遅相軸を90°回転させたものである。
図14(a)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図である。
液晶表示装置1Eでは、偏光板19の透過軸と電圧無印加時の液晶層18の光軸とでなす角度が90°であったのに対し、それが液晶表示装置1Gでは0°になっているが、この場合でも、偏光板19を通過した0°の直線偏光は位相差を与えられずに液晶層18を通過する。これにより、液晶表示装置1Eと同様の作用により、電圧無印加時の透過部Tでは暗表示になる。
図14(b)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と反射表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。
液晶表示装置1Eでは、偏光板19の透過軸と電圧無印加時の液晶層18の光軸とでなす角度が90°であったのに対し、それが液晶表示装置1Gでは0°になっているが、この場合でも、位相差膜16を通過した135°の直線偏光の偏光軸と液晶層18の光軸とでなす角度が45°であるので、この直線偏光は液晶層18で右円偏光となり、反射板21で反射し、液晶層18を逆方向に通過するときに45°の直線偏光となる。これにより、液晶表示装置1Eと同様の作用により、電圧無印加時の反射部Hでは暗表示になる。
図15(a)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸を示す図である。
液晶表示装置1Eでは、最大電圧印加時に液晶層18の光軸が45°回転しているのと同様に、液晶表示装置1Gでも45°回転しているので、偏光板19を通過した0°の直線偏光が液晶層18で90°の直線偏光になる。これにより、液晶表示装置1Eと同様の作用により、最大電圧印加時の透過部Tでは明表示になる。
図15(b)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と反射表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。
液晶表示装置1Eでは、反射表示時における最大電圧印加時でも、液晶層18の光軸が45°回転しているので、位相差膜16を通過した135°の直線偏光が液晶層18では位相差を与えられずに液晶層18を通過し、反射板21で反射し、液晶層18を逆方向に通過する。これにより、液晶表示装置1Eと同様の作用により、最大電圧印加時の透過部Tでは明表示になる。
以上説明したように、第5乃至第8の実施の形態に係る液晶表示装置によれば、光を透過させる透過部を備え、液晶層は透過部と反射部とで配向方向が略一致するように略水平配向され、電圧印加により光軸が回転するものであり、位相差膜または該位相差膜に代わる位相差フィルムでの位相差値が略λ/2であり、電圧無印加時の液晶層の光軸と位相差膜または位相差フィルムの遅相軸とでなす角度は、67.5°±5°の範囲内に含まれ、透過部と反射部とに渡って設けられた一方の偏光板の透過軸と他方の偏光板の透過軸とでなす角度は90°±5°の範囲内に含まれ、電圧無印加時の液晶層の光軸と一方の偏光板の透過軸とでなす角度は0°±5°または90°±5°の範囲内に含まれる液晶表示装置としたことで、略水平配向され、電圧印加により光軸が回転する液晶層を備えた液晶表示装置の反射表示時のコントラスト比の低下防止や色付きを防止することができる。
また、反射板を電極層外に設けたことで、電極を通過した光を反射板で反射させることができる。
また、反射板に凹凸を設けたことで、反射板での反射光が拡散し、視野角を広くすることができる。
なお、上記各実施の形態では、液晶表示装置がさらに、透過部Tのみを有する画素からなる表示領域と、反射部Hのみを有する画素からなる表示領域の一方または両方を備えてもよい。また、当該透過表示領域と反射表示領域の一方または両方を備えた液晶表示装置を構成してもよい。
また、上記各実施の形態では、偏光板19と偏光板20をクロスニコル配置したが、偏光板19の透過軸と偏光板20の透過軸とでなす角度が0°±5°の範囲内に含まれるように、透過軸同士を略平行に配置してもよい。この場合でも、例えば、液晶層18の種類により、ノーマリブラックの液晶表示装置、ノーマリホワイトの液晶表示装置のいずれをも構成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置1Aの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置1Bの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置1Cの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置1Dの表示領域を構成する各色の画素の断面を示す図である。 液晶表示装置1A乃至1Dの特性を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置1Eの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。 電極層23が形成された状態のアレイ基板11の部分的な平面図である。 液晶層18の透過部Tでの透過率を示す図である。 図9(a)は、液晶表示装置1Eの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図であり、図9(b)は、液晶表示装置1Eの偏光板20の透過軸と反射表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。 図10(a)は、液晶表示装置1Eの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図であり、図10(b)は、液晶表示装置1Eの偏光板20の透過軸と反射表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。 液晶表示装置1Eの特性を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置1Fの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置1Gの表示領域を構成する画素の断面を示す図である。 図14(a)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸の方向を示す図であり、図14(b)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と反射表示時における電圧無印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。 図15(a)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と透過表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸を示す図であり、図15(b)は、液晶表示装置1Gの偏光板19および偏光板20の透過軸と反射表示時における最大電圧印加時の液晶層18の光軸と位相差膜16の遅相軸の方向を示す図である。 従来の液晶表示装置の表示領域を構成する各画素の断面を示す図である。 他の従来の液晶表示装置の表示領域を構成する各画素の断面を示す図である。 図17の画素を各色につき備えた液晶表示装置の当該各色の画素の断面を示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…液晶表示装置
10,10B,10G,10R…画素
11…アレイ基板
13…対向基板
15,15R,15G,15B…CF(カラーフィルタ)
16…位相差膜
16R…赤の画素の位相差膜
16G…緑の画素の位相差膜
16B…青の画素の位相差膜
17…対向電極
18…液晶層
19…偏光板
20…偏光板
21…反射板
23…電極層
121…透明電極
122…反射電極
H…反射部
T…透過部
rR…赤の画素の位相差膜での位相差値
rG…緑の画素の位相差膜での位相差値
rB…青の画素の位相差膜での位相差値
dR…赤の画素の位相差膜の膜厚
dG…緑の画素の位相差膜の膜厚
dB…青の画素の位相差膜の膜厚
dt…液晶層の透過部での層厚
dr…液晶層の反射部での層厚
κR…赤の画素の位相差膜の屈折率異方性
κG…緑の画素の位相差膜の屈折率異方性
κB…青の画素の位相差膜の屈折率異方性
eR…赤の画素の位相差膜の膜材料の濃度
eG…緑の画素の位相差膜の膜材料の濃度
eB…青の画素の位相差膜の膜材料の濃度

Claims (17)

  1. 複数の走査線と複数の信号線とが交差するアレイ基板と、該アレイ基板に対し液晶層を挟んで対向する対向基板とを備え、
    走査線と信号線とが交差する交差部に、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える赤の画素、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える緑の画素、外光を反射する手段と位相差膜とを有する反射部を備える青の画素が配置され、
    赤の画素の位相差膜での位相差値をrR、緑の画素の位相差膜での位相差値をrG、青の画素の位相差膜での位相差値をrBとしたときに、rR>rG>、rG>rB、rR>rBの1つが少なくとも成立し、かつ、120nm<rR<180nm、かつ、110nm<rG<170nm、かつ、80nm<rB<140nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 赤の画素の位相差膜の膜厚をdR、緑の画素の位相差膜の膜厚をdG、青の画素の位相差膜の膜厚をdBとしたときに、dR>dG>、dG>dB、dR>dBの1つが少なくとも成立することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 画素が光を透過させる透過部を備え、液晶層の透過部での層厚をdtとし、1μm<dt<4μmとしたときに、0.1μm<dR<3μm、かつ、0.1μm<dG<3μm、かつ、0.1μm<dB<3μmとしたことを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。
  4. 赤の画素の位相差膜の屈折率異方性をκR、緑の画素の位相差膜の屈折率異方性をκG、青の画素の位相差膜の屈折率異方性をκBとしたときに、κR>κG>、κG>κB、κR>κBの1つが少なくとも成立することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 赤の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeR、緑の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeG、青の画素の位相差膜の膜材料の濃度をeBとしたときに、eR>eG>、eG>eB、eR>eBの1つが少なくとも成立することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 画素が光を透過させる透過部を備え、透過部にカラーフィルタを備え、液晶層の透過部での層厚よりも反射部での層厚が薄くなるように顔料または染料を位相差膜に配合したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 画素が光を透過させる透過部を備え、透過部と反射部とに渡ってカラーフィルタを備え、透過部でのカラーフィルタの膜厚よりも反射部でのカラーフィルタの膜厚を薄くしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 液晶層は電圧無印加時には略垂直配向され、電圧印加により配向方向が水平方向へ傾斜するものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 液晶層は電圧無印加時には略水平配向され、電圧印加により配向方向が垂直方向へ傾斜するものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 光を透過させる透過部を備え、
    液晶層は透過部と反射部とで配向方向が略一致するように略水平配向され、電圧印加により光軸が回転するものであり、
    位相差膜または該位相差膜に代わる位相差フィルムでの位相差値が略λ/2であり、
    電圧無印加時の液晶層の光軸と位相差膜または位相差フィルムの遅相軸とでなす角度は、67.5°±5°の範囲内に含まれ、
    透過部と反射部とに渡って設けられた一方の偏光板の透過軸と他方の偏光板の透過軸とでなす角度は90°±5°の範囲内に含まれ、
    電圧無印加時の液晶層の光軸と一方の偏光板の透過軸とでなす角度は0°±5°または90°±5°の範囲内に含まれる
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 液晶層に電圧を印加する櫛歯型の電極が配置された電極層を備え、外光を反射する反射板を当該電極層外に設けたことを特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 反射板に凹凸を設けたことを特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。
  13. 透過部と反射部とを備える画素を有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の液晶表示装置。
  14. 透過部のみを備える画素と反射部のみを備える画素の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の液晶表示装置。
  15. 波長550nmの光で測定したときの液晶層の反射部での位相差値は、137.5nm±20nmの範囲に含まれることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の液晶表示装置。
  16. 波長550nmの光で測定したときの位相差膜での位相差値は、275nm±20nmの範囲に含まれることを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記載の液晶表示装置。
  17. 画素が光を透過させる透過部を備え、波長550nmの光で測定したときの液晶層の透過部での位相差値は、300nm±50nmの範囲に含まれることを特徴とする請求項10乃至16のいずれかに記載の液晶表示装置。

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