JP2006279709A - 情報処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リンギング以外の微小信号の欠落を招くことなく、少ない演算量でデリンギング処理を実行することが可能な情報処理装置を実現する。
【解決手段】CPU111は、ブロック毎に当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値を検出し、その差分値d1に応じて、当該ブロックがリンギングノイズを発生する原因となるエッジ(信号の立ち上がりまたは立ち下がり)を含む可能性があるブロックであるか否かを判別する。最大画素値と最小画素値との間の差分値d1がある閾値Th1よりも大きいブロックは、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含む可能性があるブロックであると判定される。そして、CPU111は、エッジを含む可能性があると判定された各ブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する。
【選択図】 図5
【解決手段】CPU111は、ブロック毎に当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値を検出し、その差分値d1に応じて、当該ブロックがリンギングノイズを発生する原因となるエッジ(信号の立ち上がりまたは立ち下がり)を含む可能性があるブロックであるか否かを判別する。最大画素値と最小画素値との間の差分値d1がある閾値Th1よりも大きいブロックは、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含む可能性があるブロックであると判定される。そして、CPU111は、エッジを含む可能性があると判定された各ブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する。
【選択図】 図5
Description
本発明はパーソナルコンピュータのような情報処理装置および同装置で用いられる画像処理方法に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、TV装置のようなオーディオ・ビデオ(AV)機器と同様のAV機能を備えたパーソナルコンピュータが開発されている。
このパーソナルコンピュータにおいては、MPEGのようなブロック符号化方式で圧縮符号化された画像データをデコードおよび再生する機能が必要とされる。MPEGのようなブロック符号化方式においては、直交変換、量子化等の処理がブロック単位で実行される。この場合、直交変換された画像データの高周波成分は比較的粗く量子化されるため、画像データ内のエッジ部周辺にはリンギングノイズが発生されやすい。
リンギングノイズを低減する技術の一つとして、特許文献1には、隣接する画素間の差分値に応じてエッジを検出し、検出されたエッジを含むブロックの平滑化処理を実行する技術が開示されている。
しかし、通常、自然画像においては、信号の立ち上がり部または立ち下がり部は複数の画素に跨っている。このため、隣接する画素間の差分値を用いても、エッジを検出することは実際上困難である。したがって、検出されなかったエッジ周辺に存在するリンギングノイズが除去されずに残ってしまうことになる。
したがって、近年では、リンギングノイズを除去するためのほとんどのデリンギング処理回路においては、画面全体に対して平滑化処理が施される。これにより、リンギングノイズを低減することができる。
特開2001−245179号公報
ところで、パーソナルコンピュータのような情報処理装置において画像データのデコードおよび再生をソフトウェアによって実行する場合には、デリンギング処理のための演算量をできるだけ少なくすることが要求される。
画面全体に対して平滑化処理を施すという従来のデリンギング処理は多くの演算量を必要とする。このため、従来のデリンギング処理をパーソナルコンピュータに適用することは、現実的ではない。
また、画面全体に対して平滑化処理を施すと、リンギング以外の微小信号も除去されてしまい、画面のボケ感が増すという問題も発生する。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、リンギング以外の微小信号の欠落を招くことなく、少ない演算量でデリンギング処理を実行することが可能な情報処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、複数のブロックから構成される画像データを処理可能な情報処理装置において、前記各ブロック毎に、当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値が第1の閾値よりも大きいか否かを判別する処理を実行する判別手段と、前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に(あるいはマクロブロック毎に)、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する平滑化手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、リンギング以外の微小信号の欠落を招くことなく、少ない演算量でデリンギング処理を実行することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、バッテリ駆動可能な携帯型のノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
図1は、ノートブック型パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成される。ディスプレイユニット12には、LCD20(Liquid Crystal Display)から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD20の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に支持され、そのコンピュータ本体11に対してコンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自由に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらのボタン群には、TV起動ボタン15A、DVD(Digital Versatile Disc)起動ボタン15Bも含まれている、TV起動ボタン15Aがユーザによって押下された時、TV機能を実行するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。DVD起動ボタン15Bは、DVDに記録されたビデオコンテンツを再生するためのボタンである。DVD起動ボタン15Bがユーザによって押下された時、ビデオコンテンツを再生するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ119、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、TV放送チューナ123、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124、およびネットワークコントローラ125等を備えている。
CPU111は、本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)121から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)、およびビデオ再生アプリケーションプログラム201のような各種アプリケーションプログラムを実行する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、画像データを再生するためのプログラムであり、MPEG2規格のようなブロック符号化方式で圧縮符号化されたデジタル画像データ(例えば、TV放送チューナ123によって受信および圧縮符号化された放送番組データ、光ディスクドライブ(ODD)122から読み出されるMPEG2規格のビデオコンテンツ、など)をデコードするための機能を有している。
このビデオ再生アプリケーションプログラム201は、図3に示すように、デコード処理モジュール211、デブロッキング処理モジュール212、およびデリンギング処理モジュール213を備えている。
デコード処理モジュール211は、MPEG2のようなブロック符号化方式で圧縮符号化された動画像データをデコードするソフトウェアデコーダである。デブロッキング処理モジュール212、およびデリンギング処理モジュール213は、デコードされた動画像データを高画質化するために用いられる。デブロッキング処理モジュール212は、デコードされた動画像データに含まれるブロックノイズを低減するためのデブロッキング処理を実行する。デリンギング処理モジュール213は、デブロッキング処理された動画像データに含まれるリンギングノイズを低減するためのデリンギング処理を実行するモジュールである。デリンギング処理された動画像データは、表示ドライバ202を介してグラフィクスコントローラ114に送られる。
CPU111はビデオ再生アプリケーションプログラム201を実行することにより、デコード処理、デブロッキング処理、およびデリンギング処理をメモリ113上で行う。
次に、図4および図5を参照して、デリンギング処理モジュール213によって実行されるデリンギング処理について説明する。
図4は、デコードされた動画像データのデータ構造の例を示している。MPEG2規格の符号化処理においては、動画像データは例えば8×8画素のブロック単位で処理される。デコード処理においても、圧縮符号化された動画像データは8×8画素のブロック単位で処理される。デコードされた動画像データは、各々が8×8画素の複数のブロックB1〜B12…を含む。
本実施形態のデリンギング処理においては、デリンギング処理モジュール213は、ブロック毎に当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値を検出し、その差分値に応じて、当該ブロックがリンギングノイズを発生する原因となるエッジ(信号の立ち上がりまたは立ち下がり)を含む可能性があるブロックであるか否かを判別する。最大画素値と最小画素値との間の差分値がある閾値よりも大きいブロックは、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含む可能性があるブロックであると判定される。一方、最大画素値と最小画素値との間の差分値が閾値以下のブロックは、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含まないブロックであると判定される。この判定方法は、2画素よりも多い幾つかの画素上に跨って存在しているエッジをも検出することが可能である。よって、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含むブロックを精度よく検出することができる。
そして、デリンギング処理モジュール213は、エッジを含む可能性があると判定された各ブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する。例えば、ブロックB1〜B12の中で、ブロックB1,B4,B6,B7,B10がエッジを含む可能性があるブロックであると判定されたならば、デリンギング処理モジュール213は、これらブロックB1,B4,B6,B7,B10の各々の平滑化処理を実行し、ブロックB2,B3,B5,B8,B9,B11,B12に対しては平滑化処理を実行しない。これにより、画面全体に対して平滑化処理を実行する従来のデリンギング処理に比し、デリンギングのために必要な演算量を大幅に低減することができる。またデリンギング以外の微小信号が欠落されるという事態の発生を防止することもできる。
以下、図5のフローチャートを参照して、デリンギング処理の手順の第1の例を説明する。
CPU111は、処理対象の8×8画素のブロック(画素ブロック)を取り込む(ステップS101,S102)。CPU111は、取り込んだ画素ブロック内の最大画素値(MAX)および最小画素値(min)を求める(ステップS103,S104)。そして、CPU111は、最大画素値と最小画素値との間の差分値d1(d1=MAX−min)を算出する(ステップS105)。
次に、CPU111は、算出された差分値d1が予め決められた所定の第1の閾値Th1よりも大きいか否かを判別する処理を実行する(ステップS106)。差分値d1が第1の閾値Th1以下である場合(ステップS106のNO)、CPU111は、何も実行せずに、ステップS101に戻り、次の画素ブロックの処理を開始する。一方、差分値d1が第1の閾値Th1よりも大きいならば(ステップS106のYES)、CPU111は、現在処理中の画素ブロック内にはリンギングを発生させる立ち上がり信号または立ち下がり信号が存在すると推定し、当該ブロック内にはリンギングが有ると判定する(ステップS108)。
次に、CPU111は、リンギングが有ると判定された画素ブロックに対して、平滑化処理を実行する。この平滑化処理においては、リンギングが有ると判定された画素ブロックの中から、周辺画素の画素値との差分値が予め決められた所定の第2の閾値Th2よりも小さい画素がリンギングを含む可能性がある画素として検出される。この検出された画素の画素値は、その周辺画素の画素値との差分が低減されるように補正される。
以下、平滑化処理の具体的な手順を説明する。ここでは、図5に示すように、画素群が配置されているものとする。CPU111は、リンギングが有ると判定された画素ブロック内の各画素毎に、次の処理を行う。
CPU111は、リンギングが有ると判定された画素ブロックから、或る画素Aと上下左右に存在する4画素U,D,L,Rを取り込む(ステップS109,S110)。CPU111は、4画素U,D,L,Rの画素値の平均値Hを算出する(ステップS111)。そして、CPU111は、画素Aと平均値Hとの間の差分の絶対値d2(d2=|H−A|)が第2の閾値Th2よりも小さいか否かを判別する(ステップS112)。d2が第2の閾値Th2よりも小さいならば(ステップS112のYES)、CPU111は、画素Aの画素値を平均値Hで置換して、画素Aの画素値を補正する(ステップS113)。一方、d2が第2の閾値Th2以上であれば(ステップS112のNO)、CPU111は、画素Aの画素値を補正しない(ステップS114)。
リンギングが有ると判定された画素ブロック内の全ての画素に関する処理が完了するまで、ステップS109〜S114の処理は繰り返し実行される(ステップS115)。
なお、第2の閾値Th2は固定値でもよいが、リンギングが有ると判定された画素ブロック毎に、当該画素ブロックに対応するd1に応じて第2の閾値Th2を変更してもよい。この場合、リンギングが有ると判定された画素ブロック毎に第2の閾値Th2は動的に変更される。第2の閾値Th2は、d1に所定の係数を乗じることによって求めることができる。
図6は、第2の閾値Th2を変更する処理の手順を示している。この処理は、例えば、図5のステップS108にて行われる。
CPU111は、差分値d1を入力し(ステップS201)、その差分値d1に定数αを乗算する(ステップS202)。そして、CPU111は、乗算結果(d1×α)を第2の閾値Th2として設定する(ステップS203)。
差分値d1が大きい画素ブロックほど、その画素ブロックに含まれるリンギングの値も大きいと考えられる。このため、差分値d1に応じて第2の閾値Th2を変更することにより、リンギングをより確実に除去することが可能となる。
なお、図5で説明した平滑化処理においては、各画素の画素値をその周辺の複数画素(周辺4画素)の平均値Hと比較するという比較方法を使用し、また画素値の補正を周辺4画素の平均値Hで置換するという補正方法を用いたが、他の画素比較方法及び他の補正方法を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、以上の説明では、8×8の画素ブロック単位でデリンギング処理を行ったが、例えば16×16のマクロブロック単位でデリンギング処理を行っても同様の効果を得ることができる。この場合、CPU111は、まず、16×16のマクロブロック毎に、当該マクロブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値を検出し、その差分値に応じて、当該マクロブロックがリンギングノイズを発生する原因となるエッジ(信号の立ち上がりまたは立ち下がり)を含む可能性があるマクロブロックであるか否かを判別する。最大画素値と最小画素値との間の差分値がある閾値よりも大きいマクロブロックは、リンギングノイズを発生する原因となるエッジを含む可能性があるマクロブロックであると判定される。CPU111は、エッジを含む可能性があると判定された各マクロブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する。
次に、図7および図8を参照して、デリンギング処理モジュール213によって実行されるデリンギング処理の第2の例について説明する。
通常、MPEG2のようなブロック符号化方式においては、量子化テーブルに設定すべき8×8の量子化係数は、16×16のマクロブロック単位で決定される。つまり、同一のマクロブロック内に属する4つの8×8画素ブロックは同一の量子化テーブルによって量子化される。このため、同一のマクロブロック内に属する4つの画素ブロックの内のいずれか一つにリンギングが有ると判定されたならば、他の3つの画素ブロックにもリンギングが有る可能性が高いと考えることができる。
図7には、マクロブロックと画素ブロックとの関係が示されている。マクロブロックMB1は各々が8×8画素の4つの画素ブロックB1,B2,B5,B6から構成され、またマクロブロックMB2は各々が8×8画素の4つの画素ブロックB3,B4,B7,B8から構成されている。
デリンギング処理モジュール213は、画素ブロック毎に当該画素ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値を検出し、その差分値に応じて、当該画素ブロックがリンギングを含むブロックであるか否かを判別する。例えば、画素ブロックB1がリンギングを含むブロックであると判定されたならば、マクロブロックMB1に含まれる4つの画素ブロックB1,B2,B5,B6の全てに対して平滑化処理が実行される。これにより、リンギングを含む可能性が高いと予想される画素ブロック全てに対して平滑化処理を行うことができる。
以下、図8のフローチャートを参照して、デリンギング処理の具体的な手順を説明する。
CPU111は、処理対象のマクロブロックの中から、処理対象の画素ブロックを取り込む(ステップS301,S302)。CPU111は、取り込んだ画素ブロック内の最大画素値(MAX)と最小画素値(min)との間の差分値dn(dn=MAX−min)を算出する(ステップS303)。処理対象のマクロブロック内の全ての画素ブロックそれぞれに対応する差分値dnが算出されるまで、ステップS302、S303の処理は繰り返し実行される。
次いで、CPU111は、処理対象のマクロブロック内に、差分値dnが予め決められた所定の第1の閾値Th1よりも大きい画素ブロックが存在するか否かを判別する(ステップS305)。もし存在しないならば(ステップS306のNO)、CPU111は、何も実行せずに、ステップS301に戻り、次のマクロブロックの処理を開始する。一方、差分値dnが第1の閾値Th1よりも大きい画素ブロックが存在するならば(ステップS306のYES)、CPU111は、現在処理中のマクロブロック内にはリンギングを発生させる立ち上がり信号または立ち下がり信号が存在すると推定し、当該マクロブロック内にはリンギングが有ると判定する(ステップS308)。
次に、CPU111は、リンギングが有ると判定されたマクロブロック内の各画素ブロックに対して、平滑化処理を実行する。
すなわち、CPU111は、処理対象の画素ブロックを取り込み、そしてその画素ブロックから、或る画素Aと上下左右に存在する4画素U,D,L,Rを取り込む(ステップS309,S310)。CPU111は、4画素U,D,L,Rの画素値の平均値Hを算出する(ステップS311)。そして、CPU111は、画素Aと平均値Hとの間の差分の絶対値d2(d2=|H−A|)が第2の閾値Th2よりも小さいか否かを判別する(ステップS312)。d2が第2の閾値Th2よりも小さいならば(ステップS312のYES)、CPU111は、画素Aの画素値を平均値Hで置換して、画素Aの画素値を補正する(ステップS313)。一方、d2が第2の閾値Th2以上であれば(ステップS312のNO)、CPU111は、画素Aの画素値を補正しない(ステップS314)。
処理対象の現在の画素ブロック内の全ての画素に関する処理が完了するまで、ステップS310〜S314の処理は繰り返し実行される(ステップS315,S316)。
処理対象の現在の画素ブロック内の全ての画素に関する処理が完了すると(ステップS315のYES)、CPU111は、ステップS318に進み、処理対象の現在のマクロブロック内の次の画素ブロックの処理を開始する。
そして、処理対象の現在のマクロブロック内の全ての画素ブロックの処理が完了すると(ステップS317のYES)、CPU111は、ステップS301に進み、次のマクロブロックの処理を開始する。
なお、図8の処理においても、リンギングが有ると判定された画素ブロック毎に、当該画素ブロックに対応するd1に応じて第2の閾値Th2を変更してもよい。
図9は、第2の閾値Th2を変更する処理の手順を示している。この処理は、例えば、図5のステップS308にて行われる。
CPU111は、差分値dnを入力し(ステップS401)、その差分値d1に定数αを乗算する(ステップS402)。そして、CPU111は、乗算結果(dn×α)を第2の閾値Th2として設定する(ステップS403)。
第2の閾値Th2は、同一のマクロブロック内に属するすべての画素ブロックに共通に使用することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、各ブロック(あるいはマクロブロック)毎に最大画素値と最小画素値との差分に応じて当該ブロックがリンギングを含む画像であるか否かが判定される。したがって、自然画像のようにエッジが複数画素にわたって発生する画像データを処理する場合でも、エッジを含み、リンギングが発生する可能性の有るブロックを正しく検出することができる。よって、リンギングが有るブロック(あるいはマクロブロック)に対してのみ平滑化処理を実行することができるので、画面全体を平滑化する従来のデリンギング処理に比し、必要な演算量を大幅に低減することができる。またリンギングが無いブロックは平滑化されないので、リンギング以外の微小信号が除去されてしまうという不具合の発生を防止することができる。
なお、本実施形態によるデリンギング処理においては、各画素の画素値としては各画素の輝度値を使用すればよい。また、動画像データに限らず、例えばJPEG等のブロック符号化方式で符号化された静止画像データに対しても同様に適用することができる。
また上述のデリンギング処理は全てコンピュータプログラムによって実現されているので、このコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…パーソナルコンピュータ、111…CPU、113…メモリ、114…グラフィクスコントローラ、201…ビデオ再生アプリケーション、211…デコード処理モジュール、212…デブロッキング処理モジュール、213…デリンギング処理モジュール。
Claims (12)
- 複数のブロックから構成される画像データを処理可能な情報処理装置において、
前記各ブロック毎に、当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値が第1の閾値よりも大きいか否かを判別する処理を実行する判別手段と、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する平滑化手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記平滑化手段は、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、当該ブロックに含まれる複数の画素の中から、周辺画素の画素値との差分値が第2の閾値よりも小さい画素を検出する手段と、
前記検出された画素の画素値を当該検出された画素の周辺画素の画素値に基づいて補正する手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、当該ブロックに対応する前記差分値に応じて前記第2の閾値を変更する手段をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記画像データは、複数のブロックを各々が含む複数のマクロブロックから構成されており、
前記判別手段は、前記各ブロック毎に、当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値が前記第1の閾値よりも大きいか否かを判別する処理を実行する手段を含み、
前記平滑化手段は、前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいと判断されたブロックと同一のマクロブロックに属する全てのブロックの各々について、前記リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記平滑化手段は、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいと判断されたブロックと同一のマクロブロックに属する全てのブロックの各々について、当該ブロックに含まれる複数の画素の中から、周辺画素の画素値との差分値が第2の閾値よりも小さい画素を検出する手段と、
前記検出された画素の画素値を当該検出された画素の周辺画素の画素値に基づいて補正する手段とを含むことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - 前記各ブロックはマクロブロックであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 複数のブロックから構成される画像データを処理する画像処理方法において、
前記各ブロック毎に、当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値が第1の閾値よりも大きいか否かを判別する判別ステップと、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行する平滑化ステップとを具備することを特徴とする画像処理方法。 - 前記平滑化ステップは、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、当該ブロックに含まれる複数の画素の中から、周辺画素の画素値との差分値が第2の閾値よりも小さい画素を検出するステップと、
前記検出された画素の画素値を当該検出された画素の周辺画素の画素値に基づいて補正するステップとを含むことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいことが判別された各ブロック毎に、当該ブロックに対応する前記差分値に応じて前記第2の閾値を変更するステップをさらに具備することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
- 前記画像データは、複数のブロックを各々が含む複数のマクロブロックから構成されており、
前記判別ステップは、前記各ブロック毎に、当該ブロックに属する最大画素値と最小画素値との間の差分値が前記第1の閾値よりも大きいか否かを判別する処理を実行するステップを含み、
前記平滑化ステップは、前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいと判断されたブロックと同一のマクロブロックに属する全てのブロックの各々について、前記リンギングノイズを除去するための平滑化処理を実行することを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 前記平滑化ステップは、
前記差分値が前記第1の閾値よりも大きいと判断されたブロックと同一のマクロブロックに属する全てのブロックの各々について、当該ブロックに含まれる複数の画素の中から、周辺画素の画素値との差分値が第2の閾値よりも小さい画素を検出するステップと、
前記検出された画素の画素値を当該検出された画素の周辺画素の画素値に基づいて補正するステップとを含むことを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。 - 前記各ブロックはマクロブロックであることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
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