JP4457888B2 - 熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 - Google Patents

熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法 Download PDF

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本発明は、熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法に関する。
熱間圧延とは、金属片を数百〜千数百℃に加熱した後、熱間圧延ライン上に抽出し、ローラーで挟圧しつつそのローラー(以下、ロール)を回転させ、薄く延ばすことをいう。図4は、従来から多くある熱間圧延ライン100の一例を示す。加熱炉10により数百〜千数百℃に加熱された厚み150〜300mmの金属材料(以下、被圧延材)8は、粗圧延機12、仕上圧延機18により厚み1〜25mmまで圧延されて金属板(金属帯も含む意味とする)に薄く延ばされる。
粗圧延機12は、図4に示す熱間圧延ライン100の場合、R1、R2、R3の3基であるが、必ずしも基数はこれに限らない。1基だけのものや2基のもののほか、最も一般的なのは4基のものであり、基数の多いものだと6基のものまである。
最も一般的な4基のものの場合、4基のうち一部(多くの場合1機)を往復圧延するものとし、残る圧延機が一方向圧延を行う3/4連続と呼ばれるタイプが多い。しかし、4機中3機が一方向のタイプに限らず、例えば3機中1機が一方向のタイプも含め、3/4連続という。
粗圧延機12の上流側にサイジングプレス9を設置したものも少なくない。仕上圧延機18を構成する各圧延機(スタンド)の数は、図4に示す熱間圧延ライン100の場合、F1〜F7の7基であるが、6基のものもある。
これら各種基数の違いはあるが、粗圧延機12は、往復圧延あるいは一方向圧延あるいは両者により、一般的に合計で6回あるいは7回の粗圧延を行なって、粗圧延後の被圧延材8を、それにつづく仕上圧延機18に向け供給する。6回あるいは7回というように複数回圧延することを、6パスで圧延するとか7パスで圧延するとも言う。
仕上圧延機18は、数百〜千数百℃の高温の被圧延材8を複数の圧延機で同時に圧延する熱間タンデム圧延機の形式をとるが、略して単に「仕上圧延機」と称されることが多い。
ところで、熱間圧延ライン100には、仕上圧延機18の各スタンド間を除いて、その他の圧延機(スタンド)間には図示しない多数(百以上)のテーブルローラが設置されており、被圧延材8を搬送する。
ところで、先述のように数百〜千数百℃に加熱された高温の被圧延材8には、加熱炉10から抽出されたとき、その表裏面に酸化物の層(以下、スケール)が生成している。この他、圧延され薄く延ばされるとともに放熱により降温していく過程でも、被圧延材8は高温の状態で大気に曝されるため、新たなスケールが被圧延材8の表裏面に生成する。このため、粗圧延機12の中の各圧延機の入側には、ポンプからの供給圧にして10〜30MPa内外の高圧水を被圧延材8の表裏面に吹き付けてスケールを除去するデスケーリング装置16が設置され、スケールを除去している。
図4において、14はクロップシャーであり、仕上圧延前に被圧延材8の先後端のクロップ(被圧延材8の先後端の、いびつな平面形状の部分)を切断除去し、仕上圧延機18にスムーズに噛み込みやすい略矩形の平面形状に整形する。
22は冷却ゾーンであり、仕上圧延後の被圧延材8を水冷する。23は冷却ゾーンのテーブルローラであり、ランナウトテーブルと呼ばれる。24はコイラーであり、冷却後の被圧延材8を巻き取る。
50は制御装置、70はプロセスコンピュータ、90はビジネスコンピュータである。
15は仕上入側温度計であり、仕上圧延前の被圧延材8の温度を測定し、仕上圧延機18に被圧延材8が噛み込む際の、ロール間隙その他の各種の設定(セットアップ)を、プロセスコンピュータ70内での計算により設定値の決定を行なった結果に基づいて行なうための、その計算の起動の役割と、温度データの制御装置50とプロセスコンピュータ70への提供の役割と、を兼ねて果たす。
21は仕上出側温度計を示し、温度データを制御装置50とプロセスコンピュータ70に提供する役割を果たす。
ところで、図4に示すような熱間圧延ライン100には、前述の通り、粗圧延機12の上流側にサイジングプレス9が設置されている場合が少なくない。このサイジングプレス9は、図5にハウジングなどの構造物を省略して鳥瞰図的に示すごとく、座屈防止ロール1で被圧延材8を挟持しつつ、一対のサイジングプレス用金型2(以下、単に金型)を、被圧延材8幅方向に幅圧下装置3の往復動作により閉塞し離隔し、離隔した際に被圧延材8をピンチロール4にて下流側に搬送するという一連の動作を繰り返す。
また、被圧延材8は、幅圧下することによって増厚するため、特許文献1などに記載されている通り、図6に示すごとく、サイジングプレス9の出側(搬送方向に見て下流側)の下ピンチロール4は、図示しない偏心カムや油圧ジャッキなどの機構により、増厚すると予測される分の半分だけ、サイジングプレス9の入側に比べ、そのパスラインを沈ませるようにする。当該下ピンチロールのさらに下流側の何本かのテーブルローラ5も、ともに沈ませるようにするのが好ましい。
先にも述べた通り、サイジングプレス9は、図7(a)に上方から見た平面図的に示すごとく、一対の金型を被圧延材幅方向に閉塞し離隔し、離隔した際に金型に対し被圧延材を相対的に下流側に搬送するという一連の動作を繰り返して被圧延材全長を幅圧下する設備であるが、特許文献2には、図7(b)のごとく、途中で搬送方向を上流側に変えて逆送しながら幅圧下する場合についても言及している。
特許文献3には、幅圧下した際に被圧延材が座屈するのを防止するため、図5、6、8に示すような座屈防止ロール1を設置することを提案している。ちなみに図8は座屈防止ロール1を被圧延材8の搬送方向に2つ並べて設置した例を鳥瞰図的に示したものである。
さて、ここで少し話は変わるが、ステンレス鋼を熱間圧延すると特に発生しやすい疵の一つとして、エッジシームと呼ばれる疵がある。このエッジシーム疵は、図9に示すごとく、圧延がすすむにつれ、被圧延材8のコーナー部側面が圧縮されて(a)や(b)に示されるようなしわになり、さらにそれらのしわが、圧延がすすむにつれ、被圧延材8の表面に回り込んでくることによって発生する。
エッジシーム疵の発生を抑制するため、例えば、特許文献4のように、図10に示すごとく、サイジングプレス9の金型2を凸状にする方法などが提案されているが、これは凸状の金型(以下、凸金型)2で被圧延材8を凹形状に成形することにより、図11に示すごとく、被圧延材8のコーナー部側面が圧縮されてできる(a)や(b)のようなしわが、圧延がすすむにつれ、被圧延材8の表面に回り込んでくるのを抑制しようとするものである。
特許文献5には、図12に示すごとく、金型2を、被圧延材8のコーナー部(稜線部)を圧下するカリバ形状のものと、被圧延材側面を凹形状に成形するカリバ形状(凸金型)のものとの2種類以上積層配置し、これらを被圧延材8の種別(材質)に応じて使い分ける方法が記載されている。図12(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図であるが、被圧延材8の種別(材質)に応じて使い分けるには、(c)中上下に引いた矢印に示すごとく、積層配置した各金型21〜24を上下にシフトして適正位置で停止させ、被圧延材の種別(材質)に応じて別な金型を使って、被圧延材8に幅圧下を施すようにする。
ちなみに、エッジシーム疵は、ステンレス鋼のみならず、炭素含有量が0.01mass%未満の極低炭素鋼などにも発生することがある。
特開昭63−242410号公報 特公平03−030441号公報 特公平04−062803号公報 特許第2586769号公報 特許第2730845号公報 特開2002−137001号公報
このように、エッジシーム疵の低減を目的に開発された凸金型2であるが、一方で問題点もあった。凸金型2で被圧延材の幅圧下を施すと、特に幅圧下量が100mmを超えるような大きな場合に、被圧延材8がねじれる現象が起こることである。
被圧延材8にサイジングプレス9で幅圧下を施す場合、被圧延材8の先端から長さ方向中間部にかけては、先述の座屈防止ロール1による被圧延材8上下部からの支持により、ねじれの発生を相当程度抑制することができる。しかし、被圧延材8の尾端部分においては、被圧延材8上下部からの座屈防止ロール1による支持がなくなるため、もしも、例えば、スケールなどの堆積などにより、被圧延材8を側面から幅圧下する一対の金型2が、先述のシフト動作の結果、うまく適正位置で停止しないというような事態に陥ると、図13に示すごとく、左右の金型2が同じ高さにない状態で被圧延材8を幅圧下する結果、被圧延材8がねじれてしまうことになる。
金型が上下にシフトする場合に限らず、左右の金型の加工技術が未熟で、左右の金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が同じでなかったり、金型をセッティングするのにそれを支える側にあたる図示しないサポート部材が、接触部位にて経年的に磨耗し、その磨耗の程度が左右で同じでない、などの場合にも、同様に被圧延材8がねじれてしまうことが考えられる。
図14に(I)金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が左右でずれていた場合に被圧延材がねじれてしまう異常の様子を示す。
図15には、別の原因により発生する被圧延材8のねじれについて示す。先述のような、サイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)の下ピンチロール4のパスラインを沈ませる機構が故障したような場合、図15(イ)に示すごとく、被圧延材8はサイジングプレス9の出側にてどんどん上反りする。被圧延材8の尾端がサイジングプレス9の出側(搬送方向にみて下流側)のピンチロール4を抜けると、図15(ロ)に示すごとく、お辞儀してしまい、先端も尾端もテーブルローラ5から浮き上がった状態で、被圧延材8はその上に載った状態になる。その状態で、特許文献2に示されるように、図15(ハ)に示すごとく、搬送方向を上流側に変えて逆送しながら幅圧下が行われると、被圧延材8の厚さ方向下部を幅圧下することになり、そうなると、被圧延材8は座屈してしまう。この座屈も便宜上、被圧延材8のねじれ、と称することにする。
図16に(II)下ピンチロール4のパスラインを沈ませる機構の故障により、被圧延材8が上反りしてピンチロール4を抜けた際に被圧延材8がお辞儀し、逆送しながら幅圧下が行われると被圧延材がねじれてしまう異常の様子を示す。
被圧延材にねじれが発生すると、ねじれた部分で局部的に被圧延材の幅が広くなり、幅不良が発生する。また、凸金型の使用により本来抑制するべき対象であるエッジシーム疵も、金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置がずれることにより、表裏いずれかの面で従来より大きくなる問題が起こる。
特許文献6のように凸形状金型の出側平行部にカリバを設けるなどして被圧延材が自励的に金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)中心に戻ろうとする作用を期待するなどの対策をとっても、問題は解消するには至っていない。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、熱間圧延中、サイジングプレスで被圧延材に幅圧下を施した際、被圧延材に残った、サイジングプレス用金型跡である凸金型跡の、該被圧延材厚さ方向位置にて、サイジングプレスの異常検出を行うようにする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法であって、
前記サイジングプレスの出側において、前記被圧延材の側面をCCDカメラによって撮像し、
撮像された画像において、前記被圧延材の厚さ方向に変化する輝度から、前記被圧延材の厚さ方向上から順に、ポイント(i)被圧延材の上端、ポイント(ii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の上側側部相当部Cとの境界、ポイント(iii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の下側側部相当部Dとの境界、及びポイント(iv)被圧延材の下端を求め、
前記ポイント(i)と前記ポイント(ii)との間隔である凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法c、及び前記ポイント(iii)と前記ポイント(iv)との間隔である凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dを算出し、
前記凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法cと前記凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dとの差の絶対値|c−d|が、特定の値αを境に、下記(1)式を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、下記(2)式を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定することを特徴とする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法である
|c−d|<α ・・・(1)
|c−d|≧α ・・・(2)
本発明によれば、熱間圧延中、サイジングプレスで被圧延材に幅圧下を施した際、被圧延材にねじれが発生した場合に、すみやかにそれを検出することができるようになるため、被圧延材の幅不良、エッジシーム疵などの品質上の不具合発生を抑制することができる。
図1に示すごとく、熱間圧延ライン100にて、サイジングプレス9の出側(下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラ5の両脇あるいは片側の脇に、被圧延材8の側面を監視するCCDカメラ6を設置する。このCCDカメラ6から、被圧延材8の側面の画像を、図示しない画像処理装置に伝送し、画像処理装置の方では、被圧延材8の厚さ方向、長さ方向の2次元の画像情報を入力して、以下に述べるように処理する。画像処理装置の機能は、先述図4中に登場した制御装置50やプロセスコンピュータ70などで代替しても良い。
例えば、被圧延材8が凸金型により幅圧下されたような場合、被圧延材8の側面中央域に凹みができる。この時、被圧延材8は、殆どの場合1000℃以上の高温であり、赤みを帯びた色で自発光しているが、凸金型で幅圧下された部分は、図2(a)に示すごとく、白黒の画像に直してみても、被圧延材8の輝度が、その厚さ方向に変化する結果、凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の側部相当部C,Dの境界がはっきりわかる。ちなみに図2(a)は、図1(a)中のCCDカメラで捉えた画像である。
ここで、サイジングプレス出側(下流側)の被圧延材搬送用のテーブルローラの両脇に設置したCCDカメラ6のうち、その片側で捉えた画像中、被圧延材8の長さ方向のある位置の画像セルを、被圧延材8の厚さ方向に連ねてみた場合、被圧延材8の厚さ方向に輝度が変化するため、それがあるしきい値を挟んで下から上または上から下に横切るポイントを捉えると、それらは、被圧延材8の厚さ方向上から順に、(i)被圧延材8の上端、(ii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の側部相当部Cとの境界、(iii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の側部相当部Dとの境界、(iv)被圧延材8の下端、の順になる。
これらの各ポイントを「サイジングプレス用金型跡の、被圧延材厚さ方向位置」と称することにすると、ポイント(i)と(ii)の被圧延材8厚さ方向位置から両者の間隔すなわち凸部の側部相当部Cの被圧延材8厚さ方向寸法c、ポイント(iii)と(iv)の被圧延材8厚さ方向位置から両者の間隔すなわち凸部の側部相当部Dの被圧延材8厚さ方向寸法d、がそれぞれわかるから、両者の差の絶対値|c−d|が、ある一定の値αを境に、
|c−d|<α ・・・(1)
を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、
|c−d|≧α ・・・(2)
を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定するようにする。
また、図1(a)中の下側のCCDカメラ6で捉えた画像でだけ、あるいは上側のCCDカメラ6で捉えた画像でだけ上記(2)のように異常と判定されるか、それとも、下側のCCDカメラ6で捉えた画像でだけでなく、上側のCCDカメラ6で捉えた画像でも上記(2)のように異常と判定されるか、により、異常の種類が前述の(I)と(II)のどちらのタイプか判定することもできる。前者の場合は(I)、後者の場合は(II)と判定できる。
このような異常検出方法により、異常であると判定した場合は、ブザーなどで、異常であることを、オペレータ(操作者)に知らせるようにするのが良い。
以上の通りであるが、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、以上述べたものと異なる各種の実施の形態をとることができる
例えば、サイジングプレス9の異常の種類は前述の(I)と(II)のいずれかのタイプのものに限るものではなく、サイジングプレス用金型跡である凸金型跡が、被圧延材厚さ方向に輝度変化するような異常であればいかなる種類の異常でも本発明の方法により検出することができる
あるいは、自動であれ、オペレータによる観察であれ、被圧延材の両脇を観察せずとも、片側を観察するだけでも、とにかく異常が起こっていることはわかるであろう。
そして、本発明は、図3(a)に示すごとく、一対の金型を被圧延材幅方向に閉塞し、離隔し、離隔した際に被圧延材をピンチロールで挟んで回転させることで下流側に搬送する、という一連の動作を繰り返すことで被圧延材全長を幅圧下する、ゴーストップと呼ばれるタイプのサイジングプレスのほか、図3(b)に示すごとく、金型を閉塞させることで被圧延材を幅圧下しつつ金型を被圧延材搬送方向下流側にも移動させることで被圧延材の搬送をも兼ねて行い、金型が離隔した際に金型を被圧延材搬送方向上流側に戻すように移動させる、フライングサイジングプレスと呼ばれるタイプのサイジングプレスにも適用可能であることは言うまでもない。
最後に、本発明にいう、サイジングプレスの異常とは、設備としてのサイジングプレスの異常とする。
本発明の実施例を示す図である。 本発明の実施例を示す図である。 サイジングプレスのタイプの違いを説明するための図である。 熱間圧延ラインの全体図である。 サイジングプレス動作に伴う被圧延材のねじれの発生についてハウジングなどの構造物を省略して鳥瞰図的に示す図である。 サイジングプレスの側面図である。 サイジングプレスによる幅圧下と被圧延材の搬送のしかたについて説明するための図である。 座屈防止ロールを被圧延材の搬送方向に2つ並べて設置した例を鳥瞰図的に示す図である。 エッジシーム疵が発生するメカニズムについて説明するための図である。 凸金型による被圧延材の幅圧下の様子を示す図である。 凸金型を使用した場合にエッジシーム疵の発生が抑制されるメカニズムについて説明するための図である。 複数対の金型を積層配置した様子を示す図である。 左右の金型2が同じ高さにない状態で被圧延材8を幅圧下する様子を示す図である。 (I)金型の高さ方向(被圧延材厚さ方向)の中心位置が左右でずれていた場合に被圧延材がねじれてしまう異常の様子を示す図である。 被圧延材にねじれが発生する別の原因について示す図である。 (II)下ピンチロール4のパスラインを沈ませる機構の故障により、被圧延材8が上反りしてピンチロール4を抜けた際にお辞儀し、逆送しながら幅圧下が行われると被圧延材がねじれてしまう異常の様子を示す図である。
符号の説明
1 座屈防止ロール
2 サイジングプレス金型
3 幅圧下装置
4 ピンチロール
5 テーブルローラ
6 CCDカメラ
8 金属材料(被圧延材)
9 サイジングプレス
10 加熱炉
12、R1、R2、R3 粗圧延機
14 クロップシャー
15 仕上入側温度計
16 デスケーリング装置
18、F1、F2、・・・、F7 仕上圧延機
19 ワークロール
21 仕上出側温度計
22 冷却ゾーン
24 コイラー
50 制御装置
70 プロセスコンピュータ
90 ビジネスコンピュータ
100 熱間圧延ライン
A 搬送方向
R 逆送方向

Claims (1)

  1. 熱間圧延中、サイジングプレスで被圧延材に幅圧下を施した際、被圧延材に残った、サイジングプレス用金型跡である凸金型跡の、該被圧延材厚さ方向位置にて、サイジングプレスの異常検出を行うようにする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法であって、
    前記サイジングプレスの出側において、前記被圧延材の側面をCCDカメラによって撮像し、
    撮像された画像において、前記被圧延材の厚さ方向に変化する輝度から、前記被圧延材の厚さ方向上から順に、ポイント(i)被圧延材の上端、ポイント(ii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の上側側部相当部Cとの境界、ポイント(iii)凸金型跡の凸部相当部Eと凸部の下側側部相当部Dとの境界、及びポイント(iv)被圧延材の下端を求め、
    前記ポイント(i)と前記ポイント(ii)との間隔である凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法c、及び前記ポイント(iii)と前記ポイント(iv)との間隔である凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dを算出し、
    前記凸部の上側側部相当部Cの被圧延材の厚さ方向寸法cと前記凸部の下側側部相当部Dの被圧延材の厚さ方向寸法dとの差の絶対値|c−d|が、特定の値αを境に、下記(1)式を満たすなら、サイジングプレスは正常であると判定し、下記(2)式を満たすなら、サイジングプレスは異常であると判定することを特徴とする熱間圧延におけるサイジングプレスの異常検出方法。
    |c−d|<α ・・・(1)
    |c−d|≧α ・・・(2)
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