JP2006281979A - 障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生体であることを検知し且つ障害物までの距離及び障害物の相対速度を検知可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供する。
【解決手段】測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサ10と、前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部11と、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波51を送信し前記測定対象物で反射した信号波52を受信する信号波送受信部13と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部14と、前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、を備える障害物検知警報装置である。
【選択図】図1
【解決手段】測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサ10と、前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部11と、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波51を送信し前記測定対象物で反射した信号波52を受信する信号波送受信部13と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部14と、前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、を備える障害物検知警報装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の衝突防止のため、測定対象物を検知して警報を発生する障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法に関する。
従来、近距離における障害物を検知するため、電波又は超音波を用いて障害物との距離を測定するセンサがある(例えば、特許文献1、2を参照。)。
また、障害物が生体であるかどうかを検知するため、生体から放射される赤外線を検知するセンサがある(例えば、特許文献3を参照。)。
特開平2−259586号公報。
特開平5−172943号公報。
特開平6−273521号公報。
しかし、電波及び超音波を用いるセンサでは障害物が生体であるか否かの判断はできない。一方、赤外線を検知するセンサでは障害物までの距離の検知はできない。そして、生体であることを検知し且つ生体までの距離を検知するセンサは存在していない。
そこで、本発明では、生体であることを検知し且つ障害物までの距離及び障害物の相対速度を検知することが可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供することを目的とする。
なお、例えば車両が生体と衝突することを回避したい場合に、従来のセンサでは生体であることを検知し、且つ生体までの距離を検知できないため、機能として不足である。そのため、本発明の開発は強く望まれるものである。
上記目的を達成するため、発明者は、赤外線により生体であることを検知すると共に、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波により生体までの距離や生体の相対速度を検知することとした。
具体的には、本願第一発明は、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部と、前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、を備える障害物検知警報装置である。
焦電センサ及び熱放射物検知部を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信部及び距離検知部を設けることにより、障害物との距離を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が熱線放射物を検知したとき又は距離検知部が所定範囲内の距離にある測定対象物を検知したときに警報発生部により警報を発生すると、例えば、本発明に係る障害物検知警報装置を車載した場合、遠くにあっても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報装置が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
また、本願第二発明は、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部と、前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、を備える障害物検知警報装置である。
焦電センサ及び熱放射物検知部を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信部及び相対速度検知部を設けることにより、障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が熱線放射物を検知したとき又は相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物を検知したときに警報発生部により警報を発生すると、例えば、本発明に係る障害物検知警報装置を車載した場合、相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報装置が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
また、本願第三発明は、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部と、前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部と、前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知し且つ前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、を備える障害物検知警報装置である。
焦電センサ及び熱放射物検知部を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信部、距離検知部及び相対速度検知部を設けることにより、障害物との距離及び障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が熱線放射物を検知したとき又は距離検知部が所定範囲内の距離にある測定対象物を検知し且つ相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物を検知したときに警報発生部により警報を発生すると、例えば、本発明に係る障害物検知警報装置を車載した場合、遠くにあるか又は相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近く且つ相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報装置が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
また、本願第四発明は、焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物までの距離を検知する距離検知手順と、熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記距離検知手順において前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、を備える障害物検知警報方法である。
赤外線検出手順を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順及び距離検知手順を設けることにより、障害物との距離を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は距離検知手順において距離検知部が所定範囲内の距離にある測定対象物を検知したときに警報発生部が警報を発生する警報発生手順を設けることで、例えば、本発明に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、遠くにあっても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
また、本願第五発明は、焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知手順と、熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記相対速度検知手順において前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、を備える障害物検知警報方法である。
赤外線検出手順を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順及び相対速度検知手順を設けることにより、障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が熱線放射物を検知したとき又は相対速度検知手順において相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物を検知したときに警報発生部が警報を発生する警報発生手順を設けることで、例えば、本発明に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
また、本願第六発明は、焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物までの距離を検知する距離検知手順と、前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知手順と、熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記距離検知手順において前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知し且つ前記相対速度検知手順において前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、を備える障害物検知警報方法である。
赤外線検出手順を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順、距離検知手順及び相対速度検知手順を設けることにより、障害物との距離及び障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知部が熱線放射物を検知したとき又は距離検知手順において距離検知部が所定範囲内の距離にある測定対象物を検知し且つ相対速度検知手順において相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物を検知したときに警報発生部が警報を発生する警報発生手順を設けることで、例えば、本発明に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、遠くにあるか又は相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近く且つ相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本発明に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
本発明では、生体であることを検知し且つ障害物までの距離及び障害物の相対速度を検知することが可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本願発明の障害物検知警報装置に係る実施形態の一例を示した概略構成図である。図1において、10は測定対象物5から放出される赤外線53を検出し赤外線量に応じた電気信号31を出力する焦電センサ、11は焦電センサ10から出力される電気信号31に基づいて測定対象物5を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部、13は電磁波、音波又は光波の何れかの送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する信号波送受信部、14は信号波送受信部13の送受信する信号波に基づいて測定対象物5までの距離を検知する距離検知部、15は信号波送受信部13の送受信する信号波に基づいて測定対象物5の相対速度を検知する相対速度検知部、12は熱線放射物検知部11、距離検知部14及び相対速度検知部15の検知に応じて警報の有無を判断する判断部、17は判断部12の判断により警報を発生するスピーカー、16は障害物検知警報装置100の動作を制御するCPUである。
図1は、本願発明の障害物検知警報装置に係る実施形態の一例を示した概略構成図である。図1において、10は測定対象物5から放出される赤外線53を検出し赤外線量に応じた電気信号31を出力する焦電センサ、11は焦電センサ10から出力される電気信号31に基づいて測定対象物5を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部、13は電磁波、音波又は光波の何れかの送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する信号波送受信部、14は信号波送受信部13の送受信する信号波に基づいて測定対象物5までの距離を検知する距離検知部、15は信号波送受信部13の送受信する信号波に基づいて測定対象物5の相対速度を検知する相対速度検知部、12は熱線放射物検知部11、距離検知部14及び相対速度検知部15の検知に応じて警報の有無を判断する判断部、17は判断部12の判断により警報を発生するスピーカー、16は障害物検知警報装置100の動作を制御するCPUである。
ここで、熱線放射物検知回路には、焦電センサ10及び熱線放射物検知部11が含まれる。また、距離検知回路には、信号波送受信部13及び距離検知部14が含まれる。また、相対速度検知回路には、信号波送受信部13及び相対速度検知部15が含まれる。また、警報発生部としての警報発生回路には、判断部12及びスピーカー17が含まれる。
まず、図1において、熱線放射物検知回路の構成について説明する。焦電センサ10は、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し赤外線量に応じた電気信号31を出力する。ここで、焦電センサ10は、強誘電体の結晶、セラミック又は高分子化合物等の材料への赤外線の照射による温度変化により、自発分極を起こして電荷を誘発する焦電効果を利用したセンサである。焦電センサ10は、降雨時にも測定範囲が狭くならないため、遠方の測定対象物5からの赤外線の検出も可能である。焦電センサ10には、シリコン、ポリエチレン又は石英ガラス等の材料を介して赤外線を受けさせることが望ましい。シリコン、ポリエチレン又は石英ガラス等の材料の波長透過性により特定の波長を透過させることで生体の検知感度を向上させることができる。また、焦電センサ10は、種々の方向から到来する赤外線を検知するため、赤外線の検出面を種々の方向に振ってもよいし複数の焦電センサを種々の方向に取り付けることとしてもよい。
熱線放射物検知部11は、焦電センサ10から出力される電気信号31に基づいて測定対象物5を熱線放射物として検知する。熱線放射物検知部11では、例えば、焦電センサ10のインピーダンスが高いため、焦電センサ10からの電気信号31を電界効果トランジスタを介してインピーダンス変換して取得し、さらに増幅することで測定対象物5を生体として検知することができる。本実施形態では、熱線放射物検知部11は、測定対象物5を熱線放射物として検知するため、焦電センサ10から出力される電気信号31の例えば電圧値の大きさが生体の温度範囲(例えば、35℃〜37℃)のものである場合に電気信号32を出力することとした。
次に、図1において、距離検知回路の構成について説明する。信号波送受信部13は、電磁波、音波又は光波の何れかの送信信号波51を送信する。また、信号波送受信部13は、測定対象物5で反射した信号波を受信する。ここで、送信信号波51として電磁波を適用すると、電磁波のダイナミックレンジが大きいため距離の測定範囲を広く取ることができる。送信信号波51は、例えば信号波送受信部13内で発生させる基準信号をFM変調等の所定の変調方式で変調したもので、パルス信号波であってもよいし正弦波や三角波であってもよい。また、送信信号波51の送信タイミングは、測定対象物5までの最大検出距離に対応する電波の伝搬往復時間よりも長く設定する。なお、本実施形態では、信号波送受信部13は、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び測定対象物5で反射した反射信号波52を復調した復調信号35を距離検知部14での距離検知及び相対速度検知部15での相対速度検知のため、出力することとした。
また、信号波送受信部13は、種々の方向の測定対象物からの反射信号波52を受信して複数の測定対象物を特定するため、送信信号波51として電磁波を適用した場合、送信信号波51を送信するアンテナ(不図示)を種々の方向に振ってもよいし種々の方向に向けた複数のアンテナ(不図示)から信号波を送信することとしてもよい。また、送信信号波51として音波を適用した場合、送信信号波51を送信する発信部(不図示)を種々の方向に振ってもよいし種々の方向に向けた複数の発信部(不図示)から送信信号波51を送信することとしてもよい。また、送信信号波51として光波を適用した場合、送信信号波51を送信する光の出射部(不図示)を種々の方向に振ってもよいし種々の方向に向けた複数の出射部(不図示)から送信信号波51を送信することとしてもよい。なお、反射信号波52の受信は、信号波の送信の仕方に合わせて適宜適用するものとする。
距離検知部14は、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び反射信号波52を復調した復調信号35から測定対象物5までの距離を検知する。測定対象物5までの距離は、送信信号33の取得時間と復調信号35の取得時間との差に、送信信号波51の伝搬速度を掛け合わせて2で除することにより算出することができる。ここで、送信信号波51として光又は電磁波を適用した場合には、伝搬速度は約3×108m/sで、送信信号波51として音波を適用した場合には、伝搬速度は空気中で約340m/sである。本実施形態では、距離検知部14は、検知した距離の長さに応じた大きさの電気信号37を出力することとした。電気信号37は、例えば、検知した距離が長くなるに従って電圧値を増加させることとする。なお、検知した距離が長くなるに従って電圧値を減少させることとしてもよい。
次に、図1において、相対速度検知回路の構成について説明する。信号波送受信部13は、電磁波、音波又は光波の何れかの送信信号波51を送信し、測定対象物5で反射した信号波を受信することは、距離検知回路のものと同様である。相対速度検知部15では、信号波送受信部13が送信する送信信号波51の変調前の送信信号33の周波数から、受信した反射信号波52を復調した復調信号35のドップラー変調周波数を検知し、測定対象物の相対速度を算出する。本実施形態では、相対速度検知部15は、検知した相対速度に応じた大きさの電気信号38を出力することとした。電気信号38は、例えば、検知した相対速度が速くなるに従って電圧値を増加させることとする。
次に、図1において、警報発生部としての警報発生回路の構成について説明する。判断部12は、熱線放射物検知部11、距離検知部14及び相対速度検知部15から出力された電気信号32、37、38を取得して警報の有無を判断する。
本実施形態では、判断部12は、熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は距離検知部14が所定範囲内の距離にある測定対象物5を検知したときに警報を発生するよう判断する。具体的には、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得したとき又は距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下である場合に警報を発生するよう判断する。本実施形態では、判断部12は、警報を発生するように判断した場合、指示信号39を出力することとした。ここで、電気信号37についての所定の閾値は、危険距離の最大値を定めるもので、例えば5mの距離にある測定対象物5を検知したときのものとする。この最大値は、適宜変更可能であり、後に説明するように距離の検知と相対速度の検知を共に行う場合には、大きくしてもよい。危険度が中程度の距離にある測定対象物でも相対速度が速ければ危険度が増す場合があるためである。ここでは、測定対象物5までの距離が近いほど危険度が増すとした。
判断部12が上記のように判断することにより、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報装置100を車載した場合、遠くにあっても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報装置が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
スピーカー17は、判断部12が警報を発生すると判断した場合に、警報を発生する。具体的には、判断部12からの指示信号39の入力により警報を発生する。警報は、例えば、ビープ音であってもよいし、「危険です」等の音声であってもよい。
次に、図1において、CPU16の構成について説明する。CPU16は、障害物検知警報装置100を制御する。具体的には、CPU16は、信号波送受信部13、距離検知部14、相対速度検知部15、熱線放射物検知部11及び警報発生部としての判断部12を、動作開始を指示する制御信号25、23、24、22、21を各部に出力することによってそれぞれ動作制御する。なお、焦電センサ10が電気信号31を出力したままでも、熱線放射物検知部11により電気信号31を取得するかしないかの制御ができるため、本実施形態では、CPU16は、焦電センサ10の動作開始を制御する制御信号を焦電センサ10に入力していないが、熱線放射物検知部11の誤動作を防止するため、当該制御信号を焦電センサ10に入力することとしてもよい。
ここで、本実施形態に係る障害物検知警報装置における障害物検知警報方法について、CPUの動作と共にフローを参照して説明する。図2は、本実施形態に係る障害物検知警報装置の動作フローの一例を示した図である。
図2において、61は図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する赤外線検出手順、62は図1に示す焦電センサ10から出力された電気信号31から測定対象物5を熱線放射物として検知し、判断部12が熱線放射物検知部11において熱線放射物を検知したかどうかを判断する熱線放射物検知手順、64は図1に示す信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する信号波送受信手順、65は図1に示す距離検知部14が送信信号波51及び反射信号波52に基づいて測定対象物5までの距離を検知する距離検知手順、66は図1に示す判断部12が距離検知部14により検知された距離が所定範囲内かどうかを判断する検知距離判断手順、67は図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合に、スピーカー17が警報を発生する警報手順である。
ここで、警報発生手順は熱線放射物検知手順62、検知距離判断手順66及び警報手順67を含んでいる。
まず、赤外線検出手順61における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。赤外線検出手順61では、図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する。本実施形態では、焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に赤外線53に応じた電気信号31を継続的に出力する。
次に、熱線放射物検知手順62における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。熱線放射物検知手順62では、図1に示すCPU16から熱線放射物検知部11への制御信号22の入力により、熱線放射物検知部11が焦電センサ10から出力された電気信号31を取得する。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない。
さらに、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が熱線放射物検知部11から出力される電気信号32の取得待機をし、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断し、取得しない場合には熱線放射物を検知しなかったと判断する。そして、判断部12は、熱線放射物を検知したと判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、熱線放射物を検知しなかったと判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
次に、信号波送受信手順64における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。信号波送受信手順64では、図1に示すCPU16から信号波送受信部13への制御信号25の入力により、信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する。また、信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び反射信号波52を復調した復調信号35を出力する。
次に、距離検知手順65における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。距離検知手順65では、図1に示すCPU16から距離検知部14への制御信号23の入力により、距離検知部14が信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得待機をし、信号波送受信部13から取得した送信信号33及び復調信号35により測定対象物5までの距離を算出する。距離の算出は、前述したように送信信号33の取得時間と復調信号35の取得時間との差から算出することができる。また、距離検知部14は、算出した距離に応じた大きさの電気信号37を出力する。
検知距離判断手順66では、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が距離検知部14から出力される電気信号37の取得待機をし、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下かどうかを判断する。そして、判断部12は、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下であると判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値より大きいと判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
警報手順67では、図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合にスピーカー17から警報を発生する。具体的には、判断部12からの指示信号39の入力により警報を発生する。
以上説明したように、本実施形態では、赤外線検出手順61及び熱線放射物検知手順62を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順64及び距離検知手順65を設けることにより、障害物との距離を検知することができる。そのため、熱線放射物検知手順62において熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は距離検知手順65において距離検知部14が所定範囲内の距離にある測定対象物5を検知したときに警報手順67において警報を発生すると、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、遠くにあっても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報手順67において警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
なお、本実施形態では、熱線放射物検知手順62の後に信号波送受信手順64を設けたが、赤外線検出手順61及び熱線放射物検知手順62の順の関係並びに信号波送受信手順64、距離検知手順65及び検知距離判断手順66の順の関係が成立すれば、赤外線検出手順61から始まる手順と信号波送受信手順64から始まる手順との前後関係は問わない。また、本実施形態では、一つのシリアル動作フローの例を示したが、動作フローをパラレルに実行してもよい。例えば、赤外線検出手順61から始まる手順と信号波送受信手順64から始まる手順とをそれぞれ独立に行って、警報発生手順としての警報手順67において警報を発生させることもできる。また、図2では、スタートからリターンまでの手順を繰り返すことにより障害物検知警報を継続して行うことができる。なお、赤外線検出手順61から始まる手順を優先させると、生体の検知が優先的にされるため、早期に警報を発生させることができる。
次に、図1及び図2を参照して本実施形態に係る障害物検知警報装置の全体の動作について説明する。以下、図1及び図2に用いた符号を適宜用いて説明する。まず、図1に示す障害物検知警報装置100の電源投入により図2に示すフローがスタートする。焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に測定対象物5から放出される赤外線53の検出を開始し、赤外線量に応じた電気信号31を出力する(赤外線検出手順61)。
図2に示すフローのスタート後、図1に示すCPU16は、熱線放射物検知部11に制御信号22を入力して、焦電センサ10から出力される電気信号31を取得させる。また、CPU16は、熱線放射物検知部11への制御信号22の入力と共に、判断部12に制御信号21を入力して熱線放射物検知部11から出力される電気信号32の取得待機をさせる。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない(熱線放射物検知手順62)。
そして、判断部12は、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断して指示信号39を出力し、スピーカー17から警報を発生させる(警報手順67)。一方、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得しない場合、熱線放射物を検知しなかったと判断してCPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
CPU16は、判断部12からの通知電気信号40の入力により制御信号25を信号波送受信部13に入力して、送信信号波51を送信させ測定対象物5で反射した反射信号波52を受信させる(信号波送受信手順64)。信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び反射信号波52を復調した復調信号35を出力する。また、CPU16は、信号波送受信部13への制御信号25の入力と共に、制御信号23を距離検知部14に入力して信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得待機をさせる。
距離検知部14は、信号波送受信部13から出力された送信信号33及び復調信号35を取得すると、送信信号33の取得時間と復調信号35の取得時間との差から測定対象物5までの距離を算出し、算出した距離に応じた大きさの電気信号37を出力する(距離検知手順65)。
そして、判断部12は、検知距離判断手順66において、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下であると判断したときに指示信号39を出力してスピーカー17から警報を発生させる(警報手順67)。警報手順67の後、フローを繰り返す。
一方、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値より大きいと判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。CPU16は、判断部12からの通知電気信号40の入力により赤外線検出手順61に戻り、焦電センサ10は赤外線53の検出を開始してフローを継続させる。
以上説明したように、本実施形態では、生体であることを検知し且つ障害物までの距離を検知することが可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態に係る障害物検知警報装置は、図1で説明した第1実施形態に係る障害物検知警報装置100の構成と同様であるが、判断部12による警報発生の判断が第1実施形態のものと異なる。なお、各部の構成についての説明は省略する。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態に係る障害物検知警報装置は、図1で説明した第1実施形態に係る障害物検知警報装置100の構成と同様であるが、判断部12による警報発生の判断が第1実施形態のものと異なる。なお、各部の構成についての説明は省略する。
本実施形態では、図1において、判断部12は、熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は相対速度検知部15が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物5を検知したときに警報を発生するように判断する。具体的には、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得したとき又は相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上である場合に警報を発生するよう判断する。ここで、電気信号38についての所定の閾値は、危険相対速度の最小値を定めるもので、例えば60km/hの相対速度を持つ測定対象物5を検知したときのものとする。この最小値は、適宜変更可能であり、後に説明するように距離の検知と相対速度の検知を共に行う場合には、小さくしてもよい。危険度が相対速度の遅い測定対象物でも距離が近ければ危険度が増す場合があるためである。ここでは、測定対象物5の相対速度が速いほど危険度が増すとした。
判断部12が上記のように判断することにより、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報装置100を車載した場合、相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報装置100が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
ここで、本実施形態に係る障害物検知警報装置における障害物検知警報方法について、CPUの動作と共にフローを参照して説明する。図3は、本実施形態に係る障害物検知警報装置の動作フローの一例を示した図である。
図3において、71は図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する赤外線検出手順、72は図1に示す焦電センサ10から出力された電気信号31から測定対象物5を熱線放射物として検知し、判断部12が熱線放射物検知部11において熱線放射物を検知したかどうかを判断する熱線放射物検知手順、74は図1に示す信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する信号波送受信手順、75は図1に示す相対速度検知部15が送信信号波51及び反射信号波52に基づいて測定対象物5の相対速度を検知する相対速度検知手順、76は図1に示す判断部12が相対速度検知部15により検知された相対速度が所定値以上かどうかを判断する検知相対速度判断手順、77は図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合に、スピーカー17が警報を発生する警報手順である。
ここで、警報発生手順は熱線放射物検知手順72、検知相対速度判断手順76及び警報手順77を含んでいる。
まず、赤外線検出手順71における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。赤外線検出手順71では、図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する。本実施形態では、焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に赤外線53に応じた電気信号31を継続的に出力する。
次に、熱線放射物検知手順72における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。熱線放射物検知手順72では、図1に示すCPU16から熱線放射物検知部11への制御信号22の入力により、熱線放射物検知部11が焦電センサ10から出力された電気信号31を取得する。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない。
さらに、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が熱線放射物検知部11から出力される電気信号32の取得待機をし、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断し、取得しない場合には熱線放射物を検知しなかったと判断する。そして、判断部12は、熱線放射物を検知したと判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、熱線放射物を検知しなかったと判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
次に、信号波送受信手順74における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。信号波送受信手順74では、図1に示すCPU16から信号波送受信部13への制御信号25の入力により、信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する。また、信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号33及び復調信号35を相対速度検知部15に向けて出力する。
次に、相対速度検知手順75における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。相対速度検知手順75では、図1に示すCPU16から相対速度検知部15への制御信号24の入力により、相対速度検知部15が信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得待機をし、信号波送受信部13から取得した送信信号33及び復調信号35により測定対象物5の相対速度を算出する。相対速度の算出は、前述したように送信信号33の周波数とドップラー変調により周波数変調された復調信号35の周波数とから算出することができる。また、相対速度検知部15は、算出した相対速度に応じた大きさの電気信号38を出力する。
検知相対速度判断手順76では、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が相対速度検知部15から出力される電気信号38の取得待機をし、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上かどうかを判断する。そして、判断部12は、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上であると判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、相対速度検知部15から取得した電気信号38が所定の閾値未満であると判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
警報手順77では、図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合にスピーカー17から警報を発生する。具体的には、判断部12からの指示信号39の入力により警報を発生する。
以上説明したように、本実施形態では、赤外線検出手順71及び熱線放射物検知手順72を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順74及び相対速度検知手順75を設けることにより、障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知手順72において熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は相対速度検知手順75において相対速度検知部15が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物5を検知したときに警報手順77において警報を発生すると、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報手順77において警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
なお、本実施形態では、熱線放射物検知手順72の後に信号波送受信手順74を設けたが、赤外線検出手順71及び熱線放射物検知手順72の順の関係並びに信号波送受信手順74、相対速度検知手順75及び検知相対速度判断手順76の順の関係が成立すれば、赤外線検出手順71から始まる手順と信号波送受信手順74から始まる手順との前後関係は問わない。また、本実施形態では、一つのシリアル動作フローの例を示したが、動作フローをパラレルに実行してもよい。例えば、赤外線検出手順71から始まる手順と信号波送受信手順74から始まる手順とをそれぞれ独立に行って、警報発生手順としての警報手順77において警報を発生させることもできる。また、図3では、スタートからリターンまでの手順を繰り返すことにより障害物検知警報を継続して行うことができる。なお、赤外線検出手順71から始まる手順を優先させると、生体の検知が優先的にされるため、早期に警報を発生させることができる。
次に、図1及び図3を参照して本実施形態に係る障害物検知警報装置の全体の動作について説明する。以下、図1及び図3に用いた符号を適宜用いて説明する。まず、図1に示す障害物検知警報装置100の電源投入により図3に示すフローがスタートする。焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に測定対象物5から放出される赤外線53の検出を開始し、赤外線量に応じた電気信号31を出力する(赤外線検出手順71)。
図3に示すフローのスタート後、図1に示すCPU16は、熱線放射物検知部11に制御信号22を入力して、焦電センサ10から出力される電気信号31を取得させる。また、CPU16は、熱線放射物検知部11への制御信号22の入力と共に、判断部12に制御信号21を入力して熱線放射物検知部11から出力される電気信号31の取得待機をさせる。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない(熱線放射物検知手順72)。
そして、判断部12は、熱線放射物検知部11から電気信号31を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断して指示信号39を出力し、スピーカー17から警報を発生させる(警報手順77)。一方、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得しない場合、熱線放射物を検知しなかったと判断してCPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
CPU16は、判断部12からの通知電気信号40の入力により制御信号25を信号波送受信部13に入力して、送信信号波51を送信させ測定対象物5で反射した反射信号波52を受信させる(信号波送受信手順74)。信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号33及び復調信号35を相対速度検知部15に向けて出力する。また、CPU16は、信号波送受信部13への制御信号25の入力と共に、制御信号24を相対速度検知部15に入力して信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得待機をさせる。
相対速度検知部15は、信号波送受信部13から出力された送信信号33及びを取得すると、送信信号33の周波数と復調信号35の周波数とから測定対象物5の相対速度を算出し、算出した相対速度に応じた大きさの電気信号38を出力する(相対速度検知手順75)。
そして、判断部12は、検知相対速度判断手順76において、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上であると判断したときに指示信号39を出力してスピーカー17から警報を発生させる(警報手順77)。警報手順77の後、フローを繰り返す。
一方、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値未満であると判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。CPU16は、判断部12からの通知電気信号40の入力により赤外線検出手順71に戻り、焦電センサ10は赤外線53の検出を開始してフローを継続させる。
以上説明したように、本実施形態では、生体であることを検知し且つ障害物の相対速度を検知することが可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態に係る障害物検知警報装置は、図1で説明した第1実施形態に係る障害物検知警報装置100の構成と同様であるが、判断部12による警報発生の判断が第1実施形態のものと異なる。なお、各部の構成についての説明は省略する。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態に係る障害物検知警報装置は、図1で説明した第1実施形態に係る障害物検知警報装置100の構成と同様であるが、判断部12による警報発生の判断が第1実施形態のものと異なる。なお、各部の構成についての説明は省略する。
本実施形態では、図1において、判断部12は、熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は距離検知部14が所定範囲内の距離にある測定対象物5を検知し且つ相対速度検知部15が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物5を検知したときに警報を発生するように判断する。具体的には、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得したとき、又は距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下で相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上である場合に警報を発生するよう判断する。このように判断することにより、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報装置100を車載した場合、遠くにあるか又は相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近く且つ相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報を発生して、車両の走行中にも運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報装置が発生する警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
ここで、本実施形態に係る障害物検知警報装置における障害物検知警報方法について、CPUの動作と共にフローを参照して説明する。図4は、本実施形態に係る障害物検知警報装置の動作フローの一例を示した図である。
図4において、81は図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する赤外線検出手順、82は図1に示す焦電センサ10から出力された電気信号31から測定対象物5を熱線放射物として検知し、判断部12が熱線放射物検知部11において熱線放射物を検知したかどうかを判断する熱線放射物検知手順、84は図1に示す信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する信号波送受信手順、85は図1に示す距離検知部14が送信信号波51及び反射信号波52に基づいて測定対象物5までの距離を検知する距離検知手順、86は図1に示す判断部12が距離検知部14により検知された距離が所定範囲内かどうかを判断する検知距離判断手順、87は図1に示す相対速度検知部15が送信信号波51及び反射信号波52に基づいて測定対象物5の相対速度を検知する相対速度検知手順、88は図1に示す判断部12が相対速度検知部15により検知された相対速度が所定値以上かどうかを判断する検知相対速度判断手順、89は図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合に、スピーカー17が警報を発生する警報手順である。
ここで、警報発生手順は熱線放射物検知手順82、検知距離判断手順86、検知相対速度判断手順88、及び警報手順89を含んでいる。
まず、赤外線検出手順81における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。赤外線検出手順81では、図1に示す焦電センサ10が、測定対象物5から放出される赤外線53を検出し該赤外線量に応じた電気信号31を出力する。本実施形態では、焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に赤外線53に応じた電気信号31を継続的に出力する。
次に、熱線放射物検知手順82における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。熱線放射物検知手順82では、図1に示すCPU16から熱線放射物検知部11への制御信号22の入力により、熱線放射物検知部11が焦電センサ10から出力された電気信号31を取得する。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない。
さらに、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が熱線放射物検知部11から出力される電気信号32の取得待機をし、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断し、取得しない場合には熱線放射物を検知しなかったと判断する。そして、判断部12は、熱線放射物を検知したと判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、熱線放射物を検知しなかったと判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
次に、信号波送受信手順84における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。信号波送受信手順84では、図1に示すCPU16から信号波送受信部13への制御信号25の入力により、信号波送受信部13が送信信号波51を送信し測定対象物5で反射した反射信号波52を受信する。また、信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び反射信号波52を復調した復調信号35を出力する。
次に、距離検知手順85における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。距離検知手順85では、図1に示すCPU16から距離検知部14への制御信号23の入力により、距離検知部14が信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得をし、信号波送受信部13から取得した送信信号33及び復調信号35により測定対象物5までの距離を算出する。距離の算出は、前述したように送信信号33の取得時間と復調信号35の取得時間との差から算出することができる。また、距離検知部14は、算出した距離に応じた大きさの電気信号37を出力する。
次に、相対速度検知手順87における図1に示す障害物検知警報装置100の動作について説明する。相対速度検知手順87では、図1に示すCPU16から相対速度検知部15への制御信号24の入力により、相対速度検知部15が信号波送受信部13から出力される送信信号33及び復調信号35の取得をし、信号波送受信部13から取得した送信信号33及び復調信号35により測定対象物5の相対速度を算出する。相対速度の算出は、前述したように送信信号33の周波数とドップラー変調により周波数変調された復調信号35の周波数とから算出することができる。また、相対速度検知部15は、算出した相対速度に応じた大きさの電気信号38を出力する。
検知距離判断手順86では、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が距離検知部14から出力される電気信号37の取得をし、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下かどうかを判断する。判断部12は、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下であると判断したときに、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。また、判断部12は、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値より大きいと判断した場合には、CPU16に向けて別の通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
検知相対速度判断手順88では、図1に示すCPU16からの制御信号21の入力により、判断部12が相対速度検知部15から出力される電気信号38の取得をし、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上かどうかを判断する。判断部12は、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上であると判断したときに、スピーカー17から警報を発生させるための指示信号39を出力する。なお、判断部12は、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値未満であると判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
警報手順89では、図1に示す判断部12が警報を発生するように判断した場合にスピーカー17から警報を発生する。具体的には、判断部12からの指示信号39の入力により警報を発生する。
以上説明したように、本実施形態では、赤外線検出手順81及び熱線放射物検知手順82を設けることにより、保護すべき生体を検知することができる。そして、信号波送受信手順84、距離検知手順85及び相対速度検知手順87を設けることにより、障害物との距離及び障害物の相対速度を検知することができる。そのため、熱線放射物検知手順82において熱線放射物検知部11が熱線放射物を検知したとき又は距離検知手順85において距離検知部14が所定範囲内の距離にある測定対象物5を検知し且つ相対速度検知手順87において相対速度検知部15が所定値以上の相対速度を持つ測定対象物5を検知したときに警報手順89において警報を発生すると、例えば、本実施形態に係る障害物検知警報方法を走行中の車両において適用した場合、遠くにあるか又は相対速度が遅くても、挙動の予測が困難なために衝突の危険度が高い生体を検知することができる。また、生体でなくとも、距離が近く且つ相対速度が速いために衝突の危険度の高い障害物を検知し警報手順89において警報を発生して、運転者に注意を促すことができる。従って、本実施形態に係る障害物検知警報方法により発生させた警報は、運転者への注意喚起効果が高い。
なお、本実施形態では、信号波送受信手順84の後に、距離検知手順85及び検知距離判断手順86の順の関係並びに相対速度検知手順87及び検知相対速度判断手順88の順の関係が成立すれば、距離検知手順85及び検知距離判断手順86の順と相対速度検知手順87及び検知相対速度判断手順88の順との前後関係は問わない。また、赤外線検出手順81及び熱線放射物検知手順82の順の関係が成立すれば、赤外線検出手順81及び熱線放射物検知手順82の順と信号波送受信手順84から始まる距離検知手順85、検知距離判断手順86、相対速度検知手順87及び検知相対速度判断手順88の一連との前後関係は問わない。また、本実施形態では、一つのシリアル動作フローの例を示したが、動作フローをパラレルに実行してもよい。例えば、赤外線検出手順81から始まる手順と信号波送受信手順84から始まる手順とをそれぞれ独立に行って、警報発生手順としての警報手順89において警報を発生させることもできる。また、図4では、スタートからリターンまでの手順を繰り返すことにより障害物検知警報を継続して行うことができる。なお、赤外線検出手順81から始まる手順を優先させると、生体の検知が優先的にされるため、早期に警報を発生させることができる。
次に、図1及び図4を参照して本実施形態に係る障害物検知警報装置の全体の動作について説明する。以下、図1及び図4に用いた符号を適宜用いて説明する。まず、図1に示す障害物検知警報装置100の電源投入により図4に示すフローがスタートする。焦電センサ10は、障害物検知警報装置100の電源投入と共に測定対象物5から放出される赤外線53の検出を開始し、赤外線量に応じた電気信号31を出力する(赤外線検出手順81)。
図4に示すフローのスタート後、図1に示すCPU16は、熱線放射物検知部11に制御信号22を入力して、焦電センサ10から出力される電気信号31を取得させる。また、CPU16は、熱線放射物検知部11への制御信号22の入力と共に、判断部12に制御信号21を入力して熱線放射物検知部11から出力される電気信号32の取得待機をさせる。熱線放射物検知部11は、電気信号31を取得すると、焦電センサ10から取得した電気信号31の例えば電圧値が所定の範囲内にあれば電気信号32を出力し範囲外であれば何も出力しない(熱線放射物検知手順82)。
そして、判断部12は、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得した場合、熱線放射物を検知したと判断して指示信号39を出力し、スピーカー17から警報を発生させる(警報手順89)。一方、熱線放射物検知部11から電気信号32を取得しない場合、熱線放射物を検知しなかったと判断してCPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
CPU16は、判断部12からの通知電気信号40の入力により制御信号25を信号波送受信部13に入力して、送信信号波51を送信させ測定対象物5で反射した反射信号波52を受信させる(信号波送受信手順84)。信号波送受信部13は、信号波の送受信と共に、送信信号波51を変調する前の送信信号33及び反射信号波52を復調した復調信号35を出力する。
次に、CPU16は、制御信号23を距離検知部14に入力して信号波送受信部13から出力される送信信号33、復調信号35を取得させる。距離検知部14は、信号波送受信部13から出力された送信信号33及び復調信号35を取得すると、送信信号33の取得時間と復調信号35の取得時間との差から測定対象物5までの距離を算出し、算出した距離に応じた大きさの電気信号37を出力する(距離検知手順85)。また、CPU16は、距離検知部14への制御信号23の入力と共に、制御信号21を判断部12に入力して距離検知部14から出力される電気信号37の取得待機をさせる。
判断部12は、検知距離判断手順86において、距離検知部14から電気信号37を取得すると、取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下であると判断したときに通知電気信号40をCPU16に出力して上記判断をCPU16に通知する。一方、距離検知部14から取得した電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値より大きいと判断した場合には、CPU16に向けて別の通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
CPU16は、電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値以下であるとの判断を通知する通知電気信号40が入力されると、相対速度検知部15に制御信号24を入力して信号波送受信部13から出力された送信信号33及び復調信号35を取得させる。相対速度検知部15は、信号波送受信部13から出力された送信信号33及び復調信号35を取得すると、送信信号33の周波数と復調信号35の周波数とから測定対象物5の相対速度を算出し、算出した相対速度に応じた大きさの電気信号38を出力する(相対速度検知手順87)。また、CPU16は、相対速度検知部15への制御信号24の入力と共に、制御信号21を判断部12に入力して相対速度検知部15から出力される電気信号38の取得待機をさせる。
そして、判断部12は、検知相対速度判断手順88において、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値以上であると判断したときに指示信号39を出力してスピーカー17から警報を発生させる(警報手順89)。警報手順89の後、フローを繰り返す。一方、相対速度検知部15から取得した電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値未満であると判断した場合には、CPU16に向けて通知電気信号40を出力し、上記判断をCPU16に通知する。
CPU16は、判断部12からの電気信号37の例えば電圧値が所定の閾値より大きいとの判断を通知する通知電気信号40の入力又は判断部12からの電気信号38の例えば電圧値が所定の閾値未満であるとの判断を通知する通知電気信号40の入力により赤外線検出手順81に戻り、焦電センサ10は赤外線53の検出を開始してフローを継続させる。
以上説明したように、本実施形態では、生体であることを検知し且つ障害物までの距離及び障害物の相対速度を検知することが可能な障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法を提供することができる。
本発明の障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法は、車両の衝突防止やオートクルーズを目的としたものに適用することができる。
5:測定対象物、10:焦電センサ、11:熱線放射物検知部、12:判断部、13:信号波送受信部、14:距離検知部、15:相対速度検知部、16:CPU、17:スピーカー、21:制御信号、22:制御信号、23:制御信号、24:制御信号、25:制御信号、31:電気信号、32:電気信号、33:送信信号、35:復調信号、37:電気信号、38:電気信号、39:指示信号、40:通知電気信号、51:送信信号波、52:反射信号波、53:赤外線、61:赤外線検出手順、62:熱線放射物検知手順、64:信号波送受信手順、65:距離検知手順、66:検知距離判断手順、67:警報手順、71:赤外線検出手順、72:熱線放射物検知手順、74:信号波送受信手順、75:相対速度検知手順、76:検知相対速度判断手順、77:警報手順、81:赤外線検出手順、82:熱線放射物検知手順、84:信号波送受信手順、85:距離検知手順、86:検知距離判断手順、87:相対速度検知手順、88:検知相対速度判断手順、89:警報手順、100:障害物検知警報装置
Claims (6)
- 測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、
前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、
電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、
前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部と、
前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、
を備える障害物検知警報装置。 - 測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、
前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、
電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、
前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部と、
前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、
を備える障害物検知警報装置。 - 測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する焦電センサと、
前記焦電センサから出力される前記電気信号に基づいて前記測定対象物を熱線放射物として検知する熱線放射物検知部と、
電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信部と、
前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部と、
前記信号波送受信部の送受信する前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部と、
前記熱線放射物検知部が前記熱線放射物を検知したとき又は前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知し且つ前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに警報を発生する警報発生部と、
を備える障害物検知警報装置。 - 焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、
信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、
前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物までの距離を検知する距離検知手順と、
熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記距離検知手順において前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、
を備える障害物検知警報方法。 - 焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、
信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、
前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知手順と、
熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記相対速度検知手順において前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、
を備える障害物検知警報方法。 - 焦電センサが、測定対象物から放出される赤外線を検出し該赤外線量に応じた電気信号を出力する赤外線検出手順と、
信号波送受信部が、電磁波、音波又は光波の何れかの信号波を送信し前記測定対象物で反射した信号波を受信する信号波送受信手順と、
前記信号波に基づいて前記測定対象物までの距離を検知する距離検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物までの距離を検知する距離検知手順と、
前記信号波に基づいて前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知部が、前記信号波送受信手順において送受信された前記信号波から前記測定対象物の相対速度を検知する相対速度検知手順と、
熱線放射物を検知する熱線放射物検知部が前記赤外線検出手順において出力された前記電気信号から前記測定対象物を前記熱線放射物として検知したとき又は前記距離検知手順において前記距離検知部が所定範囲内の距離にある前記測定対象物を検知し且つ前記相対速度検知手順において前記相対速度検知部が所定値以上の相対速度を持つ前記測定対象物を検知したときに、警報発生部が警報を発生する警報発生手順と、
を備える障害物検知警報方法。
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JP2005104753A JP2006281979A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法 |
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JP2005104753A JP2006281979A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 障害物検知警報装置及び障害物検知警報方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016053939A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 検知装置、検知システム、およびプログラム |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005104753A patent/JP2006281979A/ja not_active Withdrawn
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