JP2566457B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP2566457B2 JP1031719A JP3171989A JP2566457B2 JP 2566457 B2 JP2566457 B2 JP 2566457B2 JP 1031719 A JP1031719 A JP 1031719A JP 3171989 A JP3171989 A JP 3171989A JP 2566457 B2 JP2566457 B2 JP 2566457B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用等に用いられる無段変速機の変速比
の制御を行う装置に関する。
(従来の技術) 車両用等に用いられる無断変速機の変速制御方法とし
ては、エンジンのスロットル開度等のような運転者の加
・減速意志を示す指標に対応して目標エンジン回転数を
設定し、実際のエンジン回転数がこの目標エンジン回転
数に一致するように変速比の制御を行う方法が知られて
いる(例えば、特開昭62−237164号公報)。
また、このような無段変速機においては、変速比が
“1"になったときに、直結クラッチを作動させて変速機
の入出力軸を一体回転させるようなことも多い(例え
ば、特開昭54−134252号公報、特開昭55−14312号公報
参照)。
(発明が解決しようとする課題) このような従来の無段変速機において、ブレーキ作動
がなされる場合には、ブレーキ作動のためアクセルペダ
ルの踏み込みが解除されスロットル開度がほぼ閉止され
るため、目標エンジン回転数は小さくなる。ところが、
実エンジン回転は車両の速度に対応した回転であるた
め、この目標回転数より高く、変速比は最小(=1)の
まま減速がなされる。
この場合に、変速比が1で直結クラッチにより入出力
軸が直結されたまま減速されると、例えば、上記ブレー
キ作動が急激で急速に車速が低下されるような場合、さ
らには、ブレーキ作動により車輪がロックされるような
場合には、この急速に低下された車速に対応するエンジ
ン回転が急に低下されエンジンストールを起こすおそれ
があるという問題がある。
また、変速比が最小のまま減速がなされた場合、ブレ
ーキ作動を解除してアクセルペダルを踏み込み加速しよ
うとすると、このとき変速比が最小のままなので充分な
加速力を得ることができなかったり、エンジンに過負荷
がかかってエンジンストールを起こしたりするという問
題がある。なお、この問題に対しては、ブレーキ解除と
同時に変速比を急速に増加(LOW側に変化)させるよう
な制御を行うということが考えられるが、このようにす
ると、車速があまり低下していない状態でブレーキ作動
が解除された場合に変速比が大きくなりすぎ、エンジン
ブレーキ力が過大となるという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みたもので、走行中にブ
レーキが作動されて車速が低下した場合に、変速比を最
小値から適宜増大させ、エンジンストールの発生の問題
や、過大なエンジンブレーキ力の発生の問題のない変速
制御を行わせることができるような無段変速機用の変速
制御装置を提供することを目的とする。
ロ.発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明の変速制御
装置は、車両の走行速度を検出する車速検出手段と、車
両のブレーキ作動を検出するブレーキ作動検出手段と、
目標回転数を補正する目標回転数補正手段とを備えて構
成される。アクセル踏み込みが解除される等して(すな
わち、運転者の加・減速意志を示す指標が低下されて)
減速走行中に車両のブレーキが作動されたときに、走行
車速が所定車速以上であるうちは目標回転数補正手段は
作動せず、運転者の加・減速意志に基づいて設定される
目標回転数に実エンジン回転数を一致させるように変速
制御を行うが、走行車速がこの所定車速未満となったと
きには目標回転数補正手段を作動させて目標回転数を増
大補正し、このように増大補正された目標回転数に実エ
ンジン回転数を一致させるように変速制御を行う。
このため、本発明によれば、アクセルペダルから足を
離して減速走行するときにブレーキを作動させない限り
は、エンジン回転が運転者の加・減速意志に基づいて設
定される目標回転数となるように変速制御が行われる。
一方、このように減速走行しているときにブレーキペダ
ルを踏み込んだときには、所定車速まで減速されていな
ければ目標回転数をそのまま用いて実エンジン回転数を
この目標回転数に一致させる変速制御が行われるが、所
定車速を下回ったときには目標回転数が増大補正され、
実エンジン回転数を増大補正された目標回転数に一致さ
せる変速制御が行われる。
なお、運転者の加・減速意志を示す指標とは、例え
ば、エンジンスロットル開度、アクセルペダルの踏み込
み量等を意味する。
(作用) 上記構成の変速制御装置を用いると、走行中に車両の
ブレーキが作動された場合、このブレーキ操作のために
アクセルペダルの踏み込みが解除され、これに伴いほぼ
閉止されたスロットル開度に対応した低い目標回転数が
設定されるため、変速比が最小のままエンジンブレーキ
作用を得て減速がなされる。ところが、この減速により
車速が所定車速以下になると、上記目標回転数が増大補
正されるため、エンジン回転をこの増大補正された目標
回転数に一致させるため、変速比はLOW側(大きくなる
側)になるように制御される。
このように変速比がLOW側に移行すると、車速が低下
してもエンジン回転はあまり低下せず、エンジンストー
ルが生ずることがなくなる。また、変速比がLOW側に移
行することにより次にブレーキ作動が解除されるととも
にアクセルペダルが踏み込まれて加速されるときに、充
分な加速トルクを得ることができる。さらに、最小変速
比(=1)で直結クラッチが作動している状態でも変速
比がLOW側に移行すると同時にこの直結クラッチの作動
が解除されるので、直結クラッチがONのまま減速がなさ
れてエンジンストールを起こすということもない。
なお、目標回転数補正手段により増大補正される目標
回転数の値としては、変速比が最小の状態で所定車速と
なるときのエンジン回転数(一定値)を設定するのが好
ましく、このようにすると、変速比が最小となった状態
でブレーキが踏まれると、所定車速まで減速されたとき
にこのときのエンジン回転数が目標エンジン回転数とし
て保持され、エンジン回転数が変化することなくスムー
ズな減速が得られる。
(実施例) 以下、図面に基づいて、本発明の好ましい実施例につ
いて説明する。
第1図は本発明に係るクラッチ制御装置を備えた無段
変速機の油圧回路図であり、この図において、無段変速
機Tは、入力軸1を介してエンジンEにより駆動される
定吐出量型斜板アキシャルプランジャ式油圧ポンプP
と、前後進切換装置20を介して車輪(図示せず)を駆動
する可変容量型斜板アキシャルプランジャ式油圧モータ
Mとを有している。これら油圧ポンプPおよび油圧モー
タMは、ポンプPの吐出口およびモータMの吸入口を連
通させる第1回路油路LaとポンプPの吸入口およびモー
タMの吐出口を連通させる第2回路油路Lbとの2本の油
路により油圧閉回路を構成して連結されている。これら
2本の油路LaおよびLbのうち第1回路油路Laは、エンジ
ンEによりポンプPが駆動されこのポンプPからの油圧
によりモータMが回転駆動されて車輪の駆動がなされる
とき、すなわちエンジンEにより無段変速機Tを介して
車輪が駆動されるときに、高圧となり(なおこのとき第
2回路油路Lbは低圧である)、一方、第2回路油路Lbは
車両の減速時等のように車輪から駆動力を受けてエンジ
ンブレーキが作用する状態のときに高圧となる(このと
き、第1回路油路Laは低圧である)。
この第1回路油路La内には、この油路Laを断続可能な
直結クラッチ弁DCが配設されている。
一対のギヤ組9a,9bを介してエンジンEにより駆動さ
れるチャージポンプ(補給ポンプ)10の吐出口が、ポン
プ吐出油路Ljを介してレギュレータバルブ12に繋がって
おり、さらに、この吐出油路Ljから第1制御油路L1が分
岐している。レギュレータバルブ12は吐出油路Ljの油圧
に応じて作動し、この吐出油路Ljおよび第1制御油路L1
内の油圧を所定の制御用ライン圧PLに設定し、このライ
ン圧PLを有した作動油を第1制御油路L1から後述する制
御バルブ等に供給するようになっている。
この第1制御油路L1から制御バルブ等への供給油路は
チャージポンプ10の吐出量に比べて小さく、このため、
残りの油はレギュレータバルブ12の作動により第1チャ
ージ油路Lkに送られる。なお、第1チャージ油路Lkに送
ってもなお余分な油量があるときは、ドレン油路Lmから
サンプ17に戻される。このようにして第1チャージ油路
Lkに送られてきた油は、遠心式油フィルタ4を通って浄
化された後、第2チャージ油路Lnを通って、一対のチェ
ックバルブ3,3を有する第3回路油路Lcに送られ、この
チェックバルブ3,3の作用により、上記第1および第2
回路油路La,Lbのうちの低圧側の油路に供給される。
なお、第2チャージ油路Lnからはポンプケースを構成
するモータシリンダ70の内部空間に繋がる第1潤滑油路
Lpが分岐しており、第2チャージ油路Lnに供給された油
の一部は第1潤滑油路Lpに配設されたチェックバルブ6a
を通過するとともにこの油路Lpを介して上記内部空間内
に供給される。この内部空間に供給された油はポンプ部
品の潤滑を行い、第2潤滑油路Lqから外部へ潤滑用とし
て送られる。なお、この内部空間内の作動油は、モータ
シリンダ70の回転が極く小さい時、すなわち、エンジン
停止時等には、チェックバルブ6bが開放して直接サンプ
17に排出される。
上記チャージポンプ10と同軸上にガバナバルブ8が取
り付けられている。このガバナバルブ8には図示しない
制御バルブから所定圧の作動油が供給され、ガバナバル
ブ8はこの作動油の圧をエンジンEの回転速度に対応し
たガバナ油圧に変換する。なお、ガバナバルブ8に繋が
る入出力油路については後述する。
シャトルバルブ110を有する第4回路油路Ldが上記閉
回路に接続されている。このシャトルバルブ110には、
低圧リリーフバルブ7を有してオイルサンプ17に繋がる
第5回路油路Leが接続されている。シャトルバルブ110
は、第1および第2回路油路La,Lbの油圧差に応じて作
動し、第1および第2回路油路La,Lbのうち低圧側の油
路を第5回路油路Leに連通させる。これにより低圧側の
油路のリリーフ油圧は低圧リリーフバルブ7により調圧
される。
第1および第2回路油路La,lb間には、両油路を短絡
する第6回路油路Lfも設けられており、この第6回路油
路Lfにはこの油路の開度を制御する可変絞り弁からなる
メインクラッチ弁CLが配設されている。
さらに、エンジンブレーキコントロールバルブ120を
有した第7回路油路Lgが第1および第2回路油路La,Lb
間に配設されている。
また、第1および第2回路油路La,Lbからそれぞれ第
1および第2分岐油路Lai,Lbiが分岐している。これら
両分岐油路Lai,Lbiはチェックバルブ5a,5bを介して高圧
油路Lhに接続されており、第1および第2回路油路La,L
bのうちの高い方の油圧PHがこの高圧油路Lhに供給され
る。
油圧モータMの回転軸2と平行に出力軸28が配置され
ており、両軸2,28間に前後進切換装置20が設けられる。
この装置20は回転軸2上に軸方向に間隔を有して配され
た第1および第2駆動ギヤ21,22と、出力軸28に回転自
在に支承されるとともに第1駆動ギヤ21に噛合する第1
被動ギヤ23と、中間ギヤ24を介して第2駆動ギヤ22に噛
合するとともに出力軸28に回転自在に支承された第2被
動ギヤ25と、第1および第2被動ギヤ23,25間で出力軸2
8に固設されるクラッチハブ26と、軸方向に滑動可能で
ありクラッチハブ26と前記両被動ギヤ23,25の側面にそ
れぞれ形成されたクラッチギヤ23aもしくは25aとを選択
的に連結するスリーブ27とを備え、このスリーブ27はシ
フトフォーク29により左右に移動される。なお、この前
後進切換装置20の具体的構造は第2図に示す。この前後
進切換装置20においては、スリーブ27がシフトフォーク
29により図中左方向に滑動されて図示の如く第1被動ギ
ヤ23のクラッチギヤ23aとクラッチハブ26とが連結され
ている状態では、出力軸28が回転軸2と逆方向に回転さ
れ、車輪が無段変速機Tの駆動に伴い前進方向に回転さ
れる。一方、スリーブ27がシフトフォーク29により右に
滑動されて第2被動ギヤ25のクラッチギヤ25aとクラッ
チハブ26とが連結されている状態では、出力軸28は回転
軸2と同方向に回転され、車輪は後進方向に回転され
る。
次に、上記無段変速機Tの具体的な構造を第2図を用
いて簡単に説明する。
この無段変速機Tは、第1〜第4ケース15a〜15dによ
り囲まれた空間内に油圧ポンプPおよび油圧モータMが
同芯に配設されて構成されている。油圧ポンプPの入力
軸1はフライホイール1aを介してエンジンEのクランク
軸Esと結合されている。このフライホイール1aの内周側
凹部内に遠心フィルタ4が配設されている。
また、上記入力軸1上には駆動ギヤ9aがスプラインに
より結合配設され、この駆動ギヤ9aに被動ギヤ9bが噛合
している。被動ギヤ9bはチャージポンプ10の駆動軸11と
同軸に結合しており、エンジンEの回転は上記一対のギ
ヤ9a,9bを介してチャージポンプ10の駆動軸11に伝達さ
れ、チャージポンプ10が駆動される。この駆動軸11はチ
ャージポンプ10を貫通してギヤ9bと反対側に突出し、ガ
バナバルブ8にも連結されている。このため、エンジン
Eの回転はこのガバナバルブ8にも伝達され、ガバナバ
ルブ8により、エンジンEの回転に対応したガバナ油圧
PGが作られる。
油圧ポンプPは、入力軸1にスプライン結合されたポ
ンプシリンダ60と、このポンプシリンダ60に円周上等間
隔に形成された複数のシリンダ孔61に摺合した複数のポ
ンププランジャ62とを有してなり、入力軸1を介して伝
達されるエンジンEの動力により回転駆動される。
油圧モータMは、ポンプシリンダ60を外囲して設けら
れたモータシリンダ70と、モータシリンダ70に円周上等
間隔に形成された複数のシリンダ孔71に摺合した複数の
モータプランジャ72とから構成されており、ポンプシリ
ンダ60と同芯上にて相対回転可能なようになっている。
モータシリンダ70は、軸方向に並んで一体に結合され
た第1〜第4の部分70a〜70dにより構成される。第1の
部分70aはその左端外周においてベアリング79aを介して
ケース15bにより回転自在に支持されるとともに、右側
内側面は入力軸1に対して傾斜してポンプ斜板部材を構
成しており、このポンプ斜板部材上にポンプ斜板リング
63が設けられている。第2の部分70bには前記複数のシ
リンダ孔71が形成され、第3の部分70cは各シリンダ孔6
1,71への油路が形成された分配盤80を有する。第4の部
分70dには、前記第1および第2駆動ギヤ21,22を有する
ギヤ部材が圧入されるとともに、ベアリング79bを介し
てケース15cにより回転自在に支持されている。
上記ポンプ斜板リング63上には、円環状のポンプシュ
ー64が回転滑動自在に取り付けられ、このポンプシュー
64とポンププランジャ62とが連接桿65を介してある程度
首振り自在に連結されている。ポンプシュー64とポンプ
シリンダ60には互いに噛合する傘歯車68a,68bが形成さ
れている。このため、入力軸1からポンプシリンダ60を
回転駆動するとポンプシュー64も同一回転駆動され、ポ
ンプ斜板リング63の傾斜に応じてポンププランジャ62は
往復動され、吸入口からのオイルの吸入および吐出口へ
のオイルの吐出がなされる。
また、各モータプランジャ72に対向する斜板部材73
が、その両外端から紙面に直角な方向に突出する一対の
トラニオン軸(揺動軸)73aを介して第2ケース15bによ
り揺動自在に支承されている。この斜板部材のモータプ
ランジャ72に対向する面上にはモータ斜板リング73bが
配設され、このモータ斜板リング73b上に滑接してモー
タシュー74が取り付けられている。モータシュー74は、
各モータプランジャ72の端部に首振り自在に連結されて
いる。この斜板部材73は、そのトラニオン軸73aから離
れた位置で、リンク部材39を介して第1変速用サーボユ
ニット30のピストンロッド32と連結されており、第1変
速用サーボユニット30により、ピストンロッド32が軸方
向に移動されると、斜板部材73はトラニオン軸73aを中
心に揺動されるようになっている。
モータシリンダ70の第4の部分70dは中空に形成され
ており、その中心部に、配圧盤18に固定された固定軸91
が挿入されている。この固定軸91の左端には分配環92が
液密に嵌着されており、この分配環92の軸線方向左端面
が偏心して分配盤80に摺接し得るようにされている。こ
の分配環92により、第4の部分70d内に形成された中空
部が、内側油室と外側油室とに区画され、内側油室が第
1回路油路Laを構成し、外側油室が第2回路油路Lbを構
成する。なお、上記配圧盤18は、シャトルバルブ110、
低圧リリーフバルブ7等を有しており、第3ケース15c
の右側面に取り付けられるとともに、第4ケース15dに
より覆われている。
分配盤80には、ポンプ吐出ポートおよびポン吸入ポー
トが穿設されており、その吐出ポートおよびこれに繋が
る吐出路を介して、吐出行程にあるポンププランジャ62
のシリンダ孔61と内側油室からなる第1回路油路Laとが
連通され、また、ポンプ吸入ポートおよびこれに繋がる
吸入路を介して、吸入行程にあるポンププランジャ62の
シリンダ孔61と外側油室からなる第2回路油路Lbが連通
される。さらに、分配盤80には各モータプランジャ72の
シリンダ孔(シリンダ室)71に連通する連絡路が形成さ
れており、この連絡路の開口が、分配環92の作用によ
り、モータシリンダ70の回転に応じて第1回路油路Laも
しくは第2回路油路Lbと連通される。このため、膨張行
程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71と第1回路
油路Laとが、収縮行程にあるモータプランジャ72のシリ
ンダ孔71と第2回路油路Lbとがそれぞれ連絡路を介して
連通される。
このようにして、油圧ポンプPと油圧モータMとの間
には、分配盤80および分配環92を介して油圧閉回路が形
成されている。したがって、入力軸1よりポンプシリン
ダ60を駆動すると、ポンププランジャ62の吐出行程によ
り生成された高圧の作動油が、ポンプ吐出ポートからポ
ンプ吐出路、第1回路油路La(内側油室)およびこれと
連通状態にある第1連絡路を経て膨張行程にあるモータ
プランジャ72のシリンダ孔71に流入して、そのモータプ
ランジャ72に推力を与える。一方、収縮行程にあるモー
タプランジャ72により排出される作動油は、第2回路油
路Lb(外側油室)に連通する第2連絡路、ポンプ吸入路
およびポンプ吸入ポートを介して吸入行程にあるポンプ
プランジャ62のシリンダ孔61に流入する。
このような作動油の循環により、吐出行程のポンププ
ランジャ62がポンプ斜板リング63を介してモータシリン
ダ70に与える反動トルクと、膨張行程のモータプランジ
ャ72がモータ斜板部材73から受ける反動トルクとの和に
よって、モータシリンダ70が回転駆動される。
ポンプシリンダ60に対するモータシリンダ70の変速比
は次式によってあたえられる。
上式からわかるように、変速用サーボユニット30によ
り斜板部材73を揺動させ、油圧モータMの容量を0から
ある値に変えれば、変速比を1(最小値)からある必要
な値(最大値)にまで変えることができる。
一方、前述のように、モータシリンダ70の第4の部分
70dには、第1および第2駆動ギヤを有するギヤ部材が
圧入固設されている。このため、モータシリンダ70の回
転駆動力は、前後進切換装置20を介して出力軸28に伝達
される。この出力軸28は、ファィナルギヤ組28a,28bを
介してディファレンシャル装置100に繋がっており、出
力軸28の回転駆動力はディファレンシャル装置100に伝
達される。そして、ディファレンシャル装置100により
左右のドライブシャフト105,106に分割された回転駆動
力は、左右の車輪(図示せず)に伝達され、車両の駆動
がなされる。
なお、第4の部分70dの中空部内に挿入された固定軸9
1内には、第1回路油路Laと第2回路油路Lbとの短絡路
を形成するとともにこの短絡路を全閉から全開まで制御
可能なメインクラッチ弁CL、および第1回路油路Laを断
続制御可能な直結クラッチ弁DCが配設される。
まず、メインクラッチ弁CLについて説明する。固定軸
91の周壁には、第1回路油路Laと第2回路油路Lbとを連
通し得る短絡ポートが穿設されており、この固定軸91の
中空部に円筒状のメインクラッチ弁体95が挿入されてい
る。この弁体95は固定軸91に対して相対回転自在であ
り、上記短絡ポートに整合し得る短絡孔が穿設されてい
る。この弁体95の右端に形成されたアーム95aを回動操
作することにより、弁体95を回動させて短絡ポートと短
絡孔との整合(重なり)量を調整できるようになってい
る。この整合部の大きさが第1回路油路Laと第2回路油
路Lbとの短絡通路の開度となり、このため、弁体95の回
動制御により、上記短絡通路の開度を全開から全閉まで
制御することができる。短絡通路の開度が全開であれ
ば、ポンプ吐出ポートから第1回路油路Laに吐出された
作動油は、短絡ポートおよび短絡孔から直接第2回路油
路Lbに流入するとともにポンプ吸入ポートに流入するの
で、油圧モータMが不作動となり、クラッチOFFの状態
となる。当然ながら、逆に、短絡通路の開度が全閉であ
れば、油圧モータMが作動するクラッチON状態が実現す
る。
このメインクラッチ弁体95の中空部内に、直結クラッ
チ弁DCが配設される。この直結クラッチDCは、上記弁体
95内に軸方向に移動自在に桿入されたピストン軸85と、
このピストン軸85の先端に取り付けられたシュー86と、
ピストン軸85内に挿入されたパイロットスプール84とか
ら構成され、パイロットスプール84を軸方向に移動させ
ることにより、ピストン軸85をこれに追従させて軸方向
に移動させることができるようになっている。このた
め、パイロットスプール84を左動させて、ピストン軸85
を左動させ、その先端のシュー86により分配盤80の端面
に開口するポンプの吐出路を塞ぎ、第1回路油路Laを遮
断することができるようになっている。このようにポン
プ吐出路を閉塞した状態では、ポンププランジャ62が油
圧的にロックされ、油圧ポンプPと油圧モータMとが直
結状態となる。
次に、上記構成の無段変速機Tの制御装置について、
第3図および第4図の回路図を用いて説明する。
制御装置としては、メインクラッチCLの制御を行うク
ラッチサーボユニット130、前後進切換装置20の作動制
御を行う前後進用サーボユニット140、および斜板部材7
3を揺動させて変速比の制御を行う第1および第2変速
用サーボユニット30,50があり、これらを図示の油圧バ
ルブの作動により適宜作動させて、各種の制御がなされ
る。
そこでまず、各装置の構成および作動について説明す
る。
クラッチサーボユニット130は、固定シリンダ131と、
このシリンダ131内に軸方向に摺動自在に嵌入されたピ
ストン部材132と、ピストン部材132を図中右方に付勢す
るばね133とから構成される。ピストン部材132のピスト
ンにより2分割されてシリンダ131内に形成される左右
シリンダ室134,135には、クラッチコントロールバルブ2
20に繋がる2本の第6および第7制御油路L6,L7がそれ
ぞれ連通している。このため、クラッチコントロールバ
ルブ220により選択的に左右シリンダ室134,135に給排さ
れる作動油の油圧力によりピストン部材132が図中左右
に移動される。
ピストン部材132の左端はリンク96aを介してカム部材
97に連結される。カム部材97はそのカム面97aがクラッ
チコントロールバルブ220の右スプール223端面と当接し
ており、一端において軸98aに固設されている。軸98aに
はリンクアーム98bも固設されている。このリンクアー
ム98bの先端はリンク96bを介して前述のメインクラッチ
弁体95に一体形成されたアーム95aと連結されている。
このため、ピストン部材132が左右に移動されると、カ
ム部材97およびリンクアーム98bが軸98aを中心に一体と
なって回動され、これに応じてメインクラッチ弁体95
は、図示のOFF位置(開放位置)からON位置(閉止位
置)までの間で回動される。なお、このとき、カム面97
aはカム部材97の回動に応じて右スプール223を右方向に
押すようになっている。
クラッチコントロールバルブ220は、軸方向に移動自
在な左スプール221および右スプール223と、両スプール
221,223の間に配設されたばね222と、左スプール221を
右方に付勢するばね224とから構成される。さらに、こ
のばね224が配設された空間(左スプール221の左側空
間)内には、ガバナバルブ8の吐出ポートに連通する第
16制御油路L16にクラッチオンバルブ230を介して連通す
る第17制御油路L17が連通しており、この左側空間内に
はエンジンEの回転数に対応するガバナ圧PGが供給され
る。また、ばね222が配設された空間(左および右スプ
ール221,223の間の空間)内には、スロットルバルブ240
から第22制御油路L22、第23制御油路L23、クラッチオフ
バルブ235および第24制御油路L24を介して、スロットル
開度に対応したスロットル圧PTHが供給される。
このため、左スプール221は、ガバナ圧PGとばね224に
よる右方向への押力およびスロットル圧PTHとばね222に
よる左方向への押力を受けて右動もしくは左動される。
この動きに応じて第1制御油路L1から第5制御油路L5
送られてくるライン圧PLを、第6および第7制御油路
L6,L7の一方に供給するとともに、他方から作動油をド
レンに排出させる。これにより、クラッチサーボユニッ
ト130のピストン部材132が作動され、メインクラッチCL
の作動制御がなされる。但し、このときピストン部材13
2の移動に応じてカム部材97により右スプール223が押さ
れ、ばね222の押力が変えられるようになっており、メ
インクラッチの開閉が所望の特性に沿って行われるよう
になっている。
なお、クラッチCLをOFFからONに作動させるため、左
シリンダ室134内の作動油を第6制御油路L6から排出す
る場合には、クラッチコントロールバルブ220から第
8、第9および第10制御油路L8,L9,L10を介して行われ
る。この第10制御油路L10は、第1オリフィス274を介し
てドレンに繋がるとともにオリフィスチェンジバルブ27
0および第2オリフィス272を介してドレンに繋がってお
り、これらオリフィス272,274により作動油の排出速度
が制限され、クラッチCLの接続速度(OFFからONへの速
度)が調整される。
このクラッチCLの接続速度は、エンジンEのスロット
ル開度が小さいときには、これが大きいときより早くす
ることが要求される。このため、オリフィスチェンジバ
ルブ270の右端部に第25制御油路L25を介してスロットル
バルブ240からスロットル圧PTHを導入しており、スロッ
トル開度が大きくなりスロットル圧PTHが所定圧以上と
なると、この油圧力によりオリフィスチェンジバルブ27
0が左動されて、このバルブ270が閉止されるようにして
いる。このようにすると、スロットル開度が小さくてオ
リフィスチェンジバルブ270が開放されている状態で
は、上述の作動油の排出が2個のオリフィス272,274を
介してなされるのであるが、スロットル開度が大きくて
オリフィスチェンジバルブ270が閉止されると、片方の
オリフィス274を介してのみ上記排出がなされ、スロッ
トル開度が大きい場合にはメインクラッチCLの接続速度
が緩やかになる。
以上のように、クラッチサーボユニット130の左シリ
ンダ室134からの作動油の排出速度をスロットル開度に
対応して変更してクラッチCLの接続速度が所望の値とな
るように調整される。しかし、この調整は固定オリフィ
ス272,274により行っているため、排出速度は作動油の
粘度変化の影響を受け、例えば、低温始動時のように、
作動油温が低い場合には、この排出速度が極くゆっくり
となり、クラッチCLの接続速度が非常に遅くなってしま
うという問題がある。
この問題を解決するため、本例においては、第10制御
油路L10からリリーフバルブ260を有する第11制御油路L
11を分岐させている。これは、低温時において上記固定
オリフィス272,274からの作動油の排出が遅いときには
これより上流側の油路内の油圧が通常より高くなること
に鑑みたものである。このため、リリーフバルブ260
は、油路L11内の油圧が通常作動温度(例えば、80℃)
のときに発生する油圧より高圧となった場合に開放する
ように設定されている。このため、作動油温が低温でオ
リフィス272,274を通って流れる抵抗が大きく、油路L11
内の油圧が高くなるとこのリリーフバルブ260が開放さ
れ、固定オリフィス272,274からの排出油量が少なくて
もリリーフバルブ260からの排出によりこれを補い、ク
ラッチCLの接続をスムーズに行わせる。これにより、低
温始動時においても、クラッチCLの接続を遅れることな
く行わせ、スムーズな車両の発進を可能にする。
前後進用サーボユニット140は、固定シリンダ141と、
このシリンダ141内に軸方向(図中上下方向)に移動自
在に嵌入されたピストン部材142と、ピストン部材142を
下方に付勢するばね143とからなる。カバー146により覆
われたシリンダ141内の空間は、この空間に嵌入された
ピストン部材142のピストンにより上および下シリンダ
室144,145に2分割されており、両シリンダ室144,145に
は、それぞれ第31および第33制御油路L31,L33が連通し
ている。
両油路L31およびL33はそれぞれ、直接もしくはクラッ
チオンバルブ230および第32制御油路L32を介してマニュ
アルバルブ210に繋がっている。マニュアルバルブ210
が、D,L2,L1ポジション(図において、D,2,1で示され
る)にあるときには、第31制御油路L31に制御油路L2
らのライン圧PLが供給されるとともに第33制御油路L33
がドレンに連通し、Rポジションにあるときには第33制
御油路L33にライン圧PLが供給されるとともに第31制御
油路L31がドレンに連通される。このため、マニュアル
バルブ210によりD,L2,L1ポジションが選択されると、ピ
ストン部材142は図示のように下動され、ピストン部材1
42の先端に固定されたシフトフォーク29は前進位置に位
置する。一方、Rポジションが選択された場合には、ピ
ストン部材142が上動され、シフトフォーク29は後進位
置に位置する。なお、これ以外のポジション、すなわ
ち、NおよびPポジションにおいては、上記両制御油路
L31およびL33はともにドレンに連通されるのであるが、
この場合には、ばね143の付勢によりピストン部材142は
下動位置に保持され、シフトフォーク29は前進位置に位
置せしめられる。
さらに、上シリンダ室144にライン圧PLが供給されピ
ストン部材142が下動されているときには、ピストン部
材142の外周溝142aを介してこのライン圧PLが第15制御
油路L15に導入され、下シリンダ室145にライン圧PLが供
給されピストン部材142が上動されているときは、ピス
トン部材142内の通孔142bを介してこのライン圧PLが第1
5制御油路L15に導入される。
次に、第4図に示す変速用サーボユニット30,50につ
いて説明する。両ユニット30,50はリンク機構40を介し
て連結されている。
第1変速用サーボユニット30は、固定シリンダ31と、
このシリンダ31内に図中上下に移動自在に嵌入されたピ
ストンロッド32と、このロッド32内に固定保持されたバ
ルブ部材33と、このバルブ部材33内に図中上下に移動自
在に挿入されたスプール部材34とから構成される。シリ
ンダ31の内部空間は図中上部において図示しないカバー
により覆われるとともに、ピストンロッド32のピストン
部32aにより2分割されて上および下シリンダ室35,36が
形成されている。また、ピストンロッド32はその下端が
シリンダ31の外方に突出しており、第2図に示すように
リンク部材39を介してモータMの斜板部材73に連結され
ている。
シリンダ31には、高圧油路Lhが接続されるとともにこ
れを下シリンダ室36に連通させる高圧導入孔31aが形成
されており、下シリンダ室36には、変速機Tの油圧閉回
路における高圧側の油圧PHを有した作動油が導入され
る。この高圧PHを有した作動油は、さらに、ピストンロ
ッド32の連通孔32bを介してバルブ部材33の溝33aにも導
かれるとともにこの溝33aから連通孔33bを介してバルブ
部材33内のスプール部材挿入孔(図示せず)に導かれ
る。
この挿入孔に挿入されるスプール部材34は、バルブ部
材33に対して図において上方に相対移動されると、バル
ブ部材33の連通孔33bを閉止するとともに、上シリンダ
室35をピストンロッド32内の通孔32cを介してドレンに
排出させ、逆に下方に相対移動されると、バルブ部材33
の連通孔33bを上シリンダ室35に連通させるようになっ
ている。このため、スプール部材34を上動させると、下
シリンダ室36に作用する高圧PHの油圧力によりピストン
ロッド32がスプール部材34に追従して上動される。ま
た、スプール部材34を下動させると、上および下シリン
ダ室35,36に高圧PHが加わり、ピストン部32aでの受圧面
積の差(上シリンダ室35側の受圧面積の方が大きい)に
よりピストンロッド32がスプール部材に追従して下動さ
れる。なお、スプール部材34が静止すると、上および下
シリンダ室35,36からピストン部32aに加わる力がバラン
スする位置でピストンロッド32も静止保持される。すな
わち、スプール部材34を上下動させると、ピストンロッ
ド32はこれに追従して上下動される。このとき、ピスト
ンロッド32はモータMの斜板部材73に連結されているの
で、スプール部材34の移動により斜板角の制御すなわ
ち、変速機Tの変速比の制御を行うことができる。
スプール部材34の上端は第1リンク41を介して第1回
動アーム42aの一端に連結されている。第1回動アーム4
2aはシャフト42に一体結合されており、シャフト42を中
心に回動自在となっている。シャフト42には第2回動ア
ーム42bも一体結合され、第2回動アーム42bは第2リン
ク48を介して第2変速用サーボユニット50のピストン部
材52に連結されている。このため、ピストン部材52を図
中上下に移動させると、リンク機構40を介して、第1変
速用サーボユニット30のスプール部材34が上下に移動さ
れる。
第2変速用サーボユニット50は、固定シリンダ51内に
軸方向(図において上下方向)に移動自在に上記ピスト
ン部材52が嵌入されて構成されている。固定シリンダ51
内部空間はプラグ部材53により覆われるとともに、ピス
トン部材52のピストン部により2分割されて上および下
シリンダ室54,55が形成される。上シリンダ室54には、
オリフィス57aを有した第44制御油路L44およびチェック
バルブ57bを有した第45制御油路L45を介して第42制御油
路L42が連通し、下シリンダ室55に第40制御油路L40が連
通している。第42制御油路L42はクラッチオフバルブ235
および第41制御油路L41を介して、また第40制御油路L40
はそのままシフトコントロールバルブ250に連通する。
このため、シフトコントロールバルブ250の作用によ
り、上シリンダ室54および下シリンダ室55に第15制御油
路L15からのライン圧PLの供給もしくは、シリンダ室内
の作動油の排出がなされる。このような作動油の供給・
排出に応じてピストン部材52が上下動され、これがリン
ク機構40を介して第1変速用サーボユニット30に伝達さ
れ変速制御がなされる。具体的には、第2変速用サーボ
ユニット50のピストン部材52を上動させて第1変速用サ
ーボユニット30のピストン部材32を下動させることによ
り、変速比を大きく(LOW側に変速)させ、これとは逆
に、ピストン部材52を下動させてピストン部材32を上動
させることにより、変速比を小さく(TOP側に変速)さ
せることができる。
この場合、上シリンダ室54へのライン圧PLの供給はオ
リフィス57aの作用により緩やかになされるが、上シリ
ンダ室54からの作動油の排出はチェックバルブ57bが開
放されて急速になされる。このため、ピストン部材52を
上動させて変速比を大きくする場合(LOW側に変速する
場合)には、これが急速になされるが、ピストン部材52
を下動させて変速比を小さくする場合(TOP側に変速す
る場合)には、これが緩やかになされる。但し、ピスト
ン部材52にはピストン部近傍に第1溝52aが形成されて
おり、シリンダ51に形成された孔に連通する第43制御油
路L43が、変速比が大きいときに(ピストン部材52が所
定以上上動しているときに)この溝を介して上シリンダ
室54に連通するようになっている。このため、ピストン
部材が所定以上下動して変速比がある値以下になるまで
は、この第43制御油路L43を介してライン圧PLの供給が
なされ、この間は急速な変速がなされる。
なお、ピストン部材52の下端部はテーパ面52dが形成
されており、このテーパ面52dの上にスロットルカム機
構150のスプール151の端面が当接しており、スロットル
カム機構150を変速比に対応して作動できるような構成
にしている。
さらに、シリンダ51の上部には、ピストン部材52の挿
入孔に繋がる通孔56a,56bが形成され、両通孔56a,56bに
はそれぞれ第46および第47制御油路46,L47が連通する。
ピストン部材52の上部にはこれが所定以上上動されたと
きに通孔56a,56bをドレンに連通させる溝52b,52cが形成
されている。このため、ピストン部材52が上動され、変
速比が小さくなる(TOP側に近ずく)と、まず、溝52cお
よび通孔56bを介して第47制御油路L47がドレンに連通さ
れ、さらにピストン部材52が上動されると、溝52bおよ
び通孔56aを介して第46制御油路L46がドレンに連通され
る。
このように、第2変速用サーボユニット50の作動がリ
ンク機構40により第1変速用サーボユニット30に伝達さ
れ、変速比(油圧モータMの斜板角の制御)がなされる
のであるが、リンク機構40は前述の直結クラッチ弁DCに
も連結されており、第2変速用サーボユニット50の作動
により直結クラッチ弁DCの作動制御もなされる。これに
ついて、第5図および第6図を用いて説明する。
第5図はリンク機構40を示し、このリンク機構40は、
第1および第2回動アーム42a,42bを有した第1シャフ
ト42と、この第1シャフト42の下方にこれと並行に配さ
れた第2シャフト45とを有しており、両シャフト42,45
は軸受49a,49b,49cにより回転自在に支持されている。
第2シャフト45には第3回動アーム46が固設されてお
り、この第3回動アーム46はボールジョイント部材47を
介して直結クラッチ弁DCのパイロット弁84に連結されて
いる。このため、第2シャフト45の回動に伴って第3回
動アーム46が回動されると、パイロット弁84が左右に移
動されて連結クラッチ弁DCのON・OFF作動がなされる。
なお、第3回動アーム46は、第2シャフト45に巻装され
た捩りコイルばね46aにより、常時パイロット弁84を外
方(右方)に引き出すように付勢されている。
一方、上記第1および第2シャフト42,45には、互い
に噛合する駆動および従動カム43,44が固設されてお
り、第1シャフト42の回転に応じてこれらのカム43,44
の作用により第2シャフト45に一定の回動が付与され
る。
このカム43,44の作動を第6A図から第6C図に基づいて
説明する。なお、これらの図に示すように、駆動カム43
は、第1シャフト42を中心とする半円弧を呈する半円部
43aと、該半円部43aの半径より部分的に外側に突出させ
た凸部43bと、半円部43aの半径より部分的に内側に没入
させた凹部43cとからなり、これら3つの部分を円滑に
連続させた輪郭に形成されている。一方、従動カム44
は、半円部43aと略同等の曲率の凹面からなる弧状部44a
と、該弧状部44aから概ね接戦方向に延出してなる直状
部44bとからなっている。
まず、第2回動アーム42bに連結する第2変速用サー
ボユニット50より第1回動アーム42aが反時計回りに回
動され、これに伴って第1変速用サーボユニット30によ
り油圧モータMの斜板部材73の傾斜が最大(このとき変
速比が最大)となった状態においては、第6A図に示すよ
うに、駆動カム43の半円部43aが従動カム44の弧状部44a
と当接し、駆動カム43の凸部43bと従動カム44の直状部4
4bとは離れている。このため、第3回動アーム46は捩り
コイルばね46aの付勢力を受けてパイロット弁84を右動
させ、直結クラッチ弁DCは全開状態にある。
この状態から、第2変速用サーボユニット50により第
2回動アーム42bを時計回りに回動させると、第1シャ
フト42が時計方向に回動されて第1変速用サーボユニッ
ト30により斜板部材73がトラニオン軸73aを中心に時計
方向に回動され、その傾斜角が小さくなり、変速比が小
さくなる。このときには、第1シャフト42の回動に伴っ
て駆動カム43も回動されるのであるが、従動カム44はそ
の直状部44bに従動カム43の凸部43bが当接するまでは回
転されず、従って、パイロット弁84も移動されず、直結
クラッチ弁DCは全開状態のまま保持される。
第2回動アーム42bがさらに回動されて、斜板部材73
が直立になり、変速比が“1"(最小)になると、第6B図
に示すように、第1シャフト42とともに時計方向に回動
された駆動カム43の凸部43bが従動カム44の直状部44bに
当接する。
この状態から、第2回動アーム42bがさらに時計回り
に回動されると、第1シャフト42がさらに時計方向に回
動され、第1サーボユニット30のスプール部材34はさら
に右動されるのであるが、モータトラニオン73はストッ
パによりこれ以上の回動が阻止されて直立状態に保持さ
れる。ところが、第1シャフト42が回動されるため、駆
動カム43が時計方向に回動され、これにより第6C図に示
すように、駆動カム43の凸部43bに直状部44bが押され
て、従動カム44が時計方向に回動される。
このようにして従動カム44が時計方向に回動される
と、第2シャフト45および第3回動アーム46も捩りコイ
ルばね46の付勢力に抗して回動され、この結果、パイロ
ット弁84が左方に押し込まれる。これにより、上述のよ
うにピストン軸85が左動され、シュー86がポンプ吐出路
81bを塞ぎ直結状態(直結クラッチ弁DCのON状態)が実
現する。
次いで、以下に、第3図および第4図に図示された各
バルブについて説明する。
マニュアルバルブ210は、運転席のシフトレバー操作
に応じてそのスプール211が作動され、前述のように前
後進用サーボユニット140の作動制御がなされる。な
お、スプール211が“2"ポジション(L2ポジション)に
位置するときには、ガバナ圧を有する第48制御油路L48
を第46制御油路L46に連通させ、“1"ポジション(L1
ジション)に位置するときには、第48制御油路L48を第4
7制御油路L47に連通させる。このため、スプール211が
“2"もしくは“1"ポジションである場合には、変速比が
所定値以下になると、第48制御油路L48内のガバナ圧が
ドレンされ、後述のようにシフトコントロールバルブ25
0に作用するガバナ圧が零になり変速比がこれより小さ
く(TOP側に)なることが阻止される。
クラッチオンバルブ230は、通常はそのスプール231が
スプリング232の押力により図示のように左動された状
態になっている。ところが、コントローラ100において
車速が所定車速以上になったことが検出されると、常時
開タイプの第1ソレノイドバルブ280が作動されてこれ
が閉止され、第51制御油路L51内に第3制御油路L3から
のライン圧PLが発生し、この油圧力によりスプール232
が右動される。これにより、第17制御油路L17に第34制
御油路L34からのライン圧PLが供給され、クラッチコン
トロールバルブ220の左スプール221が右動されて、メイ
ンクラッチCLはその状態の如何に拘らずON状態(接続状
態)にされる。同時に、第60制御油路L60から第1図に
示したエンジンブレーキコントロールバルブ120にもラ
イン圧PLが供給される。なおこのときには、前後進用サ
ーボユニット140の下シリンダ室144に繋がる第33制御油
路L33はドレンに連通しており、この状態で走行中にマ
ニュアルバルブ210がリバース(R)に切り換えられて
も、このサーボユニット140が作動しないようにして安
全性を向上させている。
クラッチオフバルブ235は、マニュアルバルブ210がN,
Pポジションの場合以外の場合では、スプール236はその
右端に作用する第15制御油路L15からのライン圧PLによ
り図示のように左動されており、マニュアルバルブ210
がN(もしくはP)ポジションに切り換えられると、ば
ね237により右動される。スプール236が右動されると、
第24制御油路L24に第4制御油路L4からのライン圧PL
供給され、クラッチコントロールバルブ220の左スプー
ル221が左動されて、メインクラッチCLがOFFにされる。
同時に、第42制御油路L42が閉止され、第2変速用サー
ボユニット50のピストン部材52がそのままの状態で保持
され、変速比がそのままホールドされる。
スロットルモジュレータバルブ245は、第20制御油路L
20に供給されるライン圧PLを減圧して所定のモジュレー
タ圧PMをを作り出し、これを第21制御油路L21を介して
スロットルバルブ240に供給する。
スロットルバルブ240は、アクセルペダルもしくはス
ロットルバルブ開度に対応して作動されるスロットルカ
ム機構150の第1カム161の押圧に応じて作動され、第22
制御油路L22にスロットル開度(もしくはアクセル開
度)に対応したスロットル圧PTHを供給する。
シフトコントロールバルブ250は、ばね252を介して伝
達されるスロットルカム機構150の第2カム171の押圧力
と、第49制御油路L49からのガバナ圧PGによる押圧力と
を受ける左スプール251の左右の移動により、第2変速
用サーボユニット50の上および下シリンダ室54,55への
ライン圧PLの供給・排出を制御し、変速比の制御を行う
バルブである。
この場合に、第2カム171からばね252を介して伝達さ
れる押圧力はスロットル開度(もしくはアクセルペダル
踏み込み量)に対応する値、すなわち、運転者の加・減
速意志を示す指標に該当する値であり、一方、ガバナ圧
PGによる押圧力はエンジン回転数に対応する値である。
このため、運転者の加・減速意志を示す指標が第2カム
の押圧力として左スプール251に伝達されると、エンジ
ン回転数により生じるガバナ圧PGがこの押圧力にバラン
スするまで変速比が制御される。すなわち、運転者の加
・減速意志を示す指標である第2カムの押圧力によりこ
れに対応する目標エンジン回転数が設定されると、実エ
ンジン回転数をこれに一致させ実エンジン回転により生
ずるガバナ圧PGが上記押圧力にバランスするように変速
制御がなされるのである。
なお、このシフトコントロールバルブ250は右スプー
ル253を有しており、左および右スプール251,253の間に
ばね254が配設されている。さらに、右スプール253の右
側面が対向する油室に第52制御油路L52が連通してお
り、第2ソレノイドバルブ285の作動に応じてライン圧P
Lの給排がなされる。
第2ソレノイドバルブ285は常時閉タイプのバルブで
あり、コントローラ100からの作動信号により開作動さ
れる。このコントローラ100には、車速センサ101からの
車速信号と、ブレーキペダル作動センサ102からのブレ
ーキ作動信号とが入力されるようになっており、ブレー
キが作動され、且つ車速が所定車速(10〜15km/H)以下
になると、第2ソレノイドバルブ285を開作動させる。
このため、通常は、シフトコントロールバルブ250の
右スプール253は右側油室に作用するライン圧PLを受け
て左動されており、ばね254は圧縮されこのばね254の圧
縮力が左スプール251が受ける左方向の押力として加わ
るようになっている。この状態で、ブレーキが作動さ
れ、且つ車速が所定車速以下になると、第2ソレノイド
バルブ285が開作動されるため、右スプール253に作用す
るライン圧PLがなくなり、右スプール253は右動され
る。このため、ばね254の圧縮力が小さくなり、左スプ
ール251に加わる左方向の押力が小さくなる。これは第
2カム171による右方向の押力が大きくなるのと同じ効
果を有し、これにより、運転者の加・減速意志を示す指
標に基づいて設定される目標エンジン回転数が高くな
る。
上記作動を第7図を用いて説明する。アクセルペダル
が踏み込まれると、これに応じたエンジン回転の上昇に
伴いメインクラッチCLの接続(ラインa)がなされると
ともに、変速比最小(LOW)での加速(ラインb)がな
される。そして、実エンジン回転数がアクセルペダルの
踏み込み量(運転者の加・減速意志を示す指標)に対応
する目標エンジン回転数N1になると、変速比がTOP側に
変化されて実エンジン回転数が目標エンジン回転数N1
一致したまま増速される(ラインc)。変速比が最小
(TOP)になると、この時点で直結クラッチDCがONにな
り、さらに、アクセルペダルが緩やかに踏み込まれる
と、変速比最小のままエンジン回転の上昇に伴い加速さ
れる。
目標エンジン回転数がN1で変速比が最小となり(この
とき車速はV1である)、直結クラッチDCがONの状態(図
中、点Pで示す状態)で、車両のブレーキが作動された
場合を考える。このときには、ブレーキペダル踏み込み
のためアクセルペダルの踏み込みが解除されるので、目
標エンジン回転数は、例えば、アイドル回転に対応する
N2まで低下される。この場合、実エンジン回転数は車速
に対応してN1であり、目標エンジン回転数N2より大きい
ため、変速比は最小のまま矢印pで示すように減速され
る。
この後、車速が所定車速V2になると、コントローラ10
0により第2ソレノイドバルブ285が開作動され、シフト
コントロールバルブ250により設定される目標エンジン
回転数がN3まで増大補正される。このため、これ以降に
おいては、実エンジン回転数が増大された目標エンジン
回転数に一致するようにLOW側に変速制御される。このL
OW側への変速制御開始と同時にリンク機構40を介して直
結クラッチDCがOFFにされる。そして、この後、車速がV
3まで低下するとメインクラッチCLが開放される(ライ
ンg)。
このため、上記ブレーキ作動が急であっても、エンジ
ン回転が過度に低下されることがなく、エンジンストー
ルの問題がない。また、変速比が早めにLOW側に移行さ
れるので、途中でブレーキ作動を止めてアクセルペダル
を踏み込んだ場合でも、充分な加速力を得ることができ
る。なお、従来の場合には、変速比がTOPのまま目標エ
ンジン回転数N2に対応する車速V4まで減速された後、変
速比がLOW側に変えられるのであるが、急ブレーキのよ
うな場合には、変速比の制御開始が少し遅れただけでエ
ンジン回転がさらに小さくなり、エンジンストールに繋
がるという問題があった。ところが、本例の場合には、
変速比のLOW側への移行が高エンジン回転のときに行わ
れるので、変速比のLOW側への移行制御開始が若干遅れ
てもエンジンストールになるほどその回転が低下するこ
とがないのである。
なお、キックダウンコントロールバルブ258は、走行
中にアクセルペダルが急激に踏み込まれた場合に、第42
制御油路L42から作動油を排出させて変速比を大きく(L
OW側に)するためのバルブである。
エンジン回転インヒビターバルブ265は、エンジン回
転が所定回転以上となりガバナ圧PGが所定以上となると
作動され、第48制御油路L48と第49制御油路L49との連通
を遮断させるバルブである。
以上においては、油圧ポンプと油圧モータとからなる
油圧式無段変速機における制御装置について説明した
が、本発明はこのようなものに限られるものではなく、
他の形式の無段変速機の変速制御についても用いること
ができる。
ハ.発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、走行中に車両
のブレーキが作動された場合、ほぼ閉止されたスロット
ル開度に対応した低い目標回転数が設定されるため、変
速比が最小のままエンジンブレーキ作用を得て減速がな
されるのであるが、この減速により車速が所定車速以下
になると、上記目標回転数が増大補正されるようになっ
ているので、エンジン回転をこの増大補正された目標回
転数に一致させるように変速制御がなされ、変速比はLO
W側(大きくなる側)になるように制御される。このよ
うに変速比をLOW側に移行させることにより、車速が低
下してもエンジン回転はあまり低下せず、エンジンスト
ールを防止することができる。また、変速比がLOW側に
移行することにより次にブレーキ作動が解除されるとと
もにアクセルペダルが踏み込まれて加速されるときに、
充分な加速トルクを得ることができる。さらに、、最小
変速比(=1)で直結クラッチが作動している状態でも
変速比がLOW側に移行すると同時にこの直結クラッチの
作動が解除されるので、直結クラッチがONのまま減速が
なされてエンジンストールを起こすということを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る変速制御装置を備えた無段変速機
の油圧回路図、 第2図は上記無段変速機の断面図、 第3図および第4図は上記無段変速機の制御回路図、 第5図は直結クラッチ弁の作動制御用のリンク機構を示
す斜視図、 第6A図から第6C図は上記リンク機構を構成するカムの作
動を示す正面図、 第7図は本発明に係る変速制御装置による変速制御内容
を示すグラフである。 1……入力軸、8……ガバナバルブ 10……チャージポンプ、20……前後進切換装置 30,50……変速用サーボユニット 95……クラッチ弁体、97……カム部材 110……シャトルバルブ 130……クラッチサーボユニット 140……前後進用サーボユニット 210……マニュアルバルブ 220……クラッチコントロールバルブ 250……シフトコントロールバルブ 285……第2ソレノイドバルブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載されてエンジン回転を無段階に
    変速して車輪に伝達する無段変速機の変速比(=入力回
    転数/出力回転数)を可変制御する変速制御装置であっ
    て、運転者の加・減速意志を示す指標に基づいて目標回
    転数を設定し、実エンジン回転数をこの目標回転数に一
    致させるように前記変速比の制御を行う変速制御装置に
    おいて、 前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と、前記車
    両のブレーキ作動を検出するブレーキ作動検出手段と、
    前記目標回転数を補正する目標回転数補正手段とを備
    え、 アクセル踏み込みが解除される等して前記運転者の加・
    減速意志を示す指標が低下され、この低下された指標に
    対応する目標回転数に基づく変速比制御の下で走行中
    に、前記ブレーキ作動検出手段により車両のブレーキの
    作動が検出されたときには、 前記車速検出手段により検出された走行車速が所定車速
    以上のときには、前記目標回転数補正手段は作動させず
    に前記低下された指標に基づいて設定される前記目標回
    転数に実エンジン回転数を一致させるように前記変速比
    の制御を行い、 前記車速検出手段により検出された走行車速が前記所定
    車速未満となったときに、前記目標回転数補正手段を作
    動させて前記低下された指標に基づいて設定される前記
    目標回転数を増大補正し、このように増大補正された目
    標回転数は実エンジン回転数を一致させるように前記変
    速比の制御を行うことを特徴とする無段変速機の変速制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記目標回転数補正手段により増大補正さ
    れた目標回転数の値として、前記変速比が最小の状態で
    前記所定車速となるときのエンジン回転数を用いること
    を特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制御装
    置。
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