JP2006275825A - ガスセンサ - Google Patents

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一夫 田口
Koujiro Yasuda
功二郎 安田
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Abstract

【課題】ねじ込み作業の不安定化やねじ込み後のシール不良を招くことなく、本体3におけるねじ込み用の多角形部36のスリム化を図り、ガスセンサ全体としての軽量化を図る。
【解決手段】 検出素子を筒状をなす金具本体3内に固定してなるガスセンサで、本体3は、その外周面に、排気管Hのねじ穴Nにねじ込みで取付けるための取付け用雄ねじ34aを備えている。この本体3は、取付け用雄ねじ34aの後端よりも後方に、ねじ込み工具係合用の多角形部36であり、先端向き面36aに環状をなすシール座面37を備えている。この多角形部36に、シール座面37を残存させ、その座面37と反対側の後端向き面36bのうち、多角形部36の外周面における各角部36kを除いて肉盗みして、凹部40を設けた。本体3は凹部40を設けた分、軽くなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の内燃機関等の排気管に取り付けられて、排気管中を流通する排気ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセンサに関する。
従来のガスセンサとしては、例えば図20に示したような構造の酸素センサが知られている(特許文献1)。この酸素センサ(以下、単にセンサともいう)2は、先端(図下端)側に検出部(図示せず)が設けられ、後端(図上端)側に電極部(図示せず)が設けられた長板状の検出素子100を、段付き筒状をなす金具本体3の内側に、その検出部が同本体3の先端から若干突出した状態で絶縁を保持して固定された構造を呈している。
このセンサ2は、その検出部が測定ガス雰囲気中に晒されるように、例えば自動車の排気管Hに設けられたねじ穴Nにねじ込み方式で取り付けられて使用される。このため、このセンサ2をなす金具本体3には、その外周面にそのねじ穴Nへねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ネジ34aを備えている。そして、その取付け用雄ネジ34aの後端よりも後方(図示上方)には、そのねじの軸G方向から見て多角形状をなす、ねじ込み工具係合用の多角形部36を備えているのが普通であり、この多角形部36の先端向き面36aがねじ込み時のシール座面をなすように形成されている。しかして、このような酸素センサ2は、排気ガス管に設けられたねじ穴Nに、その本体3の取付け用雄ネジ34aを臨ませ、多角形部36に工具をあてがってねじ込まれて取付けられる。そして、そのねじ込み後においては、多角形部36の先端向き面がシール座面となり、シール用ワッシャ50を介して、ねじ穴Nの開口側の周縁面に強く締め付けられ、シールが確保されるようになっている。
なお、同図に示した酸素センサ2では、検出素子100は絶縁材からなる円筒部材(ホルダ)6の内側に絶縁を保持して固定され、その状態の円筒部材6を、滑石(粉末)51とスリーブ53とを介して金具本体3の内側にシールを保持して固定している。また、金具本体(主体金具ともいわれる。以下、単に本体ともいう)3の下端部には、素子100の検出部を包囲するように有底筒状の二重の保護キャップ(プロテクタ)12が取り付けられている。さらに、本体3の上方寄り部位には内筒7及び外筒8が被されており、その内側に配置された絶縁材からなるセパレータ9中において、検出素子100の後端の電極部と接続された各リードフレーム13が各リード線と接続されており、各リード線15が外部(図示上方)に引き出されている。
特開2003−43001公報
ところで、このようなガスセンサについても、その小型化とともに軽量化の要請が強くあることに変わりはなく、ガスセンサそのものの構造やその各構成部品の構造、形状或いは材質の改善等の各種の提案がなされている。一方、従来のセンサ構造及びそれを構成する各部品等の材質、形状等からすると、もはやその軽量化は限界に達しているというのが実情である。しかしながら、それでも、例え1パーセントでも軽量化が図られるような改善が要求されている。
ここで、本願発明者は、そのようなセンサの軽量化には、相対的に重量のある金具本体、とくにそのねじ込み用の多角形部(以下、単に多角形部ともいう)のスリム化が効果的であると考えた。というのは、センサをなす金具本体の多角形部については、その部位がねじ込み工具係合部(掛かり部)をなすとともに、ねじ込み後のシール性の確保といった目的ないし作用を担うところであることからして、本体における他の部位より厚肉とされているため、そのスリム化が果たされれば効率的に軽量化が図られるためである。よって、このような金具本体の軽量化を図るためには、多角形部の厚み(ツバ厚)を周方向全体にわたって薄くすることが、一見、ねじ込み後のシール性の問題もなく効果的と考えられる。
ところが、多角形部は、センサを排気管にねじ込み方式で取り付ける際において、レンチ等の工具が係合するところであり、その部位の厚みが薄くなると、レンチの係り面が減ることから、ねじ込み時の安定性ないしねじ込みの作業性が低下する。つまり、このようなねじ込みには、例えば、ディープソケットを有するレンチやプラグレンチのようなレンチが使用され、多角形部はその際にレンチ(以下、単に工具という)が掛けられるところであり、したがって、ツバ厚が薄くなれば、薄くなった分、レンチの掛かり面が減るため、ねじ込みが不安定となるため、作業性が低下する。一方で、多角形部のツバ厚を減らすことなく、同多角形部の外径を小さくすることも考えられる。しかし、このようにすれば、排気管にねじ込んだ際、その先端向き面の面積(半径方向の幅)が減ることから、シール材の押さえ不良からシール不良を招く原因ともなる。したがって、単純にその外径を小さくすることもできない。
本発明は、ねじ込み作業の不安定化やねじ込み後のシール不良を招くことなく、本体におけるねじ込み用の多角形部のスリム化ないし軽量化を図り、もって、センサ全体としての軽量化を図ることにある。
前記の目的達成のために請求項1に記載の本発明は、先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、前記金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの後端よりも後方に、その取付け用雄ねじの軸方向から見て多角形状をなし、自身の先端向き面に環状をなすシール座面を有するねじ込み工具係合用の多角形部を備えているガスセンサにおいて、
前記多角形部に、少なくとも、前記シール座面及び該多角形部の外周面における各角部を残存させて、凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、前記凹部は、前記シール座面と反対側である後端向き面に向かって開放していることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサである。
請求項3に記載の本発明は、前記凹部は、前記多角形部の外周面における各面のそれぞれによって周囲が覆われている陥没部であることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサである。
請求項4に記載の本発明は、先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、前記金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの後端よりも後方に、その取付け用雄ねじの軸方向から見て多角形状をなし、自身の先端向き面に環状をなすシール座面を有するねじ込み工具係合用の多角形部を備えているガスセンサにおいて、
前記多角形部に、前記シール座面を残存させて、その外周面に前記取付け用雄ネジの軸回りに切り込まれている溝が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、前記多角形部に、該多角形部の外周面における各角部を除いて、前記シール座面と反対側である後端向き面に向かって開放する凹部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のガスセンサである。
本発明のガスセンサにおいては、それをなす金具本体(以下、単に本体ともいう)における多角形部に、シール座面及び該多角形部の外周面における各角部を残存させるように凹部が設けられている。すなわち、多角形部は、凹部がある分、従来の多角形部より肉盗みがされている一方で、そのシール座面が従来と同様に確保されている。しかも、多角形部の角部においては、先端向き面と後端向き面との間の寸法(角部のツバ厚)は従来と同様に確保されている。したがって、このような本体を有する本発明に係るセンサにおいては、ねじ込み作業の不安定化やねじ込み後のシール不良を招くことがない上に、多角形部に凹部がある分、そのスリム化ないし軽量化が図られるので、センサ全体としての軽量化を図ることができる。
なお、本発明のセンサにおいてねじ込み作業の不安定化を招かない理由は次のようである。本発明のセンサをなす本体の多角形部には、上記したように凹部が設けられているが、多角形の角部(単に角ともいう)においては、先端向き面と後端向き面との間の寸法(角部のツバ厚)は従来と同様に確保される。一方、この種のセンサのねじ込みにおいて、多角形部に工具が掛けられてねじ込まれる際には、主として、多角形部における外周面の角部を介してねじ込み用のトルク(又は回転力)が付与される。他方、本発明では、多角形部の角における先端向き面と後端向き面との間の寸法(ツバ厚)は従来と同様確保される。したがって、その角における工具の係り面が減ることがないので、工具の多角形部に対する係りの安定性が損なわれることはなく、これによりねじ込み作業に支障が出ることはないのである。
本発明に係るガスセンサを具体化した実施の形態例について、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。図中、1はガスセンサであって、本例では、先端(図1下端)側に検出部(図示せず)が設けられ、後端(図1上端)側に電極部(図示せず)が設けられた細長い板状の検出素子100を、同心で下から順次大径をなす段付円筒状に形成された金具本体3の内側に、その検出部を同本体3の先端から若干突出させた状態で絶縁を保持して固定されている。本体3については、次に詳細に説明するが、本形態では、検出素子100が絶縁材からなる円筒部材6内に絶縁を保持して固定されており、同素子100はこの円筒部材6を介して、本体3内側に固定されている。この固定構造の詳細は後述する。そして、本体3の先端には、2重構造の素子保護キャップ12が取付けられており、検出素子100のうち、本体3の先端から突出している部位を保護している。また、本体3の後端側には、詳しくは後述するが、筒体(内筒7及び外筒8)が取り付けられており、その内側に配置された絶縁材からなるセパレータ9中において、検出素子100の後端の電極部と接続されたリードフレーム13がリード線15と接続されており、このリード線15は気密を保持されつつ外部(図示上方)に引き出されている。なお、本明細書では、図1に示すガスセンサ1の軸(軸線)Gに沿う方向のうち、測定ガス(排気ガス)にさらされる側(図1の下側)を先端側とし、これと反対側を後端側としている。
本形態のセンサ1をなす金具本体3は、例えば、SUS430からなり、先端側(図1下端側)から後端側に向けて順次、次の各部位を備えている。すなわち、外周面が素子保護キャップ12の取付け部をなすのキャップ取付け用円筒部31、テーパー部32、外周面に排気管Hのねじ穴Nにねじ込み方式で取り付けるための取付け用雄ねじ34aを備えた取付け用雄ネジ筒部34、そして、ねじ込み工具係合用の多角形部36、さらに大径円筒部38、この大径円筒部38の後端側に続いて薄肉のカシメ用円筒部39を備えている。一方、この本体3の内周面は、図1及び図3に示したように、先端側のキャップ取付け用円筒部31から後端の前記の各部位(筒部)に行くに従って、順次大径をなすように形成されている。他方、本体3の外周面は、多角形部36が最大の外径を有しており、それより先端側に位置するキャップ取付け用円筒部31の外径が最小とされ、取付け用雄ねじ34aは、この円筒部31及びテーパー部32の外径より大きい外径を有している。
本形態では、本体3の多角形部36は、これをネジの軸G方向から見たとき、略正六角形をなし(図3参照)、外方に突出する六角ナット状のツバを呈している。そして、その先端向き面36aのうち、六角の輪郭に内接する円36eの内側の環状領域が、シール座面37をなすようにされている。なお、多角形部36はその外周面に向かうに従いツバ厚が若干薄くなるように、先端向き面36aとそれと反対側の後端向き面36bが形成されている。しかして、本形態のセンサ1は、この多角形部36にセンサ1の後端側から工具を臨ませてあてがい、同本体3の雄ねじ34aをセンサの取付け対象をなす排気管Hに設けられたねじ穴Nにねじ込むように形成されている。なお、多角形部36の先端向き面36aには、リング状をなすシール用ワッシャ50が嵌められており、本体3を排気管Hのねじ穴Nにねじ込んだとき、そのねじ穴Nの外部の開口側の周縁Sと多角形部36の先端向き面36aのシール座面37との間で、そのワッシャ50を介してシールが確保されるように構成されている。
さて、このような本体3における多角形部36には、本形態においては、シール座面37、及び多角形部36の外周面36gにおける各角部36kを残存させるようにして、シール座面37と反対側の面部である後端向き面36bが後端側から見て長方形で、しかも軸G方向に一定の寸法で、えぐられた形で肉盗みがされており、凹部40をなしている。すなわち、図2に示されるように、多角形部36には、その角部36k相互間に、後端向き面36bと外側に向けて開放された凹部40が設けられている。これにより、本形態では、その凹部40のある分、本体3の肉が少なくなっており、軽量化が確実に図られている。ただし、角部36kについてはそのような肉盗みは無く、凹部40のない従来の多角形部の角部と異なる点はないので、ねじ込み用の工具が多角形部36にあてがわれて回転力が付与された際には、従来と同様の作用で排気管Hのねじ穴Nにねじ込みができるようにされている。
なお、上記した形態のセンサ1は、金具本体3の多角形部36における前記した構成を除けば、素子100の本体3内側に対する固定手段など、基本的には従来のセンサと異なる点はないが、以下に本形態のセンサ1の各部の構成について説明する。図1及び図4に示したように、本体3の内周面は、先端部のキャップ取付け用円筒部31の内周面41から、テーパー部32の内側の段面42を介し、順次大径をなすように形成されている。そして、取付け用雄ネジ筒部34の内周面に形成されたテーパ段面44に、パッキング45を介在させ、内側に検出素子100を配置、固定したアルミナ製の円筒部材6が同心状に配置、支持されている。この円筒部材6は、それ自身の下端寄り外周面に突出状に設けられた突出部61の先端面をパッキング45介してテーパ段面44に支持されている。また、本体3の内周面のうち、この突出部61の後端に対応する部位から後方に、さらにテーパ段面46を備えており、同段面46より後方であって、本体3の内周面48と円筒部材6の外周面との間には、滑石からなる充填部材51が充填されている。そして、この充填部材51の後端側であって本体3の内周面と円筒部材6の外周面との間には、リング状をなすスリーブ53が配置されており、後述するようにカシメ用円筒部39の後端部位(図示上端部位)を内側先端に向けてかしめる(折り曲げ、圧縮する)ことで、素子100を保持する円筒部材6をシール性を保持しつつ本体3内に固定している。なお、図1における金具本体3は、かしめ後の状態を示しているが、それ以外の図はカシメ前の状態を示している。
なお、本形態で使用している検出素子100は、長板状に形成されたセラミック積層構造のものであり、それ自体の構造については公知のものであるため、詳細な説明は省略する。また、本形態では、白金等の抵抗発熱体を内部に備えたセラミックヒータ付きの検出素子である。さらに、素子100の電極部(図示せず)は、素子の後端寄り部位の側部表面に設けられており、白金等から形成されている。
また、このような素子100は、円筒部材6の内側に次のようにして固定されている。すなわち、円筒部材6の先端内側には内向きフランジ63が周設されており、その内側に素子100を同軸状に配置した状態の下で、その内向きフランジ63より後方であって円筒部材6の内側にアルミナ製のホルダ65が配置され、このホルダ65と素子100との間には素子を固定するための接着剤が充填されている。そして、このホルダ65の後方における円筒部材6と素子100との間には、滑石粉末からなる第2充填部材64と、その後端側において、素子100を包囲するようにガラスからなるシール材66を備えている。なお、第2充填部材64は、ガラス成分を12重量%含有する活性混合粉末を溶融固化させたものである。また、シール部材65は、結晶化ガラス粉末を溶融、固化することで形成されている。
そして、金具本体3の後端側内側には、SUS製304製の内筒部材7の先端側が挿入されている。この内筒部材7は、その先端側の拡径した開口端部71を金具本体3の後端のカシメ用円筒部39の内側に挿入し、スリーブ53の後端面に当接させた状態で、上記したようにそのカシメ用筒部36の後端寄り部位を内側先端に向けて折り曲げることで金具本体3に固定されている。なお、このカシメ時には、同時に充填部材51がスリーブ53を介して圧縮され、これによって円筒部材6をシール性を保持しつつ本体3の内側に固定している。このような内筒部材7は、円筒部材6の後端側を保護するものであるが、その内筒部材7は、その後方に配置されたゴム等の絶縁材からなるセパレータ9を後端の内向きフランジ面にて支持している。なお、セパレータ9には、軸線G方向に沿って、各リード線15に対応する複数のリード線挿通孔が設けられており、その各孔内において、検出素子100の後端の電極部と接続されたリードフレーム13がリード線15と接続されており、各リード線15は気密を保持されつつ外部(図示上方)に引き出されている。また、セパレータ9の外側には、これを覆うように外筒部材8が設けられてており、この外筒部材8は内筒部材7の後端寄り部位に被せられて固定されている。外筒部材8は、SUS製304製で筒状に形成されており、内筒部材7の後端寄り部位外周面に形成された縮径部に絞り込むように加締められているとともに、セパレータ9の中間部位においても同様に加締められており、セパレーター9を固定しつつ内筒部材7に固定されている。
一方、金具本体3の先端のキャップ取付け用円筒部31の外周面に取付けられている素子保護キャップ12は、本体3の先端から突出する素子100の先端部を覆うと共に、複数のガス取り入れ孔を有するものとされ、キャップ取付け用円筒部31に対し溶接によって取付けられている。なお、この保護キャップ12は上記もしたように2重構造のものであり、外側には一定の外径を有する有底筒状の外側プロテクタ12a、その内側には後端部の外径が先端部の外径より大きく形成された有底筒状の内側プロテクタ12bが配置されている。ただし、両者は底面部においてスポット溶接により一体化されている。
しかして、このように構成された本形態のセンサ1においては、上記もしたように、その本体3における多角形部36が凹部40を有していることから、そのような凹部40がない多角形部を有する本体を備えた従来のセンサに比べると、確実にその重量を低減できるという効果が得られる。そして、特筆すべきは、このような凹部40の存在は、センサ1を取付け対象である排気管Hのねじ穴Nへねじ込み方式によって取付ける際において、そのねじ込み作業に支障を与えることが全くないという点にある。すなわち、このようなねじ込みにおいては、多角形部36の厚みに対応する工具(例えば、軸方向から見て多角形部36に若干の隙間を保持して内接するボックスレンチ、或いは多角形部36の対向する2面幅に合うスパナ)を用いて、そのねじ込み作業が行われるのであるが、その際には、多角形部36における角部36kが従来の通りの厚みを有して存在することから、従来と全く同様にしてねじ込むことができるという点である。また、取り外す際においても従来と全く同様にしてその作業を行うことができる。これは、この種のねじ込みにおいて、工具から締付けトルクが有効に伝達されるのは、多角形部36の角部(コーナー)であるためである。すなわち、本形態のセンサ1においては、そのねじ込みにおける支障を招くこともなく、その軽量化が実現されている。
しかも、多角形部36の先端向き面36aにおけるシール座面37についても、従来のそれとまったく同様に存在することから、ねじ込み後におけるシール座面37によるシール性も従来通り確保できる。このように、本形態のセンサ1においては、それをなす本体3の多角形部36を上記のように肉盗みをして凹部40を設けたことから、ねじ込み作業の不安定化やねじ込み後のシール不良を招くことなく、本体3の軽量化が図られ、したがって、センサ全体としての軽量化を確実に図ることができるという特有の効果がある。
加えて、本形態のセンサ1においては、本体3の多角形部36に設けられた凹部40がが、角部36k相互間において後端向き面36bが開放された形態をなしている。このため、工具を、センサ1の後端側から雄ネジ34aの軸Gに沿って挿入するものを使用する場合においては、その工具に、その凹部40に嵌り込む爪(内向き凸部)を設けたものを使用できる。すなわち、そのような工具の挿入形態の場合でも、凹部40を工具のかかり部として利用できるという効果もある。
本発明のセンサは、本体3の多角形部36に、少なくとも、シール座面37及び多角形部の外周面36gにおける各角部36kを残存させて、凹部40が設けられているものであればよく、したがって、上記した実施の形態以外にも、適宜に変更して具体化することができる。以下、その変更した具体例を図面に基づいて説明するが、本体3以外については、上記したものと異なる点はないので、以下の説明では本体3についてのみ、図面を参照して説明する。ただし、上記形態の本体3と多角形部36以外は異なる点がないため、同一部位には同一の符号を付すに止め、その相違点のみ説明する。なお、本体3の後端のカシメ用円筒部39は加締める前の状態である。
図7〜図10に示した本体203は、多角形部36の外周面36gに、シール座面37を残存させて、取付け用雄ネジ34aの軸G回りに1つの溝52を切り込み形成したものであり、請求項3に記載の技術である。すなわち、多角形部36の厚み方向(軸方向)の中間部位に矩形断面の溝52を形成したものである。このものでは、その溝52がある分、溝のないものに比べると、本体203の軽量化が図られる。なお、溝の数は複数としてもよい。
本例のセンサ用の金具本体203のように、その多角形部36の外周面36gに、周方向に溝52を設けたものでは、その溝底を軸Gの周りに同心の円となるようにすることで、その形成が容易となるため、本体203の加工コストの増大を招くこともない。すなわち、この種の本体203は、それと略同形状に鍛造により形成された素材、又は多角形部36に対応する金属角材(条材)から、周面について(多角形部36を除く)、自動旋盤などにより、ねじ加工とともに面引き等の加工工程を経ることで形成される。このため、このように同心の円の溝とする場合には、従来と同様の加工工程において加工できることから、コスト上の問題を招くこともない。
図11〜図15に示した本体303は、前記したものにおいて、その多角形部36に、シール座面37と反対側である後端向き面36bにつながるように、多角形部36の外周面36gにおける各面をつなぐ各角部36kを除いて凹部40を設け、角部36kに深いみ溝52が存在するようにしたものであり、請求項4に記載の技術である。すなわち、多角形部36に、その外周面36gにおける各角部36kを除いて、シール座面37と反対側である後端向き面36bに向かって開放する凹部40としたものである。別の言い方をすると、図1の本体3の多角形部36の外周面36gに、軸G回りに溝52を入れたものである。したがって、このものではさらなる軽量化が図られる。
図16〜図19に示した本体403は、多角形部36について、シール座面37を残存させつつ、多角形部36の外周面36gにおける各角部36kを残存させて、外周面36gに陥没部40bを設けたものであり、請求項5に記載の技術である。このように、その外周面36gに陥没部40bを設けた分、それの無い従来の多角形部36からなるものに比べると、本体3の軽量化が図られる。
この他、本発明のセンサは、上記したもの以外に、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜に設計変更して具体化できる。すなわち、上記においては多角形部36は、六角形のものにおいて具体化したが、その角の数はこれに限定されるものでなく、適宜の角数のものにおいて具体化できることは言うまでもない。なお、本明細書にいう多角形(例えば6角形)は、物理的意味における多角形(例えば6角形)を意味するものではなく、その角が丸められていたり、その角に面取りが付与されたているものであってもよい。取付け用雄ねじの軸線方向から見て一見して多角形(例えば6角形)と認められるものを意味するものとして使用している。
上記において本発明は、検出素子が長板形状のものを使用しているセンサにおいて具体化したが、検出素子の形状がこれ以外のものであっても、さらには酸素センサ以外のガスセンサにおいても具体化できる。また、検出素子の本体内側に対する固定手段として上記においては、円筒部材の内側に素子を固定し、その円筒部材を介して素子を本体の内側に固定した場合で説明したが、このような素子の固定手段はいずれの構造のものとした場合であっても本発明を適用できることは言うまでもない。
本発明の請求項1に記載のガスセンサの実施の形態を示す半断面正面図。 図1のガスセンサに用いた金具本体のカシメ用円筒部を加締める前の斜視図。 図2の金具本体の平面図。 図2の金具本体の底面図。 図3の中央縦断半断面図。 図2の金具本体を正確に示した、正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、A−A線断面図。 別形態の金具本体のカシメ用円筒部を加締める前の斜視図。 図7の金具本体の正面図。 図8のB−B線断面図。 図8の金具本体を正確に示した、正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、A−A線断面図。 別形態の金具本体のカシメ用円筒部を加締める前の斜視図。 図11の金具本体の正面図。 図12のC−C線断面図。 図12の平面図。 図11の金具本体を正確に示した、正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、A−A線断面図。 別形態の金具本体のカシメ用円筒部を加締める前の斜視図。 図16の金具本体の正面図。 図17のD−D線断面図。 図16の金具本体を正確に示した、正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図、A−A線断面図。 従来のガスセンサを示す半断面正面図。
符号の説明
1 ガスセンサ
3、203,303,403 金具本体
34a 取付け用雄ねじ
36 ねじ込み工具係合用の多角形部
36a 多角形部の先端向き面
36b 多角形部の後端向き面
36g 多角形部の外周面
36k 角部
37 シール座面
40 凹部
40b 陥没部
52 溝
100 検出素子
G 取付け用雄ネジの軸
H 排気管(ガスセンサの取付け対象)
N 排気管のねじ穴

Claims (5)

  1. 先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、前記金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの後端よりも後方に、その取付け用雄ねじの軸方向から見て多角形状をなし、自身の先端向き面に環状をなすシール座面を有するねじ込み工具係合用の多角形部を備えているガスセンサにおいて、
    前記多角形部に、少なくとも、前記シール座面及び該多角形部の外周面における各角部を残存させて、凹部が設けられていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記凹部は、前記シール座面と反対側である後端向き面に向かって開放していることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記凹部は、前記多角形部の外周面における各面のそれぞれによって周囲が覆われている陥没部であることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  4. 先端側に検出部を有する検出素子を筒状をなす金具本体内に固定してなるガスセンサであって、前記金具本体は、その外周面に、ガスセンサの取付け対象に設けられたねじ穴に対してねじ込み方式で取付けるための取付け用雄ねじを備えているとともに、その取付け用雄ねじの後端よりも後方に、その取付け用雄ねじの軸方向から見て多角形状をなし、自身の先端向き面に環状をなすシール座面を有するねじ込み工具係合用の多角形部を備えているガスセンサにおいて、
    前記多角形部に、前記シール座面を残存させて、その外周面に前記取付け用雄ネジの軸回りに切り込まれている溝が設けられていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 前記多角形部に、該多角形部の外周面における各角部を除いて、前記シール座面と反対側である後端向き面に向かって開放する凹部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ。










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