JP2006289764A - ガラス基板の溝形成方法、静電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

ガラス基板の溝形成方法、静電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス基板に階段状の溝を安価に、精度良く形成すること。
【解決手段】ガラス基板2の表面にCr膜51を形成し、Cr膜の表面に第1段目の溝9
aに対応したレジストパターン52を形成し、レジストパターンに合わせてCr膜の一部
をエッチングにより除去し、同時にアライメントマーク53を形成し、ガラス基板の露出
表面にエッチングして第1段目の溝9aを形成し、ガラス基板に残っているレジスト膜を
剥離液で剥離し、レジスト膜が剥離されたCr膜に、第2段目の溝9bに対応したレジス
トパターン54をアライメントマークに合わせて形成し、アライメントマークの部分にレ
ジストを滴下し、レジストパターンに合わせてCr膜の一部をエッチングにより除去した
ガラス基板の露出表面にエッチングして第2段目の溝9bを形成し、ガラス基板に残って
いるレジスト膜を剥離液で剥離するようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明はガラス基板の溝形成方法、静電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッドの
製造方法及びデバイスの製造方法に関し、特にガラス基板に階段状の段差を安価に、精度
良く形成するガラス基板の溝形成方法、このガラス基板の溝形成方法を適用した静電アク
チュエータの製造方法、この静電アクチュエータの製造方法を適用した静電駆動方式のイ
ンクジェットヘッド等の液滴吐出ヘッドの製造方法及び静電アクチュエータの製造方法を
含むデバイスの製造方法に関するものである。
静電駆動方式のインクジェットヘッドにおいて、駆動電圧の上昇を引き起こすことがな
く、振動板の変位量を増加させ、液滴の吐出エネルギーを増加させる構造について検討さ
れてきた。その構造の一つに、個別電極に階段状の段差を設ける方式がある。
従来の静電アクチュエータの製造方法として、振動板と個別電極の間隔(ギャッ長)が
少なくとも2種類以上となるように階段状の段差がシリコン基板またはホウ珪酸ガラスに
個別電極の短辺方向に形成することが記載されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来のインクジェットヘッドとして、振動板と個別電極の隙間として、個別
電極の長辺方向に大きな隙間部分と小さな隙間部分とが階段状に形成されていることが記
載されているが、大きな隙間部分と小さな隙間部分とを階段状に形成する方法については
記載されていない。(例えば、特許文献2参照)。
さらに、別の従来のCr膜を利用したガラス基板の溝形成方法として、ガラス基板の溝
形成用のパターニング施されたレジスト膜及びCr膜で構成された積層膜をエッチングマ
スクとして用いて、ガラス基板の表面をウエットエッチングにより溝を形成することが記
載されている。(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−318155号公報(第1頁、図2) 特開平9−39235号公報(第1頁、図1) 特開2002−145643号公報(第1頁、図4)
特許文献1に記載の従来の静電アクチュエータの製造方法により、階段状の段差をシリ
コン基板に形成すると、ホウ珪酸ガラスを用いた場合と比較して加工がし易い反面、次の
ような欠点がある。
1)シリコン基板の単価がホウ珪酸ガラスの単価より高いため、コストが高くなる。
2)キャビティ基板を接合する際に、陽極接合ができない。
3)シリコン基板は透明でないため、静電アクチュエータ内の様子が観察できない。
また、特許文献2に記載の従来のインクジェットヘッドには段差を形成する方法につい
ては述べられておらず、特許文献3に記載の従来のCr膜を利用したガラス基板の溝形成
方法はガラス基板に1つの溝を形成する方法は記載されているが、階段状の溝を形成する
ことについては記載がない。
従って、現在、静電アクチュエータの製造を行う際に、いわゆるガラス基板に階段状の
段差を安価に、精度良く形成する方法の提案が望まれているところである。
本発明に係るガラス基板の溝形成方法は、ガラス基板に多段の溝を有する凹部を形成す
るガラス基板の溝形成方法において、所定の厚みを有するガラス基板の表面に耐腐食性の
金属膜を形成する第1の工程と、前記金属膜の表面に第1段目の溝に対応したレジストパ
ターンを形成し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングすると同時
にエッチングによりアライメントマークを形成する第2の工程と、前記金属膜のエッチン
グにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとなるようにガラスエッチン
グして第1段目の溝を形成する第3の工程と、前記ガラス基板の表面に残っている前記レ
ジスト膜を剥離する第4の工程と、前記レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段目の溝
に対応したレジストパターンを前記アライメントマークに合わせて形成し、該アライメン
トマークの部分にレジストを滴下し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一部をエ
ッチングする第5の工程と、前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基板の露
出表面部を所定の深さとなるようにガラスエッチングして前記第1段目の溝より長手方向
に大きい第2段目の溝を形成する第6の工程と、前記ガラス基板の表面に残っている前記
レジスト膜を剥離する第7の工程と、前記ガラス基板の表面に残っている金属膜をエッチ
ングして除去する第8の工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ガラス基板の表面に第1段目の溝及び第1段目の溝より長手方向に大
きい第2段目の溝を順次形成していく場合に、それぞれ各溝に対応したレジストパターン
を形成するが、第1段目の溝を形成するためのレジストパターンを形成する際にガラス基
板の表面に形成された金属膜にアライメントマークを形成し、そのアライメントマークを
レジスト滴下によって保護するようにしたので、第2段目の溝を形成するためのレジスト
パターンを形成する際にそのアライメントマークに合わせことができ、第1段目の溝を形
成するためのレジストパターンに第2段目の溝を形成するためのレジストパターンを精度
良く合わせることができ、形成する溝の精度が向上することとなった。
また、ガラス基板の表面に最初に形成した金属膜を残したまま、第2段目の溝を形成す
るためのレジストパターンを形成できるようにしたため、工程数を削減でき、低コスト化
が可能となった。
また、本発明に係るガラス基板の溝形成方法は、ガラス基板に多段の溝を有する凹部を
形成するガラス基板の溝形成方法において、所定の厚みを有するガラス基板の表面に耐腐
食性の金属膜を形成する第1の工程と、前記金属膜の表面に第1段目の溝に対応したレジ
ストパターンを形成し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングする
と同時にエッチングによりアライメントマークを形成する第2の工程と、前記金属膜のエ
ッチングにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとなるようにガラスエ
ッチングして第1段目の溝を形成する第3の工程と、前記ガラス基板の表面に残っている
前記レジスト膜を剥離する第4の工程と、前記レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段
目の溝に対応したレジストパターンを前記アライメントマークに合わせて形成し、該アラ
イメントマークの部分にレジストを滴下し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一
部をエッチングする第5の工程と、前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基
板の露出表面部を所定の深さとなるようにガラスエッチングして前記第1段目の溝より長
手方向に大きい第2段目の溝を形成する第6の工程と、前記ガラス基板の表面に残ってい
る前記レジスト膜を剥離する第7の工程と、前記第5の工程から第7の工程を順次繰り返
してガラス基板に第2段目の溝から第3段目以上の第n段目までの溝を形成する第8の工
程と、前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第9の工程と、前記
ガラス基板の表面に残っている金属膜を金属膜エッチング液でエッジングして除去する第
10の工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ガラス基板の表面に第1段目の溝から第n段目の溝まで順次長手方向
に次第に大きく形成していく場合に、それぞれ各溝に対応したレジストパターンを形成す
るが、第1段目の溝を形成するためのレジストパターンを形成する際にガラス基板の表面
に形成された金属膜にアライメントマークを形成し、第1段目の溝以降の溝を対応するレ
ジストパターンを形成するときに、そのアライメントマークをレジスト滴下によって保護
するようにしたので、第1段目以降の溝を形成するためのレジストパターンを形成する際
にそのアライメントマークに合わせことができ、第1段目の溝を形成するためのレジスト
パターンに第2段目の溝を形成するためのレジストパターンを精度良く合わせることがで
きることとなった。
また、ガラス基板の表面に最初に形成した金属膜を残したまま、第1段目以降の溝を形
成するためのレジストパターンを形成できるようにしたため、工程数を削減でき、低コス
ト化が可能となった。
本発明のガラス基板の溝形成方法においては、前記レジスト膜を剥離する工程では、レ
ジスト剥離液を使用し、該レジスト剥離液は専用の有機剥離液又は高濃度オゾン水である
ことを特徴とする。
このように、レジスト剥離液を専用の有機剥離液又は高濃度オゾン水とすることにより
、高温の濃硫酸を使用しないため、レジストを剥離した場合に金属膜にピンホールが開い
たり、表面荒れが起こったりするのを防ぐことができ、歩留りを向上することができる。
本発明のガラス基板の溝形成方法においては、前記ガラス基板の表面に形成された金属
膜又は/及び前記レジスト膜が剥離された金属膜にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする

このように、ガラス基板の表面に形成された金属膜又は/及びレジスト膜が剥離された
金属膜にスクラブ洗浄を行うことにより、その後に行われるレジストコートの際において
異物によるパターン欠損を防ぎ、歩留りを向上することができる。
また、本発明に係るガラス基板の溝形成方法は、前記レジスト膜が剥離された金属膜に
、第2段目又は第n段目の溝に対応したレジストパターンを形成する際に、ITO膜のパ
ターニングを行うための新たなアライメントマークを前記金属膜の表面に形成し、前記第
7又は第9の工程の後に、前記ガラス基板の全面にITO膜を形成する工程と、前記IT
O膜に前記多段の溝を有する凹部内にITO膜を残すレジストパターンを前記新しいアラ
イメントマークに合わせて形成し、該レジストパターンに合わせて該ITO膜の一部をエ
ッチングしてITOパターンを形成する工程とを付加したことを特徴とする。
本発明によれば、レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段目又は最終段である第n段
目の溝に対応したレジストパターンを形成する際に、ITO膜のパターニングを行うため
の新たなアライメントマークを前記金属膜の表面に形成し、ガラス基板の全面にITO膜
を形成した後に、ITO膜に前記多段の溝を有する凹部内にITO膜を残すレジストパタ
ーンを前記新しいアライメントマークに合わせて形成し、該レジストパターンに合わせて
該ITO膜の一部をエッチングしてITOパターンを形成するようにしたので、ITOパ
ターンを形成する場合に、新しいアライメントマークに合わせてITO膜を残すレジスト
パターンを形成できるため、ITO膜がガラス基板の表面に残る又は乗り上げることがな
く、凹部内にITO配線を精度良く形成することが可能となる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、前記いずれかのガラス基板の溝
形成方法によりガラス基板に多段の溝を有する凹部を形成し、該凹部に電極が設けられた
ガラス基板に振動板を有するシリコン基板を接合し、該電極及び該電極に間隙をもって対
向する振動板を備えた静電アクチュエータを製造することを特徴とする。
前記いずれかのガラス基板の溝形成方法によりガラス基板に多段の溝を有する凹部を形
成し、該凹部に電極が設けられたガラス基板に振動板を有するシリコン基板を接合し、該
電極及び該電極に間隙をもって対向する振動板を備えた静電アクチュエータを製造すれば
、低コストで歩留まり良く、振動板と多段の電極が良好に当接する静電アクチュエータを
製造することができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、前記ガラス基板の溝形成方法に
よりガラス基板にITOパターンが設けられた多段の溝を有する凹部を形成し、該凹部に
ITOパターンを有するガラス基板に振動板を有するシリコン基板を接合し、該電極及び
該電極に間隙をもって対向する振動板を備えた静電アクチュエータを製造することを特徴
とする。
前記ガラス基板の溝形成方法によりガラス基板にITOパターンが設けられた多段の溝
を有する凹部を形成し、該凹部にITOパターンを有するガラス基板に振動板を有するシ
リコン基板を接合し、該ITOパターン及び該ITOパターンに間隙をもって対向する振
動板を備えた静電アクチュエータを製造すれば、低コストで歩留まり良く、振動板と多段
のITOパターンが良好に当接する静電アクチュエータを製造することができる。
また、ガラス基板にシリコン基板を接合するときに、陽極接合で行っても陽極接合不良
を防止することができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、前記いずれかの静電アクチュエータ
の製造方法により製造された静電アクチュエータのシリコン基板に、複数のノズル孔を有
するノズル基板を接合して該ノズル基板と前記シリコン基板との間に該ノズルの各々に連
通する吐出室を形成し、前記振動板の変形により該ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出
ヘッドを製造することを特徴とする。
前記いずれかの静電アクチュエータの製造方法により製造された静電アクチュエータの
シリコン基板に、複数のノズル孔を有するノズル基板を接合して該ノズル基板と前記シリ
コン基板との間に該ノズルの各々に連通する吐出室を形成し、前記振動板の変形により該
ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドを製造すれば、低コストで歩留まりの良い液
滴吐出ヘッドを製造することができる。
また、本発明に係るデバイスの製造方法は、前記いずれかの静電アクチュエータの製造
方法を含むものである。
前記いずれかの静電アクチュエータの製造方法を含むことにより、低コストで歩留まり
の良いデバイスを製造することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドの製造方法により製造された液滴吐
出ヘッドの構成の概略を示す分解斜視図、図2は同液滴吐出ヘッドの構成の概略を示す断
面図である。
図1に示すように本実施の形態1の液滴吐出ヘッドは、振動板を有する第1の基板とし
てのキャビティ基板1と、電極8を有する第2の基板としてのガラス基板2と、ノズル孔
12を有する第3の基板としてのノズル基板3が積層された三層構造となっている。
中間の第1の基板としてのキャビティ基板1は、厚さがおよそ140μmのシリコン基
板であり、底壁を振動板4とする吐出室5と、各々の吐出室5に液を供給するための共通
のリザーバー7を有する。キャビティ基板1の全面に、プラズマCVDにより、TEOS
膜を0.1μm形成し絶縁膜15としている。これは、振動板4と電極8とが当接して電
気的に短絡するのを防止するため及び液(インク)によるキャビティ基板1のエッチング
を防止するためである。
キャビティ基板1の下面に接合される第2の基板としてのガラス基板2は、厚さ1mm
の硼珪酸ガラスを使用する。キャビティ基板1とガラス基板2の接合は陽極接合により行
う。
このガラス基板2に電極8を装着するための凹部9は例えば3段で形成されており、振
動板4とこれに対向して配置させる電極8との対向間隔、即ちギャップGを3段で形成し
ている。ギャップGの深さは、最も深い部分が190nmで最も浅い部分が150nmで
ある。
この凹部9はその内部に電極8、リード部10及び端子部11を装着できるように電極
部形状に類似したやや大きめの形状にパターン形成している。電極8は凹部9内に電極部
材(本実施の形態1ではITO)をスパッタ法で0.1μmスパッタし、電極パターンを
形成することで作製する。
したがって、本実施の形態1におけるキャビティ基板1とガラス基板2を陽極接合した
後のギャップGは、最も深い部分で120nmとなっている。
また、キャビティ基板1の上面に接着接合される第3の基板としてのノズル基板3は、
厚さ180μmのシリコン基板を用い、ノズル基板3の面部に、吐出室5と連通するよう
にそれぞれノズル孔12を設け、吐出室5とリザーバー7を連通するオリフィス6を設け
る。ノズル孔12は2段ノズルとなっており、インク流れの整流作用によりインクの直進
性を向上させている。
また、ノズル基板3の両端には、キャビティ基板1に形成されているリザーバ7に対向
してリザーバ7内の圧力変動を抑制するダイアフラム13が形成されている。このダイア
フラム13はノズル基板3の一部を薄肉に例えばエッチングにより加工して形成されてい
る。
なお、ノズル基板3は、第2の基板である電極基板2と同様にホウ珪酸系の硬質ガラス
やステンレス等の鋼板、プラスチック等の樹脂板等も材料として用いることができる。
上記のように構成された液滴吐出ヘッドの動作を説明する。
ガラス基板2に設けられた電極8の端子部11とキャビティ基板1に設けられた共通電
極19との間に発振回路18を接続する。そして、電極8に発振回路18により0Vから
30Vのパルス電圧を印加し、電極8の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板4の
下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板4は静電気の吸引作用により下方へ
たわむ。
次に、パルス電圧をOFFにすると、振動板4は復元する。そのため、吐出室5内の圧
力が急激に上昇し、ノズル孔12より液滴16を記録紙17に向けて吐出する。
次に、振動板4が再び下方へ撓むことにより、液滴がリザーバー7よりオリフィス6を
通じて吐出室5内に補給される。なお、キャビティ基板1と発振回路18との接続は、ド
ライエッチングによりキャビティ基板1の一部に開けた共通電極19において行う。また
、液滴吐出ヘッドへの液の供給は、電極基板2上に形成した液供給口14により行う。
なお、使用されるインクは、水、アルコール等の主溶媒にエチレングリコール等の界面
活性剤と、染料または顔料とを溶解または分散させることにより調整される。さらに、液
滴吐出ヘッドにヒーター等を付設すれば、ホットメルトタイプのインクも使用できる。
また、本実施の形態1の液滴吐出ヘッドは、フェイスインクジェット方式であるが、イ
ンクを吐出するノズル孔12をキャビティ基板1またはノズル基板3の端面に開口させた
エッジインクジェット方式であってもよい。
このように本実施の形態1では、主に振動板4と電極8によって静電アクチュエータが
構成されている。本実施の形態1では、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法を適
用した例として静電駆動方式の液滴吐出ヘッドを示しているが、本実施の形態1の液滴吐
出ヘッドの製造方法はミラーデバイスなどの光MEMS(Micro Electro Mechanical Syst
em)デバイス等にも応用できる。
本実施の形態1の液滴吐出ヘッドにおける振動板4は、高濃度のボロンドープ層であっ
て、ボロンドープ層は所望の振動板厚と同じだけの厚さを有している。
アルカリによるSiエッチングにおけるエッチングレートは、ドーパントがボロンの場
合、高濃度(約5×1019atoms/cc以上)の領域において、非常に小さくなる。
本実施の形態1では、このことを利用し、振動板形成領域を高濃度ボロンドープ層とし
、アルカリ異方性エッチングにより、吐出室5を形成する際に、ボロンドープ層が露出し
た時点でエッチングレートが極端に小さくなる、いわゆるエッチングストップ技術により
、振動板4を所望の板厚に作製するものである。
本実施の形態1における液滴吐出ヘッドの第2のガラス基板2の製造方法を、図3の製
造工程図において詳細に説明する。
まず両面研磨した厚み1mmの硼珪酸ガラスのガラス基板2を用意する。(図3(a1
、a2))。
次に、ガラス基板2を炭酸カルシウム液で浄化した後、片面に耐腐食性の金属膜である
Cr膜51をスパッタリング法により100nm成膜する。(図3(b1、b2))。
なお、耐腐食性の金属膜としては、Cr膜以外にCrの上に金を積層したものや、チタ
ン膜を使用することができる。
Cr膜51を成膜した面にスクラブ洗浄を施した後、Cr膜51の表面にレジストを塗
布した後、レジスト膜を露光・現像して凹部9の第1段目の溝9a(最も深い部分)に対
応した第1段目のレジストパターン52を形成し、そのレジストパターン52に合わせて
Cr膜51の一部を硝酸第2セリウムアンモニウム水溶液であるCrエッチング液でエッ
チングしてCrパターンを形成する。このとき、同時に第2段目の溝9b以降のレジスト
パターンを合わせるためのアライメントマーク53も形成する。(図3(c1、c2))
。なお、スクラブ洗浄はCr膜51の表面をスポンジ、PVA、モヘア、ナイロン等の柔
らかい部材でこすって純水で洗い流すことにより行われる。
また、Cr膜51の表面に形成されるアライメントマーク53の形状は図4の(a)に
示すよう正方形をしている。
レジストパターン52付きのCrパターンをマスクとして(以下、「Crマスク」とい
う)、ガラス基板2に対してフッ化アンモニウム水溶液を用いて凹部9の第1段目の溝9
aを20nmエッチングする。フッ化アンモニウム水溶液を用いてエッチングした場合、
等方性エッチングとなるため、Crマスクの下がエッチングされ、サイドエッチングとな
る(図3の(d1))。このため、Crマスクは最終形状よりもサイドエッチング分を考
慮して小さく設計する。
所望の深さまでエッチングしたらレジストを剥離する。ただし、レジスト剥離工程では
、一般的に行われる熱硫酸によるレジスト剥離は行わず、レジスト剥離液として専用の有
機剥離液を使用する。又は高濃度オゾン水を用いて剥離する。
熱硫酸を用いてレジスト剥離を行った場合には、Cr膜がアタックされて表面にピンホ
ールが発生する可能性がある。それを避けるためには、有機剥離液または高濃度オゾン水
を用いてレジスト剥離を行うのが望ましい。
レジスト剥離液である有機剥離液をとして用いられる有機溶剤には、例えば次の種類が
ある。
スルホキシド類、スルホン類、ピロリドン類、アミン類、アミノアルコール類、ケトン
類、アミド類、エチレングリコール類、ジエチレングルコール類、トリエチレングリコー
ル類、プロピレングリコール類などとその誘導体
これらの溶剤の具体例としては、例えば
スルホキシド類: ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなど
スルホン類: スルホラン、ジメチルスルホン、ジエチルスルホンなど
ピロリドン類: N−メチル−2−ピロリドンなど
アミン類: 3−ジエチルアミノプロピルアミン、メチルアミノプロピ
ルアミンなど
アミノアルコール類: イソプロパノールアミン、N,N−ジエチルエタノールア
ミン、アミノエチルエタノールアミン、N−メチル−N,
N−ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、
3−アミノ−1−プロパノール、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミンなど
ケトン類: アセチルアセトン、メチルイソブチルケトンなど
アミド類: N,N−ジメチルホルムアシド、N,N−ジメチルアセト
アミドなど
エチングリコール類: エチレングルコール、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングルコールモノブチルエーテル、セロソルブ
アセテートなど
ジエチレングリコール類: ジエチングルコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノ−n−ブチルエーテルなど
トリエチレングリコール類:トリエチレングルコール、トリエチレングリコールモノエ
チルエーテルなど
プロピレングリコール類: ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなど
これらのうち、比較的沸点が高く、水溶性であり、扱い易い溶剤として特に好ましいの
は、モノエタノールアミン、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン及びジ
プロピレングリコールモノメチルエーテルである。これらの溶剤を1種ないし2種以上の混
合液として用いる。
また、これらのなかで、例えば、専用のアミン系剥離液を用いた場合、80℃で1時間
、基板を浸し、超純水でリンスしてスピンドライ乾燥する。(図3(d1、d2))。
熱硫酸を用いてレジスト剥離を行った場合、Cr膜がアタックされて表面にピンホール
が発生する可能性がある。この為、有機剥離液または高濃度オゾン水を用いてレジスト剥
離を行うのが望ましい。
第1段目と同様に、Cr膜51を成膜した面にスクラブ洗浄を施した後、Cr膜51の
表面にレジストを塗布した後、レジスト膜を露光・現像して凹部9の第2段目の溝9bに
対応した第2段目のレジストパターン54を形成し、そのレジストパターン54に合わせ
てCr膜51の一部をCrエッチング液でエッチングする。
このとき、第1段目で形成したアライメントマーク53に合わせて第2段目のパターニ
ングを行う。そして、Cr膜51の一部をエッチングする前に、アライメントマーク53
が存在する部分にレジストを滴下し、アライメントマーク53部分のCrを保護する。そ
の後、Cr膜51の一部をCrエッチング液でエッチングしてCrパターンを形成する。
(図3(e1、e2))。
レジスト付きの状態のCrパターンをマスクとして(Crマスク)、フッ化アンモニウ
ム水溶液を用いて第2段目の溝9bを20nmエッチングする。これも第1段目と同様、
Crマスクは最終形状よりもサイドエッチング分を考慮して小さく設計する。これにより
第1段目の溝9aの深さは40nmとなり、第2段目の溝9bの深さは20nmとなる。
所望の深さまでエッチングしたらモノエタノールアミンの混合液など専用の有機剥離液
または高濃度オゾン水を用いてレジストを剥離する。例えば、専用のアミン系剥離液を用
いた場合、80℃で1時間、基板を浸し、超純水でリンスしてスピンドライ乾燥する。(
図3(f1、f2))。
第1段目及び第2段目と同様に、Cr膜51を成膜した面にスクラブ洗浄を施した後、
Cr膜51の表面にレジストを塗布した後、レジスト膜を露光・現像して凹部9の第3段
目(最も浅い部分)の溝9cに対応した第3段目のレジストパターン55を形成する。
このとき、第1段目で形成したアライメントマーク53に合わせてパターニングを行う
。そして、Cr膜51の一部をエッチングする前に、アライメントマーク53が存在する
部分にレジストを滴下し、アライメントマーク53部分のCrを保護する。その後、Cr
膜51の一部をCrエッチング液でエッチングしてCrパターンを形成する。(図3(g
1、g2))。
第3段目のパターニングでは、ITO膜のパターニングを行うための以前のアライメン
トマーク53とは別の新しいアライメントマーク63をcr膜51に形成する。その新し
いアライメントマーク63の形状は図4の(b)に示すように十字形をしている。そのア
ライメントマーク63は図4の(a)に示す正方形のアライメントマーク53の中に位置
するように形成される。このアライメントマーク63もレジスト滴下により保護する。
レジスト付きの状態のCrパターンをマスクとして(Crマスク)、フッ化アンモニウ
ム水溶液を用いて第3段目の溝9cを150nmエッチングする。これも第1段目及び第
2段目と同様、Crマスクは最終形状よりもサイドエッチング分を考慮して小さく設計す
る。これにより第1段目の溝9aの深さは190nmとなり、第2段目の溝9bの深さは
170nmとなり、第3段目の溝9cの深さは150nmとなる。
所望の深さまでエッチングしたら、モノエタノールアミンの混合液など専用の有機剥離
液または高濃度オゾン水を用いてレジストを剥離する。例えば、専用のアミン系剥離液を
用いた場合、80℃で1時間、基板を浸し、超純水でリンスしスピンドライン乾燥する。
(図3(h1、h2))。
ガラス基板2をCrエッチング液に浸し、アライメントマーク、53、63を残してC
r膜51を剥離する。(図i)
つぎに、ガラス基板2を硫酸洗浄した後、今までにレジストパターンを形成した面にス
パッタリング法によりITO膜56をガラス基板2の全面に70nm成膜する。(図3(
j))。
ITO膜56を成膜した面にスクラブ洗浄を施した後、第3段目の溝9cが形成された
凹部9内にITOパターンが残るように、レジストを塗布した後、レジスト膜を露光・現
像してレジストパターンを形成する。このとき、第3段目で新規に形成したアライメント
マーク63に合わせてパターニングを行う。そしてITO膜56を塩酸と硝酸の混合液で
エッチングしてITOパターン57を形成する。(図3(k))。
ITOパターニングは第3段目で形成したアライメントマーク63に合わせるため、I
TO膜56がガラス基板2の表面に残る(乗り上げる)ことがなく、精度良く凹部9の内
部にITO配線を形成することができる。
最後に、アライメントマーク53、63があるCr膜をCrエッチング液でエッチング
して除去すると共に、ガラス基板2にサンドブラスト加工またはドリル加工によってイン
ク供給口14となる穴を形成する。(図1)
実施の形態2.
図6は実施の形態1に示す液滴吐出ヘッドの製造方法により製造した液滴吐出装置の一
例を示した斜視図である。
図6に示す液滴吐出装置100は、一般的なインクジェットプリンタである。
実施の形態1に示す液滴吐出ヘッドは振動板4と電極8の間のギャップGに水蒸気など
が入り込まないため吐出安定性及び耐久性が高いため、吐出性能及び耐久性に優れた液滴
吐出装置100を得ることができる。
なお、実施の形態1に示す液滴吐出ヘッドは図6に示すインクジェットプリンタの他に
、液滴を種々変更することで、液晶ディスプレイのカラーフィルタの製造、有機EL表示
装置の発光部分の形成、生体液体の吐出等にも適用することができる。
実施の形態3.
図7は本発明に係る静電アクチュエータの製造方法により製造したデバイスの1例を示
した要部斜視図である。なお、図7に示すデバイス200は、光スイッチやレーザープリ
ンタ用のレーザースキャンミラーとして用いられるミラーデバイスである。
本実施の形態3に係るデバイス200は、駆動基板201に駆動部202、ヒンジ20
3、ミラー204が形成されている。また、駆動基板201に接合されている電極基板2
05には、ITO等からなる対向電極206が形成されている。なお、駆動基板201は
、実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドのキャビィティ基板2に相当し、駆動部は振動板部
4に相当するものである。
図7に示すデバイス200では、駆動部202と対向電極206の間に電圧が印加され
ることにより、駆動部202が揺動する。これにより、ヒンジ203が捻れ、その力がミ
ラー204に伝わることによりミラー204が角度を変化させる。このように本実施の形
態3では、主に駆動部202、ヒンジ203、ミラー204及び対向電極206によって
静電アクチュエータが構成されている。
本実施の形態3に係るデバイス200においても、電極基板205上にパッシベーショ
ン膜(図7において図示せず)を形成し、その上に対向電極206を形成することにより
水蒸気等を遮断して、駆動部202及びミラー204の駆動安定性を向上させることがで
きる。なお、図11に示すデバイス200は、一般的にパッケージング(図示せず)によ
って真空封止されて外気と遮断されている。
実施の形態1では、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法を適用した例として液
滴吐出ヘッドを示しているが、本発明の実施の形態1に示す静電アクチュエータの製造方
法は、その他のデバイスの製造方法にも適用することができる。具体的には、波長可変フ
ィルタ、マイクロポンプ等のMEMSデバイスの製造方法に適用可能である。
なお、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法及びデ
バイスの製造方法は、本発明の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の思想の範
囲内において変更することができる。
本発明の実施の形態1の液滴吐出ヘッドの製造方法により製造された液滴吐出ヘッドの構成の概略を示す分解斜視図。 同液滴吐出ヘッドの構成の概略を示す断面図。 同液滴吐出ヘッドの製造方法のガラス基板の製造工程を示す断面図。 同液滴吐出ヘッドの製造工程におけるCr膜のアライメントマークの形状を示す説明図。 同液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置の一例を示した斜視図。 本発明に係る静電アクチュエータを搭載したデバイスの1例を示した要部斜視図。
符号の説明
1 キャビティ基板、2 ガラス基板、3 ノズル基板、4 振動板、5 吐出室、6
オリフィス、7 リザーバ、8 電極、9 凹部、9a 第1段目の溝、9b 第2段
目の溝、9c 第3段目の溝、12 ノズル孔、51 金属膜(Cr膜)、52 第1段
目のレジストパターン、53 アライメントマーク、54 第2段目のレジストパターン
、55 第3段目のレジストパターン、56 ITO膜、57 ITOパターン、63
アライメントマーク。

Claims (9)

  1. ガラス基板に多段の溝を有する凹部を形成するガラス基板の溝形成方法において、
    所定の厚みを有するガラス基板の表面に耐腐食性の金属膜を形成する第1の工程と、
    前記金属膜の表面に第1段目の溝に対応したレジストパターンを形成し、該レジストパ
    ターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングすると同時にエッチングによりアライメン
    トマークを形成する第2の工程と、
    前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとな
    るようにガラスエッチングして第1段目の溝を形成する第3の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第4の工程と、
    前記レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段目の溝に対応したレジストパターンを前
    記アライメントマークに合わせて形成し、該アライメントマークの部分にレジストを滴下
    し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングする第5の工程と、
    前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとな
    るようにガラスエッチングして前記第1段目の溝より長手方向に大きい第2段目の溝を形
    成する第6の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第7の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている金属膜をエッチングして除去する第8の工程と、
    含むことを特徴とするガラス基板の溝形成方法。
  2. ガラス基板に多段の溝を有する凹部を形成するガラス基板の溝形成方法において、
    所定の厚みを有するガラス基板の表面に耐腐食性の金属膜を形成する第1の工程と、
    前記金属膜の表面に第1段目の溝に対応したレジストパターンを形成し、該レジストパ
    ターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングすると同時にエッチングによりアライメン
    トマークを形成する第2の工程と、
    前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとな
    るようにガラスエッチングして第1段目の溝を形成する第3の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第4の工程と、
    前記レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段目の溝に対応したレジストパターンを前
    記アライメントマークに合わせて形成し、該アライメントマークの部分にレジストを滴下
    し、該レジストパターンに合わせて該金属膜の一部をエッチングする第5の工程と、
    前記金属膜のエッチングにより露出した前記ガラス基板の露出表面部を所定の深さとな
    るようにガラスエッチングして前記第1段目の溝より長手方向に大きい第2段目の溝を形
    成する第6の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第7の工程と、
    前記第5の工程から第7の工程を順次繰り返してガラス基板に第2段目の溝から第3段
    目以上の第n段目までの溝を形成する第8の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている前記レジスト膜を剥離する第9の工程と、
    前記ガラス基板の表面に残っている金属膜をエッチングして除去する第10の工程を、
    含むことを特徴とするガラス基板の溝形成方法。
  3. 前記第4、第7又は/及び第9の工程では、レジスト剥離液を使用し、該レジスト剥離
    液は専用の有機剥離液又は高濃度オゾン水であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ガラス基板の溝形成方法。
  4. 前記第1の工程におけるガラス基板の表面に形成された金属膜又は/及び第4、第7の
    工程におけるレジスト膜が剥離された金属膜にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のガラス基板の溝形成方法。
  5. 前記第5又は8の工程における前記レジスト膜が剥離された金属膜に、第2段目又は第
    n段目の溝に対応したレジストパターンを形成する際に、ITO膜のパターニングを行う
    ための新たなアライメントマークを前記金属膜の表面に形成し、
    前記第8又は第10の工程の後に、前記ガラス基板の全面にITO膜を形成する工程と

    前記ITO膜に前記多段の溝を有する凹部内にITO膜を残すレジストパターンを前記
    新しいアライメントマークに合わせて形成し、該レジストパターンに合わせて該ITO膜
    の一部をエッチングしてITOパターンを形成する工程とを、
    付加したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラス基板の溝形成方法。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス基板の溝形成方法によりガラス基板に多段の溝
    を有する凹部を形成し、該凹部に電極が設けられたガラス基板に振動板を有するシリコン
    基板を接合し、該電極及び該電極に間隙をもって対向する振動板を備えた静電アクチュエ
    ータを製造することを特徴とする静電アクチュエータの製造方法。
  7. 請求項5記載のガラス基板の溝形成方法によりガラス基板にITOパターンが設けられ
    た多段の溝を有する凹部を形成し、該凹部にITOパターンを有するガラス基板に振動板
    を有するシリコン基板を接合し、該ITOパターン及び該ITOパターンに間隙をもって
    対向する振動板を備えた静電アクチュエータを製造することを特徴とする静電アクチュエ
    ータの製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の静電アクチュエータの製造方法により製造された静電アクチュ
    エータのシリコン基板に、複数のノズル孔を有するノズル基板を接合して該ノズル基板と
    前記シリコン基板との間に該ノズルの各々に連通する吐出室を形成し、前記振動板の変形
    により該ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドを製造することを特徴とする液滴吐
    出ヘッドの製造方法。
  9. 請求項6又は7に記載の静電アクチュエータの製造方法を含むことを特徴とするデバイ
    スの製造方法。
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