JP2006284376A - 位置合せ装置、エアマイクロ測定装置及び測定方法 - Google Patents

位置合せ装置、エアマイクロ測定装置及び測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置合せ装置の位置合せ体をワークに対して容易に位置合わせさせることができる位置合せ装置を提供する。また、ワークに形成された孔又は穴の位置ずれ、及び該孔又は穴の軸線の傾き、及びワークの配置位置のずれに容易に対応することができるエアマイクロ測定装置及び測定方法を提供する。
【解決手段】エアマイクロ測定装置10は位置合せ装置11とエアマイクロメータ12とを備えており、該位置合せ装置11には、装置本体18と複数の連結部材19と位置合せ体20とが設けられている。位置合せ体20には、エアマイクロメータ12の測定用ゲージ14が取着されている。そして、昇降装置15の駆動に基づき、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14が下方に移動した際に、該測定用ゲージ14の測定子36の端縁部36aがワークWの内側縁部17に当接した場合、位置合せ体20は、装置本体18に対して相対移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、位置合せ装置、該位置合せ装置とエアマイクロメータとを備えるエアマイクロ測定装置、及びエアマイクロメータを用いる測定方法に関する。
一般に、ワークに形成された断面略円形状をなす孔や穴の内径(直径)を測定するための測定装置として、例えば特許文献1に記載されるエアマイクロメータ(空気マイクロメータ)が知られている。このエアマイクロメータは、前記孔や穴の形状に対応した断面略円形状をなす測定用ゲージ(測定ヘッド)を備えており、該測定用ゲージの外周には、加圧空気を噴射するためのエアノズルが複数設けられている。そして、このエアマイクロメータを使用する場合は、測定用ゲージをワークの孔(穴)内に作業者が手作業にて挿入した後に、前記各エアノズルから前記孔(穴)の内側面に向けて加圧空気を噴射させ、その背圧を検出することにより、孔(穴)の内径を測定するようになっている。
ところで、近時では、前記孔(穴)の内径の測定の自動化が求められており、自動測定用のエアマイクロ測定装置が考案されている。このエアマイクロ測定装置(以下、「第1従来装置」と示す。)は、特許文献1のエアマイクロメータと、その測定用ゲージをワークに対して昇降移動させるための昇降装置(移動装置)とを備えており、ワークが所定の測定位置に配置された場合に、昇降装置によって測定用ゲージをワークの孔(穴)内に向けて下降させるようになっている。ところが、もし仮にワークにおいて孔(穴)が形成された位置がずれていたり、孔(穴)の軸線が測定用ゲージの下降方向に対して傾いていたり、ワークの配置位置が前記測定位置からずれていたりした場合、前記第1従来装置では、測定用ゲージをワークの孔(穴)内に挿入する際に、測定用ゲージやワークを傷つけてしまう虞があった。
そのため、前記第1従来装置にてワークの孔(穴)を測定する場合には、該孔(穴)の内周面と測定用ゲージの外周面との間のクリアランスを、手作業で測定用ゲージを孔(穴)内に挿入する場合に比して2倍程度大きくする必要があった。しかしながら、このように前記クリアランスが大きくなるように構成した場合には、前記孔(穴)の内径の測定において、その測定誤差が大きくなってしまうという可能性があった。そこで、第1従来装置の改良型として、例えば特許文献2に記載される位置合せ装置(倣い装置)をさらに備えたエアマイクロ測定装置(以下、「第2従来装置」と示す。)が提案されている。
第2従来装置の位置合せ装置(特許文献2の位置合せ装置)は、装置本体と回動体(位置合せ体)とを備えており、該装置本体及び回動体のうち何れか一方には凹状半球面が形成されると共に、他方には凸状半球面が形成されている。前記回動体には、前記エアマイクロメータの測定用ゲージが取着されている。そして、前記回動体は、その半球面と装置本体の半球面とが相対するように配置され、該装置本体の半球面に沿って回動自在とされている。そのため、前記第2従来装置は、たとえ前記ワークの孔(穴)の軸線が鉛直方向に対して傾いていた場合においても、回動体を装置本体の半球面に沿って回動させることにより、前記クリアランスを大きくすることもなく、測定用ゲージを孔(穴)内に容易に挿入できるようになっている。すなわち、第2従来装置による測定方法では、前記孔(穴)の内径を自動測定しても、手動で測定した場合と同様の測定精度が得られるようになっている。
特開平2001−165642号公報(請求項1、図2) 特開平2002−359263号公報(図3、図6)
ところで、前記第2従来装置では、ワークの孔(穴)の軸線が鉛直方向に対して傾いていた場合については測定用ゲージやワークを傷つけることなく、測定用ゲージをワークの孔(穴)内に挿入することができる。しかしながら、前記孔(穴)の位置が位置ずれしている場合、又はワークの配置位置が前記測定位置からずれていた場合には、手作業で測定用ゲージを孔(穴)内に挿入する場合と同様の前記クリアランスの大きさでは測定用ゲージやワークを傷つけてしまう虞があった。すなわち、第2従来装置でも、測定用ゲージやワークに傷がつくことを抑制すべく、前記クリアランスをやはり2倍程度大きくする必要がある。従って、前記第1及び第2従来装置では、測定用ゲージやワークに傷がつくのを抑制すること、及び手動の場合と同様の測定精度を得ることを両立させることが非常に困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その第1の目的は、位置合せ装置の位置合せ体をワークに対して容易に位置合わせさせることができる位置合せ装置を提供することにある。また、第2の目的は、ワークに形成された孔又は穴の位置ずれ、及び該孔又は穴の軸線の傾き、及びワークの配置位置のずれに容易に対応することができるエアマイクロ測定装置及び測定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、装置本体と、該装置本体に連結部材を介して連結される位置合せ体とを備え、前記連結部材は、その一端部が前記装置本体に支持されると共に、その他端部が前記位置合せ体に支持され、該位置合せ体とワークとの位置合わせが行われるように、前記位置合せ体を前記装置本体に対して相対移動させる位置合せ装置であって、前記装置本体には、前記連結部材の一端部が遊挿状態で収容される収容室を、該収容室の開口部が前記位置合せ体と向き合う側となるように形成し、該収容室の開口部には、前記連結部材の一端部を抜脱不能な状態で係止する本体側係止部を設け、前記装置本体には前記連結部材の一端部が前記収容室内で前記装置本体に対して相対移動することを抑制するための移動抑制手段を設け、前記連結部材には、その一端部に前記本体側係止部に対して一方側から係合する係合部を設け、前記位置合せ体には、前記装置本体の前記収容室に対応する位置に前記連結部材の他端部を抜脱不能な状態で係止する位置合せ体側係止部を設け、前記位置合せ体を、前記連結部材の前記装置本体に対する相対移動に基づき、前記連結部材の他端部に対して相対的に傾動させるようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置合せ装置において、前記連結部材の係合部は、その前記連結部材における他端部側の面と前記本体側係止部の前記連結部材における一端部側の面とが密接するように形成されており、前記移動抑制手段には、前記収容室内に流体を供給する流体供給部が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の位置合せ装置において、前記流体供給部は、前記収容室内に向けて加圧気体を噴射供給することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の位置合せ装置において、前記収容室を大気に対して開放するための開放手段をさらに備えたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の位置合せ装置において、前記連結部材の他端部には、凸球面状をなす凸球面部が設けられると共に、前記位置合せ体側係止部には、前記連結部材における他端部の凸球面部に対応する形状をなす凹球面部が設けられており、該凹球面部を前記凸球面部に摺動自在な状態で係合させるようにしたことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の位置合せ装置において、前記位置合せ体と前記装置本体との間には、付勢力に基づき前記位置合せ体と前記装置本体とを離間させる付勢手段が設けられていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の位置合せ装置と、該位置合せ装置の他方に配置されたワークに形成された孔若しくは穴の内径、又はワークの外径を測定するエアマイクロメータと、前記位置合せ装置の装置本体と前記ワークとを接離方向へ相対移動させるための移動装置とを備え、前記エアマイクロメータには、前記孔若しくは穴の内径、又は前記ワークの外径を測定する場合に前記孔若しくは穴の内側面又は前記ワークの外側面に向けて加圧気体を噴射するためのノズルを有する測定用ゲージが設けられ、該測定用ゲージは、前記位置合せ装置における位置合せ体の他端側に取着されることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のエアマイクロ測定装置において、前記測定用ゲージにおける他端側の外側縁部又は内側縁部には、面取り加工が施されていることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載のエアマイクロ測定装置において、前記測定用ゲージは、前記位置合せ体に対して着脱自在な状態で取着されていることを要旨とする。
また、請求項10に記載の発明は、エアマイクロメータにおける測定用ゲージのノズルからワークに形成された孔若しくは穴の内側面、又はワークの外側面に向けて加圧気体を噴射することにより、前記孔若しくは穴の内径、又は前記ワークの外径を測定する測定方法であって、前記ワークに前記測定用ゲージを接近させることにより、該測定用ゲージにおいて前記ワークに対向する側の外側縁部又は内側縁部と前記ワークとが当接した場合に、前記測定用ゲージを保持する位置合せ装置の位置合せ体を装置本体に対して移動させることにより、前記測定用ゲージとワークとの位置合わせが行われ、その後、前記測定用ゲージを前記孔若しくは穴の内側面、又はワークの外側面に沿ってさらに移動させるようにしたことを要旨とする。
本発明によれば、位置合せ装置の位置合せ体をワークに対して容易に位置合わせさせることができる。また、ワークに形成された孔又は穴の位置ずれ、及び該孔又は穴の軸線の傾き、及びワークの配置位置のずれに容易に対応することができる。
以下、本発明を、ワークに形成された断面略円形状をなす穴の内径を測定するためのエアマイクロ測定装置、及びその測定方法、並び該エアマイクロ測定装置に用いた場合に好適な位置合せ装置に具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。なお、以下の記載において、「上下方向」とは図1における「上下方向」を示すものとする。
図1に示すように、本実施形態のエアマイクロ測定装置10は、位置合せ装置11と、エアマイクロメータ(「空気マイクロメータ」ともいう。)12と、ワークWが載置されるステージ13とを備えており、エアマイクロメータ12の測定用ゲージ14は位置合せ装置11に保持されている。また、エアマイクロ測定装置10には、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14をステージ13上のワークWに対して昇降移動させるための昇降装置(移動装置)15が設けられている。前記ワークWには孔形状が略円形状をなす被測定穴16が形成されると共に、該被測定穴16の開口縁となるワークWの内側縁部17には斜状(いわゆる「C面」状)をなすように面取り加工が施されている。なお、ワークWは、その被測定穴16の底面Waが平面状に形成されると共に、その軸線S1が上下方向に延びるように形成されている。
前記位置合せ装置11は、平面視略円形状をなす装置本体18と、該装置本体18に吊り下げ状態で支持される複数本(本実施形態では3本)の連結部材19と、該各連結部材19に支持される位置合せ体20とを備えており、各連結部材19は長尺状をなすように形成されている。前記装置本体18には、図2(a)(b)に示すように、収容室22が周方向へ所定角度(略120度)毎に形成されると共に、装置本体18の下側(位置合せ体20と向き合う側)には各収容室22の開口部22aが形成されている。前記各収容室22内には、各連結部材19の係合部としての上端部(一端部)21が遊挿状態で収容されている。また、各収容室22の開口部22aには、連結部材19の上端部21を抜脱不能な状態で係止する本体側係止部23がそれぞれ設けられている。一方、各収容室22の内奥部(図2(b)では上面部)22bには、連通孔22cがそれぞれ形成されている。
前記装置本体18の上部には空気供給用ブロック24が設けられており、該空気供給用ブロック24内には前記連通孔22cを介して各収容室22と連通する流通路25が形成されている。この流通路25は、その上流端が可撓性材料からなる第1パイプ26を介して第1空気供給装置(流体供給部)27に繋がれており、その下流端が各収容室22と個別対応するように3つの分岐流通路25aに分岐されている。そして、各分岐流通路25aは、各連通孔22cを介して前記各収容室22内と連通している。
そのため、第1空気供給装置27から流体としての加圧空気(加圧気体)が供給された場合、該加圧空気は、第1パイプ26、流通路25及び連通孔22cを介して各収容室22内にそれぞれ噴射供給され、各連結部材19の上端部21を下方に向けて付勢するようになっている。すなわち、本実施形態では、第1空気供給装置27が、前記加圧空気による付勢に基づき、各連結部材19の上端部(係合部)21が各収容室22内で相対移動することを抑制する移動抑制手段として機能するようになっている。また、前記各分岐流通路25aからは、装置本体18外に向けて延びる開放用流通路25bが枝分れするようにそれぞれ形成されており、該開放用流通路25bには、各収容室22内を大気に対して開放するための開閉弁(開放手段)Bがそれぞれ設けられている。
前記各連結部材19は、略円柱形状をなすシャフト19aを備えており、該シャフト19aは、その直径が前記本体側係止部23の挿通孔23aの直径(孔径)よりも小径となるように形成されている。また、各連結部材19には、上述したように、その上端部21が装置本体18の収容室22内に収容されており、各本体側係止部23に上方から係合するようになっている。すなわち、各連結部材19の上端部21には、収容室22の内径よりも小径であって且つ本体側係止部23の挿通孔23aよりも大径となるフランジ部21aがそれぞれ設けられている。そして、フランジ部21a(上端部21)の下面(連結部材19の他端部側の面)21bと本体側係止部23の上面23b(連結部材19の一端部側の面)とが密接するようになっている。そして、各連結部材19の上端部21は、図3(a)に示すように、装置本体18に対して相対的に収容室22内を上下方向に移動したり、図3(b)に示すように、傾動したりするようになっている。
各連結部材19の下端部(他端部)28には、外周面29aが凸球面状に形成された凸球面部としての球面体(「ピロボール」ともいう。)29が螺合状態で固定されている。また、各連結部材19(各シャフト19a)には、コイルスプリング(付勢手段)Cがそれぞれ外装されている。そして、各コイルスプリングCは、前記装置本体18と位置合せ体20とを離間させるように、該装置本体18と位置合せ体20とをそれぞれ付勢するようになっている。
前記位置合せ体20には、前記装置本体18の各収容室22と対応する位置に収容穴30がそれぞれ形成されており、該各収容穴30の開口側には、前記連結部材19の下端部28(球面体29)を係止する位置合せ体側係止部31がそれぞれ設けられている。すなわち、各位置合せ体側係止部31は、連結部材19に設けられた球面体29の形状(凸球面状)に対応した凹球面状をなす当接面31aを有する凹球面部とされており、前記各球面体29と摺動可能な状態で係合するようになっている。そのため、図4に示すように、位置合せ体20に対して連結部材19が傾動することにより、位置合せ体20は、前記装置本体18に対して相対移動するようになっている。また、位置合せ体20の下側には、前記測定用ゲージ14を着脱自在な態様で取着するための取着ユニット32が設けられている。
次に、前記エアマイクロメータ12について図1及び図5に従って以下説明する。
図1に示すように、本実施形態のエアマイクロメータ12は、前記位置合せ装置11の位置合せ体20に取着された測定用ゲージ14と、第2空気供給装置33とを備えている。前記測定用ゲージ14はゲージ本体34を備えており、該ゲージ本体34は、その上側に前記位置合せ体20の取着ユニット32との取着部位となる取着ブロック35が設けられると共に、その下側に略円柱形状をなす測定子36が設けられている。また、ゲージ本体34内には、その側壁側(上流側)から測定子36側(下流側)に向けて延びるゲージ流通路37が形成されており、該ゲージ流通路37は可撓性材料からなる第2パイプ38を介して第2空気供給装置33に繋がれている。
前記測定子36内には、該測定子36の軸線S2に沿って延びる測定子流通路39が形成されており、該測定子流通路39は前記ゲージ本体34内のゲージ流通路37に接続されている。前記測定子流通路39は、その下流端(下端部)にて複数(本実施形態では4つ)の測定子分岐流通路39aに分岐されており、該各測定子分岐流通路39aは測定子36の外側面36bに形成された各ノズル40までそれぞれ延設されている。また、測定子36における下端側の端縁部(外側端部)36aには、斜状(いわゆる「C面」状)をなすように面取り加工が施されている。
そして、図5に示すように、測定子36がワークWの被測定穴16内に挿入された状態で第2空気供給装置33が駆動した場合には、該第2空気供給装置33から供給された加圧空気が、第2パイプ38、ゲージ流通路37及び測定子流通路39内を流動し、各ノズル40を介して前記被測定穴16の内側面16aに向けて噴射されるようになっている。なお、本実施形態において、各ノズル40は、前記測定子36の軸線S2を中心に周方向へ所定角度間隔(90度間隔)に形成されている。
また、前記エアマイクロメータ12には、第2パイプ38内を流動する加圧空気の圧力(背圧)を測定するための圧力センサSEが設けられている。そして、エアマイクロメータ12は、第2空気供給装置33から各ノズル40に向けて供給された加圧空気の圧力の微小変化を圧力センサSEによって検出し、該検出結果に基づき前記測定子36の外側面36bと前記ワークWにおける被測定穴16の内側面16aとの間隙幅を制御装置41が検出するようになっている。すなわち、本実施形態のエアマイクロメータ12は、いわゆる「背圧式のエアマイクロメータ」である。
また、本実施形態のエアマイクロ測定装置10には、制御装置41が設けられており、該制御装置41は、昇降装置15の駆動制御、第1空気供給装置27による加圧空気の供給量調整、圧力センサSEからの信号検出、及び第2空気供給装置33による加圧空気の供給量調整を行うようになっている。すなわち、制御装置41は、昇降装置15を昇降駆動させることにより、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14を上死点位置(退避位置)と下死点位置(測定位置)との間で昇降移動させるようになっている。また、制御装置41は、昇降装置15の駆動に基づき測定用ゲージ14が前記上死点位置から下降して該測定用ゲージ14の下端部とワークWの上端部とがほぼ同じ高さ位置となった場合に、第1空気供給装置27からの加圧空気の供給量を減少させる。制御装置41は、測定用ゲージ14が前記下死点位置から上方に移動する場合に、第1空気供給装置27による加圧空気の供給を停止させると共に、前記各開閉弁Bを開き動作させるようになっている。
また、制御装置41は、前記圧力センサSEからの信号に基づき、第2空気供給装置33から各ノズル40に向けて供給された加圧空気の圧力の微小変化を検出するようになっている。そして、制御装置41は、前記検出結果に対応する前記間隙幅を制御装置41内のROM(図示略)から読み出し、前記ワークWにおける被測定穴16の内径を図示しない表示装置に出力させるようになっている。
次に、本実施形態のエアマイクロ測定装置10によるワークWにおける被測定穴16の内径の測定方法について、測定子36がワークWの被測定穴16内に挿入される過程を中心に図6〜図11に基づき以下説明する。
さて、ワークWがステージ13上における所定の測定位置に載置されると、空気供給用ブロック24の流通路25(各開放用流通路25b)内に設けられた各開閉弁Bが閉じ状態となり、装置本体18の各収容室22が略密閉状態となる。すると、第1空気供給装置27が駆動を開始し、該第1空気供給装置27から加圧空気が各収容室22内に向けて供給される。そのため、各収容室22内では、内奥部22bに形成された連通孔22cを介して加圧空気が噴射され、該加圧空気によって各連結部材19の上端部21が下方に向けて付勢される。その結果、各連結部材19の装置本体18に対する相対移動が抑制されると共に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動も抑制される。すると、昇降装置15の駆動に基づき、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14が前記上死点位置からワークW(下死点位置)に向けて下降する。
ここで、もし仮にステージ13上に載置されたワークWに形成された被測定穴16の軸線S1が測定子36の軸線S2に対して傾きを有していたとすると、位置合せ装置11は次のように駆動する。すなわち、図6に示すように、測定用ゲージ14における測定子36の端縁部36aと前記ワークWの内側縁部17とが当接した場合(測定用ゲージ14における測定子36の下端部と前記ワークWの上端部とがほぼ同一位置となった場合)、前記第1空気供給装置27は、各収容室22内に噴射供給する加圧空気の供給量を減らす。すると、各連結部材19の上端部21に対する前記加圧空気による付勢力が低下し、各連結部材19の装置本体18に対する相対移動が許容されると共に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動も許容される。
この状態で、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14がさらに下降すると、図7に示すように、前記測定用ゲージ14の測定子36が前記被測定穴16の内側面16aに沿って該被測定穴16内に円滑に挿入される。すなわち、前記各収容室22内では、各連結部材19の上端部21が、装置本体18に対して上下方向に相対移動したり、傾動したりする。すると、位置合せ装置11の位置合せ体20が装置本体18に対して相対移動し、前記測定子36の軸線S2が前記被測定穴16の軸線S1と略平行となる。
そして、測定用ゲージ14の測定子36が前記被測定穴16内の所定位置(下死点位置)まで挿入されると、前記昇降装置15の駆動が停止する。すると、第2空気供給装置33の駆動が開始し、測定子36の外側面36bに形成された各ノズル40から加圧空気が前記被測定穴16の内側面16aに向けて噴射される。すなわち、図8に示すように、エアマイクロメータ12によるワークWにおける被測定穴16の内径の測定が開始される。そして、前記被測定穴16の内径の測定が終了すると、第1空気供給装置27及び第2空気供給装置33の駆動が停止する。すると、前記各開閉弁Bが開き状態となり、前記各収容室22内が装置本体18外(大気)に対して開放される。その結果、各連結部材19の上端部21が各収容室22内で装置本体18に対して相対移動が自在となると共に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14が装置本体18に対して相対移動が自在となる。その後、昇降装置15の駆動に基づき、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14が上昇する。この際に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14は、ワークW及び測定子36に傷をつけることなく上昇する。
また、もし仮にワークWに形成された被測定穴16が位置ずれしていたとすると、前記位置合せ装置11は次のように駆動する。すなわち、図9に示すように、測定用ゲージ14における測定子36の端縁部36aと前記ワークWの内側縁部17とが当接した場合(測定用ゲージ14における測定子36の下端部と前記ワークWの上端部とがほぼ同じ高さ位置となった場合)、前記第1空気供給装置27は、各収容室22内に供給する加圧空気の供給量を減らす。すると、各連結部材19の上端部21に対する前記加圧空気による付勢力が低下し、各連結部材19の装置本体18に対する相対移動が許容されると共に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動も許容される。
この状態で、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14がさらに下降すると、図10に示すように、前記測定用ゲージ14の測定子36が前記被測定穴16の内側面16aに沿って該被測定穴16内に円滑に挿入される。すなわち、前記各収容室22内では、各連結部材19の上端部21が、装置本体18に対して上下方向に相対移動したり、傾動したりすることにより、位置合せ装置11の位置合せ体20が装置本体18に対して相対移動し、前記測定子36の軸線S2が、測定子36が前記被測定穴16内に挿入される前に比して該被測定穴16の軸線S1に接近する。
そして、測定用ゲージ14の測定子36が前記被測定穴16内の所定位置(下死点位置)まで挿入されると、前記昇降装置15の駆動が停止し、前記被測定穴16の内径の測定が開始される。その後、前記被測定穴16の内径の測定が終了すると、位置合せ装置11及び測定用ゲージ14は、昇降装置15の駆動に基づき上昇する。なお、ワークWの配置位置が前記測定位置からずれていた場合においても、本実施形態のエアマイクロ測定装置10(位置合せ装置11)は、上記と同じように駆動する。
従って、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態の位置合せ装置11では、各連結部材19が装置本体18に対して上下方向に相対移動したり傾動したりすることにより、位置合せ体20が装置本体18に対して相対移動する。そのため、位置合せ装置11の下方に配置されたワークWにおける被測定穴16の軸線S1が、測定用ゲージ14における測定子36の軸線S2に対して傾いていたり、位置ずれしていたりする場合においても、ワークWに対して位置合せ体20を容易に位置合わせすることができる。すなわち、測定子36が前記被測定穴16内に挿入される場合、及び測定子36を前記被測定穴16から離間させる場合に、該測定子36は、前記被測定穴16の内側面16aに沿って円滑に摺動する。そのため、測定子36及びワークWに傷がつくことを良好に抑制できる。従って、位置合せ装置11の位置合せ体20を該位置合せ体20の下方に配置されたワークWに対して容易に位置合わせさせることができる。
(2)位置合せ装置11及び測定用ゲージ14がワークWに向けて下方に移動する場合に、位置合せ体20及び測定用ゲージ14は、第1空気供給装置(移動抑制手段)27によって各連結部材19の移動が抑制されることにより、装置本体18に対する相対移動が抑制される。そのため、測定用ゲージ14の測定子36を安定した支持状態でワークWの被測定穴16内に容易に挿入することができる。
(3)位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動を抑制する場合には、第1空気供給装置(流体供給部)27から加圧空気(流体)が各収容室22内に供給される。一方、位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動を許容する場合、第1空気供給装置27からの加圧空気の供給を停止させるという非常に簡単な方法で、各連結部材19の上端部21に対する付勢を止めることができる。そのため、測定子36をワークWの被測定穴16内から抜く際に、測定子36は、前記被測定穴16の内側面16aに沿って円滑に摺動することになる。すなわち、ワークW及び測定子36に傷をつけることを抑制できる。
(4)もし仮に流体供給部が各収容室22内にオイルなどの液状の流体を供給する構成とした場合、装置本体18には、各収容室22の開口部22aや各開放用流通路25bから流出した流体を回収するための回収機構(回収トレーなど)を設ける必要がある。すなわち、位置合せ体20の構成が複雑化してしまう。しかし、本実施形態の第1空気供給装置(流体供給部)27からは前記各収容室22内に加圧空気が噴射供給されるため、上述したように位置合せ装置11の構成を複雑化しなくてもよい。すなわち、位置合せ装置11の構成の簡略化に貢献することができる。
(5)位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動を許容する場合、開閉弁(開放手段)Bを開き状態とすることにより、各収容室22内に収容される各連結部材19における上端部21の装置本体18に対する相対移動の自由度が増す。そのため、位置合せ体20及び測定用ゲージ14の装置本体18に対する相対移動を行いやすくすることができる。
(6)位置合せ体20が装置本体18に対して相対移動する場合、各連結部材19の下端部(他端部)28に設けられた球面体(凸球面部)29が各位置合せ体側係止部31の当接面31aに沿って摺動する。そのため、位置合せ体20は、各連結部材19の下端部28に対して円滑に傾動することができる。
(7)各連結部材19に外装されている各コイルスプリング(付勢手段)Cにより、装置本体18及び位置合せ体20は、互いに離間する方向にそれぞれ付勢されている。そのため、昇降装置(移動装置)15の駆動に基づき装置本体18、位置合せ体20及び測定用ゲージ14が移動する際に、位置合せ体20が装置本体18に対して不要に揺れることを良好に抑制できる。
(8)ワークWの被測定穴16が位置ずれしていたり、被測定穴16の軸線S1が測定子36の軸線S2に対して傾いていたり、ワークWの配置位置が測定位置からずれたりした場合においても、該被測定穴16内に測定子36を容易に挿入することができる。すなわち、ワークWに形成された被測定穴16の位置ずれ、及び該被測定穴16の軸線S1の傾き、及びワークWの配置位置のずれに容易に対応することができる。
そのため、前記被測定穴16の内側面16aと測定子36の外側面36bとの間のクリアランスを、測定子36を前記被測定穴16内に手動で挿入していた場合と同程度の間隔に設定することができる。すなわち、従来のエアマイクロ測定装置と比較して、前記被測定穴16の内径の測定誤差を小さくすることができる。
(9)測定用ゲージ14における測定子36の端縁部(外側端部)36aには面取り加工が施されているため、該端縁部36aがワークWの内側縁部17に当接するまで測定子36が下降した場合、該測定子36は円滑にワークWの被測定穴16内に挿入される。従って、測定子36が前記被測定穴16内に挿入される場合に、該測定子36及びワークWに傷がつくことを抑制できる。
(9)測定用ゲージ14は位置合せ体20に対して着脱自在な状態で取着されているため、本実施形態におけるワークWの被測定穴16の内径とは異なる内径を有する被測定穴を測定する場合は、該被測定穴に対応する測定子36を有する測定用ゲージ14に取り替えることで容易に対応することができる。
なお、前記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・前記実施形態において、エアマイクロ測定装置10は、図12に示すように、略円筒形状をなすワークWにおける被測定孔50の内径を測定してもよい。また、雌螺子加工が施された被測定穴の内径を測定してもよい。
・前記実施形態において、測定用ゲージ14は、図13に示すように、略円柱形状をなすワークWの外径を測定するものであってもよい。この場合、測定用ゲージ14には、リング状をなす測定子51が設けられ、ワークWの中心軸線S3と測定子51の軸線S4とは一致する。そして、測定子51の設けられた各ノズル40からワークWの外側面Wbに向けて加圧空気が噴射される。また、このリング状をなす測定子51の内側縁部51aには、斜面状をなすように面取り加工を施すことが望ましい。
・前記実施形態において、測定用ゲージ14は、位置合せ体20から着脱自在な構成でなくてもよい。
・前記実施形態において、測定用ゲージ14における測定子36の端縁部36aには、面取り加工を施さなくてもよい。
・前記実施形態において、エアマイクロメータ12は、流量式のものであってもよいし、真空式のものであってもよいし、流速式のものであってもよい。また、位置合せ装置11には、エアマイクロメータ12ではなく、電気マイクロメータを設けてもよい。
・前記実施形態において、昇降装置15は、ワークWが配置されたステージ13を上昇させることにより、測定用ゲージ14の測定子36とワークWとを接近させるようにしてもよい。
・前記実施形態において、各連結部材19の上下方向における中途位置にフランジ部をそれぞれ設け、該各フランジ部に各コイルスプリングCの下端又は上端を支持させるようにしてもよい。すなわち、位置合せ体20のみを各コイルスプリングCによって下方に付勢するようにしてもよい。また、装置本体18のみを各コイルスプリングCによって上方に付勢するようにしてもよい。
・前記実施形態において、コイルスプリングCは、各連結部材19に外装させるのではなく、該各連結部材19に並設されてもよい。
・前記実施形態において、コイルスプリングCを設けなくてもよい。
・前記実施形態において、各連結部材19の下端部28は、球面体29を設けずに、上端部21に設けられたフランジ部21aと略同一構成のフランジ部を設けた構成であってもよい。この場合、位置合せ体には、各連結部材19の下端部28(フランジ部)が傾動するための収容室が形成されることが望ましい。
・前記実施形態において、開閉弁Bは、流通路25のうち分岐流通路25aに分岐する位置よりも上流側に設けてもよい。この場合、開閉弁Bを収容室22(開放用流通路25b)毎に設けなくてもよい。また、開閉弁B及び各開放用流通路25bは設けなくてもよい。
・前記実施形態において、流体供給部(第1空気供給装置27)は、各収容室22内に任意の流体(例えばオイル)を供給するものであってもよい。ただし、この場合、各収容室22内に供給されたオイルのうち収容室22の開口部22aや開放用流通路25bから流出したオイルを回収するための回収機構(回収トレーなど)を設けることが望ましい。
・前記実施形態において、各連結部材19の上端部21が上方に移動することを抑制する移動抑制手段は、第1空気供給装置27でなくてもよい。すなわち、図14(a)(b)に示すように、油圧シリンダ52を設け、該油圧シリンダ52の下端部52aと前記連結部材19の上端部21との間にばね(移動抑制手段)53をさらに設ける。すると、ばね53の付勢力に基づき、連結部材19の上端部21は、下方に付勢され、上方への移動が抑制される(図14(a)参照)。一方、連結部材19の上端部21に対する下方への付勢力を弱くしたり、零にしたりしたい場合には、油圧シリンダ52の下端部52aを上方に移動させることで対応することができる(図14(b)参照)。
・また、各連結部材19の上端部21を磁性材料にて形成し、本体側係止部23内に電磁石を内装してもよい。この場合、各連結部材19の上端部21の移動を抑制したい場合には、前記電磁石に給電することにより、該電磁石と前記上端部21との磁力に基づき、該上端部21が移動することが抑制されることになる。
・また、図15(a)(b)に示すように、各連結部材19の上端部21は、前記球面体29と同様の球面体54と、該球面体54の外周形状(凸球面状)に対応した凹球面55aを有する係止部55とを備えた構成であってもよい。この場合、各連結部材19の上端部21は、収容室22の側壁に沿って装置本体18に対して上下方向に相対移動(摺動)する。また、装置本体18内には、収容室22の図15(a)における左右両側に油圧シリンダ(移動抑制手段)56を配置して、前記連結部材19の上端部21の上下方向への摺動を抑制する際に、該上端部21を各油圧シリンダ56にて挟圧する。
・前記実施形態において、収容室22は、図14(a)(b)に示すように、収容孔57の上側開口部58を閉塞部材59にて閉塞することにより形成されたものであってもよい。
・前記実施形態において、連結部材19は、3本以外の複数本設けられてもよい。また、連結部材19は1本であってもよい。
・前記実施形態において、位置合せ装置11には、図16(a)(b)に示すように、位置合せ体20の装置本体18に対する相対的な位置ずれを検出するために、装置本体18の下面側に発光部60を設けると共に、位置合せ体20の上面側には、前記発光部60と対応する位置に受光部61を設ける。すなわち、発光部60と受光部61とにより、位置合せ体20の装置本体18に対する相対的な位置ずれを検出するための位置ずれ検出手段が構成される。そして、制御装置41は、受光部61による受光量が所定量(例えば、発光部60からの発光量の90%程度の量)以上である場合には、位置合せ体20が装置本体18に対してほとんど相対移動していないと判断するようになっている。一方、制御装置41は、受光部61による受光量が所定量未満である場合には、位置合せ体20が装置本体18に対して相対移動していると判断するようになっている。そして、制御装置41は、受光部61による受光量が所定量以上となるように、装置本体18を移動させる(図16(b)参照)。この場合、各連結部材19の上端部21は、第1空気供給装置27の駆動に基づき、上方への移動が抑制される。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記位置合せ体が前記装置本体に対して相対移動したことを検出する位置ずれ検出手段と、該位置ずれ検出手段の検出結果に基づき前記装置本体を移動させる制御手段とをさらに備えた請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の位置合せ装置。
本実施形態におけるエアマイクロ測定装置の概略側面図。 (a)は本実施形態における位置合せ装置の平面図、(b)は図2(a)におけるB−B線矢視断面図。 (a)は収容室内において連結部材の上端部が装置本体に対して相対的に上方に移動した様子を示す断面図、(b)は収容室内において連結部材の上端部が傾動した様子を示す断面図。 連結部材の下端部が位置合せ体側係止部の当接面に沿って摺動した様子を示す断面図。 測定用ゲージの測定子がワークの被測定穴内に挿入された様子を示す断面図。 ワークにおける被測定穴の軸線が測定子の軸線に対して傾きを有している場合において、測定子の端縁部がワークの内側縁部に当接した様子を示す断面図。 測定子が被測定穴内に挿入される様子を示す断面図。 測定子が被測定穴内に挿入されて該被測定穴の内径を測定する状態を示す断面図。 ワークにおける被測定穴の軸線と測定子の軸線とがずれている場合において、測定子の端縁部がワークの内側縁部に当接した様子を示す断面図。 測定子が被測定穴内に挿入される様子を示す断面図。 測定子が被測定穴内に挿入されて該被測定穴の内径を測定する状態を示す断面図。 円筒形状をなすワーク内に測定子が挿入された状態を示す概略斜視図。 円柱形状をなすワークの外周を測定する様子を示す断面図。 (a)は別例の移動抑制手段が連結部材における上端部の移動を抑制する様子を示す断面図、(b)は連結部材における上端部の移動を許容した状態を示す断面図。 (a)は他の別例の移動抑制手段が連結部材における上端部の移動を許容した状態を示す断面図、(b)は連結部材における上端部の移動を抑制する様子を示す断面図。 (a)は装置本体に対して位置合せ体が相対移動した状態を示す断面図、(b)は位置合せ体の装置本体に対する変位量に基づき該装置本体が移動した状態を示す断面図。
符号の説明
10…エアマイクロ測定装置、11…位置合せ装置、12…エアマイクロメータ、14…測定用ゲージ、15…昇降装置(移動装置)、16…被測定穴、16a…内側面、18…装置本体、19…連結部材、20…位置合せ体、21…上端部(一端部、係合部)、21b…下面(連結部材における他端部側の面)、22…収容室、22a…開口部、23…本体側係止部、23b…上面(連結部材における一端部側の面)、27…第1空気供給装置(移動抑制手段、流体供給部)、28…下端部(他端部)、29…球面体(凸球面部)、31…位置合せ体側係止部(凹球面部)、36a…端縁部(外側縁部)、40…ノズル、41…制御装置(制御手段)、50…被測定孔、51a…内側縁部、53…ばね(移動抑制手段)、54…球面体(一端部)、55…係止部(一端部)、56…油圧シリンダ(移動抑制手段)、57…収容孔、60…発光部(位置ずれ検出手段)、61…受光部(位置ずれ検出手段)、B…開閉弁(開放手段)、C…コイルスプリング(付勢手段)、W…ワーク、Wb…外側面。

Claims (10)

  1. 装置本体と、該装置本体に連結部材を介して連結される位置合せ体とを備え、前記連結部材は、その一端部が前記装置本体に支持されると共に、その他端部が前記位置合せ体に支持され、該位置合せ体とワークとの位置合わせが行われるように、前記位置合せ体を前記装置本体に対して相対移動させる位置合せ装置であって、
    前記装置本体には、前記連結部材の一端部が遊挿状態で収容される収容室を、該収容室の開口部が前記位置合せ体と向き合う側となるように形成し、該収容室の開口部には、前記連結部材の一端部を抜脱不能な状態で係止する本体側係止部を設け、前記装置本体には前記連結部材の一端部が前記収容室内で前記装置本体に対して相対移動することを抑制するための移動抑制手段を設け、
    前記連結部材には、その一端部に前記本体側係止部に対して一方側から係合する係合部を設け、
    前記位置合せ体には、前記装置本体の前記収容室に対応する位置に前記連結部材の他端部を抜脱不能な状態で係止する位置合せ体側係止部を設け、前記位置合せ体を、前記連結部材の前記装置本体に対する相対移動に基づき、前記連結部材の他端部に対して相対的に傾動させるようにした位置合せ装置。
  2. 前記連結部材の係合部は、その前記連結部材における他端部側の面と前記本体側係止部の前記連結部材における一端部側の面とが密接するように形成されており、前記移動抑制手段には、前記収容室内に流体を供給する流体供給部が設けられている請求項1に記載の位置合せ装置。
  3. 前記流体供給部は、前記収容室内に向けて加圧気体を噴射供給する請求項2に記載の位置合せ装置。
  4. 前記収容室を大気に対して開放するための開放手段をさらに備えた請求項2又は請求項3に記載の位置合せ装置。
  5. 前記連結部材の他端部には、凸球面状をなす凸球面部が設けられると共に、前記位置合せ体側係止部には、前記連結部材における他端部の凸球面部に対応する形状をなす凹球面部が設けられており、該凹球面部を前記凸球面部に摺動自在な状態で係合させるようにした請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の位置合せ装置。
  6. 前記位置合せ体と前記装置本体との間には、付勢力に基づき前記位置合せ体と前記装置本体とを離間させる付勢手段が設けられている請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の位置合せ装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の位置合せ装置と、該位置合せ装置の他方に配置されたワークに形成された孔若しくは穴の内径、又はワークの外径を測定するエアマイクロメータと、前記位置合せ装置の装置本体と前記ワークとを接離方向へ相対移動させるための移動装置とを備え、
    前記エアマイクロメータには、前記孔若しくは穴の内径、又は前記ワークの外径を測定する場合に前記孔若しくは穴の内側面又は前記ワークの外側面に向けて加圧気体を噴射するためのノズルを有する測定用ゲージが設けられ、該測定用ゲージは、前記位置合せ装置における位置合せ体の他端側に取着されるエアマイクロ測定装置。
  8. 前記測定用ゲージにおける他端側の外側縁部又は内側縁部には、面取り加工が施されている請求項7に記載のエアマイクロ測定装置。
  9. 前記測定用ゲージは、前記位置合せ体に対して着脱自在な状態で取着されている請求項7又は請求項8に記載のエアマイクロ測定装置。
  10. エアマイクロメータにおける測定用ゲージのノズルからワークに形成された孔若しくは穴の内側面、又はワークの外側面に向けて加圧気体を噴射することにより、前記孔若しくは穴の内径、又は前記ワークの外径を測定する測定方法であって、
    前記ワークに前記測定用ゲージを接近させることにより、該測定用ゲージにおいて前記ワークに対向する側の外側縁部又は内側縁部と前記ワークとが当接した場合に、前記測定用ゲージを保持する位置合せ装置の位置合せ体を装置本体に対して移動させることにより、前記測定用ゲージとワークとの位置合わせが行われ、その後、前記測定用ゲージを前記孔若しくは穴の内側面、又はワークの外側面に沿ってさらに移動させるようにした測定方法。
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