JP2006275254A - 接続部材付きパイプ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプの先端を接続部材で相手部材に接続する前は接続部材がパイプの端部の所定位置からずれやすく、また接続部材の部品コスト及び加工コストが高かった。
【解決手段】 パイプ30の端部31に、パイプの先端を相手部材20に接続する接続部材80が装着された接続部材付きパイプであって、パイプは端部に半径方向に突出するフランジ部35を持ち、接続部材はパイプの突出部の反先端側を押圧する押さえプレート50と、押さえプレートと共同してパイプのフランジ部を挟持するベースプレート30とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パイプの端部にこのパイプの先端を相手部材に接続する接続部材が装着された接続部材付きパイプ、及び接続部材付きパイプの製造方法に関する。
例えば車両の空調装置において、膨張弁は凝縮器と蒸発器との間に配置され、凝縮器から排出される高圧の液冷媒を減圧膨張させ低圧の気液二相冷媒に変え、蒸発器に供給する。そのために膨張弁は冷媒供給口、減圧膨張部及び冷媒排出口を備えている。そして、冷媒供給パイプ及び冷媒排出パイプは一つの接続部材によって膨張弁の冷媒供給口及び冷媒排出口に接続される。接続部材は冷媒供給パイプの端部と冷媒排出パイプの端部とにわたって取り付けられ、冷媒供給パイプ及び冷媒排出パイプを膨張弁に取り付ける前は、両方のパイプの端部同士を所定の位置関係に保持する。運搬時などは冷媒供給パイプ、冷媒排出パイプ及び接続部材が一体物として扱われる。
従来のパイプ接続構造(特許文献1参照)では、パイプの端部が取付対象物の挿入孔に挿入され、パイプの端部に形成したスプールを押さえ部品で取付対象物に押圧している。押さえ部品はパイプの端部が貫通する貫通孔と、貫通孔の回りに掲載されスプールを受け入れる環状のくぼみとを持っている。押さえ部品をボルトで取付対象物に固定することにより、押さえ部品の環状のくぼみの底面がパイプのスプールを取付対象物に押し付ける。こうして、パイプのスプールは取付対象物と押さえ部品とで両側から挟持される。
特開昭58−17288号公報
上記従来のパイプ取付構造では、パイプを取付対象物に接続する前に、パイプの端部と押さえ部品とが互いに連結(拘束)されていない。押さえ部品はボルトでこの押さえ部品を取付対象物に固定した時点でパイプの端部と連結されるに過ぎない。これでは、押さえ部品をパイプの端部に嵌めた状態で運搬などしているとき、押さえ部品がパイプの端部の所定位置からずれる、又は脱落する心配がある。
これを防止するために、例えば、図15及び図16に示すように、接続部材200の切欠き孔202の開口に形成した環状くぼみ204の内周面に半径方向内向きに突出する複数の突起206を設ける。そして、パイプ210の端部212に形成された環状のフランジ部214を環状くぼみ204に押し込む。すると、フランジ部214の外周面が複数の突起206に食い込み、両者間の摩擦によりパイプ210の端部212からの接続部材200の抜出しが防止できる。
しかし、パイプ210の端部212と接続部材200とは摩擦で相互に連結(拘束)されているに過ぎず、確実に連結するためには、接続部材がある程度以上の厚さを持つことが必要となる。そして、そのような肉厚の接続部材200を製作するためには例えば金属材料を鋳造(ダイカスト)したり、金属板を切削することが必要となる。その結果、接続部材の部品コスト及び加工コストが上昇する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、部品コスト及び加工コストが安価でありながら、パイプの先端を接続部材で相手部材に接続する前でも接続部材がパイプの端部の所定位置に保持できる接続部材付きパイプ、及びかかる接続部材付きパイプの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の接続部材付きパイプは、パイプの端部にパイプの先端を相手部材に接続する接続部材が装着された接続部材付きパイプであって、パイプは前記端部に半径方向に突出する突出部を持ち、接続部材は、パイプの突出部の反先端側を押圧する押さえプレートと、押さえプレートと共同してパイプの突出部を挟持する挟持手段とを含む、ことを特徴とする。
請求項2に記載の接続部材付きパイプは、挟持手段は押さえプレートとは別体で、押さえプレートと重ねられたベースプレートであることを特徴とする。請求項3に記載の接続部材付きパイプは、挟持手段は押さえプレートと一体を成し、押さえプレートと折返し部でつながったベースプレート部であることを特徴とする。請求項4に記載の接続部材付きパイプは、挟持手段は押さえプレートと一体を成し、押さえプレートから延びた複数の爪部材であることを特徴とする。
請求項5に記載の接続部材付きパイプは、二本のパイプを含み、押さえプレートは二つの押圧部を持ち、挟持手段は二つの挟持部を持つことを特徴とする。請求項6に記載の接続部材付きパイプは、パイプの突出部は環状のフランジ部であることを特徴とする。請求項7に記載の接続部材付きパイプは、押さえプレートの押圧部は側縁に開口した切欠き孔の内周縁であることを特徴とする。請求項8に記載の接続部材付きパイプは、押さえプレートの円形孔の内周縁又は切欠き孔の内縁に沿って、相手部材と反対側に盛り上がりパイプの突出部を収容する盛上り部が形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の接続部材付きパイプは、ベースプレート及びベースプレート部の挟持部は、パイプの突出部の先端側を挟持する円形孔の内周縁であることを特徴とする。請求項10に記載の接続部材付きパイプは、ベースプレート及びベースプレート部は相手部材への当接面に、円形孔の内周縁に沿って、環状の当接部が形成されていることを特徴とする。請求項11に記載の接続部材付きパイプは、押さえプレートの切欠き孔の内縁又は円形孔の内周縁に、パイプの回動を防止するパイプ回止め部が形成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の接続部材付きパイプは、ベースプレートの円形孔の内周縁に、パイプの回動を防止するパイプ回止め部が形成されていることを特徴とする。請求項13に記載の接続部材付きパイプは、パイプのフランジ部は先端側に複数のくぼみを有し、ベースプレート及びベースプレート部の円形孔の内周縁はくぼみに嵌入するつまみ部を有し、フランジ部のくぼみ以外の部分が内周縁よりも相手部材側に突出しているこことを特徴とする。
請求項14に記載の接続部材付きパイプの製造方法は、半径方向に突出する突出部を持つパイプの端部に、押さえプレートと挟持手段とから成りパイプの先端を相手部材に接続する接続部材を装着する装着方法であって、パイプの突出部の反先端側に押さえプレートを装着する装着工程と、パイプの前記突出部の相手部材側に挟持手段を配置し、押さえプレートと共同して突出部を挟持する挟持工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項15に記載の接続部材付きパイプの製造方法は、押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、挟持手段は押さえプレートとは別体で円形孔を持つベースプレート部であり、押さえプレートとベースプレートとをパイプの突出部の両側に配置し、押さえプレートとベースプレートとを一体化することを特徴とする。請求項16に記載の接続部材付きパイプの製造方法は、押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔を持ち、挟持手段は押さえプレートと一体を成し円形孔を持つベースプレート部であり、押さえプレートとベースプレート部とが所定の開き角を成す状態でベースプレート部の円形孔にパイプの突出部よりも先端部分を挿通し、押さえプレートをベースプレート部に向かって折り曲げ押さえプレートの切欠き孔の内縁でパイプの突出部を挟持することを特徴とする。
請求項17に記載の接続部材付きパイプの製造方法は、押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、挟持手段は押さえプレートの切欠き孔の内縁又は円形孔の内周縁から延びた複数の爪部材であり、爪部材を開いた状態で押さえプレートをパイプの突出部の反先端側に装着し、爪部材を折り曲げて突出部に係止させることを特徴とする。
請求項1に記載の接続部材付きパイプによれば、接続部材はその挟持手段でパイプの端部に取り付けられており、運搬時などに端部上で位置がずれたり、又は脱落したりする心配がない。また、パイプの先端を相手部材に取り付ける際、接続部材の押さえプレートがパイプの突出部を相手部材に向かって押し付ける。更に、押さえプレートが薄板のプレス加工で製作でき、部品コスト及び加工コストが低減できる。請求項2の接続部材付きパイプによれば、挟持手段がベースプレートから成るので、薄板のプレス加工で製作でき、部品コスト及び加工コストが低減できる。
請求項3に記載の接続部材付きパイプによれば、挟持手段が押さえプレートと一体のベースプレート部から成るので、押さえプレートとベースプレート部との位置決めが不要となる。請求項4の接続部材付きパイプによれば、挟持手段が押さえプレートから伸びた複数の爪部材から成るので、接続部材がシンプルで材料の使用量が少なくでき、部品コスト及び加工コストが低減できる。請求項5の接続部材付きパイプによれば、二本のパイプをそれぞれ挟持し、しかも相互に所定関係で保持できる。請求項6の接続部材付きパイプによれば、パイプの突出部が環状のフランジ部から成るので表面積が広く、挟持手段による挟持及び押さえプレートによる押圧が容易かつ確実になる。
請求項7に記載の接続部材付きパイプによれば、押さえプレートは切欠き孔を持つので、パイプの突出部の反先端側への装着が容易になる。請求項8の接続部材付きパイプによれば、パイプの突出部を押さえプレートの環状盛り上がり部内に収容できるので、押さえプレートとベースプレートとが密着できる。請求項9の接続部材付きパイプによれば、ベースプレートなどの挟持部が円形孔の内周縁なので、突出部を広い面積で確実に挟持できる。
請求項10に記載の接続部材付きパイプによれば、ベースプレートなどが相手部材側に円形孔に沿って環状の当接面を持つので、ベースプレートと相手部材とが密着し、両者間のすきまへの水の進入が防止できる。請求項11の接続部材付きパイプによれば、押さえプレートがパイプ回止め部を持つので、パイプと接続部材との装着状態において、パイプの端部と押さえプレートとの相対回動が防止できる。
請求項12に記載の接続部材付きパイプによれば、ベースプレートなどがパイプ回り止め部を持つので、パイプと接続部材との装着状態において、パイプの端部とベースプレートなどとの相対回動が防止できる。請求項13の接続部材付きパイプによれば、パイプのフランジ部のくぼみに挟持手段の一部から成るつまみ部が嵌入し、フランジ部がつまみ部よりも相手部材側に突出している。従って、パイプに接続部材が装着された状態で、パイプのフランジ部が提供する面が最も相手部材に向けて突出して位置づけられる。このため、パイプのフランジ部を相手部材に直接に、又はシール部材に直接に接触させることができる。その結果、例えばパイプのフランジ部と相手部材との間、又はパイプのフランジ部とシール部材との間に接続部材の何れの部分も介在することがない接続構造を実現することができる。これにより、パイプのフランジ部と相手部材との間への浸水を防止できる。
請求項14に記載の接続部材付きパイプの製造方法によれば、押さえプレートをパイプの突出部の反先端側に装着し、挟持手段で突出部を挟持するので、接続部材を容易かつ確実にパイプの端部に装着できる。請求項15の接続部材付きパイプの製造方法によれば、挟持手段が押さえプレートとは別体のベースプレートから成るので、押さえプレートとベースプレートとで突出部を両側から挟んだ後相互にかしめなどでき、押さえプレートとベースプレートとの一体化が容易である。
請求項16に記載の接続部材付きパイプの製造方法によれば、挟持手段が押さえプレートと一体で折返し部でつながったベースプレート部から成るので、押さえプレートとベースプレート部との位置決めが不要となる。請求項17に記載の接続部材付きパイプの製造方法によれば、挟持手段が複数の爪部材から成るので、挟持手段の構造がシンプルになりしかもパイプの突出部への係止が容易になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。この最良の形態では、接続部材付きパイプ、その製造方法、及び接続部材によりパイプと相手部材とを接続した通路構造が明らかにされる。まず、接続部材付きパイプについて説明する。接続部材はパイプの先端を相手部材に接続する部材であり、例えばボルト、バネ又はフックなどの連結手段により相手部材に固定される。そのために、接続部材は例えばボルトを挿通する孔又は溝を形成されることできる。接続部材は相手部材に連結されることにより、パイプを相手部材に対して固定し、又はパイプを相手部材に押し付ける。
相手部材はパイプにより気体や液体などの流体を供給され、又はパイプに液体などの流体を排出するもので、その構造や用途に制約はない。相手部材としては、空調装置の膨張弁や圧縮機が好適であるが、この他にも、給湯器やオイルタンクが含まれる。何れの場合でも、相手部材は次述するパイプの先端が挿入される挿入孔又は供給孔を持つ。また、相手部材は上記膨張弁などへの配管途中に配置される中間接続部でも良い。
パイプの本数は一本(単数)でも二本以上(複数)でも良いし、その用途も不問である。何れの場合でも、パイプは端部に半径方向に突出する突出部を持つ。突出部は円周方向に隔設された複数の突起でも良いし、環状のフランジ部でも良い。ここで環状のフランジ部とはパイプの先端に形成された皿形状の拡径部と、先端から少し後退した部分に形成された環状部(リング部)との両方を含む。詳述すると、パイプはその先端側から筒状部(先端部)、フランジ部及び管状部を有することができる。このうち、筒状部は相手部材に挿入される部分として設けられ、相手部材にはこの筒状部が挿入される挿入孔や供給孔などが設けられる。筒状部と相手部材の挿入孔の内壁との間にはOリングなどのシール部材を介在させることができる。そのために、筒状部には環状の凹溝を形成し、この凹溝にOリングを保持すれば良い。管状部はパイプとしての主要部分を成す部分で、液体などの通路を形成すべく長く延びている。
フランジ部は筒状部と管状部との間に位置し、アルミ合金製のパイプを部分的に拡径又は縮径加工することにより、管状部よりも径方向外側に拡大した襞状の部分として形成されることができる。押さえプレートと挟持手段とでパイプのフランジ部を挟持し、挟持手段を相手部材に当接させることができる。但し、挟持手段でなく、パイプのフランジ部を直接に相手部材に当接させることもできる。例えば、パイプのフランジ部の外周縁に部分的に又は全周にわたって、接続部材側に偏った薄肉部を形成し、この薄肉部を接続部材のつまみ部でつまむようにして固定する構成を採用できる。
具体的には、パイプのフランジ部の先端側端面に所定深さの複数のくぼみを形成し、又は先端側端面に所定深さの環状の溝を形成することにより、くぼみ又は溝が形成されない部分が薄肉部となる。パイプのフランジ部の先端側端面に形成した複数のくぼみ内に、ベースプレートの一部から成るつまみ部を完全に嵌入させる。そうすれば、パイプの端部の軸方向においてフランジ部の先端側端面がベースプレートのつまみ部よりも突出する。即ち、つまみ部分をフランジ部の相手部材側面よりも低く構成し、相手部材側へ突出しない構成とすることで、フランジ部を相手部材側に最も突出させて位置づけることができる。この構成によると、フランジ部を相手部材に直接当接させることができる。
薄肉部は例えば接続部材のつまみ部でこの薄肉部をつまむように保持する前に、予め形成しておくことができる。また、薄肉部はつまみ部でこの薄肉部をつまむように保持する際に、フランジ部の外周縁部を部分的に又は全周にわたって薄く変形させて、形成することもできる。つまみ部は例えば、ベースプレートの円形孔の内周縁に半径方向内向きに突出して形成された複数の突起又は環状の突起で構成することができる。
接続部材は押さえプレートと挟持手段とを含むことができる。パイプの本数が単数でも複数でも、パイプの先端を相手部材に接続する前は押さえプレートと挟持手段とでパイプの突出部を両側から挟持する。そして、パイプの先端を相手部材に接続するときは押さえプレートでパイプの突出部を相手部材に押さえ付ける。なお、パイプが複数本の場合は、上記機能に加えて、パイプを相手部材に接続する前にパイプの相互間の間隔(ピッチ)を決める機能も持つ。
押さえプレートはパイプの突出部を相手部材に押さえ付けるもので、アルミニウム板や鉄板から成り、その板厚は例えば0.5mmから5mm程度とすることができる。押さえプレートはパイプの突出部よりも反先端側即ち上記管状部のうち最もフランジ部寄り部分に位置し、パイプの端部を挿通させるために側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持つ。切欠き孔の内縁や円形孔の内周縁に沿って形成された押圧部を持ち、その個数はパイプの本数に対応する。
押さえプレートの切欠き孔の内縁又は円周孔の内周縁は平坦でも良いが、相手部材側と反対側に盛り上がった盛上り部を形成し、その結果形成される環状くぼみにパイプの突出部を収容する構成とできる。また、切欠き孔の内縁又は円形孔の内周縁に沿って、半径方向に突出しパイプとの相対回動を防止するパイプ回止め部を形成することができる。
挟持手段は例えば三つのタイプに大別され、何れの場合も、パイプに対しての突出部の先端側即ち上記筒状部に位置し、押さえプレートと共同して突出部を挟持する挟持部を提供する。挟持部の個数はパイプの本数に対応することができる。第1タイプの挟持手段は例えば押さえプレートとは別体で、押さえプレートと重ねられたベースプレートである。ベースプレートは、押さえプレートを位置決めするもので、例えばアルミニウム板又は鉄板から成り、その板厚は例えば0.5mmから5mm程度とできる。ベースプレートはパイプの突出部よりも先端側に位置し、相手部材への接続時にその取付面へ当接される構成とすることができる。ベースプレートはパイプの突出部のパイプ先端側の面と当接してこの面を支持する支持部を有し、この支持部は円形孔の内周縁又は側縁に開口した切欠き孔の内縁により提供されることができる。また、ベースプレートはフランジ部の外周縁の薄肉部をつまむ上記つまみ部を備えることができる。
この構成では、ベースプレートによってフランジ部が覆われることがなく、フランジ部が相手部材へ向けて直接に露出するため、フランジ部を相手部材に直接に接触させることができる。この構成では、相手部材とパイプとが直接接触することで、それらの間に高い気密性又は防水性(液密性)を実現でき、例えば相手部材とパイプとの間に介装されるOリングなどのシール部材への浸水が確実に防止される。
ベースプレートは相手部材に当接される当接面に、円形孔の内周縁又は切欠き孔の内縁に沿って当接部を形成し、この当接部で相手部材の取付面に当接されることができる。また、円形孔の内周縁又は切欠き孔の内縁に沿って、半径方向に突出しパイプとの相対回動を防止するパイプ回止め部を形成できる。ベースプレートと押さえプレートとは、例えばベースプレートの一部(例えば四隅、両端部)をかしめて、押えプレートの対応する部分に係止することにより一体化されることができる。
第2タイプの挟持手段は、例えば押さえプレートと一体を成し、押さえプレートと折返し部でつながったベースプレート部である。ベースプレート部は折返し部で押さえプレートとつながっていること以外は、基本的に第1タイプのベースプレートと同じ構成を持つことができる。ベースプレート部は折り返された状態では押さえプレートと重なり、押さえプレートとベースプレート部とがパイプの突出部の軸方向両側に位置している。
第3タイプの挟持手段は、例えば押さえプレートと一体を成し、押さえプレートの切欠き孔の内縁の近傍又は円形孔の内周縁の近傍から延びた複数の爪部材である。爪部材の先端がパイプの突出部の先端側に係止している。
接続部材の押さえプレート及び挟持手段としてのベースプレートなどは、プレス形成により外形、開口部及び凹凸が形成された金属板により形成されることができる。
次に、接続部材付きパイプの製造方法につき説明する。この製造方法は、半径方向に突出する突出部を持つパイプの端部に、パイプの先端を相手部材に接続する接続部材を装着して接続部材付きパイプを製造する方法であり、少なくとも装着工程と、挟持工程とを備える。装着工程はパイプの突出部の反先端側に押さえプレートを装着する工程であり、挟持工程はパイプの突出部の相手部材側に挟持手段を配置し、押さえプレートと共同して突出部を挟持する工程である。
この製造方法は更に、接続部材を金属板のプレス加工により準備するプレス工程を備えることができる。また、上記挟持工程はパイプの突出部を挟持するために押さえプレートと挟持手段とを突出部の軸方向両側に位置付ける位置付け工程と、押さえプレートと挟持手段としてのベースプレートなどとの位置関係をパイプの突出部を挟持した状態で固定する固定工程とを備えることができる。
装着工程及び挟持工程は、例えば三つのタイプに大別される。第1タイプでは、例えば押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、挟持手段が押さえプレートとは別体で円形孔を持つベースプレートの場合である。この場合、まず押さえプレートとベースプレートとをパイプの突出部の両側に装着、配置する。その際、押さえプレートの切欠き孔に側方からパイプの端部を進入させ、ベースプレートの円形孔にパイプの端部を挿通することが望ましい。これにより押さえプレートとベースプレートとが突出部の軸方向両側に位置付けられる。
次に、パイプの突出部の挟持のために押さえプレートとベースプレートとを一体化する。これにより押さえプレートとベースプレートとが突出部を挟持した状態に固定される。一体化のためには、ペースプレートの一部(例えば四隅、両端部)をかしめて、押えプレートの対応する部分に係止することができる。但し、その反対に、押さえプレートの一部をベースプレートに係止しても良い。また、押さえプレートとベースプレートとは溶接により一体化しても良い。第1タイプでは実質的に始めに装着工程が実行され、その後挟持工程が実行される。
第2タイプでは、例えば押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔を持ち、挟持手段は押さえプレートと一体を成し円形孔を持つベースプレート部である。押さえプレートとベースプレート部とが所定の開き角(例えば90度)を成す状態でベースプレート部の円形孔にパイプの突出部よりも先端部分を挿通し、押さえプレートをベースプレート部に向かって折り曲げ、押さえプレートの切欠き孔の内縁でパイプの突出部を押圧する。
但し、押さえプレートは円形孔を持ち、挟持手段は押さえプレートと一体を成し側縁に開口した切欠き孔を持つベースプレート部でも良い。この場合、押さえプレートとベースプレート部とが所定の開き角(例えば90度)を成す状態で押さえプレート部の円形孔にパイプの突出部よりも反先端部分を挿通し、ベースプレート部を押さえプレートに向かって折り曲げベースプレートの切欠き孔の内縁でパイプの突出部を押圧する。
なお、当初は押さえプレートとベースプレートとが180度を成し、パイプに装着する前に互いに90度を成すように少なくとも一方を折り曲げ、パイプに装着した後に少なくとも一方を更に90度折り曲げることができる。何れにしても、折り曲げられる側の押さえプレート又はベースプレート部は切欠き孔を持つことが必要であり、押さえプレート及びベースプレート部の両方を折り曲げるときは両方に切欠き孔が形成される。第2タイプでは装着工程と挟持工程とは実質的に同時に実行されることになる。
第3タイプでは、例えば押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、挟持手段は押さえプレートの切欠き孔の内縁又は円形孔の内周縁から延びた複数の爪部材である。この場合、爪部材を開いた状態で押さえプレートをパイプの突出部の反先端側に装着し、その後爪部材を折り曲げて突出部に係止させる。つまり、実質的に始めに装着工程が実行され、その後挟持工程が実行される。
<実施形態>
以下、本発明の種々の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。まず、第1実施形態につき説明する。図1に示す車両用空調装置の冷凍サイクルは冷媒循環路10上に配置された圧縮機12、凝縮器14、膨張弁20及び蒸発器16を含む。このうち圧縮機12はエンジンで駆動され、冷媒を断熱圧縮し、凝縮器14は圧縮機12から吐出されるガス冷媒を冷却空気(外気)により冷却し、凝縮させる(等圧変化、放熱による凝縮)。膨張弁20は凝縮器14から吐出される冷媒を減圧、膨張させる。蒸発器16は、ファンにより送られる空調空気を冷却する(等圧、等温膨張、吸熱による膨張)。これらの作動自体は公知であるので、詳しい説明は割愛する。
図1、図2及び図3に示すように、ブロック形状の膨張弁20の取付面21に内径が大きい冷媒供給口22及び内径が小さい冷媒排出口24が形成され、両者間に減圧弁26が形成されている。この膨張弁20が相手部材であり、冷媒供給パイプ30と冷媒排出パイプ40とが接続される。比較的太い冷媒供給パイプ30の端部31には先端近くの環状溝にシールリング33が装着されている。先端から後退した位置にフランジ部35が形成され、フランジ部35は先端側端面36a及び反先端側端面36bを持つ。比較的細い冷媒排出パイプ40の端部41には先端の近くの環状溝にシールリング43が装着されている。先端から後退した位置に形成されたフランジ部45は先端側端面46a及び反先端側端面46bを持つ。シールリング33及び43はOリングである。フランジ部35及び45は、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の径方向外側に向けて広がる環状の板状部分を提供している。
図3、図4、図5及び図6を参照しつつ、相手部材に相当するパイプ接続具80について説明する。なお、図6は模式図であり、各部材や各部品の形状及び位置は要部を除いて模式的に示され、また一部の部品は図示を省略している。パイプ接続具80はベースプレート50と、押さえプレート70とを含む。図4及び図6(a)に示すベースプレート50は矩形状の本体部51、その四隅に形成されたかしめ部64、及び長辺側の両側縁に形成された折曲げ部66を含む。本体部51の中央部を上面50a側に突出させてクロス形状の補強部52が形成され、その両側に、大きさの異なる円形状の円形孔54及び57が本体部51の長手方向(図4で左右方向)に離れて形成されている。
直径が大きな左方円形孔54が冷媒供給パイプ30の端部31の先端側端部32aの貫通を許し、その内周縁54aが支持部を構成し、その内周面54bが位置決め部を構成している。また直径が小さな右方円形孔57が冷媒排出パイプ40の端部41の先端側端部42aの貫通を許し、その内周縁57aが支持部を構成し、その内周面57bが位置決め部を構成している。本体部51の下面50bには、左方円形孔54及び右方円形孔57の内周縁に沿ってわずかに突出した環状の左方当接部55及び右方当接部58がそれぞれ形成されている。実際の突出量はわずかなので、図3及び図6では誇張して表現している。
左方円形孔54の内周縁に沿って形成された六個の左方パイプ回止め部56は、左方円形孔54の内周縁に沿って位置する角部56aを持つ。右方円形孔57の内周縁に沿って形成された四個の右方パイプ回止め部59は、右方円形孔57の内周縁に沿って位置する角部59aを持つ。本体部51の中央部に一対のボルト通し孔61が本体部51の短手方向即ち幅方向に離れて形成されている。一対のボルト通し孔61の近くに一対の位置決めピン62が押さえプレート70に向けて立設されている。ボルト通し孔61及び位置決めピン62はここでは2つづつ設けられているが、それぞれ1つづつ設けても良い。一対のボルト通し孔61及び一対の位置決めピン62は左方円形孔54と右方円形孔57との間に位置し、補強部52を挟んで本体部51の長手方向に離れて位置している。
図5及び図6(b)に示す押さえプレート70は矩形状を呈し、その長さ及び幅は上記ベースプレート50の本体部51のそれにほぼ等しい。中央部に上方に突出する補強部71が形成され、その左右両側に大きさの異なる一対の切欠き孔72及び76が形成されている。左方切欠き孔72及び右方切欠き孔76は押さえプレート70の一方の長辺に開口しており、即ち図5(a)では図中下方へ向けて開口し、図6(b)では図中手前側に開口している。左方切欠き孔72の内周縁に沿ってC字形の左方盛上り部73が形成され、環状の左方くぼみ74を区画している。同様に、右方切欠き孔76の内周縁に沿ってC字形状の右方盛上り部77が形成され、右方くぼみ78を区画している。
左方盛上り部73の内周縁73aが押圧部を構成し、内周面73bが位置決め部を構成している。同様に、右方盛上り部77の内周縁77aが押圧部を構成し、内周面77bが位置決め部を構成している。中央部に一対のボルト通し孔81が上記ボルト通し孔61と等ピッチで形成され、その近くに一対のピン孔82が上記位置決めピン62と等ピッチで形成されている。
ベースプレート50及び押さえプレート70は、アルミ合金製の金属板をプレス加工して、上記の形状を与えられる。
次に、図3から図6を参照しつつ膨張弁20と、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40と、パイプ接続具80との関係について説明する。押さえプレート70のボルト通し孔81及びベースプレート50のボルト通し孔61を貫通した一対のボルト85(図7(c)参照)の先端の雄ねじが膨張弁20のめねじに螺合されている。ベースプレート50の本体部51の下面50bが膨張弁20の取付面21に当接されている。冷媒供給パイプ30の端部31の先端側端部31aがベースプレート51の左方円形孔54を貫通し、反先端側端部31bが押さえプレート70の左方切欠き孔72を貫通している。
左方円形孔54の内周縁54aの上面にフランジ部35の先端側端面36aが当接している。押さえプレートの左方環状くぼみ74にフランジ部35が入り込み、左方切欠き孔72の内周縁73aの下面がフランジ部35の反先端側端面36bに当接し、内周面73bが反先端側端部32bの外周面に接触している。ベースプレート50の左方当接部55が膨張弁20の取付面21に強く密着されている。
同様に、冷媒排出パイプ40の端部41の先端側端部42aがベースプレート50の右方円形孔57を貫通し、反先端側端部42bが押さえプレート70の右切欠き孔76を貫通している。右方円形孔57の内周縁57aの上面にフランジ部45の先端側端面46aが当接している。押さえプレート70の右方環状くぼみ78にフランジ部45が入り込み、右方切欠き孔76の内周縁77aの下面がフランジ部45の反先端側端面46bに当接し、内周面77bが反先端側端部42bの外周面に接触している。ベースプレート50の右方当接部58が膨張弁20の取付面21に強く密着されている。
一対の位置決めピン62が一対のピン孔82にそれぞれ挿入され、本体部51に対して押さえプレート70を位置決めしている。ベースプレート50の四隅のかしめ部64が押さえプレート70の角部83に係止され、両側端の折曲げ片66が側縁部84に係止され、ベースプレート50に対して押さえプレート70が一体化されている。
次に、図7を参照しつつ、パイプ接続具80による冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の位置決め、保持について説明する。図7(a)に示すように、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の先端を、ベースプレート50の左方円形孔54及び右方円形孔57に挿し通して、フランジ部35及び45の先端側端部32a及び42aにベースプレート50を装着する。その一方で、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40のフランジ部35の反先端側端部32b及びフランジ部45の反先端側端部42bにおいて、左方切欠き孔72及び右方切欠き孔76内に冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を径方向から受け入れるようにして、押さえプレート70を装着する。
つまり、冷媒供給パイプ30の先端側端部32a及び冷媒排出パイプ40の先端側端部42aをそれぞれベースプレート50の左方円形孔54及び右方円形孔57に貫通させる。また、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の軸直角方向(図7(a)の紙面と垂直な方向)から押さえプレート70を挿入し、左方切欠き孔72及び右方切欠き孔76を反先端側端部32b及び反先端側端部42bに嵌める。
次に、図7(b)に示すように、ベースプレート50と押さえプレート70とを接近させ、それらの間にフランジ部35及び45を挟むように、それらを位置づける。このとき、ベースプレート50の位置決めピン62が押さえプレート70のピン孔82に嵌合し、ベースプレート50と押さえプレート70との間の水平方向の位置決めを助ける。この後、ベースプレート50の四隅に形成されたかしめ部64を押さえプレート70を包み込むように折り曲げ、押さえプレート70の四隅83を係止する。その一方で、ベースプレート50の両側縁に沿って形成された所定長さ及び幅の一対の折曲げ部66が押さえプレート70を包み込むように折り曲げられ、押さえプレート70の側縁部84を係止する。この結果、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40に、接続部材としてのベースプレート50及び押さえプレート70が固定される。また、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の先端位置、それらの間隔が相手部材たる膨張弁20への取り付けに適した状態に位置決めされる。
つまり、押さえプレート70を押し下げてベースプレート50に接近させ、ピン孔82に位置決めピン62を挿通させる。押さえプレート70をベースプレート50の本体部51に重ねた状態で、隅部64及び折曲げ部66をかしめ、ベースプレート50の隅部83及び側縁部84に係止させる。その結果、左方切欠き孔72の内周縁73aが冷媒供給パイプ30のフランジ部35の反先端側端面36bを押圧し、また内周面73bが反先端側端部32bに接触する。同様に、右方切欠き孔76の内周縁77aが冷媒排出パイプ40のフランジ部45の反先端側端面46bを押圧し、内周面77bが反先端側端部42bに接触する。
フランジ部35の先端側端面36a及びフランジ部45の先端側端面46aがそれぞれベースプレート50の左方円形孔54の内周縁54a及び右方円形孔57の内周縁57aの上面に当接される。また、先端側端部32a及び42aが左方円形孔54の内周面54a及び右方円形孔57の内周面57aに接触する。こうして、フランジ部35及び45がベースプレート50及び押さえプレート70で両側から挟持され、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40が一体に保持される。
なお、パイプ回止め部56及び59は、ベースプレート50に冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を装着した際、ベースプレート50と押さえプレート70との間にフランジ部35及び45を位置づけた際、又はベースプレート50と押さえプレート70とを連結手段としてのかしめ部によって連結した際に、フランジ部35及び45の外周縁に食い込み、フランジ部35及び45、ひいてはパイプ30及び40の回転を阻止する。このような食い込みを実現するために、パイプ回止め部56及び59の最内周角部が規定する円形範囲の径は、フランジ部35及び45の径よりわずかに小さく設定されている。
最後に、図7(c)に示すように、ベースプレート70のボルト通し孔81及び押さえプレート50のボルト通し孔61にボルト85を挿通させ、その雄ねじ部を膨張弁20のめねじ部に螺合させる。すると、冷媒供給パイプ30の端部31が冷媒供給口22に、冷媒排出パイプ40の端部41が冷媒排出口24にそれぞれ接続される。
第1実施形態によれば以下の効果が得られる。第1に、パイプ接続具80の部品コスト及び加工コストが安価にできる。これは、パイプ接続具80をともに板厚が薄くプレス加工が容易なベースプレート50及び押さえプレート70で構成したことによる。
第2に、パイプ接続具80は冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を、軸方向で所定の相対位置に確実に位置決め、保持できる。これは、冷媒供給パイプ30のフランジ部35及び冷媒排出パイプ40のフランジ部45を、かしめで一体化されたベースプレート50と押さえプレート70とで軸方向両側から挟持したことによる。その結果、冷媒供給パイプ30の端部31及び冷媒排出パイプ40の端部41にパイプ接続具80を取り付けた状態で運搬などしているときでも、パイプ接続具80が端部31及び41から位置ずれしたり、又は脱落する心配がない。
第3に、パイプ接続具80は冷媒供給パイプ30と冷媒排出パイプ40とを軸直角方向で所定の相互間隔(ピッチ)に位置決め、保持できる。これは、先端側端部32a及び反先端側端部32bをそれぞれ左方円形孔54の内周面54b及び左方切欠き孔72の内周面73bに接触させるとともに、先端側端部42a及び反先端側端部42bをそれぞれ右方円形孔57の内周面57b及び右方切欠き孔76の内周面77bに接触させたことによる。
第2の効果及び第3の効果の結果、図7(c)から明らかなように、冷媒供給パイプ30の端部31及び冷媒排出パイプ40のピッチは膨張弁20の冷媒供給口22及び冷媒排出口24のピッチと一致し、しかもパイプ接続具80からの突出量は冷媒供給口22及び冷媒排出口24の深さと対応している。従って、パイプ接続具80をボルト85で膨張弁20に取り付けるのみで、端部31及び41が容易かつ確実に冷媒供給口22及び冷媒排出口24に接続できる。
その他の効果は以下の通りである。まず、ベースプレート50の下面50bの左方当接部55及び右方当接部58が膨張弁20の取付面21の冷媒供給口22及び冷媒排出口24の周辺に強く当接される。また、端部31及び41にはそれぞれシールリング33及び43が装着されている。従って、例え外部から膨張弁20とパイプ接続具80の間のすきまに水が進入しても、この水が膨張弁の冷媒供給口22及び冷媒排出口24に進入することが防止できる。
また、ベースプレート50の左方円形孔54の周囲に六個のパイプ回止め部56を形成し、右方円形孔57の周囲に四個のパイプ回止め部59を形成した。これによりベースプレート50に押さえプレート70をかしめで一体化する際(図7(b)参照)、パイプ回止め部56の角部56aが冷媒供給パイプ30の外周面に接触し、左方円形孔54及び左方切欠き孔72内での回動を防止する。同様に、パイプ回止め部59の角部59aが冷媒排出パイプ40の外周面に接触し、右方円形孔57及び右方切欠き孔76内での回動を防止する。その結果、部分的に屈曲している冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40とベースプレート50との相対位相(左方円形孔54及び右方円形孔57での円周方向の位置)が所定状態に保たれる。
更に、押さえプレート70の左方切欠き孔72の周囲に形成した左方盛上り部73に冷媒供給パイプ30のフランジ部35を収容し、右方切欠き孔76の周囲に形成した右方盛上り部77に冷媒排出パイプ40のフランジ部45を収容した。その結果、図7(b)から明らかなように、左方円形孔54及び右方円形孔57と左方切欠き孔72及び右方切欠き孔76以外の部分で、ベースプレート50の上面と押さえプレート70の下面とを密着している。しかも、ピン62がピン孔82に挿入されている。これにより、横方向においてベースプレート50に対して押さえプレート70が所定位置に位置決めできる。
また、ベースプレート50及び押さえプレート70にはそれぞれ中央部に補強部52及び71を形成したので、パイプ接続具80の膨張弁20への取付け後におけるベースプレート50は及び押さえプレート70の変形が防止できる。つまり、膨張弁20の冷媒供給口22及び冷媒排出口24内の内圧で冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40が抜けようとし、ベースプレート50及び押さえプレート70を曲げ変形させる力が加わる。補強部52及び71はそのような曲げ変形に対する剛性を与える。
図8及び図9に第2実施形態を示す。この第2実施形態では、挟持手段としてのベースプレート120でなく、冷媒供給パイプ30のフランジ部35を膨張弁20に直接に当接させている。ここでは、単一のパイプ(冷媒供給パイプ30)をベースプレート120と押さえプレート126との間に挟持する構成を説明するが、この第2実施形態の構成は、第1実施形態のような2本のパイプ(冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40)それぞれの挟持構造として適用することができる。図8(a)及び図9に示すように、パイプ30のフランジ部35の先端側端面36aの外周縁部分には、先端側端面36aから軸方向にフランジ部35の軸方向厚さより浅い複数のくぼみ115が円周方向に離れて形成されている。くぼみ115はフランジ部35の外周縁を段付き形状としたもので、その結果フランジ部35の外周縁部分にフランジ部35の軸方向厚さよりも十分に薄い薄肉部116が形成される。
くぼみ115の軸方向深さは例えばフランジ部35の厚さの半分程度にすることができ、挟持手段としてのベースプレート120の突起124の軸方向厚さよりも大きく形成される。薄肉部116の厚さは、その薄肉部116を突起124で軸方向につまむようにして挟持して接続部材が脱落しない程度の強度を得られるように設定される。くぼみ115の径方向の大きさはフランジ部35の径方向幅より十分に小さく、パイプ30の径方向に関してくぼみ115の内周側にフランジ部35上に所定の径方向幅をもった環状平面が残るように設定されている。この環状平面の径方向幅は、フランジ部35が相手部材としての膨張弁20に直接に接触して外部からの浸水を阻止する効果が期待でき、及び/又は摩耗などに対する所定の耐久性を得ることができる程度の幅とすることができる。
くぼみ115は、フランジ部35にプレス加工によって予め形成したり、またベースプレート120の突起124をフランジ部35に食い込ませることによって形成できる。
また、図8(b)及び図9に示すように、ベースプレート120の下面121側には、円形孔122の内周縁に沿って半径方向内向きに突出する複数の突起124が形成されている。突起124の個数はくぼみ115のそれと同じで、突起124の円周方向における位置はくぼみ115のそれに対応している。パイプ30の軸方向に関する突起124の高さは例えばベースプレート120の板厚の半分程度である。
ここで、突起124の軸方向高さはくぼみ115の軸方向深さよりも小さく選定されている。その結果、図9から明らかなように、フランジ部35をベースプレート120と押さえプレート126とで挟持し、つまみ部分としての突起124で薄肉部116をつまんだ状態では、フランジ部35の先端側端面36aがベースプレート120の下面121よりも膨張弁20側に突出している。
この第2実施形態によれば、ベースプレート120の突起124がパイプ30のフランジ部35のくぼみ115に嵌入している分、パイプ接続具の高さ(厚さ)を小さくできる。また、フランジ部35の先端側端面36aが直接膨張弁20に当接するので、上記第1実施形態におけるベースプレート30の環状の当接部55などが不要となる。さらに、フランジ部35が相手部材としての膨張弁20に直接に接触するため、パイプ30の先端部外周と膨張弁20の供給口の内周面との間に介装されたOリング33及び43(図3参照)への浸水を阻止することができる。
なお、上記複数のくぼみ115に代えて、図10及び図11に図示されるような環状の溝117を形成することができる。図10はパイプ30を先端側から見た平面図であり、図11はパイプ30の先端部のフランジ部35を示す断面図である。このような環状の溝117も、フランジ部35の外周縁に薄肉部118を提供する。なお、この構成のフランジ部35と組み合わされるベースプレートは、突起124に代えて、径方向内側へ突出する環状のひさし部分を備えることができる。
図12に第3実施形態を示す。この第3実施形態は、上記第1実施形態と比べて、挟持手段を構成するベースプレート部が押さえプレート部と一体を成す点が異なり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。以下、異なる構成を中心に説明する。図12はベースプレート部130の下面側から見ているので、図3及び図7とは左右が反対になっている。ベースプレート部130は内径が大きな左方円形孔132及び左方当接部134と、内径が小さな右方円形孔136及び右方当接部138とを持つ。左方円形孔132の内周縁が支持部を、内周面が位置決め部を構成し、右方円形孔136の内周縁が支持部を、内周面が位置決め部を構成している。なお、ここでは図示しないが、左右のパイプ回り止め部及び左右のボルト通し孔などが、上記ベースプレート50と同様に形成されている。但し、押さえプレート部140との位置決め及び一体化は不要なので、左右の位置決めピン、かしめ部などは形成されていない。
押さえプレート部140は内径が大きな左方切欠き孔142及び内径が小さな右方切欠き孔144を持つ。左方切欠き孔142の内周縁が押圧部を、内周面が位置決め部を構成し、右方切欠き孔144の内周縁が押圧部を、内周面が位置決め部を構成している。なお、ここでは図示しないが、上記押さえプレート70と同様に、左右の環状盛上り部及び環状くぼみ、左右のパイプ回止め部、左右のボルト通し孔等が形成されている。但し、左右のピン孔は形成されていない。
このパイプ接続具は、ベースプレート部130に左方円形孔132及び右方円形孔136等が形成され、押さえプレート部140に左方切欠き孔142及び右方切欠き孔144等が形成され、押さえプレート部140とベースプレート部130とがほぼ直角を成すように開いている。次に、ベースプレート部130の左方円形孔132及び右方円形孔136に冷媒供給パイプ30の端部31及び冷媒排出パイプ40の端部41を挿通し、押さえプレート部140を折返し部148に沿って折り曲げ、ベースプレート部130に重ねる。すると、左方切欠き孔142及び右方切欠き孔144の内周縁がフランジ部35及び45を左方円形孔132及び右方円形孔134の内周縁に押圧する。
なお、当初押さえプレート部140がベースプレート部130に対して180度を成し、その後パイプ冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を装着する前に押さえプレート部140を90度折り曲げ図12に二点鎖線で示される状態にし、その後冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を装着して押さえプレート部140をさらに90度折り曲げる工程を採用してもよい。
この第3実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加えて、パイプ接続具が一枚の金属板から成るので、ベースプレート部130と押さえプレート部140とを位置決めするための部材の形成が不要となる。その結果、ベースプレート部130及び押さえプレート部140の形状がシンプルになる。
図13に示す第3実施形態の変形例は、ベースプレート部150の支持部の構成が大3実施形態とは異なる。即ち、ベースプレート部150には上記図12の左方円形孔132及び左方当接部134、並びに右方円形孔136及び右方当接部138に代えて、左方切欠き孔152及び左方当接部154並びに右方切欠き孔156及び右方当接部158が形成されている。なお、押さえプレート部160には上記押さえプレート部140と同様に、左方欠き孔162及び右方切欠き孔164が形成されている。
この構成では、図12に図示された第3実施形態と同様に、ベースプレート部150にパイプ冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を位置づけた後に、押さえプレート部160の折り曲げを完了させてパイプ30及び40をベースプレート部150と押さえプレート部160との間に挟持させる工程を採用できる。また、押さえプレート部160の折曲げを完了した後に、ベースプレート部150の左方切欠き孔152及び右方切欠き孔154と、押さえプレート部160の左方切欠き孔162及び右方切欠き孔164の径方向外側近傍を軸方向に押しつぶし、ベースプレート部150と押さえプレート160との間に位置づけられたフランジ部35及び45を挟持させるか、又はより強力に挟持させる工程も採用できる。
さらに、この構成では、押さえプレート部160の折り曲げを完了した後に、ベースプレート部150の左方切欠き孔152及び右方切欠き孔154に沿って、ベースプレート部150と押さえプレート部160との間にU字形状に形成された溝にフランジ部35及び45を受け入れる工程を採用することができる。この場合、予めU字形状の溝をフランジ部35及び45の厚さよりも狭く形成して、フランジ部35及び45を圧入する工程を採用できる。また、これに代えて、U字形状の溝にフランジ部35及び45を受け入れた後に、ベースプレート部150の左方切欠き孔152及び右方切欠き孔154と、押さえプレート部160の左方切欠き孔162及び右方切欠き孔164の径方向外側近傍を軸方向に押しつぶし、フランジ部35及び45を挟持させるか、又はより強固に挟持させる工程を採用することができる。
この変形例によれば、ベースプレート150部に左方切欠き孔152及び右方切欠き孔156を形成したので、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を横方向から装着でき、装着方向に融通性が出る。しかも、ベースプレート部150の切欠き孔152及び154と、押さえプレート部160の左方切欠き孔162及び右方切欠き孔164の径方向外側近傍、すなわち左方当接部154及び右方当接部158の近傍を軸方向に押しつぶすので、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40が左右の切欠き孔152及び156並びに左右の切欠き孔162及び164から側方へ抜け出すことを防止できる。
図14に第4実施形態を示す。この第4実施形態は、上記第1実施形態と比べて、挟持手段が爪部材により提供される点が異なる。パイプ接続具170は押さえプレート172、複数の第1爪部材182及び複数の第2爪部材184を含む。押さえプレート172は左方切欠き孔174及び右方切欠き孔176等を備えている。
複数の第1爪部材182は押さえプレート172から延び、断面L字形状を持ち、左方切欠き孔174の内縁から板厚方向にしかも半径方向内向き延び、冷媒供給パイプ30のフランジ部35を乗り越えている。先端がフランジ部35の先端側端面36aに接触している。同様に、複数の第2爪部材184は押さえプレート172から延び、断面L字形状を持ち、右方切欠き孔176の内縁から板厚方向にしかも半径方向内向きに延び、冷媒排出パイプ40のフランジ部45を乗り越えている。先端がフランジ部45の先端側端面46aに接触している。
複数の第1爪部材182及び複数の第2爪部材184は、それらの本体部172との接続部分を冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40より径方向外側に設定し、パイプ30及び40の装着前は軸方向に立設しておく。そして、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を左方切欠き孔174及び右方切欠き孔176内に受け入れた後に、フランジ部35及び45を包み込むように径方向内側へ向けて倒し、左方切欠き孔174及び右方切欠き孔176の周辺縁部と第1爪部材182及び第2爪部材184との間にフランジ部35及び45が挟持される工程を採用してもよい。即ち、複数の第1爪部材182及び複数の第2爪部材184は当初は半径方向外向きに拡げておき、冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40を左方切欠き孔174及び右方切欠き孔176に進入させた後半径方向内向きに折り曲げれば良い。
この第4実施形態のパイプ接続具170では、複数の第1爪部材182及び複数の第2爪部材184が上記第1実施形態のベースプレート50等に相当する。これから分かるように、冷媒供給パイプ30のフランジ部35及び冷媒排出パイプ40のフランジ部45を挟持するための構成が極めて簡素化でき、その分コストが低減できる。
さらに、前記図8及び図9に示した第2実施形態の突起124に代えて、即ちベースプレート120を廃止して、押さえプレート170に一体的に形成され、曲げ加工によってフランジ部35及び45を挟持する爪部材182及び184を採用してもよい。この構成によると、押さえプレート170のみの簡単な構成で、接続部材としての押さえプレートを冷媒供給パイプ30及び冷媒排出パイプ40の所定位置に固定してそのずれ、脱落を阻止でき、しかもフランジ部35及び45を相手部材に直接に接触させることができる。
車両の空調装置を構成する冷凍サイクルを示す説明図である。 膨張弁の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態のパイプ接続具で冷媒供給パイプ及び冷媒排出パイプを膨張弁に取り付けた状態を示す断面図である。 第1実施形態のベースプレートを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は端面図、(d)は(a)の4−4断面図である。 第1実施形態の押さえプレートを示し、(a)は平面図、(b)は端面図、(c)は(a)の5−5断面図である。 (a)は第1実施形態のベースプレートの概略斜視図、(b)は同じく押さえプレートの概略斜視図である。 (a)(b)は第1実施形態のパイプ接続具による冷媒供給パイプ及び排出パイプの保持、(c)は膨張弁への取付けを示す断面説明図である。 (a)は第2実施形態のベースプレートの平面図、(b)は冷媒供給パイプの下面図である。 第2実施形態の要部断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例のパイプを示す上面図である。 図10に示すパイプの断面図である。 本発明の第3実施形態のパイプ接続具を示す概略斜視図である。 第3実施形態の変形例を示し、(a)は押さえプレートの折返し後の斜視図、(b)は折返し前の斜視図である。 (a)は本発明の第4実施形態の平面図、(b)は図14(a)の14−14断面図である。 従来例の斜視図である。 (a)は従来例の接続部材の平面図、(b)は図16(a)の16−16断面図である。
符号の説明
20:膨張弁 22:冷媒供給口
24:冷媒排出口 30:冷媒供給パイプ
31、41:端部 32a,42a:先端側端部
32b、42b:反先端側端部 35、45:フランジ部
36a,46a:先端側端面 36b、46b:反先端側端部
40:冷媒排出パイプ 50:ベースプレート
51:本体部 54:左方円形孔
54a,57a:内周縁 54b、57b:内周面
55、58:当接部 57:右方円形孔
70:押さえプレート 72:左方切欠き孔
73a、77a:内周 73b、77b:内周面
76:右方切欠き孔 80:パイプ接続具

Claims (17)

  1. パイプの端部に、該パイプの先端を相手部材に接続する接続部材が装着された接続部材付きパイプであって、
    前記パイプは前記端部に半径方向に突出する突出部を持ち、
    前記接続部材は、前記パイプの前記突出部の反先端側を押圧する押さえプレートと、前記押さえプレートと共同して前記パイプの前記突出部を挟持する挟持手段とを含む、
    ことを特徴とする接続部材付きパイプ。
  2. 前記挟持手段は、前記押さえプレートとは別体で、該押さえプレートと重ねられたベースプレートであることを特徴とする請求項1に記載の接続部材付きパイプ。
  3. 前記挟持手段は、前記押さえプレートと一体を成し、該押さえプレートと折返し部でつながったベースプレート部であることを特徴とする請求項1に記載の接続部材付きパイプ。
  4. 前記挟持手段は、前記押さえプレートと一体を成し、該押さえプレートから延びた複数の爪部材であることを特徴とする請求項1に記載の接続部材付きパイプ。
  5. 二本の前記パイプを含み、前記押さえプレートは二つの押圧部を持ち、前記挟持手段は二つの挟持部を持つことを特徴とする請求項2から4の何れか一つに記載の接続部材付きパイプ。
  6. 各前記パイプの前記突出部は環状のフランジ部であることを特徴とする請求項5に記載の接続部材付きパイプ。
  7. 前記押さえプレートの前記押圧部は、側縁に開口した切欠き孔の内縁又は円形孔の内周縁であることを特徴とする請求項5に記載の接続部材付きパイプ。
  8. 前記押さえプレートの前記切欠き孔の前記内縁又は前記円形孔の前記内周縁に沿って、前記相手部材と反対側に盛り上がり前記パイプの前記突出部を収容する盛上り部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の接続部材付きパイプ。
  9. 前記ベースプレート及び前記ベースプレート部の前記挟持部は、前記パイプの前記突出部の先端側を挟持する円形孔の内周縁であることを特徴とする請求項5に記載の接続部材付きパイプ。
  10. 前記ベースプレート及び前記ベースプレート部は、前記相手部材への当接面に、前記円形孔の前記内周縁に沿って環状の当接部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の接続部材付きパイプ。
  11. 前記押さえプレートの前記切欠き孔の前記内縁又は前記円形孔の前記内周縁に、前記パイプの回動を防止するパイプ回止め部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の接続部材付きパイプ。
  12. 前記ベースプレート及び前記ベースプレート部は前記円形孔の前記内周縁に、前記パイプの回動を防止するパイプ回止め部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の接続部材付きパイプ。
  13. 前記パイプの前記フランジ部は先端側に複数のくぼみを有し、前記ベースプレート及び前記ベースプレート部の前記円形孔の前記内周縁は前記くぼみに嵌入するつまみ部を有し、前記フランジ部の前記くぼみ以外の部分が前記内周縁よりも前記相手部材側に突出していることを特徴とする請求項9に記載の接続部材付きパイプ。
  14. 半径方向に突出する突出部を持つパイプの端部に、押さえプレートと挟持手段とを有し、前記パイプの先端を相手部材に接続する接続部材を装着する接続部材付きパイプの製造方法であって、
    前記パイプの前記突出部の反先端側に押さえプレートを装着する装着工程と、
    前記パイプの前記突出部の前記相手部材側に前記挟持手段を配置し、前記押さえプレートと共同して前記突出部を挟持する挟持工程と、
    を備えたことを特徴とする接続部材付きパイプの製造方法。
  15. 前記押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、挟持手段は押さえプレートとは別体で円形孔を持つベースプレートであり、前記押さえプレートと前記ベースプレートとを前記パイプの前記突出部の両側に配置し、前記押さえプレートと前記ベースプレートとを一体化することを特徴とする請求項14に記載の接続部材付きパイプの製造方法。
  16. 前記押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔を持ち、前記挟持手段は前記押さえプレートと一体を成し円形孔を持つベースプレート部であり、前記押さえプレートと前記ベースプレート部とが所定の開き角を成す状態で前記ベースプレート部の前記円形孔に前記パイプの前記突出部よりも先端部分を挿通し、前記押さえプレートを前記ベースプレート部に向かって折り曲げ前記押さえプレートの前記切欠き孔の内縁で前記パイプの前記突出部を挟持することを特徴とする請求項14に記載の接続部材付きパイプの製造方法。
  17. 前記押さえプレートは側縁に開口した切欠き孔又は円形孔を持ち、前記挟持手段は前記押さえプレートの前記切欠き孔の内縁又は前記円形孔の内周縁から延びた複数の爪部材であり、前記爪部材を開いた状態で前記押さえプレートを前記パイプの前記突出部の反先端側に装着し、前記爪部材を折り曲げて前記突出部に係止させることを特徴とする請求項14に記載の接続部材付きパイプの製造方法。
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