JP2006281655A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板が回転してしまうことのない紫外線照射装置を提供する。
【解決手段】 紫外線を発光する発光ダイオード23と、この発光ダイオード23を取り付けたアルミ基板21と、発光ダイオード23から射出される紫外線を収束させて硬化すべき樹脂に向けて照射するレンズとを円筒状のハウジング11に設けた紫外線照射装置10であって、アルミ基板21に位置決用の突部24T,25Tを設け、ハウジング11にその突部24T,25Tに係合する凹部15,16を設けた。
【選択図】 図3

Description

この発明は、紫外線を硬化すべき樹脂に向けて照射する紫外線照射装置に関する。
従来から、紫外線を発光する発光ダイオードを基板に取り付け、この基板を円筒状のハウジング内に設けた紫外線照射装置が知られている(特許文献1参照)。
かかる紫外線照射装置は、発光ダイオードから射出される紫外線をレンズによって収束させて硬化すべき樹脂に向けて照射するものである。
特開2004−358770号公報
このような紫外線照射装置にあっては、基板が円形に形成されているため、その基板がハウジング内で回転し易く、この回転により基板に半田付けされているリード線が捩れたりする等の問題があった。
この発明の目的は、基板が回転してしまうことのない紫外線照射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、紫外線を発光する発光ダイオードと、この発光ダイオードを取り付けた基板と、前記発光ダイオードから射出される紫外線を収束させて硬化すべき樹脂に向けて照射するレンズとを円筒状のハウジングに設けた紫外線照射装置であって、
前記基板に位置決用の突部を設け、
前記ハウジングにその突部に係合する凹部を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記基板にランド用基板部を形成し、
前記突部は、前記ランド用基板部の近傍に形成し、このランド用基板部の側面の一部をハウジングの内周面に当接させたことを特徴とする。
この発明によれば、ハウジング内に装着した基板が回転してしまうことを防止することができる。
以下、この発明に係る紫外線照射装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示す紫外線照射装置10は、筒状のハウジング11を備えており、このハウジング11は大径部11Aと小径のヘッド11Bとを有している。大径部11Aの外周面には冷却ファン12が取り付けられている。
ヘッド11B内には、図2に示すように、半球の2つのレンズ13,14を有する光学系と、LEDユニット20とが設けられている。17はスペーサ、18はリングネジ、19は後述するアルミ基板21を受ける台座部、Kはカバーガラスである。
LEDユニット20は、アルミ基板(基板)21と、このアルミ基板21に重ねられて固定された取付基板22と、この取付基板22に取り付けられた紫外線を発光する発光ダイオード23(図3参照)とを有している。すなわち、発光ダイオード23は取付基板22を介してアルミ基板21に取り付けられている。
アルミ基板21は、図3に示すように、ヘッド11Bの内径より小さい正方形の基板本体21Aと、この基板本体21Aの両側部から外方に突出して形成された一対のランド用基板部24A,25Aと、このランド用基板部24A,25Aに連続形成されるとともに基板本体21Aの両側部に形成された突部24T,25Tとを有している。突部24Tおよびランド用基板部24Aと、突部25Tおよびランド基板部25Aとは点対称の位置にあり、ランド用基板部24A,25Aの側面24Aa,25Aaは円弧状に形成されていてヘッド11Bの内周面に当接している。
また、突部24T,25Tは、ヘッド11B内に設けた凹部15,16に係合され、この係合によりアルミ基板21は位置決されるとともにヘッド11B内で回転不能となっている。また、ランド用基板部24A,25Aの側面24Aa,25Aaがヘッド11Bの内周面に当接していることにより、アルミ基板21のヘッド11Bに対する位置合わせが容易となる。また、点対称にある一対の突部24T,25Tと、一対のランド用基板部24A,25Aの側面24Aa,25Aaとによって、アルミ基板21の中心位置とヘッド11Bの中心位置とを一致させることができ、レンズ13,14の光軸と発光ダイオード23の光軸との位置出しが容易に行える。
凹部15,16はヘッド11Bの長手方向(図2において上下方向)に沿って形成されている。
基板本体21Aとランド用基板部25Aと突部24T,25Tとの上には絶縁層40(図4参照)が形成され、絶縁層40の上には図4に示すように回路パターン24,25が形成されている。この回路パターン24,25の上に取付基板22が重ねられている。
回路パターン24,25はランド用基板部24A,25Aの上と基板本体21Aの一部の上に形成され、ランド用基板部24A,25Aの上に形成されている回路パターン24,25の一部がランド24R,25Rとなっている。そして、ランド24R,25Rにはリード線R1,R2が半田付けされており、回路パターン24,25を介して発光ダイオード23に電流が流れるようになっている。リード線R1,R2は、台座部19の穴19Aを通って大径部11A内に設けた図示しないコントローラ部に接続されている。なお、ランド24R,25R以外の部分には絶縁性の樹脂によってコーテイングされている。また、図4において、Hは半田である。
次に、紫外線照射装置10の組み付け順序を説明する。
先ず、リード線R1,R2が半田付けされたLEDユニット20をヘッド11Bの開口11aから挿入する。この際、アルミ基板21の突部24T,25Tをヘッド11B内の凹部15,16に係合させる。そして、LEDユニット20を台座部19に当接させる。なお、リード線R1,R2は予め台座部19の穴19Aに通しておくとともにコントローラ部に接続しておく。
次いで、基板22にレンズ13を載せ、スペーサ17を図2に示すようにヘッド11B内に入れる。このスペーサ17により、レンズ13は所定位置に位置決めされる。
そして、レンズ14をスペーサ17に載せ、リングネジ18をヘッド11B内の雌ネジ11bに螺合させ、リングネジ18を回転させながらこのリングネジ18によりレンズ14を下方に押し付けていく。これにより、レンズ14の位置調整が行われ、レンズ14とレンズ13との光軸合わせが行われることになる。
リングネジ18の回転により、レンズ14,スペーサ17,レンズ13が回転してLEDユニット20に回転力が働くが、アルミ基板21の突部24T,25Tがヘッド11Bの凹部15,16に係合していることにより、LEDユニット20すなわちアルミ基板21は回転しない。このため、リード線R1,R2が捩れたりしない。
アルミ基板21が回転しないことにより、発光ダイオード23の光軸とレンズ13,14の光軸とがずれてしまうこともない。
また、組み付け後も振動や衝撃などによりアルミ基板21は回転しないので、リード線R1,R2が捩れたりしてしまうことがなく、発光ダイオード23の光軸とレンズ13,14の光軸とがずれてしまうこともない。
ところで、アルミ基板21は、基板本体21Aに突部24T,25Tを設けて、アルミ基板21の回転防止と位置決を行うようにしたものであるから、アルミ基板21を小さくすることができる。すなわち、図3に示すようにアルミ基板21の縦方向(上下方向)の長さを小さくすることができる。しかも、基板本体21Aとヘッド11Bの内周面との間の隙間にリード線R1,R2を通したものであるから、ランド用基板部24A,25Aにリード線R1,R2用の孔を設ける必要がない。
また、ヘッド11Bの凹部15,16も切削加工で形成できるので、その加工は簡単に行え、安価な紫外線照射装置10を提供することができる。
この発明に係る紫外線照射装置を示した外観図である。 図1に示す紫外線照射装置のヘッドの構成を示した断面図である。 図2のヘッドの平面図である。 アルミ基板の構成を概念的に示した断面図である。
符号の説明
10 紫外線照射装置
11 ハウジング
15 凹部
16 凹部
21 アルミ基板(基板)
23 発光ダイオード
24T 突部
25T 突部

Claims (2)

  1. 紫外線を発光する発光ダイオードと、この発光ダイオードを取り付けた基板と、前記発光ダイオードから射出される紫外線を収束させて硬化すべき樹脂に向けて照射するレンズとを円筒状のハウジングに設けた紫外線照射装置であって、
    前記基板に位置決用の突部を設け、
    前記ハウジングにその突部に係合する凹部を設けたことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記基板にランド用基板部を形成し、
    前記突部は、前記ランド用基板部の近傍に形成し、このランド用基板部の側面の一部をハウジングの内周面に当接させたことを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
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