JP2006281286A - 熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法 - Google Patents

熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ドックボーンが被圧延材の両側部に形成され、被圧延材にねじれが発生した場合に、サイジングプレス出側の被圧延材のねじれを速やか、かつ、精度よく検出できる、熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法を提供する。
【解決手段】 熱間圧延ライン100のサイジングプレス9出側を搬送される被圧延材8の側面を、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方から撮像し、被圧延材8のドックボーンの上端位置A1n (n=1〜n+1)、上端位置A2n (n=1〜n+1)を、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方にて検出し、両上端位置の差がある一定の閾値αを超えた場合に、被圧延材8がねじれていると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法に関する。
熱間圧延とは、金属片を数百〜千数百℃に加熱した後、熱間圧延ライン上に抽出し、ローラーで挟圧しつつそのローラー(以下、ロール)を回転させ、薄く延ばすことをいう。図4は、従来から多くある熱間圧延ライン100の一例を示す。加熱炉10により数百〜千数百℃に加熱された厚み150〜300mmの金属材料(以下、被圧延材)8は、粗圧延機12、仕上圧延機18により厚み1〜25mmまで圧延されて金属板(金属帯も含む意味とする)に薄く延ばされる。
粗圧延機12は、図4に示す熱間圧延ライン100の場合、R1、R2、R3の3基であるが、必ずしも基数はこれに限られない。1基だけのものや2基のもののほか、最も一般的なものは4基のものであり、基数の多いものだと6基のものまである。
最も一般的な4基のものの場合、4基のうち一部(多くの場合1機)を往復圧延するものとし、残る圧延機が一方向圧延を行う3/4連続(スリークォータ)と呼ばれるタイプが多い。しかし、4機中3機が一方向のタイプに限らず、例えば3機中1機が一方向のタイプ等も含め、3/4連続という。
粗圧延機12の上流側にサイジングプレス9を設置したものも少なくない。仕上圧延機18を構成する各圧延機(スタンド)の数は、図4に示す熱間圧延ライン100の場合、F1〜F7の7基であるが、6基のものもある。
これら各種基数の違いはあるが、粗圧延機12は、往復圧延あるいは一方向圧延あるいは両者により、一般的に合計で6回あるいは7回の粗圧延を行なって、粗圧延後の被圧延材8を、それにつづく仕上圧延機18に向け供給する。6回あるいは7回というように複数回圧延することを、6パスで圧延するとか7パスで圧延するとも言う。
仕上圧延機18は、数百〜千数百℃の高温の被圧延材8の各スタンド間を除いて、その他の圧延機(スタンド)間には図示しない多数(百以上)のテーブルローラが設置されており、被圧延材8を搬送する。図4において、符号13、19は、ワークロール(以下、単にロールと称す)である。
ところで、先述のように数百〜千数百℃に加熱された高温の被圧延材8には、加熱炉10から抽出されたとき、その表裏面に酸化物の層(以下、スケール)が生成している。この他、圧延され薄く延ばされるとともに放熱により降温していく過程でも、被圧延材8は高温の状態で大気に曝されるため、新たなスケールが被圧延材8の表裏面に生成する。このため、粗圧延機12の中の各圧延機の入側には、ポンプからの供給圧にして10〜30MPa内外の高圧水を被圧延材8の表裏面に吹き付けてスケールを除去するデスケーリング装置16が設置され、スケールを除去している。
図4において、14はクロップシャーであり、仕上圧延前に被圧延材8先後端のクロップ(被圧延材8の先後端の、いびつな平面形状の部分)を切断除去し、仕上圧延機18にスムーズに噛み込みやすい略矩形の平面形状に整形する。
22は冷却ゾーンであり、仕上圧延後の被圧延材8を水冷する。23は冷却ゾーンのテーブルローラであり、ランナウトテーブルと呼ばれる。24はコイラーであり、冷却後の被圧延材8を巻き取る。
50は制御装置、70はプロセスコンピュータ、90はビジネスコンピュータである。
15は仕上入側温度計であり、仕上圧延前の被圧延材8の温度を測定し、仕上圧延機18に被圧延材8が噛み込む際の、ロール間隙その他の各種の設定(セットアップ)を、プロセスコンピュータ70内での計算により設定値の決定を行なった結果に基づいて行なうための、その計算の起動の役割と、温度データの制御装置50とプロセスコンピュータ70への提供の役割と、を兼ねて果たす。
21は仕上出側温度計を示し、25はコイラー入側温度計を示し、温度データを制御装置50とプロセスコンピュータ70に提供する役割を果たす。
ところで、図4に示すような熱間圧延ライン100には、前述の通り、粗圧延機12の上流側にサイジングプレス9が設置されている場合が少なくない。このサイジングプレス9は、図5にハウジングなどの構造物を省略して鳥瞰図的に示すごとく、座屈防止ロール1で被圧延材8を挟持しつつ、一対のサイジングプレス用金型2(以下、単に金型)を、被圧延材8の幅方向に幅圧下装置3の往復動作により閉塞し離隔し、離隔した際に被圧延材8をピンチロール4にて下流側に搬送するという一連の動作を繰り返す。
また、被圧延材8は、幅圧下することによって増厚するため、特許文献1などに記載されている通り、図6に示すごとく、サイジングプレス9の出側(搬送方向に見て下流側)の下ピンチロール4は、図示しない偏心カムや油圧ジャッキなどの機構により、増厚すると予測される分の半分だけ、サイジングプレス9の入側に比べ、そのパスラインを沈ませるようにする。当該下ピンチロールのさらに下流側の何本かのテーブルローラ5も、ともに沈ませるようにするのが好ましい。
先にも述べた通り、サイジングプレス9は、図7(a)に上方から見た平面図的に示すごとく、一対の金型を被圧延材幅方向に閉塞し離隔し、離隔した際に金型に対し被圧延材を相対的に下流側(図中、Aで示す搬送方向)に搬送するという一連の動作を繰り返して被圧延材全長を幅圧下する設備であるが、特許文献2には、図7(b)のごとく、途中で搬送方向を上流側に変更して逆送(逆送方向R)しながら幅圧下する場合についても言及している。
また、特許文献3には、幅圧下した際に被圧延材が座屈するのを防止するため、図5、図6、及び図8に示すような座屈防止ロール1を設置することを提案している。ちなみに図8は座屈防止ロール1を被圧延材8の搬送方向に2つ並べて設置した例を鳥瞰図的に示したものである。
なお、図5、図6及び図8における金型2は、被圧延材8の側面に対応する面を平面状に形成してあり、この金型2を用いて被圧延材全長を幅圧下すると、図9に示すように、被圧延材8の両側部(熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の両側部)にドックボーン81が形成されることになる。
特開昭63−242410号公報 特公平3−30441号公報 特公平4−62803号公報
しかしながら、図5乃至図8に示すサイジングプレス9による幅圧下方法のいずれにおいても、被圧延材8がねじれる現象が起こったり、叩き残しが生じたまま被圧延材8が仕上圧延されてしまうという問題があった。
例えば、左右一対の金型の加工技術が未熟で、左右の金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が同じでなかったり、金型をセッティングするのにそれを支える側にあたる図示しないサポート部材が、接触部位にて経年的に磨耗し、その磨耗の程度が左右で同じでない等の理由により被圧延材8がねじれてしまう。図10に金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が左右でずれていた場合に被圧延材がねじれてしまう様子を示す。
また、図6に示すようなサイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)の下ピンチロール4のパスラインを沈ませる機構を駆動側と被動側に分けて備えているような場合、その機構が駆動側と被動側の片方だけ故障しても、やはり、図10に示すように被圧延材8がねじれてしまう。それと、パスラインを沈ませる機構を駆動側と被動側に分けて備えていない場合も含め、その機構が故障すると、図11(イ)に示すごとく、被圧延材8はサイジングプレス9の出側にてどんどん上反りする。被圧延材8の尾端がサイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)のピンチロール4を抜けると、図11(ロ)に示すごとく、お辞儀してしまい、先端も尾端もテーブルローラ5から浮き上がった状態で、被圧延材8はその上に載った状態になる。その状態で、特許文献2に記載されるように、図11(ハ)に示すごとく、搬送方向を上流側に変更して逆送しながら幅圧下が行われると、被圧延材8の厚さ方向下部を幅圧下することになり、そうすると、被圧延材8は座屈してしまう。下ピンチロール4、テーブルローラ5のパスラインを沈ませる機構のうち駆動側と被動側の片方だけ故障したような場合はもちろん、そのような機構を駆動側と被動側に分けて備えていないような場合でも、上反りは、駆動側と被動側で全く均等には発生しないことから、多くの場合、図11(ハ)に示すごとく、被圧延材8の厚さ方向下部を幅圧下すると、被圧延材8はやはりねじれてしまう。図12に被圧延材8がそのような場合にねじれた様子を示す。
被圧延材にねじれが発生すると、ねじれた部分で局部的に被圧延材の幅が広くなり、幅不良が発生する。また、ねじれている被圧延材を圧延すると、被圧延材の表面に傷を生じたり、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側で圧延荷重バランスが崩れて蛇行するなど通板性に影響を及ぼしたりする。
また、プレスの叩き残しのある被圧延材を仕上圧延すると、叩き残し部分が過幅となり、サイドガイドに突っ掛かり易くなって、これも通板性に悪影響を及ぼしたり、エッジャロールにかかる荷重が過大となることでエッジャ圧延機が故障するなど、各種のトラブルにつながることがある。
このため、サイジングプレス出側の被圧延材の形状を精度よく測定し、被圧延材の形状の不良を確実に判定する必要がある。
本発明の目的は、ドックボーンが被圧延材の両側部(熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材にねじれが発生した場合に、サイジングプレス出側の被圧延材のねじれを速やか、かつ、精度よく検出できる、熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ドックボーンが被圧延材の両側部(熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材にねじれが発生した場合に、サイジングプレス出側の被圧延材の叩き残しを速やか、かつ、精度よく検出できる、熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法は、熱間圧延ラインのサイジングプレス出側を搬送される被圧延材の側面を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方から撮像し、前記被圧延材のドックボーンの上端位置を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方にて検出し、両上端位置の差がある一定の閾値を超えた場合に、前記被圧延材がねじれていると判定することを特徴としている。
また、本発明のうち請求項2に係る熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法は、熱間圧延ラインのサイジングプレス出側を搬送される被圧延材の側面を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方から撮像し、前記被圧延材のドックボーンの上端と下端の位置を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方にて検出し、前記検出した上端と下端の位置の差を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方でとって、それぞれ、ドックボーン高さとし、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側のドックボーン高さを平均して、ドックボーン高さの平均値を求め、該ドックボーン高さの平均値を、前記被圧延材の先端と尾端で比較し、前記被圧延材の先端におけるドックボーン高さの平均値と、前記被圧延材の尾端におけるドックボーン高さの平均値と、の差がある一定の閾値を超えた場合に、前記被圧延材に叩き残しが生じていると判定することを特徴としている。
本発明のうち請求項1に係る熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法によれば、熱間圧延中、サイジングプレスで幅圧下をした際に、ドックボーンが被圧延材の両側部(熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材にねじれが発生した場合に、サイジングプレス出側の被圧延材のねじれを速やか、かつ、精度よく検出でき、被圧延材の表面に傷を生じる不具合や被圧延材が蛇行する不具合の発生を抑制することができる。
また、本発明のうち請求項2に係る熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法によれば、熱間圧延中、サイジングプレスで幅圧下をした際に、ドックボーンが被圧延材の両側部(熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材に叩き残しが発生した場合に、サイジングプレス出側の被圧延材の叩き残しを速やか、かつ、精度よく検出でき、被圧延材の通板性に対する悪影響を排除できるとともに、エッジャ圧延機が故障するなど、各種のトラブルを回避することができる。
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法が適用される熱間圧延ラインを部分的に拡大して示した概略構成図である。
図1に示すごとく、熱間圧延ライン100において、サイジングプレス9の出側(被圧延材搬送方向Aでみて矢印で示す下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラ5の両側、即ち熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方に、被圧延材8の側面を撮像する一対のCCDカメラ6を設置する。図1(a)において、上側が熱間圧延ライン100の駆動側、下側が熱間圧延ライン100の被動側である。この関係は異なる熱間圧延ラインの例では図1中のものと逆になることもあるが、本発明の作用には影響しない。これら一対のCCDカメラ6で撮像した被圧延材8の側面の画像を、図示しない画像処理装置に伝送し、その画像処理装置に、被圧延材の厚さ方向、長さ方向の2次元の画像情報を入力して、以下に述べるように処理する。画像処理装置の機能は、前述した図4の制御装置50やプロセスコンピュータ70などで代替してもよい。
被圧延材8の側面に対応する面を平面状に形成した1対の金型(図示せず)により被圧延材8の両側面(熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方の面)が幅圧下されると、被圧延材8の両側部には、図2(a),(b)に示すようなドックボーン81が形成される。ドックボーン81は、被圧延材8の両側部において被圧延材8の他の部分よりも上下方向に隆起し、被圧延材8の側面に相当するドックボーン81の側面は、金型の側面形状に対応し、平面状となる。
被圧延材8を金型により幅圧下したときには、被圧延材8は、殆どの場合1000℃以上の高温であり、赤みを帯びた色で自発光しており、ドックボーン81の上端とその周囲、及びドックボーン81の下端とその周囲との間において輝度に差が出る。
ここで、サイジングプレス出側(下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラ5の両側に設置したCCDカメラ6で撮像した画像中、被圧延材8の長手方向のある位置の画像セルを、被圧延材8の厚さ方向に連ねてみた場合、ドックボーン81の上端とその周囲、及びドックボーン81の下端とその周囲との間において輝度に差が出るため、輝度が、ある値を挟んで下から上、または上から下に横切るポイントを捉えると、それらは、被圧延材8の厚さ方向上から順に、(i)ドックボーン81の上端、(ii)ドックボーン81の下端の順になる。
ドックボーン81の上端の被圧延材厚さ方向位置は、被圧延材8の先端から尾端に至るまでの長さをn等分したときの各長手方向位置において、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方にて検出され、図2(a),(b)に示すように、熱間圧延ライン100の駆動側においてA1n (n=1〜n+1)、被動側においてA2n (n=1〜n+1)で表される。ここで、熱間圧延ライン100の駆動側における被圧延材8の先端のドックボーン81の上端位置はA11 、被圧延材8の尾端のドックボーン81の上端位置はA1n+1 、熱間圧延ライン100の被動側における被圧延材8の先端のドックボーン81の上端位置はA21 、被圧延材8の尾端のドックボーン81の上端位置はA2n+1 となる。
また、ドックボーン81の下端の被圧延材厚さ方向位置は、被圧延材8の先端から尾端に至るまでの長さをn等分したときの各長手方向位置において、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方にて検出され、図2(a),(b)に示すように、熱間圧延ライン100の駆動側においてB1n (n=1〜n+1)、被動側においてB2n (n=1〜n+1)で表される。ここで、熱間圧延ライン100の駆動側における被圧延材8の先端のドックボーン81の下端位置はB11 、被圧延材8の尾端のドックボーン81の下端位置はB1n+1 、熱間圧延ライン100の被動側における被圧延材8の先端のドックボーン81の下端位置はB21 、被圧延材8の尾端のドックボーン81の下端位置はB2n+1 となる。
画像処理装置には、駆動側のドックボーン81の上端位置A1n (n=1〜n+1)、被動側のドックボーン81の上端位置A2n (n=1〜n+1)、駆動側のドックボーン81の下端位置B1n (n=1〜n+1)及び被動側のドックボーン81の下端位置B2n (n=1〜n+1)が入力され、先ず、被圧延材8がねじれているか否かを判定する。
この判定においては、まず、駆動側のドックボーン81の上端位置A1n (n=1〜n+1)と被動側のドックボーン81の上端位置A2n (n=1〜n+1)との差dn をとる。d1 =A11 −A21 ,d2 =A12 −A22 ,…dn+1 =A1n+1 −A2n+1 である。そして、dn の絶対値|A1n (n=1〜n+1)−A2n (n=1〜n+1)|を演算し、dn の絶対値|A1n (n=1〜n+1)−A2n (n=1〜n+1)|が、ある一定の閾値αを境に、
|dn |=|A1n (n=1〜n+1)−A2n (n=1〜n+1)|<α …(1)
を満たすなら、被圧延材8はねじれていないと判定し、
|dn |=|A1n (n=1〜n+1)−A2n (n=1〜n+1)|≧α …(2)
を満たすなら、被圧延材8はねじれていると判定する。
被圧延材8がねじれていると判定される場合には、ブザーなどで、被圧延材8がねじれている旨をオペレータ(操作者)に知らせるようにするのがよい。
このように、本実施形態によれば、熱間圧延中、サイジングプレス9で幅圧下をした際に、ドックボーン81が被圧延材8の両側部(熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材8にねじれが発生した場合に、サイジングプレス9出側の被圧延材8のねじれを速やか、かつ、精度よく検出でき、被圧延材8の表面に傷を生じる不具合や被圧延材が蛇行する不具合の発生を抑制することができる。
また、画像処理装置では、被圧延材8に叩き残しが生じているか否かも判定する。
この判定においては、先ず、被圧延材8の長手方向の各位置において駆動側におけるドックボーン81の上端位置A1n (n=1〜n+1)とドックボーン81の下端位置B1n (n=1〜n+1)との差h1n (n=1〜n+1)を演算し、この差h1n (n=1〜n+1)を駆動側のドックボーン高さとする。ここで、h11 =A11 −B11 ,h12 =A12 −B12 ,……h1n+1 =A1n+1 −B1n+1 であり、差をとるドックボーン81の上端位置A1n (n=1〜n+1)とドックボーン81の下端位置B1n (n=1〜n+1)の被圧延材長手方向位置は、上下方向において対応した位置である。
また、同様に、被圧延材8の長手方向の各位置において被動側におけるドックボーン81の上端位置A2n (n=1〜n+1)とドックボーン81の下端位置B2n (n=1〜n+1)との差h2n (n=1〜n+1)を演算し、この差h2n (n=1〜n+1)を被動側のドックボーン高さとする。ここで、h21 =A21 −B21 ,h22 =A22 −B22 ,……h2n+1 =A2n+1 −B2n+1 であり、差をとるドックボーン81の上端位置A2n (n=1〜n+1)とドックボーン81の下端位置B2n (n=1〜n+1)の被圧延材長手方向位置は、上下方向において対応した位置である。
次いで、被圧延材8の長手方向の各位置における駆動側のドックボーン高さh1n (n=1〜n+1)と被動側のドックボーン高さh2n (n=1〜n+1)の平均値、即ち被圧延材8の長手方向の各位置における,{h1n (n=1〜n+1)+h2n (n=1〜n+1)}/2を求める。
そして、被圧延材8の先端のドックボーン高さの平均値(h11 +h21 )/2と被圧延材8の尾端のドックボーン高さの平均値(h1n+1 +h2n+1 )/2との差の絶対値を演算し、その絶対値|(h11 +h21 )/2−(h1n+1 +h2n+1 )/2|が、ある一定の閾値βを境に、
|(h11 +h21 )/2−(h1n+1 +h2n+1 )/2|<β …(3)
を満たすなら、被圧延材8に叩き残しがないと判定し、
|(h11 +h21 )/2−(h1n+1 +h2n+1 )/2|≧β …(4)
を満たすなら、被圧延材8に叩き残しがあると判定する。
被圧延材8に叩き残しがあると判定される場合には、ブザーなどで、被圧延材8に叩き残しがある旨をオペレータ(操作者)に知らせるようにするのがよい。
このように、本実施形態によれば、熱間圧延中、サイジングプレス9で幅圧下をした際に、ドックボーン81が被圧延材8の両側部(熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の両側部)に形成され、被圧延材8に叩き残しが発生した場合に、サイジングプレス9出側の被圧延材8の叩き残しを速やか、かつ、精度よく検出でき、被圧延材8の通板性に対する悪影響を排除できるとともに、エッジャ圧延機が故障するなど、各種のトラブルを回避することができる。
上記(3)、(4)式のような叩き残しの有無の判定のしかたによれば、先述の図10に示したねじれと、図11に示した上反りが複合して発生した場合の叩き残しの形態であっても、問題なく叩き残しがあると判定できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で、以上述べたものと異なる各種の実施の形態をとることができる。
例えば、以上述べた実施形態では、CCDカメラ6で捉えた画像を画像処理装置で解析することで自動的に被圧延材8のねじれを判定するようにしているが、別に、自動でなくても、常時オペレータ(操作者)がサイジングプレス9の出側(下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラ5の脇に立っていて、被圧延材8のドックボーン81の上端位置を、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方にて検出し、その観察あるいは測定の結果に基づいて、被圧延材8がねじれているか否かを判定するようにしたとしても、本発明は成立する。
また、CCDカメラ6で捉えた画像を画像処理装置で解析することで自動的に被圧延材8に叩き残しがあるか否かを判定するようにしているが、別に、自動でなくても、常時オペレータ(操作者)がサイジングプレス9の出側(下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラ5の脇に立っていて、被圧延材8のドックボーン81の上端と下端の位置を、熱間圧延ライン100の駆動側及び被動側の双方にて検出し、その観察あるいは測定の結果に基づいて、被圧延材8に叩き残しがあるか否かを判定するようにしたとしても、本発明は成立する。
更に、本発明は、図3(a)に示すごとく、一対の金型を被圧延材幅方向に閉塞し、離隔し、離隔した際に被圧延材をピンチロールで挟んで回転させることで下流側に搬送する、という一連の動作を繰り返すことで被圧延材全長を幅圧下する、ゴーストップと呼ばれるタイプのサイジングプレスのほか、図3(b)に示すごとく、金型を閉塞させることで被圧延材を幅圧下しつつ金型を被圧延材搬送方向下流側にも移動させることで被圧延材の搬送をも兼ねて行い、金型が離隔した際に金型を被圧延材搬送方向上流側に戻すように移動させる、フライングサイジングプレスと呼ばれるタイプのサイジングプレスにも適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係るサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法が適用される熱間圧延ラインの概略構成図である。 サイジングプレス出側での被圧延材の形状を説明するための図である。 サイジングプレスのタイプの違いを説明するための図である。 一般的な熱間圧延ラインの全体図である。 サイジングプレスの動作に伴う被圧延材のねじれの発生についてハウジングなどの構造物を省略して鳥瞰図的に示す図である。 サイジングプレスの側面図である。 サイジングプレスによる幅圧下と被圧延材の搬送の仕方について説明するための図である。 座屈防止ロールを被圧延材の搬送方向に2つ並べて設置した例を鳥瞰図的に示す図である。 サイジングプレス出側での被圧延材の形状を説明するための図である。 金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が左右ずれていた場合に被圧延材がねじれてしまう異常の様子を示す図である。 被圧延材にねじれまたは上反りが発生する別の原因について示す図である。 被圧延材が上反りに起因してねじれた様子を示す図である。
符号の説明
1 座屈ロール
2 サイジングプレス金型
3 幅圧下装置
4 ピンチロール
5 テーブルローラ
6 CCDカメラ
8 金属材料(被圧延材)
9 サイジングプレス
10 加熱炉
12、R1、R2、R3 粗圧延機
14 クロップシャー
15 仕上入側温度計
16 デスケーリング装置
18、F1、F2、…、F7 仕上圧延機
19 ワークロール
21 仕上出側温度計
22 冷却ゾーン
24 コイラ
25 コイラー入側温度計
50 制御装置
70 プロセスコンピュータ
90 ビジネスコンピュータ
100 熱間圧延ライン
A 搬送方向
R 逆送方向

Claims (2)

  1. 熱間圧延ラインのサイジングプレス出側を搬送される被圧延材の側面を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方から撮像し、
    前記被圧延材のドックボーンの上端位置を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方にて検出し、
    両上端位置の差がある一定の閾値を超えた場合に、前記被圧延材がねじれていると判定することを特徴とする熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法。
  2. 熱間圧延ラインのサイジングプレス出側を搬送される被圧延材の側面を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方から撮像し、
    前記被圧延材のドックボーンの上端と下端の位置を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方にて検出し、
    前記検出した上端と下端の位置の差を、前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側の双方でとって、それぞれ、ドックボーン高さとし、
    前記熱間圧延ラインの駆動側及び被動側のドックボーン高さを平均して、ドックボーン高さの平均値を求め、
    該ドックボーン高さの平均値を、前記被圧延材の先端と尾端で比較し、
    前記被圧延材の先端におけるドックボーン高さの平均値と、前記被圧延材の尾端におけるドックボーン高さの平均値と、の差がある一定の閾値を超えた場合に、前記被圧延材に叩き残しが生じていると判定することを特徴とする熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法。
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