JP2006283210A - パール調印刷用紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原紙3の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる白色顔料塗工層1を設け、その上にパール顔料と水溶性高分子接着剤を主成分とするパール顔料塗工層2を塗工した印刷用紙において、パール顔料を塗工した面が、JIS Z8741で規定される光沢度の値が5%〜15%であり、かつ一定光量の光を45度で入射し45度で受光する正反射光を測定する際に、あおり角を4度の角度を取ったときの数値があおり角0度のときに得られる数値の40〜90%の範囲であることを特徴とするパール調印刷用紙。
【選択図】 図1
Description
〈白色顔料塗工層の調整〉
重質炭酸カルシウム(商品名「FMT―90」、ファイマテック(株)製)、70質量部、軽質炭酸カルシウム(商品名「TP−221」、奥多摩工業(株)製)20質量部、合成シリカ(商品名「ミスカシルP―527」、水澤化学(株)製)、10質量部に対し、酸化デンプン(商品名「MS−4600」、日本食品加工(株)製)を5質量部、スチレン−ブタジエンラテックス(商品名「スマーテックスPA―3803」、日本A&L(株)製)を18質量部からなる白色顔料塗工液を作成した。
パール顔料としてシルバーパールである酸化チタン被覆マイカ、粒子径10〜120μm(商品名「イリオジン100」、メルクジャパン(株)製)を100質量部に対し、完全ケン化型ポリビニルアルコール(商品名「PVA―2117」、クラレ(株)製)を40質量部添加し、架橋剤として炭酸ジルコニウムアンモン(商品名「ジルコゾールAC−7」、第一稀元素化学工業(株)製)、3質量部添加し、パール顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に白色顔料塗工層を乾燥質量10g/m2となるように塗工し、さらにその上にパール顔料塗工層を乾燥質量で2g/m2塗工し、パール調印刷用紙を作成した。
〈パール顔料塗工層の調整〉
パール顔料としてシルバーパールである酸化チタン被覆マイカ、粒子径10〜120μmの商品名「イリオジン100、メルクジャパン(株)製」)、100質量部に対し、酸化デンプン(商品名「MS―4600」、日本食品加工(株)製)、5質量部、完全ケン化型ポリビニルアルコール(商品名「RS−2117」、クラレ(株)製)を30質量部添加し、架橋剤として(商品名「オルガチックスTC−310」、松本製薬工業(株)製)3質量部添加し、パール顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に実施例1と同様の白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工し、さらにその上にパール顔料塗工層を乾燥質量で1g/m2となるように塗工し、パール調印刷用紙を作成した。
〈パール顔料塗工層の調整〉
パール顔料としてシルバーパールである酸化チタン被覆マイカ(商品名「イリオジン100」メルクジャパン(株)製)を95質量部に対し、コロイダルシリカ(商品名「スノーテックスUP」、日産化学(株)製)5質量部、酸化デンプン(商品名「MS−4600」、日本食品加工(株)製)5質量部、シラノール変性ポリビニルアルコール(商品名「R−1130」、クラレ(株)製)を40質量部添加し、パール顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に実施例1と同様の白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工し、さらにその上にパール顔料塗工層を1.5g/m2となるように塗工し、パール調印刷用紙を作成した。
〈パール顔料塗工層の調整〉
パール顔料としてシルバーパールである酸化チタン被覆マイカ(商品名「イリオジン100」、メルクジャパン(株)製)100質量部に対し、完全ケン化型ポリビニルアルコール(商品名「R―117H」、クラレ(株)製)を60質量部添加し、架橋剤として炭酸ジルコニウムアンモン(商品名「ジルコゾールAC−7」、第一稀元素化学(株)製)、を3質量部添加し、パール顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に実施例1と同様の白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工し、さらにその上にパール顔料塗工層を1.5g/m2となるように塗工し、パール調印刷用紙を作成した。
〈白色顔料塗工層の調整〉
カオリン(商品名「UW−90」、エンゲルハード(株)製)を70質量部、軽質炭酸カルシウム(商品名「TP−123」、奥多摩工業(株)製)を30質量部に対し、酸化デンプン(商品名「MS―4600」、日本食品加工(株)製)を5質量部、スチレン−ブタジエンラテックス(商品名「スマーテックスPA−3803」、日本A&L(株)製)15質量部を添加し、白色顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工した以外は、実施例3と同様の方法にてパール調印刷用紙を作成した。
〈白色顔料塗工層の調整〉
重質炭酸カルシウム(商品名「FMT―90」ファイマテック(株)製)を60質量部、軽質炭酸カルシウム(商品名「Brilliant−15」、白石工業(株)製)を40質量部に対し、酸化デンプン(商品名「MS―4600」、日本食品加工(株)製)を5質量部、スチレン−ブタジエンラテックス(商品名「LX−459」、日本ゼオン(株)製)15質量部を添加し、50%濃度の塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工した以外は、実施例1と同様の方法にてパール調印刷用紙を作成した。
パール顔料塗工層に使用するパール顔料としてゴールド系酸化チタン被覆マイカ(商品名「イリオジン210」、メルクジャパン(株)製)を使用した以外は実施例1と同様の方法でパール調印刷用紙を作成した。
〈パール顔料塗工層の調整〉
パール顔料(商品名「イリオジン100」、メルクジャパン(株)製)100質量部に対し、ポリビニルアルコール5質量部、スチレン−ブタジエンラテックス(商品名「L7430」、旭化成(株)製)50質量部、架橋剤として炭酸ジルコニウムアンモン(商品名「ジルコゾールAC−7」、第一稀元素工業(株)製)3質量部添加し、パール顔料塗工液を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に白色顔料塗工層を乾燥質量で10g/m2となるよう塗工した以外は、実施例1と同様の方法にてパール調印刷用紙を作成した。
パール顔料塗工層の塗布量を5g/m2にした以外は、実施例3と同様の方法でパール調印刷用紙を作成した。
実施例1と同様にパール顔料塗工層を塗工した後、さらに表面処理層としてジアルデヒドスターチを0.3g/m2塗工しパール顔料印刷用紙を作成した。
坪量108g/m2の原紙の片面に白色顔料塗工層を塗工せず、パール顔料層を2g/m2となるように塗工した以外は実施例1と同様にパール調印刷用紙を作成した。
JIS P8148に準じた方法にてパール顔料塗工層が塗工されている面の白色度を測定した。
JIS Z8741に準じた方法にてパール顔料塗工層が塗工されている面の60度光沢度を測定した。
ゴニオフォトメーター GP−200(村上色彩(株)製)を用いて、パール顔料塗工層に光源が当たるように試料台に試料を設置した。まずおあり角0度の時に入射角45度とし、受光角を30度〜60度の間で最も反射率が高くなる角度で正確に光量が測定できるように光量を調節し、受光角30度〜60度の間の反射率を測定した。さらにあおり角を4度つけ、0度と同じ光量で同じ箇所を測定した。あおり角0度の時に最も反射率が高くなった受光角であおり角4度の反射率を測定し、あおり角4度の時の値を0度の時の値で割ったものを測定値とした。異なる10点の測定値の平均値を評価の数値とした。
RI−I型印刷機(明製作所(株)製)を用い、ハイエコー シアン(東洋インキ(株)製)をインキ量0.5mlを用いてパール顔料塗工層が形成されている面に印刷を行い、その印刷面を目視にて以下のように評価を行い、○以上を合格とした。
◎:印刷物にパール顔料の影響が全くない。
○:印刷物にパール顔料の影響が見られるが、色再現性は良い。
△:印刷物にパール顔料の影響がみられ、やや色再現性が悪い。
×:印刷物にパール顔料の影響が見られ、色再現性は非常に悪い。
RI−I型印刷機(明製作所(株)製)を用い、ハイエコー ブラック(東洋インキ(株)製)をインキ量0.6mlを用いてパール顔料塗工層が形成されている面に印刷を行い、5分後、20分後、40分後、60分後のそれぞれの時間に、白紙の転写紙に乾燥していないインキを転写させ、その濃淡によって印刷時におけるインキの乾燥性を確認した。○以上を合格とした。
◎:乾燥性が非常に良く、印刷作業性に全く問題がない。
○:乾燥性が良く、印刷作業性には問題がない。
△:乾燥性が悪く、十分な乾燥時間を要す。
×:乾燥性が非常に悪く、次行程の作業に支障をきたす。
2: パール顔料塗工層
3: 原紙
S: パール顔料印刷用紙
O: 測定点
I: 入射光
Rs: 反射光
θ: 入射角
φ: 反射角
ζ: あおり角
Claims (7)
- 原紙(3)の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる白色顔料塗工層(1)を設け、その上にパール顔料と水溶性高分子接着剤を主成分とするパール顔料塗工層(2)を塗工した印刷用紙において、パール顔料を塗工した面が、JIS Z8741に準じて測定される光沢度の値が5%〜15%であり、かつ一定光量の光を45度で入射し45度で受光する正反射光を測定する際に、あおり角を4度の角度を取ったときの数値があおり角0度のときに得られる数値の40〜90%の範囲であることを特徴とするパール調印刷用紙。
- パール顔料を塗工した面がJIS P8148で規定されるISO白色度の値が85%以上であることを特徴とする請求項1に記載のパール調印刷用紙。
- パール顔料塗工層に使用されるパール顔料がシルバー系パール顔料であることを特徴とする請求項1または2に記載のパール調印刷用紙。
- 水溶性高分子接着剤がポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパール調印刷用紙。
- パール顔料塗工層(2)中における水溶性高分子接着剤の添加率が、30〜70質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパール調印刷用紙。
- パール顔料塗工層(2)の塗布量が0.5〜3g/m2であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパール調印刷用紙。
- 白色顔料塗工層(1)に珪素を含む物質が添加されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のパール調印刷用紙。
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