JP2006290522A - 乗客コンベアの欄干及びその診断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行を停止させずにそのガイドの磨耗状態を診断可能とする乗客コンベアの欄干及びその診断方法を提供する。
【解決手段】本発明である乗客コンベアの欄干によれば、ガイド5の一部もしくは全部を導電体で構成するとともに、その前記ガイド両端部に抵抗値測定部13を設けたことで、ハンドレール3やデッキ6を外す必要がなくなるのは勿論のこと、乗客コンベアを稼動状態のまま、前記抵抗値の大小により、ガイド5の摩耗状態を測定することを可能とした。
【選択図】図2
【解決手段】本発明である乗客コンベアの欄干によれば、ガイド5の一部もしくは全部を導電体で構成するとともに、その前記ガイド両端部に抵抗値測定部13を設けたことで、ハンドレール3やデッキ6を外す必要がなくなるのは勿論のこと、乗客コンベアを稼動状態のまま、前記抵抗値の大小により、ガイド5の摩耗状態を測定することを可能とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、エスカレーター、動く歩道等の乗客コンベアの欄干及びその診断方法に関する
一般に乗客コンベアの構成は図3及び図4に示すように、乗客を運ぶために無端状に連結されて走行するステップ1と、このステップの両側方に一対の欄干2が立設されている。
そしてこの欄干2は、前記ステップ1と同期して走行する無端状のハンドレール3と、このハンドレール3の走行を案内するフレーム4と、このフレーム4と前記ハンドレール3との間に設けられるガイド5と、前記ハンドレール3の返り側3aの上部を覆うよう配設されるデッキ部6と、前記フレーム4を本体枠7に支持されるパネル8と、デッキ部6がビス10にて取付けられるスカートガード11とを含んで構成されている。
なおハンドレール3の走行抵抗の大きい欄干2のターミナル部Tのフレーム4には、フレーム4より摩擦係数の小さいナイロン樹脂などで形成された前記ガイド5が配置されている。
ところで前記ガイド5は、ハンドレール3の走行に応じて経年摩耗し、この摩耗が限界になると、ガイド5をフレーム4に取付けているビス9の頭部が露出して、ハンドレール3の円柱を傷つけたり、ハンドレール3がフレーム4から脱落する等の不都合があった。
よってガイド5の定期的な点検が必要であり、この点検を容易とする従来技術が、特許文献1において提案されている。この従来技術は、ガイド5の摩耗状態を容易に点検可能としたものである。
特開2001−316068(段落6〜13、図1、2)
しかし前記従来技術は、ハンドレールを外さずハンドレールガイドの摩耗状態を把握できるものの、ハンドレール返り側の上部を覆っているデッキ部を取り外す必要があり、そのため必然的に乗客コンベアを止めなくてはならなかった。
本発明は上記不都合を鑑みて為されたものでその目的は、走行を停止させずにそのガイドの磨耗状態を診断可能とする乗客コンベアの欄干及びその診断方法を提供するにある。
本発明は上記問題を克服するために、無端状に連結されて走行するステップの両側方に立設され、前記ステップと同期して走行する無端状のハンドレールと、このハンドレール走行を案内するフレームと、このフレームと前記ハンドレールとの間に設けられるガイドとを含む乗客コンベアの欄干において、前記ガイドの一部もしくは全部を導電体で構成するとともに、その前記ガイド両端部に抵抗値測定部を設けたことを特徴とする。
前記ガイドを上記の構成としたことで、ハンドレールやデッキを外す必要がなくなるのは勿論のこと、乗客コンベアを稼動状態のまま、前記抵抗値の大小により、ガイドの摩耗状態を測定することを可能とした。
本発明の乗客コンベアの欄干及びその診断方法によれば、走行を停止させずにそのガイドの磨耗状態を診断可能である。
本発明の一実施形態を図を使用して説明する。本発明の一実施の形態を図1、2に基づき説明する。図1は本発明である乗客コンベアの欄干のガイドを示す断面図、図2は本発明であるガイドの抵抗値の測定方法を表している図である。
図1においてガイド5は、摩耗限界に達する中間層に設けられた導電体12に、特徴がある。図2においてガイド5は、両端部13を導電体12の抵抗値測定可能な構造としたことに特徴がある。
ガイド5は、ガイド5と中間層に配置された導電体12及びガイド両端部に配置された抵抗値測定可能な構造とした両端部13から成る。
本発明によれば、以上のように乗客コンベアのハンドレールガイドを構成したため、日常の保守点検時、もしくは乗客コンベアが稼動状態においても、図2に示すように両端部13間の抵抗値を測定することでガイド5の摩耗状態を、ハンドレールもしくはデッキ部を取り外すことなく、乗客コンベアも止めること無しに把握することが出来る。
また、ガイド5の摩耗限界部に導電体12を設けているため、その導通電流値の推移は、正常時すなわち摩耗限界に近づくまでは導通電流変化は殆ど無い。その後、摩耗が進行して摩耗限界付近までガイド5が摩耗すると、導電体12が摩耗し始め最終的に導電体12が切断され、電流値は0となる。
本構造によれば、電流の導通の有無を確認することでガイド5の摩耗状態を確認することが出来るため、診断も容易となる。
また、図1に示す構造の他に、図6に示すような線材の導電体12を使用した構造や、図7に示すような摩耗限界まで全体を導電体12とした構造においても同様の効果が得られる。
その他に、図6に示すようなガイド摩耗量と電流値の関係を明確にすれば、ガイド5全体を導電体12とした構造においても診断は可能となる。
さらに、図4でハンドレールガイド5と接している、ハンドレール3裏面の平坦部は実際には湾曲しており、図9、図10に示す部分の摩耗が特に顕著であることがわかっている。そこで、図9、図10に示すように摩耗が特に顕著な部分にのみ導電体を設けることで、より精密な診断が可能となる。
他に、導電体12の材料については一般にアルミのような金属が挙げられるが、アルミを使用するとハンドレール3裏面の帆布にアルミ粉が付着し、異常摩耗する等の問題がある。そこで、図7の構造で導電体12としてカーボンナノチューブ等を使用する、もしくは、図8に示すようにガイド5の一部にカーボンを絞り込むことで、上記の問題は解決され、且つ乗客コンベアを止めることなくガイド5の摩耗状態を測定することが可能となる。
1 ステップ
2 欄干
3 ハンドレール
4 フレーム
5 ガイド
6 デッキ
12 導電体
13 ガイド両端部
2 欄干
3 ハンドレール
4 フレーム
5 ガイド
6 デッキ
12 導電体
13 ガイド両端部
Claims (4)
- 無端状に連結されて走行するステップの両側方に立設され、前記ステップと同期して走行する無端状のハンドレールと、このハンドレール走行を案内するフレームと、このフレームと前記ハンドレールとの間に設けられるガイドとを含む乗客コンベアの欄干において、
前記ガイドの一部もしくは全部を導電体で構成するとともに、その前記ガイド両端部に抵抗値測定部を設けたことを特徴とする乗客コンベアの欄干。 - 請求項1記載の乗客コンベアの欄干において、前記ガイドは、その一部を導電体で構成するとともに、この一部を覆うように他の部分を樹脂体で構成したことを特徴とする乗客コンベアの欄干。
- 無端状に連結されて走行するステップの両側方に立設され、前記ステップと同期して走行する無端状ハンドレールと、このハンドレール走行を案内するフレームと、このフレームと前記ハンドレールとの間に設けられるガイドとを含む乗客コンベアの欄干の診断方法において、
導電体で構成した前記ガイドの抵抗値を測定することで、前記ガイドの摩耗状態の診断するようにしたことを特徴とする乗客コンベアの欄干の診断方法。 - 請求項3記載の乗客コンベアの欄干の診断方法において、
前記抵抗値を経年的変化を計測することでガイドの寿命時期を予測することを特徴とする乗客コンベアの欄干の診断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005112242A JP2006290522A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 乗客コンベアの欄干及びその診断方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035415A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-19 | Daifuku Co Ltd | スラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および監視装置 |
JP2011121718A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客コンベアのガイドレール検査装置 |
-
2005
- 2005-04-08 JP JP2005112242A patent/JP2006290522A/ja active Pending
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