JP2006275224A - 静油圧式無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロックアップ機構を解除作動する場合に、この解除作動の際のエンジン回転数変化を伴う駆動力変化を極力抑える。
【解決手段】 プランジャポンプ8とプランジャモータ9を高圧通路16と低圧通路17で接続した閉回路Cを備え、プランジャポンプ8とプランジャモータ9の少なくとも一方の容量を可変制御し前記プランジャポンプ8入力回転数を変更してプランジャモータ9の出力回転として伝達する静油圧式無段変速機において、入力ドラム1と出力シャフト2との回転数差を低減させるロックアップ機構24を設け、このロックアップ機構24の解除作動に先立って、ロックアップ機構解除前のエンジン回転数とロックアップ機構解除後のエンジン回転数とが略同一となるように前記プランジャモータ9の容量を制御することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ロックアップ制御を行う静油圧式無段変速機に関する。
従来から、静油圧式無段変速機の中には、斜板式の油圧ポンプと斜板式の油圧モータとを高圧油路と低圧油路とで接続した油圧閉回路を備え、前記油圧ポンプと前記油圧モータの少なくとも何れか一方の容量を、モータ斜板あるいはポンプ斜板の傾斜角度を可変制御し前記油圧ポンプの入力回転数を変更して前記油圧モータの出力回転として伝達するものがある。
このような静油圧式無段変速機では、油圧ポンプの入力回転数と油圧モータの出力回転数が略同一になった状態(減速比が最大、ほぼ1:1)で、入力側と出力側とを機械的連結状態とするロックアップクラッチなどのロックアップ機構を設け伝達効率を高めるようにしている。ところで、前述したロックアップ状態とするためには、油圧モータのモータ斜板の位置をオーバートップ方向に揺動させ、その後ロックアップ作動させることで、ロックアップ時の回転数変化、駆動力変化を低減している(特許文献1参照)。
特開2000−179648号公報
前述した従来技術にあっては、前記ロックアップ後にモータ斜板角度を直角位置に戻す制御を行い伝達効率を向上させているが、このようにロックアップ状態で、かつモータ斜板が直立位置である伝達効率の高い状態からロックアップ機構を解除作動すると、伝達効率の高い状態から、前記油圧モータや油圧ポンプの漏れ等に起因するロス分が影響する伝達効率が低い状態へ移行するために、回転数変化を伴う駆動力変化が生ずるという課題がある。
そこで、この発明は、ロックアップ機構を解除作動する場合に、この解除作動の際のエンジン回転数変化を伴う駆動力変化を極力抑えることができる静油圧式無段変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、油圧ポンプ(例えば、実施形態におけるプランジャポンプ8)と油圧モータ(例えば、実施形態におけるプランジャモータ9)とを前記油圧ポンプ側から前記油圧モータ側に作動油を送給する高圧油路(例えば、実施形態における高圧通路16)と油圧モータ側から油圧ポンプ側に作動油を送給する低圧油路(例えば、実施形態における低圧通路17)とで接続した油圧閉回路(例えば、実施形態における閉回路C)を備え、前記油圧ポンプと前記油圧モータの少なくとも何れか一方の容量を可変制御し前記油圧ポンプの入力回転数を変更して前記油圧モータの出力回転として伝達する静油圧式無段変速機において、前記油圧ポンプと前記油圧モータとの回転数差を低減させるロックアップ機構(例えば、実施形態におけるロックアップ機構24)を設け、前記ロックアップ機構の解除作動の際に、前記ロックアップ機構解除前のエンジン回転数と、前記ロックアップ機構解除後のエンジン回転数とが略同一となるように前記油圧モータの容量を制御することを特徴とする。
このように構成することで、ロックアップ機構の解除作動前のエンジン回転数と、ロックアップ機構の解除作動後のエンジン回転数とに差が生じないようにすることが可能となる。
請求項2に記載した発明は、前記油圧モータが斜板式油圧モータであって、この油圧モータの容量を制御するモータ斜板(例えば、実施形態における回転斜板12)が油圧モータに当接すると共に油圧モータを軸線(例えば、実施形態における中心C1)方向に移動させるように揺動可能に設けられ、前記ロックアップ機構を解除作動する際には、前記モータ斜板が前記油圧モータの軸線に対して直交する角度と異なる角度の近傍に設定することを特徴とする。
このように構成することで、ロックアップが解除作動された場合に生ずるであろう伝達効率のロス分を考慮して、エンジン回転数変化を補正する油圧モータのモータ斜板の角度を設定することができる。
請求項3に記載した発明は、前記モータ斜板を前記油圧モータの軸線に対して低速レシオ側に傾斜する角度に変位させた後に前記ロックアップ機構を解除作動することを特徴とする。
このよう構成することで、ロックアップ機構の解除作動後のエンジン回転数低下を抑えることができる。
請求項4に記載した発明は、前記油圧ポンプと前記油圧モータとを支持するシリンダブロック(例えば、実施形態における通路ブロック10)に、前記高圧油路と前記低圧油路とを連通・遮断する制御バルブ(例えば、実施形態における分配弁25)が軸線(例えば、実施形態における中心C1)に対して放射状に配置され、前記制御バルブを囲繞するように軸線(例えば、実施形態における中心C1)と偏心する環状のロックアップリング(例えば、実施形態におけるモータ偏心部材91)が設けられ、このロックアップリングを揺動制御して前記ロックアップリングの中心(例えば、実施形態における中心C2)と前記シリンダブロックの軸線(例えば、実施形態における中心C1)とを整合させることにより前記高圧油路から前記油圧モータへの高圧油流入を遮断してロックアップ作動させることを特徴とする。
このように構成することで、作動油の油漏れや高油圧による荷重が伝達効率の変化に影響を及ぼし易いこのような構造の変速機に、前述したロックアップ機構を容易に実現することが可能となる。
請求項1に記載した発明によれば、ロックアップ機構の解除作動前のエンジン回転数と、ロックアップ機構の解除作動後のエンジン回転数とに差が生じないようにすることで、エンジン回転数変化に伴う動力変化を極力抑えることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、ロックアップが解除作動された場合に生ずるであろう伝達効率のロス分を考慮して、そのロス分に相当するエンジン回転数変化を補正する油圧モータのモータ斜板の角度を設定することができるため、特別な装置を追加しないで既存の部材を有効利用できる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、ロックアップ機構の解除作動後のエンジン回転数低下を抑えることができる。
請求項4に記載した発明によれば、作動油の漏れや高圧による荷重が伝達効率の変化に影響を及ぼし易いこのような構造の変速機に、前述したロックアップ機構を容易に実現することが可能となる効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態に係る静油圧式無段変速機は、自動二輪車あるいは不整地車両に適用されるものである。
図1において、1は、動力源(エンジン)側の回転要素である入力ドラムであり、2は、車輪側の回転要素である出力シャフトである。入力ドラム1は、出力シャフト2の外周側に同軸に配置され、変速機ハウジング3Aに軸受4を介して支持されると共に、外周に一体に結合された入力ギヤ5を介して図示しないエンジン側の駆動ギヤに噛合されている。
また、出力シャフト2は、一端側が軸受6を介して入力ドラム1に支持されると共に、他端側が軸受7を介して変速機ハウジング3Bに支持され、変速機ハウジング3Bから突出した他端部が図示しないギヤ機構とドライブシャフトを介して駆動輪に連係されている。入力ドラム1と出力シャフト2は前記変速機ハウジング3A,3Bに回転可能に支持されると共に、両者間の自由な回転が許容されている。
出力シャフト2の略中央部の外周には、プランジャポンプ(油圧ポンプ)8のポンプシリンダ8aと、プランジャモータ(油圧モータ)9のモータシリンダ9aが取り付けられている。ポンプシリンダ8aとモータシリンダ9aは通路ブロック(シリンダブロック)10を挟んで一体化され、モータシリンダ9a部分が出力シャフト2にスプライン結合されている。
プランジャポンプ8とプランジャモータ9はいずれもアキシャル形とされ、各シリンダ8a,9aに環状に配置されたシリンダ孔8b,9bに複数のプランジャ8c,9cが軸方向に沿って進退可能に収容されている。プランジャポンプ8とプランジャモータ9の各プランジャ8c,9cは相反方向に向いて配置され、プランジャポンプ8側のプランジャ8cの対向位置には回転斜板11が設けられ、プランジャモータ9側のプランジャ9cの対向位置には回転斜板(モータ斜板)12が設けられている。
回転斜板11は、入力ドラム1の内周面に斜め配置された軸受13に支持され、出力シャフト2に対する傾斜角を一定に維持したまま入力ドラム1の回転に伴い揺動、回転する。この回転斜板11の前面はプランジャポンプ8側のプランジャ8cの先端部に当接し、入力ドラム1の回転に伴ってプランジャ8cに回転方向と軸方向の分力を作用させる。一方、回転斜板12は軸受構造を持つ斜板ホルダ14に支持され、その斜板ホルダ14が傾斜角調整機構15を介して変速機ハウジング3Bに支持されている。回転斜板12の前面はモータ9側のプランジャ9cの先端部に当接し、モータシリンダ9a(出力シャフト2)の回転に伴ってプランジャ9cに回転方向と軸方向の反力を作用させる。
通路ブロック10には、図3にも示すように環状に繋がった径方向外側の高圧通路(高圧油路)16と、同様の構造の径方向内側の低圧通路(低圧油路)17が形成されている。また、通路ブロック10には、プランジャポンプ8の吐出行程にあるポンプ室(シリンダ孔8b)を高圧通路16に連通し吸入行程にあるポンプ室(シリンダ孔8b)を低圧通路17に連通するポンプ側油圧分配機構18と、プランジャモータ9の容積拡張行程にあるシリンダ孔9bに高圧通路16を連通し容積縮小行程にあるシリンダ孔9bを低圧通路17に連通するモータ側油圧分配機構19が設けられている。ここで、前記ポンプ側油圧分配機構18とモータ側油圧分配機構19は、共に主として分配弁25と給排ポート28とカムリング26とで構成されている。
そして、プランジャポンプ8とプランジャモータ9の間には通路ブロック10内の通路16,17と油圧分配機構18,19によって閉回路(油圧閉回路)Cが構成され、この閉回路C内に作動油がほぼ密閉状態で充填されている。したがって、プランジャポンプ8(吐出領域のシリンダ孔8b)から吐出された作動油は高圧通路16を通してその吐出流量分だけプランジャモータ9を作動させ、同時に同量の作動油がプランジャモータ9から低圧通路17を通してプランジャポンプ8(吸入領域のシリンダ孔8b)に戻される。ただし、このときのプランジャモータ9の作動は、回転斜板12の反力を受けてモータシリンダ9a(出力シャフト2)自体を回転させることとなる。
また、この静油圧式無段変速機では、入力ドラム1の回転が回転斜板11を介してプランジャポンプ8側のプランジャ8cに回転方向と軸方向の分力として入力され、その入力は前述のプランジャモータ9を作動させる油圧に変換されるが、この油圧は反力により出力シャフト2(ポンプシリンダ8a)を直接回転させるトルクとして出力シャフト2に伝達される。したがって、入力ドラム1から出力シャフト2への回転伝達は、プランジャモータ9を介する油圧伝達経路と、ポンプシリンダ8aを介する直接的な機械伝達経路に分かれて行われる。
ところで、プランジャポンプ8側のプランジャ8cは、入力ドラム1とポンプシリンダ8aの相対回転に伴って回転斜板11から軸方向の押圧力を受け、このときのプランジャ8cの作動によって閉回路C内に相対回転に応じた作動油の流動を生じさせる。そして、このとき閉回路C内の作動油の流動によって生じるプランジャモータ9の回転速度やトルクは、プランジャポンプ8側とプランジャモータ9側の容量差によって決定される。この静油圧式無段変速機では、前記の傾斜角調整機構15によって回転斜板12の傾斜角を操作し、それによってプランジャポンプ8側とプランジャモータ9側の容量差を無段階に調整し得るようになっている。この静油圧式無段変速機の場合、入力ドラム1と出力シャフト2の減速比は傾斜角調整機構15によって操作され、回転斜板12が出力シャフト2(後述する中心C1)に対して直交するように(傾斜角が0°になるように)操作されたときに、減速比が最大(ほぼ1:1)になる。
傾斜角調整機構15は、図2にも示すように回転斜板12を保持する前記斜板ホルダ14と、この斜板ホルダ14の背部を摺動可能に支持する変速機ハウジング3Bの半球面状のガイド面20と、斜板ホルダ14の上端部に突設されたアーム14aをピン29を介して揺動可能に支持するスライドハンガ21と、このスライドハンガ21を螺合状態で支持し自身の軸回りの回転によってスライドハンガ21を軸方向前後に移動させるボールネジ22と、このボールネジ22を正逆回転させる図示しないサーボモータとを備えている。サーボモータは、図示しないコントローラによる制御によってボールネジ22を適宜回転させ、それによってスライドハンガ21の前後位置、ひいては斜板ホルダ14と回転斜板12を所望の傾斜角度に変更するようになっている。
尚、図1中23は、サーボモータの回転を減速してボールネジ22に伝達する減速ギヤである。また、コントローラは、動力源(エンジン)の回転速度信号やその他の車両の運転状況を示す信号が入力され、これらの入力信号に基づいてサーボモータの出力を制御するようになっている。
また、図3に示すように通路ブロック10内のモータ側油圧分配機構19には、回転斜板12の傾斜角が略0°に操作されたときに高圧通路16と低圧通路17に対するプランジャモータ9側の連通を遮断して、閉回路C内の作動油の流動を停止させ、入力ドラム1とモータシリンダ9aとの回転差を低減させるロックアップ機構24が付加されている。尚、回転斜板12の傾斜角が略0°としたのはロックアップが行われるのが傾斜角が0゜とは限らないためである。このロックアップ機構24は、モータ側油圧分配機構19内の複数の分配弁(制御バルブ)25の作動を制御するカムリング26を油圧式のロックアップアクチュエータ27によって操作し、分配弁25によってプランジャモータ9側のすべて給排ポート28の高油圧流入側を同時に閉鎖することで閉回路C内の作動油の流動を停止させるようになっている。
尚、前述したように上記分配弁25は、ポンプ側油圧分配機構18とモータ側油圧分配機構19の双方に設けられ、プランジャポンプ8側では偏心したカムリング26によりプランジャ8cに連動して往復移動し、またプランジャモータ9側(通常状態であるロックアップ解除状態)でも偏心したカムリング26にプランジャ9cに連動して往復移動して前記給排ポート28を開閉制御する。
具体的には、ロックアップ機構24は変速機ハウジング3Bの先端に摺接して配置され
前記モータ側油圧分配機構19の分配弁25を囲繞するように中心C1と偏心する環状のモータ偏心部材(ロックアップリング)91を有している。このモータ偏心部材91は全体がリング状に形成され、その内周面91a内にカムリング26が配設されている。モータ偏心部材91の上端には係止部91dが形成され、この係止部91dが係止ピン92により変速機ハウジング3Bに揺動可能に支持されている。
前記モータ偏心部材91を揺動させるため、モータ偏心部材91の下側に配置されたロックアップアクチュエータ27が変速機ハウジング3Bに取り付けられている。このロックアップアクチュエータ27は変速機ハウジング3Bに固定されたシリンダ96と、シリンダ96内のピストン94とシリンダ96を閉塞する蓋部材95とピストン94を蓋部材95の方に付勢するバネ97とで構成されている。シリンダ96内はピストン94によりロックアップ作動油室96aとロックアップ解放室96bとに区画され、前記バネ97はロックアップ解放室96bに配置されている。ピストン94の端部はシリンダ96から外方に突出し、突出部94aが連結ピン93を介してモータ偏心部材91の下部の連結部91bに回動可能及び移動可能に支持されている。
このような構成のロックアップ機構24において、ロックアップ作動油室96aの油圧を解放すると、前記バネ97の付勢力によりピストン94が蓋部材95側に移動する。このとき、図3に示すように、モータ偏心部材91の内周面91aの中心(ロックアップリングの中心)C2は出力シャフト2及びモータシリンダ9aの中心(油圧モータの軸線、シリンダブロックの軸線)C1に対して偏心し、モータ偏心部材91は通常位置(ロックアップ解除状態)となる。
一方、ロックアップ作動油室96aにロックアップ作動油を供給すると、この供給圧によりピストン94がバネ97に抗して図3の右側に移動して図4の状態になり、これにより突出部94aが更に突出される。これによりモータ偏心部材91が係止ピン92を中心として反時計回りに揺動し、モータ偏心部材91の側部に形成されたストッパ部100が変速機ハウジング3Bの位置決め部101に当接して揺動を規制する。この状態でモータ偏心部材91の内周面91aの中心C2は、図4に示すように出力シャフト2及びモータシリンダ9aの中心C1と整合し、モータ偏心部材91はロックアップ位置となる。
このようにモータ偏心部材91がロックアップ位置となると、カムリング26の中心C2がモータシリンダ9aの回転中心C1と一致するので、モータシリンダ9aが回転してもプランジャモータ9側の分配弁25は往復動しなくなりプランジャモータ9のプランジャ9cへの作動油の供給が遮断される。この結果、前記プランジャ9cに高圧が作用しないことによる軸受け等の機械的動力損失の低減、更にプランジャモータ9側の分配弁25の摺動抵抗の低減、更にプランジャモータ9側の圧縮損失の低減が可能となり、動力伝達効率が向上する。
したがって、このようにロックアップ機構24が作動したときには、プランジャポンプ8側のプランジャ8cがロックされ、入力ドラム1の回転がポンプシリンダ8aを介してそのまま出力シャフト2に伝達されるようになる。
尚、変速機ハウジング3Aには、前記モータ偏心部材91に対応して、ポンプ偏心部材91’が固定的に取り付けられ、このポンプ偏心部材91’の内周面91’aにも、カムリング26が配設されている。
また、この静油圧式無段変速機には、入力ドラム1から出力シャフト2への動力の接続と遮断を操作するクラッチ機構30が設けられている。このクラッチ機構30は流体式のクラッチ機構であり、高油圧室と低油圧室をバイパスさせることによってプランジャ8cの反力をほぼゼロにし、それによって入力ドラム1からの動力伝達を遮断するようになっている。
クラッチ機構30は、通路ブロック10内の高圧通路16と低圧通路17を直結するバイパス通路31(図中破線部分を含む)と、このバイパス通路31を開閉する操作ロッド32とを主要素として構成され、この操作ロッド32がロッド制御部33により制御される。
操作ロッド32は、出力シャフト2の軸心部に一端側に開口して形成された受容穴34内に摺動可能に収容され、その受容穴34内に挿入された先端側の外周に環状溝35が形成されている。この環状溝35が前記バイパス通路31と連通すると高圧通路16と低圧通路17とが連通してクラッチが断となり図1に示すニュートラル状態となる。
また、バイパス通路31を通過する作動油の流量が操作ロッド32の変位に応じて調整されると、プランジャモータ9側に供給される作動油の流量が調整されるようになる。したがって、操作ロッド32は、ロッド制御部33による軸方向の操作により、入力ドラム1と出力シャフト2の間の動力の断接を半クラッチ状態を経て滑らかに行うことができる。
また、ロッド制御部33は、入力ドラム1に一体に結合されて出力シャフト2の端部を覆う有底円筒状の制御部ケース38と、この制御部ケース38内に径方向に沿って転動可能に収容された遠心部材であるウエイトローラ39と、制御部ケース38内に軸方向変位可能に収容支持されると共に径方向外側に張り出した制御部ケース38の傾斜壁40aを介してウエイトローラ39に接触する可動カム部材40と、この可動カム部材40を制御部ケース38の底壁である傾斜壁40a側に付勢するコイルバネ41とを備えている。そして、この可動カム部材40は出力シャフト2から突出した操作ロッド32の基端部に連結されると共に制御部ケース38の中心のボス孔38a内に摺動可能に嵌入されている。
前記傾斜壁40aは、制御部ケース38の底壁に径方向外側に向かって可動カム部材40側に向かって傾斜して形成され、コイルバネ41による軸方向の付勢力を受けてウエイトローラ39を径方向内側方向に押さえ込むようになっている。また、傾斜壁40aは、逆にウエイトローラ39が遠心力によって径方向外側方向に転動すると、その遠心力を可動カム部材40の軸方向変位に変換し、操作ロッド32をコイルバネ41の付勢力に抗してバイパス通路31を閉じる方向(図1中右側方向)に変位させる。尚、コイルバネ41の付勢力は環状溝35がバイパス通路31を開く方向に操作ロッド32に作用している。
次に、図5のフローチャートに基づいて、ロックアップ状態からロックアップ解除状態に移行するロックアップ解除作動処理について説明する。尚、この処理は前述したコントローラにより行われる。
先ず、ステップS1において、図4に示すロックアップ状態からロックアップ解除作動へ移行するロックアップ解除作動要求があったか否かを判定する。このロックアップ解除要求は、ロックアップが高速レシオ側(例えば、最高速レシオ)で行われるが、主として、車速、エンジン回転数Ne、スロットル開度に基づいて、解除要求があると判定される。判定結果が「YES」である場合はステップS2に進み、判定結果が「NO」である場合は処理を終了する。これにより、ロックアップ状態が維持され、ロックアップアクチュエータ27のロックアップ解放室96bに油圧を作用させた状態が維持される。ステップS2においては、ロックアップ解除時の変速特性マップを検索する。このマップは各変速特性をエンジン回転数と車速との関係で示したものである。
次に、ステップS3において前記マップの検索結果から目標エンジン回転数Neと目標車速を設定しステップS4に進む。ステップS4ではサーボモータによりレシオを合わせるため回転斜板12の傾斜角度を設定する。つまり回転斜板12を駆動すると入力ドラム1に対する出力シャフト2の回転数の比に変化が生じるため、前記ロックアップ状態からロックアップ解除作動状態に移行する際の伝達効率の低下分に整合させ、ロックアップ解除作動時と同等(略同一:ショックが感じられない程度に等しい)の回転数となる角度に設定するのである。よって、ロックアップ状態でかつ回転斜板12が直立位置(中心C1に対してほぼ直交する角度)である伝達効率の高い状態からロックアップ機構を解除作動すると、伝達効率の高い状態から、前記プランジャモータ9やプランジャポンプ8の漏れ等に起因するロス分が影響する伝達効率が低い状態へ移行するのである。具体的にはロックアップ解除時の回転斜板12の角度は、目標エンジン回転数と目標車速によって決定されるため、油圧モータの軸線に対して直交する角度と異なる、その近傍の角度であって、やや低速レシオ側あるいは若干オーバートップ側となる。
最後に、ステップS5でロックアップアクチュエータ27のロックアップ解放室96bを解放してバネ97によりモータ偏心部材91を係止ピン92を中心に時計回りに回動させ、モータ偏心部材91のストッパ部110が変速機ハウジング3Bの位置決め部111に当接すると図3に示すようにロックアップが解除される。
上記実施形態によれば、ロックアップ機構24の解除作動前のプランジャポンプ8とプランジャモータ9間における伝達効率と、ロックアップ機構24の解除作動後のプランジャポンプ8とプランジャモータ9における伝達効率とに差によるエンジン回転数変化が生じないようにした状態でロックアップ作動解除ができるため、ロックアップ解除の際のエンジン回転数変化を伴う駆動力変化を極力抑えることができる。
これを図6〜図9に基づいて説明する。
図6はエンジンから出力が伝達される場合、つまり通常走行時における変速特性(縦軸:エンジン回転数Ne、横軸:車速V)、つまり変速レシオの変化を示し、実線は非ロックアップ時(ハッチングで示す範囲)、鎖線は滑り量がゼロのロックアップ時(最低速レシオと最高速レシオ)を示す。左端は最低速レシオのライン、右側が最高速レシオのラインであるが、一点鎖線で示すロックアップ時のラインの方が実線で示す非ロックアップ時のラインよりも傾きが小さく(水平に近く)なっている。これは同一変速レシオ(例えば最高速レシオ)で、同一エンジン回転数の場合に、ロックアップ状態では滑り分がエネルギーロスとならないため非ロックアップ状態に比較して車速がそれだけ高く(Sの部分)なることを意味している。
ところが、図7に示すように(縦軸、横軸等図6と同様)、駆動輪からエンジンに回転トルクが伝達される場合(エンジンブレーキが作用している状態)では、前述したグラフとは逆に変速レシオの変化が、実線で示す非ロックアップ時のラインの方が鎖線で示すロックアップ時(滑り量0)のラインよりも傾きが小さくなっている。つまり、これは同一変速レシオで、同一エンジン回転数の場合を考えると、同一エンジン回転数を確保するためには滑り分がある非ロックアップ時では滑り分のエネルギーロス分だけロックアップ時よりも高い車速(S’の分)が必要となることを意味している。
したがって、図8に示すように、最高速レシオでロックアップがなされている状態(一点鎖線)から徐々にエンジンブレーキが作用して車速が低下し、A点でロックアップ解除を行うと、切替時の速度でロックアップ時のラインL1のA点から非ロックアップ時のラインL2のB点にエンジン回転数が落ち込むため、エンジン回転数差Hが生じる。
よって、この実施形態では、図9に示すように、最高速レシオのラインよりも傾きが大きい少し低速レシオのラインを用いることで、同一車速でのロックアップ解除の際のエンジン回転数差が小さくなるようにしてロックアップ状態から非ロックアップ状態へ切り替わる際のエンジン回転数差を少なくし違和感をなくしている。
具体的には、図9によって図8の2つのラインL1,L2を併記して説明すると、最高速レシオで一点鎖線で示すロックアップ時のラインL1(一点鎖線)から非ロックアップ時のラインL2(実線)ではエンジン回転数差Hであったものが、この実施形態のやや低速レシオ側のロックアップ時のラインL3(一点鎖線)の点A’からやや低速レシオ側の非ロックアップ時のラインL4(2点鎖線)の点B’へと切り替えてロックアップを解除した場合のエンジン回転数差hが極めて小さくなり(h<H)、その結果、エンジン回転数変化が生じなくなりよりスムーズなロックアップ解除が行えることとなる。
また、上述した伝達効率の差によるエンジン回転数変化を生じないようにするため、ロックアップが解除作動された場合に生ずるであろう伝達効率のロス分を考慮して、そのロス分に相当するエンジン回転数変化を補正するプランジャモータ9の回転斜板12の直立位置に対する角度を設定することができるため、特別な装置を追加しないで既存の部材を有効利用できる点で有利である。
そして、回転斜板12を前記プランジャモータ9の軸線に対して低速レシオ側に傾斜する角度に変位させた後に前記ロックアップ機構24を解除作動して、ロックアップ機構24の解除作動後のエンジン回転数低下を抑えることができる。
とりわけ、作動油を利用するロックアップ機構24を備えているこのような実施形態の無段変速機に適応した場合には、ロックアップ作動解除時における油漏れや高油圧による荷重が比較的大きく伝達効率の変化に影響を及ぼし易いため、上述したように作動油の流通を遮断するロックアップ解除作動は有効となる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、回転斜板11側の傾斜を調整できる形式の静油圧式無段変速機にも適用できる。
この発明の実施形態の断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 ロックアップ状態を示す図3に相当する断面図である。 フローチャート図である。 通常走行時のグラフ図である。 エンジンブレーキ作動時のグラフ図である。 最高レシオ側でのロックアップ解除状況を示す図7の拡大図である。 最高レシオよりやや低いレシオ側でロックアップ解除した場合を説明する図7の拡大図である。
符号の説明
8 プランジャポンプ(油圧ポンプ)
9 プランジャモータ(油圧モータ)
10 通路ブロック(シリンダブロック)
12 回転斜板(モータ斜板)
16 高圧通路(高圧油路)
17 低圧通路(低圧油路)
24 ロックアップ機構
25 分配弁(制御バルブ)
91 モータ偏心部材(ロックアップリング)
C1 軸線(油圧モータの軸線、シリンダブロックの軸線)
C2 中心(ロックアップリングの中心)
C 閉回路(油圧閉回路)

Claims (4)

  1. 油圧ポンプと油圧モータとを前記油圧ポンプ側から前記油圧モータ側に作動油を送給する高圧油路と油圧モータ側から油圧ポンプ側に作動油を送給する低圧油路とで接続した油圧閉回路を備え、前記油圧ポンプと前記油圧モータの少なくとも何れか一方の容量を可変制御し前記油圧ポンプの入力回転数を変更して前記油圧モータの出力回転として伝達する静油圧式無段変速機において、前記油圧ポンプと前記油圧モータとの回転数差を低減させるロックアップ機構を設け、前記ロックアップ機構の解除作動の際に、前記ロックアップ機構解除前のエンジン回転数と、前記ロックアップ機構解除後のエンジン回転数とが略同一となるように前記油圧モータの容量を制御することを特徴とする静油圧式無段変速機。
  2. 前記油圧モータが斜板式油圧モータであって、この油圧モータの容量を制御するモータ斜板が油圧モータに当接すると共に油圧モータを軸線方向に移動させるように揺動可能に設けられ、前記ロックアップ機構を解除作動する際には、前記モータ斜板が前記油圧モータの軸線に対して直交する角度と異なる角度の近傍に設定することを特徴とする請求項1記載の静油圧式無段変速機。
  3. 前記モータ斜板を前記油圧モータの軸線に対して低速レシオ側に傾斜する角度に変位させた後に前記ロックアップ機構を解除作動することを特徴とする請求項2記載の静油圧式無段変速機。
  4. 前記油圧ポンプと前記油圧モータとを支持するシリンダブロックに、前記高圧油路と前記低圧油路とを連通・遮断する制御バルブが軸線に対して放射状に配置され、前記制御バルブを囲繞するように軸線と偏心する環状のロックアップリングが設けられ、このロックアップリングを揺動制御して前記ロックアップリングの中心と前記シリンダブロックの軸線とを整合させることにより前記高圧油路から前記油圧モータへの高圧油流入を遮断してロックアップ作動させることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の静油圧式無段変速機。
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