JP2006280896A - 漢方温灸剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めるとともに、モグサの灰、ニワトコの粉、マタタビの粉、米糠、又は大豆粉のいずれかを原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた。また、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%とした。
【選択図】図3
Description
特に、現代の化学医薬品を一切使用しない漢方複合構成からなる全身のツボを刺激する漢方温灸剤である。
また、漢方温灸剤は土鍋にいれた水に各種の原材料を加え火をもって熱しつつ練り混ぜ合わせ水分を含む漢方熟成エキスを持つ柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた漢方温灸剤である。
また、ニンニク片をジューサーにかけ、汁を出して、固形体が混じっている液状体をえて、このニンニク液状体に水を加えて、均一な混合液とし、これをモグサに浸透させ、繊維に含浸後に天日に干し、水を完全に蒸散させ、灸用モグサを得る方法が公知とされている。
また、乾燥ヨモギ、アオキ粉、タブ粉、ビワ葉粉等を混合し、水を加え練り上げた、モグサを電気加熱器の熱棒に固めて付ける技術も、特開2002−291838号公報により公知とされている。
本発明の漢方温灸剤は、人体が持つ人体自然治癒力を、混合した漢方剤の熟成エキスで熱しつつ、ツボを直接刺激させ、それぞれの幹部の自然治癒力を高め、蘇生機能を回復させるものである。
漢方温灸剤による治療は、西洋医学の如く、臓器の一部が腫瘍となった病気等において、その悪化した部分を切除して、残った部分に改めて活力を求めるという治療とは相違するのである。
即ち、漢方温灸剤による治療の場合は、該悪化した臓器に対して機能を復帰させるツボを見つけて、該部分に灸をすえることにより、この悪化した臓器自体を構成する細胞を活性化させて、該臓器を構成する細胞の力で、悪化した腫瘍部分を食いつぶしたり、消滅させることにより、該臓器の正常な状態を取り戻さんとするものである。
実際に漢方温灸剤をツボにすえると、それまでは通常胃の動きを感ずることが無かった胃が、蠢動の如く動き始めたり、心臓の動悸が激しくなるという症状が出るのである。
人間の体内の臓器が部分的に突然活性化されて、それまで休眠していた臓器の機能が復活するという状況が発生するのである。これが漢方温灸剤の効果なのである。
その目的の為に、発明された漢方温灸剤である。
本発明の漢方複合温灸剤にて治癒された人には、身体の変調を訴えられることはなく、また患部に直結するツボにて治療する為に、他の良好な部位には全く影響することなく、安全に治療を行なうことが出来るのである。
かつ、現代の医療費より格段に安い費用にて治療を受けることか出来るという利点も有しているのである。
請求項1においては、 漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項2においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、モグサの灰を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項3においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、ニワトコの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項4においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、マタタビの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項5においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、米糠を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項6においては、請求項1記載の漢方温灸剤に、大豆粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項7においては、請求項1記載の漢方温灸剤において、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%としたことを特徴とする漢方温灸剤である。
請求項8においては、請求項1記載の漢方温灸剤において、治療時にツボ部に水滴を置き、該水滴の上に、和紙を載置し、該和紙の上に漢方温灸剤を載置し、該漢方温灸剤の上に乾燥モグサを載置して、該乾燥モグサに火を点けることを特徴とする漢方温灸剤である。
また従来は用いられていないマタタビやニワトコ(接骨木)の粉や、米糠や大豆粉等が漢方生薬として用いられているので、いろいろの症状に対して薬効を発揮するのである。
しかし、上記の固形漢方温灸剤は、混合練り固めの上で、乾燥して含有水分を落とした固形物であり、肌に付着する面に接着剤等を塗布して、肌に密着して落ちることの無いような構造とし、はりきゅう師の手を煩わすことなく、個人が治療できるように構成していた。
また、上記の従来技術においては、乾燥ヨモギであるモグサが主体であり、またニンニクを付加したり、アオキ粉やタブ粉やビワ葉粉等が混合されたものも公知とされている。
最も、相違するのは、『モグサの灰』が、1.35質量%だけ混合されている点である。
モグサは、『ヨモギの葉に生えている毛を集めたものである。』とされている。その実際の作り方は、枯れたよもぎの葉をひたすらもんで葉肉の部分を落とす。このように枯れた葉をもみこむことにより、毛が絡み合って、毛だけを取り出すことができるのである。これがモグサである。
モグサ自体は、本漢方温灸剤による治療をする場合において、濡れた状態の『軟らかくかつ型崩れし難い程度に練り固めた漢方温灸剤』の上に載せて、これに着火するのであるから、乾いたモグサ自体も治療の段階においては使用するのであるが、『練り固めた漢方温灸剤』自体に、『モグサの灰』が混合されているのである。
そして、この『モグサの灰』を混合することにより、『モグサの灰』の薬効としての、『同化順応』を得ることが出来るのである。
即ち、『同化順応』とは、これが『練り固めた漢方温灸剤』に付加されていることにより、生体に対して、漢方温灸剤の高温蒸気が皮膚を通じて同化し、生体内に浸透する順応作用を向上させることか出来るのである。
この『ニワトコ(接骨木)の粉』は、すいかずら科ニワトコ属の植物であり、枝・幹・葉の煎じた液が、骨折や打撲の治療に用いられることから接骨木の用語が用いられるようになったものである。四月ごろ白い花が咲くものである。『庭常』と書く場合もある。古くから骨折や打撲の治療に用いられていた漢方薬である。
古くから、マタタビに発生する『マタタビアブラムシ』の産卵によって発生する虫瘤の部分を『木天蓼』として生薬として用いている。また、マタタビの蔓を乾燥したものを『天木蔓』として生薬として用いまた、乾燥したものを『天木実』として生薬としている。
また、マタタビ酒や、塩漬けや浴用剤や若葉を塩入りの熱湯で茹でてから水に曝して調理している。
古くから、その薬効として肥満抑制等の効果がある。対症例としては、ガンや糖尿病や便秘等に効果がある。知られている。
そして対症例としては、肝臓や肥満等がある。
これも、中性脂肪の抑制等を発揮する。
黒砂糖の対症例としては、動脈硬化、肝臓障害、高血圧症、ガンの予防排除、冷え症、便秘等がある。
まず、土鍋にいれた水に、上記の8種の原材料を加える。この際において、対症例の病名に応じて、8種類の漢方生薬の過多を調整して調合することもできるのである。例えば、癌に対して治療する場合には、『大豆粉』を少々多めにする等の所作を行なうものである。それぞれの対症により、対応する漢方生薬の調合を別に行なうことは当然である。
大体のモグサの乾燥終了に、10〜20分かかるが、その温灸治療を、4〜6点において2回ずつ繰り返すという治療を、1〜2か月行なうのが通常の治療形態である。
(1).ニワトコ(接骨木)の粉
接骨木(ニワトコ)の粉の成分は、硝酸カリウム、トリテルベン、タンニン等である。そして、該ニワトコの粉の薬効としては、蘇生、機能回復、利尿などの効果があり、対症例としては、湿疹、神経痛、便秘、むくみ、腎炎等がある。
マタタビの粉の成分としては、イリドミルメシン、イソイリドミルメシン、アクチニドール、ジヒドロネベタラクトン、イリジヒドロネベタラクトン、アクチニジオリドシヒドロアクチニジン等である。
そして、マタタビの薬効としては、利尿、機能回復等の効果があり、対症例としては、冷え性、神経痛、リュウマチ等に効く。
ニンニクの成分としては、アリシン、アリルジスルフィド、ミネラル、アリルトリスルフィド、有機ゲルマニューム等より構成されている。
そして、ニンニクの薬効としては、精気、強壮等の効果がある。そして、ニンニクの対症例としては、食欲不振、胃痛、下痢、ガン抑制等に効くのである。
米糠の成分としては、ビタミンEB群、ナイアシン、ミネラル、カリウム、リン、マグネシウム、イノシトール、植物ステロール等により構成されている。
そして、米糠の薬効としては、肥満抑制等の効果がある。対症例としては、ガンや糖尿病や便秘等に効果がある。
黒砂糖の成分としては、ブドウ糖、カルシウム、リン、鉄、ビタミン、オクタコサノール、ラフィノース等より構成されている。
黒砂糖の薬効としては、中性脂肪の抑制等を発揮する。
黒砂糖の対症例としては、動脈硬化、肝臓障害、高血圧症、ガンの予防排除、冷え症、便秘等がある。
大豆粉は、きなこでも良いものである。そして大豆粉の成分としては、タンパク、脂肪、カリウム、リン、ビタミンB1・B2:ソヤサポニン1・2・3を含むイソフラボンのダイゼイン。そして、大豆粉の薬効としては、利尿、解毒、鎮痛、消化等がある。
そして対症例としては、肝臓や肥満等がある。
パン粉の成分としては、ビタミンB1・B2・E、ナイアシン、パントテン酸、リン、カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシューム、タンパク質、肥質等により構成されている。
パン粉の薬効としては、中和剤の役目を果たすものである。
性質はアルカリ性であり、薬効としては、同化順応の効目が存在するのである。最初は、モグサ自体を燃焼させて灰を得るが、その後は、本発明の漢方温灸剤の治療の際に発生する漢方温灸剤の上に載置して着火燃焼後のモグサの灰をその都度溜めておいて、これを本発明の漢方温灸剤に『モグサの灰』として使用することが出来る。
本発明は、漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めた漢方温灸剤であり、治療をする場合においても、濡れた状態の漢方温灸剤であり、その為には練り固めにおいて、通常よりも重量%として多めの水が添加されるものである。この点においても特徴が存在するのである。
また、最終的な漢方温灸剤の形として、濡れた状態の漢方温灸剤となっているのである。
この図面に示した漢方温灸剤の上に、乾いたモグサを載せ、このモグサに着火し、燃焼させるのである。1回のモグサの燃焼に要する時間は約10分である。1回の治療においては、4か所程度のツボに対して、2回ずつの温灸治療を施すのが通常である。このツボの位置は、患者の症例によって相違し、また症状によっても相違するのである。
本発明は、漢方温灸剤A自体が水分を依然として80%も含んだ状態の湿った塊の状態である。このように、該漢方温灸剤Aに水分を多いのは、例えば、ニンニクの磨り潰し後のエキス液が入っており、また水分に対して、にわとこやまたたびや米糠や大豆粉等の水溶性の部分か溶け込んだエキスの状態となっており、これらを乾燥モグサ7の燃焼熱を加えることにより、ツボを通して体内への浸透を良くしているのである。
更に、治療点であるツボに対して、水を介して、エキスが浸透し易いように、本発明においては、ツボである治療点に、まず1〜2滴の水滴8を垂らし、その上に、水滴8をその位置に維持する為に、和紙9を載置して、該和紙9に水を吸引した状態を作っている。
また、水滴8と和紙9を漢方温灸剤Aの下に置くことにより、治療時において、漢方温灸剤Aと乾燥モグサ7を一定の位置に維持するという位置保持の効果も存在するのである。
一回の治療においては、当該諸症状に適応する壺を探し、該ツボの4点程度に対して、2回ずつの点火治療を行うのである。
1点は、約10分程度で終了する。左右の2点を一度に点火し、次に別の左右の2点を3〜4分後の点火する。次に更に2回目の2点に点火して、別の2点にも同時に点火する。実際には、この2点づつを2回ずつ行うので、20数分程度の治療時間が必要である。
1 漢方温灸剤の上面部
2 漢方温灸剤の外周部
3 漢方温灸剤の高さ
4 漢方温灸剤の直径
7 乾燥モグサ
8 水滴
9 和紙
Claims (8)
- 漢方生薬を擦り潰した原材料に、水を加えて練りまぜ合わせ、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤に、モグサの灰を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤に、ニワトコの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤に、マタタビの粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤に、米糠を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤に、大豆粉を原材料として付加して、水分を含み柔らかくかつ型崩れしにくい程度に練り固めたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤において、漢方生薬を擦り潰した原材料に対して、水の質量%を50%以上、好ましくは75〜85%としたことを特徴とする漢方温灸剤。
- 請求項1記載の漢方温灸剤において、治療時にツボ部に水滴を置き、該水滴の上に、和紙を載置し、該和紙の上に漢方温灸剤を載置し、該漢方温灸剤の上に乾燥モグサを載置して、該乾燥モグサに火を点けることを特徴とする漢方温灸剤。
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