JP2006275252A - 防振ブッシュ及び防振ブッシュ組立て構造 - Google Patents

防振ブッシュ及び防振ブッシュ組立て構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 組立てスペースが狭くても組立てが可能であり、内筒金具の加硫成形の手間が少なく、組立ての際の内筒金具の回りを防止できる防振ブッシュを提供する。
【解決手段】防振ブッシュ10は、外周面にゴム弾性体18が接着された中間金具17が、軸孔15の内周面にねじ溝を有する内筒金具11の外周面に圧入により挿嵌されている。防振ブッシュが、ギアハウジング1の取付孔3に、ゴム弾性体18にて圧入により挿嵌される。内筒金具11の軸方向一端部側には、内筒金具11の2面幅に合せて別体ストッパ部材21が一対の嵌合孔24にて圧入により嵌め合わされている。内筒金具11の軸方向一端面に配置されたサスペンションメンバフレーム7側からボルト29が内筒金具11の軸孔15のねじ溝に螺着されて、内筒金具11がフレーム7に締結固定される。ボルトによる固定の際に、別体ストッパ部材21により内筒金具11が回り止めされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の第1取付部材と第2取付部材間、例えばサスペンションにおけるギアハウジングとサスペンションメンバフレーム等の間に取り付けられる防振ブッシュ及び防振ブッシュが第1取付部材と第2取付部材間に取り付けられた防振ブッシュ組立て構造に関する。
従来、内筒金具の外周面に筒状のゴム弾性体が接着された一対のブッシュが、第1取付部材の取付孔に両端側から圧入により挿嵌され、一方のブッシュの軸方向端部に配置された第2取付部材側から両ブッシュの内筒金具の軸穴にボルトを挿入して他方のブッシュの軸方向端部にてナットに螺着させることにより、第1取付部材と第2取付部材間に組み付けられるブッシュ組立て構造がある。同様の防振ブッシュ組立体としては、例えば特許文献1に示すように、取付筒部材に両側から圧入された一対の防振ブッシュの軸方向両端を、コ字状の取付板部材で挟み、取付板部材を介してボルトを両防振ブッシュの軸孔に挿通させてナットに螺着させることにより、一対の防振ブッシュを取付筒部材と取付板部材間に固定させるものが知られている。
特開平10−274268号公報
上記従来の防振ブッシュの組み立てにおいては、ボルトを他方の防振ブッシュ側でナットに螺着させる際に、ナットを固定治具等で保持する必要があるため、所定のスペースが必要である。しかし、車両内のスペースが狭く他の部材の配置密度が高くて、ナットを固定治具等で保持できるような取り付けのためのスペースを確保できない場合には、上記組み立て方法を採用することができない。これに対して、他方の防振ブッシュの軸孔にねじ溝を形成できれば、第2取付部材側から挿入したボルトを、軸孔のねじ溝に螺着させることにより第2取付部材に固定することが可能になる。
しかし、軸孔にねじ溝が形成された内筒金具の外周にゴム弾性体を加硫接着させる際に、内筒金具に接着のための前処理として金具の洗浄を行い、さらに表面を荒らすための研摩処理と接着剤の塗布を行う必要があるが、そのままでは研摩による屑がねじ溝に詰まり、ボルトを螺着できなくなる。そのため、研摩処理及び接着剤の塗布の前にねじ溝を部材でマスキングする必要があり、マスキングのための専用部材が必要になると共にマスキングの手間が煩雑であり、その結果、加硫成形のコストが高価になるという問題がある。また、金具が洗浄されているため、ゴム接着後に、ねじ溝の信頼性を維持するために防錆油を塗布する必要があるが、それによりゴム弾性体の物性が低下するという問題もある。さらに、これらの問題が解決したとして、ボルトを内筒金具のねじ孔に螺着して締め付ける際に、内筒金具が回転するため、ボルトによる強固な締め付けが困難になり、ブッシュの第2取付部材への取付強度が不十分になると共に、ゴム弾性体に大きな回転方向の力が加わってゴム弾性体が損傷を受けるという問題もある。
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、第2取付部材に対する防振ブッシュが取り付けられた第1取付部材側の組立てスペースが狭くても組立てが可能であり、内筒金具の加硫成形の手間がなく、さらに組立ての際の内筒金具の回りを防止できる防振ブッシュ及び防振ブッシュが第1取付部材と第2取付部材間に取り付けられた防振ブッシュ組立て構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌された防振ブッシュであって、ゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の取付孔に圧入により挿嵌されて、内筒金具がゴム弾性体により第1取付部材に弾性連結され、第1取付部材から突出した内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材が固定され、内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から内筒金具の軸孔に螺着されるボルトにより、内筒金具が第2取付部材に締結固定されて防振ブッシュ組立て構造に形成されるものであり、ボルトによる固定の際に、内筒金具が回り止めされるように、少なくとも内筒金具の軸方向一端部側と、内筒金具の軸方向一端部側に固定された別体ストッパ部材とにより回り止め手段が構成されたことにある。
上記のように構成した発明においては、防振ブッシュは、外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌されており、内筒金具に直接ゴム弾性体が接着形成されたものではない。そのため、内筒金具の軸孔をマスキングする必要がないので、マスキングのための専用部材やマスキングの手間が不要になる。また、ねじ溝の信頼性を維持するための防錆油の塗布も、内筒金具にゴム弾性体が固定される前に別個に行われるため、ゴム弾性体の物性を低下させることもない。
そして、防振ブッシュが、ゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の取付孔に圧入により挿嵌され、第1取付部材から突出した内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材が固定される。さらに、内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側からボルトを内筒金具のねじ溝を設けた軸孔に螺着させることにより、第1取付部材に弾性連結された防振ブッシュの内筒金具を第2取付部材に締結固定させることができる。このように、防振ブッシュの軸方向他端側において、ボルトに固定するナットが不要になり、ナットを固定治具等で固定するスペースも不要となるため、軸方向他端側のスペースの余裕が無くても、防振ブッシュ組立て構造を形成することができる。
また、少なくとも内筒金具の軸方向一端部側と、内筒金具の軸方向一端部側に固定された別体ストッパ部材とにより回り止め手段が構成されており、ボルトを内筒金具のねじ溝を設けた軸孔に螺着させる際に、内筒金具が回らないようにされている。そのため、ボルトによる強固な締め付けが可能であり、内筒金具の第2取付部材への固定が強固に信頼性良く行われる。さらに、ゴム弾性体に回転方向の力が加わることがないため、ゴム弾性体が損傷を受けることが無くその信頼性が確保される。
また、第1取付部材から突出した内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材を設けたことにより、第1及び第2取付部材間に加えられる防振ブッシュの軸方向の大きな振動入力に対して、別体ストッパ部材が緩衝ゴムを介して第1取付部材に当ることにより、第1及び第2取付部材間の軸方向の変位を一定範囲内に制限することができる。さらに、別体ストッパ部材は、このような軸方向変位を制限する機能に加えて、上記のように内筒金具の回り止めにも寄与する機能を兼ね備えている。なお、別体ストッパ部材は、内筒金具の軸方向一端面に配置されてボルトによって内筒金具が固定された第2取付部材により、防振ブッシュからの脱落が確実に防止されるようになっている。
また、本発明において、内筒金具の軸方向一端部側が、径方向の両側にて互いに平行になるように軸方向に切り欠かれた一対の切欠き部により、径方向両側が軸方向に延びた互いに平行な面である2面幅に形成されており、別体ストッパ部材が、内筒金具の軸方向一端部側に2面幅に合せて圧入される嵌合孔を有し、回り止め手段が、少なくとも2面幅と別体ストッパ部材とにより構成されてもよい。これにより、回り止め手段が、少なくとも内筒金具の軸方向一端側に形成された2面幅と、嵌合孔を有する別体ストッパ部材とにより簡易に構成され、例えば別体ストッパ部材に係止部を設けて第1取付部材等に係止させたり、別体ストッパ部材自体を手等で保持したりすることにより、ボルトを内筒金具の軸孔に螺着させる際に、内筒金具の回り止めを簡易に行うことができる。また、別体ストッパ部材は、第1及び第2取付部材間の軸方向変位を制限する機能に加えて、内筒金具の回り止めにも確実に寄与することができる。
また、本発明において、別体ストッパ部材と第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられてもよい。これにより、防振ブッシュに軸方向の振動が加えられたとき、緩衝ゴム部によって別体ストッパ部材と第2取付部材の衝突が防止され、それによる異音の発生を防止できる。
また、本発明の他の特徴として、外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌されてなる一対の防振ブッシュが、二つの並列に配置された互いに平行な取付孔を有する第1取付部材に、一対の防振ブッシュの一対のゴム弾性体にてそれぞれ一対の取付孔に圧入により挿嵌されて、一対の内筒金具が一対のゴム弾性体により第1取付部材に弾性連結されており、第1取付部材から突出した一対の内筒金具の軸方向一端部側が、それぞれ径方向の両側にて互いに平行になるように軸方向に切り欠かれた一対の切欠き部により、径方向両側が軸方向に延びた互いに平行な面である2面幅に形成されており、一対の内筒金具の軸方向一端部側の2面幅に合せて配置された一対の嵌合孔を有する平板状の別体ストッパ部材が、一対の嵌合孔にて一対の内筒金具の軸方向一端部側の2面幅に合せて圧入により固定されて第1取付部材と対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着されており、一対の内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から一対のボルトが一対の内筒金具のねじ溝を有する軸孔に螺着されて、一対の内筒金具が第2取付部材に締結固定されており、一対のボルトによる固定の際に、別体ストッパ部材と一対の内筒金具の2面幅とにより一対の内筒金具が回り止めされたことにある。
他の特徴においては、一対の防振ブッシュは、それぞれ外周面に筒状のゴム弾性体が接着された一対の中間金具が、軸孔の内周面にねじを有する一対の内筒金具の外周面に圧入により挿嵌されており、内筒金具に直接ゴム弾性体が接着形成されたものではない。そのため、各内筒金具の軸孔をマスキングする必要がないので、マスキングのための専用部材やマスキングの手間が不要になる。また、ねじ溝の信頼性を維持するための防錆油の塗布も、内筒金具にゴム弾性体が固定される前に別個に行われるため、ゴム弾性体の物性を低下させることもない。
また、一対の防振ブッシュが、それぞれのゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の一対の取付孔に圧入により挿嵌され、第1取付部材から突出した一対の内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材が固定される。さらに、一対の内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から一対のボルトを各防振ブッシュの内筒金具の軸孔に螺着させることにより、第1取付部材に弾性連結された一対の防振ブッシュの一対の内筒金具を第2取付部材に締結固定させることができる。そのため、一対の防振ブッシュの軸方向他端側において、ボルトに固定するナットが不要になり、ナットを固定治具等で固定するスペースも不要となるため、一対の防振ブッシュの軸方向他端側のスペースの余裕が無くても、簡易に防振ブッシュ組立て構造を形成することができる。
さらに、一対の防振ブッシュにおいては、別体ストッパ部材が一対の嵌合孔にて一対の内筒金具の軸方向一端部側の2面幅に合せて圧入により固定されており、ボルトによる固定の際に内筒金具が回らないようにされているため、ボルトによる強固な締め付けが可能であり、一対の内筒金具の第2取付部材への締結固定が強固に信頼性良く行われる。さらに、ゴム弾性体に回転方向の力が加わることがないため、ゴム弾性体が損傷を受けることが無くその信頼性が確保される。
また、一対の内筒金具の軸方向一端部側が、互いに平行な面である2面幅に形成されており、別体ストッパ部材を一対の嵌合孔にて一対の内筒金具の軸方向一端部側の2面幅に合せて圧入により固定することにより、ボルトによる内筒金具の軸孔への螺着の際に簡易に一対の内筒金具を回り止めすることができる。このような構成であれば、上記別体ストッパ部材のように係止部を設けて第1取付部材等に係止させたり、別体ストッパ部材自体を手等で保持したりする必要がなく、この別体ストッパ部材を一対の内筒金具の2面幅に固定するのみで非常に簡易かつ確実に一対の内筒金具の回り止めを行うことが可能である。
また、第1取付部材から突出した内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材を設けたことにより、第1及び第2取付部材間に加えられる防振ブッシュの軸方向の大きな振動入力に対して、別体ストッパ部材が緩衝ゴムを介して第1取付部材に当ることにより、第1及び第2取付部材間の軸方向の変位を一定範囲内に制限することができる。このように、別体ストッパ部材は、第1及び第2取付部材間の軸方向の変位を制限する機能に加えて、上記内筒金具の回り止めにも寄与する二重の機能を備えている。なお、別体ストッパ部材は、一対の内筒金具の軸方向一端面に配置されてボルトによって内筒金具が固定された第2取付部材により、防振ブッシュからの脱落が確実に防止されるようになっている。
また、別体ストッパ部材と第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられてもよい。これにより、防振ブッシュに軸方向の振動が加えられたとき、緩衝ゴム部によって別体ストッパ部材と第2取付部材の衝突が防止され、それによる異音の発生を防止できる。
本発明によれば、防振ブッシュは、外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌されており、内筒金具に直接ゴム弾性体を形成するものではない。その結果、本発明においては、内筒金具を専用部材でマスキングする必要がなく、マスキングのための専用部材を用意する必要が無くまたマスキングの手間も不要になり、また、ねじ溝の信頼性を維持するための防錆油の塗布も、ゴム弾性体とは別に行われるため、ゴム弾性体の物性を低下させることもない。また、本発明によれば、防振ブッシュを、ゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の取付孔に圧入により挿嵌し、第1取付部材から突出した内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側からボルトを内筒金具の軸孔を通して第2内筒金具の軸孔に螺着させることにより、防振ブッシュく組立て構造が形成されるようになっている。その結果、本発明においては、防振ブッシュの軸方向他端側では、ボルトに固定するナットが不要になると共にナットを固定治具等で固定するスペースが不要となるため、防振ブッシュの軸方向他端側のスペースの余裕が無くても、防振ブッシュ組立て構造に形成することが可能になる。
また、本発明においては、ボルトによる固定の際に内筒金具が回らないように、内筒金具の軸方向一端部側と、軸方向一端部側に固定された別体ストッパ部材とにより構成された回り止め手段を設けているため、ボルトによる強固な締め付けが可能であり、防振ブッシュの第2取付部材の固定が強固に信頼性良く行われると共に、ゴム弾性体が損傷を受けることが無くその信頼性が確保される。特に、回り止め手段を、少なくとも内筒金具が軸方向一端側に形成された2面幅と、2面幅に合せて嵌合される嵌合孔を有する別体ストッパ部材とにより簡易に構成でき、例えば別体ストッパ部材に係止部を設けて第1取付部材等に係止させたり、別体ストッパ部材自体を手等で保持したりすることにより、ボルトを内筒金具の軸孔に螺着させる際に、内筒金具の回り止めを簡易に行うことができる。
さらに、本発明においては、別体ストッパ部材は、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着されていることにより、第1及び第2取付部材間に加えられる防振ブッシュの軸方向の大きな振動入力に対して、第1及び第2取付部材間の軸方向の変位を一定範囲内に制限することができる機能を、上記内筒金具の回り止めする機能と合せて備えている。また、本発明においては、別体ストッパ部材と前記第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられたことにより、防振ブッシュに軸方向の振動が加えられたとき、緩衝ゴム部によって別体ストッパ部材と第2取付部材の衝突による異音の発生を防止できる。
また、本発明の他の特徴においては、一対の防振ブッシュが、それぞれのゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の一対の取付孔に圧入により挿嵌され、第1取付部材から突出した一対の内筒金具の軸方向一端部側に、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材が固定され、一対の内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から一対のボルトを各防振ブッシュの内筒金具の軸孔に螺着させることにより、第1取付部材に弾性連結された一対の防振ブッシュの一対の内筒金具を第2取付部材に締結固定させて形成された防振ブッシュ組み立て構造においても、上記効果と同様の効果が得られる。
また、他の特徴においては、一対の内筒金具の軸方向端部側を互いに平行な面である2面幅に形成し、この2面幅に合せて配置された一対の嵌合孔を有する簡易な構成の別体ストッパ部材を圧入により一対の内筒金具の軸方向一端部側に圧入固定することにより、ボルトを内筒金具の軸孔に螺着させる際に、上記別体ストッパ部材のように係止部を設けて第1取付部材等に係止させたり、平板部材自体を手等で保持したりすることなく、この別体ストッパ部材を内筒金具の2面幅に圧入固定するのみで非常に簡易に一対の内筒金具を回り止めすることができる。さらに、他の特徴においては、別体ストッパ部材は、第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着されていることにより、第1及び第2取付部材間に加えられる防振ブッシュの軸方向の大きな振動入力に対して、第1及び第2取付部材間の軸方向の変位を一定範囲内に制限することができる機能を、上記内筒金具の回り止めする機能と合せて備えている。また、他の特徴においては、別体ストッパ部材と第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられたことにより、一対の防振ブッシュに軸方向の振動が加えられたとき、緩衝ゴム部によって別体ストッパ部材と第2取付部材の衝突による異音の発生を防止できる。
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1,図2は、実施例1である車両のサスペンションのステアリングウォームシャフトに取り付けられる第1取付部材であるギアハウジングと第2取付部材であるサスペンションメンバフレーム間に一対の防振ブッシュが取り付けられた防振ブッシュ組立て構造について断面図及び右側面図により示したものである。図3,図4は、ギアハウジングに一対の防振ブッシュ及び別体ストッパ部材が取り付けられた状態を断面図及び右側面図により示したものである。
防振ブッシュ組立て構造は、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具11の外周面に中間加硫品16が圧入により挿嵌された同一構造の一対の防振ブッシュ10A,10Bが、二つの並列に配置された互いに平行な取付孔3を有するギアハウジング1に、一対の中間加硫品16のゴム弾性体18にてそれぞれ一対の取付孔3に圧入により挿嵌されている。また、ギアハウジング1から突出した一対の内筒金具11の軸方向一端部側(図1の左端)に、ギアハウジング1に対向すると共に対向面に緩衝ゴム26が固着された別体ストッパ部材21が固定されており、内筒金具11の軸方向一端面に配置されたサスペンションメンバフレーム7側の取付孔8から、一対のボルト29が一対の内筒金具11のねじ溝を有する軸孔15に螺着されてサスペンションメンバフレーム7に締結固定されている。一対の内筒金具11の軸方向一端部側(図1,3の左端部)に固定された別体ストッパ部材により、一対のボルト29による一対の内筒金具11の軸孔15への螺着の際に内筒金具11が回らないようにされている。
防振ブッシュ10A,10Bは、図5−1,2に示すように、円筒形で厚肉な金属製の内筒金具11と、内筒金具11の外周面に固定された中間加硫品16とを設けている。内筒金具11は、ストレートな円筒形の筒部12の軸方向他端(図5−1の右端)にて外周面から径方向外方に延びた円環形の厚板であるフランジ部13を一体で設けている。また、筒部12の軸方向一端部側(図5−1の左端側)には、筒部12の径方向に対向する位置に一対の切欠き部14が設けられている。切欠き部14は、中心角略75°で軸方向に平行に切り欠かれており、一対の切欠き部14により、内筒金具11の軸方向一端部側において互いに径方向に対向する軸方向に平行な一対の平行面がいわゆる二面幅を形成している。また、内筒金具11の軸孔15が、軸方向一端側から軸方向長さで略2/3の部分が大径部15aになっており、その他の軸方向他端側が大径部15aよりわずかに径の小さい小径部15bになっており、さらに小径部15bにはボルト29が螺着されるねじ溝が形成されている。
中間加硫品16は、図6−1,2に示すように、中間金具17とその外周面に接着された円筒形のゴム弾性体18とを有している。中間金具17は、ストレートな円筒形で薄肉の金具であり、軸方向長さが筒部12の2/3程度であり、その内径が筒部12の外径よりわずかに小さくなっている。ゴム弾性体18は、中間金具17の外周面に接着された円筒状であって、軸心を挟んだ径方向の対向する外周位置に一対のすぐり部18aを設けている。すぐり部18aは、外周から径方向にわずかに凹んで周方向に中心角が略75°で延びた円弧形であり、軸方向に延びて両端間を貫通している。また、ゴム弾性体18には、軸方向他端側にて中間金具17端部から径方向外方に広がると共に軸方向外方にわずかに延びた、厚肉で環状のストッパゴム部19が設けられている。ゴム弾性体18及びストッパゴム部19は、中間金具17を成形金型にセットしてゴム加硫成形を行うことにより一体で形成される。これにより、中間加硫品16が得られる。
この中間加硫品16が、ゴム弾性体18のストッパゴム部19側から中間金具17にて内筒金具11の筒部12に圧入により挿嵌され、ストッパゴム部19が内筒金具11のフランジ部13に当接し圧縮された状態で配置される。これにより、内筒金具11の外周面には一体で固定された中間金具17を介してゴム弾性体18が接着された状態となっている防振ブッシュ10A,10Bが得られる。また、中間加硫品16の筒部12外周面への圧入において、ゴム弾性体18の一対のすぐり部18aと内筒金具11の軸方向一端部の一対の切欠き部14が、軸方向から見て互いに直交するように配置されている。なお、防振ブッシュ10A,10Bにおいては、ゴム弾性体18の外周面に外筒金具が設けられていないが、必要に応じて外筒金具を設けることも可能である。
内筒金具11の切欠き部14側に取り付けられる別体ストッパ部材21は、図3,図7に示すように、平坦な金属板製で、長方形の連結部22の両側に一対の円形のストッパ部23が設けられている。各ストッパ部23には、それぞれ中心に嵌合孔24が設けられている。嵌合孔24は、円形でかつ長手方向に対応する径方向両側が弓形に凹んでおり、互いに対向した平行な平行部24aになっており、切欠き部14を設けた内筒金具11の端部の2面幅形状と同一になっている。一対の嵌合孔24の中心間隔は、後述するギアハウジング1の一対の取付孔3に取り付けられた一対の内筒金具11端部の軸心間隔と同一になっている。ギアハウジング1の取付部2と対向する対向面となる一対のストッパ部23の一表面側には、外周縁から径方向の略1/3長さで周方向全周の範囲に環状で厚肉の緩衝ゴム26が接着されて表面から突出して設けられている。また、一対のストッパ部23の反対表面側には、緩衝ゴム26との対応位置に薄肉の緩衝ゴム部27が接着されて設けられている。緩衝ゴム26及び緩衝ゴム部27は、ストッパ部23の外周縁の外側で薄肉のゴム弾性体により連結されており、ストッパ部23の両側表面の外周側に加硫成形により一体で形成される。
つぎに、一対の防振ブッシュ10A,10Bのギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間への取り付けについて説明する。
防振ブッシュ10A,10Bが取り付けられるギアハウジング1は、図1,図2に示すように、長手方向中央を中心として両側が対称形状になっている金属製のブロックであり、長手方向両側がそれぞれ筒状部2になっており、筒状部2に大径の取付孔3が形成されている。一対の筒状部2を繋ぐ連結部4は、その側面中央にて貫通する貫通孔5を設けており、貫通孔5にはステアリングウォームシャフト6がギアハウジング1の長手方向に対して直交して挿通されている。また、サスペンションメンバフレーム7には、ギアハウジング1の一対の取付孔3と中心を合せてボルト29が挿入される一対の固定孔8が設けられている。
ギアハウジング1の一対の取付孔3には、図1,図3に示すように、その軸方向他端(図1,3の右端)から一対の防振ブッシュ10A,10Bが、軸方向一端側からそれぞれゴム弾性体18外周面にて圧入により挿嵌され、ストッパゴム部19が筒状部2の端面に当接するまで挿入される。この状態で、ギアハウジング1の軸方向一端側から一対の内筒金具11の軸方向一端部が突出している。つぎに、別体ストッパ部材21が、一対の嵌合孔24にて一対の内筒金具11の軸方向一端部側の一対の切欠き部14により形成された2面幅に合せて圧入により挿嵌され、一対の内筒金具11の軸方向一端部側に固定される。これにより、別体ストッパ部材21のストッパ部23の対向面に設けた緩衝ゴム26が取付部2に圧接した状態にされる。
つぎに、別体ストッパ部材21が固定された一対の内筒金具11が、その軸方向一端面に配置されたサスペンションメンバフレーム7の一対の固定孔8に位置合せされる。さらに、サスペンションメンバフレーム7の反対面側(図1の左側面)から固定孔8に一対のボルト29が挿入され、一対の防振ブッシュ10A,10Bの各内筒金具11の軸孔15のねじ溝が形成された小径部15bに螺着される。ここで、ギアハウジング1から突出した一対の内筒金具11の各軸方向一端部側には、内筒金具11の2面幅に合せて別体ストッパ部材21が一対の嵌合孔24にて圧入により嵌め合わせて固定されており、ボルト29が軸孔15の小径部15bに螺着される際に各内筒金具11が回らないように拘束されている。そのため、ボルト29による内筒金具11の小径部15bへの強固な締め付けが行われる。これにより、ギアハウジング1の取付孔3にゴム弾性体18によって弾性連結された各一対の防振ブッシュ10A,10Bの一対の内筒金具11が、ボルト29によってサスペンションメンバフレーム7に締結固定される。その結果、各一対の防振ブッシュ10A,10Bがギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間に取り付けられた防振ブッシュ組立て構造が形成される。
この防振ブッシュ組立て構造では、ギアハウジング1の貫通孔5に挿通されたステアリングウォームシャフト6からその軸方向及び軸直角方向の振動が、ギアハウジング1に弾性連結された一対の防振ブッシュ10A,10Bに入力されると、それぞれのゴム弾性体18の軸直角方向の変位により振動が減衰され、図示しないステアリングへの振動伝達が抑えられる。図1の前後方向の振動入力に対しては、ゴム弾性体18のすぐり部18aが配設された方向に対応しており、低いばね定数で振動が抑えられる。図1の上下方向の振動入力に対しては、ゴム弾性体18のすぐり部18aの無い方向に対応しており、高いばね定数で振動が抑えられる。また、図1の左右方向の大きな振動入力に対しては、内筒金具11のフランジ部13とギアハウジング1の取付部2に挟まれた一対のストッパゴム部19と、別体ストッパ部材21に設けた緩衝ゴム26とにより、別体ストッパ部材21が緩衝ゴム26を介して、またフランジ部13がストッパゴム部19を介してギアハウジング1に当ることになる。そのため、ギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間の軸方向の変位を一定範囲内に制限することができる。
上記実施例1においては、中間金具17の外周面にゴム弾性体18が加硫成形で設けられた中間加硫品16が、中間金具17にて軸孔15の小径部15bの内周面にねじ溝を有する内筒金具11の外周面に圧入により挿嵌されているものであり、内筒金具11に直接ゴム弾性体18を形成するものではない。そのため、内筒金具11を専用部材でマスキングする必要がなく、マスキングのための専用部材やマスキングを行う手間が不要になり、内筒金具11のコストが安価にされる。また、洗浄処理された内筒金具11のねじ溝の信頼性を維持するための防錆油の塗布も、ゴム弾性体18の形成とは別個に行われるため、ゴム弾性体18の物性を低下させることもない。
また、ギアハウジング1から突出した一対の防振ブッシュ10A,10Bの軸方向他端側で、ボルト29に螺着されるナットが不要であり、ナットを固定治具等で保持するためのスペースも不要となるため、防振ブッシュ10A,10Bの軸方向他端側のスペースの余裕が無くても、防振ブッシュ組立て構造に形成することができる。さらに、別体ストッパ部材21が一対の嵌合孔24にて一対の内筒金具11の軸方向一端部側2面幅に圧入により嵌め合わされており、ボルト29による固定の際に内筒金具11が回らないようにされている。そのため、ボルト29による強固な締め付けが可能であり、防振ブッシュ10A,10Bのサスペンションメンバフレーム7への取り付けが強固に信頼性良く行われる。さらに、ゴム弾性体18に回転方向の力が加わることがないため、ゴム弾性体18が損傷を受けることが無く、ゴム弾性体18の信頼性が確保される。
また、一対の内筒金具11の軸方向一端部側が、一対の切欠き部14により軸方向に互いに平行な面である2面幅に形成されており、平板状の別体ストッパ部材21が、一対の嵌合孔24にて一対の内筒金具11の軸方向一端部側の2面幅に合せて圧入により固定することにより、ボルト29による内筒金具11の軸孔15の小径部15bねじ溝への螺着の際に、簡易に一対の内筒金具11を回り止めすることができる。例えば、一つの嵌合孔を有する別体ストッパ部材を用いて、これに係止部を設けてギアハウジング1等に係止させたり、別体ストッパ部材自体を手等で保持したりすることにより、一つずつ内筒金具11の回り止めを行うことも可能であるが、実施例1の別体ストッパ部材21によれば、係止部を設けたり手で保持したりする手間が不要であるため、単独で非常に簡易に一対の内筒金具11の回り止めを行うことができる。
また、別体ストッパ部材21は、このように内筒金具11の軸方向一端部側の2面幅と協働で内筒金具11の回り止めを行う機能を備えると共に、上記ギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間における防振ブッシュ10への軸方向の大きな振動入力に対して、ギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間の軸方向の変位を一定範囲内に制限する機能を合せて有するもので、単一で2つの機能を備えた効率のよい部材となっている。
つぎに、実施例2について説明する。
実施例2では、図8,図9に示すように、1つの防振ブッシュ10が、ギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間に取り付けられた防振ブッシュ組立て構造を形成するものである。防振ブッシュ10の構成については、上記防振ブッシュ10A,10Bと同一構成であり、各部分については実施例1で用いたものと同一符号を用いて示される。ギアハウジング1から突出した防振ブッシュ10の軸方向一端部(図8の下端部)に取り付けられる別体ストッパ部材31は、平坦な金属板製で、円形のストッパ部32とその周方向1箇所に一体で設けた係止部34とを設けている。ストッパ部32は、その中心に嵌合孔33を設けている。嵌合孔33は、円形でかつ径方向両側が弓形に欠けて互いに対向した平行な平行部33aになっており、切欠き部14を設けた内筒金具11の軸方向一端部の2面幅形状と同一になっている。平行部33aは、係止部34に対して直交する位置に設けられている。係止部34は、ストッパ部32の径方向に延び、その先端で折り曲げられて、ギアハウジング1の外周に設けた図示しない係合部に係止されるようになっている。
ストッパ部32の一表面側(図8の上面)には、外周縁から径方向の略1/3長さで周方向全周の範囲に環状で厚肉の緩衝ゴム36が接着されて表面から突出して設けられている。また、一対のストッパ部32の反対表面側には、緩衝ゴム36との対応位置に薄肉の緩衝ゴム部37が接着されて設けられている。緩衝ゴム36及び緩衝ゴム部37は、ストッパ部32の外周縁の外側で薄肉のゴム弾性体により連結されており、ストッパ部32の両側表面の外周側に加硫成形により一体で形成される。
実施例2では、実施例1と異なり一つの防振ブッシュ10がギアハウジング1とサスペンションメンバフレーム7間への取り付けられるが、取付手順については、実施例1と同様である。すなわち、ギアハウジング1に取り付けられた防振ブッシュ10の内筒金具11の別体ストッパ部材31を挟んだ軸方向一端面に配置されたサスペンションメンバフレーム7の取付孔8からボルト29が挿入され、内筒金具11の軸孔15のねじ溝が形成された小径部15bに螺着される。ここで、ギアハウジング1から突出した内筒金具11の軸方向一端部側の2面幅に、上記別体ストッパ部材31のストッパ部32が嵌合孔33にて嵌め合わされて、係止部34によってギアハウジング1の外周に設けた係合部に係止されることにより別体ストッパ部材31が固定されている。そのため、ボルト29による軸孔15への螺着の際に、内筒金具11が回らないように拘束されているので、ボルト29による強固な締め付けが行われる。これにより、ギアハウジング1の取付孔3に固定された防振ブッシュ10をサスペンションメンバフレーム7に固定させることができ、防振ブッシュ組立て構造が形成される。その結果、実施例2においても、上記実施例1と同様の効果が得られる。
なお、実施例2においては、別体ストッパ部材31は、係止部34の先端の折り曲げられた部分でギアハウジング1の外周に設けた係止部に係止されるようになっているが、これに限らず、サスペンションメンバフレーム7側に係止させることも可能であり、また係止部を単に手等で保持してボルト29による締め付けを行うこともできる。
なお、上記実施例1,2においては、車両のサスペンションのステアリングウォームシャフトに取り付けられるギアハウジングとサスペンションメンバフレーム間に取り付けられる防振ブッシュ及び防振ブッシュの組立て構造について説明されたが、同様な構成の取付部材間に取り付けられる防振ブッシュ及びその組み立て構造に対しても、本発明を同様に適用することができる。その他、上記実施例に示した防振ブッシュ、及び防振ブッシュ組立て構造について一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々変更して実施することが可能である。
本発明は、防振ブッシュの軸孔の内周面にねじを有する内筒金具の外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が圧入により挿嵌されており、内筒金具に直接ゴム弾性体を形成する必要が無いので製造が容易であり、内筒金具の錆を防止しつつ、ゴム弾性体の物性の低下を防止でき、また、防振ブッシュの軸方向他端側のスペースの余裕が無くても、防振ブッシュ組立て構造に形成することができる。さらに、別体ストッパ部材により、ボルトによる固定の際に内筒金具が回らないようにされるため、ボルトによる強固な締め付けが可能であり、防振ブッシュの第2取付部材への固定が強固に信頼性良く行われると共に、ゴム弾性体が損傷を受ける事が無くその信頼性が確保される。また、別体ストッパ部材は、このように内筒金具の軸方向一端部側の2面幅と協働で内筒金具の回り止めを行う機能を備えると共に、第1及び第2取付部材間の軸方向の大きな振動入力による軸方向の変位を一定範囲内に制限する機能を合せて有するもので、単一で2つの機能を備えた効率のよい部材となっている。そのため、本発明は有用である。
本発明の実施例1である車両のサスペンションのギアハウジングとサスペンションメンバフレーム間に一対の防振ブッシュが取り付けられた防振ブッシュ組立て構造を示す図2のI−I線方向の断面図である。 同防振ブッシュ組立て構造を示す右側面図である。 ギアハウジングに一対の防振ブッシュ及び別体ストッパ部材が取り付けられた状態を示す図4のIII−III線方向の断面図である。 ギアハウジングに一対の防振ブッシュ及び別体ストッパ部材が取り付けられた状態を示す左側面図である。 防振ブッシュを示すV−V線方向の断面図である。 同防振ブッシュを示す左側面図である。 中間加硫品を示すVI−VI線方向の断面図である。 同中間加硫品を示す左側面図である。 別体ストッパ部材を示す正面図である。 実施例2である一つの防振ブッシュによる防振ブッシュ組立て構造を示す図9のVIII−VIII線方向の断面図である。 同防振ブッシュ組立て構造を示す図8のIX−IX線方向の底面図(ボルトを除く)である。
符号の説明
10,10A,10B…防振ブッシュ、11…内筒金具、13…フランジ部、14…切欠き部、15…軸孔、15b…小径部、16…中間加硫品、17…中間金具、18…ゴム弾性体、19…ストッパゴム部、21,31…別体ストッパ部材、23…ストッパ部、24…嵌合孔、24a…平行部、26…緩衝ゴム、27…緩衝ゴム部、29…ボルト、32…ストッパ部、33…嵌合孔、33a…平行部、34…係止部。

Claims (5)

  1. 外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌された防振ブッシュであって、
    前記ゴム弾性体の外周面にて第1取付部材の取付孔に圧入により挿嵌されて、前記内筒金具が該ゴム弾性体により該第1取付部材に弾性連結され、
    該第1取付部材から突出した前記内筒金具の軸方向一端部側に、該第1取付部材に対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着された別体ストッパ部材が固定され、
    前記内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から該内筒金具の軸孔に螺着されるボルトにより、該内筒金具が該第2取付部材に締結固定されて防振ブッシュ組立て構造に形成されるものであり、
    前記ボルトによる固定の際に、前記内筒金具が回り止めされるように、少なくとも該内筒金具の軸方向一端部側と、該内筒金具の軸方向一端部側に固定された前記別体ストッパ部材とにより回り止め手段が構成されたことを特徴とする防振ブッシュ。
  2. 前記内筒金具の軸方向一端部側が、径方向の両側にて互いに平行になるように軸方向に切り欠かれた一対の切欠き部により、該径方向両側が軸方向に延びた互いに平行な面である2面幅に形成されており、前記別体ストッパ部材が、前記内筒金具の軸方向一端部側に該2面幅に合せて圧入される嵌合孔を有し、前記回り止め手段が、少なくとも該2面幅と該別体ストッパ部材とにより構成されたことを特徴とする前記請求項1に記載の防振ブッシュ。
  3. 前記別体ストッパ部材と前記第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の防振ブッシュ。
  4. 外周面に筒状のゴム弾性体が接着された中間金具が、軸孔の内周面にねじ溝を有する内筒金具の外周面に圧入により挿嵌されてなる一対の防振ブッシュが、二つの並列に配置された互いに平行な取付孔を有する第1取付部材に、前記一対の防振ブッシュの一対のゴム弾性体にてそれぞれ前記一対の取付孔に圧入により挿嵌されて、前記一対の内筒金具が該一対のゴム弾性体により前記第1取付部材に弾性連結されており、
    前記第1取付部材から突出した前記一対の内筒金具の軸方向一端部側が、それぞれ径方向の両側にて互いに平行になるように軸方向に切り欠かれた一対の切欠き部により、該径方向両側が軸方向に延びた互いに平行な面である2面幅に形成されており、
    前記一対の内筒金具の軸方向一端部側の該2面幅に合せて配置された一対の嵌合孔を有する平板状の別体ストッパ部材が、該一対の嵌合孔にて該一対の内筒金具の軸方向一端部側の該2面幅に合せて圧入により固定されて前記第1取付部材と対向すると共に対向面に緩衝ゴムが固着されており、
    前記一対の内筒金具の軸方向一端面に配置された第2取付部材側から一対のボルトが該一対の内筒金具のねじ溝を有する軸孔に螺着されて、該一対の内筒金具が該第2取付部材に締結固定されており、該一対のボルトによる固定の際に、前記別体ストッパ部材と該一対の内筒金具の2面幅とにより該一対の内筒金具が回り止めされたことを特徴とする防振ブッシュ組立て構造。
  5. 前記別体ストッパ部材と前記第2取付部材の間に緩衝ゴム部が設けられたことを特徴とする前記請求項4に記載の防振ブッシュ組立て構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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