JP2006282663A - 美容用送達システムおよびこの製造のための方法 - Google Patents

美容用送達システムおよびこの製造のための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 美容用製品またはクレンジング製品において使用するための、多糖類−ゼイン複合体、有益成分および可塑剤を含んだ有益成分送達システムを提供すること。
【解決手段】 この送達システムは、有益成分の安定性を向上させると同時に、人の皮膚のような基質に製品を塗ったときに剪断をきっかけとして有益成分を放出することが備わっている。有益成分送達システムの調製のためのプロセスもまた提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、美容用製品またはクレンジング製品において使用されるための有益成分送達システムに関する。特に、本発明は、この組成物が人体の表面に擦り付けられたときに破裂し、これによりこの中に含まれる有益成分が放出されるような美容用組成物において使用されるための剪断感受性小球の形態にある送達システムに関する。
美容用組成物に組み込まれたおよび/または美容用組成物を通して人体の外表面に送られる多くの有益成分(例えば、日焼け防止剤、美白剤、保湿剤、皮膚軟化剤、香料、芳香剤、オイルなど)が存在する。このような組成物に関しては、これらの有益成分の多くがこの組成物の他の成分と反応し、これにより組成物中での安定性が制限されるということに問題がある。このような問題は、カプセル化技法を介して有益成分を組み込むことにより、過去において克服されてきた。この技法は、有益成分が、組成物の他の反応性成分と使用時まで接触しないことを確実なものとする。特に、剪断感受性カプセルが開発され、この剪断感受性カプセルは、通常の製造条件、輸送条件および保管条件の下で、カプセルが原型を保ち、破裂または分解しないように設計されている。しかし、使用の際、組成物が所望の基質上で剪断がかけられたとき(例えば、組成物が皮膚の上に擦り付けられたとき)、カプセルが破裂し、有益成分を放出する。こうして、カプセルにより使用の時点までの望ましい安定性が得られる。
特許文献1(Alkermes、1992)は、少なくとも1つのタイプのプロラミンを含有するプロラミン溶液と、このプロラミン溶液と限られた相溶性を有する第2の液体とを接触させる工程を含むタンパク質マイクロスフィアの製造方法を記述している。この公開文献は、生分解性マイクロカプセルの調製に関するもので、剪断感受性カプセルは提供していない。
特許文献2(XC Corp.、2001)は、熱ゲル化多糖類および水性媒体を含む組成物を大気にスプレーして、空中でゲル化された微粒子を作ることにより調製される熱ゲル化多糖類の微粒子について記述している。この公開文献は、ゲルクロマトグラフィー用途のための特定のサイズおよび特性を有するビーズの調製に関するもので、美容用途に適したビーズについては記述していない。さらに、当該ビーズは、剪断に耐えるように調製されている。
特許文献3(資生堂、2001)は、毛髪または皮膚を手入れするための外部トリートメント組成物について記述している。当該外部トリートメント組成物は、(i)マイクロカプセルが(ii)多価アルコールの中に入っている必須成分を含む含水組成物を含有し、このマイクロカプセルは、疎水性成分をカプセル化する。当該マイクロカプセルは、水で膨張したゼラチンフィルムでできている。また当該マイクロカプセルは、0.1から50μmの粒径を持ち、10から300g/cmの破断強度を有している。この発明は、美容用組成物において使用される剪断感受性マイクロカプセルについて記述しているが、他の所望の特性を備えると同時に、この存在が消費者に明確に目にみえるようなより大きいカプセルを有することが望ましい。
特許文献4(ノエビア、2003)は、(A)寒天および多価金属アルギン酸塩で作られたカプセルに(B)美容用成分(好ましくは油性成分)をカプセル化または含浸させ、次にこのカプセルを(C)水酸化ナトリウムおよびC3−6二価アルコールを含む水溶性ゲルの中で分散させることにより調製される化粧品について記述している。このカプセルは、わずかな剪断で壊すことができ、水溶性ゲルの中で安定して分散することができる。上述の発明は、有益成分を含浸させた剪断感受性カプセルを提供することに関するものであるが、製造条件下で分解せず、皮膚に塗られたときに壊れる改良された送達システムを備えることが望ましい。
特許文献5(Beiersdorf AG、2005)は、基本的に、ワックス、乳化剤、天然ポリマーおよび合成ポリマー、および/またはこれらの混合物からなる固体、半固体または形状保持性のエンベロープ(膜)を含む美容用物質または皮膚科用物質のための美容用カプセルおよび/または皮膚科用カプセルに関するものである。このエンベロープは、摩擦の間および/または皮膚および/または毛髪を通った調合剤が配分される間に、剪断力により溶融および/または完全または部分的に液体化し、および/または充填物に溶解および/または皮脂に溶解し、このためエンベロープが組成物の他の成分から感知できないように作られている。この発明もまた、剪断感受性カプセルを提供することに関しているが、さらに改良された送達システムを備えることが望ましい。
したがって、本発明の目的は、そこに組み込まれる有益成分の安定性を向上させる美容用製品における有益成分送達システムを提供することである。
本発明の別の目的は、剪断をかけた際に有益成分が放出することを備える美容用製品における有益成分送達システムを提供することである。
本発明の別の目的は、そこに組み込まれる有益成分の安定性を増進させる美容用製品またはクレンジング製品を提供することである。
本発明の目的は、有益成分の放出のきっかけとなる剪断を与えることのできる美容用製品またはクレンジング製品を提供することである。
欧州特許第0 499 619号 米国特許第6,248,268号 米国特許第6,231,878号 日本特許公開公報第2000−302662号 PCT国際公開第WO2005/020940号 PCT国際公開第WO2004/105718号 CTFA Cosmetic Ingredient Handbook、第2版、1992
したがって、本発明の1つの側面によれば、
(i)多糖類−ゼイン複合体;
(ii)有益成分;および
(iii)可塑剤
を含む美容用製品において使用するための有益成分送達システムを提供する。
本発明者らは、可塑剤の存在下で多糖類とゼインとを組み合わせることにより、製造工程の際の送達システムの安定性と皮膚に塗る際の剪断感度との間に必要とされるバランスが得られることを発見した。さらに、本発明の送達システムの機械特性は、当該送達システムが美容用製品において安定的であるが、塗る際に皮膚を傷つけないようになっている。
必要に応じて、本発明の送達システムは、さらにリン酸緩衝剤を含む。
さらに、本送達システムを、剪断感受性を有する実質的に球形の小球の形態で提供することが、特に好ましい。
本発明の別の側面によれば、
(A)多糖類−ゼイン複合体、送達される有益成分および可塑剤を含む有益成分送達システム;および
(B)美容上受容できるビヒクルまたは洗浄活性成分
を含む美容用組成物を提供する。
美容上受容できるビヒクルの特に望ましい形態は、スキンクリームベースである。
本発明の別の側面によれば、以下の工程を含む有益成分の調製のための方法を提供する:
(i)多糖類およびゼインのヒドロアルコール溶液中で有益成分および可塑剤を混合し、0.03から0.08の範囲のイオン強度を有する混合物を提供する工程;および
(ii)この混合物から溶媒を分離し、粉末を得る工程。
好ましくは、上記方法は、以下の工程をさらに含む:
(iii)40から90℃の範囲の温度において水中で上記粉末を分散させ、分散物を得る工程;
(iv)この分散物をリン酸緩衝剤の水溶液と混合し、有益成分送達システムを形成させる工程;および
(v)有益成分送達システムをこの溶液から分離する工程。
本発明者らは、このような方法が、制御されたサイズおよび安定性を有する小球の形態での送達システムを提供することを可能とすることを発見した。特に、このシステムにより形成される小球の成長速度は、上記で特定した温度およびイオン強度の条件の適用により制御できることを見出した。
(発明の詳細な説明)
本発明は、有益成分送達システムおよびこの送達システムを有する美容用製品を提供する。この送達システムは、多糖類−ゼイン複合体、送達される有益成分および可塑剤を含む。本発明の有益成分送達システムは、例えば、皮膚、毛髪、爪、口腔(特に歯)などの人体の基質上で美容用製品に剪断をかけることを必要とする任意の美容用製品において使用することができる。局所での使用のための美容用製品が、特に好ましい。本美容用組成物は、皮膚または毛髪において使用するのが、特に好適である。本美容用組成物は、好ましくは、皮膚もしくは毛髪における局所での使用のためにクリーム、ローション、もしくはゲルの形態であり、またはクレンジング組成物の形態である。クレンジング組成物は、液体、ゲル、粉末、棒状物または他の任意の適切な形態であり得る。
有益成分送達システム
本発明の有益成分送達システムの最も好ましい形態は、剪断感受性を有する実質的に球形である小球の形態である。本有益成分送達システムのサイズの望ましい範囲は、本送達システムの90重量%が、10から1000μ、より好ましくは200から400μのサイズ範囲にあることである。本発明の有益成分送達システムにより送達することができる有益成分としては、以下に限定されないが、オイル、抽出物、粉末、芳香剤、香料、保湿剤、皮膚軟化剤、ハーブオイル、美白剤、日焼け防止剤、またはこれらの混合物が挙げられる。有益成分は、有益成分送達システムの中に、0.001から50%、より好ましくは0.001から20%の範囲の量で存在し得る。本発明の有益成分送達システムは、本美容用組成物の中に、0.1から20重量%の範囲の量で存在する。
多糖類
多糖類−ゼイン複合体中に存在する多糖類は、寒天由来であることが好ましい。寒天(agar)は、様々な別名、すなわちagar−agarおよびJapan isinglassで知られている。寒天の学名としては、Gelidium amansii、Spehaerococcus Euchema、Gelidium cartilagineum、およびGracilaria confervoidesが挙げられる。寒天は、例えば東インド、中国、日本およびメキシコの海岸で収穫される海草から得られる。寒天は、CAS番号[9002−18−0]を有する。
最大のゲル化能力を有する寒天の成分は、アガロースと呼ばれる。他の成分は、アガロペクチンと呼ばれる。アガロースは、3−結合β−D−ガラクトピラノースおよび4−結合3,6−無水−α−L−ガラクトピラノースユニットの交互コポリマーである。アガロペクチンは、コポリマー中の種々の量のユニットが、4,6−O−(1−カルボキシエチリデン)−D−ガラクトピラノースまたは硫酸化もしくはメチル化された糖残基により置換されている以外は、基本的に同じ構造を有している。上記置換は、3−結合β−D−ユニットおよび4−結合α−L−ユニットの交互配列が維持されるような様式で生じる。寒天は、グロース(glose)(強力なゲル化剤である炭水化物)を含んでいる。これは、アルコールによって溶液から沈殿を生じるが、水性アルコールには可溶である。
多糖類−ゼイン複合体は、好ましくは、寒天の水溶性成分を含む。さらに、この寒天成分が好ましくは主にグロースである、水性アルコール溶媒に可溶な寒天成分を有することもまた望ましい。存在する場合、水溶性の寒天成分は、好ましくは多糖類−ゼイン複合体の乾燥重量ベースの15から60%の範囲の量で存在する。存在する場合、水性アルコール溶媒に可溶な寒天成分は、好ましくは多糖類−ゼイン複合体の乾燥重量ベースの25から70%の範囲の量で存在する。水性アルコール溶媒を調製するためのアルコールは、エタノール、メタノールまたはイソプロピルアルコールであり得る。水性アルコール溶媒を調製するために好ましいアルコールは、イソプロピルアルコールである。好適な水性アルコール溶媒は、水性アルコール溶媒の20から90重量%の範囲の量におけるイソプロピルアルコールを含む。
ゼイン
ゼインは、コーングルテン由来の非水溶性プロラミンである。これは、細菌による攻撃に対し高い耐性を有するタンパク質である。ゼインは、キャンディまたはフレーバーのような様々な食品の製造において広く使用されている。ゼインは、水および無水アルコールに溶解しないが、水性アルコール溶媒には溶ける。この特性は、アミノ酸であるロイシン、プロリンおよびアラニンが存在することによるものであると考えられている。ゼインはまた、アミノ酸であるグルタミン酸およびグルタミンも含んでいる。ゼインは、好ましくは多糖類−ゼイン複合体の5から30重量%の範囲の量で存在する。
多糖類−ゼイン複合体の調製のためのプロセス
多糖類−ゼイン複合体は、好ましくは多糖類およびゼインの水性アルコール溶液から(好ましくは有益成分および可塑剤との混合物中において)調製される。慎重に計測された量の多糖類寒天の水溶液およびグロースの水性アルコール溶液を、ゼインを加えた複合体を調製するのに用いることが好ましい。溶液のイオン強度(I)は0.03から0.08の範囲になるように調節される。イオン強度は、以下の式 I=1/2 Σ C により定義される。ここで、Cは存在するイオンBの濃度であり、Zは存在するイオンBの電荷であり、イオン強度は、存在する全てのイオンについて総和される。混合物のpHは、好ましくは4から6の範囲で維持する。次いで、多糖類−ゼイン複合体を好ましくは蒸発および乾燥により溶媒から分離し、溶媒(すなわち水およびアルコール)を除去し、乾燥粉末を得る。
可塑剤
本発明の送達システムは、好ましくはオイル、より好ましくは植物油である可塑剤を含む。合成可塑剤(例えば、ジブチルフタレート)もまた、使用することができる。適切なオイルは、野菜原料または植物原料であり得る。好ましいオイルは、ヒマシ油、ピーナッツ油、ゴマ油、ヒマワリ油、サフラワー油、またはこれらの混合物である。可塑剤は、好ましくは送達システムの2から10重量%の範囲の量で存在する。
リン酸緩衝剤
本発明の有益成分送達システムは、必要に応じて、リン酸緩衝剤を含む。リン酸緩衝剤は、水に溶かした際に、好ましくは6から8のpH、より好ましくは約7のpHを作り出す。
有益成分送達システムの調製のための方法
本発明の有益成分送達システムは、以下の工程により調製することができる:
(i)送達される有益成分、可塑剤および多糖類−ゼイン複合体を40から90℃の範囲の温度において水中で混合し、分散物を調製する工程;
(ii)この分散物をリン酸緩衝剤の水溶液と混合し、有益成分送達システムを形成させる工程;および
(iii)この水溶液から有益成分送達システムを分離する工程。
リン酸緩衝剤の水溶液は、1.0以上のイオン強度を有することが好ましい。リン酸緩衝剤の水溶液の温度が、30から40℃の範囲にあることもまた好ましい。
基本原料から始めて、本発明の有益成分送達システムを調製することもまた可能である。この場合、以下の工程を含むことができる:
(i)多糖類およびゼインのヒドロアルコール溶液中で送達される有益成分および可塑剤を、溶媒のイオン強度が0.03から0.08の範囲となるように混合する工程;
(ii)この混合物から溶媒を分離し、多糖類−ゼイン複合体の粉末を調製する工程。
(iii)40から90℃の範囲の温度において水中でこの粉末を分散させ、分散物を調製する工程;
(iv)この分散物をリン酸緩衝剤の水溶液と混合し、有益成分送達システムを形成させる工程;および
(v)有益成分送達システムをこの溶液から分離する工程。
美容上受容できるビヒクル
美容用組成物は、組成物中に存在する有益成分送達システムのための希釈剤、分散剤または担体として作用する美容上受容できるビヒクルを含む。これにより、組成物が所望の基質(例えば、皮膚、毛髪、頭皮または歯)に塗られたときに送達システムの分散を容易にする。
美容上受容できるビヒクルは、1つ以上の液体または固体の皮膚軟化剤、溶媒、湿潤剤、増粘剤または粉末を適切に含むことができる。単独または混合物として使うことのできるこれらのタイプの物質の各例は、次のようになる。
皮膚軟化剤としては、グリセリン、ステアリルアルコール、モノリシノール酸グリセリル、ミンク油、セチルアルコール、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、オレイルアルコール、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、オクタデカン−2−オール、イソセチルアルコール、エイコサニルアルコール、ベヘニルアルコール、パルミチン酸セチル、シリコーン油(例、ジメチルポリシロキサン)、セバシン酸ジ−n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ポリエチレングリコール、トリエチレングリコール、ラノリン、ココアバター、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、サフラワー種油、月見草油、大豆油、ヒマワリ種油、アボカド油、ゴマ種油、ココナッツ油、ラッカセイ油、ヒマシ油、アセチル化ラノリンアルコール、石油ゼリー、鉱物油、ミリスチン酸ブチル、イソステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸イソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、アラントイン、およびこれらの混合物が挙げられる。好ましい皮膚軟化剤としては、グリセリン、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸イソセチル、シリコーン油、ミリスチン酸イソプロピル、アラントイン、およびこれらの混合物が挙げられる。皮膚軟化剤は、美容用組成物の好ましくは5から40重量%、より好ましくは10から30重量%の量で存在する。
溶媒としては、エチルアルコール、イソプロパノール、アセトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、およびこれらの混合物が挙げられる。
粉末としては、チョーク、タルク、フラーズアース、カオリン、デンプン、ガム、コロイドシリカナトリウムポリアクリレート、テトラアルキルアリールアンモニウムスメクタイトおよび/またはトリアルキルアリールアンモニウムスメクタイト、化学修飾ケイ酸マグネシウムアルミニウム、有機修飾モンモリロナイト粘土、水和ケイ酸アルミニウム、ヒュームドシリカ、カルボキシビニルポリマー、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、モノステアリン酸エチレングリコール、およびこれらの混合物が挙げられる。
美容上受容できるビヒクルは、好ましくは美容用組成物の10から99.9重量%、より好ましくは50から99重量%で存在し、他の美容用添加物なしに組成物の均衡を形成することができる。一般的に、水は、美容上受容できるビヒクルの一部として存在する。そして水が存在する場合、美容用組成物の50から90重量%の含有量であることが好ましい。
洗浄活性成分
本組成物中で使用される洗浄活性成分は、石鹸もしくは非石鹸界面活性剤またはこれらの混合物であり得るが、好ましくは石鹸である。洗浄活性成分は、美容用組成物の5から80重量%、好ましくは20から75重量%の範囲の量で存在し得る。
石鹸洗浄剤
脂肪分総量(通常TFMと略される)という用語は、付随する陽イオンを考慮しないで、石鹸中に存在する脂肪酸およびトリグリセリド残基の重量%を意味する。
18個の炭素原子を有する石鹸に対して、付随するナトリウム陽イオンは、一般的に石鹸の約8重量%の量になる。他の陽イオン、例えば亜鉛、カリウム、マグネシウム、アルキルアンモニウムおよびアルミニウムは、必要により使用することができる。
石鹸という用語は、カルボキシ脂肪酸の塩を意味する。石鹸は、石鹸製造において通常使用されるトリグリセリドのいずれかから得ることができる。したがって、石鹸中のカルボキレート陰イオンは、8から22個の炭素原子を含むことができる。
石鹸は、脂肪および/または脂肪酸を鹸化することにより得ることができる。一般的に、石鹸製造で使用される脂肪またはオイルは、獣脂、獣脂ステアリン、パーム油、パームステアリン、大豆油、魚油、ヒマシ油、米ぬか油、ヒマワリ油、ココナッツ油、ババス油、パーム核油などである。脂肪酸は、好ましくは、ココナッツ、米ぬか、ラッカセイ、獣脂、パーム、パーム核、綿実、大豆、ヒマシなどから選択されるオイル/脂肪から得られる。脂肪酸石鹸は、合成で(例えば、石油の酸化またはFischer−Tropschプロセスによる一酸化炭素の水素化によって)調製することもできる。トール油の中に存在するような樹脂酸を使用することができる。ナフタン酸もまた適している。
獣脂脂肪酸は、種々の動物原料から得ることができ、約1から8%のミリスチン酸、約21から32%のパルミチン酸、約14から31%のステアリン酸、約0から4%のパルミトレイン酸、約36から50%のオレイン酸および約0から5%のリノール酸を一般的に含む。典型的な配分は、2.5%のミリスチン酸、29%のパルミチン酸、23%のステアリン酸、2%のパルミトレイン酸、41.5%のオレイン酸、および3%のリノール酸である。パーム油由来および種々の獣脂およびラード由来のもののような他の同様の混合物もまた含まれる。
ココナッツ油は、8%のC8、7%のC10、48%のC12、17%のC14、8%のC16、2%のC18、7%のオレイン酸および2%のリノール酸(列挙した最初の6つの脂肪酸は、飽和である。)というおおよこの炭素鎖長配分を有する脂肪酸混合物をいう。パーム核油およびババス核油のような同様の炭素鎖長配分を有する他の原料は、ココナッツ油という用語の中に含まれる。
特に好ましい脂肪酸は、5から30%のココナッツ脂肪酸および70から95%の硬化米ぬか油由来の脂肪酸からなる。ラッカセイ、大豆、獣脂、パーム、パーム核などのような他の適切なオイル/脂肪から得られる脂肪酸もまた、他の所望の割合において使用することができる。
非石鹸洗浄剤
本発明の組成物は、陰イオン性洗浄活性成分、非イオン性洗浄活性成分、陽イオン性洗浄活性成分、両性洗浄活性成分から一般的に選択される洗浄活性成分を必要に応じて含むことができる。非石鹸洗浄剤が本発明の組成物に使われた場合、非石鹸洗浄剤は、陰イオン性洗浄活性成分または非イオン性洗浄活性成分から選択されることが好ましい。
任意成分
美白成分は、美白効果を与えるために、本組成物に有利なものとして含まれる。これには、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンAまたはこれらの前駆体および混合物を含むことができる。特に好ましい美白有益成分は、ビタミンB3またはこの誘導体(例えば、ナイアシンアミド)である。ナイアシンアミドは、本美容用組成物の好ましくは0.01から5重量%、より好ましくは0.1から2重量%の量で存在する。他の好ましいビタミンは、特にビタミンB3と組み合わせて使う場合、ビタミンB6である。当該技術分野で公知の他の美白活性成分もまた、本発明において使用することができる。本明細書において有益な美白活性成分の限定しない例としては、アロエ抽出物、乳酸アンモニウム、アゼライン酸、コジック酸、乳酸、リノール酸、アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、5−オクタノイルサリチル酸、2,4−レゾルシン誘導体、3,5−レゾルシン誘導体、サリチル酸、3,4,5−トリヒドロキシベンジル誘導体、およびこれらの混合物が挙げられる。美白剤は、特許文献6に開示されている。すなわち、symplocos族またはrubia族の植物の抽出物は、本発明の組成物に必要に応じて含有させることができる。本組成物は、好ましくは0.1から10重量%、より好ましくは0.1から5重量%の美白成分を含む。
本発明の組成物は、有効量の日焼け防止剤を含有することができる。有機および無機の日焼け防止剤が、本組成物において適切に使用される。適切な有機日焼け防止剤としては、p−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、およびこれらの混合物が挙げられる。安全で有効な量の日焼け防止剤を本組成物において使用することができる。本組成物は、好ましくは約0.1から約10%、より好ましくは約0.1から約5%の日焼け防止剤を含む。
無機日焼け防止剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化鉄、フュームドシリカのようなシリカ、および二酸化チタンが挙げられる。2つの形態(すなわち、水分散性二酸化チタンおよび油分散性二酸化チタン)のいずれかにある超微細二酸化チタンは、本発明に特に適している。水分散性二酸化チタンは、この粒子がコートされていないか、または粒子に親水性表面特性を与える物質でコートされている超微細二酸化チタンである。このような物質の例としては、酸化アルミニウムおよびケイ酸アルミニウムが挙げられる。油分散性二酸化チタンは、この粒子が疎水性表面特性を示し、この目的のためにステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウムもしくはステアリン酸亜鉛、またはオルガノシリコーン化合物でコートされ得る超微細二酸化チタンである。
「超微細二酸化チタン」は、100nm未満、好ましくは70nm未満、より好ましくは10から40nm、最も好ましくは15から25nmの平均粒径を有する二酸化チタンの粒子を意味する。
超微細二酸化チタンは、好適な無機日焼け防止剤である。本発明の組成物に好適に組み込まれる日焼け防止剤の総量は、本組成物の0.1から5重量%である。
本発明の組成物は、広い範囲の他の任意成分を含むことができる。非特許文献1(本明細書でこの全体において参照により組込まれる。)は、スキンケア業界で一般的に使用される広範囲で非限定の美容成分および薬剤成分について記載しており、これらは、本発明の組成物で使用するのに適している。例としては、酸化防止剤、結合剤、生物的添加物、緩衝剤、着色料、増粘剤、ポリマー、アストリンゲント、香料、保湿剤、乳白剤、コンディショナー、角質除去剤、pH調節剤、保存料、天然抽出物、エッセンシャルオイル、皮膚センセート(sensate)、皮膚鎮痛剤、皮膚治療薬、およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明は、以下の限定しない実施例を参照として説明される。
表1に示される組成物は、Silverson(商標)高速ミキサー(Silverson Asia Pacific、シンガポール)を用いて、45℃において様々な成分を混合することにより、クリームとして調製した。テストの前に、サンプルを20℃において少なくとも4時間保存した。
比較実施例Aでは、有益成分(すなわち、特有の香りを有するハーブオイル)を添加し、Silversonミキサーを用いて、残りの成分と混合した。
実施例1では、特有の香りを有するハーブオイルを、小球の形態にある有益成分送達システムにより送達させた。組成物の2重量%の小球を組成物に加えた。有益成分送達システムは、50%の寒天−ゼイン複合体、40%のリン酸緩衝液(0.2Mのリン酸二水素ナトリウム+0.2Mの水酸化ナトリウム;pH7.0が得られる)、5%の可塑剤としてのゴマ油を含み、残りは色素、保存料および他の少量物である。送達システムの重量による小球のサイズ分布(ふるい分析により決定)は、以下のとおりである。
400μを超える 5%未満
400から300μ 18から20%
300から250μ 28から34%
250から200μ 38から45%
200から180μ 8から13%、および
180μ未満 3%未満
Figure 2006282663
クリームのサンプルを200人の専門家でない消費者の委員会によりテストした。テストは、標準モナディック製品テスト法を用いて行われる10日間使用テストであった。7つの望ましい特性(全体的な美白、皮膚感触、油性、粗さ、べたつき性、広がりやすさ、および保湿性)が、2つのサンプルの間で比較可能であり、実施例1のクリームは、4つの特性(すなわち、特有のハーブの香り、皮膚を柔らかく滑らかにすること、香りの持続性および非刺激性)において優れていることがわかった。したがって、本発明は、美容用組成物における有益成分の安定性を向上させることを提供し、これにより消費者にとって有益成分の送達をより良くすることを確実なものとする。

Claims (27)

  1. (i)多糖類−ゼイン複合体;
    (ii)有益成分;および
    (iii)可塑剤
    を含む美容用製品において使用されるための有益成分送達システム。
  2. リン酸緩衝剤をさらに含む、請求項1に記載の有益成分送達システム。
  3. 前記送達システムが実質的に球形の小球の形態にある、請求項1または2に記載の有益成分送達システム。
  4. 前記小球が剪断感受性である、請求項3に記載の有益成分送達システム。
  5. 前記多糖類が寒天由来である、先行請求項のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  6. 前記多糖類が、水溶性の寒天成分および水性アルコール溶液に可溶な寒天成分を含む、請求項5に記載の有益成分送達システム。
  7. 水溶性の寒天成分および水性アルコール溶液に可溶な寒天成分が、多糖類−ゼイン複合体の重量に対して、それぞれ乾燥重量ベースで15から60%および25から70%の範囲の量で存在する、請求項6に記載の有益成分送達システム。
  8. 前記水性アルコール溶液がイソプロピルアルコールを含む、請求項6または7に記載の有益成分送達システム。
  9. 前記水性アルコール溶液が、前記水性アルコールの20から90重量%の範囲の量でイソプロピルアルコールを含む、請求項8に記載の有益成分送達システム。
  10. ゼインがゼイン−多糖類複合体の5から30重量%の範囲の量で存在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  11. 前記多糖類−ゼイン複合体が、前記送達システムの25から60重量%の範囲の量で存在する、請求項1から10のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  12. 前記リン酸緩衝剤が、前記送達システムの30から60重量%の範囲の量で存在する、請求項2から11のうちのいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  13. 前記リン酸緩衝系が、水に溶け、6から8の範囲のpHが得られる、請求項2から12のうちのいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  14. 前記可塑剤が植物油である、請求項1から13のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  15. 前記可塑剤が、前記送達システムの2から10重量%の範囲の量で存在する、請求項1から14のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  16. 送達される前記有益成分が、前記送達システムの0.0001から20重量%の範囲の量で存在する、請求項1から15のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  17. 前記有益成分が、オイル、抽出物、粉末、芳香剤、香料、保湿剤、皮膚軟化剤、ハーブオイル、美白剤、日焼け防止剤またはこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から16のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  18. 前記有益成分送達システムの少なくとも90重量%が、200から400μの範囲のサイズを有する小球の形態である、請求項1から17のいずれか一項に記載の有益成分送達システム。
  19. (A)請求項1から18のいずれか一項に記載の有益成分送達システム;および
    (B)美容上受容できるビヒクルまたは洗浄活性成分
    を含む、美容用組成物またはクレンジング組成物。
  20. 前記有益成分送達システムが、前記組成物の0.1から20重量%の範囲の量で存在する、請求項19に記載の美容用組成物またはクレンジング組成物。
  21. 前記の美容上受容できるビヒクルが、前記組成物の10から99.9重量%の範囲の量で存在する、請求項19または20に記載の美容用組成物またはクレンジング組成物。
  22. 前記組成物が、前記組成物の0.1から5重量%の範囲の量にある1つ以上の美白剤をさらに含む、請求項19から21のうちのいずれかに記載の美容用組成物またはクレンジング組成物。
  23. 美容用組成物またはクレンジング組成物において使用されるための有益成分送達システムの調製のための方法であって、
    (i)多糖類およびゼインの水性アルコール溶液中で有益成分および可塑剤を混合し、0.03から0.08の範囲のイオン強度を有する混合物を提供する工程;および
    (ii)前記混合物から溶媒を分離し、粉末を得る工程、
    を含む、前記方法。
  24. 以下の工程:
    (iii)40から90℃の範囲の温度において水中で前記粉末を分散させ、分散物を得る工程;
    (iv)前記分散物をリン酸緩衝剤の水溶液と混合し、有益成分送達システムを形成する工程;および
    (v)有益成分送達システムを前記溶液から分離する工程
    をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  25. 水およびアルコールを前記工程(ii)における混合物から乾燥により分離する、請求項23または24に記載の方法。
  26. 前記工程(iv)におけるリン酸緩衝剤の水溶液のイオン強度が1より大きい、請求項24または25に記載の方法。
  27. 前記工程(iv)におけるリン酸緩衝剤の水溶液の温度が30から40℃の範囲にある、請求項24から26のうちのいずれか一項に記載の方法。
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