JP4457888B2 - 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 - Google Patents
熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4457888B2 JP4457888B2 JP2004379593A JP2004379593A JP4457888B2 JP 4457888 B2 JP4457888 B2 JP 4457888B2 JP 2004379593 A JP2004379593 A JP 2004379593A JP 2004379593 A JP2004379593 A JP 2004379593A JP 4457888 B2 JP4457888 B2 JP 4457888B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolled
- sizing press
- convex
- thickness direction
- point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
最も一般的な4基のものの場合、4基のうち一部(多くの場合1機)を往復圧延するものとし、残る圧延機が一方向圧延を行う3/4連続と呼ばれるタイプが多い。しかし、4機中3機が一方向のタイプに限らず、例えば3機中1機が一方向のタイプも含め、3/4連続という。
これら各種基数の違いはあるが、粗圧延機12は、往復圧延あるいは一方向圧延あるいは両者により、一般的に合計で6回あるいは7回の粗圧延を行なって、粗圧延後の被圧延材8を、それにつづく仕上圧延機18に向け供給する。6回あるいは7回というように複数回圧延することを、6パスで圧延するとか7パスで圧延するとも言う。
ところで、熱間圧延ライン100には、仕上圧延機18の各スタンド間を除いて、その他の圧延機(スタンド)間には図示しない多数(百以上)のテーブルローラが設置されており、被圧延材8を搬送する。
22は冷却ゾーンであり、仕上圧延後の被圧延材8を水冷する。23は冷却ゾーンのテーブルローラであり、ランナウトテーブルと呼ばれる。24はコイラーであり、冷却後の被圧延材8を巻き取る。
15は仕上入側温度計であり、仕上圧延前の被圧延材8の温度を測定し、仕上圧延機18に被圧延材8が噛み込む際の、ロール間隙その他の各種の設定(セットアップ)を、プロセスコンピュータ70内での計算により設定値の決定を行なった結果に基づいて行なうための、その計算の起動の役割と、温度データの制御装置50とプロセスコンピュータ70への提供の役割と、を兼ねて果たす。
ところで、図4に示すような熱間圧延ライン100には、前述の通り、粗圧延機12の上流側にサイジングプレス9が設置されている場合が少なくない。このサイジングプレス9は、図5にハウジングなどの構造物を省略して鳥瞰図的に示すごとく、座屈防止ロール1で被圧延材8を挟持しつつ、一対のサイジングプレス用金型2(以下、単に金型)を、被圧延材8幅方向に幅圧下装置3の往復動作により閉塞し離隔し、離隔した際に被圧延材8をピンチロール4にて下流側に搬送するという一連の動作を繰り返す。
さて、ここで少し話は変わるが、ステンレス鋼を熱間圧延すると特に発生しやすい疵の一つとして、エッジシームと呼ばれる疵がある。このエッジシーム疵は、図9に示すごとく、圧延がすすむにつれ、被圧延材8のコーナー部側面が圧縮されて(a)や(b)に示されるようなしわになり、さらにそれらのしわが、圧延がすすむにつれ、被圧延材8の表面に回り込んでくることによって発生する。
被圧延材8にサイジングプレス9で幅圧下を施す場合、被圧延材8の先端から長さ方向中間部にかけては、先述の座屈防止ロール1による被圧延材8上下部からの支持により、ねじれの発生を相当程度抑制することができる。しかし、被圧延材8の尾端部分においては、被圧延材8上下部からの座屈防止ロール1による支持がなくなるため、もしも、例えば、スケールなどの堆積などにより、被圧延材8を側面から幅圧下する一対の金型2が、先述のシフト動作の結果、うまく適正位置で停止しないというような事態に陥ると、図13に示すごとく、左右の金型2が同じ高さにない状態で被圧延材8を幅圧下する結果、被圧延材8がねじれてしまうことになる。
図15には、別の原因により発生する被圧延材8のねじれについて示す。先述のような、サイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)の下ピンチロール4のパスラインを沈ませる機構が故障したような場合、図15(イ)に示すごとく、被圧延材8はサイジングプレス9の出側にてどんどん上反りする。被圧延材8の尾端がサイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)のピンチロール4を抜けると、図15(ロ)に示すごとく、お辞儀してしまい、先端も尾端もテーブルローラ5から浮き上がった状態で、被圧延材8はその上に載った状態になる。その状態で、特許文献2に示されるように、図15(ハ)に示すごとく、搬送方向を上流側に変えて逆送しながら幅圧下が行われると、被圧延材8の厚さ方向下部を幅圧下することになり、そうなると、被圧延材8は座屈してしまう。この座屈も便宜上、被圧延材8のねじれ、と称することにする。
被圧延材にねじれが発生すると、ねじれた部分で局部的に被圧延材の幅が広くなり、幅不良が発生する。また、凸金型の使用により本来抑制するべき対象であるエッジシーム疵も、金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置がずれることにより、表裏いずれかの面で従来より大きくなる問題が起こる。
特許文献6のように凸形状金型の出側平行部にカリバを設けるなどして被圧延材が自励的に金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)中心に戻ろうとする作用を期待するなどの対策をとっても、問題は解消するには至っていない。
前記サイジングプレスの出側において、前記被圧延材の側面をCCDカメラによって撮像し、
撮像された画像において、前記被圧延材の厚さ方向に変化する輝度から、前記被圧延材の厚さ方向上から順に、ポイント(i)被圧延材の上端、ポイント(ii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の上側側部相当部Cとの境界、ポイント(iii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の下側側部相当部Dとの境界、及びポイント(iv)被圧延材の下端を求め、
前記ポイント(i)と前記ポイント(ii)との間隔である凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法c、及び前記ポイント(iii)と前記ポイント(iv)との間隔である凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dを算出し、
前記凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法cと前記凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dとの差の絶対値|c−d|が、特定の値αを境に、下記(1)式を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、下記(2)式を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定することを特徴とする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法である。
|c−d|<α ・・・(1)
|c−d|≧α ・・・(2)
|c−d|<α ・・・(1)
を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、
|c−d|≧α ・・・(2)
を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定するようにする。
このような異常検出方法により、異常であると判定した場合は、ブザーなどで、異常であることを、オペレータ(操作者)に知らせるようにするのが良い。
そして、本発明は、図3(a)に示すごとく、一対の金型を被圧延材幅方向に閉塞し、離隔し、離隔した際に被圧延材をピンチロールで挟んで回転させることで下流側に搬送する、という一連の動作を繰り返すことで被圧延材全長を幅圧下する、ゴーストップと呼ばれるタイプのサイジングプレスのほか、図3(b)に示すごとく、金型を閉塞させることで被圧延材を幅圧下しつつ金型を被圧延材搬送方向下流側にも移動させることで被圧延材の搬送をも兼ねて行い、金型が離隔した際に金型を被圧延材搬送方向上流側に戻すように移動させる、フライングサイジングプレスと呼ばれるタイプのサイジングプレスにも適用可能であることは言うまでもない。
最後に、本発明にいう、サイジングプレスの異常とは、設備としてのサイジングプレスの異常とする。
2 サイジングプレス金型
3 幅圧下装置
4 ピンチロール
5 テーブルローラ
6 CCDカメラ
8 金属材料(被圧延材)
9 サイジングプレス
10 加熱炉
12、R1、R2、R3 粗圧延機
14 クロップシャー
15 仕上入側温度計
16 デスケーリング装置
18、F1、F2、・・・、F7 仕上圧延機
19 ワークロール
21 仕上出側温度計
22 冷却ゾーン
24 コイラー
50 制御装置
70 プロセスコンピュータ
90 ビジネスコンピュータ
100 熱間圧延ライン
A 搬送方向
R 逆送方向
Claims (1)
- 熱間圧延中、サイジングプレスで被圧延材に幅圧下を施した際、被圧延材に残った、サイジングプレス用金型跡である凸金型跡の、該被圧延材厚さ方向位置にて、サイジングプレスの異常検出を行うようにする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法であって、
前記サイジングプレスの出側において、前記被圧延材の側面をCCDカメラによって撮像し、
撮像された画像において、前記被圧延材の厚さ方向に変化する輝度から、前記被圧延材の厚さ方向上から順に、ポイント(i)被圧延材の上端、ポイント(ii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の上側側部相当部Cとの境界、ポイント(iii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の下側側部相当部Dとの境界、及びポイント(iv)被圧延材の下端を求め、
前記ポイント(i)と前記ポイント(ii)との間隔である凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法c、及び前記ポイント(iii)と前記ポイント(iv)との間隔である凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dを算出し、
前記凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法cと前記凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dとの差の絶対値|c−d|が、特定の値αを境に、下記(1)式を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、下記(2)式を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定することを特徴とする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法。
|c−d|<α ・・・(1)
|c−d|≧α ・・・(2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004379593A JP4457888B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004379593A JP4457888B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006181618A JP2006181618A (ja) | 2006-07-13 |
JP4457888B2 true JP4457888B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=36735095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004379593A Expired - Fee Related JP4457888B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4457888B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5582288B2 (ja) * | 2010-02-24 | 2014-09-03 | Jfeスチール株式会社 | エッジシームを低減した熱延鋼帯の製造方法 |
CN102847751B (zh) * | 2012-08-30 | 2015-07-08 | 长春轨道客车股份有限公司 | 大型厚板三维金属覆盖件制造检测方法 |
JP6308178B2 (ja) * | 2015-07-14 | 2018-04-11 | Jfeスチール株式会社 | 熱間スラブの幅プレス方法 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004379593A patent/JP4457888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006181618A (ja) | 2006-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108906893B (zh) | 一种提高铝热精轧穿带成功率的轧制方法 | |
JP4457888B2 (ja) | 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 | |
JP6172109B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
JP2010240660A (ja) | 熱間圧延ラインにおけるデスケーリング装置、熱間圧延における被圧延材のデスケーリング方法、および、熱延金属帯の製造方法 | |
JP6922873B2 (ja) | 調質圧延方法、調質圧延装置および鋼板の製造方法 | |
JP2008238235A (ja) | 熱間圧延における幅プレス方法およびそれを用いた熱延金属板の製造方法 | |
JP2006281286A (ja) | 熱間圧延ラインにおけるサイジングプレス出側での被圧延材形状判定方法 | |
JP6172108B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
JP2005034875A (ja) | 熱間圧延における被圧延材幅の制御方法 | |
JP5768468B2 (ja) | 金属帯の冷間圧延機および冷間圧延方法 | |
JP6922668B2 (ja) | 熱間圧延方法、及び熱間圧延機列 | |
JP2015024417A (ja) | 板幅制御方法及び板幅制御装置 | |
JP2001105006A (ja) | 厚鋼板の製造方法およびその装置 | |
JP6172110B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
JP2008254026A (ja) | プレス成形性に優れた高張力金属ストリップの製造方法 | |
JP6365626B2 (ja) | スラブの形状調整方法 | |
JP2009006361A (ja) | 熱間圧延方法 | |
JP2006205210A (ja) | 熱間圧延における仕上圧延機のサイドガイド開度調整方法およびそれを用いた熱延金属板の製造方法 | |
JP7067541B2 (ja) | 圧延機の制御方法および制御装置 | |
JP5087759B2 (ja) | 連続焼鈍酸洗ライン向け熱間圧延ステンレス鋼帯の製造方法 | |
JP5935541B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法 | |
JPH11179402A (ja) | サイジングスラブの形状異常検出方法及び装置 | |
JP2008194733A (ja) | 金属板の圧延機のワークロールの冷却装置、金属板の圧延機のワークロールの冷却方法およびそれを用いた金属板の製造方法 | |
JP4218115B2 (ja) | 板厚プレスによる熱延鋼板の製造方法及び製造装置 | |
JP2008254041A (ja) | 圧延材の圧延方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091009 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100119 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4457888 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |