JP2006276412A - 光コード - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信光の伝導状況の確認のために光コネクタを脱着する必要がなく、点検の容易な光コードを提供すること。
【解決手段】 光ファイバ裸線を紫外線硬化型樹脂で被覆して成る光ファイバ素線を一体化層とオーバーコート層により順次被覆して成る光コードであって、その光ファイバ素線の一部が通信光の導波により可視光の蛍光を発生する蛍光性光ファイバである。
【選択図】図1
【解決手段】 光ファイバ裸線を紫外線硬化型樹脂で被覆して成る光ファイバ素線を一体化層とオーバーコート層により順次被覆して成る光コードであって、その光ファイバ素線の一部が通信光の導波により可視光の蛍光を発生する蛍光性光ファイバである。
【選択図】図1
Description
本発明は、光コードに関し、さらに詳しくは局内居光配線等に用いられる光コネクタ付き光コードであって、光コードを脱着することなく光の伝導状況を判断できる光コードに関する。
近年、情報の大容量化に伴い、いわゆるマルチメディアサービスの需要が増えてきている。それに対応するためには、光ファイバ網の構築が必要であり、現在各電話サービス会社が設備投資を行っている。そして必要な光ファイバケーブルの心線数はますます増大し、光コード配線系の高密度・多心化が進められている。
一般に光ファイバ網は数キロから数十キロごとに局舎が設けられ、局舎には各加入者宅へのサービスや伝送状態を管理する光交換器が配置されている。光交換器は例えば加入者に接続される外部光ケーブルと局内の光通信機器との接続構造を有し、各光通信器間の接続に光コネクタ付き光コードが使用される。局舎では、加入者宅へのサービス切り替えの要望に応じ、異なる光通信機器への接続変更等が行われている。
図4は、従来の光コードの構造の一例を示す模式断面図である。光コード4は、光ファイバ素線1の周囲に、一体化層2とオーバーコート層3がこの順で形成された構造を有する(例えば特許文献1)。光ファイバ素線1は、径125μmの光ファイバ裸線に紫外線硬化型樹脂(UV樹脂)などからなる被覆を設けた径250μmのものである。光ファイバ裸線は、一般的に光通信の光の波長である0.85μm、1.31μm、あるいは1.51μmに対して透過性の良い石英ガラスファイバから成り、その伝送距離によってシングルモード(SM)ファイバあるいはグレードインデックス(GI)ファイバが用いられている。一体化層2は抗張力体として機能するガラス繊維とUV樹脂とから成る層であって、その径は550から600μmである。また、オーバーコート層3は、PVC等の軟質な樹脂から成るもので、その外径は900μmである。この光コードは、細径光コードとして局舎内配線、機器間光回線に広く利用されているものである。
一般に局内配線は、光送信機にこのような光コードを接続し、さらに光コードの多端を加入者宅へつながる光コネクタに接続する構造であり、加入者宅数千から数万分の配線を管理するものである。加入者宅へのサービス変更や点検の際には、これらの光ファイバの接続変更を作業者が行うことになる。その際には、一時的に光コネクタを脱着し、伝導している光パワーを光パワーメータにより測定し、変更先の装置に装着する手順を踏むことになる。また、点検の際にも同様に光コネクタの脱着が行われる。
特開昭57−82149号公報
しかしながら、従来の光コードを用いた接続構造においては、光の伝導状況の確認のためには一時的にコネクタを光通信機器類からはずす必要があるため、加入者宅への通信普通の状態となるという問題がある。また、装置への装着変更の際も、コネクタを装着後は光の伝導状態を直接現場で確認することができないため、接続コードの間違いが発生しても直ぐには確認できないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決し、通信光の伝導状況の確認のために光コネクタを脱着する必要がなく点検の容易な光コードを提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明の光コードは、光ファイバ裸線を紫外線硬化型樹脂で被覆して成る光ファイバ素線を一体化層とオーバーコート層により順次被覆して成る光コードであって、該光ファイバ素線の一部が通信光の導波により可視光の蛍光を発生する蛍光性光ファイバであることを特徴とする。
ここで、上記蛍光性光ファイバには、光ファイバ裸線のコア部又はクラッド部に希土類元素がドープされた光ファイバを用いることができる。
また、上記一体化層とオーバーコート層を透光性樹脂から構成することもできる。
本発明によれば、通信光に対して可視光の蛍光を発生する蛍光性光ファイバを光ファイバ素線の一部に用いたことにより、光コネクタ間の光の伝導状況を目視で確認することができる。これにより、点検時に光コネクタの脱着が不要となり、簡便に点検を行うことができるとともに、加入者宅への常時接続状態を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光コードの構造を示す模式縦断面図である。光コード11の両端には光コネクタ12が接続され、光コード11の光ファイバ素線(不図示)の一部に蛍光性光ファイバ13が融着されている。一般に光コードに光コネクタが接続された製品を光パッチコード10と呼び、装置・機器間の接続を容易かつ確実に行うことができる。光コネクタは標準規格品で、SCコネクタやさらに小型化されたMUコネクタ、LCコネクタ等が用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光コードの構造を示す模式縦断面図である。光コード11の両端には光コネクタ12が接続され、光コード11の光ファイバ素線(不図示)の一部に蛍光性光ファイバ13が融着されている。一般に光コードに光コネクタが接続された製品を光パッチコード10と呼び、装置・機器間の接続を容易かつ確実に行うことができる。光コネクタは標準規格品で、SCコネクタやさらに小型化されたMUコネクタ、LCコネクタ等が用いられる。
光コード11の伝導状況を確認する時には、入力側の光コネクタには入力側の信号伝搬光ファイバ(通常の光ファイバ)を結合し、出力側の光コネクタには出力側の信号伝搬光ファイバ(通常の光ファイバ)を結合する。この状態で、何ら光コードに支障がなければ、光コードを伝導した通信光(赤外光)により蛍光性光ファイバが励起されて、可視光の蛍光を発生する。そうすると、光ファイバの周囲に漏れ出た蛍光を目視で確認することにより、通信光の伝導が確実に行われていることを確認できる。一方、蛍光が確認できない場合は、光ファイバが断線していることを確認できる。
図2は、図1のA−A線における模式断面図であり、蛍光性光ファイバの構造を示すものである。蛍光性光ファイバは、光ファイバ素線14が、一体化層15とオーバーコート層16とによりこの順で被覆された構造を有する。光ファイバ素線14は、径125μmの光ファイバ裸線をUV樹脂で被覆した径250μmのものであり、光通信光の波長である0.85μm、1.31μm、あるいは1.51μmに対して透過性の良い石英ガラスファイバから成る。一体化層の径は550〜600μmである。一体化層15の上にはオーバーコート層16が設けられており、その外径は900μmである。一体化層15とオーバーコート層16は蛍光性光ファイバ素線14からの蛍光発光が目視で確認できる程度の透明性を有しているものを用いる必要がある。
光ファイバ素線14には、光通信光によって励起され蛍光を発生する蛍光物質が添加された光ファイバを用いることができる。すなわち、赤外領域にある光通信光により可視光の蛍光を発生させる物質である。石英系ガラスファイバを用いる場合には、蛍光物質にはEr、Yb、Nd等の希土類元素が好ましく、より好ましくはErである。1.51μmの光により高効率で0.55μmの蛍光(緑色)を発生するからである。これら希土類元素を蛍光物質とする光ファイバには、光ファイバ増幅器用の希土類ドープ光ファイバを用いることができる。また、プラスチック光ファイバを用いる場合には、ペリレン等の有機蛍光色素をドープしたファイバを用いることができる。
図3は、本発明の光コードに用いる蛍光性光ファイバ裸線の構造を示す模式断面図である。裸線は通信光が伝導するコア部18と光を閉じ込めるクラッド部19からなる。異なるファイバにおいても一般にクラッド径は共通で125μm、これに対し、コア径はSMファイバで約10μm、GIファイバでは50μmあるいは62.5μmである。図3(a)は蛍光物質20をコア部18に添加した例を示し、図3(b)は蛍光物質20をクラッド部19に添加した例を示す。通常、光伝導状況の目視での確認を容易にするにはコア部への添加が好ましいが、添加した蛍光物質による通信光の減衰が無視できない場合には、図3(b)に示すように、コア部には通常の石英ガラスを用い、クラッド部にのみ蛍光物質を添加することが好ましい。この場合、コア部を透過する通信光の一部がクラッド部までしみ出し、このしみ出した光が蛍光物質を励起して蛍光を発生させる。
蛍光性光ファイバを保護する一体化層とオーバーコート層は、蛍光が確認できるように、透明あるいは白色である必要があり、透光性樹脂を用いることが好ましい。例えば、ポリイミド樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等を用いることができる。
なお、図1では、蛍光性光ファイバを光コードの一箇所に設けた例を示したが、作業確認がし易い位置であれば、その位置や数は特に限定されない。例えば、光コネクタの近傍の2箇所に設けたり、光コードの中央部に設けたりすることができる。蛍光性光ファイバの長さは特に制限されないが、通信光の減衰を伴うため長くすることは好ましくない。目視で確認できれば良く、数ミリから数十ミリの長さがあれば良い。
以上説明したように、本発明の光コードは一部に蛍光性光ファイバを有しており、光が伝導している場合は目視にて蛍光を確認できるので、光コネクタからの脱着が不要で伝導状況を簡便に点検することができる。
1 光ファイバ素線
2,15 一体化層
3,16 オーバーコート層
4,11 光コード
10 光パッチコード
12 光コネクタ
13 蛍光性光ファイバ
14 蛍光性光ファイバ素線
17 蛍光性光ファイバ裸線
18 コア部
19 クラッド部
20 蛍光物質
2,15 一体化層
3,16 オーバーコート層
4,11 光コード
10 光パッチコード
12 光コネクタ
13 蛍光性光ファイバ
14 蛍光性光ファイバ素線
17 蛍光性光ファイバ裸線
18 コア部
19 クラッド部
20 蛍光物質
Claims (3)
- 光ファイバ裸線を紫外線硬化型樹脂で被覆して成る光ファイバ素線を一体化層とオーバーコート層により順次被覆して成る光コードであって、該光ファイバ素線の一部が通信光の導波により可視光の蛍光を発生する蛍光性光ファイバである光コード。
- 上記蛍光性光ファイバが、上記光ファイバ裸線のコア部又はクラッド部に希土類元素がドープされた光ファイバである請求項1記載の光コード。
- 上記一体化層とオーバーコート層が透光性樹脂から成る請求項1又は2に記載の光コード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005094917A JP2006276412A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 光コード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005094917A JP2006276412A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 光コード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006276412A true JP2006276412A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37211247
Family Applications (1)
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JP2005094917A Pending JP2006276412A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 光コード |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102623865A (zh) * | 2012-03-26 | 2012-08-01 | 华为终端有限公司 | 一种转接线配件 |
WO2022210810A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 日東電工株式会社 | プラスチック光ファイバー、ハイブリッドケーブル、パッチコード、及びアクティブ光ケーブル |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005094917A patent/JP2006276412A/ja active Pending
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