JP2006284268A - プリント基板検査装置 - Google Patents

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Kazuhiro Goi
一宏 五井
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Abstract

【課題】プリント基板測定装置は、測定の際に測定箇所の位置決めが必要である。従来のプリント基板では目視ができず位置決めが困難で、両面プリント基板のような測定点が両面にわたる場合の測定に対応していない。
【解決手段】各種のモデルのプリント基板を検査する、プリント基板検査装置であって、一対からなり、間隔を調整する手段をもってプリント基板の一部を挟み、前記プリント基板を固定するベースと、前記ベースに取り付けられた外部測定装置への接続部位と、前記ベースに固定された前記プリント基板の実装面の任意の位置に移動し、固定可能な、可変移動手段を備え、設置時、測定時の目視及び、前記プリント基板の両面にわたる測定を可能とすることを特長とするプリント基板検査装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種プリント基板の測定が容易なプリント基板検査装置に関するものである。
図7は従来のPCB検査装置31の原理を説明するための概略的な斜視図であり、図8は従来のPCB検査装置の要部のプローブ32の正面図である。
従来のPCB検査装置31は、PCB33のパターン面の下側から垂直方向にプローブ32を選択的にアップダウン連接させて、PCB33から発生した信号を測定装備に連結させる装置を提供するものである。これは多様な種類のPCBを検査するに極めて容易である。
すなわち、従来のPCB検査装置においては、プローブ32をベース34と別個に構成する。図7に示すように、ベース34は、磁性体を接着/分離可能な金属板から構成され、前記ベース34の上面には、別体のプローブ32が必要に応じて任意の位置へ変更可能に、かつプローブピン35の下段にはインシュレータ36によりカバリングされるマグネット37を一体的に構成した可変固定手段Gが、設けられ、前記プローブピン35の下端部には、測定システムと連結されるコード35aを結線する。
前記プローブ32の可変固定手段Gを構成するマグネット37としては、電磁石(electromagnet)又は永久磁石(permanent magnet)を必要に応じて適宜選択して使用できる。この際、ベース34も、単純な金属板だけでなく、プローブ32に対応して電磁石、永久磁石に入れ替えて使用することができる。
又、可変固定手段Gを構成するマグネット37に代えて、真空パッド(図示せず)をプローブ32の下端に取り付け、ベース34を多孔板で構成して、通常の真空吸着器により、真空パッドをベース34上面の一定の位置から可変的に移動させて再配置する手段を採用してもよい。
一方、上記のように構成される従来のPCB検査装置31は、特定のモデルのPCBを検査プログラムにX、Y座標にて入力して登録させた後、PCBのアートワーク図を入力して、測定点を指定して特定のPCBモデルを登録した後、PCB検査を行うようになる。PCBのモデルの変更時には、変更されたPCBのモデルさえ選択すれば、ベース34が下降してプローブ32をロボットアーム38、39のロボットハンド38aによってクランピングした後、設定された位置へ移動してからアンクランピングして、プローブ32を変更されたモデルの測定点に再配置するようになる。
この類のPCB検査用ソフトウェア及びプロープ32を移動して再配置するためのロボットアーム38、39及びロボットハンド8a等は周知のものなので詳細な説明は省略する。
上記のように実施される従来のPCB検査装置は、各種の電子製品用PCB33を電子製品のケースに組み立てるに先だって、正常作動の可否をテストするために用いられるものであり、PCBの測定点は各PCBのモデル毎に相違し、測定点の個数も相違する。
従来のPCB検査装置は、PCBの測定点に接触するプローブ32が、ベース34から独立的に移動可能な構造になっているため、PCBモデルの変更時には、モデル変更登録さえすればロボットアーム38、39のロボットハンド38aによって、プローブ32が設定の測定点へ移動するようになる。これは、従来のPCB検査装置のプローブ32が、プローブピン35の下端にベース34の一定のポイントに固定される及び移動可能な構造を持っているから可能である。
すなわち、プローブピン35の下段は、電磁石や永久磁石等のマグネット37又は真空パッド等の可変固定手段Gからなり、これに対応するベース34は磁性体を結合/分離可能な単純金属板、又は多様な磁性体、又は真空吸着器に連結される多孔板等からなっていることから、ロボットアーム38、39のロボットハンド38aがプローブ32をクランピングして、変更された測定点へ簡単に移動し再配置することができるものである。
更に、プローブ32の位置が変更された後には、プローブ32は設定された位置を磁力又は真空吸着器の吸着力により定位置を保持するので、変更されたPCBモデルを迅速且つ正確に検査できるものである。
特開平10−253720号公報
プリント基板測定装置は、プリント基板を測定する際に、プローブ32をプリント基板上の目的の位置に移動させる位置決めを行う。従来のPCB検査装置では、X、Y座標を入力することでこの位置決めを行う。このX、Yを求める際、プローブ32の位置はベース34が同じ面にあるために目視することは出来ず困難を伴う。
また、下から支えるという構造上、両面プリント基板のように測定点が両面に渡る場合に用いることができない。
各種のモデルのプリント基板を検査する、プリント基板検査装置であって、
一対からなり、間隔を調整する手段をもってプリント基板の一部を挟み、前記プリント基板を固定するベースと、
前記ベースに取り付けられた外部測定装置への接続部位と、前記ベースに固定された前記プリント基板の実装面の任意の位置に移動し、固定可能な、可変移動手段を備え、
設置時、測定時の目視及び、前記プリント基板の両面にわたる測定を可能とすることを特長とする。
本発明では、プローブピンをプリント基板に対し一端からアームを用いて固定することにより、目視をしながら容易にプローブピンを設置できるようにし、測定効率の向上を図った。
また、プリント基板の固定方法として、両側から挟む構成をとることにより、重力に左右されず、どの向きにも置くことができ、両面プリント基板に対しても区別なく両面を測定することが可能になった。
本発明の請求項1に記載の発明は、各種のモデルのプリント基板を検査する、プリント基板検査装置であって、一対からなり、間隔を調整する手段をもってプリント基板の一部を挟み、前記プリント基板を固定するベースと、前記ベースに取り付けられた外部測定装置への接続部位と、前記ベースに固定された前記プリント基板の実装面の任意の位置に移動し、固定可能な、可変移動手段を備え、設置時、測定時の目視及び、前記プリント基板の両面にわたる測定を可能とするものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明装置の実施の形態の一例を示す概略的な斜視図である。
これら図面に基づき本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明のプリント基板検査装置は、プリント基板3のパターン面の片側及び、両側から、プローブ2を選択的に連結させて、プリント基板3から発生した信号を測定装備に連結させる装置を提供するものである。これにより、多種多様なプリント基板の測定が容易に行える。
本発明では1a、1bの二つの部分からなるベース1を用いて両側から挟むことでプリント基板3を固定する。
プリント基板3の測定部位に連結させるプローブピン4は、伸縮アーム5により回転土台6に連結される。これにより、測定点を目視しながらプローブピン4を測定部位に連結させることができ、位置決めが正確かつ迅速に行える。
図において、1は、ベースであり、二つの部位1aと1bより構成される。形状は、プリント基板3を挟めるように、プリント基板3と同程度の長さ、例えば長さ20cmほどの直方体で構成される。プリント基板3をその間に挟むため、内側は絶縁体より構成される。本検査装置は、このベース1にプリント基板3を固定するため、このベース1を周囲に固定する必要がある。ただし、プリント基板3とベース1が固定できれば、位置関係は変わらないので、ベース1の外部への固定に精度は要求されない。固定は1aと1bのうちどちらでもよいが、以降支柱2を伴う1aを固定することにして説明する。ガムテープによる固定や、机上においた万力による固定等が考えられる。
2は、ベース1に固定された支柱である。機能は回転土台及び、装置接続端子を備えることで、形状にとらわれない。図1ではベース1とは分けてあるが、ベース1と一体に形成することもでき、ベース1に直接備える場合は必ずしも必要としない。
3は、測定するプリント基板である。ベース1が支えることができる限り自由な大きさの基板を測定可能である。また、ベース1に挟むという構成をとるため、一端に電子部品のない数ミリのスペースをもつプリント基板を想定する。この条件を満たす限り、その実装面が片面、両面であるかにとらわれない。形状も直方体である必要はない。
4は、測定点に接触させるプローブピンである。その詳細を図2に示す。13はプローブピン4の土台となるプローブピン土台である。伸縮アーム5に直接固定されている。10は測定部位に直接触れる導電体からなる測定点接触ピンである。この測定点接触ピン10からの信号が、プローブピン土台13を通じて伸縮アーム5へ流れる。11は測定点接触ピン10に固定されているプローブピン用バネで、これを矢印Eの方向へ縮めることにより、測定点接触ピンはプローブピン土台13の溝へ押し込まれ、格納することができる。通常は、伸びた状態であり、測定点接触ピン10をプリント基板3へ押し付ける役割を果たす。12はプローブピン格納取っ手である。プローブピン用バネ11に固定されており、これにより、測定点接触ピン10に、直接触れずにプローブピン用バネ11を容易に押さえ、格納することができる。これらの構造により、位置決めで移動させる際、プリント基板3上の他の部品への接触を避けることができる。
5は、伸縮アームであり、回転土台6とプローブピン4に接続している。細長い棒状の構造をとり、伸ばした際にプリント基板3全面を十分おおえる長さを持つ。全体又は、少なくとも内部は導電体の材質からなり、プローブピン4より受けた信号を、装置接続端子7へ伝える。伸縮の機構の例を図3に示す。伸縮アーム前段14、伸縮アーム後段15からなり、両者の間に摩擦があり、伸縮アーム後段15を矢印Fの方向へ動かす。このとき手で動かすことは可能だが自然に伸縮することはない。具体的には、伸縮アーム後段15の外径を伸縮アーム前段14の内径よりもわずかに小さくすることで、伸縮アーム前段14の内部に格納する、という構造が考えられる。これにより、伸縮アーム5の長さを目的に合わせて調節することができる。
6は、伸縮アーム5を支柱2に固定し、回転の支えとなる土台である。この支えのもとで、伸縮アーム5を任意の角度に回転させることができ、伸縮アーム5の伸縮の動きと合わせて、盤面の自由な位置にプローブピン4を移動させることができる。機能としては、回転土台6自体が導電体か、又は一部導電体の部位を持ち、伸縮アーム5の一端で信号を受け装置接続端子7へ伝える。回転を固定する手段としては、図4のようにネジを回転面と垂直方向の力を調整する機構が考えられる。また、6a、6bが示すように、支柱からの距離に差を設けることで、伸縮アームを設置する際にお互いに接触せず自由な配置が可能である。測定終了時は伸縮アーム5を支柱2に沿った位置に格納することで、プリント基板3の着脱を容易に行える。
7は、測定装置のプローブ等を接続させるための装置接続端子である。伸縮アーム5より導体で接続されていて、プリント基板3上の信号を取り出すことが出来る。
プリント基板3をベース1に固定する機構の例を図5、図6に示す。ベース幅調整ネジ8を矢印Aの方向へ回すことにより、1a、1bをつなぐベース幅調整機構(ネジ)9が矢印Bの方向へ回転し、1bを矢印C、Dの方向へ動かし、1a、1bの間隔を調整することが出来る。
また、この例では4〜7はそれぞれ二つずつ、二点の測定が可能であるが、この数は限定しない。また、支柱2を両側に作ることで、両面の測定点を固定、計測することが可能である。
以上のように構成された本実施の形態について、以下その動作について説明する。
手順1:ベース幅調整ネジ8を回し、ベース幅調整機構9へ回転を伝えることで、ベース1a、1bの間隔を矢印C方向に、測定対象のプリント基板3の厚さより大きく広げる。プリント基板3を、1aと1bの間に入れた状態で、再度ベース幅調整ネジ8を回転させることにより、矢印Bの方向へ1aと1bの幅を狭め、プリント基板3をベース1へ固定する。
手順2:伸縮アーム5を用い、プリント基板3上の目的の測定点にプローブピン4を連結させる。この操作には、伸縮アーム5の回転土台6に対する回転と、伸縮により実現される。まず、回転土台6に固定されている伸縮アーム5を、伸縮アーム固定ネジ16を緩めることで、回転可能な状態にする。その後、目的の方向に伸縮アーム5を矢印Fの方向に動かす。再度、伸縮アーム固定ネジ16を締めることで、伸縮アーム5を回転土台6へ固定する。また、長さを調整するためには、伸縮プローブ前段14より、伸縮プローブ後段15を長さを調整しながら引き出す。これらの操作の間、プローブピン3のプローブピン格納取っ手11を抑えておき、プリント基板上の他の端子に触れないよう注意する。
手順3:手順2を繰り返し目的の測定点すべてにプローブピン3を連結させる。
手順4:測定装置を操作して、例えばプローブを装置接続端子7に連結させる。
手順5:測定装置を用いて計測を行う。
手順6:他の部位の測定を行う場合、手順2より手順5を繰り返す。
手順7:すべての測定を終えたら、測定装置、この場合はプローブを装置接続端子7より分離する。
手順8:プリント基板の取り外しを容易に行うため、伸縮アーム固定ネジ16を緩め、伸縮アーム5を回転可能な状態にし、伸縮アーム5を測定前の位置、この例の場合、支柱2に重なる部分まで移動させ、伸縮アーム固定ネジ16を締める。この間、プローブピン4をプローブピン格納取っ手11を押さえて、プリント基板3に接触しないようにする。
手順9:ベース幅調整ネジ8を回し、ベース幅調整機構9へ回転を伝えることで、ベース1a、1bの間隔を矢印C方向に、測定対象のプリント基板3の厚さより大きく、ベース1のプリント基板3の固定をはずし、プリント基板3を取り出す。
本発明にかかるプリント基板検査装置は、アームによるプローブの固定により、目視しながらの測定が容易に行え、アームを一対のベースそれぞれに設けることで、両面を迅速に測定するという用途にも利用できる。
本発明の一実施形態を示す概略的な斜視図 本発明の一実施形態における伸縮アームの構造図 本発明の一実施形態におけるプローブピン断面図 本発明の一実施形態における支柱側面図 本発明の一実施形態におけるベース固定方法説明のための正面図 本発明の一実施形態におけるベース固定時の部品の動作を示す概略図 従来のPCB検査装置の一実施形態を示す概略的な斜視図 従来のPCB検査装置の一実施形態における、主構成要素のプローブの一部切欠正面図
符号の説明
1 ベース
2 支柱
3 プリント基板
4 プローブピン
5 伸縮アーム
6 回転土台
7 装置接続端子
8 ベース幅調整ネジ
9 ベース幅調整機構
10 測定点接触ピン
11 プローブピン用バネ
12 プローブピン格納取っ手
13 プローブピン
14 伸縮アーム前段
15 伸縮アーム後段
16 伸縮アーム固定ネジ

Claims (1)

  1. 各種のモデルのプリント基板を検査する、プリント基板検査装置であって、
    一対からなり、間隔を調整する手段をもってプリント基板の一部を挟み、前記プリント基板を固定するベースと、
    前記ベースに取り付けられた外部測定装置への接続部位と、前記ベースに固定された前記プリント基板の実装面の任意の位置に移動し、固定可能な、可変移動手段を備え、
    設置時、測定時の目視及び、前記プリント基板の両面にわたる測定を可能とすることを特徴とするプリント基板検査装置。
JP2005102165A 2005-03-31 2005-03-31 プリント基板検査装置 Pending JP2006284268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112285523A (zh) * 2019-07-24 2021-01-29 北京振兴计量测试研究所 一种混合集成电路检测系统及方法
CN112986632A (zh) * 2019-12-12 2021-06-18 陈冠宏 安装座装置及探针台

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