JP2006279662A - ラジオ受信機 - Google Patents

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久典 片岡
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Abstract

【課題】 放送局名についての情報を放送局が送信している場合に、放送局名をすばやく表示すると共に、放送局名のデータの管理を合理的に行う。
【解決手段】 放送信号より放送局についての情報を取得し、その情報を記憶して、かつ、表示する手段を備えている。取得した放送局名の情報は、半導体メモリなどに記憶されるが、この半導体メモリ上に確保され得る領域の量は限られているので、全ての放送局名の情報を記憶しておくわけには行かない。そこで、本発明では、所定の条件で、放送局名の情報を削除している。例えば、受信状態が悪化してその後所定時間経過した場合や、受信状態が悪化して、選局周波数が変更されたような場合である。
【選択図】図2

Description

本発明は、受信している放送局名を記憶し、表示することの出来るラジオ受信機に関する。
ラジオ放送において、放送局名を放送信号内に重畳して放送している場合が有り、この放送局名をラジオ受信機にて取得し、表示をすることにより使用者は文字情報にて放送局を知ることが出来る。これは、周波数が表示されるような一般的なラジオ受信機と比較して、使用者の利便性が向上する。そして、このような放送局名を放送信号内に重畳している放送の例として、デジタルラジオ放送がある。
例えば、特開2004−165973号公報には、放送信号中に含まれている放送局名の情報を受信時に抽出して記憶する構成が示されている。また特開2004−88526号公報には、放送局名情報を画面に表示するテレビジョン受信装置が開示されている。
特開2004−165973号公報(H03J 5/02) 特開2004−88526号公報(H04B 1/16)
デジタルラジオ放送を受信できる車載用ラジオ受信機を検討するとき、一つの課題として、車の移動に従い、受信可能な放送局及び受信状態が変更するという性質が重要である。つまり、車の移動に伴い、今まで受信できていた放送局の信号強度が減少し、受信状態が悪化して、ついには、聞くことが出来なくなるというような事態が考えられる。そして、先に述べた放送局名の表示機能についてもこの車載用機器の性質を考慮する必要がある。
本発明にかかるラジオ受信機においては、放送信号より放送局についての情報を取得し、その情報を記憶して、かつ、表示する手段を備えている。取得した放送局名の情報は、半導体メモリなどに記憶されるが、この半導体メモリ上に確保され得る領域の量は限られているので、全ての放送局名の情報を記憶しておくわけには行かない。そこで、本発明では、所定の条件で、放送局名の情報を削除している。例えば、受信状態が悪化してその後所定時間経過した場合や、受信状態が悪化して、選局周波数が変更されたような場合である。
上記に述べたように、所定の条件で、放送局名の情報を削除しているので、本発明によれば、ラジオ受信機内のメモリを有効に使うことが出来る。
以下、図面に従い、本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明のラジオ受信機のブロック図、図2は、本発明の実施例にかかる動作を説明するための状態遷移図、図3、図4及び図5は、メモリに対する処理の概略説明図である。
図1において、1は、ラジオ放送の受信アンテナ、2は、デジタル放送を受信することの出来るチューナ(従来のアナログ放送も受信可能である)、3はチューナ2からの信号を処理して、人間が聴取可能なオーディオ信号を作成する信号処理回路、4はCPU、5は表示手段であるLCDパネル、6は半導体メモリである。CPU4は、ラジオ受信機の動作全体を制御するものであり、本実施例との関係では、チューナからの状態信号をバス7を経由して受け取り、信号処理回路3の状態信号をバス8を経由して受け取り、チューナ2の動作を制御する。また、表示手段に所定の表示をすべき信号を作成して出力する。メモリ6には、CPU4からの放送局情報を記憶する他、その他の多くの情報を記憶している。
まず、実施例のラジオ受信機について説明する。このラジオ受信機は車載用であり、デジタル放送とアナログ放送の両方の受信が可能であり、デジタル放送を優先的に受信し、受信状態が悪化すると、アナログ放送を受信するように設計されている。そして、デジタル放送においては、所定のフォーマットにて、その放送局の放送局名が放送信号に重畳されている。信号処理回路3は、この放送局名を放送信号から抽出して、CPU4に送信する。また、受信状態に関する情報も、信号処理回路3からCPU4に転送される。
次に、図2の状態遷移図に従い、動作を説明する。デジタル放送受信中21においては、定期的に(例えば、3分毎に)、現在受信している周波数の放送信号から、放送局名の情報を取得して、処理A(22)を行う。処理Aでは、得られたデータ、すなわち、放送局名の情報と、選局している周波数のデータが、過去のデータと変化無しならメモリ6に対して何もしない。
メモリ6においては、CPU4で実行されるプログラム(図示省略したROMに記憶されている)によって、放送局名の情報は、図3に示すようn+1個の領域に記憶される。そして、新しいデータ(放送局の周波数と放送局名)が得られると、もっとも古いデータ(0番の領域に記憶されたデータ)が廃棄され、他が順次シフトされて、新しいデータはn番の領域に記憶される(図3参照)。新しいデータかどうかは、n+1個の領域を調査すれば判定できる。
新しいデータが得られて、過去のデータを調査した結果、周波数が同一かつ放送局名が異なっているときには、周波数が同じデータを廃棄し、それより新しいデータを順次シフトして、n+1番の領域にこの新しいデータを記憶する(図4参照)。つまり、放送局名の記憶領域には、特定の周波数に対する放送局名は常に一つしか存在しないことになる。そして、CPU4により、n+1番の領域の放送局に関するデータが表示手段5によって表示される。
車が移動しながらラジオを受信しているような状況で、あるデジタル放送の放送局を聴取していて、受信状態が移動に伴い悪化していった場合を考える。このときには、デジタル放送受信中(21)の状態から状態(23)に移る(チューナ2からの受信状態の情報に基づきCPU4が判断・処理を行う。例えば、受信信号感度が所定レベル以下になった場合。図2において、一点鎖線24の動き)。状態(23)では、n+1番の領域に記憶された放送局名の情報を、そのまま表示続ける。この状態で、受信状態が復活すれば、破線25の動きで、デジタル放送受信中(21)に戻る。
受信状態が回復しないまま、例えば5分が経過すると、状態26に移り、処理B(28)を行う。処理(28)では、現在表示している放送局のデータ(周波数と放送局名)が不要になったと判断し、廃棄する。そして、テーブルが再構築される(図5参照)。従い、メモリの有効活用が期待できる。その周波数では、良好なデジタル放送の受信が出来ないと判断し、データを削除するのである。そして、何らかの原因で、また、デジタル放送が受信できるようになれば、破線(29)の動きで状態(21)に戻る。
状態(23)においては、放送の受信状態が悪いので、使用者は受信周波数を変更することも考えられる(むしろ、このほうが通常行われる)。そのときは、まず、処理B(28)を行ってから、受信周波数を使用者が所望する周波数に変更して、受信処理(30)を行う。このときにも、使用者が、その周波数の受信をあきらめたことから、その周波数における放送局についての情報を削除するわけである。受信処理の結果、デジタル放送が受信できれば、まず、ダミー表示を行ってから、状態(21)に移って、上記に説明した処理・動作が行われる。
ダミー表示とは、使用者から指定された周波数データに対応する放送局名についての情報をテーブルより検索して、その周波数のデータが存在すれば、とりあえず、その放送局名を表示手段5にて表示することである。このように処理することから、放送局名の表示をすばやく行うことが出来る。放送局名の情報を放送信号から取得するには少し時間がかかり、取得されてから表示することは、使用者をいらいらさせることにもなるからである。もし、放送局名が異なっている場合には、処理A(22)により、正しく表示されることになる。
本発明の実施例のブロック図である。 本発明の実施例の動作を説明する状態遷移図である。 本発明における、メモリに対する処理の概略説明図である。 本発明における、メモリに対する別の処理の概略説明図である。 本発明における、メモリに対するさらに別の処理の概略説明図である。
符号の説明
2 チューナ
3 信号処理回路
4 CPU
5 表示手段
6 メモリ

Claims (3)

  1. 放送信号から放送局名についての情報を得ることの出来るチューナと、
    この放送局名についての情報を記憶するメモリと、
    チューナ及びメモリへの処理・動作を制御するCPUとを備え、
    受信中の周波数の放送局の受信状態が悪化した場合には、その放送局名についての情報を削除してなるラジオ受信機。
  2. 請求項1において、放送局名についての情報を削除するのは、受信状態が悪化してから所定期間経過後であるラジオ受信機。
  3. 請求項1において、放送局名についての情報を削除するのは、受信状態が悪化してから使用者が受信周波数を変更した場合であるラジオ受信機。
JP2005097221A 2005-03-30 2005-03-30 ラジオ受信機 Pending JP2006279662A (ja)

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