JP2006286394A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯では左右方向の寸法が大きくなるという点にある。
【解決手段】放電灯3の下側の左右側に左右側第1サブリフレクタ6L、6Rを設け、正面視の投影レンズ5の右左側に右左側第2サブリフレクタ7R、7Lを設け、第1焦点F11L、F11Rがメイン反射面9の第1焦点F1に位置し第2焦点F12L、F12Rが放電灯3よりも下側の右左側に位置する楕円面を基調とする左右側第1サブ反射面16L、16Rを左右側第1サブリフレクタ6L、6Rに設け、焦点F2L、F2Rが左右側第1サブ反射面16L、16Rの第2焦点F12L、F12Rに位置しかつ光軸Z2L−Z2L、Z2R−Z2Rがメイン反射面9、投影レンズ5の光軸Z−Zに対して交差する放物面を基調とする右左側第2サブ反射面17R、17Lを右左側第2サブリフレクタ7R、7Lに設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光を車両の前方に照射して車両の前方の路面などを照明するプロジェクタタイプのヘッドランプやフォグランプなどの車両用前照灯であって、通常無効光となる光(たとえば、シェードで遮られてしまう光や光源から下側に放射される光であって、以下、単に「無効光」と称する)を有効に利用することができる車両用前照灯にかかるものである。特に、車両の前方の左右を広い範囲に亘って照明することができる車両用前照灯に関するものである。
光を車両の前方に照射して車両の前方の路面などを照明するプロジェクタタイプのヘッドランプやフォグランプなどの車両用前照灯であって、無効光(シェードで遮られてしまう光や光源から下側に放射される光)を有効に利用することができる車両用前照灯(たとえば、特許文献1)は、従来からある。以下、この車両用前照灯について説明する。なお、括弧つきの符号は、特許文献1にそれぞれ対応する。この車両用プロジェクタ型灯具(1)は、主楕円系反射面(2)と、光源(3)と、遮蔽板(4)と、投影レンズ(5)と、前記主楕円系反射面(2)の下側の左側および右側に設けられている左側補助楕円系反射面(6L)および右側補助楕円系反射面(6R)と、左側補助放物系反射面(7L)および右側補助放物系反射面(7R)と、から構成されている。
以下、前記の車両用プロジェクタ型灯具(1)の作用について説明する。光源(3)を点灯すると、この光源(3)からの光の一部が主楕円系反射面(2)で反射され、この反射光の一部が遮蔽板(4)でカットオフされ、残りの反射光が主配光(D1)として投影レンズ(5)から車両の前方に照射される。一方、遮蔽板(4)で遮られてしまう光や光源(3)から下側に放射される光が左側補助楕円系反射面(6L)および右側補助楕円系反射面(6R)で反射され、かつ、左側補助放物系反射面(7L)および右側補助放物系反射面(7R)で反射されて、補助配光(D2)として車両の前方に照射される。
ところが、前記の車両用プロジェクタ型灯具(1)は、左側補助楕円系反射面(6L)の第二焦点(f12)が主楕円系反射面(2)の第一焦点(f1)に対して左側に位置し、また、左側補助放物系反射面(7L)の反射方向が主楕円系反射面(2)の長軸(X)に対して左側に位置しかつほぼ平行あり、一方、右側補助楕円系反射面(6R)の第二焦点(f12)が主楕円系反射面(2)の第一焦点(f1)に対して右側に位置し、また、右側補助放物系反射面(7R)の反射方向が主楕円系反射面(2)の長軸(X)に対して右側に位置しかつほぼ平行ある。このために、前記の車両用プロジェクタ型灯具(1)は、光源(3)からの光であって左側補助楕円系反射面(6L)で反射した反射光が主楕円系反射面(2)の第一焦点(f1)に対して左側の左側補助放物系反射面(7L)に進んでこの左側補助放物系反射面(7L)で反射して主楕円系反射面(2)の長軸(X)に対して左側でかつほぼ平行な反射光として車両の前方に照射され、一方、光源(3)からの光であって右側補助楕円系反射面(6R)で反射した反射光が主楕円系反射面(2)の第一焦点(f1)に対して右側の右側補助放物系反射面(7R)に進んでこの右側補助放物系反射面(7R)で反射して主楕円系反射面(2)の長軸(X)に対して右側でかつほぼ平行な反射光として車両の前方に照射される。この結果、前記の車両用プロジェクタ型灯具(1)は、左側補助楕円系反射面(6L)、左側補助放物系反射面(7L)、および、右側補助楕円系反射面(6R)、右側補助放物系反射面(7R)が主楕円系反射面(2)に対して左側および右側に大きく開いて突出することとなる。しかも、補助配光(D2)を主配光(D1)に対して左右に照射するためには、左側補助楕円系反射面(6L)、左側補助放物系反射面(7L)、および、右側補助楕円系反射面(6R)、右側補助放物系反射面(7L)を主楕円系反射面(2)に対して左側および右側にさらに大きく開いて突出させる必要がある。この結果、前記の車両用プロジェクタ型灯具(1)は、特に、左右方向の寸法が大きくなるという課題がある。
特開2004−47327号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用前照灯では、特に左右方向の寸法が大きくなるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、光源の下側の左側および右側に左側第1サブリフレクタおよび右側第1サブリフレクタを設け、正面視の投影レンズの右側および左側に右側第2サブリフレクタおよび左側第2サブリフレクタを設け、第1焦点が光源の発光部もしくはその近傍に位置しかつ第2焦点が光源の発光部よりも下側の右側に位置する楕円面を基調とする左側第1サブ反射面を左側第1サブリフレクタに設け、第1焦点が光源の発光部もしくはその近傍に位置しかつ第2焦点が光源の発光部よりも下側の左側に位置する楕円面を基調とする右側第1サブ反射面を右側第1サブサブリフレクタに設け、焦点が左側第1サブ反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置しかつ光軸がメイン反射面の光軸もしくは投影レンズの光軸に対して交差する放物面を基調とする右側第2サブ反射面を右側第2サブリフレクタに設け、焦点が右側第1サブ反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置しかつ光軸がメイン反射面の光軸もしくは投影レンズの光軸に対して交差する放物面を基調とする左側第2サブ反射面を左側第2サブリフレクタに設ける、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、後側の左側第1サブリフレクタおよび右側第1サブリフレクタと前側の右側第2サブリフレクタおよび左側第2サブリフレクタとの間にシェードを設け、光源の発光部からの光であって左側第1サブ反射面および右側第1サブ反射面で反射されて右側第2サブ反射面および左側第2サブ反射面に向かう反射光を透過させる光透過部をシェードに設ける、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、左側第1サブ反射面の第2焦点、右側第2サブ反射面の焦点、および、右側第1サブ反射面の第2焦点、左側第2サブ反射面の焦点が、後側のシェードと前側の投影レンズとの間であって正面視の投影レンズの下側の右側および左側に位置する、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、上記の手段により、無効光が左側第1サブ反射面と右側第1サブ反射面とで反射され、この左側第1サブ反射面で反射された反射光と右側第1サブ反射面で反射された反射光とがメイン反射面の光軸もしくは投影レンズの光軸を交差して、右側第2サブ反射面と左側第2サブ反射面とで反射され、この右側第2サブ反射面で反射された反射光と左側第2サブ反射面で反射された反射光とが再びメイン反射面の光軸もしくは投影レンズの光軸を交差して、左側サブ配光パターンとしてまた右側サブ配光パターンとしてメイン配光パターンの左側と右側とに照射される。この結果、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、左側第1サブリフレクタ、左側第2サブリフレクタ、および、右側第1サブリフレクタ、右側第2サブリフレクタが内側に向くこととなるので、特に、左右方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、メイン配光パターンの左側および右側に左側サブ配光パターンおよび右側サブ配光パターンを照射することができるので、左右にワイドな配光パターンが得られ、交差点の手前をワイドに照明することができ、また、交差点の左折右折時において進路の先を照明することができ、交通安全に貢献することができる。
さらに、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、上記の手段により、左側第1サブ反射面および右側第1サブ反射面で反射されて右側第2サブ反射面および左側第2サブ反射面に向かう反射光がシェードの光透過部を透過してシェードで遮られることがないので、無効光をさらに有効に利用することができる。
さらにまた、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、上記の手段により、左側第1サブ反射面で反射されかつ右側第2サブ反射面で反射された反射光と、右側第1サブ反射面で反射されかつ左側第2サブ反射面で反射された反射光とが、投影レンズの下側を交差して通って投影レンズで遮られることがないので、無効光をさらに一段と有効に利用することができる。
以下に、この発明にかかる車両用前照灯の実施例のうちの2例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下、実施例1にかかる車両用前照灯の構成について図1〜図4を参照して説明する。図面において、符号「F」は、車両の前側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前側を見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前側を見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前側を見た場合の右側を示す。なお、この明細書および特許請求の範囲において、「前側、後側、上側、下側、左側、右側」は、図面中の符号「F、B、U、D、L、R」にそれぞれ対応する。
図において、符号1は、この実施例1にかかる車両用前照灯である。前記車両用前照灯1は、たとえば、プロジェクタタイプの4灯式のすれ違い用(ロービーム用)のヘッドランプである。前記車両用前照灯1は、メインリフレクタ2と、光源としての放電灯3と、シェード4と、投影レンズ(集光レンズ、凸レンズ)5と、左側第1サブリフレクタ6Lおよび右側第1サブリフレクタ6Rと、左側第2サブリフレクタ7Lおよび右側第2サブリフレクタ7Rとを備えるものである。
前記メインリフレクタ2は、前側と下側とが開口され、かつ、後側と上側とが閉塞された形状、たとえば、回転楕円面を長軸と短軸とにおいて切断した4分の1の形状をなす。前記メインリフレクタ2の後部中央には、前記放電灯3を挿通する透孔8が設けられている。前記メインリフレクタ2の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、楕円面を基調とした自由曲面のメイン反射面9が設けられている。前記メイン反射面9は、第1焦点F1と第2焦点(図示せず)とを有する。前記メインリフレクタ2は、ホルダやフレーム(図示せず)に固定保持されている。前記メイン反射面9は、前記放電灯3の発光部11から放射される光のうち主に上側に放射される光(図示せず)を反射させるものである。
前記放電灯3は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯3は、前記メインリフレクタ2にソケット機構10を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯3の発光部11は、前記メインリフレクタ2のメイン反射面9の第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。なお、光源としては、前記放電灯3以外に、ハロゲン電球、白熱電球でも良い。
前記シェード4は、前記メインリフレクタ2と前記投影レンズ5との間であって、前記メインリフレクタ2の前側開口部12の付近で、かつ、前記メイン反射面9の光軸Z−Zよりも下側おいて前記ホルダに固定保持されている。また、前記シェード4の上縁は、前記メイン反射面9の第2焦点もしくはその近傍に位置する。前記シェード4の上縁には、エッジ(下水平エッジ、斜めエッジ、上水平エッジ)13が設けられている。前記シェード4は、前記放電灯3の発光部11から放射された光であって前記メイン反射面9で反射された反射光(図示せず)のうち、一部の反射光をカットオフし、かつ、残りの反射光を通過させてメイン配光パターン、たとえば、すれ違い用の配光パターンMPを形成するものである。前記すれ違い用の配光パターンMPの上縁には、前記シェード4のエッジ12によりカットオフライン(上水平カットオフライン、斜めカットオフライン、下水平カットオフライン)CLが形成されている。前記シェード4の下側約半分の左側および右側には、光透過部の切欠14がそれぞれ設けられている。
前記投影レンズ5は、非球面レンズであって、前面側が凸非球面をなし、後面側が平非球面をなす。前記投影レンズ5は、図示されていないが、前記メイン反射面9の第2焦点近傍に物空間側の焦点面(メリジオナル像面)を有する。また、前記投影レンズ5の光軸Z−Zは、前記メイン反射面9の光軸Z−Zとほぼ一致する。さらに、前記投影レンズ5は、前記メイン反射面9の第2焦点および前記シェード4よりも前側において前記ホルダに固定保持されている。前記投影レンズ5は、前記メイン反射面9からの反射光であって、前記シェード4によりカットオフされた反射光以外の反射光を、前記すれ違い用の配光パターンMPとして外部前方に投影するものである。
前記左側第1サブリフレクタ6Lおよび前記右側第1サブリフレクタ6Rは、前記シェード4の後側で、前記放電灯3の下側の左側および右側であって、前記メインリフレクタ2の下側開口部15の付近において前記ホルダに固定保持されている。前記左側第1サブリフレクタ6Lの内面および前記右側第1サブリフレクタ6Rの内面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、楕円面を基調とした自由曲面の左側第1サブ反射面16Lおよび右側第1サブ反射面16Rがそれぞれ設けられている。前記左側第1サブ反射面16Lは、前記放電灯3の発光部11あるいは前記メイン反射面9の第1焦点F1にもしくはその近傍に位置する第1焦点F11Lと、前記放電灯3の発光部11よりも下側の右側に位置する第2焦点F12Lとを有する。一方、前記右側第1サブ反射面16Rは、前記放電灯3の発光部11あるいは前記メイン反射面9の第1焦点F1にもしくはその近傍に位置する第1焦点F11Rと、前記放電灯3の発光部11よりも下側の左側に位置する第2焦点F12Rとを有する。
前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7Lは、前記シェード4の前側と前記投影レンズ5の後側との間で、正面視の前記投影レンズ5の右側および左側において前記ホルダに固定保持されている。前記右側第2サブリフレクタ7Rの内面および前記左側第2サブリフレクタ7Lの内面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、放物面を基調とした自由曲面の右側第2サブ反射面17Rおよび左側第2サブ反射面17Lがそれぞれ設けられている。前記右側第2サブ反射面17Rは、前記左側第1サブ反射面16Lの第2焦点F12Lもしくはその近傍に位置する焦点F2Rと、前記メイン反射面9の光軸Z−Zあるいは前記投影レンズ5の光軸Z−Zに対して交差する光軸Z1R−Z1Rとを有する。一方、前記左側第2サブ反射面17Lは、前記右側第1サブ反射面16Rの第2焦点F12Rもしくはその近傍に位置する焦点F2Lと、前記メイン反射面9の光軸Z−Zあるいは前記投影レンズ5の光軸Z−Zに対して交差する光軸Z2L−Z2Lとを有する。
前記左側第1サブ反射面16Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rは、通常無効光となる光L0L、L0R、たとえば、前記シェード4で遮られてしまう光や前記放電灯3の発光部11から放射される光のうち主に下側に放射される光を前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7L側に反射させる。このとき、前記左側第1サブ反射面16Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rからの反射光L1L、L1Rは、前記シェード4の切欠14を通過(透過)する。前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7Lは、前記左側第1サブ反射面16Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rからの反射光L1L、L1Rを前記すれ違い用の配光パターンMPの左側および右側に反射させる。前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7Lからの反射光L2L、L2Rは、左側サブ配光パターンSPLおよび右側サブ配光パターンSPRとして前記すれ違い用の配光パターンMPの左側および右側に照射される。このように、前記左側第1サブ反射面16Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rと、前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7Lは、通常無効光となる光L0L、L0Rを有効に利用するものである。
前記左側第1サブ反射面16Lの第1焦点F11Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rの第1焦点F11Rは、前記メイン反射面9の第1焦点F1に位置する。一方、前記左側第1サブ反射面16Lの第2焦点F12Lおよび前記右側第1サブ反射面16Rの第2焦点F12Rは、前記メイン反射面9の第1焦点F1に対して、右側および左側に、かつ、下側に位置する。この結果、前記左側第1サブ反射面16Lの光軸Z1L−Z1Lと、前記右側第1サブ反射面16Rの光軸Z1R−Z1Rとは、前記メイン反射面9の第1焦点F1で交差しており、しかも、前記メイン反射面9の光軸Z−Zに対して、後側から前側にかけて、左右に外側に広がり、かつ、斜め下に傾斜している。
また、前記左側第1サブ反射面16Lの第2焦点F12Lと前記右側第2サブ反射面17Rの焦点F2R、および、前記右側第1サブ反射面16Rの第2焦点F12Rと前記左側第2サブ反射面17Lの焦点F2Lは、後側の前記シェード4と前側の前記投影レンズ5との間であって、正面視の前記投影レンズ5の下側の右側および左側に位置する。この結果、前記右側第2サブ反射面17Rの光軸Z2R−Z2Rと、前記左側第2サブ反射面17Lの光軸Z2L−Z2Lとは、前記投影レンズ5の下側で交差しており、しかも、前記メイン反射面9の光軸Z−Zに対して、前記投影レンズ5から前側にかけて、左右に外側に広がり、かつ、上下にほぼ平行である。
なお、前記メイン反射面9、および、前記左側第1サブ反射面16Lおよび前記右側第1サブ反射面16R、および、前記右側第2サブリフレクタ7Rおよび前記左側第2サブリフレクタ7Lの自由曲面(NURBS曲面)は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
この実施例1にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、放電灯3を点灯する。すると、放電灯3の発光部11から放射される光のうち主に上側に放射される光は、メイン反射面9で反射される。その反射光は、メイン反射面9の第2焦点に集光される。この集光される反射光の一部は、シェード4によりカットオフされる。カットオフされなかった残りの反射光、すなわち、シェード4を通過した反射光は、拡散されて、投影レンズ5を経て外部前方に照射される。この結果、図4に示すすれ違い用の配光パターンMPが得られる。このすれ違い用の配光パターンMPの上縁には、シェード4のエッジ13により、カットオフラインCLが形成されている。
これと同時に、通常無効光となる光L0LおよびL0R(たとえば、シェード4で遮られてしまう光や放電灯3の発光部11から放射される光のうち主に下側に放射される光)は、図1および図2に示すように、左側第1サブ反射面16Lおよび右側第1サブ反射面16Rと、右側第2サブ反射面17Rおよび左側第2サブ反射面17Lとで反射される。
すなわち、無効光L0Lは、メイン反射面9の第1焦点F1に対して左側の左側第1サブ反射面16Lで反射される。一方、無効光L0Rは、メイン反射面9の第1焦点F1に対して右側の右側第1サブ反射面16Rで反射される。この左側第1サブ反射面16Lで反射された反射光L1Lと、右側第1サブ反射面16Rで反射された反射光L1Rとは、メイン反射面9の光軸Z―Zもしくは投影レンズ5の光軸Z−Zの下側においてこの光軸Z−Zを交差する。そして、反射光L1Lは、メイン反射面9の第1焦点F1に対して右側の右側第2サブ反射面17Rで反射される。一方、反射光L1Rは、メイン反射面9の第1焦点F1に対して左側の左側第2サブ反射面17Lで反射される。
この右側第2サブ反射面17Rで反射された反射光L2Lと、左側第2サブ反射面17Lで反射された反射光L2Rとは、再びメイン反射面9の光軸Z−Zもしくは投影レンズ5の光軸Z−Zの下側特に投影レンズ5の下側においてこの光軸Z−Zを交差する。そして、図4に示すように、反射光L2Lは、左側サブ配光パターンSPLとしてメイン配光パターンMPの左側に照射される。一方、反射光L2Rは、右側サブ配光パターンSPRとしてメイン配光パターンMPの右側に照射される。この左側サブ配光パターンSPLおよび右側サブ配光パターンSPRは、メイン配光パターンMPのカットオフラインCLよりも下側に位置し、かつ、メイン配光パターンMPの左側および右側と一部重なっている。
この実施例1にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例1にかかる車両用前照灯1は、無効光L0LとL0Rとが左側第1サブ反射面16Lと右側第1サブ反射面16Rとで反射され、この左側第1サブ反射面16Lで反射された反射光L1Lと右側第1サブ反射面16Rで反射された反射光L1Rとがメイン反射面9の光軸Z−Zもしくは投影レンズ5の光軸Z−Zを交差して、右側第2サブ反射面17Rと左側第2サブ反射面17Lとで反射され、この右側第2サブ反射面17Rで反射された反射光L2Lと左側第2サブ反射面17Lで反射された反射光L2Rとが再びメイン反射面9の光軸Z−Zもしくは投影レンズ5の光軸Z−Zを交差して、左側サブ配光パターンSPLとして右側サブ配光パターンSPRとしてメイン配光パターンMPの左側と右側とに照射される。この結果、この実施例1にかかる車両用前照灯1は、左側第1サブリフレクタ6L、左側第2サブリフレクタ7L、および、右側第1サブリフレクタ6R、右側第2サブリフレクタ7Rが内側に向くこととなるので、特に、左右方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、この実施例1にかかる車両用前照灯1は、メイン配光パターンMPの左側および右側に左側サブ配光パターンSPLおよび右側サブ配光パターンSPRを照射することができるので、左右にワイドな配光パターンが得られ、交差点の手前をワイドに照明することができ、また、交差点の左折右折時において進路の先を照明することができ、交通安全に貢献することができる。
さらに、この実施例1にかかる車両用前照灯1は、左側第1サブ反射面16Lおよび右側第1サブ反射面16Rで反射されて右側第2サブ反射面17Rおよび左側第2サブ反射面17Lに向かう反射光L1L、L1Rがシェード4の切欠14を通過してシェード4で遮られることがないので、無効光L0LおよびL0Rをさらに有効に利用することができる。
さらにまた、この実施例1にかかる車両用前照灯1は、左側第1サブ反射面16Lで反射されかつ右側第2サブ反射面17Rで反射された反射光L2Lと、右側第1サブ反射面16Rで反射されかつ左側第2サブ反射面17Lで反射された反射光L2Rとが、投影レンズ5の下側を交差して通って投影レンズ5で遮られることがないので、無効光L0LおよびL0Rをさらに一段と有効に利用することができる。
図5は、この発明にかかる車両用前照灯の実施例2を示すメインリフレクタおよびシェードの分解斜視図である。図中、図1〜図4と同符号は、同一のものを示す。
この実施例2にかかる車両用前照灯は、図5に示すように、メイン反射面90が設けられているメインリフレクタ900と、左側第1サブ反射面160Lおよび右側第1サブ反射面160Rが設けられている左側第1サブリフレクタおよび右側第1サブリフレクタとが一体構造をなすものである。この実施例2のメイン反射面90、左側第1サブ反射面160Lおよび右側第1サブ反射面160Rは、前記の実施例1のメイン反射面9、左側第1サブ反射面16Lおよび右側第1サブ反射面16Rとほぼ同様の構成からなる。
また、この実施例2にかかる車両用前照灯は、図5に示すように、シェード400が前記メインリフレクタ900の前側開口部を覆う板構造をなすものである。このシェード400には、前記メイン反射面90からの反射光(図示せず)を透過させる窓部120と、前記左側第1サブ反射面160Lおよび前記右側第1サブ反射面160Rからの反射光(図示せず)を透過させる窓部140、140とが設けられている。前記窓部120の下縁には、メイン配光パターンのカットオフラインを形成するエッジ130が設けられている。
この実施例2にかかる車両用前照灯は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1にかかる車両用前照灯1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例2にかかる車両用前照灯は、メインリフレクタ900と左側第1サブリフレクタおよび右側第1サブリフレクタとが一体構造をなすものであるから、その分、部品点数を軽減することができ、製造コストを安価にすることができる。
また、この実施例2にかかる車両用前照灯は、シェード400が板構造をなすので、剛性が向上され、高精度の配光パターンが得られる。
なお、前記の実施例1、2においては、すれ違い用の配光パターンMPが得られるヘッドランプなどの車両用前照灯について説明するものである。ところが、この発明においては、所定のメイン配光パターンとして霧用の配光パターンが得られるフォグランプなどの車両用前照灯にも適用することができる。
また、前記の実施例1、2においては、シェード4、400が固定式のものである。ところが、この発明においては、シェードを可動式のものを使用してもよい。この場合、メイン配光パターンとして、前記の実施例1、2のすれ違い用の配光パターンMPと、たとえば、高速道路用の配光パターンとが得られる。
さらに、この発明においては、前記の実施例1、2の車両用前照灯1をほぼ垂直軸回りに左右に回転可能なスイブルランプとすることができる。
この発明にかかる車両用前照灯の実施例1を示す要部の斜視図である。 同じく、要部の構造を示す水平断面図(横断面図)である。 同じく、要部の構造を示す垂直断面図(縦断面図)である。 同じく、メイン配光パターンのすれ違い用の配光パターンと左側サブ配光パターンおよび右側サブ配光パターンとを示す説明図である。 この発明にかかる車両用前照灯の実施例2を示すメインリフレクタとシェードとの分解斜視図である。
符号の説明
1 車両用前照灯
2、200 メインリフレクタ
3 放電灯(光源)
4、400 シェード
5 投影レンズ(集光レンズ、凸レンズ)
6L 左側第1サブリフレクタ
6R 右側第1サブリフレクタ
7L 左側第2サブリフレクタ
7R 右側第2サブリフレクタ
8 透孔
9 メイン反射面
10 ソケット機構
11 発光部
12 前側開口部
13 エッジ
14 切欠
15 下側開口部
16L 左側第1サブ反射面
16R 右側第1サブ反射面
17L 左側第2サブ反射面
17R 右側第2サブ反射面
MP すれ違い用の配光パターン(所定のメイン配光パターン)
CL カットオフライン
SPL 左側サブ配光パターン
SPR 右側サブ配光パターン
F1 メイン反射面の第1焦点
F11L 左側第1サブ反射面の第1焦点
F12L 左側第1サブ反射面の第2焦点
F11R 右側第1サブ反射面の第1焦点
F12R 右側第1サブ反射面の第2焦点
F2L 左側第2サブ反射面の焦点
F2R 右側第2サブ反射面の焦点
Z−Z メイン反射面の光軸、投影レンズの光軸
Z1L−Z1L 左側第1サブ反射面の光軸
Z1R−Z1R 右側第1サブ反射面の光軸
Z2L−Z2L 左側第2サブ反射面の光軸
Z2R−Z2R 右側第2サブ反射面の光軸
L0L、L0R 無効光
L1L、L1R 反射光
L2L、L2R 反射光
F 前側
B 後側
U 上側
D 下側
L 左側
R 右側

Claims (3)

  1. プロジェクタタイプの車両用前照灯おいて、
    楕円面を基調とするメイン反射面を有するメインリフレクタと、
    発光部が前記メイン反射面の第1焦点もしくはその近傍に配置された光源と、
    前記メイン反射面の第2焦点もしくはその近傍に配置され、前記メイン反射面で反射された反射光のうち、一部の反射光をカットオフし、かつ、残りの反射光を通過させてカットオフラインを有するメイン配光パターンを形成するシェードと、
    前記メイン配光パターンを外部前方に投影する投影レンズと、
    前記光源の下側の左側および右側にそれぞれ配置された左側第1サブリフレクタおよび右側第1サブリフレクタと、
    正面視の前記投影レンズの右側および左側にそれぞれ配置された右側第2サブリフレクタおよび左側第2サブリフレクタと、
    を備え、
    前記左側第1サブリフレクタには、第1焦点が前記光源の発光部もしくはその近傍に位置し、第2焦点が前記光源の発光部よりも下側の右側に位置する楕円面を基調とする左側第1サブ反射面が設けられており、
    前記右側第1サブリフレクタには、第1焦点が前記光源の発光部もしくはその近傍に位置し、第2焦点が前記光源の発光部よりも下側の左側に位置する楕円面を基調とする右側第1サブ反射面が設けられており、
    前記右側第2サブリフレクタには、焦点が前記左側第1サブ反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置し、光軸が前記メイン反射面の光軸もしくは前記投影レンズの光軸に対して交差する放物面を基調とする右側第2サブ反射面が設けられており、
    前記左側第2サブリフレクタには、焦点が前記右側第1サブ反射面の第2焦点もしくはその近傍に位置し、光軸が前記メイン反射面の光軸もしくは前記投影レンズの光軸に対して交差する放物面を基調とする左側第2サブ反射面が設けられている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記シェードは、後側の前記左側第1サブリフレクタおよび前記右側第1サブリフレクタと前側の前記右側第2サブリフレクタおよび前記左側第2サブリフレクタとの間に配置されており、
    前記シェードには、前記光源の発光部からの光であって前記左側第1サブ反射面および前記右側第1サブ反射面で反射されて前記右側第2サブ反射面および前記左側第2サブ反射面に向かう反射光を透過させる光透過部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記左側第1サブ反射面の第2焦点、前記右側第2サブ反射面の焦点、および、前記右側第1サブ反射面の第2焦点、前記左側第2サブ反射面の焦点は、後側の前記シェードと前側の前記投影レンズとの間であって、正面視の前記投影レンズの下側の右側および左側に位置する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
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