JP2006283512A - 防音壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない構成部材で防音パネルを容易且つ安価に製作できると共に、中空体内への吸音材の装入を容易にできる等、防音パネルの組み立てを容易にできるようにする。
【解決手段】 中空体20内に吸音材21を装入して成る防音パネル6を備え、中空体20は前後の一方側に吸音材21を装入可能な開放部30を有し且つ吸音材21を収容し得る前後方向の深さを有する第1部材23と、第1部材23の開放側に接合手段47を介して接合され且つ開放部30を閉鎖する第2部材25とを備える。また中空体20は幅方向の一方側に接合用の嵌合凸部33を、他方側に嵌合凸部33に対応する接合用の嵌合凹部34を夫々長手方向に備える。両部材23,25の少なくとも一方の外側に音を乱反射させる凹凸状の乱反射面43を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、防音フェンス等に使用する防音壁に関するものである。
道路、鉄道等の路肩に設置する防音壁、住宅地等の境界に設置する防音フェンスには、中空体内にロックウール、グラスウール等の吸音材を装入した防音パネルが使用されている。
例えば、道路、鉄道等の路肩に設置する防音壁は、前面板、背面板及び側面板で左右方向に長い箱状の中空体を構成し、その中空体の内部に吸音材を充填した防音パネルを使用し、この防音パネルを上下方向に複数段重ねている(特許文献1)。
また住宅地等の境界に設置する防音フェンスは、上下一対の横框間に、内部に吸音材が充填された防音パネルを配置している。そして、その防音パネルは、上下一対の横框と、この両横框間に配置された前面板及び背面板と、この前面板、背面板間に介在され且つ内部を上下方向に複数個の中空室に区画する区画板とにより中空体を構成し、前面板及び背面板の上下両端を各横框の溝に挿入すると共に、区画板により前面板と背面板とを固定し、各中空室にグラスウール等の吸音材を挿入している(特許文献2)。
特開2004−132018号公報 特開2004−308178号公報
前者の防音壁は、左右方向に長い箱状の中空体を使用しているため、その開放端側から中空体内に吸音材を押し込みながら挿入する必要がある。このため中空体の長さが長い場合には吸音材の挿入作業が煩雑であり、特に押し込み時の加圧等によって吸音材が中空体内で座屈して局部的に集中する等のムラが生じ易く、吸音材を均一に充填し難い欠点がある。
また後者の防音フェンスでも、区画板により前面板と背面板とを固定し、その区画板により区画された各中空室に吸音材を挿入しているため、前者の防音壁と同様の問題がある。しかも、後者の防音フェンスでは、防音パネルの構成部材が非常に多くコスト的に高くなる等の問題がある。
本発明は、このような従来の要請に鑑み、少ない構成部材で防音パネルを容易且つ安価に製作できると共に、中空体内への吸音材の装入を容易にできる等、防音パネルの組み立てを容易にできる防音壁を提供することを目的とする。
本発明は、中空体20内に吸音材21を装入して成る防音パネル6を備えた防音壁において、前記中空体20は前後の一方側に前記吸音材21を装入可能な開放部30を有し且つ前記吸音材21を収容し得る前後方向の深さを有する第1部材23と、該第1部材23の開放側に接合手段47を介して接合され且つ前記開放部30を閉鎖する第2部材25とを備えている。
前記両部材23,25の少なくとも一方に、その上下両端側から相手側に向かって屈曲する上壁部27及び下壁部28を一体に備えてもよい。前記両部材23,25の少なくとも一方の外側に音を乱反射させる凹凸状の乱反射面43を形成してもよい。前記中空体20は幅方向の一方側に接合用の嵌合凸部33を、他方側に前記嵌合凸部33に対応する接合用の嵌合凹部34を夫々長手方向に備え、前記嵌合凸部33は前記両部材23,25の少なくとも一方に形成され又は前記両部材23,25に跨がって形成され、前記嵌合凹部34は前記両部材23,25の少なくとも一方に形成され又は前記両部材23,25に跨がって形成されたものでもよい。前記両部材23,25の少なくとも一方に、相手側へと突出して前記中空体20の内部を幅方向に複数個の空間に区画する区画リブ52を長手方向に一体に備え、前記空間に前記吸音材21を配置してもよい。
本発明では、少ない構成部材で防音パネルを容易且つ安価に製作できると共に、中空体内への吸音材の装入を容易にできる等、防音パネルの組み立てを容易にできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明に係る防音壁を防音フェンスに利用した第1の実施例を例示する。
この防音フェンスは、図1(A)(B)に示すように左右方向に配置された上下一対の横框1と、左右両端及び左右方向の中間で上下一対の横框1間に配置された縦框2と、横框1及び縦框2間に配置されたパネル壁3とを備え、支柱4に取り付け金具5を介して取り付けられている。なお、パネル壁3は左右に2組あるが、1組でも良い。
パネル壁3は図2〜図6に示すように、所定の上下幅と左右長さとを有する複数個の防音パネル6を備え、この各防音パネル6を上下方向に接合して構成されている。そして、このパネル壁3は、その上下両端及び左右両端に固定された取り付け板7,8を介して、上下一対の横框1及び左右一対の縦框2に取り付けられている。
上下の各横框1は図2〜図5に示すようにパネル壁3側が開放する形状であって、例えば角筒状等の横框本体部9と、この横框本体部9のパネル壁3側に長手方向に一体に形成された前後一対の前後壁10とを備え、その両前後壁10の開放端側の内面に、前後に相対向する取り付け溝11が長手方向に形成されている。そして、上下の各横框1には、取り付け溝11を介して取り付け板7が結合されている。各取り付け板7は横框本体部9から前側に突出する突出部12と、パネル壁3と反対側に配置された前後一対の突条部13とを長手方向に備え、その各突条部13が横框1の取り付け溝11に挿入され、各横框1の開放側を塞ぐように配置されている。
左右両端及び中間の各縦框2は図2、図4、図6に示すように、横框1と略同一の前後幅を有する角筒状等の縦框本体部14と、この縦框本体部14のパネル壁3側から前側へと突出する突出部15と、この突出部15の前端側及び縦框本体部14の後端側からパネル壁3側へと突出する前後一対の挟持縁2aとが長手方向に形成され、その前後の挟持縁2a間に、パネル壁3の端部が取り付け板8を介して嵌合されている。
各縦框本体部14のパネル壁3側の面には、このパネル壁3と反対側に凹入する凹部16が、パネル壁3と反対側の面には、パネル壁3側に凹入する凹部17が夫々長手方向に形成されている。また縦框本体部14内にはネジ螺合部18が長手方向に形成されいる。そして、中間の縦框2は背中合わせ状に当接して2本配置され、その両凹部17間にゴム、その他の弾性材からなる弾性気密材19が配置されている。
各防音パネル6は図2〜図6に示すように中空体20と、この中空体20の内部に装入されたロックウール、グラスウール等の吸音材21とを備えている。吸音材21は防水性を有する合成樹脂製フィルム、シート等からなる保護袋22内に収容されており、その吸音作用により音を極力減衰させるように、中空体20内の略全体に略均一に装入されている。なお、保護袋22は吸音材21への水等の浸透を防止できるものであればよい。
中空体20は図2〜図7に示すように、後側に吸音材21を装入可能な開放部30を有し且つ吸音材21を収容し得る前後方向の深さを有する前面部材23と、この前面部材23の開放部30側に上下一対の係合手段24を介して接合され且つ開放部30を閉鎖する背面部材25とを備えている。なお、前面部材23により第1部材が、背面部材25により第2部材が夫々構成されている。
前面部材23は前面側の前壁部26と、この前壁部26の上下両端側から相手側の背面部材25側に向かって後側に屈曲する上壁部27及び下壁部28と、上壁部27及び下壁部28の後端から上下方向の内側に屈曲する上下一対の接合縁29とを一体に備え、その上下の接合縁29間が開放部30となっている。前壁部26は前下り状に傾斜する左右方向の傾斜部31と、この傾斜部31の下側で前側に突出する左右方向の凸部32とを上下に複数組備えたガラリー状であり、その傾斜部31及び凸部32によって、前方からの音を乱反射させる乱反射面43が凹凸状に形成されている。
中空体20の幅方向の一方側である下壁部28には接合用の嵌合凸部33が、他方側である上壁部27には嵌合凸部33に対応する接合用の嵌合凹部34が夫々長手方向に一体に形成されると共に、上壁部27の内側に嵌合凹部34に対応して内側にネジ螺合部34aが長手方向に一体に形成されている。そして、上下に隣接する防音パネル6は、上側の防音パネル6の嵌合凸部33をその下側の防音パネル6の嵌合凹部34に嵌合させて、その両者間にゴム、その他の弾性材からなる弾性気密材19を介在して接合されている。
下壁部28の前端側には、上側の防音パネル6の嵌合凸部33を下側の防音パネル6の嵌合凹部34に嵌合させたときに、下側の防音パネル6の前壁部26の上端に前側から重なる前重なり部35が長手方向に形成されている。嵌合凸部33及び前重なり部35の下端は略同一高さであり、パネル壁3の下端の防音パネル6は、嵌合凸部33及び重なり部35がその下側の取り付け板7に当接する。なお、下端の防音パネル6とその下側の取り付け板7との間にゴム、その他の弾性材からなる弾性気密材を介在してもよい。
背面部材25は略平坦な平板状であって、この背面部材25の前面部材23側である前面には、その上下両端から内側に離れた位置に上下の各接合縁29に対応して係合爪36及び係合突部37が長手方向に一体に形成されている。係合突部37は下向きに鉤状に屈曲し、下側の接合縁29に上側から係脱自在に係合する。
係合爪36は前端上側に案内面を有し、係合突部37を下側の接合縁29に係合させた状態で、その係合部分を支点として背面部材25の上部側を前面部材23側へと押圧したときに弾性変形して、前面部材23の上側の接合縁29に下側から係合可能である。なお、上側の接合縁29と係合爪36、下側の接合縁29と係合突部37により上下一対の係合手段24が夫々構成されている。この係合手段24は、左右方向に相対的に摺動させることにより、係合状態を解除可能である。
背面部材25の上端部には、係合爪36の上側に前側寄りの段差部38が長手方向に形成され、また下端部には下側の防音パネル6の背面部材25の段差部38を背面側から押さえる押さえ部39が長手方向に形成されている。なお、前面部材23、背面部材25の上下両端は略一致している。
各パネル壁3の左右両側には、図2、図4に示すように上下方向の各防音パネル6に跨がって取り付け板8が上下方向の略全長に配置されている。各取り付け板8は各防音パネル6の中空体20のネジ螺合部34aに螺合するネジ40により各防音パネル6に固定されている。なお、取り付け板8には、ネジ40の頭部の前後両側にリブ41が上下方向に一体に形成されており、この取り付け板8を縦框2の前後一対の挟持縁2a間に嵌合させたときに、そのリブ41が縦框2の凹部16に嵌合して前後方向の迷路を形成するようになっている。
パネル壁3の上下両側には、中間の縦框2、左右の各パネル壁3の両側を経て左右両端の縦框2に跨がって取り付け板7が左右方向に配置され、縦框2のネジ螺合部18に螺合するネジ42により各パネル壁3の左右両側の縦框2に固定されている。なお、各取り付け板7は、タッピングネジ等のネジにより、各パネル壁3の左右方向の中間部に固定してもよい。但し、この場合には、吸音材21の保護袋22を損傷しないような長さのネジを用いることが望ましい。上下の各横框1、各取り付け板7の左右両端には、その小口側を覆う端部キャップ44,45が装着され、ネジ等で固定されている。
防音パネル6の組み立てに際しては、先ず前面部材23にその背面側の開放部30からグラスウール等の吸音材21を装入する。この場合、前面部材23の背面側にその左右方向の略全体にわたって開放部30があり、その開放部30から前面部材23内に吸音材21を装入すればよいので、吸音材21の装入が非常に容易であると共に、中空体20内での吸音材21の偏り等のムラを防止できる。
次に背面部材25の係合突部37を前面部材23の下側の接合縁29に係合させた後、その係合部分を支点として背面部材25を前面部材23側へと回動させる。これによって係合爪36が弾性変形して上側の接合縁29に係合するため、前面部材23と背面部材25とを容易に接合でき、吸音材21の装入が容易であることと相まって、簡単な作業で防音パネル6を容易に組み立てることができる。
また中空体20は、背面側に開放部30を有する前面部材23と、その開放部30を塞ぐ背面部材25とを備え、その両者を上下一対の係合手段24で係合させて接合しているため、中空体20を2部材で構成でき、その構造が非常に簡単であり、防音パネル6を低コストで容易に製作できる利点がある。しかも背面部材25の荷重がかかる下部側を鉤状の係合突部37とし、上部側を弾性変形可能な係合爪36としているので、係合手段24で前面部材23と背面部材25とを接合しているにも拘わらず、係合爪36に必要以上の荷重がかかるようなことがなく、係合手段24の損傷等を極力防止できる。
各パネル壁3の組み立て時には、弾性気密材19を介在しながら、下側の防音パネル6の嵌合凹部34内に上側の防音パネル6の嵌合凸部33を嵌め込み、所定段数の防音パネル6を上下に連結する。この場合、各防音パネル6は左右両側の取り付け板8を介して上下に固定する。例えば、最下部の防音パネル6の両側に取り付け板8をネジ40で固定しておき、下側の防音パネル6上に次の防音パネル6を嵌合する都度、上側の防音パネル6をネジ40で取り付け板8に固定しながら、順次各防音パネル6を連結して行く。
各パネル壁3の組み立てが完了すれば、左右のパネル壁3の両側に縦框2を配置した状態となるので、中間で2本の縦框2を背中合わせ状に当接させて、その状態で上・下の取り付け板7と各縦框2とをネジ42により固定する。この場合、中間の2本の縦框2間、上側の取り付け板7と最上位の防音パネル6間等に必要に応じて弾性気密材19を介在する。そして、上下の各取り付け板7の突条部13を各横框1の取り付け溝11に相対的に挿入する。
このような構成のパネル壁3では、少ない構成部材で防音パネル6を容易且つ安価に製作できると共に、中空体20内への吸音材21の装入を容易にできる等、防音パネル6の組み立てを容易にできる。また孔等のない前面部材23と背面部材25とにより中空体20を構成し、その内部に吸音材21を挿入する一方、前面部材23の前壁部26に音の乱反射面43を凹凸状に形成しているので、各防音パネル6の前面部材23、背面部材25の遮音作用、乱反射面43の乱反射作用、吸音材21の減衰作用等によって、パネル壁3の前側からの外部音を防音できる。また各防音パネル6の嵌合部分、縦框2相互間に弾性気密材19を介在する等、必要箇所に弾性気密材19を設けているため、その隙間から音が侵入するようなこともない。
防音パネル6の接合状態において、上側の防音パネル6の前面部材23の下端側に前重なり部35があり、この前重なり部35が下側の防音パネル6の前面部材23の上端に前側から重なっているため、上下の防音パネル6の接合部分を前側から覆い見栄えを良好にできる。また上側の防音パネル6の背面部材25の押さえ部39が下側の防音パネル6の背面部材25の段差部38に背面側から重なっているため、最上位以外の防音パネル6において、背面部材25に後方への外力が加わるような場合でも、係合爪36が弾性変形して上側の接合縁29から外れるようなことはない。
グラスウール等の吸音材21は保護袋22内に収容しているため、前面部材23内への吸音材21の装入作業が容易であると共に、吸音材21による雨水等の水分の吸収を極力防止でき、吸音材21の水分の吸収に伴う吸音効果の低下を防止できる。また降雨後の水の切れも良好である。
図8(A)(B)は本発明の第2の実施例を例示する。吸音材21は図8(A)に示すように保護袋22に入れない状態で中空体20の上壁部27、下壁部28間に装入してもよいし、図8(B)に示すように中空体20の内面形状にそってその内部空間の略全体に充填してもよい。このように吸音材21は、中空体20の上下、左右の略全体にわたる状態に装入できれば、どのような装入形態を採用してもよい。なお、保護袋22はなくてもよい。
図9は本発明の第3の実施例を例示する。前面部材23及び背面部材25は、その前壁部26及び後壁部50が前後方向の外側へと膨らむように湾曲しており、また前壁部26にはその湾曲方向に複数個の湾曲凸部26aが長手方向に形成され、その前面が乱反射面43となっている。後壁部50は平滑な湾曲面となっている。
このように前面部材23、背面部材25は円弧状に湾曲させてもよい。なお、この実施例では、前面部材23、背面部材25が共に円弧状に湾曲しているが、背面部材25を平坦状にしてもよいし、背面部材25を前面部材23と同形状にしてもよい。また前面部材23と背面部材25との曲率を同じにしてもよいし、変えてもよい。
図10(A)〜(C)は本発明の第4の実施例を例示する。前面部材23と背面部材25との接合手段47は、第1の実施例に例示する係合手段24の他、この図10(A)〜(C)に示すように構成してもよい。図10(A)の接合手段47は、前面部材23側の開放部30の上下両側に設けられた上下一対の接合縁29と、背面部材25の前面部材23側に設けられ且つ各接合縁29に対して開放部30側から係合する上下一対の係合爪36とを備えた係合手段24により構成されている。この場合には、背面部材25を前面部材23に対してその後方から接合できる。
図10(B)(C)の接合手段47は、前面部材23側の開放部30の上下両側に設けられた上下一対の接合溝48と、背面部材25の前面に設けられ且つ各接合溝48に対して左右方向に摺動自在に嵌合する上下一対の接合突条49とを備えている。接合溝48、接合突条49の向き等が多少異なるが、何れの場合にも、前面部材23の接合溝48に対して背面部材25の接合突条49を左右方向に挿脱でき、前面部材23と背面部材25とを容易に接合可能である。
なお、背面部材25は前面部材23の開放部30を覆う程度の大きさとし、接合突条49を接合溝48に挿入したときに、前面部材23の上下の接合縁29間に嵌合し且つその背面が接合縁29の背面と略面一状になるようにしてもよい。
図11(A)〜(D)は本発明の第5の実施例を例示する。前面部材23、背面部材25は、この図11(A)〜(D)に示すように構成してもよい。即ち、中空体20は前面部材23、背面部材25の少なくとも一方に、上下両側から相手側に向かって屈曲する上壁部27及び下壁部28を一体に備えておればよく、また嵌合凸部33、嵌合凹部34は前面部材23と背面部材25との少なくとも一方に形成するか、前面部材23と背面部材25との両者に跨がって形成してもよい。
図11(A)の中空体20では、前面部材23は前面に乱反射面43を有する凹凸形状の前壁部26により略全体が構成され、背面部材25は後壁部50と、この後壁部50の上下両側から前面部材23側へと屈曲する上壁部27、下壁部28とが一体に形成され、その上壁部27と下壁部28との前端側が開放部30となっている。そして、上壁部27及び下壁部28の前端に上下の接合縁29が設けられ、また前後方向の中間に嵌合凹部34及び嵌合凸部33が設けられている。前面部材23は上下一対の係合手段24を介して背面部材25に接合されている。なお、この場合には、前面部材23が第2部材となり、背面部材25が第1部材となる。
図11(B)の中空体20は、前面部材23、背面部材25にその前壁部26、後壁部50の上下両側から相手側へと屈曲する上壁部27、下壁部28が一体に形成され、その相対向する側が開放部30となっている。前面部材23と背面部材25は、その上壁部27、下壁部28の対向端側で接合溝48、接合突条49等からなる接合手段47により接合されている。そして、中空体20の上壁部27及び下壁部28に、前面部材23と背面部材25とに跨がって嵌合凹部34、嵌合凸部33が形成されている。
図11(C)の中空体20は、上壁部27に嵌合凸部33が、下壁部28に嵌合凹部34が夫々形成されている。図11(D)の中空体20は、上壁部27に前後方向に複数個、例えば2個の嵌合凹部34が、下壁部28に前後方向に複数個、例えば2個の嵌合凸部33が夫々形成されている。
図12(A)〜(C)は本発明の第6の実施例を例示する。中空体20の幅が大きい場合には、この図12(A)〜(C)に示すように前面部材23と背面部材25との少なくとも一方に、相手側へと突出して中空体20の内部を幅方向(上下方向)に複数個の空間に区画する1個又は複数個の区画リブ52を長手方向に一体に備え、その区画リブ52により区画された各空間に吸音材21を配置している。このようにすれば、中空体20の幅が大きい場合にも、幅の狭い吸音材21を使用でき、また中空体20内での吸音材21の移動を確実に阻止できる。
図12(A)の中空体20は、前面部材23に上壁部27と下壁部28とがあるため、前面部材23の前壁部26の略中央から背面部材25側へと突出する区画リブ52が設けられている。図12(B)の中空体20は、前面部材23及び背面部材25の両方に上壁部27と下壁部28とがあるため、その両者の前壁部26、後壁部50の略中央から相手側へと突出する区画リブ52が設けられている。図12(C)の中空体20は、背面部材25に上壁部27、下壁部28があるため、背面部材25の後壁部50の略中央に区画リブ52が設けられている。なお、区画リブ52は前面部材23、背面部材25の内、上壁部27、下壁部28がある側に設けるのが望ましいが、上壁部27、下壁部28に関係なく設けてもよい。
図13、図14は本発明の第7の実施例を例示する。この防音フェンスのパネル壁3は、縦長状の防音パネル6を使用して、その防音パネル6を左右方向に複数個接合したものでもよい。このような防音パネル6の場合にも、前面部材23の幅方向の両側(左右両側)に、背面部材25側へと屈曲する側壁部53を設け、その一方の側壁部53に嵌合凹部34を、他方の側壁部53に嵌合凸部33を夫々設ける等すれば、各実施例と同様に実施することが可能である。なお、前面部材23の前壁部26は波板状になっている。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施することができる。例えば、各実施例では防音フェンスに使用する場合について説明したが、道路の路肩等に設置する防音壁の他、建物の雨戸、玄関ドア等に組み込む防音壁としても利用可能である。
中空体20を構成する第1部材と第2部材との2部材の内、その少なくとも第1部材が前後の一方側に吸音材21を装入可能な開放部30を有し且つ吸音材21を収容し得る前後方向の深さを有するものであればよい。従って、前面部材23が吸音材21を収容し得る前後方向の深さを有する構造でもよいし、背面部材25に吸音材21を収容するようにしてもよいし、前面部材23と背面部材25との両者に跨がって吸音材21を収容するようにしてもよい。また前面部材23、背面部材25に開放部30を設けた場合、その開放部30は吸音材21の前後方向の装入に支障のない大きさであれば十分である。
接合手段47は、中空体20を構成する2部材を容易に接合できる形式のものであれば十分である。しかし、実施上からは、係合爪36等の係合部と、接合縁29等の被係合部とを備えた係合手段24のように、互いに接合関係にある接合部、被接合部が前面部材23、背面部材25の2部材と一体に形成されており、ネジ等の別部品を使用せずに接合できるものであることが望ましい。
音の乱反射面43は、前面部材23と背面部材25との少なくとも一方の外側にあれば十分である。例えば、道路と敷地との境界に設置した防音フェンスにおいて、道路側からの音を遮蔽する場合には、実施例のように前面部材23に乱反射面43を設ければよいが、敷地内の音が外部に伝わらないように遮蔽する場合には、背面部材25に乱反射面43を設ければよい。また前面部材23、背面部材25の両側に乱反射面43を設けてもよい。更に乱反射面43の凹凸形状は、意匠性等を考慮しながら、異なる方向の面が複数できるようにすればよい。乱反射面43は、凹凸形状を有するシート体、その他の材料を前面部材23、背面部材25の外表面に装着して形成してもよい。
前面部材23、背面部材25はアルミ系の押し出し型材が適当であるが、合成樹脂製、板金製等でもよい。吸音材21は保護袋22に収容することが望ましいが、保護袋22を省略してもよい。また中空体20内に雨水等が侵入し難い構造の場合には、フィルム、その他の保護シートで吸音材21を覆うようにしてもよい。
(A)は本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの正面図、(B)はその平面図である。 本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの要部の分解斜視図である。 本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの縦断面図である。 本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの正面断面図である。 (A)(B)は本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの要部の拡大縦断面図である。 本発明の第1の実施例を示す防音フェンスの要部の拡大横断面図である。 本発明の第1の実施例を示す中空体の断面図である。 (A)(B)は本発明の第2の実施例を示す防音パネルの縦断面図である。 本発明の第3の実施例を示す中空体の断面図である。 (A)〜(C)は本発明の第4の実施例を示す中空体の断面図である。 (A)〜(D)は本発明の第5の実施例を示す中空体の断面図である。 (A)〜(C)は本発明の第6の実施例を示す防音パネルの縦断面図である。 本発明の第7の実施例を示す防音フェンスの正面図である。 本発明の第7の実施例を示す防音パネルの横断面図である。
符号の説明
6 防音パネル
20 中空体
21 吸音材
30 開放部
23 前面部材(第1部材)
25 背面部材(第2部材)
27 上壁部
28 下壁部
33 嵌合凸部
34 嵌合凹部
43 乱反射面
52 区画リブ

Claims (5)

  1. 中空体(20)内に吸音材(21)を装入して成る防音パネル(6)を備えた防音壁において、前記中空体(20)は前後の一方側に前記吸音材(21)を装入可能な開放部(30)を有し且つ前記吸音材(21)を収容し得る前後方向の深さを有する第1部材(23)と、該第1部材(23)の開放側に接合手段(47)を介して接合され且つ前記開放部(30)を閉鎖する第2部材(25)とを備えていることを特徴とする防音壁。
  2. 前記両部材(23)(25)の少なくとも一方に、その上下両端側から相手側に向かって屈曲する上壁部(27)及び下壁部(28)を一体に備えたことを特徴とする請求項1に記載の防音壁。
  3. 前記両部材(23)(25)の少なくとも一方の外側に音を乱反射させる凹凸状の乱反射面(43)を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の防音壁。
  4. 前記中空体(20)は幅方向の一方側に接合用の嵌合凸部(33)を、他方側に前記嵌合凸部(33)に対応する接合用の嵌合凹部(34)を夫々長手方向に備え、前記嵌合凸部(33)は前記両部材(23)(25)の少なくとも一方に形成され又は前記両部材(23)(25)に跨がって形成され、前記嵌合凹部(34)は前記両部材(23)(25)の少なくとも一方に形成され又は前記両部材(23)(25)に跨がって形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の防音壁。
  5. 前記両部材(23)(25)の少なくとも一方に、相手側へと突出して前記中空体(20)の内部を幅方向に複数個の空間に区画する区画リブ(52)を長手方向に一体に備え、前記空間に前記吸音材(21)を配置したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の防音壁。
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