JP2009229015A - 受液器一体型凝縮器 - Google Patents

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Hiroyuki Genta
啓之 現田
Ryoichi Sanada
良一 真田
Shunei Takeuchi
俊英 武内
Kazue Asano
和恵 浅野
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Abstract

【課題】ヘッダタンクと受液器とのろう付固定が完了するまで仮固定状態を維持するための治具を廃止することが可能な受液器一体型凝縮器を提供すること。
【解決手段】プレート160の突出部162が貫通孔135からヘッダタンク130内に突出して先端部162cが潰されて、ヘッダタンク130の貫通孔135の周縁部136に全周にわたってかしめられるとともに、突出部162の基端部162dは貫通孔135に圧入嵌合されており、プレート160とヘッダタンク130とが仮固定されている。また、同様の構成により、プレート160と受液器150とが仮固定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷媒を凝縮する凝縮コア部と、凝縮コア部から流出する冷媒を気液分離して液相冷媒を蓄える受液器とが一体となった受液器一体型凝縮器に関するものであり、例えば車両用冷凍サイクル装置に適用して好適である。
従来から、冷媒が流通する複数のチューブの長手方向両端部に配設され、チューブ内と連通する左右一対のヘッダタンクと、この一対のヘッダタンクのうち一方のヘッダタンクにプレート部材を介して仮固定した後ろう付け固定されるとともに、チューブ内で凝縮され一方のヘッダタンクから流出する冷媒を気液二層に分離して液相冷媒を蓄える受液器とを備える受液器一体型凝縮器がある。
そして、ヘッダタンクと受液器との間に介設されるプレート部材には爪部が形成されており、爪部を曲げかしめしてヘッダタンクや受液器を仮固定するようになっている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2003−314928号公報 特開2004−150707号公報
しかしながら、上記従来技術の受液器一体型凝縮器では、ろう付時の高温環境により構成部材の剛性が低下して受液器を支持しきれず、プレート部材とヘッダタンクとの間、もしくはプレート部材と受液器との間に隙間等が発生して、組付け寸法を維持できない場合があるという問題がある。このような場合には、ヘッダタンクと受液器とのろう付固定が完了するまで仮固定状態を維持するための治具を必要とする。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、ヘッダタンクと受液器とのろう付固定が完了するまで仮固定状態を維持するための治具を廃止することが可能な受液器一体型凝縮器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
冷媒が流通する複数のチューブ(111)内と連通するヘッダタンク(130)と、
ヘッダタンク(130)に固定されるとともに、チューブ(111)を流通する際に凝縮されてヘッダタンク(130)から流出する冷媒を気液分離して液相冷媒を蓄える受液器(150)と、
ヘッダタンク(130)と受液器(150)との間に設けられた本体部(161)、本体部(161)からヘッダタンク(130)内に突出した第1突出部(162)、および本体部(161)から受液器(150)内に突出した第2突出部(163)を有するプレート部材(160)とを備え、
プレート部材(160)の第1突出部(162)および第2突出部(163)はいずれも外周面が円筒状をなすように形成されているとともに、ヘッダタンク(130)には円形断面の第1貫通孔(135)が形成され、受液器(150)には円形断面の第2貫通孔(152)が形成されており、
第1突出部(162)が第1貫通孔(135)からヘッダタンク(130)内に突出して先端部(162c)が潰されて、ヘッダタンク(130)の第1貫通孔(135)の周縁部に全周にわたってかしめられているとともに、第2突出部(163)が第2貫通孔(152)から受液器(150)内に突出して先端部(163c)が潰されて、受液器(150)の第2貫通孔(152)の周縁部に全周にわたってかしめられており、
ヘッダタンク(130)とプレート部材(160)が互いにろう付け接合されるとともに、プレート部材(160)と受液器(150)が互いにろう付け接合されることによって、受液器(150)がヘッダタンク(130)に固定されていることを特徴としている。
これによると、プレート部材(160)の第1突出部(162)を、ヘッダタンク(130)の第1貫通孔(135)の周縁部に全周にわたってかしめることができ、さらに、プレート部材(160)の第2突出部(163)を、受液器(150)の第2貫通孔(152)の周縁部に全周にわたってかしめることができる。したがって、爪部の曲げかしめにより仮固定する場合よりも固定強度を確保し易く、ヘッダタンク(130)と受液器(150)とのろう付固定が完了するまで仮固定状態を維持するための治具を廃止することが可能である。
また、請求項2に記載の発明では、第1突出部(162)は円筒状に形成され、内部が第1中空部(162e)となっていることを特徴としている。
これによると、第1突出部(162)の形成が容易であり、かしめ加工時に付勢する応力を低減することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、ヘッダタンク(130)内と受液器(150)内とは、第1中空部(162e)を介して連通していることを特徴としている。
これによると、第1突出部(162)内の第1中空部(162e)を冷媒流通路として用いることができる。
また、請求項4に記載の発明では、第2突出部(163)は円筒状に形成され、内部が第2中空部(163e)となっていることを特徴としている。
これによると、第2突出部(163)の形成が容易であり、かしめ加工時に付勢する応力を低減することが可能である。
また、請求項5に記載の発明では、ヘッダタンク(130)内と受液器(150)内とは、第2中空部(163e)を介して連通していることを特徴としている。
これによると、第2突出部(163)内の第1中空部(163e)を冷媒流通路として用いることができる。
また、請求項6に記載の発明では、第1突出部(162)の基端部(162d)は第1貫通孔(135)に圧入嵌合されていることを特徴としている。
これによると、第1突出部(162)の先端部(162c)を、ヘッダタンク(130)の第1貫通孔(135)の周縁部に全周にわたってかしめることができることに加えて、第1突出部(162)の基端部(162d)を第1貫通孔(135)の内周面(135a)に圧接して、仮固定強度を確実に向上することができる。
また、請求項7に記載の発明では、第2突出部(163)の基端部(163d)は第2貫通孔(152)に圧入嵌合されていることを特徴としている。
これによると、第2突出部(163)の先端部(163c)を、受液器(150)の第2貫通孔(152)の周縁部に全周にわたってかしめることができることに加えて、第2突出部(163)の基端部(163d)を第2貫通孔(152)の内周面(152a)に圧接して、仮固定強度を確実に向上することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明を適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した第1の実施形態における受液器一体型凝縮器100の全体概略構成図である。
図1に示す受液器一体型凝縮器(以下、凝縮器)100は、例えば車両用冷凍サイクル装置に用いられるものであって、コア部110、左ヘッダタンク120、右ヘッダタンク130および受液器150等から構成され、各部材はアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなり、嵌合、かしめ、治具固定等により組付けられ、予め各部材表面に設けられたろう材等により一体でろう付けされている。
コア部110は、内部を冷媒が流通する複数のチューブ111および複数のフィン112が交互に積層され、上下の最外方のフィン112の更に外方に断面コの字状に開口する強度部材としてのサイドプレート113が配設されたものであり、一体でろう付けされている。
このコア部110の図1中の左右部、即ち、複数のチューブ111の長手方向両端部には、チューブ111の積層方向に延びる一対のヘッダタンク120、130(左ヘッダタンク120と右ヘッダタンク130)が設けられている。これらの両ヘッダタンク120、130には、チューブ孔(図示せず)が複数穿設されており、各チューブ111の端部がこのチューブ孔に嵌合、ろう付けされ、チューブ111内と両ヘッダタンク120、130内とが互いに連通するようになっている。
また、サイドプレート113の長手方向端部も両ヘッダタンク120、130にろう付けされている。そして、両ヘッダタンク120、130の長手方向端部の開口部121、131は、蓋部材140がろう付けされて閉塞されている。尚、蓋部材140は、サイドプレート113側に延びており、サイドプレート113にも、ろう付けされて凝縮器100としての強度を向上させるようにしている。
また、各ヘッダタンク120、130内には、共に図1中の上下方向の同一位置において内部の空間を仕切るセパレータ122、132がろう付けされている。そして、左ヘッダタンク120のセパレータ122よりも上側には入口ジョイント123が、また下側には出口ジョイント124がそれぞれろう付けされ、左ヘッダタンク120の内部と連通するようになっている。
受液器150は、押出し加工により形成された本体部をなす略円筒状の受液タンク151と、この受液タンク151の長手方向両端部の開口部151aを閉塞する蓋部材154、155とを有している。蓋部材154には右ヘッダタンク130に当接する当接部154aが設けられ、受液器150は、右ヘッダタンク130に当接部154aおよびプレート(本実施形態のプレート部材)160を介して固定され、セパレータ132を挟むように設けられた連通路171、172によって右ヘッダタンク130と受液器150の内部が互いに連通するようになっている。
なお、プレート160を介する受液器150の右ヘッダタンク130に対する固定構造は、本発明を適用した特徴部となっており、この詳細については後述する。
上記のように構成される凝縮器100において、入口ジョイント123は、図示しない冷凍サイクル装置内の圧縮機の吐出側と接続され、また、出口ジョイント124は図示しない膨張弁と接続されている。そして、圧縮機から吐出された冷媒は入口ジョイント123から左ヘッダタンク120内に流入し、セパレータ122、132の上側のチューブ111群を流れ、外部空気と熱交換されて凝縮液化される。さらに、この冷媒は右ヘッダタンク130、連通路171から受液器150内に流入し、気液分離される。気液分離された冷媒のうち、液相冷媒が連通路172、右ヘッダタンク130からセパレータ122、132より下側のチューブ111群で更に過冷却され、出口ジョイント124から流出する。
次に、本発明を適用した凝縮器100の要部について、図2ないし図5を用いて詳細に説明する。図2は、受液器150の右ヘッダタンク130への組み付け状態を示す横断面図である。また、図3(a)は、図2中の左方向から見たプレート160単体の正面図であり、図3(b)は、プレート160単体の側面図である。また、図4は、図3(a)におけるIV−IV線断面図であり、図5は、プレート160をかしめ加工した仮固定状態を示す断面図である。
両ヘッダタンク120、130(図2では130のみ図示)は、断面が略楕円状を成す筒状体であり、ここではプレス加工により形成されたコアプレート130Aとタンクプレート130Bとを組み合わせて構成されている。受液器150は、両ヘッダタンク120、130のうち、右ヘッダタンク(本実施形態のヘッダタンク)130側に、チューブ111の長手方向に直行する方向に若干偏心して固定されている。
プレート160は、表面にろう材がクラッドされた板材からプレス加工によって形成されたもので、図3(a)に示すように外形が矩形状をなす本体部161と、本体部161からヘッダタンク130側(図3(a)紙面表側)に突出した突出部162(第1突出部に相当)と、本体部161から受液器150側(図3(a)紙面裏側)に突出した突出部163(第2突出部に相当)とを有している。そして、プレート160の本体部161には、前述した連通路171、172の一部を構成する流通孔164、165が穿設されている。
図4に示すように、プレート160の本体部161は、後述する組み付けが行われた際にはヘッダタンク130と受液器150とに挟まれる部分であり、両面がヘッダタンク130の外周面および受液器150の外周面に沿うように形成され、横断面においては中央部が薄くなるように成形されている。
そして、本体部161から突出する突出部162は、円筒状の円筒部162aと、円筒部162aの先端を閉塞する先頭面部162bとからなり、本体部161に一体成形されている。一方、本体部161から突出する突出部163も、円筒状の円筒部163aと、円筒部163aの先端を閉塞する先頭面部163bとからなり、本体部161に一体成形されている。
すなわち、突出部162、163は、ともに先端を閉塞された円筒形状に形成されており、内部に中空部162e、163eが形成され、外周面は円筒状をなしている。
ここで、右ヘッダタンク130への受液器150の組み付け方法について説明する。なお、コア部110への左右のヘッダタンク120、130の組み付けおよび受液器150の組み立てについては説明を省略する。
まず、プレート160の突出部163を受液器150の貫通孔152(第2貫通孔に相当)内に圧入し、受液器150内に突出した先端側の部分である先端部163cを先頭面部163bから押圧して変形させ、図5に示すように、貫通孔152の周縁部153に全周にわたってかしめる。具体的には、径外方向に(径を拡大するように)変形した先端部163cと本体部161とで貫通孔152の周縁部153の全周を挟持する。
受液器150の貫通孔152は、軸方向に直交する断面が円形をなしており、その径は、突出部163の径よりわずかに小さくなっている。したがって、突出部163を受液器150の貫通孔152内に挿入する際には圧入され、貫通孔152内に収まる突出部163の基端側の部分である基端部163dは、貫通孔152の内周面152aに圧接する状態、所謂しまりばめ状態となる。
このように、突出部163の先端部163cによる貫通孔周縁部153の全周にわたるかしめ、および突出部163の基端部163dによる貫通孔内周面152aへの全周にわたる圧接によって、受液器150とプレート160とが強固に仮固定される。
次に、プレート160の突出部162をヘッダタンク130の貫通孔135(第1貫通孔に相当)内に圧入し、ヘッダタンク130内に突出した先端側の部分である先端部162cを先頭面部162bから押圧して変形させ、図5に示すように、貫通孔135の周縁部136に全周にわたってかしめる。具体的には、径外方向に(径を拡大するように)変形した先端部162cと本体部161とで貫通孔135の周縁部136の全周を挟持する。なお、プレート160とヘッダタンク130との仮固定は、プレート160と受液器150との仮固定と同様であるので、共通の図5を用いて説明する。
ヘッダタンク130の貫通孔135は、軸方向に直交する断面が円形をなしており、その径は、突出部162の径よりわずかに小さくなっている。したがって、突出部162をヘッダタンク130の貫通孔135内に挿入する際には圧入され、貫通孔135内に収まる突出部162の基端側の部分である基端部162dは、貫通孔135の内周面135aに圧接する状態、所謂しまりばめ状態となる。
このように、突出部162の先端部162cによる貫通孔周縁部136の全周にわたるかしめ、および突出部162の基端部162dによる貫通孔内周面135aへの全周にわたる圧接によって、ヘッダタンク130とプレート160とが強固に仮固定され、受液器150は、右ヘッダタンク130に仮固定される。そして、右ヘッダタンク130と受液器150との間の大半の部分には、断熱構造となる隙間部180(図1参照)が形成される。
以上のように受液器一体型凝縮器100の組み立て体が形成され、ろう付け炉に投入して、一体ろう付け接合される。ここでは、プレート160等の表面にクラッドされたろう材により、右ヘッダタンク130とプレート160、プレート160と受液器150が互いにろう付けされる。タンクプレート130Bの外表面にろう材がクラッドされている場合には、ろう材片面クラッドのプレート160を採用し、タンクプレート130Bの外表面にろう材がクラッドされていない場合には、ろう材両面クラッドのプレート160を採用することができる。
上述の構成および組み付け方法によれば、プレート160の突出部162が貫通孔135からヘッダタンク130内に突出して先端部162cが潰されて、ヘッダタンク130の貫通孔135の周縁部136に全周にわたってかしめられるとともに、プレート160の突出部163が貫通孔152から受液器150内に突出して先端部163cが潰されて、受液器150の貫通孔152の周縁部153に全周にわたってかしめられ、受液器150がプレート160を介してヘッダタンク130に仮固定される。この仮固定のとき、それぞれの突出部162、163の基端部162d、163dは貫通孔135、152に圧入嵌合されている。
したがって、突出部162の先端部162cを、ヘッダタンク130の貫通孔135周縁部136に全周にわたって周方向に連続してかしめることができ、さらに、突出部162の基端部162dを貫通孔135内周面135aに全周にわたって圧接して、仮固定強度を確実に向上することができる。また、突出部163の先端部163cを、受液器150の貫通孔152周縁部153に全周にわたって周方向に連続してかしめることができ、さらに、突出部163の基端部163dを貫通孔152内周面152aに全周にわたって圧接して、仮固定強度を確実に向上することができる。
これにより、爪部の曲げかしめにより仮固定する場合よりも固定強度を確保し易く、ヘッダタンク130と受液器150とのろう付固定が完了するまで仮固定状態を維持するための治具を廃止することができ、製造工程も簡素化することができる。
プレートに爪を設けて爪の曲げかしめで仮固定を行う場合には、充分な固定強度を確保するためには、爪の大きさ(高さ、幅)を非常に大きくする必要があるが、体格の大型化につながるとともに、コストアップ等の要因ともなる。また、爪を採用した場合には、かしめ曲げに方向性があり、ろう付け炉内での搬送時の衝撃等によっては、かしめ曲げを緩める方向にモーメントが作用して、組付け寸法のズレを引き起こす可能性がある。
一方、本実施形態によれば、かしめに方向性のない先端部のつぶしかしめの効果、および、各突出部162、163がヘッダタンク130、受液器150に対してしまりばめされる効果により、固定力を確実に向上することができる。
また、ヘッダタンク130とプレート160、あるいは受液器150とプレート160の各2部品のヘッダタンク長手方向あるいはヘッダタンク幅方向における位置決めが、突出部と貫通孔とにより行うことができ、プレートに位置決め専用の加工を施す必要がない。
また、突出部162、163はそれぞれ円筒状に形成され、内部が中空部162e、163eとなっている。したがって、各突出部162、163の形成が容易であり、かしめ加工時に付勢する応力を低減することができる。
また、プレート160にクラッドされたろう材、もしくは、プレート160およびタンクプレート130Bにクラッドされたろう材によって右ヘッダタンク130と受液器150とのろう付けが可能となるので、ろう材塗布の工程を設ける必要がなく、製造工程を一層簡素化することができる。
また、プレート160が右ヘッダタンク130と受液器150の間に介在されることによって、プレート160本体部161の肉厚分の隙間部180が右ヘッダタンク130と受液器150間の大半の部分に形成できるので、受液器150での放熱促進、あるいはヘッダタンク130からの熱伝達を抑制して受液器150内の冷媒気化を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図6ないし図9に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、プレートの突出部内の中空部を冷媒流通に用いる点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、プレート260には流通孔164、165を形成しておらず、図7に示すように、各突出部162、163は第1の実施形態と同様の形状に形成されている。
そして、プレート260の突出部162、163をヘッダタンク130や受液器150の貫通孔135、152内に圧入し、突出部162、163の先端部162c、163cを変形させてかしめる際に、図8に示すように、かしめ治具290が各突出部162、163の先頭面部162b、163bを破りながらかしめる。
これによって、図9に示すように、突出部162、163の先端部162c、163cが貫通孔135、152の周縁部136、153に全周にわたってかしめられて仮固定が行われ、さらに、突出部162、163の中空部162e、163eを介してヘッダタンク130内と受液器150内とが連通する。
なお、図示は省略しているが、受液器150にはヘッダタンク130の貫通孔135と同じ高さに冷媒流通用の貫通孔が形成されており、ヘッダタンク130には受液器150の貫通孔152と同じ高さに冷媒流通用の貫通孔が形成されている。
本第2の実施形態によれば、ヘッダタンク130内と受液器150内とを、突出部162、163内の中空部162e、163eを介して連通して、第1の実施形態のように流通孔164、165を設けなくとも、両中空部162e、163eを冷媒流通路として利用することができる。
(他の実施形態)
上記第2の実施形態では、プレート160の突出部162、163をヘッダタンク130や受液器150の貫通孔135、152内に圧入し、突出部162、163の先端部162c、163cを変形させてかしめる際に、かしめ治具290で各突出部162、163の先頭面部162b、163bの面を破りながらかしめていたが、中空部を冷媒流通路とするものであれば、先頭面部を破るものでなくてもかまわない。
例えば、図10(a)に正面図を、図10(b)に側面図を示し、図11に要部の横断面図を示すように、第1、第2突出部に相当する突出部362、363をバーリング加工等により予め貫通した円筒状としたプレート360を採用するものであってもよい。
また、上記例や上記第2の実施形態において、ヘッダタンク130内と受液器150内とを連通する冷媒流通路は、突出部内の中空部を利用した通路のみであってもよいし、中空部を利用した通路とは別に流通孔を設けるものであってもよい。また、突出部内の中空部を利用した通路と他の流通孔とを併用する場合には、いずれを主流路、補助流路とするものであってもよい。さらに、両突出部内の中空部を冷媒流通路として利用するものに限定されず、片方の突出部の中空部のみを冷媒流通路とするものであってもよい。
また、上記各実施形態では、各突出部の先端部を、ヘッダタンク130および受液器150の貫通孔周縁部に全周にわたって周方向に連続してかしめるとともに、突出部の基端部を貫通孔にしまりばめして貫通孔内周面に全周にわたって圧接させていたが、強固な仮固定が可能であれば、各突出部の先端部を貫通孔周縁部に全周にわたってかしめるだけでもかまわない。
また、上記各実施形態では、プレート部材の各突出部は中空構造であったが、各突出部は、外周面が円筒状をなすものであれば中実構造であってもかまわない。この場合には、例えばプレート部材を鍛造加工等により容易に成形することができる。
また、上記各実施形態では、冷媒がセパレータ122、132の上側のチューブ111群(すなわち凝縮部)を図中左側から右側に流れる構成の凝縮器であったが、冷媒の流れはこれに限定されるものではない。例えば、ヘッダタンク内にセパレータを追加設置して、冷媒がU字状に流れる凝縮器であったり、S字状あるいはW字状に流れる凝縮器であったりしてもよい。
本発明を適用した第1の実施形態における受液器一体型凝縮器100の全体概略構成図である。 受液器150の右ヘッダタンク130への組み付け状態を示す要部横断面図である。 (a)は、図2の左方向から見たプレート160単体の正面図であり、(b)は、プレート160単体の側面図である。 図3(a)におけるIV−IV線断面図である。 プレート160をかしめ加工した仮固定状態を示す断面図である。 第2の実施形態におけるプレート260単体の正面図である。 プレート260の要部横断面図である。 プレート260のかしめ加工を説明するための断面図である。 プレート260をかしめ加工した仮固定状態を示す断面図である。 他の実施形態における、(a)は、プレート360単体の正面図であり、(b)は、プレート360単体の側面図である。 プレート360の要部横断面図である。
符号の説明
100 受液器一体型凝縮器
130 右ヘッダタンク(ヘッダタンク)
135 貫通孔(第1貫通孔)
135a 内周面(第1貫通孔の内周面)
136 周縁部(第1貫通孔の周縁部)
150 受液器
152 貫通孔(第2貫通孔)
152a 内周面(第2貫通孔の内周面)
153 周縁部(第2貫通孔の周縁部)
160、260、360 プレート(プレート部材)
161 本体部
162、362 突出部(第1突出部)
163、363 突出部(第2突出部)
162a、163a 円筒部
162b、163b 先頭面部
162c、163c 先端部
162d、163d 基端部
162e 中空部(第1中空部)
163e 中空部(第2中空部)

Claims (7)

  1. 冷媒が流通する複数のチューブ(111)内と連通するヘッダタンク(130)と、
    前記ヘッダタンク(130)に固定されるとともに、前記チューブ(111)を流通する際に凝縮されて前記ヘッダタンク(130)から流出する前記冷媒を気液分離して液相冷媒を蓄える受液器(150)と、
    前記ヘッダタンク(130)と前記受液器(150)との間に設けられた本体部(161)、前記本体部(161)から前記ヘッダタンク(130)内に突出した第1突出部(162)、および前記本体部(161)から前記受液器(150)内に突出した第2突出部(163)を有するプレート部材(160)とを備え、
    前記第1突出部(162)および前記第2突出部(163)はいずれも外周面が円筒状をなすように形成されているとともに、前記ヘッダタンク(130)には円形断面の第1貫通孔(135)が形成され、前記受液器(150)には円形断面の第2貫通孔(152)が形成されており、
    前記第1突出部(162)が前記第1貫通孔(135)から前記ヘッダタンク(130)内に突出して先端部(162c)が潰されて、前記ヘッダタンク(130)の前記第1貫通孔(135)の周縁部に全周にわたってかしめられているとともに、前記第2突出部(163)が前記第2貫通孔(152)から前記受液器(150)内に突出して先端部(163c)が潰されて、前記受液器(150)の前記第2貫通孔(152)の周縁部に全周にわたってかしめられており、
    前記ヘッダタンク(130)と前記プレート部材(160)が互いにろう付け接合されるとともに、前記プレート部材(160)と前記受液器(150)が互いにろう付け接合されることによって、前記受液器(150)が前記ヘッダタンク(130)に固定されていることを特徴とする受液器一体型凝縮器。
  2. 前記第1突出部(162)は円筒状に形成され、内部が第1中空部(162e)となっていることを特徴とする請求項1に記載の受液器一体型凝縮器。
  3. 前記ヘッダタンク(130)内と前記受液器(150)内とは、前記第1中空部(162e)を介して連通していることを特徴とする請求項2に記載の受液器一体型凝縮器。
  4. 前記第2突出部(163)は円筒状に形成され、内部が第2中空部(163e)となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の受液器一体型凝縮器。
  5. 前記ヘッダタンク(130)内と前記受液器(150)内とは、前記第2中空部(163e)を介して連通していることを特徴とする請求項4に記載の受液器一体型凝縮器。
  6. 前記第1突出部(162)の基端部(162d)は前記第1貫通孔(135)に圧入嵌合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受液器一体型凝縮器。
  7. 前記第2突出部(163)の基端部(163d)は前記第2貫通孔(152)に圧入嵌合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の受液器一体型凝縮器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017506732A (ja) * 2014-02-26 2017-03-09 デンソー サーマル システムズ エス.ピー.エーDenso Thermal Systems S.P.A. 冷却剤アキュムレータを有する横置き凝縮器

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