JP2006282838A - 重荷重タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 初期から長期走行後にいたるまでの破断物性を向上させ、耐チッピング性を改善した重荷重タイヤトレッド用ゴム組成物の提供。
【解決手段】 天然ゴム及び/又は合成ポリイソプレンゴムを主体とした加硫可能なゴム100重量部、窒素吸着比表面積が70m2/g以上のカーボンブラック及び/又はシリカ30〜80重量部並びに有機酸コバルト塩をコバルト元素として1.0重量部以下含んでなる重荷重タイヤ用ゴム組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は重荷重タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤに関し、更に詳しくは破断物性を向上させた耐チッピング性に優れた重荷重タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤに関する。
非舗装道路などの悪路走行向けの重荷重用タイヤの、例えばキャップトレッドやベーストレッドは、耐チッピング性能向上のために、破断物性の向上が求められており、特に走行初期から長期走行後までにわたる破断物性の向上が求められている。従来は加硫促進剤、イオウ、カーボンブラック等の補強剤を減量させることが用いられているが、いずれの手法も破断伸びは向上するが、硬度も低下してしまったり、また、耐老化性は向上しなかったりする。
従って、本発明の目的は、天然ゴム及びポリイソプレンゴムを主体とした重荷重タイヤトレッド用ゴム組成物の破断物性を向上させ、耐チッピング性を改善することにある。
本発明に従えば、天然ゴム及び/又は合成ポリイソプレンゴムを主体とした加硫可能なゴム100重量部、窒素吸着比表面積が70m2/g以上のカーボンブラック及び/又はシリカ30〜80重量部並びに有機酸コバルト塩をコバルト元素として1.0重量部以下含んでなる重荷重タイヤ用ゴム組成物並びにそれを用いた空気入りタイヤが提供される。
本発明によれば、天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴムを主体とした重荷重タイヤトレッド用ゴム組成物に、有機酸コバルト塩を、さらに有機酸コバルト塩と架橋構造に炭素−炭素結合を導入する架橋剤を配合することによって、破断物性を向上させ、さらには初期から長期走行後にいたるまでの破断物性を向上させ、耐チッピング性を改善することができる。このように、有機酸コバルト塩と架橋剤の併用したゴム組成物を重荷重用タイヤのキャップやベーストレッドに使用することは従来知られていない。
本発明者らは前記課題を解決することを目的として、開発をすすめた結果、キャップトレッド及びベーストレッドに、用いる天然ゴム及び/又はポリイソプレンを主体としたゴム組成物に、有機酸コバルト塩を、好ましくは有機酸コバルト塩と架橋構造に炭素−炭素結合を導入する架橋剤とを併用することによって、初期から長期走行後にいたるまでの破断物性を向上させ、耐チッピング性を改善することに成功した。
本発明者らの研究によれば、有機酸コバルトを配合することで、初期の破断物性が向上する。さらに、有機酸コバルトと架橋構造に炭素−炭素結合を導入する架橋剤を配合することによって、耐老化性が向上し、初期から長期走行後にいたるまで破断物性が向上することを見出した。
本発明のゴム組成物には天然ゴム及び/又は合成ポリイソプレンゴムを主体とした加硫可能なゴムをゴム成分として用いるが、天然ゴム/ポリイソプレンがゴム全体の60重量%以上であるのが好ましい。その他のゴムとしては、例えばポリブタジエン、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム等を用いることができる。
本発明のゴム組成物には、カーボンブラック及び/又はシリカをゴム100重量部に対し合計30〜80重量部、好ましくは40〜70重量部配合する。この合計配合量が少ないと耐摩耗性が不足するので好ましくなく、逆に多いと発熱性が悪化するので好ましくない。使用するカーボンブラックはJIS K6217に準拠して測定した窒素吸着比表面積(N2SA)が70m2/g以上、好ましくは80〜160m2/gのものを使用する。この値が低いと耐摩耗性が不足するので好ましくない。
本発明によれば、ゴム100重量部に対し、有機酸コバルト塩をコバルト元素として1.0重量部以下即ち0より多く1.0重量以下の量、好ましくは0.001〜0.8重量部配合する。この配合量が多いと硬さが低下するので好ましくない。このような有機酸コバルト塩としては、例えばナフテン酸コバルト、トール油酸コバルト、ネオデカン酸コバルト、オルトホウ酸コバルト、アセチルアセトネートコバルトなどを用いることができる。
本発明のゴム組成物には架橋構造に炭素−炭素結合を導入することができる架橋剤を0.1〜5.0重量部、好ましくは0.2〜3.0重量部配合する。この配合量が少ないと耐老化性向上の効果が不十分なので好ましくなく、逆に多いと破断伸びが不足するので好ましくない。
本発明において使用することができる架橋構造に炭素−炭素結合を導入することができる架橋剤としては1,6−ビス(N,N’−ジベンジルチオカルバモイルドチオ)−ヘキサン〔(C65CH22N−(C=S)−S−S−(CH26−S−S−(C=S)−N(C65CH2)〕などのヘキサメチレン系化合物や、ジハロゲン化合物とアルカリ金属の多硫化物とを非相溶混合溶媒中で反応させることによって得られる以下の式(I)で表わされる環状ポリスルフィドなど(例えば特開2002−293783号公報参照)をあげることができる。
Figure 2006282838
本発明に係るゴム組成物には、前記した必須成分に加えて、前記特定のカーボンブラックやシリカ以外のその他の補強剤(フィラー)、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、可塑剤などのタイヤ用、その他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる添加剤は一般的な方法で混練して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
実施例1〜4及び比較例1〜3
サンプルの調製
表Iに示す配合において、加硫促進剤と硫黄を除く成分を1.8リットルの密閉型ミキサーで3〜5分間混練し、165±5℃に達したときに放出してマスターバッチを得た。このマスターバッチに表Iに示す加硫促進剤と硫黄をオープンロールで混練し、ゴム組成物を得た。
次に得られたゴム組成物を15×15×0.2cmの金型中で150℃で30分間加硫して加硫ゴムシートを調製し、以下に示す試験法で加硫ゴムの物性を測定した。結果は表Iに示す。
ゴム物性評価試験法
破断伸び(EB):JIS K6251に準拠して測定し、比較例1の値を100として指数表示した。この値が大きいほど優れている。
硬さ:JIS K6301に準拠して測定し、比較例1の値を100として指数表示した。この値が大きいほど優れている。
チッピング評価:各コンパウンドをトレッド部に使用したサイズ11R22.5の空気入りタイヤを作製し、積載重量20トンの車に装着して舗装路及び非舗装路を含む道路を約6ヶ月間約80,000km走行した後に、タイヤトレッドの外観を、比較例1の値を5(基準)として5点法にて評価した。この数字が小さい方がチッピングが少なく、外観が良好なことを示す。
Figure 2006282838
表I脚注
天然ゴム:STR20
カーボンブラック:昭和キャボット(株)製ショウブラックN110(N2SA=144m2/g)
シリカ:東ソー・シリカ(株)製ニップシールAQ
有機酸コバルト塩:大日本インキ化学工業(株)製ナフテン酸コバルト(コバルト含有率10%)
ガムロジン:荒川化学工業(株)製中国ロジンWW
老化防止剤:FLEXSYS製SANTOFLEX 6PPD
酸化亜鉛:正同化学工業(株)製酸化亜鉛3種
ステアリン酸:日本油脂(株)製ビーズステアリン酸
加硫促進剤:FLEXSYS製SANTOCURE TBBS
硫黄:鶴見化学工業(株)製金華印油入微粉硫黄
架橋剤:BAYER製Vulcren KA9188
(C65CH22N(C=S)SS(CH26SS(C=S)N(CH2652
表Iの結果から明らかなように、実施例1及び2の有機酸コバルト塩を本発明の配合範囲内の量で使用した場合には、硬さと破断伸びの両方が大きくなり、耐チッピング性が向上したのに対し、有機酸コバルト塩を本発明の範囲を超える配合量で使用した比較例2では破断伸びは大きくなるが、硬さが低くなるために、耐チッピング性能の向上が小さい。
有機酸コバルト塩と架橋剤の両方を本発明の範囲内の配合量で併用した実施例3及び4では硬さと破断伸びの両方が大幅に増加し、耐チッピング性が大幅に向上したのに対し、有機酸コバルト塩と架橋剤とを併用したが、両方とも本発明の範囲を超えて配合した比較例3では、破断伸びが低下し、耐チッピング性は改善されなかった。
以上の通り、天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴムを主体とした重荷重タイヤトレッド用ゴム組成物に有機酸コバルト塩、好ましくは有機酸コバルト塩と架橋構造に炭素−炭素結合を導入することができる架橋剤を配合することによって初期から長期走行後にいたるまでの破断物性を向上させ、耐チッピング性を改善することができる。

Claims (3)

  1. 天然ゴム及び/又は合成ポリイソプレンゴムを主体とした加硫可能なゴム100重量部、窒素吸着比表面積が70m2/g以上のカーボンブラック及び/又はシリカ30〜80重量部並びに有機酸コバルト塩をコバルト元素として1.0重量部以下含んでなる重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  2. 前記加硫可能なゴム100重量部に対し、架橋構造に炭素−炭素結合を導入することができる架橋剤0.1〜5.0重量部を更に含む請求項1に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の重荷重タイヤ用ゴム組成物を用いた重荷重用空気入りタイヤ。
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JP2008111014A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤベーストレッド用ゴム組成物
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