JP2006291557A

JP2006291557A - パイプシャフト構造

Info

Publication number: JP2006291557A
Application number: JP2005113251A
Authority: JP
Inventors: Jiyoutaro Nakajima; 城太郎中島
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 2005-04-11
Filing date: 2005-04-11
Publication date: 2006-10-26
Anticipated expiration: 2025-04-11
Also published as: JP4644024B2

Abstract

【課題】
表面の意匠の自由度を確保しつつ、充分な補強強度を得られるパイプシャフト構造を提供する。
【解決手段】
金属製カバー部材１３の前面カバー部１３ｂの裏面側及び、左，右側面カバー部１３ａ，１３ａの裏面側には、弾性を有する発泡樹脂材料としての発泡ウレタンが充填されて硬化されて発泡ウレタン層１４ａ，１４ｂが形成されている。
そして、この発泡ウレタン層１４ａ，１４ｂによって、左，右補強板部材１５及び前面補強板部材１６が貼設されている。
コーナ部１３ｃ，１３ｃの裏面側入隅部には、発泡樹脂材料としての発泡ウレタンが、盛土状とされて硬化されたコーナ補強部１８，１８が各々設けられている。
【選択図】図１

Description

この発明は、給排水管等の給排水設備を覆い外観品質を向上させたパイプシャフト構造に関するものである。

従来、図５及び図６に示すようなパイプシャフト構造が、知られている（例えば、特許文献１参照）。

まず、構成から説明すると、このようなパイプシャフト構造では、建物１の外壁２に沿って給排水管４…，５…等の配管設備３が設けられている。

この配管設備３の左，右両側面と前面とは、金属製カバー部材６によって覆われている。この金属製カバー部材６は、左，右側面カバー部６ａ，６ａ及び前面カバー部６ｂとが、コーナ部６ｃ，６ｃで一体に連続形成されて、水平断面形状略コ字状を呈している。

これらの左，右側面カバー部６ａ，６ａ及び前面カバー部６ｂには、前記建物１の外壁２に設けられた外壁面材２ａと略同一外観を有する外壁面材７，７が貼設されている。

また、図７に示す他の従来のパイプシャフト構造では、金属製カバー部材８を構成する両側面カバー部材９，９及び前面カバー部材１０とが、別体で形成されており、ネジ部材１１等によって着脱可能となるように構成されている。

次に、この従来のパイプシャフト構造の作用について説明する。

このように構成された従来のパイプシャフト構造では、建物１の外壁２に沿って設けられた給排水管４…，５…等が、図５に示すように、前記金属製カバー部材６によって覆われる。

このため、外観品質を良好なものとすることが出来ると共に、左，右側面カバー部６ａ，６ａ及び前面カバー部６ｂに、前記建物１の外壁２に設けられた外壁面材２ａと略同一外観を有する外壁面材７，７が貼設されていることにより、建物１との一体感を醸し出すことが出来る。
特開２００２−３０７９８号公報（段落０００９乃至００１４、図１，図２）特開平８−６０８４７号公報（段落００１２乃至００１９、図１，図２）

しかしながら、このような従来のパイプシャフト構造では、金属製カバー部材６の金属板部分に、プレス成形等を行う際に、直接、凹凸模様をつける場合がある。

このような外側面に凹凸模様が形成されているものでは、この金属内側面まで凹凸となるため、内側面側に、接着材を用いて補強板を貼設することが困難なものとなるといった問題があった。

また、図７に示す他の従来のパイプシャフト構造では、金属製カバー部材８を構成する両側面カバー部材９，９及び前面カバー部材１０とが別体で形成されていて、コーナ部が、ネジ部材１１等によって固定されて接合されている。

このため、コーナ部の接合角度が、維持出来ない虞があった。

そこで、この発明は、表面の意匠の自由度を確保しつつ、充分な補強強度を得られるパイプシャフト構造を提供することを課題としている。

上記目的を達成するために、請求項１に記載された発明は、建物の外壁に沿って設けられた給排水管等の配管設備の両側面と前面とを覆う側面カバー部及び前面カバー部とが、コーナ部で一体に連続形成されて、水平断面形状略コ字状を呈すると共に、該側面カバー部又は前面カバー部のうち、少なくとも何れか一方には、内側面まで凹凸となる外側面凹凸部が形成されている金属製カバー部材を有するパイプシャフト構造であって、
前記側面カバー部又は前面カバー部の裏面側に弾性を有する発泡樹脂材料を充填して補強部材を貼設するパイプシャフト構造を特徴としている。

また、請求項２に記載されたものは、前記コーナ部の裏面側に設けられる発泡樹脂材料を盛土状として硬化させてコーナ補強部とする請求項１記載のパイプシャフト構造を特徴としている。

このように構成された本願発明の請求項１記載のものは、前記側面カバー部又は前面カバー部の裏面側に充填された発泡樹脂材料が、補強部材を弾性支持して貼設する。

このため、内側面まで凹凸となる外側面凹凸部が形成されていても、充填によって埋められて、広い接着面積で補強部材を接着できる。

また、請求項２に記載されたものは、前記コーナ補強部が、前記コーナ部の裏面側に発泡樹脂材料を盛土状として硬化させて設けられている。

このため、硬化したコーナ補強部が、前記コーナ部で、前記側面カバー部及び前面カバー部の接合角度を維持するため、該側面カバー部及び前面カバー部間の接合角度が、拡開若しくは縮小する虞が無くなり、例えば直角に維持出来る。

以下、本発明の最良の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。

図１乃至図４は、この発明の最良の実施の形態のパイプシャフト構造を示すものである。

まず、構成から説明すると、この実施の形態のパイプシャフト構造では、建物１の外壁２に沿って給排水管４…，５…等の配管設備３が設けられている。

この配管設備３の左，右両側面と前面とは、土台１２の上面に立設される金属製カバー部材１３によって覆われている。

この金属製カバー部材１３は、左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ及び前面カバー部１３ｂとが、コーナ部１３ｃ，１３ｃで略直角に一体となるように連続形成されて、水平断面形状略コ字状を呈している。

このうち、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａの建物側側縁には、取付フランジ部１３ｆ，１３ｆが、両外側方に向けて、略Ｌ字状となるように、上下方向略全長に渡り一体に屈曲形成されている。

これらの左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ及び前面カバー部１３ｂには、前記建物１の外壁２に設けられた外壁面材２ａと略同一外観を有する外側面凹凸部１３ｄ…が形成されている。

この外側面凹凸部１３ｄは、内側面１３ｇ側まで凹凸となるように、表面の意匠形状に対応して凹凸状を呈している。

この金属製カバー部材１３の前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ裏面側には、弾性を有する発泡樹脂材料としての発泡ウレタンが充填されて硬化されて、発泡ウレタン層１４ａ，１４ａが形成されていると共に、補強部材としての左，右補強板部材１５，１５が、鉄板１７，１７を介在させて貼設されている。

この実施の形態では、前記外側面凹凸部１３ｄの内側面１３ｇ側の凸部１３ｅ，１３ｅが、前記鉄板１７，１７側面に当接するように構成されている。

また、この金属製カバー部材１３の前記前面カバー部１３ｂの裏面側には、弾性を有する発泡樹脂材料としての発泡ウレタンが充填されて硬化されて、発泡ウレタン層１４ｂが形成されて、補強部材としての前面補強板部材１６が貼設されている。

この実施の形態では、前記外側面凹凸部１３ｄの内側面１３ｇ側の凸部１３ｅ，１３ｅが、前記前面補強板材１３ｄ側面に当接するように構成されている。

更に、この実施の形態では、前記コーナ部１３ｃ，１３ｃの裏面側入隅部には、発泡樹脂材料としての発泡ウレタンが、盛土状とされて硬化されたコーナ補強部１８，１８が各々設けられている。

次に、この実施の形態の作用について説明する。

このように構成された実施の形態のパイプシャフト構造では、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ又は前面カバー部１３ｂの内側面側と、左，右補強板部材１５，１５又は前面補強板部材１６との間に充填された発泡樹脂材料が、隙間無く充填されて、これらの左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６が弾性支持されて、内側面側略全面に渡り貼設される。

このため、内側面まで凹凸となる外側面凹凸部１３ｄ…が、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ又は前面カバー部１３ｂに形成されていても、凸部１３ｅ周縁と、左，右補強板部材１５，１５又は前面補強板部材１６との間に形成される空隙が、充填によって埋められて、広い接着面積で左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６を接着できる。

従って、容易に前記左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６を、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ又は前面カバー部１３ｂの内側面側に補強部材として貼設できる。

また、前記コーナ補強部１８，１８が、前記コーナ部１３ｃ，１３ｃの裏面側に発泡樹脂材料を盛土状として硬化させて設けられている。

このため、硬化したコーナ補強部１８，１８が、前記コーナ部１３ｃ，１３ｃで、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ及び前面カバー部１３ｂの接合角度を維持するため、左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ及び前面カバー部１３ｂの間の接合角度が、拡開若しくは縮小する虞が無くなり、例えば直角に維持出来る。

しかも、この実施の形態１は、前記発泡樹脂材料を、前記左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６と、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ又は前面カバー部１３ｂの内側面側との間に充填する工程と、前記コーナ部１３ｃ，１３ｃの裏面側に盛土状として塗布する工程とを同一工程で行うことができるので、更に作業性を良好なものとすることができる。

また、前記左，右側面カバー部１３ａ，１３ａでは、外側面凹凸部１３ｄの内側面１３ｇ側の凸部１３ｅ，１３ｅが、前記左，右補強板部材１５，１５が貼設される鉄板１７，１７側面に当接されていると共に、前記前面カバー部１３ｂでは、外側面凹凸部１３ｄの内側面１３ｇ側の凸部１３ｅ，１３ｅが、前記前面補強板材１６側面に当接されている。

このため、この実施の形態では、前記左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板材１６の貼設位置が安定して、常に一定の間隙量を、前記金属製カバー部材６との間に設けることができる。従って、更に満遍なく前記発泡ウレタンを充填できるので、接着力が各所で略均一となり、全体での接着力を向上させることができる。

以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。

即ち、前記実施の形態のパイプシャフト構造では、前記金属製カバー部材１３の水平断面形状を略コ字状とするように、前記コーナ部１３ｃ，１３ｃで略直角に一体とされて、内部空間を略方形状としているが、特にこれに限らず、左，右側面カバー部１３ａ，１３ａ及び前面カバー部１３ｂとが、コーナ部１３ｃ，１３ｃで一体となるように連続形成されているものであるならば、例えば、台形等、どのような形状のパイプシャフト構造であってもよい。

また、前記実施の形態では、補強部材としての左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６が、各々前記発泡ウレタン層１４ａ，１４ａ及び１４ｂを介在させて、前記金属製カバー部材１３の内側面１３ｇに貼設されているが、特にこれに限らず、例えば、補強部材として左，右補強板部材１５，１５及び前面補強板部材１６を、コーナ部で連設させて一体とすることにより、断面略コ字状とすることにより、前記発泡ウレタン層を介在させて、前記金属製カバー部材１３の内側面１３ｇに貼設してもよく、また、前記鉄板１７，１７を用いなくてもよい。

この発明の最良の実施の形態の実施例１のパイプシャフト構造で、要部の構成を説明する図２中Ａ−Ａ線に沿った位置での断面図である。実施の形態のパイプシャフト構造で、前面カバー部側から見た正面図である。実施の形態のパイプシャフト構造で、側面カバー部材側からの見た側面図である。実施例の形態のパイプシャフト構造で、裏側から見た背面図である。一従来例のパイプシャフト構造の構成を説明し、建物の外壁部分の斜視図である。一従来例のパイプシャフト構造の構成を説明し、図５中Ｂ−Ｂ線に沿った位置での断面図である。他の従来例のパイプシャフト構造の構成を説明し、要部の分解斜視図である。

符号の説明

１建物
２外壁
３配管設備
４，５給排水管
１３金属製カバー部材
１３ａ（左，右）側面カバー部
１３ｂ前面カバー部
１３ｃ，１３ｃｄコーナ部
１３ｄ… 外側面凹凸部
１４ａ，１４ｂ発泡ウレタン層（発泡樹脂材料）
１５，１５（左，右）補強板部材
１６（前面）補強板部材
１８コーナ補強部

Claims

建物の外壁に沿って設けられた給排水管等の配管設備の両側面と前面とを覆う側面カバー部及び前面カバー部とが、コーナ部で一体に連続形成されて、水平断面形状略コ字状を呈すると共に、該側面カバー部又は前面カバー部のうち、少なくとも何れか一方には、内側面まで凹凸となる外側面凹凸部が形成されている金属製カバー部材を有するパイプシャフト構造であって、
前記側面カバー部又は前面カバー部の裏面側に弾性を有する発泡樹脂材料を充填して補強部材を貼設することを特徴とするパイプシャフト構造。
前記コーナ部の裏面側に設けられる発泡樹脂材料を盛土状として硬化させてコーナ補強部とすることを特徴とする請求項１記載のパイプシャフト構造。