JP3681894B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一画面中に複数の放送局の画像を表示するマルチ画面表示機能を有するテレビジョン受信機等に用いられる映像信号処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビジョン受信機においては、一画面中に複数の放送局の画像を表示するマルチ画面表示機能が導入され、使用者の放送局選択を容易に行うことを可能としている。
【0003】
このようなマルチ画面表示機能は、画面を複数の小画面に分割して、各小画面に受信した各放送局の映像信号に対応する縮小画を一定時間表示し、所定の順番で次々と表示を繰り返すものである。そして、使用者がこれら各小画面を見て放送内容を把握した上で、希望する放送局を選ぶことができ、所定の操作を行うことにより選んだ放送局の通常画面に切り換えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマルチ画面表示機能を有するテレビジョン受信機では、小画面に所定の順番で表示される放送局は通常予めプリセットしておく。ここで、プリセット時には各放送局が正常に受信される場合であっても、その後特定の放送局に対する受信感度が悪化するなど、正常に受信できなくなることもある。特に、受信感度が時々刻々変動する車載用のテレビジョン受信機などの場合には、頻繁にこのような状況が生じる。また、携帯用テレビジョン受信機では、アンテナの向きを変えたり、携帯して移動した場合にも、同様の状況が生じる。
【0005】
ところが、従来のマルチ画面表示機能では、放送局の受信状態の如何にかかわらず、プリセットされた順番に従って各放送局の表示が一定時間行われる。すなわち、受信感度が悪く使用者が希望局として選ぶ可能性がない放送局を、受信状態の良好な放送局と同様に表示することは無駄であり、使用者が放送局を選択する場合に不要であって、迅速な放送局選択の妨げとなる。また、受信感度が悪い放送局を受信中は、映像のみならず音声品質も悪化する場合が多く、音声を出力すると使用者に不快感を与えることになる。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、マルチ画面表示に際して電波の受信状態の良否に応じて表示の時間を変え、無駄な小画面表示による時間ロスを少なくし、使用者に不快感を与える音声を出力せず、迅速に放送局の選択が可能なテレビジョン受信機における映像信号処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の映像信号処理装置は、テレビジョン放送の電波を受信し、得られた映像信号を少なくとも1つの小画面を含むマルチ画面に画像表示させるための処理を行う映像信号処理装置であって、複数の放送局のうち指示された放送局の送信電波を受信して映像信号を出力する受信手段と、前記受信手段による受信状態が良好であるか否かを判定する判定手段と、少なくとも1フィールド分の映像信号を記憶可能であって、前記マルチ画面中の予め指定される一の小画面に対応する記憶領域に、前記受信手段により出力された映像信号を少なくともフィールド毎に更新しつつ記憶可能な記憶手段と、前記マルチ画面中のそれぞれの小画面に対し一の放送局を指定して所定の順番で繰り返し各放送局が受信されるよう前記受信手段に指示すると共に、受信中の放送局の映像信号を少なくともフィールド毎に更新される動画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、受信中の放送局が前記判定手段により受信状態が良好であると判定されたときは、前記記憶領域に第1の表示時間だけ前記映像信号を記憶させるよう制御し、当該受信状態が良好でないと判定されたときは、前記記憶領域に前記第1の表示時間より短い第2の表示時間だけ前記映像信号を記憶させるよう制御することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、複数の放送局のうち定められた所定の順番に従って制御手段の指示の下、その送信電波が受信手段により受信され、映像信号が出力されると共に、受信状態の良否が判定手段により判定される。各放送局は複数の小画面からなるマルチ画面中の一の小画面が指定され、ここに表示すべき映像信号は記憶手段の特定の記憶領域に対応づけられている。そして、受信された放送局の映像信号は、動画像として対応する記憶領域に記憶されるよう制御手段により制御される。このとき、判定手段の判定結果から受信状態が良好である場合は第1の表示時間だけ、受信状態が良好でない場合はそれより短い第2の表示時間だけ、それぞれ記憶されるように制御される。
【0009】
従って、受信状態の良否に応じてマルチ画面の各放送局の動画の表示時間が可変可能となり、受信状態が悪化して放送内容の把握が困難となった放送局の表示時間が短縮される。そのため、マルチ画面上の不要な小画面の表示を最小限にし、迅速に多数の放送局の内容確認が行われる。特に、受信状態が時々刻々変動する状況下では、適切なマルチ画面表示が行われることになる。
【0010】
上記課題を解決するため、請求項2に記載の映像信号処理装置は、請求項1に記載の映像信号処理装置において、前記判定手段は、前記受信手段における受信レベルを判別し、前記受信レベルが予め定めたしきい値に比べて大きい場合、受信状態が良好であると判定し、前記受信レベルが前記しきい値に比べて大きくない場合、受信状態が良好でないと判定することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、放送局の送信電波が受信手段により受信されると、その受信レベルを判別した上で、所定のしきい値と比較され、その大小から受信状態の良否が判定手段により判定される。
【0012】
従って、電波伝搬の状況に起因して受信レベルが低下した場合には、請求項1に記載の発明と同様の作用により、マルチ画面上の不要な小画面の表示を最小限にし、迅速に多数の放送局の内容確認が行われる。特に、車載用途など受信レベルが頻繁に変動する場合に、適切なマルチ画面表示が行われることになる。
【0013】
上記課題を解決するため、請求項3に記載の映像信号処理装置は、請求項1又は請求項2に記載の映像信号処理装置において、前記制御手段は、前記第2の表示時間をゼロにして、前記判定手段により受信状態が良好と判定された放送局のみを前記記憶領域に記憶させるよう制御することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、判定手段の判定結果から受信状態が良好でない場合の表示時間はゼロであり、マルチ画面上では、受信状態が良好な放送局のみが表示されるよう制御される。
【0015】
従って、マルチ画面上で、受信状態が良好でないチャンネルがスキップされることになり、一層迅速に多数の放送局の内容確認が行われる。特に、マルチ画面の分割数が大きい場合にはチャンネル選択の時間ロスを大幅に減少させる。
【0016】
上記課題を解決するため、請求項4に記載の映像信号処理装置は、請求項1から請求項3の何れかに記載の映像信号処理装置において、前記制御手段は、初回のマルチ画面表示においては、受信した放送局の映像信号を静止画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御し、2回目以降のマルチ画面表示においては、受信中の放送局の映像信号を少なくともフィールド毎に更新される動画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御することを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、マルチ画面表示が起動されると、まず、指定された小画面に、受信した放送局の静止画像が表示されるよう制御される。一巡し終わって2回目以降のマルチ画面表示においては、指定された小画面に、受信中の放送局の動画像が表示されるように制御される。
【0018】
従って、マルチ画面表示の起動直後は、短時間に各チャンネルの静止画像をいったん表示させ、その後は、通常のマルチ画面表示を行い、受信中のチャンネルの動画像と非受信状態のチャンネルの静止画像が確認可能となる。そのため、動作開始直後から迅速に全ての指定チャンネルの内容把握が容易であると共に、受信状態の良否に適切に対応したマルチ画面表示が行われる。
【0019】
上記課題を解決するため、請求項5に記載の映像信号処理装置は、請求項1から請求項4の何れかに記載の映像信号処理装置において、受信中の放送局が前記判定手段により受信状態が良好でないと判定されたときは、前記映像信号に付随する音声信号をミュートするよう制御するミュート制御手段、を更に備えることを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、判定手段の判定結果から受信状態が良好でない場合は、受信中の放送局の映像信号に付随している音声信号に対してミュートをかけて音声が出力されないように制御する。
【0021】
従って、受信状態が悪化した場合に、再生品質が悪化した状態の音声がスピーカ等から出力されることが防止され、使用者にとって不快な音声を聞かせることなく、マルチ画面表示が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置のブロック図である。図1に示す映像信号処理装置1は、テレビジョン信号受信回路3と、受信感度判定部4と、映像信号処理部5と、制御部6と、ミュート部9と、アンプ10を備えている。更に、映像信号処理部5は、映像信号処理回路5aと、メモリ5bと、メモリ制御部5cとを備えている。また、映像信号処理装置1には、放送局からの送信電波を受信するアンテナ2と、所定のキー操作により各種設定等を行う操作部7と、映像信号を通常画面又はマルチ画面に表示する表示部8と、増幅された音声信号を出力するスピーカ11が接続されている。
【0024】
図1において、テレビジョン信号がアンテナ2から受信されると、制御部6により受信すべき放送局のチャンネルがテレビジョン信号受信回路3に指示されて、対応するチャンネルの信号に周波数を同調して選択、増幅された後、映像信号がテレビジョン信号受信回路3から出力される。
【0025】
一方、テレビジョン信号受信回路3からは、受信中のチャンネルの受信レベルが受信感度判定部4に出力される。受信感度判定部4は、受信中のチャンネルの受信レベルを予め設定されたしきい値と比較して、受信状態が良好か否かを判定する。すなわち、受信中のチャンネルの受信状態は、概ね受信レベルに依存して定まるので、一定のしきい値より受信レベルが小さい場合には、そのチャンネルの受信状態が良好でないものとして、後述するマルチ画面の表示時間の変更を行うものである。
【0026】
映像信号処理部5では、テレビジョン信号受信回路3から入力された映像信号に対し、マルチ画面表示のための処理が行われる。すなわち、受信チャンネルに対応する映像信号を、マルチ画面における複数の小画面の中から、制御部6により指定される一の小画面に表示するための処理を行うものである。
【0027】
ここで、図2は、本実施形態のマルチ画面として、表示部8の画面上に表示される12分割された小画面から構成されるマルチ画面を示すものである。マルチ画面上の12の小画面には、後述する処理により放送局がプリセットされたチャンネルに設定され、右下にそのチャンネルの番号が表示されている。そして、各小画面には、受信感度判定部4により受信状態が良好と判定されたチャンネルであることを示すため、便宜上「on air」と表示されている。「on air」の表示がないチャンネルは、受信レベルが低く受信状態が悪いか、あるいは電波が受信されないかの何れかである。
【0028】
マルチ画面表示機能が動作すると、各小画面には、制御部6よりチャンネル毎に受信動作を指示し、プリセットされた各チャンネルに対応する映像信号を静止画として表示する。その後、所定の順番で受信チャンネルを順次動画像として所定の表示時間だけ表示し、それ以外のチャンネルは静止画を保持するよう制御する。12の小画面は、例えば1から12のチャンネル順に従って動画像の表示が繰り返され(図2(a))、左上の1チャンネルから始まり右下の12チャンネルに達すると再び1チャンネルに戻って表示を繰り返す。このとき、「on air」と表示されたチャンネルは表示時間を長くし、「on air]と表示されないチャンネルは表示時間が短く、あるいはスキップするよう制御する。なお、このマルチ画面表示の詳細な処理については後述する。
【0029】
なお、図2(a)の例では、受信状態が良好でないチャンネルをスキップさせてマルチ画面表示を行う場合は、1、3、4、6、8、10、12の順番で小画面への表示が繰り返されることとなる。同様に、図2(b)の例では、1、3、4、6、8、10、12、14、16、38の順番で小画面への表示が繰り返されることなる。なお、受信状態が時間的に変動した場合であっても、表示を行うチャンネルは適切に変更される。
【0030】
そして、図2のマルチ画面を表示部8に表示するための1フィールド分の画像データは、映像信号処理部5のメモリ5bに保持される。つまり、このメモリ5bには、表示部8の画素数相当分のデータサイズを有し、そのアドレス構成が表示部8の各画素の配置に対応しているものであって、メモリ制御部5cにより所定のタイミングで、フィールド毎の読み込み又は書き込みが行われる。なお、フレーム毎の読み込み又は書き込みを行うようにしてもよい。
【0031】
また、映像信号処理回路5aは、小画面として表示すべきチャンネルの映像信号に対し、所定の縮小処理を施して縮小映像データを生成し、表示位置に対応するメモリ5bのアドレスに書き込みを行う。すなわち、マルチ画面における小画面は通常画面に比べサイズが小さく、そのため必要な画素数が少ないので、例えば映像信号に対し縦方向と横方向とで所定間隔の画素毎に間引くなどの処理を行って縮小映像データを生成し、これを小画面に表示するものである。
【0032】
テレビジョン信号受信回路3においては、映像信号に加えて受信放送局の音声信号を出力し、ミュート部9に入力される。このミュート部9は、制御部6の指示の下、音声信号に対してミュートをかける手段である。すなわち、ミュート起動時は、音声信号がミュートされ、アンプ10に出力されないのに対し、ミュート解除時は、音声信号はミュートされず、そのままアンプ10に出力される。アンプ9では、所定のゲインで音声信号を増幅し、スピーカ11に出力して、使用者が音声を聞くことを可能とする。
【0033】
次に、本発明の実施形態に係るマルチ画面表示処理について、図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明では、例えば車載用のテレビジョン受信装置においてマルチ画面表示処理を行う場合について説明する。
【0034】
なお、以下の説明では、テレビジョン受信装置の使用者が所望の設定を行う場合、操作部7の各種キーを押すことにより行い、プリセットチャネル登録キー、マルチ画面表示キー、チャンネルアップキー、チャンネルダウンキー、チャンネル決定キーなどのキーを用いるものとする。これら各キーの具体的な機能については以下で説明する。
【0035】
図3に示すように、ステップS1では、テレビジョン受信装置が通常画面表示の状態にあるものとする。すなわち、表示部8の全体には、受信中の設定されたチャンネルの画像が表示されている。
【0036】
ステップS2では、操作部7のプリセットチャンネル登録キーが押されたか否か監視する。このプリセットチャンネル登録キーは、受信すべき複数の放送局をプリセットチャンネルとして自動的に登録する場合に押されるキーである。本実施形態の場合は、12チャンネル分のプリセットチャンネルが登録される。
【0037】
ステップS2において、プリセットチャンネル登録キーが押された場合は(ステップS2;YES)、ステップS3にて、プリセットチャンネルの自動登録処理が行われる。このプリセットチャンネルの自動登録処理は、テレビジョン信号受信回路3の同調周波数を徐々に変化させ、受信感度が良好な放送局12個をサーチして12チャンネル分のプリセットチャンネルとして自動的に登録するものである。ステップS3の処理の後は、ステップS5に移行する。
【0038】
一方、ステップS2において、プリセットチャンネル登録キーが押されてない場合は(ステップS2;NO)、ステップS4にて、操作部7のマルチ画面表示キーが押されたか否かを監視する。このマルチ画面表示キーは、表示部8において、プリセットされた各チャンネルの放送内容を把握するためのマルチ画面表示を起動させるものである。
【0039】
ステップS4において、マルチ画面表示キーが押された場合は(ステップS4;YES)、ステップS5に移行する。一方、ステップS4において、マルチ画面表示キーが押されてない場合は(ステップS4;NO)、ステップS1に戻り、通常画面表示が維持され、再びステップS1乃至ステップS4の処理を繰り返す。
【0040】
ステップS5では、表示部8におけるマルチ画面表示の設定が行われる。すなわち、現在、表示部8への表示が通常画面表示の状態にあるテレビジョン受信装置を、12分割された小画面によるマルチ画面表示の状態に切り換えるために必要な各種設定が行われる。
【0041】
ステップS6では、ミュート部9において、音声信号に対するミュートを起動する。これにより、映像信号に付随してテレビジョン信号映像信号回路3から出力される音声信号は、アンプ10を介してスピーカ11から出力されなくなり、各チャンネルの静止画をマルチ画面上に表示させるための準備が整うことになる。
【0042】
ステップS7では、プリセットチャンネル中、1番目に登録されているチャンネルから順に、表示すべき所定のチャンネルを受信状態にして、その静止画像をマルチ画面の12分割された所定の小画面に表示する。最初は、プリセットチャンネル中、1番目に登録されているチャンネルの静止画像を、マルチ画面の左上に表示する。なお、ステップS1の通常画面表示の状態で表示されていたチャンネルを記憶しておき、そのチャンネルから表示するようにしてもよい。
【0043】
ステップS8では、ステップS7で表示したチャンネルから、次に表示すべきプリセットチャンネル中の所定のチャンネルに受信状態を切り換えるよう設定する。通常は、プリセットチャンネル中、1番目から12番目までに登録されているチャンネルが1つずつ切り換わっていく。
【0044】
ステップS9では、プリセットされた全てのチャンネルをマルチ画面上に表示し終えたか否か判断する。その結果、表示が一巡してマルチ画面には各チャンネルの静止画像が表示される状態となっている場合は(ステップS9;YES)、図4におけるステップS10に移行し、まだ表示が一巡せずマルチ画面には一部のチャンネルの静止画像のみ表示された状態である場合は(ステップS9;NO)、ステップS7に戻り、次のチャンネルに対する処理を行う。
【0045】
なお、ステップS7乃至ステップS9では、小画面を順々に表示しているが、メモリ5bに12個分の小画面を記憶した後、一度に12個分の静止画を表示させるようにしてもよい。
【0046】
次に、後続の処理を図4により説明する。
【0047】
ステップS10では、各小画面に静止画像が表示された状態にあるマルチ画面上において、順次動画像を表示させるために、最初に表示すべきチャンネルを受信状態とする。通常は、プリセットチャンネル中、1番目に登録されているチャンネルを受信状態にして、以下に説明する処理を行いつつ、その動画像がマルチ画面の所定位置に一定時間表示される。
【0048】
ステップS11では、受信中のチャンネルの受信状態の良否を判定する。すなわち、前述した受信感度判定部4において、受信レベルが一定のしきい値に達しているか否かを判定し、マルチ画面上の小画面に動画像を表示するのに十分な受信品質が得られるか否かを判断するものである。
【0049】
ステップS11の判断の結果、受信レベルが大きく受信状態が良好であると判定された場合は(ステップS11;YES)、ステップS12にて、受信状態が良好な場合の動画像の表示時間を定めるタイマーT1を設定する。本実施形態では、動画像の表示時間が約4秒になるようT1を定めている。
【0050】
一方、ステップS11の判断の結果、受信レベルが小さく受信状態が良好でないと判定された場合は(ステップS11;NO)、ステップS13にて、受信状態が良好でない場合の動画像の表示時間を定めるタイマーT2を設定する。このT2を前記T1より小さく設定することで、マルチ画面表示に際して放送内容の把握が困難なチャンネルの動画像の表示時間を短縮することができる。
【0051】
なお、タイマーT1、T2の設定は、予め映像信号処理装置1にて固定しておいてもよく、使用者の所定の操作により可変可能としてもよい。
【0052】
ステップS14では、動画像が表示されてからの経過時間がタイマー設定値を超えたか否かを判断する。ステップS14の判断の結果、動画像の表示時間がタイマー設定値をオーバーし、表示すべき時間が経過している場合は(ステップS14;YES)、ステップS15にて、表示中のチャンネルの動画像の特定に時点における静止画像が表示される。
【0053】
そして、ステップS16では、ステップS6と同様に、ミュート部9による音声信号に対するミュートを起動する。すなわち、既に動画像が表示されなくなっているので、音声信号をスピーカ10から出力させないようにするものである。その後、ステップS17にて、次に受信すべきチャンネルに切り換え設定された後、ステップS11に戻る。
【0054】
一方、ステップS14の判断の結果、動画像の表示時間がタイマー設定値に達していず、表示すべき時間が未経過である場合は(ステップS14;NO)、ステップS18に移行して、そのまま、受信中のチャンネルに対する動画像表示を行う。
【0055】
ステップS19では、ミュート部9において、音声信号に対するミュートを解除する。すなわち、動画像の表示動作の開始直後など、ミュートが起動状態になっている場合もあるので、いったんミュートを解除しておくものである。これにより、映像信号に付随してテレビジョン信号受信回路3から出力される音声信号は、アンプ10を介してスピーカ11から出力される。
【0056】
ステップS20では、操作部7によるキー入力の有無を監視する。すなわち、マルチ画面表示は自動的に行われるが、その間に使用者が所望の動作をマニュアルで行うことを可能とするため、使用者の操作によるキー入力がなされたかどうかを調べるものである。
【0057】
ステップS20の判断の結果、キー入力がない場合は(ステップS20;NO)、ステップS14に戻り、動画像の表示処理を継続する。一方、ステップS20の判断の結果、キー入力がある場合は(ステップS20;YES)、ステップS21に移行する。
【0058】
ステップS21では、入力されたキーがチャンネルアップキーであるか否かを判断する。その結果、チャンネルアップキーが入力された場合は(ステップS21;YES)、ステップS15に移行する。
【0059】
すなわち、タイマー設定値に達しているか否かにかかわらず、受信中のチャンネルに対する動画像表示を停止して、ステップS15で、その時点における静止画像を表示するものである。その後、ミュートを起動した上で、ステップS17で、次のチャンネルへの切り換え設定を行って、ステップS11に移行して同様の処理を続ける。
【0060】
一方、ステップS21の判断の結果、チャンネルアップキー以外のキー入力である場合は(ステップS21;NO)、ステップS22に移行して、入力されたキーがチャンネルダウンキーであるか否かを判断する。
【0061】
その結果、チャンネルダウンキーが入力された場合は(ステップS22;YES)、ステップS23に移行する。そして、ステップS23では、ステップS15と同様、受信中のチャンネルに対する動画像表示を停止して、その時点の静止画像を表示する。その後、ステップS24にてミュートを起動した後、ステップS25で、1つ前に受信したチャンネルに戻すよう切り換え設定し、ステップS11に移行して同様の処理を続ける。
【0062】
一方、ステップS22の判断の結果、チャンネルダウンキー以外のキー入力である場合は(ステップS22;NO)、ステップS26に移行して、入力されたキーがチャンネル決定キーであるか否かを判断する。
【0063】
その結果、チャンネル決定キーが入力された場合は(ステップS26;YES)、ステップS27に移行し、チャンネル決定キー以外のキー入力である場合は(ステップS26;NO)、ステップS28に移行する。なお、ステップS28では、入力されたキーの内容に応じた適宜の処理が行われることになる。
【0064】
ステップS27では、チャンネル決定キーが入力された時点の受信チャンネルに対して通常画面表示の設定を行う。すなわち、マルチ画面表示の状態から通常画面表示の状態に切り換わり、使用者の決定した特定のチャンネルの動画像が、表示部8の全体に表示されるようになる。その後は、再びマルチ画面表示キーを押されるまで、通常画面表示の状態が保たれる。
【0065】
以上のマルチ画面表示処理が行われた結果、表示部8に表示される実際のマルチ画面は、図2に示すようになる。図2(a)は、図示しないリセットボタンを押した初期状態でプリセット登録キーが押されてなく(ステップS2;NO)、マルチ画面表示キーが押されたら(ステップS4;YES)、予め映像信号処理装置1にプリセットされているチャンネルをマルチ画面表示させた場合の例であり、図2(b)は、その後プリセットチャンネル登録キーが押された場合(ステップS2;YES)の表示例を示している。図2(b)の場合には、受信状態が良好なチャンネルの順に画面左上からマルチ画面表示されている。
【0066】
以上説明したマルチ画面表示処理を行うことにより、映像信号処理装置1を使用するに際して多数の放送局を選局可能な場合に、表示部8の12分割された小画面には、受信中のチャンネルの動画像が順次表示されると共に、受信中でないチャンネルの静止画像が表示される。そのため、プリセットチャンネルに対応する映像の内容の把握が可能となり、所望の放送局を選択することが容易となる。このとき、受信状態が良くないチャンネルの動画像の表示時間T2を短く設定し、例えばT2=0として、表示をスキップさせることもできる。よって、映像の内容が把握困難なチャンネルの動画像の表示は行われないので、マルチ画面表示の時間ロスを防ぎ、迅速なチャンネル選択を行うことができる。
【0067】
なお、前述の説明では、受信状態の良否を判定する判定手段として、受信感度判定部4により受信信号の信号レベルを所定のしきい値と比較して判定を行う場合について説明を行ったが、例えば映像信号自体のノイズ成分を判別するなど、種々の方法を用いて受信状態の良否を判定することが可能である。
【0068】
また、前述の説明では、マルチ画面が12分割された小画面から分割される場合について説明を行ったが、これ以外にも任意の分割数で、また、分割形状もより自由なマルチ画面表示を行う場合に対しても本発明を適用することが可能である。図5にこのようなマルチ画面表示における種々の分割形状の例を示す。例えば、図5(a)のように左右に大きく分割したり、図5(b)のように大画面の中に小画面が含まれていたり、図5(c)のように左右に分割された画面のどちらか一方をマルチ画面表示に用いたりするなどしても、本発明を適用できる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、受信状態が悪化して放送内容の把握が困難な放送局の表示時間が短縮されるので、マルチ画面上の不要な小画面の表示を抑えられ、迅速に多数の放送局の内容を確認することができ、受信状態が時々刻々変動する状況下でも適切に対応可能なマルチ画面表示機能が提供される。
【0070】
請求項2に記載の発明によれば、電波伝搬の状況に起因して受信レベルが低下した場合であっても、マルチ画面上の不要な小画面の表示を抑え、迅速に多数の放送局の内容を確認することができ、車載用途など受信レベルが頻繁に変動する場合でも適切に対応可能なマルチ画面表示機能が提供される。
【0071】
請求項3に記載の発明によれば、マルチ画面上で、受信状態が良好でないチャンネルがスキップ可能で、一層迅速に多数の放送局の内容を確認することができ、マルチ画面の分割数が大きくてもチャンネル選択の時間ロスを大幅に減少できるマルチ画面表示機能が提供される。
【0072】
請求項4に記載の発明によれば、起動直後には、短時間に各チャンネルの静止画像をいったん表示させ、その後は、通常のマルチ画面表示を行って受信中のチャンネルの動画像と非受信状態のチャンネルの静止画像が確認可能なマルチ画面表示が行われ、待つ時間を最小限にできるマルチ画面表示機能が提供される。
【0073】
請求項5に記載の発明によれば、受信状態が良好でない場合には、映像信号に付随する音声信号はミュート制御されることで、使用者に不快感を与える再生品質が悪化した状態の音声がスピーカ等から出力されなくなり、快適に使用可能なマルチ画面表示機能が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示部のマルチ画面の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るマルチ画面表示処理を示す第1のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るマルチ画面表示処理を示す第2のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るマルチ画面表示の分割形状の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…映像信号処理装置
2…アンテナ
3…テレビジョン信号受信回路
4…受信感度判定部
5…映像信号処理部
5a…映像信号処理回路
5b…メモリ
5c…メモリ制御部
6…制御部
7…操作部
8…表示部
9…ミュート部
10…アンプ
11…スピーカ

Claims (5)

  1. テレビジョン放送の電波を受信し、得られた映像信号を少なくとも1つの小画面を含むマルチ画面に画像表示させるための処理を行う映像信号処理装置であって、
    複数の放送局のうち指示された放送局の送信電波を受信して映像信号を出力する受信手段と、
    前記受信手段による受信状態が良好であるか否かを判定する判定手段と、
    少なくとも1フィールド分の映像信号を記憶可能であって、前記マルチ画面中の予め指定される一の小画面に対応する記憶領域に、前記受信手段により出力された映像信号を少なくともフィールド毎に更新しつつ記憶可能な記憶手段と、
    前記マルチ画面中のそれぞれの小画面に対し一の放送局を指定して所定の順番で繰り返し各放送局が受信されるよう前記受信手段に指示すると共に、受信中の放送局の映像信号を少なくともフィールド毎に更新される動画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、受信中の放送局が前記判定手段により受信状態が良好であると判定されたときは、前記記憶領域に第1の表示時間だけ前記映像信号を記憶させるよう制御し、当該受信状態が良好でないと判定されたときは、前記記憶領域に前記第1の表示時間より短い第2の表示時間だけ前記映像信号を記憶させるよう制御することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記受信手段における受信レベルを判別し、前記受信レベルが予め定めたしきい値に比べて大きい場合、受信状態が良好であると判定し、前記受信レベルが前記しきい値に比べて大きくない場合、受信状態が良好でないと判定することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の表示時間をゼロにして、前記判定手段により受信状態が良好と判定された放送局のみを前記記憶領域に記憶させるよう制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の映像信号処理装置。
  4. 前記制御手段は、初回のマルチ画面表示においては、受信した放送局の映像信号を静止画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御し、2回目以降のマルチ画面表示においては、受信中の放送局の映像信号を少なくともフィールド毎に更新される動画像として前記記憶領域に記憶させるよう制御することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の映像信号処理装置。
  5. 受信中の放送局が前記判定手段により受信状態が良好でないと判定されたときは、前記映像信号に付随する音声信号をミュートするよう制御するミュート制御手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の映像信号処理装置。
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