JP2006284958A - ガラス防犯性能の簡易比較体験器具及び同体験方法 - Google Patents

ガラス防犯性能の簡易比較体験器具及び同体験方法 Download PDF

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建二 広沢
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Abstract

【課題】ガラス板の防犯性能を安全かつ簡易に体験してもらうことができ、しかも、体験してもらうのに要するコストを低く抑えることができる、ガラス防犯性能の簡易比較体験器具等を提供する。
【解決手段】ガラス破片収容部5aと、体験用ガラス板試料7をその周縁部において支承保持する支承段部6aを備えたベース台2と、ガラス破片の飛散を防止する内部透視可能な防護カバー3と、突き具4とが備えられ、突き具4を防護カバー3の外から叩いて、ベース台2に保持された体験用ガラス板試料7に衝撃力を及ぼすことができるようになされている。ベース台2は、ガラス破片収容部を備えたベース台本体5と、体験用ガラス板試料をその周縁部において支承保持する支承段部を内周側に備えた環状の試料保持器6とに分割されているとよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラス防犯性能の簡易比較体験器具及び同体験方法に関する。
住宅等の建物の窓などに用いられているガラス板の防犯性能を高めるため、ガラス板に樹脂フィルムを貼り付けるなどの防犯処理を施すことが多くなってきているが、そのような処理の施されたガラス板が、実際にどのくらいの防犯性能をもつものであるのかを知ってもらうため、ガラス板を実際に手持ち式のハンマーで叩いてもらうことは、防犯処理に対する理解を深めてもらう上で非常の有益である。
しかしながら、ガラス板が防犯処理をしたものであっても、これをハンマーで叩くとガラスの破片が飛び散るため、安全を確保する目的で、ガラス板を叩く人には、顔面マスクを付けてもらうと共に防護服を着用してもらう必要があり、非常に厄介であるという問題がある。
また、体験用の大きなガラス板を防犯性能の種類ごとに多数枚用意しておかなければならず、体験してもらうのに要するコストが高くついてしまうという問題もある。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、ガラス板の防犯性能を安全かつ簡易に体験してもらうことができ、しかも、体験してもらうのに要するコストを低く抑えることができる、ガラス防犯性能の簡易比較体験器具及び同体験方法を提供することを課題とする。
上記の課題は、上方に開口するガラス破片収容部と、ガラス破片収容部の上方において、体験用ガラス板試料をその周縁部において支承して保持する支承段部を備えたベース台と、
ガラス破片の飛散を防止する内部透視可能な防護カバーと、
前記ベース台に支承保持された体験用ガラス板試料に先端を当接させた状態で基端側がカバーの外に突出する突き具と
が備えられ、突き具を防護カバーの外から叩いて、ベース台に保持された体験用ガラス板試料に衝撃力を及ぼすことができるようになされていることを特徴とするガラス防犯性能の簡易比較体験器具によって解決される。
また、該体験器具を用い、体験希望者にガラス防犯性能の比較体験を行ってもらうことを特徴とするガラス防犯性能の簡易比較体験方法によって解決される。
これら簡易比較体験器具及び方法によれば、ガラスの破片が飛び散るのを防護カバーが防ぐので、安全かつ簡易に体験してもらうことができる。しかも、器具形式の簡易な体験装置であるので、体験用ガラス板試料のサイズも小さくてすみ、そのため、体験してもらうのに要するコストも低く抑えることができる。
上記の器具及び方法において、ベース台が、
上方に開口するガラス破片収容部を備えたベース台本体と、
ベース台本体のガラス破片収容部の開口部に着脱可能に接続され、体験用ガラス板試料をその周縁部において支承保持する支承段部を内周側に備えた環状の試料保持器とに分割されているとよい。
こうすることで、通常の割れやすい単板ガラスと同質の体験用ガラス板試料を試料保持器にセットして体験を行ってもらった場合には、そのガラス板試料は割れて、その破片がベース台本体のガラス破片収容部に収容され、破片を取り出すことなく、次のガラス板試料を試料保持器にセットして体験を行ってもらうことができる。
そして、防犯性能の高い体験用ガラス板試料をセットして体験を行ってもらった場合には、そのガラス板試料はひび割れを生じるだけで、破片となって割れないこともあり、その場合には、試料保持器をベース台本体から取り外して、ひび割れを生じたガラス板試料を捨てることができて、ベース台の全体を動かす必要がなく、ひび割れガラス板試料を容易に処理することができる。
本発明は、以上のとおりのものであるから、ガラス板の防犯性能を完全かつ簡易に体験してもらうことができ、しかも、体験してもらうのに要するコストを低く抑えることができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す実施形態の簡易比較体験器具1において、2はベース台、3は防護カバー、4は突き具としての突き棒であり、ベース台2は、ベース台本体5と環状の試料保持器6とに分割されている。
ベース台本体5は、上方に開口するガラス破片収容部5aを備えており、体験器具1を安定良く設置することができるように重くつくられている。
また、試料保持器6は、環状をしており、その内周側には、上端部よりも下方に位置して体験用ガラス板試料7をその周縁部において支承保持する支承段部6aが備えられると共に、ベース台本体5に対し、そのガラス破片収容部5aの開口部において外嵌め状態に嵌合されて、着脱可能に接続することができるようになされている。
また、防護カバー3は、上端が閉じられ、下端が開放された透明な筒材からなっており、ベース台本体5の下端側外周部に設けられている環状段部5bに下端部を支承させるようにベース台本体5に外嵌め状態に嵌合して着脱可能に接続することができるようになされていて、接続状態において、ベース台本体5の上半部と試料保持器6、そして体験用のガラス板試料7を、防護カバー3内に隔離状態にすることができるようになされている。
突き棒4は、試料保持器6に支承保持させた体験用ガラス板試料7に衝撃力を与えるのに用いられるもので、防護カバー3の天面部3aに通孔3bが設けられ、該通孔3bを通じて防護カバー3内に差し込まれ、試料保持器6に支承保持させた体験用ガラス板試料7に先端を当接させた状態で、基端側が防護カバー3の天面部3aから外に突出する長さ寸法を備えている。
また、本実施形態では、筒状の防護カバー3内の高さ方向中間部にガイド用の仕切り8が設けられ、該仕切り8に突き棒4が通されると共に、仕切り8とカバー天面部3aとの間に復元手段としてコイルバネ9が入れられ、該バネ9は、その一方の端部が突き棒4に連結されると共に、もう一方の端部が仕切り8に受けられ、突き棒4がコイルバネ9によって上方待機位置に保持され、突き棒4の基端部を叩くと、コイルバネ9が圧縮し、その復元力で、突き棒4が上方待機位置に復帰するようになされている。
上記の簡易比較体験器具1では、図1(イ)に示すように、試料保持器6に防犯性能の低い単板ガラスからなるガラス板試料7をセットし、防護カバー3を付けた状態にして、体験希望者に、図2(イ)に示すように、防護カバー3の外からハンマー10で突き棒4の基端部を叩いてもらうと、突き棒4が下方に進出し、その先端がガラス板試料7に当接して、ガラス板試料7に衝撃力が加えられ、ガラス板試料7は割れて、その破片7a…は、防護カバー3を越えて外に飛散することなく、ベース台本体5のガラス破片収容部5a内に収容される。
また、試料保持器6に防犯性能の高い例えば防犯合わせガラスからなるガラス板試料7をセットし、体験希望者に同様のことを行ってもらうと、ガラス板試料7は、図2(ロ)に示すように、破壊されることなくひび割れを生じただけで試料保持器6に保持されたままになり、次の体験を行うには、このひび割れ試料7を取り除かなければならないが、ベース台2は、ベース台本体5と試料保持器6とに分割されているので、図2(ロ)に示すように、器具1から試料保持器6を取り外して、ひび割れ試料7を捨てることができ、ベース台2の全体を動かす必要がなく、ひび割れガラス板試料7を容易に処理することができる。
このように、上記の体験器具1によれば、ガラス板試料7の破片7a…が飛び散るのを防護カバー3が防ぐことで、体験希望者にガラス板の防犯性能を完全かつ簡易に体験を行ってもらうことができる。しかも、器具形式の簡易な体験装置であるので、体験用ガラス板試料7のサイズも小さくてすみ、そのため、体験してもらうのに要するコストを低く抑えることができる。加えて、上記のように、ひび割れガラス板試料の処理も容易に行うことができる。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、突き棒4がコイルバネ9によって防護カバー3に一体的に備えられた構造となっている場合を示したが、コイルバネ9を省略すると共に、突き棒4を長めに設計し、防護カバー3に対し抜差し可能に差し込むことができるようにし、体験を行うときに突き棒4を差し込むようになされたものであってもよい。
また、体験に用いるガラス板試料が、突き棒による衝撃で破片になるようなもののみからなる場合には、ベース台本体と試料保持器とを一体化させたベース台が用いられてもよい。
更に、防護カバーは、筒状のもの限らず、椀状のものや、その他の形態のものからなっていてもよく、それに応じて、ベース台の形態も種々決められてよく、その場合に、防護カバーが、ベース台に接続されるようになされているか、ベース台が設置される面部に設置されるようになされているかは問わない。また、突き具の形態も棒状のものに限らず、各種形態をしていてよい。
実施形態のガラス防犯性能の簡易比較体験器具を示すもので、図(イ)は断面正面図、図(ロ)は分解斜視図である。 図(イ)は体験方法を示す部分断面正面図、図(ロ)はひび割れガラス板試料の処理方法を示す斜視図である。
符号の説明
1…ガラス防犯性能体験器具
2…ベース台
3…防護カバー
4…突き棒(突き具)
5…ベース台本体
5a…ガラス破片収容部
6…試料保持器
6a…支承段部
7…ガラス板試料

Claims (3)

  1. 上方に開口するガラス破片収容部と、ガラス破片収容部の上方において、体験用ガラス板試料をその周縁部において支承して保持する支承段部を備えたベース台と、
    ガラス破片の飛散を防止する内部透視可能な防護カバーと、
    前記ベース台に支承保持された体験用ガラス板試料に先端を当接させた状態で基端側がカバーの外に突出する突き具と
    が備えられ、突き具を防護カバーの外から叩いて、ベース台に保持された体験用ガラス板試料に衝撃力を及ぼすことができるようになされていることを特徴とするガラス防犯性能の簡易比較体験器具。
  2. 前記ベース台が、
    上方に開口するガラス破片収容部を備えたベース台本体と、
    ベース台本体のガラス破片収容部の開口部に着脱可能に接続され、体験用ガラス板試料をその周縁部において支承保持する支承段部を内周側に備えた環状の試料保持器とに分割されている請求項1に記載のガラス防犯性能の簡易比較体験器具。
  3. 請求項1又は2に記載の体験器具を用い、体験希望者にガラス防犯性能の比較体験を行ってもらうことを特徴とするガラス防犯性能の簡易比較体験方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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