JP2006279362A - 光パケットスイッチシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 光パケットスイッチング制御における伝送品質、信頼性及びシステム管理の向上を図る。
【解決手段】 光パケットスイッチ部40は、半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、入力ラインカード10−1〜10−nから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う。スイッチ制御部30は、入力ラインカード10−1〜10−nからのポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、光パケットスイッチ部40内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光パケットスイッチシステムに関し、特に光パケット伝送を行う光パケットスイッチシステムに関する。
近年、ブロードバンドサービスによる通信需要の増大に伴い、光通信ネットワークの長距離・大容量化が進展しており、高速大容量のWDM(Wavelength Division Multiplex:波長の異なる光を多重して、1本の光ファイバで複数の信号を同時に伝送する波長多重伝送方式)の開発が進んでいる。
一方、インターネットの急激な普及や大容量コンテンツの増加に伴って、さらなる高速・大容量で、かつ柔軟性のある光通信ネットワークが要求されており、このような光通信ネットワークを構築する技術として、光パケットスイッチング技術が注目されている。
光パケットスイッチングは、通信情報を完全に光のままパケット交換する技術であり、従来の光信号を電気信号に一旦変換するスイッチングと比べて、電子処理速度の制限がなくなり、光の伝搬遅延時間で処理できるので、高速・大容量の伝送が可能となる。
図24は従来の電気のスイッチングを行うスイッチシステムを示す図である。スイッチシステム100は、入力ラインカード101−1〜101−n、電気スイッチコア部102、出力ラインカード103−1〜103−nから構成される。
入力ラインカード101−1〜101−nは、O/E(光/電気変換器)101a、E/O(電気/光変換器)101bを含み、電気スイッチコア部102は、O/E102a−1〜102a−n、電気スイッチ102b、E/O102c−1〜102c−nを含み、出力ラインカード103−1〜103−nは、O/E103a、E/O103bを含む。
光信号が入力ラインカード101−1〜101−nに到達すると、O/E101aで電気信号に変換されて、プロセッサ等によりアドレス検出などの処理が行われる。そして、E/O101bで再び光信号に変換されて、電気スイッチコア部102へ出力される。
電気スイッチコア部102では、O/E102a−1〜102a−nで入力光信号を電気に変換し、電気スイッチ102bで電気的なスイッチングを行い、E/O102c−1〜102c−nで光信号に変換する。出力ラインカード103−1〜103−nは、電気スイッチコア部102からの出力光信号をO/E103aで電気に変換し、E/O103bで光信号に変換して伝送路上へ出力する。
図25は光パケットスイッチシステムを示す図である。光パケットスイッチシステム100aは、入力ラインカード101−1〜101−n、光スイッチコア部104、出力ラインカード103−1〜103−nから構成される。入出力ラインカードの動作は図24と同じであるが、光スイッチコア部104では、入力ラインカード101−1〜101−nから出力された光信号(例えば、100ns程度の光パケット)を電気に変換せずに光のままスイッチングを行う。
光パケットスイッチシステム100aは、図24のスイッチシステム100のようにスイッチング処理時に光電気変換などの処理を行わずに、光パケットを高速光スイッチングすることで、処理能力を増加させることができ、現在、研究開発が進められている。
一方、光信号をパケット単位でスイッチングする場合、光信号をON、OFFするためにゲートスイッチを使用することになる。電気制御によって光信号をON、OFFするゲートスイッチには主に、電界吸収の効果を利用して吸収を変化させるものと、半導体アンプへの駆動電流により利得を変化させるものとがある。
電界吸収型のゲートスイッチは、透過状態でも損失が大きいといった欠点があるが、半導体アンプへの駆動電流により利得を変化させるスイッチである半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)では、光をON、OFFする光ゲートしての機能だけでなく、増幅機能をも持ち合わせており(ゲートON時には光は増幅されて出力する)、光信号の損失が小さく高速にスイッチングする光素子として現在注目されている。
従来の半導体光増幅器を用いた光スイッチ技術としては、光ゲートの出力端からの信号漏れを抑制した光スイッチが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−77769号公報(段落番号〔0016〕〜〔0021〕,第1図)
SOAは、ゲートON(open)/OFF(close)の消光比が高く、また増幅機構により光損失を低減化することができる。さらに、半導体により形成される光素子のため、半導体集積技術によって、低コストで小型化可能といった利点を持つ(なお、消光比とは、ゲートON時の信号“1”“0”の平均光強度と、ゲートOFF時の信号“1”“0”の平均光強度の比率のことで、消光比が大きいほどゲートON、OFFが明確に識別でき、他のポートへの信号の混信(クロストーク)が少なくなり、符号誤り率が小さくなる)。
図26はSOAを用いて構成された従来の光スイッチコア部を示す図である。図の光スイッチコア部50は、4×4の光スイッチ(入力ポート#1〜#4、出力ポート#1〜#4の光スイッチ)の構成を示している。光スイッチコア部50は、光入力スイッチ部50−1〜50−4、光出力スイッチ部50−5〜50−8から構成される。
光入力スイッチ部50−1は、分岐カプラ51aと、SOA52a−1〜52a−4から構成され、光入力スイッチ部50−2は、分岐カプラ51bと、SOA52b−1〜52b−4から構成される。光入力スイッチ部50−3は、分岐カプラ51cと、SOA52c−1〜52c−4から構成され、光入力スイッチ部50−4は、分岐カプラ51dと、SOA52d−1〜52d−4から構成される。また、光出力スイッチ部50−5〜50−8は、それぞれ合波カプラ53a〜53dを含む。
スイッチ動作について説明する。入力ポート#1のスイッチ動作に対して、光パケット#2、#3、#4が入力する(光パケット#nとは、行き先が出力ポートnである光パケットとする)。
分岐カプラ51aは、光パケット#2〜#4を4方向へ分岐してSOA52a−1〜52a−4へ出力する(すなわち、SOA52a−1へ光パケット#2〜#4が送信され、SOA52a−2へ光パケット#2〜#4が送信され、SOA52a−3へ光パケット#2〜#4が送信され、SOA52a−4へ光パケット#2〜#4が送信される)。
SOA52a−1〜52a−4は、上位の制御部(図示せず)からのスイッチ制御信号により、ゲートON/OFF動作を行う。図では、SOA52a−1〜52a−4に対し、光パケット#2の到着タイミング時にSOA52a−2がON(SOA52a−1、52a−3、52a−4はOFF)、光パケット#3の到着タイミング時にSOA52a−3がON(SOA52a−1、52a−2、52a−4はOFF)、光パケット#4の到着タイミング時にSOA52a−4がON(SOA52a−1、52a−2、52a−3はOFF)となって、光パケット#2〜#4がそれぞれ出力される。
光出力スイッチ部50−5〜50−8内の合波カプラ53a〜53dは、光入力スイッチ部50−1〜50−4でスイッチングされた光パケットを受信し、時間多重で合波して出力ポート#1〜#4から送出する。ここでは、光パケット#2のグループが出力ポート#2から送出され、光パケット#3のグループが出力ポート#3から送出され、光パケット#4のグループが出力ポート#4から送出されている。
上記では、4×4の光パケットスイッチの構成を示したが、上記と同様な1段型SOA構成(光パケットが通過する経路上に単一のSOAが配置された構成)によるN×N規模のスイッチングを実現するときには、入力ポート側に1:Nの分岐カプラをN個と、N×N個のSOAを設け、出力ポート側にN:1の合流カプラをN個設けることになる。
このように、従来の構成で、スイッチを多ポート化して大容量のスイッチシステムを構築しようとした場合、「隣接ポートからのクロストーク成分が大きくなる」、「所望の光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal to Noise Ratio)を得ることが難しい」といった問題点が生じてくる。また、SOAを使用したスイッチシステムでは、障害箇所の特定が難しいといった問題があった。以下、これらの問題点について説明する。
図27は多ポート構成時の隣接ポートからのクロストーク成分の増大を説明するための図である。(A)はSOAが4素子でのゲーティングによるポート数が少ない場合、(B)はSOAが128素子でのゲーティングによるポート数が多い場合を示している。
(A)に対し、SOAg1〜g4の出力ラインが合波カプラ53へ接続し、SOAg2がONで、SOAg1、g3、g4がOFFの状態を示している。SOAがOFFの場合は、理想的には信号出力はないが、実際にはSOAの消光比が高いといえども、OFFのときであってもわずかな信号成分や増幅自然放出光(ASE:Amplified Spontaneous Emission)が出力する。これらは雑音成分となり、合波カプラ53で重畳されることで隣接ポートからのクロストーク成分(信号漏れ成分)となる。
合波カプラ53では、SOAg1〜g4から出力された信号成分s1〜s4を合波して出力する。SOAが4素子程度でのゲーティングでは、累積雑音は小さいので(すなわち、隣接ポートからのクロストーク成分が小さく)、SOAg2で選択された信号を合波カプラ53の出力段で正常に認識可能である。
一方、(B)に対し、SOAg1〜g128の出力ラインが合波カプラ53へ接続し、SOAg2がONで、その他のSOAg1、g3〜g128すべてがOFFの状態を示している。
合波カプラ53では、SOAg1〜g128から出力された信号成分s1〜s128を合波して出力するが、SOAの数がこのように多いと、OFFであるSOAからは127本の雑音信号を、SOAg2で選択された信号成分s2に重畳させていることになる。
すなわち、128ポートまたは256ポートといった多ポート化した大規模なシステムを構築すると、図26のような従来のスイッチシステムでは、OFFとなった多くのSOAから放出される雑音信号が、合波カプラにおいて、SOAで選択された信号成分と重畳することでクロストーク成分が大きくなるので、SOAで選択された信号は、合波カプラの出力段で認識困難となり、符号誤り率を大きく低下させてしまう。
このように、少ないポートのスイッチシステムでは無視できた隣接ポート間のクロストーク成分は、大規模な多ポートシステムでは、無視できなくなる程大きくなるといった問題があった。
次にOSNR劣化の問題点について説明する。図28はOSNRの劣化を説明するための図である。縦軸は電力、横軸は周波数である。OSNRは、信号パワーと雑音パワーの比であり、雑音信号の電力ピーク値Pnと、信号の電力ピーク値Psとの差分DをOSNRとみなすことができる。この差分Dが一定値以上ないと、信号を精度よく識別することができない。
ポート数が少ない小規模スイッチシステムでは、分岐カプラによる分岐数が少ないので信号レベルも大きくは低下せず、またSOAによる累積雑音の量も少ないので、差分Dは一定値以上となり、所望のOSNRを得ることができる。
しかし、多ポートの大規模スイッチシステムでは、分岐カプラによる分岐数が多くなって、分岐損失が大きくなるので信号レベルも大きく低下し、またSOAによる累積雑音の量も増加するので、差分Dの値が小さくなり、所望のOSNRを得ることができなくなる。
次にSOAスイッチシステムの障害箇所特定の問題点について説明する。図26に示した従来の光スイッチコア部について、入力ポート#1と出力ポート#1とをスイッチングする場合、SOA52a−1がONとなるので、もし、入力ポート#1の入力ラインカードから光出力があるにもかかわらず、出力ポート#1で光パケットが受信されなければ、SOA52a−1に障害が発生している可能性が高いことが考えられる。このように、1段型のSOAからなる従来のスイッチシステムでは、障害が発生しても障害箇所を特定することは容易である。
一方、光パケットが通過する経路上にSOAを多段接続して、多ポートの大規模化スイッチシステムを構築した場合を考える。SOAが多段接続されたシステムでは、上記のような単純な方法で障害箇所を特定することはできない。
なぜなら、光パケットが通過する経路上にn段のSOAが配置するので、上記のように、出力ポートで光パケットが受信されるか否かを認識しても、光パケットが通過する経路上に配置された複数のSOAに対して、どのSOAに障害が発生しているかを特定できないからである。
また、このようなシステムに対して、SOA出力を個別にモニタして障害を見つける方法も考えられるが、この方法も適用することは不可能である。以下、この理由について説明する。
通常の光回線切り替えシステムでは、光パワーをモニタして信号の状態監視を行っている。図29は光パワーのモニタ動作を示す図である。LD(Laser Diode)111は光信号を発出し、PD(Photo Diode)113は、カプラ112で分岐された光信号の光強度をモニタする。モニタ結果は、LD111へ送信され、LD111は、モニタ結果にもとづき、光強度をフィードバック調節しながら光信号を発出する(LDを光アンプとしてもよい)。このように、従来の光回線切り替えシステムでは、PDにより光信号をモニタして光信号の状態を監視することができるので、モニタ結果からLD(または光アンプ)の動作状態を認識可能である。
しかし、このような状態監視機構を、多段接続したSOAを含む光パケットスイッチシステムに対して同じように適用することはできない。すなわち、LDをSOAに代えて、SOAからの出力をPDでモニタするといったような機構をとることはできない。
なぜなら、SOAでは、数100ns程度の光パケットの高速ゲーティングを行っているので、回路内部の時定数によって応答特性が決まるPDでこのように高速に通過する光パケット信号を監視しても、PDでは明確なパルス強度を認識できないからである(実際には振幅がつぶれたような波形しか観測できない)。
したがって、SOAにはPDを使用した通常の状態監視機構を適用することができず、このため、大規模な多ポートシステムになるほど、SOAの数が非常に多くなり、このようなスイッチシステムで、SOAに何らかの障害が生じると、従来では有効な障害特定機構が存在しなかったので、どのSOAに障害が発生したのか特定することが非常に困難であり、信頼性の低下を引き起こしていた。
以上説明したように、SOAは、高速光パケットスイッチング技術の主要な光デバイスとして期待されているが、SOAを使用した従来のスイッチシステムでは、スイッチが大規模化するほど上記のような問題点が顕著に現れて、伝送品質の劣化を招いていた。このため光通信分野においては、クロストーク成分を抑制し、OSNRが向上し、かつ効率的な障害箇所検出を行う光パケットスイッチシステムの実現が強く要望されている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、隣接ポートからのクロストーク成分の増加及びOSNR劣化の改善を図り、かつ障害箇所を効率よく検出して、光パケットスイッチング制御における伝送品質、信頼性及びシステム管理の向上を図った光パケットスイッチシステムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、光パケット伝送を行う光パケットスイッチシステム1において、入力ポート#1〜#nと出力ポート#1〜#nとを接続するためのポート間接続要求を生成して、光パケットを送出する入力ラインカード10−1〜10−nと、半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、入力ラインカード10−1〜10−nから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う光パケットスイッチ部40と、ポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、光パケットスイッチ部40内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御するスイッチ制御部30と、スイッチングされた光パケットを受信して、出力ポート#1〜#nから送出する出力ラインカード20−1〜20−nと、を有することを特徴とする光パケットスイッチシステム1が提供される。
ここで、入力ラインカード10−1〜10−nは、入力ポート#1〜#nと出力ポート#1〜#nとを接続するためのポート間接続要求を生成して、光パケットを送出する。光パケットスイッチ部40は、半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、入力ラインカード10−1〜10−nから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う。スイッチ制御部30は、ポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、光パケットスイッチ部40内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御する。出力ラインカード20−1〜20−nは、スイッチングされた光パケットを受信して、出力ポート#1〜#nから送出する。
本発明の光パケットスイッチシステムは、半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択する際に、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う構成とした。これにより、隣接ポートからのクロストーク成分の増加及びOSNR劣化を抑制することができ、光パケットスイッチング制御における伝送品質及び信頼性の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は光パケットスイッチシステムの原理図である。光パケットスイッチシステム1は、入力ラインカード10−1〜10−n、出力ラインカード20−1〜20−n、スイッチ制御部30、光パケットスイッチ部40から構成され、集積化ゲートスイッチによる分配・選択型の光パケットスイッチングを行うシステムである。
入力ラインカード10−1〜10−nは、入力ポート#1〜#nからパケット(電気信号)を受信すると、入力ポート#1〜#nと出力ポート#1〜#nとを接続するためのポート間接続要求を生成して、ポート間接続要求をスイッチ制御部30へ送信する。そして、パケットのE/O変換を行って光パケットを生成し、光パケットスイッチ部40へ送出する。なお、以降では単にパケットと表記した場合は電気信号のパケットを意味するものとする(光パケットは光信号のパケット)。
光パケットスイッチ部40は、半導体光増幅器を用いたゲートスイッチ(SOA)を含み、入力ラインカード10−1〜10−nから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続した構成をとる。図ではゲートスイッチg11〜g1mが横方向に並んでいるのでm段の多段接続となる(図のゲートスイッチの符号gijは、行番号をi、列番号をjとして示している)。
そして、複数のゲートスイッチに光パケットを分配(Broadcast)して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択(Select)し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う。
スイッチ制御部30は、ポート間接続要求にもとづき、要求されたスイッチ経路を生成するように、光パケットスイッチ部40内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御する。
出力ラインカード20−1〜20−nは、スイッチングされた光パケットを受信して、O/E変換を行って電気信号のパケットを生成し、出力ポート#1〜#nから伝送路へ向けて送出する。
次に光パケットスイッチシステム1によって、隣接ポートからのクロストークの低減化及びOSNRの改善がなされる理由について説明する。なお、以降ではゲートスイッチをSOAと呼ぶ。
図2は多段接続SOAによるゲーティングを示す図である。光パケットスイッチシステム1によるゲーティング動作のモデル例を示している。光パケットスイッチ部40の内部構成として、SOAg1、g2の出力ラインが合波カプラCaと接続し、SOAg3、g4の出力ラインが合波カプラCbと接続する。そして、合波カプラCa、Cbそれぞれの出力段にはSOAg5、g6が配置し、SOAg5、g6の出力ラインが合波カプラCcと接続する。
ここで、光パケットs1をゲートスイッチングして合波カプラCcから送出する場合を考える。SOAg1がOFFで、SOAg2がONのとき、合波カプラCaは、SOAg2で増幅・選択された光パケットs1と、SOAg1単体から放出される雑音成分とを合波することになるが、SOA単体の消光比は高く、SOAg1のOFF時に放出される雑音成分だけでは、後段での符号識別処理する際には何ら問題ないほどのわずかなレベルであるので、合波カプラCaの出力の光パケットs1にはクロストークの影響はない。また、合波カプラCbでは、SOAg3、g4がOFFなので、SOAg3、g4から送出される雑音成分を合波して出力する。
SOAg5は、ONとなり、光パケットs1を増幅して選択する。一方、SOAg6は、OFFとなって、合波カプラCbから出力された雑音成分を吸収(抑制)することになる。合波カプラCcは、選択された光パケットs1とSOAg6単体から放出される雑音成分とを合波することになるが、SOA単体の消光比は高く、SOAg6のOFF時に放出される雑音成分だけでは、後段での符号識別処理する際には何ら問題ないほどのわずかなレベルであるので、合波カプラCcの出力の光パケットs1にはクロストークの影響はない。
ここで、図27の(B)で上述したように、従来においては、1段型SOAの中で選択されずにOFFとなった複数のSOAから流れてくる雑音成分(複数の非選択経路から流れてくる雑音成分)と、1段型SOAの中で選択されてONとなった1つのSOAから出力される信号とを合波カプラで重畳していたので、累積雑音が大きく、隣接ポートからのクロストークの影響を強く受けていた。
一方、光パケットスイッチシステム1では、SOAを多段に接続して(図2では簡単な例として2段)、最終段のSOAg6で非選択経路から流れてきた雑音成分を吸収し、合波カプラCcでは、選択された光パケットs1と、SOAg6単体からの雑音成分とを合波する(非選択経路から流れてきた雑音成分が、OFF時のSOA単体から放出されるわずかなレベルの雑音成分に取って代わったイメージである)。これにより、合波カプラCcでは雑音が蓄積することがなくなり、隣接ポートからのクロストーク成分を低減化することが可能である。
また、OSNRについては、多ポートの大規模スイッチシステムに光パケットスイッチシステム1を適用すると、分岐カプラによる分岐数が多くなっても、光パケットが通過する経路上にはSOAが多段接続しているので(すなわち、分岐カプラの後段にはSOAが配置されていることになるので)、分岐損失が生じるたびにSOAで補償され、信号レベルの低下を抑制することができる。また、SOAによる累積雑音も、上述のように、最手段SOAがOFFとなることで遮断されるので、所望のOSNRを得ることが可能になる。
なお、分岐損失補償として、エルビウムドープ光増幅器EDFA(Erbium-Doped Fiber Amplifier)などの希土類添加ファイバ型アンプを使用することも考えられるが、EDFAを光パケットスイッチ中間部に配置して信号レベルを保つことはできない。なぜなら、EDFA中の希土類イオンの寿命時間は長く、光パケット信号を数100nsオーダでゲーティング制御するには追従することができないからである。
このため、光パケットスイッチシステム1では、増幅機能と半導体のキャリア寿命時間レベルでゲート動作するSOAを、光パケットが通過する経路上に多段接続することで、分岐損失の問題点も解消している。
次に光パケットスイッチシステム1内部の概略の構成、動作がわかるように、2×2及び4×4の単純なスイッチ構成をとった場合を例にして説明する。図3は光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。2×2の光パケットスイッチングを行う構成を示している。光パケットスイッチシステム1−1は、入力ラインカード10a−1、10a−2、出力ラインカード20a−1、20a−2、スイッチ制御部30a、光パケットスイッチ部40aから構成される。
入力ラインカード10a−1、10a−2は、キューQ1、Q2、E/O11を含む。出力ラインカード20a−1、20a−2は、キューq1、q2、O/E21を含む。なお、入力ラインカード及び出力ラインカードは、入出力のポート数と同じ数だけのキューを持つものである。したがって、N×Nのスイッチングなら、入出力ポート数はそれぞれNポートなので、1枚のラインカードにはキューはN個配置されることになる。
光パケットスイッチ部40aは、分岐スイッチ部41a−1、41a−2、合波スイッチ部42a−1、42a−2から構成される。分岐スイッチ部41a−1は、カプラC1、SOA1a、2aを含み、分岐スイッチ部41a−2は、カプラC2、SOA1b、2bを含む。合波スイッチ部42a−1は、カプラC3、SOA3a、4aを含み、合波スイッチ部42a−2は、カプラC4、SOA3b、4bを含む。
次に入力ポート#1から入力したパケットを、出力ポート#2へスイッチングする場合の概略動作について説明する。なお、入力ラインカード10a−1、10a−2及び出力ラインカード20a−1、20a−2と、スイッチ制御部30aとの制御情報のやりとりに関する動作は省略する(入出力ラインカードとスイッチ制御部との通信は図8〜図10で後述する)。
入力ラインカード10a−1は、入力ポート#1を通じてパケットを受信すると、キューQ2へ格納する。キューと出力ポートとの番号は対応しており、例えば、出力ポート#Nへ向けてパケットをスイッチングするのならば、入力ラインカードは、N番目のキューにパケットを格納することになる。したがって、ここでは出力ポート#2へスイッチングするので、キューQ2へ格納することになる。そして、E/O11は、キューQ2から出力されたパケットを光信号に変換して光パケットを生成し、光パケットスイッチ部40aへ送信する。
分岐スイッチ部41a−1では光パケットを受信すると、カプラC1は、光パケットを2分岐してSOA1a、2aに分配する。SOA1a、2aはそれぞれ、光パケットに対して、スイッチ制御部30aの駆動指示にもとづいてON/OFFを行う。ここでは、SOA1aはOFF、SOA2aはONとなる。なお、ONとなったSOA2aは、光パケットを増幅して出力するため、カプラC1での分岐損失は補償される。
合波スイッチ部42a−2では光パケットを受信すると、SOA3bは、スイッチ制御部30aの駆動指示にもとづいてONとなる(SOA4bはOFFとなる)。そして、SOA3bで選択された光パケットは、カプラC4を介して出力ラインカード20a−2へ向けて送出される。
なお、カプラC4においては、SOA3bで選択された光パケットと、SOA4b単体から放出される雑音成分とを合波することになるが、SOA単体の消光比は高く、SOA4bのOFF時に放出される雑音成分だけでは、後段での符号識別処理する際には何ら問題ないほどのわずかなレベルであるので、クロストークの影響はなく、所望のOSNRも十分満たしている。
出力ラインカード20a−2に対し、O/E21は、光パケットを電気信号に変換し、キューq1へ出力する。そして、キューq1は、バッファリングしたパケットを出力ポート#2から送出する。
次に4×4の場合について図4、図5を用いて説明する。図4は光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。光パケットスイッチシステム1−2は、入力ラインカード10b−1〜10b−4、出力ラインカード20b−1〜20b−4、スイッチ制御部30b、光パケットスイッチ部40bから構成される。
入力ラインカード10b−1〜10b−4は、キューQ1〜Q4、E/O11を含む。出力ラインカード20b−1〜20b−4は、キューq1〜q4、O/E21を含む(入出力ポート数はそれぞれ4ポートなので、1枚の入出力ラインカードにキューは4個配置されている)。
図5は光パケットスイッチ部40bの内部構成を示す図である。光パケットスイッチ部40bは、前段分岐スイッチ部41b−1〜41b−4、後段分岐スイッチ部42b−1〜42b−8、合波カプラ部43b−1〜43b−8、合波スイッチ部44b−1〜44b−4から構成される。
前段分岐スイッチ部41b−1は、カプラC1、SOA1a、2aを含む。前段分岐スイッチ部41b−2は、カプラC2、SOA1b、2bを含む。前段分岐スイッチ部41b−3は、カプラC3、SOA1c、2cを含む。前段分岐スイッチ部41b−4は、カプラC4、SOA1d、2dを含む。
後段分岐スイッチ部42b−1は、カプラC5、SOA3a、4aを含み、後段分岐スイッチ部42b−2は、カプラC6、SOA5a、6aを含む。後段分岐スイッチ部42b−3は、カプラC7、SOA3b、4bを含み、後段分岐スイッチ部42b−4は、カプラC8、SOA5b、6bを含む。
後段分岐スイッチ部42b−5は、カプラC9、SOA3c、4cを含み、後段分岐スイッチ部42b−6は、カプラC10、SOA5c、6cを含む。後段分岐スイッチ部42b−7は、カプラC11、SOA3d、4dを含み、後段分岐スイッチ部42b−8は、カプラC12、SOA5d、6dを含む。
合波カプラ部43b−1は、カプラC13を含み、合波カプラ部43b−2は、カプラC14を含む。合波カプラ部43b−3は、カプラC15を含み、合波カプラ部43b−4は、カプラC16を含む。
合波カプラ部43b−5は、カプラC17を含み、合波カプラ部43b−6は、カプラC18を含む。合波カプラ部43b−7は、カプラC19を含み、合波カプラ部43b−8は、カプラC20を含む。
合波スイッチ部44b−1は、SOA7a、8a、カプラC21を含む。合波スイッチ部44b−2は、SOA7b、8b、カプラC22を含む。合波スイッチ部44b−3は、SOA7c、8c、カプラC23を含む。合波スイッチ部44b−4は、SOA7d、8d、カプラC24を含む。
次に入力ポート#1から入力したパケットを、出力ポート#2へスイッチングする場合の概略動作について説明する。なお、入出力ラインカードとスイッチ制御部とのやりとりは省略する。
入力ラインカード10b−1は、入力ポート#1を通じてパケットを受信すると、キューQ2へ格納する。E/O11は、キューQ2から出力されたパケットを光信号に変換して光パケットを生成し、光パケットスイッチ部40bへ送信する。
前段分岐スイッチ部41b−1では光パケットを受信すると、カプラC1は、光パケットを2分岐してSOA1a、2aに分配する。SOA1a、2aはそれぞれ、光パケットに対して、スイッチ制御部30bの駆動指示にもとづき、SOA1aはON、SOA2aはOFFとなる。ONとなったSOA1aは、光パケットを増幅して出力するため、カプラC1での分岐損失を補償する。
後段分岐スイッチ部42b−1では光パケットを受信すると、カプラC5は、光パケットを2分岐してSOA3a、4aに分配する。SOA3a、4aはそれぞれ、光パケットに対して、スイッチ制御部30bの駆動指示にもとづき、SOA3aはOFF、SOA4aはONとなる。ONとなったSOA4aは、光パケットを増幅して出力するため、カプラC5での分岐損失を補償する。
合波カプラ部43b−3のカプラC15は、SOA4aで選択された光パケットと、OFFであるSOA4bから放出される雑音成分とを合波して、SOA7bへ送出する(SOA単体の消光比は高いので、SOA4b単体から放出される雑音成分はわずかなレベルであり、この雑音成分を、選択された光パケットに重畳しても問題はない)。
合波スイッチ部44b−2では光パケットを受信すると、SOA7bは、スイッチ制御部30bの駆動指示にもとづいてONとなる(SOA8bはOFFとなる)。そして、SOA7bで選択された光パケットは、カプラC22を介して出力ラインカード20へ向けて送出される。
なお、非選択経路からSOA8bへ流れてくる雑音成分は、最終段のSOA8bがOFFとなることで吸収されることになる。したがって、カプラC22においては、SOA7bで選択された光パケットと、SOA8b単体から放出される雑音成分とを合波することになるが、SOA単体の消光比は高く、SOA8bのOFF時に放出される雑音成分だけでは、後段での符号識別処理する際には何ら問題ないほどのわずかなレベルである。
したがって、光パケットスイッチ部40bから出力ラインカード20b−2へ送出される光パケットは、隣接ポートから受けるクロストーク成分が低減し、OSNRも改善していることになる。
出力ラインカード20b−2に対し、O/E21は、光パケットを電気信号に変換し、キューq1へ出力する。そして、キューq1は、バッファリングしたパケットを出力ポート#2から送出する。
次に多ポートの大規模システムに適用した光パケットスイッチシステム1の概略構成について説明する。図6、図7は光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。光パケットスイッチシステム1−3は、256×256のスイッチであり、入力ラインカード10c、出力ラインカード20c、スイッチ制御部30c、光パケットスイッチ部40cから構成され、光パケットスイッチ部40cは、前段分岐スイッチ部41c、後段分岐スイッチ部42c、合波カプラ部43c、合波スイッチ部44cから構成される。
なお、256×256スイッチなので、実際は入力ラインカード10cと出力ラインカード20cはそれぞれ256枚、光パケットスイッチ部40c内の前段分岐スイッチ部41cと合波スイッチ部44cも256枚、後段分岐スイッチ部42cと合波カプラ部43cはそれぞれ、16×256枚必要となる。
前段分岐スイッチ部41cは、分岐カプラ群G1とSOA群G2を含み、後段分岐スイッチ部42cは、分岐カプラ群G3とSOA群G4を含み、合波カプラ部43cは、合波カプラ群G5を含む。さらに、合波スイッチ部44cは、SOA群G6と合波カプラ群G7を含む。
入力ラインカード10cから出力された光パケットは、前段分岐スイッチ部41c内の分岐カプラ群G1により16分配されてSOA群G2へ送信される。SOA群G2の中の1つのSOAで増幅スイッチングされた光パケットは、後段分岐スイッチ部42c内の分岐カプラ群G3でさらに16分配され、SOA群G4へ送信され、所定の合波カプラ部へ送信される。
また、合波カプラ部43cは、後段分岐スイッチ部42cから送出された16本の光信号(光パケットや雑音成分を含む)を合波カプラ群G5で1つの光信号に合波する。合波カプラ群G5から送出された合波光信号は、合波スイッチ部44c内のSOA群G6でスイッチングされ、SOA群G6から出力された光信号は合波カプラ群G7で合波されて出力ラインカード20cへ送出される。
2×2、4×4スイッチの構成と同様に、SOA群G2、G4は、ON時には増幅出力するので、分岐損失を補償する。また、最終段のSOA群G6の中のOFFとなるSOAは、非選択経路から流れてくる雑音を遮断する。これにより、隣接ポート間のクロストーク成分を抑制し、OSNRを向上させる(図からわかるように、光パケットスイッチシステム1の構成では、多ポート大規模化になるほど、クロストーク成分の抑制及びOSNRの向上といった効果をより得ることができる)。
次に入力ラインカード10−1〜10−n(総称する場合は、入力ラインカード10とする)及び出力ラインカード20−1〜20−n(総称する場合は、出力ラインカード20とする)と、スイッチ制御部30とで行われる制御情報の通信(光パケット転送制御)について図8〜図10を用いて説明する。
図8は入出力ラインカードとスイッチ制御部の内部構成を示す図である。入力ラインカード10は、E/O11、キューQ1〜Qn、ポートプロセッサ12から構成され、出力ラインカード20は、O/E21、キューq1〜qn、ポートプロセッサ22から構成される。また、スイッチ制御部30は、接続要求処理部31、駆動制御部32、転送経路監視部33、統合管理部34から構成される。
入力ラインカード10に対し、パケットを受信すると、ポートプロセッサ12は送信先のアドレスの処理を行って、行き先となる出力ポートを認識し、キューQ1〜Qnでは、ポートプロセッサ12の指示にもとづいて、入力ポートに到達したパケットを該当するキューにバッファリングして出力ポート毎に集成する。E/O11は、キューQ1〜Qnのいずれかから出力されたパケットを光信号に変換して光パケットを生成し、光パケットスイッチ部40へ送出する。
ポートプロセッサ12は、スイッチ制御部30と光パケットスイッチングに関する制御情報(ポート間接続要求など)のやりとりを行う。また、入力ポートに到達したパケットに対して、行き先を解析し(どの出力ポートへ向けてスイッチングするのかを解析し)、該当の出力ポート番号と同一の番号を持つキューに対してパケットの蓄積処理を行う。
そして、ポートプロセッサ12は、キューQ1〜Qnのパケット蓄積状況を管理し、ポート間接続要求をスイッチ制御部30へ送信する(例えば、入力ポート#1に対応する入力ラインカード10−1において、出力ポート#3へスイッチングしたいのならば、入力ポート#1→出力ポート#3へのスイッチング設定内容を含むポート間接続要求をスイッチ制御部30へ送信する)。
スイッチ制御部30に対し、接続要求処理部31は、各入力ラインカードから上がってきたポート間接続要求を受信し、スイッチング時にポート間で衝突が起きないように接続経路を決定し、ポート接続可否情報を各ポートプロセッサに返信する。例えば図5で、入力ポート#1、#2からの接続要求が出力ポート#1であったとき、SOA3a、3bを同時にONすると、SOA7aの入力部で衝突が生じるので、このような衝突が起きないように、要求されたポート接続が可能か否かを判断し、判断結果を返信する。また、接続要求処理部31は、どの入力ポートから光パケットが流れてくるかの旨を示す送信元情報を、出力ラインカード20内のポートプロセッサ22へ通知する。
駆動制御部32は、決定された接続経路にもとづいて、光パケットスイッチ部40内のSOAに対して駆動信号(駆動電流)を送出し、SOAのON/OFF制御を行う。転送経路監視部33は、入力ラインカード10→光パケットスイッチ部40→出力ラインカード20へ流れる光パケットの転送経路を監視する(障害処理も含む)。
統合管理部34は、複数の入力ラインカード及び複数の出力ラインカードとで送受信する制御情報の統合管理を行って、接続要求処理部31、駆動制御部32及び転送経路監視部33に対して集中制御を行う。例えば、駆動制御部32に対して、所望のタイミングでSOAの切り替えを行うための指示信号を送出したりする。
出力ラインカード20に対し、O/E21は自カードに到達した光パケットを電気信号に変換し、電気のパケットを生成する。キューq1〜qnは、ポートプロセッサ22の指示にもとづいて、パケットを該当キューにバッファリングして入力ポート毎に集成する。
ポートプロセッサ22は、スイッチ制御部30と光パケットスイッチングに関する制御情報のやりとりを行う。また、スイッチ制御部30からの送信元情報を受信して、受信パケットがどの入力ポートからスイッチングされたものかを認識し、該当の入力ポート番号と同一の番号を持つキューに対してパケットの蓄積処理を行う。蓄積されたパケットは、ポートプロセッサ22の指示にもとづいて、出力ポートから送出される。また、光パケットを正常に受信したか否かの光パケット受信通知をスイッチ制御部30へ送信する。
なお、入力ラインカード10及び出力ラインカード20と、光パケットスイッチ部40との同期は、同一クロックを有する制御信号をスイッチ制御部30から各入出力ラインカードへ分配する。各入出力ラインカードでは、その制御信号からクロック抽出を行い、入力ラインカード10では、所望の送信タイミングにおいて、光パケットスイッチ部40へ光パケットを送出し、出力ラインカード20では、所望の受信タイミングにおいて、光パケットスイッチ部40から送出される光パケットを受信する。このように、各ユニット間では同期がとれて動作することになる。
図9は入出力ラインカードとスイッチ制御部との通信を示すシーケンス図である。
〔S1〕入力ラインカード10は、キューQiに蓄積されているパケットに関するポート間接続要求r1をスイッチ制御部30へ送信する。
〔S2〕入力ラインカード10は、キューQjに蓄積されているパケットに関するポート間接続要求r2をスイッチ制御部30へ送信する。
〔S3〕スイッチ制御部30は、ポート間接続要求r1のACK(応答)を入力ラインカード10へ返信する。このとき、アービトレーション(Arbitration)時間が経過した後にACKを出力する。アービトレーション時間とは、スイッチング時にポート間衝突を回避するに要する時間であり、光パケット転送間隔時間と等しい。
〔S4〕スイッチ制御部30は、どの入力ポートから光パケットが流れてくるかの旨を示す送信元情報を出力ラインカード20へ通知する。
〔S5〕入力ラインカード10は、キューQiに蓄積されていた情報の光パケットP1を送出する。このとき、入力ラインカード10では、ポート間接続要求r1を送信してから、光パケット送信待ち時間を経過した後に光パケットP1を送出する。光パケットP1は、光パケットスイッチ部40でスイッチングされた後、出力ラインカード20で受信される。
〔S6〕スイッチ制御部30は、ポート間接続要求r2のACKを、ポート間接続要求r2を受信してからアービトレーション時間経過後に、入力ラインカード10へ返信する。
〔S7〕スイッチ制御部30は、どの入力ポートから光パケットが流れてくるかの旨を示す送信元情報を出力ラインカード20へ通知する。
〔S8〕入力ラインカード10は、キューQjに蓄積されていた情報の光パケットP2を送出する。このとき、入力ラインカード10では、ポート間接続要求r2を送信してから、光パケット送信待ち時間を経過した後に光パケットP2を送出する。光パケットP2は、光パケットスイッチ部40でスイッチングされた後、出力ラインカード20で受信される。
〔S9〕出力ラインカード20は、光パケットを受信すると、光パケット受信通知(正常)をスイッチ制御部30へ送信する。なお、正常受信できなかった場合には、光パケット受信通知(異常)を送信する。
〔S10〕スイッチ制御部30は、出力ラインカード20から送信された光パケット受信通知(正常)を入力ラインカード10へ送信する。
図10は入力ラインカード10での送信タイミングチャートを示す図である。入力ラインカード10は、ポート間接続要求r1〜r5を送信する。そして、スイッチ制御部30から送信された、それぞれの接続要求に対応するACKを受信する。
入力ラインカード10は、ポート間接続要求r1に対応するACKを受信すると、光パケットP1を送出する。同様に、ポート間接続要求r2に対応するACKを受信すると、光パケットP2を送出する。
ここで、ポート間接続要求r1を送信してから光パケットP1を送出するまでには、光パケット送信待ち時間の時間間隔がある。光パケット送信待ち時間=(制御情報送信遅延時間)+(アービトレーション時間)+(ガードタイム)である。
制御情報送信遅延時間は、制御情報(ポート間接続要求など)を入力ラインカード10から送信してスイッチ制御部30で受信するまでの時間である。また、ガードタイムは、ガードタイム=(光パケットスイッチ部40でのスイッチ切り替え時間)+(スキュー)+(マージン)となる。
なお、ここでのスキューとは、入力ラインカード10と光パケットスイッチ部40とをつなぐ光ファイバケーブルの距離に伴う、光パケット伝送の伝搬遅延時間の変動分である。これらの遅延時間は、ガードタイムによって補償する。また、光パケットを送出する場合、ガードタイムの時間間隔を空けて、光パケットP1、P2、・・・それぞれを、光パケットスイッチ部40へ送出することになる。
このように、入出力ラインカードとスイッチ制御部30で制御情報の通信を行うことで、入力ラインカード10、出力ラインカード20及びスイッチ制御部30の各ユニットでは、どの入力ポートから入ってきたパケットが、どの出力ポートへ転送されるか(どの入力ポートとどの出力ポートがつながっているか)といったスイッチ経路を各自独立して認識することができ、各ユニット間で同期をとりながら、効率よく光パケット転送処理を行うことが可能になる。
なお、上記では、入出力ラインカード内のポートプロセッサと、スイッチ制御部30とで、主に光パケット転送に関する制御情報のやりとりを示したが、ポートプロセッサ12、22と、スイッチ制御部30では、その他の多様な制御情報(例えば、障害情報やOAM(Operation Administration and Maintenance)情報など)を互いに通知して、統括した制御を行うものである。
また、スイッチ制御部30の統合管理部34には、保守端末が接続可能であり、現在の光パケットスイッチング状態をリアルタイムに保守端末の画面上に表示させたり、または保守端末からの指示にもとづいて、各構成要素の動作をオペレータが制御することも可能である(例えば、SOAのON/OFF駆動の制御など)。
次に光パケット及び制御情報のフォーマットについて説明する。図11はポート間接続要求とポート間接続要求応答のフォーマットを示す図である。ポート間接続要求req1は、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、パケット長から構成される。ポート間接続要求応答req2(ACK)は、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、セッション(光パケット転送サイクル)識別番号から構成される。
図12は送信元情報と送信元応答情報のフォーマットを示す図である。送信元情報D1は、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、パケット長から構成される。送信元応答情報D2(ACK)は、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、セッション識別番号から構成される。
図13は光パケットのフォーマットを示す図である。光パケットPは、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、セッション識別番号、ペイロードから構成される。
図14は光パケット受信通知のフォーマットを示す図である。光パケット受信通知E1は、送信アドレス(入力ラインカードの番号及び入力ポート番号)、受信アドレス(出力ラインカードの番号及び出力ポートの番号)、セッション識別番号、受信可否から構成される。
次に光パケットスイッチシステム1における、障害が発生している箇所を特定するための障害特定処理について説明する。上述したように、従来の出力ポート毎に対応してSOAが配置する1段型SOAスイッチでは、出力ポート側で光が受信できるか否かをモニタしておけば、どのSOAで不具合が発生しているかを判別できたが、光パケットスイッチシステム1のように、光パケットが通過するラインに、SOAが多段に接続している場合には、複数のSOAの障害が関与する可能性があるため、1段型SOAスイッチのような単純な方法で障害箇所を特定することはできない。
また、SOAでは100ns程度の高速光パケットのスイッチングを行うので、光パケットがSOAを正常に通過したか否かをPD等の回路で検出することはできず、SOAに障害が発生しても、どのSOAが故障なのかを判別することは困難であった。
これに対して、光パケットスイッチシステム1の障害特定処理では、入力ポートと出力ポートをつなぐEnd−End間でのポート間接続情報をモニタしておき、この統計情報を解析することで、障害が発生しているSOA(以下、障害SOAと呼ぶ)の特定を行う。
例えば、図5を例にして説明すると、入力ポート#1からの光パケットが、出力ポート#1から送出できない場合には、SOA1a、3a、7aに障害が発生している可能性がある。このとき、入力ポート#2からの光パケットが、出力ポート#1から送出可能ならば、SOA7aは正常と判別でき、さらに、入力ポート#1からの光パケットが、出力ポート#2から送出可能ならば、SOA1aは正常と判別できる。したがって、この場合の障害SOAは、SOA3aと特定できる。このように、他ポートのポート間接続情報を解析して、障害SOAを絞り込んで特定する。
次に障害特定処理についてさらに詳しく説明する。図15は障害特定処理の動作を説明するための図である。SOAが多段接続された光パケットスイッチシステム1のモデル例を示している。
入力ポート#1〜#3は、分岐カプラC1a〜C1cにそれぞれ接続する。分岐カプラC1aの分岐出力ラインはSOAg1〜g3と接続し、分岐カプラC1bの分岐出力ラインはSOAg4〜g6と接続し、分岐カプラC1cの分岐出力ラインはSOAg7〜g9と接続する。
SOAg1、g4、g7の出力ラインは、合波カプラC2aと接続し、SOAg2、g5、g8の出力ラインは、合波カプラC2bと接続し、SOAg3、g6、g9の出力ラインは、合波カプラC2cと接続する。
合波カプラC2aの出力ラインは、SOAg10と接続し、SOAg10の出力ラインが出力ポート#1と接続する。合波カプラC2bの出力ラインは、SOAg11と接続し、SOAg11の出力ラインが出力ポート#2と接続する。合波カプラC2cの出力ラインは、SOAg12と接続し、SOAg12の出力ラインが出力ポート#3と接続する。
ここで、セッション(光パケット転送サイクル)Se1で、光パケットP11〜P13が入力ポート#1〜#3から入力し、セッションSe2で、光パケットP21〜P23が入力ポート#1〜#3から入力し、セッションSe3で、光パケットP31〜P33が入力ポート#1〜#3から入力する。なお、図の光パケットに記した#番号は、出力ポートの番号を指す。例えば、光パケットP11は、#2なので、出力ポート#2へスイッチングされるものである。
このような光パケットのスイッチングを行うときに、SOAスイッチング機能が正常であるならば、出力ポート#1〜#3からはそれぞれ、セッションSe1で光パケットP13、P11、P12が送出し、セッションSe2で光パケットP21、P22、P23が送出し、セッションSe3で光パケットP33、P31、P32が送出する。
このようなスイッチ制御に対して、光パケットP11、P12、P21、P33、P31、P32が正常受信できなかった場合を考える。図16に光パケットP11、P12、P21、P31、P32が正常受信できなかった場合を示す。
図17はポート間接続情報テーブルを示す図である。光パケットスイッチシステム1では、入力ラインカード10及び出力ラインカード20内のポートプロセッサ12、22と、スイッチ制御部30内の転送経路監視部33とで、ポート間接続情報テーブルT1を有する。ポート間接続情報テーブルT1には、入力ポートと出力ポートをつなぐEnd−End間でのポート間接続情報が記される。
図16の例について、ポート間接続情報テーブルT1を横方向に見ると、入力ポート#1では、セッションSe1〜Se3のそれぞれで、出力ポート#2、#1、#2へスイッチングされる光パケットP11、P21、P31が記されている。
同様に入力ポート#2では、セッションSe1〜Se3のそれぞれで、出力ポート#3、#2、#3へスイッチングされる光パケットP12、P22、P32が記され、入力ポート#3では、セッションSe1〜Se3のそれぞれで、出力ポート#1、#3、#1へスイッチングされる光パケットP13、P23、P33が記される。また、テーブル中、正常にスイッチングできなかった欄には×印が付けられている。
ここで、ポート間接続情報テーブルT1を使って障害特定処理が行われる過程を見ていくと、まず、出力ポート#1で送出不可の光パケットは、光パケットP21である。この場合、SOAg10、g1が障害候補であるが、出力ポート#1において他の光パケットP13、P33が送出可なので、SOAg10は正常であり、障害SOAはSOAg1と特定できる。
また、出力ポート#2で送出不可の光パケットは、光パケットP11、P31である。この場合、SOAg11、g2が障害候補であるが、出力ポート#2において他の光パケットP22が送出可なので、SOAg11は正常であり、障害SOAはSOAg2と特定できる。
さらに、出力ポート#3で送出不可の光パケットは、光パケットP12、P32である。この場合、SOAg12、g6が障害候補であるが、出力ポート#3において他の光パケットP23が送出可なので、SOAg12は正常であり、障害SOAはSOAg6と特定できる。
したがって、光パケットP11、P12、P21、P33、P31、P32が正常受信できなかった場合には、SOAg1、g2、g6が障害SOAと認識できる。なお、このような障害特定処理は、スイッチ制御部30内の転送経路監視部33において実行される。
次に障害SOAの駆動制御について説明する。SOAの障害要因としては、経時劣化によって出力強度が低下する場合がほとんどである。したがって、上述のような障害特定処理を実行して、障害SOAを特定した後には、スイッチ制御部30内の駆動制御部32は、障害SOAに対し、増加した駆動電流を与えて、障害を回復させる制御を行う。
図18はSOAの経時劣化特性を示す図である。縦軸はSOAの利得(出力パワー)であり、横軸は駆動電流である。経時劣化ラインK1は、SOAのシステム初期導入時の経時劣化特性を表している。
この経時劣化ラインK1の特性を持つSOAから、所望の光利得Pwを出力させるには、駆動電流I1を与えればよいことがわかる。なお、この場合の駆動電流振り幅(SOAがOFFのときの駆動電流と、ONのときの駆動電流との差)は、B1である。
一方、ある期間、スイッチシステムを稼動させることでSOAの経時劣化が進んで、経時劣化ラインK1から経時劣化ラインK2へ移行したとする。この経時劣化ラインK2の特性を持つSOAから、所望の光利得Pwを出力させるには(SOAを正常にONさせるには)、駆動電流I2を与えればよく、駆動電流振り幅をB2と増加する必要がある。
ここで、駆動電流I1を与えて、SOAゲーティングによるスイッチング運用を行っている環境において、あるSOAに障害が発生し、障害特定処理によって障害SOAを特定した際には、経時劣化ラインK2まで特性が落ちたものと見なして、障害SOAに対して駆動電流I2を与えて障害復旧を行うことができる。
システムの初期運用時からどの程度の期間でSOAの経時劣化が進んでいくか、すなわち、経時劣化ラインがK1→K2→K3→・・・へと移行していく様子は、SOAのデバイス特性によってあらかじめ予想することができる。
したがって、これらの経時劣化ラインの特性となったときに、SOAから所望の光利得Pwを出力させるに必要な駆動電流も知ることができるので、あらかじめ複数の駆動電流の値をメモリに記憶しておき、障害SOAを特定した際には、現在出力している駆動電流から1ステップ上の駆動電流を与えるようにして、障害復旧を行うようにする。
ただし、障害SOAに対して、ステップ毎に駆動電流を増加していって、SOAの最大駆動電流になっても、障害が消えない場合は(転送経路監視部33から該当SOAが障害SOAであることの通知が消えない場合は)、そのSOAは壊れていると判断できるので、スイッチ制御部30では、該当SOAが壊れている旨のアラームを外部へ通知することになる(パネルの該当LEDを発光させたり、保守端末等を介してオペレータに通知したりする)。
図19はSOA駆動制御の動作を示すフローチャートである。
〔S11〕転送経路監視部33は、障害特定処理を行って、障害SOAを特定する。
〔S12〕駆動制御部32は、現在出力している駆動電流から1ステップ上の駆動電流をメモリから読み出し選択する。
〔S13〕駆動制御部32は、選択した新しい駆動電流値と最大駆動電流値を比較する。新駆動電流値>最大駆動電流値ならステップS14へいき、新駆動電流値≦最大駆動電流値ならステップS15へいく。
〔S14〕統合管理部34は、障害SOAは、経時劣化による出力強度低下ではなく、素子自体が破損しているものとみなしてアラーム通知する(オペレータによるSOAの交換(障害SOAが搭載されている基板の交換))。
〔S15〕駆動制御部32は、新しい駆動電流を障害SOAへ与える。
〔S16〕駆動制御部32は、新たに選択した駆動電流値が、現在の駆動電流値であることをメモリに設定する。
〔S17〕駆動制御部32は、障害発生通知を受信する場合は、ステップS12へ戻り、障害発生通知を受信しなければ障害SOAの障害が復旧したものとみなして駆動制御を終了する。
次に入出力ラインカード及び光ファイバケーブルの障害も含めた障害判別処理について図20、図21を用いて説明する。上記では、SOAで障害が発生した場合の障害SOAの特定及び障害復旧について説明したが、実際の障害箇所としては、SOAだけでなく、入出力ラインカードの故障や、光ファイバケーブルの断なども考えられるので、これらの障害箇所についても特定できることが重要である。
図20は光パケットスイッチシステム1の各構成要素の接続関係を示す図である。光メインスイッチ部60は、スイッチ制御部30、光パケットスイッチ部40、光タップ61、62を含む。また、光パケットスイッチ部40は、受信部401、送信部402、多段接続されたSOA群から構成される。
入力ラインカード10と光メインスイッチ部60は、光ファイバF1で接続し、出力ラインカード20と光メインスイッチ部60は、光ファイバF2で接続する。また、物理的な光ファイバF1内を、主信号パスと制御情報パスの2つの論理パスが通り、入力ラインカード10と光メインスイッチ部60が通信を行う。同様に、物理的な光ファイバF2内を、主信号パスと制御情報パスの2つの論理パスが通り、出力ラインカード20と光メインスイッチ部60が通信を行う。
主信号パスとは光パケットが流れるパスであり、制御情報パスとは、ポート間接続要求などの制御情報が流れるパスである(主信号パスと制御情報パスには、それぞれ異なる波長が使用される)。
光タップ61は、光ファイバF1内の主信号パスを、光パケットスイッチ部40へ分岐し、制御情報パスをスイッチ制御部30へ分岐する。光タップ62は、光パケットスイッチ部40からの主信号パスと、スイッチ制御部30からの制御情報パスとを合波する。合波されたパスは、光ファイバF2を通って出力ラインカード20へ送出される。受信部401は、主信号パスを流れてきた光パケットを受信し、送信部402は主信号パスによって光パケットを送出する。
また、スイッチ制御部30内の転送経路監視部33は、モニタラインL1によって、受信部401で受信される主信号パスの強度をモニタし、モニタラインL2によって、送信部402で送信される主信号パスの強度をモニタする。
図21は障害判別テーブルを示す図である。スイッチ制御部30内の転送経路監視部33は、障害判別テーブルT2を有する。転送経路監視部33は、受信部401と送信部402を流れる主信号パス、及び制御情報パスの強度をモニタして障害判別テーブルT2を生成する。
障害判別テーブルT2は、入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1、受信部モニタ状態M2、送信部モニタ状態M3、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4、判定結果Aの欄を持つ。
入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1に対し、入力ラインカード10からの制御情報が受信できれば良好(○)、入力ラインカード10からの制御情報が受信できなければ、障害(×)となる。
受信部モニタ状態M2に対し、入力ラインカード10からの主信号パスの強度が所望レベルを満たせば良好(○)、所望レベルを満たさない場合は障害(×)となる。
送信部モニタ状態M3に対し、出力ラインカード20へ送信すべき主信号パスの強度が所望レベルを満たせば良好(○)、所望レベルを満たさない場合は障害(×)となる。
出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4に対し、出力ラインカード20からの制御情報が受信できれば良好(○)、出力ラインカード20からの制御情報が受信できなければ、障害(×)となる。
〔状態ST1〕入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1=○、受信部モニタ状態M2=○、送信部モニタ状態M3=○、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4=○の場合は、入力ラインカード10、出力ラインカード20、光ファイバF1、F2は正常と見なせる。したがって、このよう場合に所定出力ポートから光パケットが送出されない場合は、SOAに障害が発生しているとみなして、判定結果Aは、“SOA障害特定処理”の実行となる(図15〜図17で上述した障害特定処理を行う)。
〔状態ST2〕入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1=○、受信部モニタ状態M2=○、送信部モニタ状態M3=×、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4=○の場合は、入力ラインカード10、出力ラインカード20、光ファイバF1、F2は正常と見なせる。したがって、このよう場合に所定出力ポートから光パケットが送出されない場合は、SOAに障害が発生していると考えられるので、判定結果Aは、“SOA障害特定処理”の実行となる。
〔状態ST3〕入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1=○、受信部モニタ状態M2=○、送信部モニタ状態M3=○、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4=×の場合は、入力ラインカード10、出力ラインカード20、光ファイバF1は正常であり、光ファイバF2が異常と見なせる。したがって、判定結果Aは、“光ファイバF2の断”となる。
〔状態ST4〕入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1=×、受信部モニタ状態M2=×、送信部モニタ状態M3=○、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4=○の場合は、入力ラインカード10、出力ラインカード20、光ファイバF2は正常であり、光ファイバF1が異常と見なせる。したがって、判定結果Aは、“光ファイバF1の断”となる。
〔状態ST5〕入力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M1=○、受信部モニタ状態M2=×、送信部モニタ状態M3=○、出力ラインカード側制御情報パスモニタ状態M4=○の場合は、出力ラインカード20、光ファイバF1、F2は正常であり、入力ラインカード10が異常と見なせる。したがって、判定結果Aは、“入力ラインカード10の障害”となる。
このように、システム運用時に何らかの通信不良が転送経路監視部33によって検出された場合には、まず、入出力ラインカード及び光ファイバケーブルの障害を含めた障害判別処理を最初に行う(最初は大まかな障害検出を行う)。そして、判定結果によってSOA障害と判定された場合には、さらに細かく図15〜図17で上述したような光パケットスイッチ部40内のSOAに対するSOA障害特定処理を行って障害SOAを絞り込んで特定し、障害SOAへの駆動電流を制御して(または、外部通知アラームによる、ユニット交換をオペレータに促して)障害復旧を行う。
これにより、障害点が増加する、光パケットが通過する経路上に多段接続されたSOAを有する多ポート大規模なスイッチシステムにおいても、障害発生箇所を効率よく検出することができるので、動作の信頼性だけでなく、システム運用の管理面での利便性の向上も図ることが可能になる。
次に光パケットスイッチシステム1の高速動作について説明する。図22はSOAの駆動電流と光出力との関係を示す図である。縦軸は利得、横軸は駆動電流であり、SOAの駆動電流−光出力特性を示している。B11は、従来システムで用いられる単一SOAの駆動電流振り幅であり、B12は、光パケットスイッチシステム1による多段接続されたSOAの内の1つのSOAに要する駆動電流振り幅である。
図26で上述したような従来システムでは、単一のSOAによってスイッチングを行っているので、分岐カプラによる分岐損失を補償するためには、SOAのON時において、高利得の出力パワーが必要であり、またクロストーク成分を抑圧するためには、SOAのOFF時において、雑音成分を抑えるために光吸収量を大きくする必要があった。
このため、SOAに対する駆動電流振り幅B11を大きくしなければならないので、消費電力が増加し、かつ駆動電流の振り幅が大きいためにSOAの高速スイッチング動作も困難であった。
一方、光パケットスイッチシステム1では、光パケットが通過する経路上にSOAが多段接続されているので、例えば、分岐カプラによる分岐損失が1段目SOAで増幅して補償され、1段目SOAからの出力が次の分岐カプラによって損失しても2段目SOAで増幅して補償されるということが行われる。
すなわち、分岐カプラによる光レベル低下→SOA増幅→分岐カプラによる光レベル低下→SOA増幅→・・・といったことが繰り返されてスイッチングされるので、単一SOAをONするに要する駆動電流値は従来システムよりも小さくてすむ。
また、光パケットスイッチシステム1では、光パケットの非選択経路上ではSOAがOFFとなって合波カプラで雑音が累積されるが、合波カプラ出力側の最終段SOAがOFFとなることで、累積雑音がすべてキャンセルされる構成をとるため、SOAのOFF時において、従来システムよりも雑音成分を抑えるために光吸収量を大きくする必要もなくなる。したがって、光パケットスイッチシステム1のSOAの駆動電流振り幅B12は従来システムよりも小さくできるので、消費電力を低減させることができ、かつSOAの高速スイッチング動作が可能になる。
次に光パケットスイッチシステム1の実装イメージについて説明する。図23は光パケットスイッチシステム1の実装例を示す図である。SWラックは現用系、予備系を有し、1つのSWラックには、例えば、1つのスイッチ制御部30(Control)と、2つのスイッチ部SWが搭載される。スイッチ部SWは、光パケットスイッチ部40の機能を含んでいる。
スイッチ部SWは、N×Nのスイッチカードとして実現される。この場合に、N×Nよりもさらに多ポート化した大規模スイッチシステムを構築したい場合には、N×NのスイッチカードをM枚接続することで実現する。
図では、1つのスイッチカードが、入出力ポートをそれぞれ4ポート持つ、4×4スイッチであり、それらを16枚搭載して、バックボード上で接続した64×64の多ポートスイッチシステムとなっている例を示している。
このように、光パケットスイッチシステム1は、少ないポート数のスイッチカードを構成しておき、このスイッチカードを複数枚ラックに搭載することで、多ポート化できるようにする。このような構成にすることで、ユーザが任意にポート数の増減を行うことができ、システム運用の柔軟性を高めることが可能になる。
また、複数枚のスイッチカードとして、システムを構築することにより、障害復旧作業を容易に行うことができる。すなわち、障害SOA(破損したSOA)が発生した場合には、スイッチ制御部30から保守端末を通じて、どのスイッチカードに障害があるかが外部通知されるので、オペレータは、障害発生カードを交換して容易に動作復旧することが可能である。
以上説明したように、SOAを用いた分配選択型(Broadcast & Select)の光パケットスイッチシステム1によれば、SOA素子を多段接続することで、所望の光強度レベル、OSNRを保ちつつ、多ポート化を実現することが可能となる。また、従来システムのように、クロストーク成分やOSNR等の要因によりポート数が制限されないので、多ポートの大規模な光パケットスイッチシステムを構築可能である。
さらに、多段構成にすることで、1段あたりに必要となる、消光比特性が緩和され、SOAを駆動する電流値を高速動作可能な点まで、あらかじめバイアスをかけておくことが可能となり、スイッチの高速化(nsオーダの高速切り替え)が可能になる。
さらにまた、光パケットレベルの障害検出を上位層と連携して行うことで、障害が発生したSOAのみを切り離して、他の運用ポートへの障害の影響を抑制することが可能になる。
このような特徴を持つ光パケットスイッチシステム1は、UHPC(Ultra High Performance Computer)の計算機間での通信や、高速ルータの信号スイッチングといった広帯域特性の光通信分野において、幅広く適用することが可能である。
(付記1) 光パケット伝送を行う光パケットスイッチシステムにおいて、
入力ポートと出力ポートとを接続するためのポート間接続要求を生成して、光パケットを送出する入力ラインカードと、
半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、前記入力ラインカードから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う光パケットスイッチ部と、
光パケットスイッチングに関しての集中制御を行い、前記ポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御するスイッチ制御部と、
スイッチングされた光パケットを受信して、出力ポートから送出する出力ラインカードと、
を有することを特徴とする光パケットスイッチシステム。
(付記2) 前記光パケットスイッチ部は、分岐カプラと分岐側ゲートスイッチを含む分岐スイッチ部と、合波カプラと合波側ゲートスイッチを含む合波スイッチ部とから構成され、ゲートON時には光パケットを増幅出力する前記分岐側ゲートスイッチにより、前記分岐カプラによって生じる分岐損失を補償し、最終段ゲートスイッチである前記合波側ゲートスイッチがOFFとなることにより、非選択経路から流れて前記合波カプラで累積された雑音信号を吸収することを特徴とする付記1記載の光パケットスイッチシステム。
(付記3) 前記スイッチ制御部は、集中制御機能として、少なくとも、ポート間接続要求処理、障害検出機能を含めた光パケットスイッチング経路監視処理、ゲートスイッチ駆動処理のいずれかを含み、かつ前記入力ラインカード及び前記出力ラインカードは、前記スイッチ制御部と光パケットスイッチングに関連する制御情報の通信を行うためのポートプロセッサを有して、前記入力ラインカード、前記出力ラインカード及び前記スイッチ制御部は、現在の光パケットのスイッチング経路を各自独立して認識することを特徴とする付記1記載の光パケットスイッチシステム。
(付記4) 前記スイッチ制御部は、システム運用中に障害を認識した場合には、光パケットが流れる主信号パス及び制御情報が流れる制御情報パスのそれぞれの光強度をモニタすることで、障害発生箇所として、前記入力ラインカード、前記出力ラインカード、前記入力ラインカードと前記光パケットスイッチ部または前記出力ラインカードと前記光パケットスイッチ部とを接続する光ファイバ、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチの内の、どの要素に障害が発生しているかを判別することを特徴とする付記1記載の光パケットスイッチシステム。
(付記5) 前記スイッチ制御部は、入力ポートと出力ポートをつなぐすべてのポート間接続情報をモニタしておき、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチに障害が発生していることを認識した場合には、前記ポート間接続情報を解析して、障害候補である複数のゲートスイッチが配置されている経路に対して、光パケットが通過可能な経路を見つけることで障害候補を絞り込み、障害が発生しているゲートスイッチを特定することを特徴とする付記4記載の光パケットスイッチシステム。
(付記6) 前記スイッチ制御部は、ゲートスイッチの経時劣化に対応した複数の駆動電流値を記憶しておき、障害が発生しているゲートスイッチを特定した場合には、現在出力している駆動電流から段階的に上げた駆動電流を選択して、選択した駆動電流を、障害が発生しているゲートスイッチに与えることで障害復旧を行うことを特徴とする付記4記載の光パケットスイッチシステム。
(付記7) 前記スイッチ制御部は、ゲートスイッチの出力が所望の光強度となるためには、ゲートスイッチの最大駆動電流を越える電流値を要することを経時劣化特性から認識した際は、障害が発生しているゲートスイッチが破損しているものと見なして、外部へアラーム通知を発することを特徴とする付記6記載の光パケットスイッチシステム。
(付記8) 前記スイッチ制御部は、前記光パケットスイッチ部内で、光パケットが通過する経路上に多段接続されたゲートスイッチに対して、光パケットが通過する経路上に単一のゲートスイッチが配置された場合に与える駆動電流の電流振り幅よりも小さい電流振り幅で駆動電流を与えて、単一のゲートスイッチによるゲーティングよりも高速なゲーティング動作を実行させることを特徴とする付記1記載の光パケットスイッチシステム。
(付記9) 光パケット伝送を行う光パケットスイッチ装置において、
入力した光パケットを分岐して、後段のスイッチング素子へ光パケットを分配する分岐部と、
光パケットが通過する経路上に多段接続し、ON/OFFのゲーティング動作により、分配された光パケットを選択する場合にはONとなって増幅出力する、半導体光増幅器を用いた分岐側ゲートスイッチと、
前記分岐側ゲートスイッチから出力された光パケットと、前記分岐側ゲートスイッチがOFFのときに放出される雑音信号と、を合波する合波部と、
光パケットが通過する経路上に多段接続し、ON/OFFのゲーティング動作により、前記合波部から出力された光パケットを選択する場合にはONとなり、非選択経路から流れて前記合波部で累積された雑音信号を受信する場合にはOFFとなって雑音信号を吸収する、半導体光増幅器を用いた合波側ゲートスイッチと、
を有することを特徴とする光パケットスイッチ装置。
(付記10) 光パケットのスイッチングを行う光パケットスイッチ方法において、
入力ポートと出力ポートとを接続するためのポート間接続要求を入力ラインカードで生成して光パケットを送出し、
前記入力ラインカードから送出された光パケットが通過する経路上に半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを多段接続するように光パケットスイッチを構成し、
複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、
非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収し、
光パケットスイッチングに関しての集中制御を行い、前記ポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御し、
スイッチングされた光パケットを出力ラインカードで受信して、出力ポートから送出することを特徴とする光パケットスイッチ方法。
(付記11) 前記光パケットスイッチは、分岐カプラと分岐側ゲートスイッチを含む分岐スイッチ部と、合波カプラと合波側ゲートスイッチを含む合波スイッチ部とから構成し、ゲートON時には光パケットを増幅出力する前記分岐側ゲートスイッチにより、前記分岐カプラによって生じる分岐損失を補償し、最終段ゲートスイッチである前記合波側ゲートスイッチがOFFとなることにより、非選択経路から流れて前記合波カプラで累積された雑音信号を吸収することを特徴とする付記10記載の光パケットスイッチ方法。
(付記12) 集中制御機能として、ポート間接続要求処理、障害検出機能を含めた光パケットスイッチング経路監視処理、ゲートスイッチ駆動処理の少なくともいずれかを行う制御部を設け、かつ前記入力ラインカード及び前記出力ラインカードは、前記制御部と光パケットスイッチングに関連する制御情報の通信を行うためのポートプロセッサを有して、前記入力ラインカード、前記出力ラインカード及び前記制御部は、現在の光パケットのスイッチング経路を各自独立して認識することを特徴とする付記10記載の光パケットスイッチ方法。
(付記13) システム運用中に障害を認識した場合には、光パケットが流れる主信号パス及び制御情報が流れる制御情報パスのそれぞれの光強度をモニタすることで、障害発生箇所として、前記入力ラインカード、前記出力ラインカード、前記入力ラインカードと前記光パケットスイッチ部または前記出力ラインカードと前記光パケットスイッチ部とを接続する光ファイバ、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチの内の、どの要素に障害が発生しているかを判別することを特徴とする付記10記載の光パケットスイッチ方法。
(付記14) 入力ポートと出力ポートをつなぐすべてのポート間接続情報をモニタしておき、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチに障害が発生していることを認識した場合には、前記ポート間接続情報を解析して、障害候補である複数のゲートスイッチが配置されている経路に対して、光パケットが通過可能な経路を見つけることで障害候補を絞り込み、障害が発生しているゲートスイッチを特定することを特徴とする付記13記載の光パケットスイッチ方法。
(付記15) ゲートスイッチの経時劣化に対応した複数の駆動電流値を記憶しておき、障害が発生しているゲートスイッチを特定した場合には、現在出力している駆動電流から段階的に上げた駆動電流を選択して、選択した駆動電流を、障害が発生しているゲートスイッチに与えることで障害復旧を行うことを特徴とする付記13記載の光パケットスイッチ方法。
(付記16) ゲートスイッチの出力が所望の光強度となるためには、ゲートスイッチの最大駆動電流を越える電流値を要することを経時劣化特性から認識した際は、障害が発生しているゲートスイッチが破損しているものと見なして、外部へアラーム通知を発することを特徴とする付記15記載の光パケットスイッチ方法。
(付記17) 前記光パケットスイッチ部内で、光パケットが通過する経路上に多段接続されたゲートスイッチに対して、光パケットが通過する経路上に単一のゲートスイッチが配置された場合に与える駆動電流の電流振り幅よりも小さい電流振り幅で駆動電流を与えて、単一のゲートスイッチによるゲーティングよりも高速なゲーティング動作を実行させることを特徴とする付記10記載の光パケットスイッチ方法。
光パケットスイッチシステムの原理図である。 多段接続SOAによるゲーティングを示す図である。 光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。 光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。 光パケットスイッチ部の内部構成を示す図である。 光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。 光パケットスイッチシステムの概略構成を示す図である。 入出力ラインカードとスイッチ制御部の内部構成を示す図である。 入出力ラインカードとスイッチ制御部との通信を示すシーケンス図である。 入力ラインカードでの送信タイミングチャートを示す図である。 ポート間接続要求とポート間接続要求応答のフォーマットを示す図である。 送信元情報と送信元応答情報のフォーマットを示す図である。 光パケットのフォーマットを示す図である。 光パケット受信通知のフォーマットを示す図である。 障害特定処理の動作を説明するための図である。 光パケットが正常受信できなかった場合を示す図である。 ポート間接続情報テーブルを示す図である。 SOAの経時劣化特性を示す図である。 SOA駆動制御の動作を示すフローチャートである。 光パケットスイッチシステムの各構成要素の接続関係を示す図である。 障害判別テーブルを示す図である。 SOAの駆動電流と光出力との関係を示す図である。 光パケットスイッチシステムの実装例を示す図である。 従来の電気のスイッチングを行うスイッチシステムを示す図である。 光パケットスイッチシステムを示す図である。 SOAを用いて構成された従来の光スイッチコア部を示す図である。 多ポート構成時の隣接ポートからのクロストーク成分の増大を説明するための図である。(A)はSOAが4素子でのゲーティングによるポート数が少ない場合、(B)はSOAが128素子でのゲーティングによるポート数が多い場合を示す図である。 OSNRの劣化を説明するための図である。 光パワーのモニタ動作を示す図である。
符号の説明
1 光パケットスイッチシステム
10−1〜10−n 入力ラインカード
20−1〜20−n 出力ラインカード
30 スイッチ制御部
40 光パケットスイッチ部
g11〜g1m、gn1〜gnm ゲートスイッチ(SOA)

Claims (5)

  1. 光パケット伝送を行う光パケットスイッチシステムにおいて、
    入力ポートと出力ポートとを接続するためのポート間接続要求を生成して、光パケットを送出する入力ラインカードと、
    半導体光増幅器を用いたゲートスイッチを含み、前記入力ラインカードから送出された光パケットが通過する経路上にゲートスイッチを多段接続し、複数のゲートスイッチに光パケットを分配して、ゲートスイッチのON/OFFのゲーティング動作により光パケットを選択し、非選択経路から流れてくる雑音信号を、最終段のゲートスイッチがOFFとなることで吸収して、光パケットのスイッチングを行う光パケットスイッチ部と、
    光パケットスイッチングに関しての集中制御を行い、前記ポート間接続要求にもとづき、要求された経路を生成するように、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチのON/OFFを駆動制御するスイッチ制御部と、
    スイッチングされた光パケットを受信して、出力ポートから送出する出力ラインカードと、
    を有することを特徴とする光パケットスイッチシステム。
  2. 前記光パケットスイッチ部は、分岐カプラと分岐側ゲートスイッチを含む分岐スイッチ部と、合波カプラと合波側ゲートスイッチを含む合波スイッチ部とから構成され、ゲートON時には光パケットを増幅出力する前記分岐側ゲートスイッチにより、前記分岐カプラによって生じる分岐損失を補償し、最終段ゲートスイッチである前記合波側ゲートスイッチがOFFとなることにより、非選択経路から流れて前記合波カプラで累積された雑音信号を吸収することを特徴とする請求項1記載の光パケットスイッチシステム。
  3. 前記スイッチ制御部は、システム運用中に障害を認識した場合には、光パケットが流れる主信号パス及び制御情報が流れる制御情報パスのそれぞれの光強度をモニタすることで、障害発生箇所として、前記入力ラインカード、前記出力ラインカード、前記入力ラインカードと前記光パケットスイッチ部または前記出力ラインカードと前記光パケットスイッチ部とを接続する光ファイバ、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチの内の、どの要素に障害が発生しているかを判別することを特徴とする請求項1記載の光パケットスイッチシステム。
  4. 前記スイッチ制御部は、入力ポートと出力ポートをつなぐすべてのポート間接続情報をモニタしておき、前記光パケットスイッチ部内のゲートスイッチに障害が発生していることを認識した場合には、前記ポート間接続情報を解析して、障害候補である複数のゲートスイッチが配置されている経路に対して、光パケットが通過可能な経路を見つけることで障害候補を絞り込み、障害が発生しているゲートスイッチを特定することを特徴とする請求項3記載の光パケットスイッチシステム。
  5. 前記スイッチ制御部は、ゲートスイッチの経時劣化に対応した複数の駆動電流値を記憶しておき、障害が発生しているゲートスイッチを特定した場合には、現在出力している駆動電流から段階的に上げた駆動電流を選択して、選択した駆動電流を、障害が発生しているゲートスイッチに与えることで障害復旧を行うことを特徴とする請求項3記載の光パケットスイッチシステム。
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