JP2006281871A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキペダルをフットレストとして使用する際に、ドライバーの足首の角度を適正にして快適性を高める。
【解決手段】 アクセルペダルから足を離した状態で走行可能な自動走行装置の作動中に反力付与モータ12がブレーキペダル11の初期位置を車体前方側に移動させるとともにブレーキペダル11の初期設定反力を増加させるので、ドライバーがブレーキペダル11に足を乗せてフットレストとして使用しても減速度が発生しないようにしながら、緊急時にブレーキペダル11を速やかに操作することが可能になり、しかもブレーキペダル11をフットレストとして使用するときのドライバーの足首の角度を小さくし、通常の初期位置にあるブレーキペダル11をフットレストとして使用する場合に比べてドライバーの快適性を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アクセルペダルから足を離した状態で走行可能な自動走行装置を備えた車両のブレーキ装置に関する。
ブレーキペダルにペダル反力を付加するペダル反力付加手段を設けることで、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)装置やCC(クルーズ・コントロール)装置のような自動走行装置の作動中にペダル反力を増加させてブレーキペダルに足を置いてもストロークしないようにし、ブレーキペダルをフットレストとして使用可能にしたものが下記特許文献1、2により公知である。
特開2002−323930号公報 特開2000−54860号公報
しかしながら、ACC時やCC時にブレーキペダルをフットレストとして使用する場合、一般にブレーキペダルの踏面はアクセルペダルの踏面よりも後方(ドライバー寄り)に位置しているため、ブレーキペダルの踏面に置いたドライバーの足首の角度が大きくなって、ドライバーにとって快適な姿勢にはならなかった。そのため、ドライバーはブレーキペダルをフットレストとして使用することを避けて床面に足を置くことになり、急制動が必要な場合にブレーキペダルの踏み遅れやアクセルペダルの踏み間違いが発生する可能があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ブレーキペダルをフットレストとして使用する際に、ドライバーの足首の角度を適正にして快適性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ドライバーにより操作されるブレーキペダルと、ブレーキペダルの操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段と、車輪を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータと、制動信号出力手段が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータの作動を制御する制動制御手段と、ブレーキペダルがストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段とを備えたブレーキ装置において、ブレーキペダルの初期位置を変更する初期位置変更手段を備え、前記初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段はブレーキペダルのストロークに対する減速度の比率を増加させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ドライバーにより操作されるブレーキペダルと、ブレーキペダルの操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段と、車輪を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータと、制動信号出力手段が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータの作動を制御する制動制御手段と、ブレーキペダルがストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段とを備えたブレーキ装置において、ブレーキペダルの初期位置を変更する初期位置変更手段を備え、前記初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段はブレーキペダルのストロークに対する踏力の比率を増加させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、ドライバーにより操作されるブレーキペダルと、ブレーキペダルの操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段と、車輪を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータと、制動信号出力手段が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータの作動を制御する制動制御手段と、ブレーキペダルがストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段とを備えたブレーキ装置において、ブレーキペダルの初期位置を変更する初期位置変更手段を備え、前記初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段は制動初期の減速度の立ち上がり量を減少させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記初期設定反力変更手段は前記初期設定反力を増加させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、アクセルペダルから足を離した状態で走行可能な自動走行装置を備え、前記自動走行装置の作動中に、前記初期位置変更手段が前記ブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、前記自動走行装置は、ブレーキペダルの踏力あるいはストロークが所定値を超えると作動を解除されるようになっており、前記制動特性の変更はブレーキペダルによる制動が行われている間は保持されることを特徴とするブレーキ装置が提案される。
尚、実施例の反力付与モータ12は本発明の初期設定反力変更手段あるいは初期位置変更手段に対応し、実施例のエンコーダ13は本発明の制動信号出力手段に対応し、実施例の追従走行ECU20は本発明の自動走行装置に対応し、実施例のブレーキECU26は本発明の制動制御手段に対応する。
請求項1の構成によれば、ブレーキ装置に初期位置変更手段および初期設定反力変更手段を設け、初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、制動制御手段がブレーキペダルのストロークに対する減速度の比率を増加させるので、ブレーキペダルをフットレストとして使用するときのドライバーの足首の角度を小さくし、通常の初期位置にあるブレーキペダルをフットレストとして使用する場合に比べてドライバーの快適性を高めることができるだけでなく、ブレーキペダルの初期位置が車体前方側に移動したことでブレーキペダルのストロークが減少しても、最大減速度の低下を回避することができる。
請求項2の構成によれば、ブレーキ装置に初期位置変更手段および初期設定反力変更手段を設け、初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、制動制御手段はブレーキペダルのストロークに対する踏力の比率を増加させるので、ブレーキペダルをフットレストとして使用するときのドライバーの足首の角度を小さくし、通常の初期位置にあるブレーキペダルをフットレストとして使用する場合に比べてドライバーの快適性を高めることができるだけでなく、ブレーキペダルの初期位置が車体前方側に移動したことでブレーキペダルのストロークが減少しても、小さい踏力で過大な減速度が発生しないようにして減速度の微妙な調整を可能にすることができる。
請求項3の構成によれば、ブレーキ装置に初期位置変更手段および初期設定反力変更手段を設け、初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させている間は、制動初期の減速度の立ち上がり量を減少させるので、ブレーキペダルをフットレストとして使用するときのドライバーの足首の角度を小さくし、通常の初期位置にあるブレーキペダルをフットレストとして使用する場合に比べてドライバーの快適性を高めることができるだけでなく、ブレーキペダルのストロークの減少に伴ってドライバーが制動初期にブレーキペダルを強く踏み込む傾向になっても、減速度の急激な立ち上がりを抑制して不快な制動ショックが発生を防止することができる。
請求項4の構成によれば、自動走行装置の作動中に初期位置変更手段によりブレーキペダルの初期位置が車体前方側に移動している間は、初期設定反力変更手段が初期設定反力を増加させるので、ドライバーがブレーキペダルに足を乗せてフットレストとして使用しても減速度が発生しないようにしながら、緊急時にブレーキペダルを速やかに操作することが可能になる。
請求項5の構成によれば、アクセルペダルから足を離した状態で走行可能な自動走行装置の作動中に初期位置変更手段がブレーキペダルの初期位置を車体前方へ移動させるので、自動走行装置の作動中にドライバーがフットレストに足に置いたときの快適性を高めることができる。
請求項6の構成によれば、自動走行装置はブレーキペダルの踏力あるいはストロークが所定値を超えると作動を解除されるので、自動走行に対してドライバーの自発的な制動を優先することができる。また自動走行装置の作動中にドライバーがブレーキペダルを踏んで制動を行った場合、その制動が自発的に中止されるまで制動特性が変化しないのでドライバーが違和感を感じることがない。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の一実施例を示すもので、図1はブレーキ・バイ・ワイヤ式のブレーキ装置を備えたACC装置の全体構成を示す図、図2はブレーキペダルおよびアクセルペダルの側面図、図3メインルーティンのフローチャート、図4ブレーキペダルのストロークと減速度との関係を示すテーブル、図5ブレーキペダルのストロークと踏力との関係を示すテーブル、図6はブレーキペダルの踏み込み初期の踏力と減速度との関係を示すテーブル、図7はブレーキペダルの踏み込み初期のストロークと踏力との関係を示すテーブル、図8はペダル位置調整ルーティンのフローチャート、図9はアクセルペダルおよびブレーキペダルの段差と快適性との関係を示すグラフ、図10は作用を説明するタイムチャートである。
図1に示すように、先行車が存在するときには先行車との間に所定の車間距離を維持する追従走行制御を行い、先行車が存在しないときには所定の車速で定速走行する定速走行制御を行うACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)装置に接続されたブレーキ・バイ・ワイヤ式のブレーキ装置は、ドライバーの足で操作されるブレーキペダル11を備えており、ブレーキペダル11の上端を揺動自在に枢支する支軸に反力付与モータ12と、制動信号出力手段としてのエンコーダ13とが接続される。ブレーキペダル11は反力スプリング14によりストローク量に応じた反力を付与される以外に、反力付与モータ12が発生するトルクによりストローク量、ストローク速度あるいは他の信号に応じた任意の大きさの反力が付与される。
反力付与モータ12はブレーキペダル11の操作に対する反力を発生するだけでなく、ブレーキペダル11の初期位置(ブレーキペダル11に踏力を加えないときの位置)を変化させる機能と、ブレーキペダル11の初期設定反力(ブレーキペダル11がストロークを開始する踏力)を変化させる機能とを有している。エンコーダ13はブレーキペダル11の操作量(つまりブレーキペダル11のストローク)に応じた信号を出力する。またブレーキスイッチ15はドライバーによるブレーキペダル11の操作を検出し、踏力センサ16はブレーキペダル11に加えられる踏力を検出する。
一方、車両の前後左右の車輪17(図1には1輪のみ図示)に設けられたホイールシリンダ18に接続されたブレーキアクチュエータ19は、モータで駆動される液圧ポンプや液圧シリンダで発生したブレーキ液圧を、任意の大きさに制御してホイールシリンダ18に供給することで車輪17を制動する。尚、ブレーキペダル11にマスタシリンダを接続しておき、電源の失陥や制御装置の故障によりブレーキアクチュエータ19が作動不能になったときに、マスタシリンダが発生するブレーキ液圧でホイールシリンダ18を作動させるフェイルセーフ機構を設けることができる。
追従走行ECU20は、レーダー装置21で検出した先行車等の障害物の情報と、車速センサ22で検出した車速と、ACCスイッチ23の操作信号と、セットスイッチ24の操作信号とに基づいて、スロットルバルブの開度を制御するスロットルアクチュエータ25の作動と、前記ブレーキアクチュエータ19の作動とを制御する。
追従走行ECU20に接続されたブレーキECU26は、エンコーダ13で検出したブレーキペダル11のストロークと、ブレーキスイッチ15で検出したブレーキペダル11の操作状態と、踏力センサ16で検出したブレーキペダル11の踏力とに基づいて反力付与モータ12の作動を制御するとともに、追従走行ECU20を介してブレーキアクチュエータ19の作動を制御する。
図2に示すように、ダッシュボード27に設けたブレーキペダルブラケット28にブレーキペダル11の上端が枢支されるとともに、ダッシュボード27に設けたアクセルペダルブラケット29にアクセルペダル30の上端が枢支される。図2(A)に示す通常時には、初期位置(踏力が作用していないときの位置)でのブレーキペダル11の踏面11aはアクセルペダル30の踏面30aよりも距離αだけ後方(ドライバーに近い位置)にあるが、図2(B)に示すACC中には、ブレーキペダル11の初期位置が前方に移動してブレーキペダル11の踏面11aがアクセルペダル30の踏面30aとほぼ同じ位置に整列する。従って、ACC中のブレーキペダル11のストロークは、通常時のブレーキペダル11のストロークよりも小さくなる。
次に、上記構成を備えた実施例の作用を説明する。
図3において、ステップS1でドライバーがACCスイッチ23がオン操作すると、ステップS2で車速センサ22により車速を検出し、ブレーキスイッチ15のオン/オフを検出する。ステップS3で車速がACC作動下限車速以上であり、かつブレーキスイッチ15がオフしていればACC作動条件が成立していると判断し、ステップS4でドライバーがセットスイッチ24をオン操作するとACCが作動する。
このようにしてACCが作動すると、ステップS5でブレーキペダル11の初期位置を図2(A)の通常位置から図2(B)の前進位置に変更する。このブレーキペダル11の初期位置の変更は反力付与モータ12により行われる。これを図8のフローチャートに基づいて更に説明する。
ステップS31でエンコーダ13の通常時の出力(つまりブレーキペダル11の位置)を検出し、ステップS32で反力付与モータ12を回転させてブレーキペダル11の位置を前進させる。そしてステップS32でブレーキペダル11の前進中のエンコーダ13の出力を検出し、その出力がステップS34で目標値に一致すると、ステップS35で反力付与モータ12の回転を停止させてブレーキペダル11を前進位置に停止させるとともに、反力付与モータ12に所定のトルクを発生させ、ドライバーがブレーキペダル11に足を置いてフットレストとして使用してもストロークしないように反力を発生させる。
図9は、ACCの作動時にブレーキペダル11を前進させてフットレストとして使用する際に、その初期位置と快適性との関係を示している。ペダル段差とは、アクセルペダル30の踏面30aを基準としたブレーキペダル11の踏面11aの段差であり、この段差がゼロから+15mm(プラスはブレーキペダル11がアクセルペダル30よりも後方にあることを示す)の領域Aにあるときに、ドライバーの足首の角度が小さくなってドライバーの快適性が最も高くなる。段差が+15mmよりも大きい領域Bになると足首の角度が大きくなってドライバーが負担が増加し、段差がマイナスである領域Cになるとブレーキペダル11が遠くなりすぎてドライバーが負担が増加する。
図3のフローチャートに戻り、ステップS6でブレーキペダル11のストロークに対する踏力(反力)のテーブルを、図5の実線の状態から破線の状態に変更するとともに、ステップS7でブレーキペダル11のストロークに対する減速度のテーブルを、図4の実線の状態から破線の状態に変更する。
図4から明らかなように、通常時にはブレーキペダル11のストロークに対して減速度は傾きθ1で増加するが、ブレーキペダル11の初期位置が前進するACC時に前記傾きθ1が維持されると、鎖線で示すようにブレーキペダル11のストロークが30mmから60mmまで30mm増加したときの最大減速度が通常時の1.0Gから0.5Gに減少してしまい、必要な減速度が確保できなくなる。
そこで本実施例では、図4に破線で示すように、ACC時にはブレーキペダル11のストロークに対する減速度の傾きθ1′を通常時の傾きθ1よりも大きくし、最大ストローク60mmのときの減速度が通常時と同じ1.0Gになるように設定している。
また図5から明らかなように、通常時にはブレーキペダル11のストロークに対して踏力(反力)は傾きθ2で増加するが、ブレーキペダル11の初期位置が前進するACC時に前記傾きθ2が維持されると、鎖線で示すようにブレーキペダル11のストロークが30mmから60mmまで30mm増加したときの最大踏力が通常時の160Nから80Nに減少してしまう。通常時にもACC時にも必要な最大減速度は同じであるため、最大減速度が発生する踏力が160Nから80Nに減少すると、踏力の増加に対する減速度の増加が急激になりすぎて減速度の調整が難しくなる。
そこで本実施例では、図5に破線で示すように、ACC時にはブレーキペダル11のストロークに対する踏力の傾きθ2′を通常時の傾きθ2よりも大きくし、最大ストローク60mmのときの踏力が通常時とほぼ同じ160Nになるように設定している。
またブレーキペダル11の踏み込み時の踏力、減速度およびストロークの関係を規定するテーブルも変更される。即ち、図6および図7に実線で示すように、通常時にはブレーキペダル11の踏力が20Nに達すると減速度が一気に立ち上がり、その立ち上がり量(ジャンピング制動力)はB1に設定される。一方、ACC時にはブレーキペダル11の踏力が初期設定反力(例えば、40N)に達すると減速度が一気に立ち上がり、その立ち上がり量(ジャンピング制動力)はB2に設定され、かつ踏力が40Nに達するまではブレーキペダル11はストロークせず、踏力が40Nを超えるとブレーキペダル11がストロークを開始する。
図7で説明したように、ACC時には踏力が40N(初期設定反力)に達するまではブレーキペダル11がストロークしないため、フローチャートのステップS8でブレーキスイッチ15はオフになる。この状態からドライバーが自発的にブレーキペダル11を踏み、ステップS9で踏力センサ16により検出した踏力が前記初期設定反力を超えなければ、ステップS10〜S14でACCが行われる。尚、この初期設定反力の値は、ドライバーの体格や脚力に応じて学習制御することによって最適化しても良い。
即ち、ステップS10でレーダー装置21が先行車を検知すると、ステップS11でレーダー装置21で先行車との車間距離を検出し、車速センサ22で自車の車速を検出し、それら車間距離および車速に基づいて自車の目標加減速度を演算する。そしてステップS12で目標加減速度が負値であれば、ステップS13でブレーキアクチュエータ19を作動させて自車を減速し、逆にステップS12で目標加減速度がゼロあるいは正値であれば、ステップS14でスロットルアクチュエータ25を作動させて自車の車速を維持あるいは加速することで、先行車との車間距離が目標車間距離に一致するように制御する。
前記ステップS9で踏力センサ16により検出した踏力が前記初期設定反力を超えると、ステップS15でブレーキスイッチ15がオンし、ステップS16でセットスイッチ24を初期化してACCを解除する。このようにしてACCが解除されても、ブレーキペダル11の初期位置と踏力テーブルと減速度テーブルとは変更されたままであるため、ブレーキペダル11を踏んだときのストロークに対する踏力および減速度の増加率が通常時よりも高くなり、ブレーキペダル11の初期位置が前進してストロークが減少した影響を補償することができる。
前記ステップS1でACCスイッチ23がオフしたとき、前記ステップS3でACC作動条件が不成立になったとき、あるいは前記ステップS4でセットスイッチ24がオフしたとき、ステップS17でブレーキペダル11の踏力がゼロであれば、ステップS18でブレーキスイッチ15がオフし、ステップS19でタイマーがスタートする。そしてステップS20でタイマーのカウント値が設定値を超えると、ステップS21でブレーキペダル11の初期位置を後退させ、ステップS22で踏力(反力)テーブルを初期化し、ステップS23で減速度テーブルを初期化する。
以上のように、ドライバーがアクセルペダル30から足を離しても車両を走行させることが可能なACC中に、ブレーキペダル11の初期位置を車体前方側に移動させ、かつブレーキペダル11の初期設定反力を増加させるので、減速度を発生させることなくブレーキペダル11をフットレストとして使用することを可能にしながら、足をフロアに置いた場合に比べて緊急時にブレーキペダル11を速やかに操作することが可能になる。しかもブレーキペダル11をフットレストとして使用するときのドライバーの足首の角度を小さくし、通常の初期位置にあるブレーキペダル11をフットレストとして使用する場合に比べてドライバーの快適性を高めることができる。
またACC中にブレーキペダル11の初期位置が車体前方側に移動しているとき、ブレーキペダル11のストロークに対する減速度の比率および踏力の比率を増加させるので、ブレーキペダル11の初期位置が車体前方側に移動したことでストロークが減少しても最大減速度の低下を回避することができ、しかも小さい踏力で過大な減速度が発生しないようにして減速度の微妙な調整を可能にすることができる。
更に、ACC中にブレーキペダル11の初期位置が車体前方側に移動しているとき、ブレーキペダル11の制動初期の減速度の立ち上がり量を減少させるので、ブレーキペダル11のストロークの減少に伴ってドライバーが制動初期にブレーキペダル11を強く踏み込む傾向になっても、減速度の急激な立ち上がりを抑制して不快な制動ショックの発生を防止することができる。またACCはブレーキペダル11の踏力が所定値以上になると作動を解除されるので、ACCに対してドライバーの自発的な制動を優先することができるだけでなく、ACCの作動中にドライバーがブレーキペダル11を踏んでも、その制動が自発的に中止されるまで制動特性が変化しないのでドライバーが違和感を受けることがない。
上記作用の一例を図10のタイムチャートに基づいて説明する。
時刻t1にACC装置のセットスイッチ24がオンしてACCが開始されると、ブレーキペダル11の初期位置が前進し、踏力テーブルおよび減速度テーブルを持ち替えることでブレーキペダル11のストロークに対する踏力の比率および減速度の比率が増加する。時刻t2にドライバーがブレーキペダル11に足を置いてフットレストとして使用しても、ブレーキペダル11はストロークせずに減速度は発生せず、ACCも解除されずに継続する。時刻t3にドライバーがブレーキペダル11を踏み込んで踏力が初期設定反力を上回ると、セットスイッチ24がオフしてブレーキペダル11がストロークを開始するが、ブレーキペダル11の初期位置は前進したままであり、踏力テーブルおよび減速度テーブルも持ち替えたままになってブレーキペダル11のストロークに対する踏力の比率および減速度の比率は増加状態に維持される。
そして時刻t4にドライバーがブレーキペダル11から足を離して踏力およびストロークがゼロになるとタイマーがスタートし、時刻t5にタイマーがタイムアップすると、ブレーキペダル11の初期位置が通常位置まで後退し、踏力テーブルおよび減速度テーブルも通常時のものに復帰する。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では自動走行が可能な車両としてACC装置を備えた車両を例示したが、本発明はCC装置を備えた車両や渋滞追従装置を備えた車両に対しても適用することができる。
また実施例ではブレーキペダル11の踏力が初期設定反力を超えるとACCが解除されるようになっているが、ブレーキペダル11のストロークが初期設定ストロークを超えるとACCが解除されるようにしても良い。
ブレーキ・バイ・ワイヤ式のブレーキ装置を備えたACC装置の全体構成を示す図 ブレーキペダルおよびアクセルペダルの側面図 メインルーティンのフローチャート ブレーキペダルのストロークと減速度との関係を示すテーブル ブレーキペダルのストロークと踏力との関係を示すテーブル ブレーキペダルの踏み込み初期の踏力と減速度との関係を示すテーブル ブレーキペダルの踏み込み初期のストロークと踏力との関係を示すテーブル ペダル位置調整ルーティンのフローチャート アクセルペダルおよびブレーキペダルの段差と快適性との関係を示すグラフ 作用を説明するタイムチャート
符号の説明
11 ブレーキペダル
12 反力付与モータ(初期設定反力変更手段、初期位置変更手段)
13 エンコーダ(制動信号出力手段)
17 車輪
19 ブレーキアクチュエータ
20 追従走行ECU(自動走行装置)
26 ブレーキECU(制動制御手段)
30 アクセルペダル

Claims (6)

  1. ドライバーにより操作されるブレーキペダル(11)と、
    ブレーキペダル(11)の操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段(13)と、
    車輪(17)を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータ(19)と、
    制動信号出力手段(13)が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータ(19)の作動を制御する制動制御手段(26)と、
    ブレーキペダル(11)がストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段(12)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキペダル(11)の初期位置を変更する初期位置変更手段(12)を備え、
    前記初期位置変更手段(12)がブレーキペダル(11)の初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段(26)はブレーキペダル(11)のストロークに対する減速度の比率を増加させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置。
  2. ドライバーにより操作されるブレーキペダル(11)と、
    ブレーキペダル(11)の操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段(13)と、
    車輪(17)を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータ(19)と、
    制動信号出力手段(13)が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータ(19)の作動を制御する制動制御手段(26)と、
    ブレーキペダル(11)がストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段(12)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキペダル(11)の初期位置を変更する初期位置変更手段(12)を備え、
    前記初期位置変更手段(12)がブレーキペダル(11)の初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段(26)はブレーキペダル(11)のストロークに対する踏力の比率を増加させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置。
  3. ドライバーにより操作されるブレーキペダル(11)と、
    ブレーキペダル(11)の操作に応じた制動信号を出力する制動信号出力手段(13)と、
    車輪(17)を制動する制動力を発生するブレーキアクチュエータ(19)と、
    制動信号出力手段(13)が出力する制動信号に基づいてブレーキアクチュエータ(19)の作動を制御する制動制御手段(26)と、
    ブレーキペダル(11)がストロークを開始する初期設定反力を変更する初期設定反力変更手段(12)と、
    を備えたブレーキ装置において、
    ブレーキペダル(11)の初期位置を変更する初期位置変更手段(12)を備え、
    前記初期位置変更手段(12)がブレーキペダル(11)の初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記制動制御手段(26)は制動初期の減速度の立ち上がり量を減少させる制動特性の変更を行うことを特徴とするブレーキ装置。
  4. 前記初期位置変更手段(12)がブレーキペダル(11)の初期位置を車体前方へ移動させている間は、前記初期設定反力変更手段(12)は前記初期設定反力を増加させることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のブレーキ装置。
  5. アクセルペダル(30)から足を離した状態で走行可能な自動走行装置(20)を備え、前記自動走行装置(20)の作動中に、前記初期位置変更手段(12)が前記ブレーキペダル(11)の初期位置を車体前方へ移動させることを特徴とする、請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記自動走行装置(20)は、ブレーキペダル(11)の踏力あるいはストロークが所定値を超えると作動を解除されるようになっており、前記制動特性の変更はブレーキペダル(11)による制動が行われている間は保持されることを特徴とする、請求項5に記載のブレーキ装置。
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