JP2006287625A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチページ文書における各ページの関心領域の画像を所望の解像度までズームして表示する作業を効率よく行うことができるようにする。
【解決手段】ページ移動前のページに対する関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の設定を、移動後のページに継承させる。すなわち、ページ移動時に、前ページと同じオフセット位置及びサイズの関心領域が設定され、その画像が関心領域伸長手段16により伸長されて画像表示手段21により画面表示される。継承/非継承切替27の設定に従って、上記継承を行わせることも行わせることも可能である。関心領域伸長手段16は、関心領域に関連した符号のみを復号し画像を伸長するため、画像全体を対象とする場合に比べ極めて高速な伸長処理が可能である。
【選択図】図9

Description

本発明は、符号化(圧縮)されたマルチページ文書における各ページの関心領域の画像を効率的にアクセスする技術に関する。
多段解像度の画像に対するアクセスに関してはFlashPix(登録商標)が知られている(特許文献1参照)。これについて、図23を参照し説明する。
図23(a)はFlashPixによる多段解像度のファイルの格納構造を示してかり、X方向に画素数C、Y方向に画素数Rで表される画像はそれぞれ(C/2,R/2)、(C/4,R/4),(C/8,R/8)の解像度で格納される。
図23(b)は、(C/8,R/8)の縮小画像から、注目した領域(図では煙突の部分)についてズーム0(Z0)、ズーム1(Z1)、ズーム2(Z2)、ズーム3(Z3)と順次解像度を向上させることができる様子を示している。
このように、Flashpixは、多段解像度画像を容易にアクセスできるため、デジタルカメラで撮影した全体画像を解像度縮小し、注目領域をズームアップして見るような用途に使用されている。
また、マルチページ文書を取り扱うことができる製品として”RICOH Ridoc Manager Pro”がある。この製品の場合、マルチページ文書の各ページを順にアクセスし、各ページのパンチ穴を削除する編集を行う場合には、まず1ページ目について解像度z1までズームし、解像度が不足ならば解像度z2までさらにズームし、それでも解像度不足ならば解像度z3までズームする。解像度が十分ならば、パンチ穴の領域を指定して、パンチ穴を削除する処理を行う。これを終わると、2ページ目に移動し、1ページ目と同様な操作を繰り返す。このように、各ページのパンチ穴の位置がほぼ一定しているにもかかわらず、パンチ穴の削除のために各ページに対し同じ操作を繰り返すことは効率的とはいえない。
特開2000−224348号
マルチページ文書に対して、例えば各ページのパンチ穴、ページ端の影、原稿を読み取るスキャナのコンタクトガラスの傷や汚れによるノイズなどの削除を行う場合、各ページにおいて注目すべき領域(関心領域)の位置はほぼ同じである場合が多い。また、前後のページが両面原稿などの場合でも、それぞれの関心領域には一定の位置関係がある。
本発明は、以上に鑑み、マルチページ文書の各ページの関心領域を効率的にアクセスすることができるようにした画像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段と、前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段と、関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段と、前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正するための設定修正手段と、前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段と、前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段とを有し、前記ページ移動手段により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承されることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段と、前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段と、関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段と、前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正するための設定修正手段と、前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段と、前記関心領域伸長手段により生成された関心領域画像を画面表示する画像表示手段と、前記ページ移動手段によりページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像処理装置であって、前記設定記憶手段に記憶される設定データに継承/非継承切替の設定が含まれ、この継承/非継承切替の設定に従って、ページが移動させられた時に移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かが制御されることを特徴とする画像処理装置である。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、ページが移動させられた時に、移動前後のページの解像度が異なる場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項6の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、ページが移動させられた時に、移動前後のページが両面原稿である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項7の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、ページが移動させられた時に、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項8の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、前記設定記憶手段に記憶される設定データとマルチページ文書とを独立したファイルとして関連付けする手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項9の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、前記設定記憶手段に記憶されている設定データに対するユーザのアクセス権を設定する手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項10の発明は、請求項1又は2の発明に係る画像処理装置であって、マルチページ文書の処理対象ページの全体画像を伸長する手段を有し、該手段により伸長された全体画像及び関心領域が前記画像表示手段により画面表示されることを特徴とする画像処理装置である。
請求項11の発明は、ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを符号記憶手段に記憶させる工程と、前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動工程と、関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを設定記憶手段に記憶させる工程と、前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する工程と、前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長工程と、前記関心領域伸長工程により伸長された関心領域画像を画像表示手段に画像表示させる工程とを有し、前記ページ移動工程により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承されることを特徴とする画像処理方法である。
請求項12の発明は、請求項11の発明に係る画像処理方法であって、ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合、移動前後のページが両面原稿である場合、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する工程と、該工程により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える工程とを有することを特徴とする画像処理方法である。
請求項13の発明は、ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段の機能、前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段の機能、関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段の機能、前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する設定修正手段の機能、前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段の機能、前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段の機能、前記ページ移動手段により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承させる機能をコンピュータに実現させるプログラムである。
請求項14の発明は、ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段の機能、前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段の機能、関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段の機能、前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する設定修正手段の機能、前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段の機能、前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段の機能、
前記ページ移動手段によりページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する機能をコンピュータに実現させるプログラム。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係るプログラムであって、前記設定記憶手段に記憶される設定データに含まれる継承/非継承切替の設定に従って、ページが移動させられた時に移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する機能をコンピュータに実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項16の発明は、請求項13又は14の発明に係るプログラムであって、ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合、移動前後のページが両面原稿である場合、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段の機能、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段の機能をコンピュータに実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項17の発明は、請求項13,14,15又は16の発明に係るプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1,2,3,11の発明によれば、マルチページ文書のページを移動した時に、移動前の関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対し継承させることにより、各ページの関心領域がほぼ同じ位置にあるような場合には、例えば、1ページ目で関心領域のオフセット位置及びサイズ(これにより表示される関心領域画像の解像度が決まる)を設定したならば、2ページ目以降の各ページについては迅速に所望の解像度の関心領域画像を表示させることができる。しかも、関心領域画像は、関心領域に関連したブロックの符号から伸長されるため、画像全体の符号を伸長する場合に比べ、極めて高速に関心領域画像を伸長可能である。請求項2,3の発明によれば、ページ移動前のページに対する関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を、移動後のページに対して継承させるか否かを制御可能であるため、各ページの関心領域の位置が均一なマルチページ文書などの場合には継承させて各ページの関心領域画像の表示を効率よく行うことができ、一方、関心領域の存在しないページが混在するマルチページ文書や、ページ毎に関心領域の位置や個数が不規則に変動するようなマルチページ文書のように、継承させることによる効果が乏しいか逆効果であるような場合には、継承させないようにすることができる。請求項4〜7,12の発明によれば、原稿サイズや解像度の違うページや、非両面原稿、両面原稿、集約画像のページなどが混在したマルチページ文書に対しても、自動的に関心領域のオフセット位置を推定することにより、所望解像度の関心領域画像を迅速に表示させることができる。請求項8の発明によれば、マルチページ文書と設定データとを独立したファイルとして管理することができるため、例えば、マルチページ文書をサーバに保存し、設定データをサーバ又は画像処理装置側に保存するなど、システムの柔軟性が向上する。請求項9の発明によれば、適切にアクセス権を設定し、複数のユーザで設定データを共有することが可能となる。請求項10の発明によれば、全体画像と関心領域が画面表示されるため、ユーザにとって関心領域のオフセット位置などの確認又は修正が確実容易となる。請求項13〜17の発明によれば、請求項4〜7の発明に係る画像処理装置を、コンピュータを利用し容易に実現することが可能になる、等々の効果を得られる。
本発明で処理されるマルチページ文書は、各ページの画像が複数のブロックに分割され、ブロック単位で伸長可能な符号化方式により符号化(圧縮)されたものである。このような符号化方式の代表例がJPEG2000であり、以下に説明する本発明の実施形態においてもJPEG2000で符号化されたマルチページ文書を対象とするので、ここでJPEG2000の概要を説明する。ただし、本発明は、JPEG2000以外の符号化方式により符号化されたマルチページ文書に対しても適用し得るものである。
[JPEG2000の概要]
JPEG2000の符号化(圧縮)は概ね図1に示すような流れで行われる。まず、画像は矩形のブロックであるタイルに分割される(分割数≧1)。タイルは圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。各タイルは、輝度・色差のコンポ−ネントへ色変換される。RGB画像データなどの場合には、ダイナミックレンジの半分を減ずるDCレベルシフトも施される。以下の処理はコンポーネント別に実行される。
タイルは2次元ウェーブレット変換によってサブバンドに分割される。図2にデコンポジションレベル数が3の場合におけるサブバンド分割の様子を示している。タイル画像(デコンポジションレベル0)に対して2次元ウェーブレット変換を1回を施すことにより、デコンポジションレベル1のサブバンド(1LL,1HL,1LH,1HH)に分割する。次に、この階層の低周波成分である1LLサブバンドの係数に対して2回目の2次元ウェーブレット変換を施すことにより、デコンポジションレベル2のサブバンド(2LL,2HL,2LH,2HH)に分割する。同様に、この階層の低周波成分である2LLサブバンドの係数に対して3回目の2次元ウェーブレット変換を施すことにより、デコンポジションレベル3のサブバンド(3LL,3HL,3LH,3HH)に分割する。かくして、図3に示すように1つの3LLサブバンドと、各デコンポジションレベルのHL,LH,HHサブバンドが生成される。図3には各サブバンドの解像度レベルも示されている。
JPEG2000では、ウェーブレット変換として可逆の5×3変換と非可逆の9×7変換が規定されている。9×7変換が用いられる場合には、ウェーブレット変換係数に対しサブバンド毎に線形量子化が施される。
次に、各サブバンドはプレシンクトとよばれる矩形に分割される(図4参照)。プレシンクトとは、サブバンドを矩形に分割したものであり、HL、LH、HHサブバンドのプレシンクトは3つで1まとまりである。ただし、LLサブバンドを分割したプレシンクトは1つで1まとまりである。プレシンクトは、大まかには画像中の場所(Position)を表すものである。プレシンクトはサブバンドと同じサイズにすることも可能である。プレシンクトをさらに矩形に分割したものがコードブロックである(図4参照)。よって、画像≧タイル>サブバンド≧プレシンクト≧コードブロックの大小関係となる。
以上の分割の後、指定された符号化の順番により符号化の対象となるビットが定められ、その対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成され、このコンテキストを利用し算術符号化の一種であるMQ符号化と呼ばれるエントロピー符号化(ビットプレーン符号化)が、コードブロック単位で上位ビットプレーンから下位ビットプレーンへと順に行われる。
そして、生成されたエントロピー符号より不要な符号を破棄し、必要な符号をまとめてパケットを生成する。最後に、パケットを並べ、必要なタグ及びタグ情報を付加したコードストリーム(符号化データ)を形成する。コードストリームは、図5に示すように、先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭に、メインヘッダ、タイルパートヘッダと呼ばれるタグ情報が付加され、その後に各タイルの符号化データ(パケット列)が続き、終端にタグが置かれた構造である。
パケットは、プレシンクトに含まれる全てのコードブロックから、ビットプレーンの符号の一部を取り出して集めたもの(例えば、全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたもの)にパケットヘッダをつけたものである。パケットヘッダには、当該パケットに含まれる符号に関する情報が含まれ、各パケットは独立に扱うことができる。全てのプレシンクト(=全てコードブロック=全てのサブバンド)のパケットを集めると、画像全域の符号の一部(例えば、画像全域のウェーブレット係数の、MSBから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、これをレイヤと呼ぶ。レイヤは、大まかには画像全体のビットプレーンの符号の一部であるから、復号されるレイヤ数が増えれば画質は上がることになる。したがって、パケットは、どのコンポ−ネントに属するか、どの解像度レベルに属するか、どのプレシンクトに属するか、どのレイヤに属するか、という4つの属性を有する。
図6はタイル分割の例を示す。この例のようにタイル分割された場合、コードストリームは、図7に模式的に示すように、タグSOC、メインヘッダMHに続けて、左上のタイル00から右下のタイル54へとタイルパート(タイルの符号)が順に並び、タグEOCで終わる構造となる。したがって、図8(a)に示すような画像の原点(0,0)からのオフセット位置(x,y)で横サイズwidth×縦サイズheightの領域の画像を表示したい場合には、図8(b)に示すようにタイル(00,01,02,10,11,12)の符号のみを伸長すればよい。なお、タイルより小さいブロックであるプレシンクトを単位として必要な符号を選び伸長することも可能である。また、パケットは解像度レベルの属性を持つため、解像度レベルで伸長する符号を選択することにより、伸長画像の解像度レベルを制御することができる。
本発明においては、後述のように、マルチページ文書の各ページの関心領域の画像表示を高速化するため、上記のような必要なブロック、必要な解像度レベルの符号を選択的に伸長する関心領域伸長手段が用いられる。
[実施形態の説明]
図9は本発明の実施形態を説明するためのブロック図である。ここに示す画像処理装置は、その全体的動作の制御などを司るシステム制御手段10、処理対象のマルチページ文書の符号データを入力する符号入力手段11、入力されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段12、マルチページ文書の各ページの関心領域へのアクセスのための情報が設定される設定ファイルを記憶するための設定記憶手段14、関心領域の画像表示のための関心領域伸長手段16と関心領域描画制御手段20、マルチページ文書の各ページの全体画像を伸長するための全体画像伸長手段23、伸長された画像等を画面表示するための画像表示手段21、ユーザが各種の指示を入力するためのユーザ入力手段22を備える。また、マルチページ文書のファイルと独立した別ファイルとして設定ファイルを管理できるようにし、また、あるユーザによる設定ファイルの設定内容を他のユーザからも利用できるにするため、マルチページ文書ファイルと設定ファイルとを関連付けるための関連付け手段13を備える。また、設定記憶手段14内の設定ファイルを複数のユーザ間で共有できるようにするため、当該設定ファイルに対するアクセス権の設定や修正をする設定書き込み手段15を備える。また、設定ファイルの内容は、関心領域オフセット位置24(関心領域の画像原点からの横方向オフセット位置及び縦方向オフセット位置)、関心領域サイズ25(関心領域の横方向サイズ(幅)と縦方向サイズ(高さ))、ページ設定26(両面原稿、集約原稿等の原稿の種類、原稿のサイズ、原稿の読取解像度など)、継承/非継承切替27(以前のページの設定を継承するかしないかを制御するためのフラグ)からなる。ページ毎に継承/非継承切替を制御するためのフラグをページ設定26にセットする態様も本発明に含まれる。
このような画像処理装置は、典型的には、図10に示すようなCPU100、メモリ101、ハードディスク装置102、入力装置103(例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイス)、ディスプレイ装置104、ネットワーク・インターフェース105などからなるコンピュータを利用しプログラムにより実現される。すなわち、図9に示す各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムがメモリ101にロードされ、それがCPU100により実行されることにより、コンピュータは図9に示す画像処理装置として動作する。この場合に、画像処理装置をネットワーク110上のサーバ111に対しクライアントとして動作させることができる。この場合、マルチページ文書のファイルや設定ファイルの保存場所としては、ローカルなハードディスク装置102を用いることもサーバ111の備えるハードディスク装置などを用いることも可能である。なお、コンピュータを本発明に係る画像処理装置として動作させるためのプログラム、及び、同プログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などのコンピュータが読み取り可能な情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
図11は、本発明の画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。ただし、マルチページ文書の符号データ及び設定ファイルの入力の過程は図11には示されていない。以下、図11を参照して動作を説明する。
<基本的動作の説明>
まず、全ページについて、原稿サイズは均一で、両面原稿でも集約原稿でもないマルチページ文書を処理対象とし、設定ファイルの内容が未設定の状態である時の動作を説明する。
先ずstep1で、システム制御手段10は、全体画像伸長手段23により符号記憶手段12に記憶されているマルチページ文書の符号から各ページの低解像度のサムネイル画像を伸長させ、そのサムネイル画像を画像表示手段21によって画面表示させる。図12は画面表示例であり、画面上の左側に縦方向に並んだ表示ウィンドウにサムネイル画像がページ順に表示される。
次にstep4で、システム制御手段10は、全体画像伸長手段23により1ページ目(P1)の符号からサムネイル画像より高い解像度の全体画像を伸長させ、この全体画像を画像表示手段21により、画面上の例えば図12中の右側の全体画像表示ウィンドウに表示させる。この時に、全体画像伸長手段23は、1ページ目の符号データのメインヘッダより、当該ページについてのパラメータ(片面原稿/両面原稿/集約原稿の別、集約原稿の場合の集約の種類、原稿サイズ、原稿読取解像度など)を取得し、これはシステム制御手段10に渡されて保持される。
なお、設定ファイル内の関心領域オフセット位置24と関心領域サイズ25は設定書き込み手段15によりユーザ毎にアクセス権が設定され、アクセス権を有するユーザのみが読み出しと書き込みが可能である。一方、設定ファイル内のページ設定26と継承/非継承切替27は全てのユーザに共有され、どのユーザもアクセス可能であるが、ページ設定は初期設定後は読み出しのみが可能となる。
次にstep8で、システム制御手段10は、設定書き込み手段15を介して、設定記憶手段14内の設定ファイルのページ設定26に対し、step4で全体画像伸長手段23より渡されて保持している1ページ目(P1)のパラメータをセットし、また、関心領域オフセット位置24に初期値として(0,0)をセットする。また、この段階ではページ画像全体が関心領域として扱われるため、システム制御手段10は、当該ページの画像サイズ(当該ページのメインヘッダより取得されている)を初期値として、設定書き込み手段15を介して関心領域サイズ25にセットする。なお、ページ設定26の1ページ目の設定内容は、以後の処理において書き換えられることはない。
次にstep9で、システム制御手段10は関心領域の表示画面サイズを関心領域描画制御手段20にセットする。例えば、関心領域画像の表示のための別の表示ウィンドウをポップアップさせる場合には、そのウインドウの縦方向と横方向のサイズをセットする。ここでは、このようにポップアップ・ウインドウに関心領域画像を表示させるものとして以後説明するが、図12の右側の全体画像表示ウィンドウに、関心領域の画像を上書き表示することも可能であり、この場合は当該ウインドウの縦方向サイズと横方向サイズをセットする。その結果、関心領域伸長手段16内のブロック伸長制御手段17に対し、関心領域描画制御手段20により関心領域画面サイズが通知され、また、設定ファイル内の関心領域オフセット位置24の内容すなわちオフセット位置(0,0)と関心領域サイズ25の内容すなわち当該ページの画像サイズが通知される。
次にstep10で、ブロック伸長制御手段17において、通知された関心領域のサイズ及びオフセット位置、並びに当該ページのメインヘッダの内容とから、関心領域に関係したm×n個のタイル群(ブロック群)を選択し、選択したタイル群を最高解像度レベルまで伸長した場合の画像サイズを計算し内部にセットする。この段階では、ページ画像全体が関心領域であるため、全タイルが選択され、その画像サイズはメインヘッダから直ちに得られる。
次に、step11で、ブロック伸長制御手段17において、関心領域の伸長すべき解像度レベルを算出する。すなわち、関心領域の表示画面サイズをfx(横)×fy(縦)、関心領域を最高解像度まで伸長した時の画像サイズをFx(横)×Fy(縦)とし、それらの対応したサイズ比Fx/fx、Fy/fyを求め、その小さいほうの値又は大きいほうの値(ratio)から、伸長すべき解像度レベルlevelを次式
level=int(log2(ratio))...式(1)
により求める。なお、intは整数化する関数であり、整数化の仕方は切り上げ、切り捨て、四捨五入のいずれでも構わない。
次のstep12で、ブロック伸長制御手段17は、解像度レベルlevelをブロック伸長手段18に指示し、選択した各タイルの符号をブロック伸長手段18へ送り、解像度レベルlevelまでの伸長を実行させる。各タイルの伸長画像データは伸長画像記憶手段19のブロックに対応した領域に書き込まれる。選択したブロック群の解像度レベルlevelまでの伸長が終了すると、終了通知が関心領域描画制御手段20へ送られ、当該処理ステップは終了する。
次のstep13で、関心領域描画制御手段20は、伸長画像記憶手段19より関心領域の画像データを画像表示手段21へ転送し、関心領域の表示ウィンドウに関心領域画像を表示させる。より具体的には、画像表示手段21の備える関心領域表示ウインドウ用のビデオRAM領域(例えば図10中のメモリ101の特定領域)へ関心領域画像データを転送する。
次のstep14で、システム制御手段10は画像表示手段21の画面上で、関心領域のさらなるズーム(ここでは拡大させるズームインを意味する)が必要かユーザに確認を求める。例えば、YesボタンとNoボタンなどを画面に表示させ、ユーザ入力手段22の例えばマウスを用いてボタンを選択させる。そのYesボタンの選択などにより、さらなるズームを指示されると(step14,Yes)、step6に戻る。
step5で、システム制御手段10は、関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の設定内容に従って関心領域を表す枠を全体画像とオーバーラップさせた形で画像表示手段21に表示させる(図12参照)。ただし、この段階では関心領域枠は全体画像の縁と一致する形で表示される。
step6で、システム制御手段10は画像表示手段21の画面上で、関心領域の現在の設定でよいかユーザに確認を求める。例えば、YesボタンとNoボタンなどを画面に表示させ、ユーザ入力手段22の例えばマウスを用いてボタンを選択させる(図13参照)。そのNoボタンの選択などにより関心領域の設定変更を指示されると(step6,No)、step7に進む。
step7で、ユーザは、ユーザ入力手段22のマウスなどを利用し、対話的に関心領域の位置とサイズを変更する操作を行う。そして、step6で修正後の関心領域を表す枠が全体画像とともに表示される。この修正で、関心領域のサイズを縮小するならば、以後の処理で関心領域の画像がズームされることになる。なお、step7で関心領域の追加や削除を行うこともできる。
ユーザが関心領域に対しOKを指示すると(step6,Yes)、step8で、システム制御手段10は、ユーザにより指定された関心領域のサイズとオフセット位置を、設定書き込み手段15を介し設定ファイルの関心領域サイズ25と関心領域オフセット位置24にセットする。
次のstep9で、システム制御手段10は、関心領域の表示画面サイズ(表示ウィンドウのサイズ)が変化した時には、そのサイズを関心領域描画制御手段20にセットし直す。関心領域描画制御手段20により、関心領域表示画面サイズと、関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の内容がブロック伸長制御手段17に通知される。
次のstep10で、ブロック伸長制御手段17において、通知された関心領域のサイズ及びオフセット位置、並びに当該ページのメインヘッダの内容とから、関心領域に関係したm×n個のタイル群(ブロック群)を選択し、選択したタイル群を最高解像度レベルまで伸長した場合の画像サイズを計算し内部にセットする。
次に、step11で、ブロック伸長制御手段17において、関心領域の伸長すべき解像度レベルlevelを前記式(1)により算出する。
次のstep12で、ブロック伸長制御手段17は、解像度レベルlevelをブロック伸長手段18に指示し、選択した各タイルの符号をブロック伸長手段18へ送り、解像度レベルlevelまでの伸長を実行させる。各タイルの伸長画像データは伸長画像記憶手段19のブロックに対応した領域に書き込まれる。選択したブロック群の解像度レベルlevelまでの伸長が終了すると、終了通知が関心領域描画制御手段20へ送られ、当該処理ステップは終了する。
次のstep13で、関心領域描画制御手段20は、伸長画像記憶手段19より関心領域の画像データを画像表示手段21へ転送し、関心領域の表示ウィンドウに関心領域画像を表示させる。
次のstep14で、システム制御手段10は画像表示手段21の画面上で、関心領域をさらにズームが必要かユーザに確認を求める。さらなるズームを指示されると(step14,Yes)、step6に戻る。
以上のようにして、ユーザが関心領域のさらなるズームは必要でないことが指示されると(step14,No)、step15に進み、ユーザは関心領域に対する画像編集、例えばパンチ穴の削除処理などを行うことができる。
図14の(a),(b),(c)は、以上の処理により関心領域画像が順次ズームされて表示される様子を示している。
なお、図11には明示されていないが、step14の確認のための画面などで、ユーザはユーザ入力手段22を介して継承/非継承切替27の設定を指示することができる。この指示が入力された場合、システム制御手段10は、設定書き込み手段15を介し、設定ファイルの継承/非継承切替27をセットする。ここでは、1ページ目の処理中に継承/非継承切替27が「継承」にセットされたものとして以後説明する。
step15を終了すると、step16に進み、システム制御手段10は画像表示手段21の画面上でユーザに次ページへの移動を確認する。
次ページへの移動がマウスなどを利用して指示されると(step16,Yes)、この段階では設定ファイルの継承/非継承切替27が「継承」にセットされているため(step3,Yes)、step5に進む。
step5で、システム制御手段10は、全体画像伸長手段23により2ページ目(p2)の全体画像を伸長させて画面表示させるとともに、設定ファイルの関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の内容に対応した関心領域の枠を全体画像にオーバーラップさせて表示させる。この際に、2ページ目のパラメータが全体画像伸長手段23により取得されてシステム制御手段10に保持される。
ユーザがOKを入力すると(step6,Yes)、step8で、システム制御手段10は、設定書き込み手段15を介し、2ページ目のパラメータを設定ファイルのページ設定26にセットする。この場合、関心領域サイズ25と関心領域オフセット位置24は変更がない。
次のstep9で、システム制御手段10は、関心領域の表示画面サイズ(表示ウィンドウのサイズ)が変化した時には、そのサイズを関心領域描画制御手段20にセットし直す。関心領域描画制御手段20により、関心領域表示画面サイズと、関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の内容がブロック伸長制御手段17に通知される。
次のstep10で、ブロック伸長制御手段17において、通知された関心領域のサイズ及びオフセット位置、並びに当該ページのメインヘッダの内容とから、関心領域に関係したm×n個のタイル群(ブロック群)を選択し、選択したタイル群を最高解像度レベルまで伸長した場合の画像サイズを計算し内部にセットする。
次に、step11で、ブロック伸長制御手段17において、関心領域の伸長すべき解像度レベルlevelを前記式(1)により算出する。
次のstep12で、ブロック伸長制御手段17は、解像度レベルlevelをブロック伸長手段18に指示し、選択した各タイルの符号をブロック伸長手段18へ送り、解像度レベルlevelまでの伸長を実行させる。各タイルの伸長画像データは伸長画像記憶手段19のブロックに対応した領域に書き込まれる。選択したブロック群の解像度レベルlevelまでの伸長が終了すると、終了通知が関心領域描画制御手段20へ送られ、当該処理ステップは終了する。
次のstep13で、関心領域描画制御手段20は、伸長画像記憶手段19より関心領域の画像データを画像表示手段21へ転送し、関心領域の表示ウィンドウに関心領域画像を表示させる。
かくして、1ページ目についての最終的な関心領域のオフセット位置及びサイズ(ズーム率)と同じ条件で、2ページ目の関心領域の画像が表示される。すなわち、1ページ目では例えば図14の(a),(b),(c)のように関心領域をズームしたが、2ページ目については、(a),(b)に対応した(d),(e)のズーム過程を経ることなく、直ちに(f)のようにズームされた関心領域画像が表示される。
このように、以前のページにおける関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の設定内容が継承されることにより、例えば各ページの同じ位置のパンチ穴の部分の画像を拡大表示して削除するような編集作業を効率的に行うことができるようになる。
なお、ページを移動する時に、関心領域のオフセット位置・サイズの確認の手順をスキップしたい場合に「デフォルト」を指示することができる。デフォルト指示をした場合には、step2からstep8へジャンプし、step8ではページ設定26のセットのみが行われる。
step16でユーザが次ページに移動しない旨を指示すると、当該マルチページ文書に対する処理は終了する。図9には明示されていないが、システム制御手段10は、終了処理において設定記憶手段14上の設定ファイルを例えばハードディスク装置102(図10)に保存する。保存された設定ファイルは、同じマルチページ文書が入力された時に、関連付け手段13の作用により設定記憶手段14に読み込まれて再利用される。この再利用の場合、マルチページ文書の1ページ目の処理で直ちにstep5に進み、全体画像と関心領域の枠が表示されることになる。デフォルト指示をすることにより、関心領域確認ステップであるstep5,6をスキップさせることもできる。
<原稿サイズに違いがある場合の動作>
直前のページと原稿サイズが異なるページを処理する場合、step5を最初に実行する際に、システム制御手段10は関心領域オフセット位置にセットされているオフセット位置を直前ページとの原稿サイズ比に応じて推定し、推定したオフセット位置を用いて関心領域の枠を表示する。ただし、関心領域サイズは変更しない。
例えば、図16に示すように、1ページ目(P1)はA4サイズであり、2ページ目(P2)はA4サイズと同じ幅の方形の原稿であり、画像をズームしたい部分であるパンチ穴は両ページとも縦方向の中心から等距離にあるとする。2ページ目の縦方向の中心と1ページ目の縦方向の中心とを一致させる(中央揃え)場合、
Roff.y(2)=(Isiz.h(1)−Roff.y(1)−Rsiz.h(1))×Isiz.h(2)/Isiz.h(1)
により、2ページ目(P2)の関心領域の縦方向オフセット位置Roff.y(2)を計算する。ただし、Isiz.h(1)、Roff.y(1)、Rsiz.h(1)は、1ページ目の縦方向サイズ、関心領域の縦方向オフセット位置、関心領域の縦方向サイズであり、Isiz.h(2)は2ページ目の縦方向サイズである。パンチ穴の大きさは変わらないため、関心領域サイズは変更しない。
なお、2ページ目と1ページ目の原稿の横サイズも異なる場合、2ページ目の関心領域の横方向オフセット位置も変倍する。すなわち、
Roff.x(2)=(Isiz.w(1)−Roff.x(1)−Rsiz.w(1))×Isiz.w(2)/Isiz.w(1)
により、2ページ目の関心領域の横方向オフセット位置Roff.x(2)を計算する。ただし、Isiz.w(1)、Roff.x(1)、Rsiz.w(1)は1ページ目の横方向サイズ、関心領域の横方向オフセット位置、関心領域の横方向サイズてせあり、Isiz.w(2)は2ページ目の横方向サイズである。
なお、2ページ目を1ページ目と上端又は下端を揃える場合にも同様にしてオフセット位置の推定が可能である。
<解像度に違いがある場合の動作>
処理しようとするページの解像度と、その前ページの解像度が異なる場合には、解像度比により関心領域のオフセット位置が推定される。図18はその説明図であり、右側が当該ページの関心領域、左側が前ページの関心領域である。
すなわち、当該ページの関心領域の横方向と縦方向のオフセット位置Roff.x,Roff.yは
Roff.x=(前ページのRoff.x)×(当該ページの解像度)/(前ページの解像度)
Roff.x=(前ページのRoff.y)×(当該ページの解像度)/(前ページの解像度)
により計算される。このような推定は、当該ページについてstep5が最初に実行される時にシステム制御手段10で行われる。
<両面原稿の場合の動作>
両面原稿の場合には、隣接ページ間で関心領域のオフセット位置を左右又は上下に反転させる必要がある。左右反転か上下反転かはスキャナによる原稿読取方向による。
例えば、図12と図13に見られるように、1ページ目(P1)と2ページ目(P2)が両面原稿の各面であり、1ページ目の左端に位置するパンチ穴と、2ページ目の右端に位置するパンチ穴とは左右対称の位置関係にある。
この場合、図15に示すように、原稿横サイズIsiz.w、1ページ目の関心領域の横方向オフセット位置Roff.x、関心領域横サイズRsiz.wから、
2ページ目の関心領域の横方向オフセット位置=Isiz.w−Roff.x−Rsiz.w
を計算することができる。
オフセット位置を上下反転する場合には、原稿縦サイズIsiz.h、1ページ目の関心領域の縦方向オフセット位置Roff.y、関心領域縦サイズRsiz.hから、
2ページ目の関心領域の縦方向オフセット位置=Isiz.h−Roff.y−Rsiz.h
を計算することができる。
このようなオフセット位置の推定は、当該ページについてstep8が最初に実行される時にシステム制御手段10により行われる。
<集約画像ページの場合の動作>
当該ページが複数枚の原稿の画像を1ページに集めた集約ページで、その前ページが1枚の原稿の等倍画像のページである場合には、前ページに対する関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の内容を基に、当該ページの関心領域を個数を集約原稿数分だけ増加し、それぞれの各関心領域のオフセット位置及びサイズを推定する。これとは逆に、当該ページが等倍画像のページで、その前ページが集約ページである場合には、前ページに対する関心領域オフセット位置24及び関心領域サイズ25の内容を基に、当該ページの関心領域の個数を減らし、それぞれの関心領域のオフセット位置とサイズを推定する。
前者の例として、図17の左端の図に示すような4面集約のページが処理対象で、その前ページが等倍画像のページである場合を考える。この4面集約ページ中の上段の2面は両面原稿の画像で、その左側の面では左端にパンチ穴が位置し、右側の面では右端にパンチ穴が位置する。4面集約ページの下段の2面も同様の両面原稿の画像である。
4面集約ページの上段の左側の面の関心領域(図17中の上段中央の図)の横方向のオフセット位置Roff(0).xと縦方向のオフセット位置Roff(0).yは、
Roff(0).x=(Isiz.w-Roff.x-Rsiz.w)/2
Roff(0).y=(Isiz.h-Roff.y-Rsiz.h)/2
により計算される。ただし、Isiz.wとIsiz.hは前ページの幅と高さ、Roff.xとRoff.yは前ページの関心領域の横方向オフセット位置と縦方向オフセット位置、Rsiz.wとRsiz.hは前ページの関心領域の幅と高さである。
また、上段の右側の面の関心領域(図17中の上段右の図)の横方向と縦方向のオフセット位置Roff(1).x,Roff(1).yは
Roff(1).x=Isiz.w/2+(Isiz.w-Roff.x-Rsiz.w)/2
Roff(1).y=(Isiz.h-Roff.y-Rsiz.h)/2
により計算される。
また、下段の左側の面の関心領域(図17中の下段中央の図)の横方向と縦方向のオフセット位置Roff(2).x,Roff(2).yは
Roff(2).x=(Isiz.w-Roff.x-Rsiz.w)/2
Roff(2).y=Isiz.h/2+(Isiz.h-Roff.y-Rsiz.h)/2
により計算される。
また、下段の右側の面の関心領域(図17中の下段右側の図)のオフセット位置は
Roff(3).x=Isiz.w/2+(Isiz.w-Roff.x-Rsiz.w)/2
Roff(3).y=Isiz.h/2+(Isiz.h-Roff.y-Rsiz.h)/2
により計算される。
また、各面の関心領域の横方向と縦方向のサイズRsiz.w,Rsiz.hは、各面のサイズと等倍原稿サイズとの比により変倍される。すなわち、
Rsiz.w=Rsiz.w/2
Rsiz.h=Rsiz.h/2
により計算される。
以上の集約ページに対する関心領域のオフセットとサイズの推定は、当該ページに対しstep5を最初に実行する際にシステム制御手段10で行われる。
ここで、集約画像のページとして、等倍後集約、集約後等倍、集約後集約(上記4面集約がこの例)のいずれのページをも包含するものである。
なお、以上においては、マルチページ文書の各ページのパンチ穴を削除する場合を例に説明したが、これはあくまで例にすぎない。例えば、各ページのコーナーなどの特定位置にあるステープル痕を除去するような場合にも、その領域を効率的にアクセスすることができることは明らかである。さらに、デジタルカメラで撮影した複数枚の画像の例えば中央部分を関心領域としてズーム表示するような目的にも本発明に係る画像処理装置は好適である。このように本発明は、多様な目的に適用し効果を得られるものである。
[クライアント・サーバ環境における態様について]
設定データとマルチページ文書は独立したファイルとして扱うことができる。したがって、サーバ・クライアント環境において、本発明の画像処理装置をクライアントに実装する場合、図19又は図20に模式的に示すように設定ファイル(設定データ)をクライアント側に保存する態様も可能であるし、図21に模式的に示すようにマルチページ文書のファイルが保存されているサーバ側に設定ファイルを保存する態様も可能である。後者の態様では、クライアント側でマルチページ文書の各ページの符号と、その設定ファイルをサーバ側から受信し、また、修正された設定ファイルをサーバに送信し保存させることになる。
また、図22に模式的に示すように、カスケード接続された複数のサーバ中の1つのサーバ(1)に設定ファイルを保存する態様も可能である。この態様において、例えば1つのマルチページ文書がサーバ(1)とサーバ(2)に分散した形で保存されている場合、クライアント側でサーバ(1)に保存されているマルチページ文書の各ページをサーバ(1)より取り込んで処理し、サーバ(1)に保存されているページを越えてページ移動する時には、必要なページをサーバ(2)より取り込み処理する形をとることもできる。
JPEG2000の符号化(圧縮)の処理フローの説明図である。 JPEG2000における2次元ウェーブレット変換によるサブバンド分割の説明図である。 サブバンドと解像度レベルの関係を示す図である。 画像、タイル、プレシンクト、コードブロックの関係を示す図である。 JPEG2000コードストリームの構造を示す図である。 タイル分割の例を示す図である。 図6のタイル分割の場合のコードストリームの説明図である。 部分領域の画像伸長の説明図である。 本発明に係る画像処理装置の機能的構成を説明するためのブロック図である。 本発明に係る画像処理装置をコンピュータを利用し実現する形態を説明するためのブロック図である。 本発明に係る画像処理装置の動作説明のためのフローチャートである。 画面表示の例を示す図である。 関心領域の確認画面の例を示す図である。 設定の継承により関心領域画像のズーム操作が簡略化される例を示す図である。 両面原稿に対する関心領域のオフセット位置の変換を説明するための図である。 原稿サイズが異なる場合における関心領域のオフセット位置の変換を説明するための図である。 4面集約ページに対する関心領域のオフセット位置の変換を説明するための図である。 解像度が異なる場合における関心領域のオフセット位置の変換を説明するための図である。 クライアント・サーバ環境における設定ファイルの保存形態を説明するための模式図である。 クライアント・サーバ環境における設定ファイルの保存形態を説明するための模式図である。 クライアント・サーバ環境における設定ファイルの保存形態を説明するための模式図である。 クライアント・サーバ環境における設定ファイルの保存形態を説明するための模式図である。 従来技術の説明のための図である。
符号の説明
10 システム制御手段
11 符号入力手段
12 符号記憶手段
13 関連付け手段
14 設定記憶手段
15 設定書き込み手段
16 関心領域伸長手段
17 ブロック伸長制御手段
18 ブロック伸長手段
19 伸長画像記憶手段
20 関心領域描画制御手段
21 画像表示手段
22 ユーザ入力手段
23 全体画像伸長手段

Claims (17)

  1. ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段と、
    前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段と、
    関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段と、
    前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正するための設定修正手段と、
    前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段と、
    前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段とを有し、
    前記ページ移動手段により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承されることを特徴とする画像処理装置。
  2. ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段と、
    前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段と、
    関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段と、
    前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正するための設定修正手段と、
    前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段と、
    前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段と、
    前記ページ移動手段によりページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記設定記憶手段に記憶される設定データに継承/非継承切替の設定が含まれ、この継承/非継承切替の設定に従って、ページが移動させられた時に移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かが制御されることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  5. ページが移動させられた時に、移動前後のページの解像度が異なる場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  6. ページが移動させられた時に、移動前後のページが両面原稿である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  7. ページが移動させられた時に、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段と、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  8. 前記設定記憶手段に記憶される設定データとマルチページ文書とを独立したファイルとして関連付けする手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  9. 前記設定記憶手段に記憶されている設定データに対するユーザのアクセス権を設定する手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  10. マルチページ文書の処理対象ページの全体画像を伸長する手段を有し、該手段により伸長された全体画像及び関心領域が前記画像表示手段により画面表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  11. ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを符号記憶手段に記憶させる工程と、
    前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動工程と、
    関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを設定記憶手段に記憶させる工程と、
    前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する工程と、
    前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長工程と、
    前記関心領域伸長工程により伸長された関心領域画像を画像表示手段に画像表示させる工程とを有し、
    前記ページ移動工程により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承されることを特徴とする画像処理方法。
  12. ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合、移動前後のページが両面原稿である場合、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する工程と、該工程により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える工程とを有することを特徴とする請求項11記載の画像処理方法。
  13. ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段の機能、
    前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段の機能、
    関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段の機能、
    前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する設定修正手段の機能、
    前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段の機能、
    前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段の機能、
    前記ページ移動手段により処理対象ページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズ位置の設定が移動後のページに対して継承させる機能をコンピュータに実現させるプログラム。
  14. ブロック単位で伸長可能に圧縮されたマルチページ文書の符号データを記憶するための符号記憶手段の機能、
    前記マルチページの処理対象ページを移動させるページ移動手段の機能、
    関心領域のオフセット位置及びサイズの設定を含む設定データを記憶するための設定記憶手段の機能、
    前記設定記憶手段に記憶されている設定データを修正する設定修正手段の機能、
    前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置及びサイズの設定、並びに関心領域画像の表示画面サイズに基づいて、前記符号記憶手段に記憶されている処理対象ページの関心領域に関連したブロックの符号から関心領域画像を伸長する関心領域伸長手段の機能、
    前記関心領域伸長手段により伸長された関心領域画像を画面表示する画像表示手段の機能、
    前記ページ移動手段によりページが移動させられた時に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する機能をコンピュータに実現させるプログラム。
  15. 前記設定記憶手段に記憶される設定データに含まれる継承/非継承切替の設定に従って、ページが移動させられた時に移動前のページについての関心領域のオフセット位置及びサイズの設定が移動後のページに対して継承されるか否かを制御する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. ページが移動させられた時に、移動前後のページの原稿サイズが異なる場合、移動前後のページが両面原稿である場合、移動前のページが非集約画像で移動後のページが集約画像である場合、又は、移動前のページが集約画像で移動後のページが非集約画像である場合に、移動前のページについての関心領域のオフセット位置の設定に基づいて、移動後のページに対する関心領域のオフセット位置を推定する手段の機能、該手段により推定されたオフセット位置により前記設定記憶手段に記憶されている関心領域のオフセット位置の設定を書き換える手段の機能をコンピュータに実現させることを特徴とする請求項13又は14記載のプログラム。
  17. 請求項13,14,15又は16記載のプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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