JP2006284312A - ガルバニ電池式酸素センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ出力が安定しており、酸素に対する応答速度が速いガルバニ電池式酸素センサを提供する。
【解決手段】 容器1内に、金属を含む正極4と、負極7と、正極4及び負極7と接触する電解液10とを備え、正極4の一方の面に電解液10を透過しない酸素透過膜3を重ねて設けたガルバニ電池式酸素センサであって、正極4は、膜状であると共に、電解液10が透過可能な連通孔を有し、一方の面の側で酸素と反応可能に設けてある。
【選択図】 図1

Description

容器内に、金属を含む正極と、負極と、前記正極及び負極と接触する電解液とを備え、前記正極の一方の面に前記電解液を透過しない酸素透過膜を重ねて設けたガルバニ電池式酸素センサに関する。
一般に、ガルバニ電池式酸素センサは、酸素の存在によって正負極間で酸化還元反応を起こさせ酸素濃度を測定するものである。具体的には、外部から酸素が酸素透過膜を透過してセンサ内に入ってくると、酸素は電解液に溶解される。そして、電解液に溶解された酸素は、正極上に移動して還元され、電解液を介して負極を酸化する。これにより、正極から負極に酸素量に応じた電流が流れ、この電流をセンサ出力電圧として測定することによって、酸素濃度が分かる。
このようなガルバニ電池式酸素センサでは、正極として金属片を使用し、正極と酸素透過膜との設置間隔を一定に保ち、正極と酸素透過膜との間に一定の厚みを有する電解液層を形成させる。しかし、外圧の変化等によって電解液層の厚みを一定に保つことは困難であり、センサ出力が不安定になる等の問題が生じていた。
上記問題に対しては、酸素透過膜の一方の面に正極を一体に接合したもの(例えば、特許文献1参照)が検討されている。具体的には、酸素透過膜の一方の面に金をスパッタリングすることによって膜を設ける。これによれば、酸素透過膜と正極とは一体化されているため、外圧の変化に対してもセンサ出力が変化することはない。
特開平6−109694号公報
しかし、酸素透過膜の一方の面に金をスパッタリングによって膜を形成して酸素透過膜と正極とを一体化したガルバニ電池式酸素センサでは、センサを使用している間に酸素透過膜から金のスパッタリングによって形成された膜が剥がれる場合があった。このため、酸素透過膜と金のスパッタリングによって形成された膜との間に電解液が入り込み、センサ出力が不安定になるという問題があった。
また、上記ガルバニ電池式酸素センサでは、酸素透過膜を透過してきた酸素は、金のスパッタリングによって形成された膜の孔にしみ込んだ電解液に溶解され、膜の孔の中で反応する。このため、酸素と反応する面積が小さくなり、酸素を還元する速度、すなわち酸素に対する応答速度が遅くなる虞もあった。
さらに、酸素透過膜に金のスパッタリングをする工程が別途必要になるため、コスト面においても高くなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、センサ出力が安定しており、酸素に対する応答速度が速いガルバニ電池式酸素センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの第1特徴構成は、容器内に、金属を含む正極と、負極と、前記正極及び負極と接触する電解液とを備え、前記正極の一方の面に前記電解液を透過しない酸素透過膜を重ねて設けたガルバニ電池式酸素センサであって、前記正極は、膜状であると共に、前記電解液が透過可能な連通孔を有し、前記一方の面の側で酸素と反応可能に設けてある点にある。
つまり、この構成によれば、電解液が透過可能な連通孔を有する膜状の正極に、酸素透過膜を重ねて設けてあるため、正極と酸素透過膜とを密着させた上で正極と酸素透過膜との間に電解液を滲み出させることができる。そして、外部から酸素透過膜を透過してきた酸素は、正極と酸素透過膜との間に滲み出た電解液に溶解し、直ちに正極の酸素透過膜と密着している側の面で反応する。
したがって、正極と酸素透過膜を略密着させた状態を保ったまま、その界面に電解液を存在させることができ、センサ出力を安定にすることができる。そして、正極における酸素との反応面積が大きくなるため、酸素ガスに対する応答速度を速くすることができる。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの第2特徴構成は、前記正極は、金属箔である点にある。
つまり、この構成によれば、金属箔は、内部に微細な亀裂やピンホールを有するため、電解液を適度に透過させることができる。このため、正極と酸素透過膜とを略密着状態に保ったまま、電解液を介在させることができる。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの第3特徴構成は、前記酸素透過膜は、前記正極を重ねた側の面に親水処理を施してある点にある。
つまり、この構成によれば、酸素透過膜のぬれ性が良くなり、正極を透過した電解液を正極と酸素透過膜との界面に広がらせることができる。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの第4特徴構成は、前記容器は、金属製の容器本体と、当該容器本体と絶縁された金属製の蓋部とを備え、前記正極が前記容器本体に接続し、前記負極が前記蓋部に接続してある点にある。
つまり、この構成によれば、容器本体及び蓋部が正極及び負極の役割を果たすため、センサ内部から正極及び負極に接続するリード線を設ける必要がなくなる。このため、センサの構造を簡略化することができる。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの第5特徴構成は、前記正極は、前記容器本体の内面と当接する当接部を有し、前記正極の他方の面に重ねて設けた集電体を介して前記容器本体と接続してある点にある。
つまり、この構成によれば、集電体を介して、正極と容器本体とを確実に接続することができる。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサは、容器内に、金属を含む正極と、負極と、前記正極及び負極と接触する電解液とを備え、前記正極の一方の面に前記電解液を透過しない酸素透過膜を重ねて設けたガルバニ電池式酸素センサであって、前記正極は、膜状であると共に、前記電解液が透過可能な連通孔を有し、前記一方の面の側で酸素と反応可能に設けてあるものである。これにより、正極と酸素透過膜を略密着させた状態を保ったまま、その界面に電解液を存在させることができるため、正極において、気相(酸素ガス)、液相(電解液)、固相(電極)の三相界面を容易に形成させることができ、センサ出力を安定にすることができる。そして、正極における酸素との反応面積が大きくなるため、酸素ガスに対する応答速度を速くすることができる。
以下、本発明に係るガルバニ電池式酸素センサの一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサは、図1に示すように、直径が13mm、厚みが6mmの所謂ボタン型電池形状の容器1を有している。
容器1は、ステンレス製であり、容器本体1aと蓋部1bとを備えている。容器本体1aには、酸素が容器1の内部に導入できるように、底部の中心部分に2mm径の孔部1cが設けられている。また、蓋部1bの中心部分には、蓋部1bを容器本体1aに取り付けた後に電解液10を注入できるように1mm径の注入口1dが設けられている。尚、容器本体1a及び蓋部1bの材質は、ステンレスに限らず、その他の金属や樹脂を適用することができるが、後述するように容器本体1a、蓋部1bを電極として適用する場合には、金属製であることが好ましく、また金属製であれば樹脂製のものに比べて、内部の電解液10の蒸発を防ぐこともできる。
容器本体1aの底部には、中心部分に2.5mm径の開口部を有するポリエチレン製のシールフィルム2が、その開口部が容器本体1aの孔部1cに合うように設けられており、シールフィルム2の上には、酸素を選択的に透過する、厚み25μmの酸素透過膜3、厚み1μmの膜状の正極4、厚みが0.05mmである輪状の集電体8が順に積層されている。さらに正極4の上面の中央部には、4mm径の不織布状のセパレータ5、押圧部材6、2mm径の開口部を有する9mm径、厚み0.5mmの鉛板である負極7が順に積層され、集電体8の上面にはガスケット9が設けられている。これらは、蓋部1bを取り付けることにより押圧され、互いに密着するように構成されている。尚、蓋部1bは、容器本体1aに被せた後、かしめることによって取り付けることができ、さらには、例えばかしめた後、容器本体1aと蓋部1bとの間にUV接着剤(図示しない)を塗布し、強度を高めることもできる。
また、容器1の内部には電解液10が満たされており、電解液10が常に正極4及び負極7と接触している状態に保たれている。電解液10は蓋部1bを取り付けた後、蓋部1bの注入口1dから注入することにより、容器1の内部に電解液10を満たすことができる。尚、電解液10を注入した後の注入口1dには、蓋部1bと同様の材質の1.1mm径の封入球11が圧入され容器1内は密封されている。さらに、密封度を高めるために、封入球11の上にUV接着剤(図示しない)を塗布し、封入球11を被覆させることもできる。
そして、このような構成により、特に酸素透過膜3と正極4とを密着させる共に、正極4は集電体8を介して容器本体1aと接続でき、負極7は蓋部1bと接続させることができる。これにより、正極4及び負極7に直接接続するリード線を設ける必要が無くなり、リード線と容器1との隙間等から電解液10が漏れる虞もなくなる。そして、容器本体1a及び蓋部1bが正極4及び負極7の役割を果たすため、例えば、酸素濃度計等の既知の回路に本実施形態のガルバニ電池式酸素センサをそのまま嵌め込む等により、容器本体1a及び蓋部1bを回路に接触させて適用することができ、測定装置を簡略化することも可能となる。
正極4は膜状であるため、酸素透過膜3に重ねて設けることにより、正極4と酸素透過膜3とを密着させることができる。正極4としては、金箔、白金箔、銀箔、銅箔等の金属箔を用いることができる。これらの金属箔は、例えば、図2(a)に示す金箔や図2(b)に示す白金箔のように、0.1〜10μm程度の亀裂やピンホール等の連通孔を複数有しており電解液10を適度に透過させることができる。このため、電解液10を、密着した正極4と酸素透過膜3との間にしみ出させることができ、外部から酸素透過膜3を透過した酸素を、正極4の酸素透過膜3側の面において還元することができる。すなわち、正極4と酸素透過膜3とを重ねて設けることにより、連通孔を通して電解液10を適度に透過させることができるため、酸素透過膜3を透過した酸素と共に、固相、液相、気相の三相界面を容易に形成させることができる。このため、酸素との反応面積が広がり、センサの応答速度を速くすることができる。そして、正極4と酸素透過膜3とを略密着状態に保ったまま電解液10を介在させることができ、電解液10が必要以上に入り込んだりして正極4と酸素透過膜3との距離が大きく変化することがなく、センサ出力を安定に保つことができる。
また、正極4は、金属箔の他にも、膜状であると共に電解液10が透過可能な連通孔を有し、酸素透過膜3の側で酸素と反応可能なものであれば適用でき、例えば、膜状基材の上に金等の金属をスパッタリングにより薄膜を形成させた後、膜状基材を部分的に除去したもの等を使用することもできる。
酸素透過膜3は、酸素を選択的に透過し、電解液10を透過しない外部と容器1の内部とを仕切る隔膜である。酸素透過膜3の材質は、電解液10を透過せず、酸素透過性能を有するものであれば、特に限定されず、例えば4フッ化エチレン6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等、従来公知のものが適用可能である。また、本実施形態における酸素透過膜3の正極4側の面には親水処理が施してある。これにより、正極4から滲み出る電解液10との親和性が良くなり、正極4と酸素透過膜3との界面に電解液10が存在し易くなる。
また、シールフィルム2は、必ずしも設ける必要がないが、設けることにより容器本体1及び酸素透過膜3と密着させることができるため、容器本体1の孔部10から入った酸素が、容器本体1と酸素透過膜3との間を拡散することなく、最短距離で酸素透過膜3に導くことができる。
セパレータ5は、電解液10を保持できるものであり、必ずしも設ける必要はないが、正極4の容器本体1aの孔部1cに相当する位置に配置することにより、正極4が酸素と反応する位置に電解液10が常に存在できるようにしてある。本実施形態では不織布状のものを使用しているが、電解液10を保持することができればよく、例えば、スポンジ状のものであってもよい。また、セパレータ5の材質は特に限定されず、例えば、表面をフッ素化処理したフッ素化オレフィン等、従来公知のものが任意に選択可能であり、形状、大きさ等についても特に限定されない。
押圧部材6は、蓋部1bを取付けた際に、容器本体1a、シールフィルム2、酸素透過膜3、正極4を押圧して密着させると共に、負極7と蓋部1bとを密着させるためのものであり、その形状は特に限定されない。また、本実施形態では、電解液10が正極4側と負極7側とを行き来可能にするため、押圧部材6の中央部付近に4つの孔が設けてあるが、これに限らず、電解液10のイオンが行き来できるようにして、正極4と負極7との間に電流が流れるように構成してあればよい。材質は電解液10の種類に応じて選択され、例えば、酸性水溶液の場合にはポリカーボネート、塩基性水溶液の場合にはポリアクリルを使用することができる。
負極7は、蓋部1dの注入口から電解液10を注入する際に、妨げにならないように開口部が設けてある。また、負極7の端部は押圧部材6に外嵌可能に設けられており、センサ組み立ての際、及びセンサの使用の際、負極7が位置ずれしないようにしてある。尚、負極7の形状は、位置が固定され、かつ蓋部1bと接触できるにようにできれば、特に限定されるものではない。また、負極7の材質は、従来公知の負極材料が使用でき、特に本実施形態のように鉛等の卑金属を含むものが好ましく適用できる。卑金属としては、鉛の他、亜鉛、アルミニウム等が例示される。
集電体8は、正極4と容器本体1aとを接続するためのもので、ステンレスによって構成してある。また、集電体8は、正極4と電解液10との接触を妨げないように中空に設けてある。さらに、集電体8は、容器本体1aとより確実に接触できるように、容器本体1aの内面に当接する当接部8aが設けられている。尚、本実施形態では、当接部8aを一つ設ける構成としたが、これに限らず、例えば、複数の当接部8aを設けたり、当接部8aを異なる形状に設けてもよく、また、当接部8aを必ずしも設ける必要はない。また、集電体8の材質は、正極4と容器本体1aとを電気的に接続させることができればよく、ステンレスに限らず、その他の導電体を適用することができる。集電体8の形状については、本実施形態では中空の輪状に設けた例を示したが、複数の開口部を設ける等、正極4と電解液10との接触を妨げず、正極4と容器本体1aとを確実に接続させることができるものであれば、特に限定はされない。
ガスケット9は、蓋部1bを取り付けることにより集電体8を押圧して、正極4と集電体8とを密着させると共に、容器本体1aと蓋部1bとを電気的に絶縁するものである。このため、ガスケット9の材質は、絶縁体である必要があり、例えば、ポリプロピレン等の樹脂を適用することができる。尚、ガスケット9の形状は、集電体8を押圧できると共に、容器本体1aと蓋部1bとを離間させることができれば、本実施形態の形状に限定されるものではなく、任意の形状のものを適用することができる。
電解液10は、塩基性水溶液及び酸性水溶液のいずれも使用することができ、例えば、塩基性水溶液としてKOH水溶液、酸性水溶液としてCHCOOHとCHCOOKとの緩衝溶液のように、従来のガルバニ電池式酸素センサに適用できる電解液10を使用することができる。
尚、その他の構成、機能については、従来公知のガルバニ電池式酸素センサと同様である。そして、本発明に係るガルバニ電池式酸素センサは、既知の回路等に組み込むことにより、酸素濃度計等に適用することができる。
以下、実施例について説明する。
(実施例1)
本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサにおいて、電解液10に酸性水溶液として4モル/LのCHCOOHと4モル/LのCHCOOKとの緩衝溶液を使用し、正極4に金箔、銀箔、白金箔、銅箔をそれぞれ用いた場合について、正極と負極の間に1kΩの抵抗を取り付け、窒素ガス(酸素濃度0%)、酸素濃度9.24%のガス、空気(酸素濃度21%)のそれぞれの雰囲気下において回路上に流れる電流値をセンサ出力として測定した。
その結果、図3に示すとおり、酸素濃度の増加に対して直線的に出力値が増加し、いずれの金属箔においても電極材料として機能することが分かった。
また、電解液10に塩基性水溶液として3モル/LのKOH水溶液を用いた場合についても、同様に測定を行ったが、酸性水溶液を使用した場合と同様の結果が得られた。
(実施例2)
実施例1で使用したガルバニ電池式酸素センサにおいて、正極4に金箔、銀箔、白金箔、銅箔をそれぞれ用いた場合について、雰囲気ガスを空気(酸素濃度21%)から窒素ガス(酸素濃度0%)に置換した際の酸素濃度が90%低下したことを検知するまでの応答時間を測定した。その結果、図4に示すように、いずれの場合もJISで定める酸素センサの90%応答時間である20秒(ひし形で表示)以内であることが分かった。
(実施例3)
実施例1で使用したガルバニ電池式酸素センサにおいて、正極4に金箔を用いた場合について、雰囲気ガスを空気(酸素濃度21%)から酸素濃度9.24%のガスに置換した際に、酸素濃度が18%と検知するまでの応答時間を調べた。その結果、図5に示すように、JISで定める酸素センサの濃度が18%に低下した際の応答時間である5秒(ひし形で表示)よりも速いことが分かった。
(実施例4)
実施例1で使用したガルバニ電池式酸素センサにおいて、正極4に金箔、銀箔、白金箔、銅箔をそれぞれ用いた場合について、二酸化炭素ガスの干渉性を調べるため、雰囲気ガスを空気(酸素濃度21%)から酸素濃度3.5%と二酸化炭素濃度10%とを混合した窒素ガスに置換し、さらに空気(酸素濃度21%)に置換した場合の応答、回復曲線を示した。その結果、図6に示すように、いずれの金属箔を使用した場合であっても、初期のセンサ出力値に回復することが分かった。
(実施例5)
実施例1で使用したガルバニ電池式酸素センサにおいて、正極4に金箔、銀箔、白金箔、銅箔をそれぞれ用いた場合について、空気(酸素濃度21%)に対する出力値の経時変化を調べた。その結果、図7に示すようにいずれの場合も比較的安定な出力を維持しており、特に金箔及び白金箔を使用した場合に、より安定した出力を維持することが分かった。
〔別実施形態〕
上記実施形態では、正極4と負極7との間に、セパレータ5及び押圧部材6を設けたが、図8に示すように、セパレータ5及び押圧部材6の代わりに、スポンジ等の吸水材12を備えることとしてもよい。また、本実施形態では、吸水材12を用いることに伴い、負極7の形状を蓋部1bによって固定されるように円板状に設けてある。
この場合、予め電解液10を含ませた電解液保持材12を配置することにより、後から電解液10を注入する手間を省くことができる。このため、蓋部1bの注入口1d、及び封入球11も不要となり構成を簡略化することができる。尚、その他の構成は、上記実施形態と同様である。
また、吸水材12は、スポンジに限らず、吸水性能を有するものであれば適用でき、不織布等を適用することができる。
尚、本実施形態においては、吸水材12を1つの部材から構成する場合を例に示したが、2つ以上の吸水材12を、重ねて設けてもよい。
本発明に係るガルバニ電池式酸素センサは、従来のガスセンサ、ガス警報器、ガス測定器等に適用することができる。
本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサの概略図 金属箔の表面の状態を示す写真 本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサの直線性を示すグラフ 窒素ガスに対する90%応答時間を示すグラフ 酸素濃度18%に対する応答時間を示すグラフ 二酸化炭素ガスに対する干渉性を示すグラフ 空気(酸素濃度21%)に対する出力値の経時変化を示すグラフ 別実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサの概略図
符号の説明
1 容器
3 酸素透過膜
4 正極
7 負極
8 集電体
10 電解液

Claims (5)

  1. 容器内に、金属を含む正極と、負極と、前記正極及び負極と接触する電解液とを備え、前記正極の一方の面に前記電解液を透過しない酸素透過膜を重ねて設けたガルバニ電池式酸素センサであって、
    前記正極は、膜状であると共に、前記電解液が透過可能な連通孔を有し、前記一方の面の側で酸素と反応可能に設けてあるガルバニ電池式酸素センサ。
  2. 前記正極は、金属箔である請求項1に記載のガルバニ電池式酸素センサ。
  3. 前記酸素透過膜は、前記正極を重ねた側の面に親水処理を施してある請求項1または2に記載のガルバニ電池式酸素センサ。
  4. 前記容器は、金属製の容器本体と、当該容器本体と絶縁された金属製の蓋部とを備え、前記正極が前記容器本体に接続し、前記負極が前記蓋部に接続してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のガルバニ電池式酸素センサ。
  5. 前記正極は、前記容器本体の内面と当接する当接部を有し、前記正極の他方の面に重ねて設けた集電体を介して前記容器本体と接続してある請求項4に記載のガルバニ電池式酸素センサ。
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