JP2006275191A - 動力伝動ベルト及び動力伝動ベルトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐磨耗性、耐久性に優れた動力伝動ベルト及び動力伝動ベルトの製造方法を提供する。
【解決手段】Vリブドベルト10は、カバー帆布15からなる伸張部12と、心線13を埋設した接着部14、その下側に弾性体層である圧縮部16からなっている。前記圧縮部は、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、該シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部配合されたゴム組成物の有機過酸化物架橋物で構成される。
【選択図】図2
【解決手段】Vリブドベルト10は、カバー帆布15からなる伸張部12と、心線13を埋設した接着部14、その下側に弾性体層である圧縮部16からなっている。前記圧縮部は、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、該シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部配合されたゴム組成物の有機過酸化物架橋物で構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は駆動装置などの動力伝動に用いられる動力伝動ベルト及び動力伝動ベルトの製造方法に関する。
動力伝動に用いられるベルトにおいて、オゾン雰囲気下でのゴムの劣化が問題視されており、従来の天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴムなどから構成されているベルトではこのゴム劣化によって早期にクラックを生じるという問題が指摘されている。また、クロロプレンなどのハロゲンを含んだゴムはダイオキシンの発生につながることから、環境負荷物質であるハロゲンを含有しないゴムで製造されたベルトが近年求められている。
このような要求に対して、最近ではエチレン−プロピレン系ゴム(EPR)あるいはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)等のエチレン・α−オレフィンエラストマーが、優れた耐オゾン性、耐熱性、耐寒性を有しているとともに比較的に安価なポリマーであり、脱ハロゲンという要求を満たしていることからも有望視されている。(例えば特許文献1参照)
特開平6−345948号公報
しかしながら、エチレン−プロピレン系ゴムをはじめとするエチレン・α−オレフィンエラストマーは耐摩耗性に難があり、伝動面をエチレン・α−オレフィンエラストマーで形成した場合、摩耗によりベルト寿命が低下するという問題があった。また摩擦により伝動面が粘着摩耗を起こし、その結果付着した粘着ゴムにより騒音が発生することが指摘されていた。これらの諸問題に対して、伝動面を形成するゴム組成物に綿、ナイロン、ポリエステル等の短繊維やカーボンブラック、シリカなどの補強材を配合することが知られているが、シリカを配合させた場合、ゴム粘度が著しく上昇し、加工性が悪くなる不具合があった。
この不具合に際し、シランカップリング剤を配合して加工性の改善を図ることが考えられたが、混練や架橋などの成形加工時にシランカップリング剤が蒸発逸散してしまうことにより、加工不良や架橋物の物性低下などの不具合を引き起こすことがあった。
本発明はこのような問題点を解決するものであり、加工性に優れ、高い耐磨耗性と耐久性を備えた動力伝動ベルト及び動力伝動ベルトの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、伝動面が、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物の有機過酸化物架橋物で構成されることを特徴とする動力伝動ベルトである。
本発明はまた前記動力伝動ベルトにあって、シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物である;ビニル系シラン化合物が、ビニルトリエトキシシラン及び/又はビニルトリエトキシシランオリゴマーである;動力伝動ベルトが、Vリブドベルトである;動力伝動ベルトが、歯付ベルトであることを特徴とした発明である。
更に本発明は、動力伝動ベルトの伝動面を、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物を架橋反応させることにより形成したことを特徴とする動力伝動ベルトの製造方法である。
本発明はまた前記動力伝動ベルトの製造方法にあって、シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部配合されたゴム組成物である;ビニル系シラン化合物が、ビニルトリエトキシシラン及び/又はビニルトリエトキシシランオリゴマーである;動力伝動ベルトが、Vリブドベルトである;動力伝動ベルトが、歯付ベルトであることを特徴とした発明である。
伝動面を特定のゴム組成物で構成することで、高い耐磨耗性、耐久性を備えた動力伝動ベルトとすることができる。そして、ビニル系シラン化合物の配合量を特定範囲とすることで、加工成形性や架橋物の強度を優れたものとすることができ、またビニル系シラン化合物として特定の化合物を用いることで、より耐磨耗性、耐久性に優れた構成とすることができる。またVリブドベルトに適用することで、ベルト耐久性が向上し、また摩擦伝動面の粘着摩耗を抑制でき、ひいては耐発音性の向上が期待できる。そしてまた歯付ベルトに適用することで、歯部の損傷を抑制し、ベルトを長寿命化することができる。
そしてまた本発明は、伝動面を、特定のゴム組成物を架橋反応させることにより形成することで、高い耐磨耗性、耐久性を備えた動力伝動ベルトを製造することができる。そして、ビニル系シラン化合物の配合量を特定範囲とすることで、加工性や架橋物の強度が優れたものとすることができ、またビニル系シラン化合物として特定の化合物を用いることで、より耐磨耗性、耐久性に優れた動力伝動ベルトを製造することができる。またVリブドベルトに適用することで、ベルト耐久性が向上し、また摩擦伝動面の粘着摩耗を抑制でき、ひいては耐発音性を向上させたVリブドベルトの製造方法を提供できる。そしてまた歯付ベルトに適用することで、歯部の損傷を抑制し、ベルトを長寿命化した歯付ベルトの製造方法を提供できる。
本発明に係る動力伝動ベルトの一例として、噛合伝動するベルトと摩擦伝動するベルトを例示し、具体的には歯付ベルト1の断面斜視図を図1に、Vリブドベルト10の断面斜視図を図2示す。
図1の歯付ベルト1は、ベルト長手方向(図中矢印)に沿って複数の歯部2と、心線3を埋設した背部4から構成されるベルト本体を有し、前記歯部2の表面には必要に応じて歯布5が貼着されている。ここで、伝動面とは歯部2を構成するゴム層をいう。
尚、歯付ベルト1が圧入成形方法によって作製される場合、歯部2および背部4は同一のゴム組成物シートから形成されるため、背部4もまた歯部2と同一のゴム層となる。
図2のVリブドベルト10は、カバー帆布15からなる伸張部12と、心線13を埋設した接着部14、その下側に弾性体層である圧縮部16からなっている。この圧縮部16は、ベルト長手方向に延びる断面略三角形である台形の複数のリブを有している。ここで、伝動面は圧縮部16を構成するゴム層をいう。
本発明で使用する心線3,13は、例えばポリアリレート繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維などのポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などのコードを用いることができる。ガラス繊維の組成は、Eガラス、Sガラス(高強度ガラス)のいずれでもよく、フィラメントの太さ及びフィラメントの集束本数及びストランド本数に制限されない。
心線3,13にはゴムとの接着性を向上させるべく接着処理を施すのが好ましい。例えば(1)未処理コードをエポキシ化合物やイソシアネート化合物などを含有する前処理液を入れたタンクに含浸してプレディップした後、(2)160〜200°Cに温度設定した乾燥炉に30〜600秒間通して乾燥し、(3)続いてRFL溶液からなる接着液を入れたタンクに浸漬し、(4)210〜350°Cに温度設定した延伸熱固定処理機に30〜600秒間通して−1〜3%延伸して延伸処理コードとし、(5)更にゴム糊を入れたタンクに浸漬し、(6)130〜170°Cに温度設定した乾燥炉に120〜300秒間通して乾燥する、方法などがある。尚、(1)〜(6)の全工程を行う必要はなく、所望に応じて(1)〜(4)のみ行うことなども可能である。
この前処理液で使用するイソシアネート化合物としては、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン2,4−ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリアリールポリイソシアネート(例えば商品名としてPAPIがある)等がある。このイソシアネート化合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合して使用される。
また、上記イソシアネート化合物にフェノール類、第3級アルコール類、第2級アルコール類等のブロック化剤を反応させてポリイソシアネートのイソシアネート基をブロック化したブロック化ポリイソシアネートも使用可能である。
エポキシ化合物としては、例えばエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールとエピクロルヒドリンのようなハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物や、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール.ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン.ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類やハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物などである。上記エポキシ化合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合して使用される。
RFL処理液はレゾルシンとホルムアルデヒドの初期縮合物をゴムラテックスと混合したものであり、この場合レゾルシンとホルムアルデヒドのモル比は1:2〜2:1にすることが接着力を高める上で好適である。モル比が1/2未満では、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂の三次元化反応が進み過ぎてゲル化し、一方2/1を超えると、逆にレゾルシンとホルムアルデヒドの反応があまり進まないため、接着力が低下する。またゴムラテックスとしては、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどがあげられる。
尚、レゾルシン−ホルムアルデヒドの初期縮合物と上記ゴムラテックスの固形分重量比は1:2〜1:8が好ましく、この範囲を維持すれば接着力を高める上で好適である。上記の比が1/2未満の場合には、レゾルシン−ホルムアルデヒドの樹脂分が多くなり、RFL皮膜が固くなり動的な接着が悪くなり、他方1/8を超えると、レゾルシン−ホルムアルデヒドの樹脂分が少なくなるため、RFL皮膜が柔らかくなり、接着力が低下する。
更に、上記RFL液には架橋促進剤や架橋剤を添加してもよく、添加する架橋促進剤は、含硫黄架橋促進剤であり、具体的には2−メルカプトベンゾチアゾール(M)やその塩類(例えば、亜鉛塩、ナトリウム塩、シクロヘキシルアミン塩等)ジベンゾチアジルジスルフィド(DM)等のチアゾール類、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(CZ)等のスルフェンアミド類、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(TRA)等のチウラム類、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム(TP)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)ジエチルジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(EZ)等のジチオカルバミン酸塩類等がある。
また、架橋剤としては、硫黄、金属酸化物(酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛)、過酸化物等があり、上記架橋促進剤と併用する。
本発明においては、伝動面を、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物の有機過酸化物架橋物で構成する。
エチレン・α−オレフィンエラストマーとしては、エチレンとα−オレフィン(プロピレン、ブテン、ヘキセン、あるいはオクテン)の共重合体、あるいは、エチレンと上記α−オレフィンと非共役ジエンの共重合体であり、具体的にはエチレン−プロピレンゴム(EPM)やエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)からなるゴムをいう。上記ジエン成分としては、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネンなどの炭素原子数5〜15の非共役ジエンが挙げられる。
シリカの配合量はエチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対して10〜100重量部である。配合量が10重量部未満の場合、耐磨耗性の改善効果がなく、一方100重量部を超えると、ゴム層の剛性が高くなるためにベルトの屈曲性に問題がある。
沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランなどのモノマーやそのオリゴマーを挙げることができる。なかでも、ビニルトリエトキシシラン及び/又はビニルトリエトキシシランオリゴマーが好ましく用いられる。以下に、ビニルトリエトキシシランオリゴマーの一般式を示す。
沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物は、分子中にビニル基を含有するため、有機過酸化物架橋により、エチレン・α−オレフィンエラストマーとシリカが強接着できるといった効果がある。尚、沸点が150°C未満であると、ビニル系シラン化合物が混合などの加工成形時に蒸発逸散してしまったり、また架橋反応前に揮発してしまったりするなど、本発明で所望するベルト物性を得られない恐れがある。一方、350°Cを超えるものは上市されていない。
前記ビニル系シラン化合物の配合量は、シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部であることが望ましい。1重量部未満であると粘度低下の効果に乏しく、一方、20重量部を超えると、加硫ゴムが硬くなり伸びが急激に減少するため、強度が低下するなどの不具合がある。
前記ゴム組成物には架橋剤として有機過酸化物が配合される。有機過酸化物としては、例えばジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等を挙げることができる。この有機過酸化物は、単独もしくは混合物として、ゴム成分100重量部に対して1〜8重量部であり、好ましくは1.5〜4重量部である。
また前記ゴム組成物は、ポリマー成分100重量部に対して、N,N’−m−フェニレンジマレイミドが0.5〜10重量部配合されることが望ましい。N,N’−m−フェニレンジマレイミドは共架橋剤として作用し、0.5重量部未満では添加による効果が顕著でなく、10重量部を超えると引裂き力や接着力が急激に低下する。
そして、それ以外に必要に応じてカーボンブラックのような増強剤、炭酸カルシウム、タルクのような充填剤、可塑剤、安定剤、加工助剤、着色剤のような通常のゴム配合物に使用されるものが使用される。
尚、動力伝動ベルトの伝動面となるゴム層を該ゴム組成物で構成することについて述べたが、いうまでもなく動力伝動ベルト本体を構成するゴム組成物全てを該ゴム組成物で構成することが可能である。
図1で示す歯付ベルト1においては、伝動面となるゴム層は歯部2であるが、背部4も該ゴム組成物で構成することができる。また、歯部2を該ゴム組成物、背部4を別のゴム組成物で構成することも可能である。また例えば、歯部2を複層構成とし、表面層を該ゴム組成物で構成することも可能である。
図2に示すVリブドベルト10においては、伝動面となるゴム層は圧縮部16であるが、接着部12も該ゴム組成物で構成することができる。また、圧縮部16を該ゴム組成物、接着部12を別のゴム組成物で構成することも可能である。また例えば、圧縮部16を複層構成とし、表面層を該ゴム組成物で構成することも可能である。
ベルト本体に上記ゴム組成物以外のゴム組成物を使用する場合は、例えばゴム成分としてエチレン・α−オレフィンエラストマー単独またはその他の種類ゴムからなる相手ゴムを混ぜ合わせたブレンドゴムなどが挙げられる。エチレン・α−オレフィンエラストマーにブレンドする相手ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、天然ゴム(NR)のゴムを挙げることができる。
歯付ベルト1の歯部表面を被覆する歯布5としては、平織物、綾織物、朱子織物などからなる帆布が用いられる。これらの織物のベルト長手方向に配置される緯糸としては、例えば0.3〜1.2デニールのパラ系アラミド繊維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメント糸をベルト長手方向の緯糸全量の20〜80重量%含んだものが好ましい。
即ち、緯糸はパラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸を含んだ糸であり、このパラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸にメタ系アラミド繊維からなる糸とを含めることができる。具体的な緯糸の構成は、パラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸、メタ系アラミド繊維からなる紡績糸、そしてウレタン弾性糸の3種の糸を合撚したものである。
また、他の具体的な緯糸の構成は、パラ系アラミド繊維のマルチフィラメント糸、脂肪族繊維糸(6ナイロン、66ナイロン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等)、そしてウレタン弾性糸の3種の糸を合撚したものであってもよい。
歯布5の経糸としては、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維からなるアラミド繊維のフィラメント糸、6ナイロン、6.6ナイロン、12ナイロン等のポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエステル等のフィラメント糸からなる。好ましくは、アラミド繊維のフィラメント糸が緯糸5にパラ系アラミド繊維のフィラメント原糸を収束したマルチフィラメント糸を使用すれば、剛性のバランスが取れ、均一な厚みの歯布になる。
しかし、上記経糸と緯糸の材質はこれらに限定されるものではなく、またその他の形態としてはコード、不織布、編布などが挙げられ特に限定されるものではない。また歯布はソーキング、スプレディング、コーチングなどにより接着ゴムを付着することが望ましい。
Vリブドベルト10に用いるカバー帆布15は、織物、編物、不織布などから選択される繊維基材である。構成する繊維素材としては、公知公用のものが使用できるが、例えば綿、麻等の天然繊維や、金属繊維、ガラス繊維等の無機繊維、そしてポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリフロルエチレン、ポリアクリル、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリエステル、アラミド等の有機繊維が挙げられる。織物の場合は、これらの糸を平織、綾織、朱子織等することにより製織される。
上記カバー帆布15は、公知技術に従ってRFL液に浸漬することが好ましい。またRFL液に浸漬後、未架橋ゴムをカバー帆布15に擦り込むフリクションを行ったり、ゴムを溶剤に溶かしたソーキング液に浸漬処理することができる。尚、RFL液には適宜カーボンブラック液を混合して処理反を黒染めしたり、公知の界面活性剤を0.1〜5.0重量%加えてもよい。
尚、動力伝動ベルトは上述した歯付ベルト、Vリブドベルトに限定されるものではなく、Vベルト、平ベルトなども本発明の技術範囲に属するものである。
また、Vリブドベルトは、図2のような構成に限定されず、例えば接着部を配置しないVリブドベルトや、圧縮部を2層構成にしたVリブドベルト、背面にカバー帆布を貼着せずゴム層を設けたVリブドベルトなども本発明の技術範囲に属する。以下、これらの実施形態を図面をもとに説明する。
図3に示すVリブドベルト21は、背面が短繊維を含有するゴム組成物で形成された伸張部25と、該伸張部25の下層に圧縮部26を配置した構成を有する。心線23は、ベルト長手方向に沿って本体内に埋設されてなり、その一部が伸張部25に接し、残部が圧縮部26に接した状態となっている。そして、前記圧縮部25にはベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブが設けられており、該リブ表面には短繊維が植毛されている。ここで、伸張部25に含有される短繊維はベルト幅方向に配向している。
図4に示すVリブドベルト31は、背面が短繊維を含有するゴム組成物で形成された伸張部35と、該伸張部35の下層に接着部34が配設され、更にその下層に圧縮部36を配置した構成を有する。心線33は、ベルト長手方向に沿って本体内に埋設されてなり、その一部が伸張部35に接し、残部が接着部34に接した状態となっている。そして前記圧縮部36はベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブが設けられている。ここで、伸張部35に含有される短繊維はベルト幅方向に配向しており、また圧縮部36に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈し、表面近傍の短繊維はリブ形状に沿って配向している。
図3,4では、伸張部をカバー帆布で構成せず、短繊維を含有するゴム組成物で形成した構成を示したが、この際、背面駆動時の異音を抑制すべく、背表面に凹凸パターンを設けることができる。凹凸パターンとしては、編布パターン、織布パターン、スダレ織布パターンなどを挙げることができるが、最も好ましくは織物パターンである。また短繊維としては、ポリエステル、アラミド、ナイロン、綿などを所望に応じて配合することができ、好ましくはベルト幅方向に配向させることが望ましい。ベルトを構成するゴム組成物、心線などは上述と同様のものが使用できる。
尚、図3のように接着部を配置しない構成の場合、心線23は伸張部25と圧縮部26の境界領域でベルト本体に埋設されることになる。この時、心線23とベルト本体との接着性を考慮すると、圧縮部は短繊維を含有しないゴム組成物で構成することが望ましい。また図3では圧縮部表面に植毛を施した構成を示したが、圧縮部を表層と内層の2層とし、表層のみ短繊維を混入した構成としてもよい。このとき、圧縮部の表層を本発明のゴム組成物で構成すればよい。
また図4では圧縮部6に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈しているが、短繊維が幅方向に配向した構成としてもかまわない。
また該ベルトを背面走行させる用途に用いる場合、伸張部が伝動面ともなるため、伸張部を該ゴム組成物で構成することもできる。
次に、これらVリブドベルトの製造方法を説明する。製造方法としては限定されるものではないが例えば以下のような方法がある。
第1の方法としては、まず、円筒状の成形ドラムの周面に伸張部を構成する部材と接着部を構成する接着ゴムシートとを巻き付けた後、この上にコードからなる心線を螺旋状にスピニングし、更に圧縮部(動力伝動部)を構成する圧縮ゴムシートを順次巻き付けて未架橋スリーブを形成した後、架橋して架橋スリーブを得る。次に、架橋スリーブを駆動ロールと従動ロールに掛架され所定の張力下で走行させ、更に回転させた研削ホイールを走行中の該架橋スリーブに当接するように移動してスリーブの圧縮部表面に3〜100個の複数の溝状部を一度に研磨して摩擦伝動面を形成する。このようにして得られたスリーブを駆動ロールと従動ロールから取り外し、該スリーブを他の駆動ロールと従動ロールに掛架して走行させ、カッターによって所定に幅に切断して個々のVリブドベルトに仕上げる。
第2の方法としては、周面にリブ刻印を設けた円筒状の成形ドラムに、圧縮部を構成する圧縮ゴムシート、接着部を構成する接着ゴムシートを巻き付けた後、心線をスピニングし、伸張部を構成する部材を巻き付けて未架橋スリーブを配置する。その後、該未架橋スリーブを成形ドラムに押圧しながら架橋することで、圧縮部にリブを型付けする。得られた架橋スリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断して個々のVリブドベルトとする。
第3の方法としては、円筒状の成形ドラムに装着された可撓性ジャケットの上に伸張部を構成する部材、接着部を構成する接着ゴムシートを巻き、その上に心線をスピニングした後、さらに圧縮部を構成する圧縮ゴムシートを順次無端状に捲き付けて未架橋スリーブを形成する。そして、可撓性ジャケットを膨張させて、未架橋スリーブをリブ部に対応した刻印を有する外型に押圧して架橋成形する。得られた架橋スリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断して個々のVリブドベルトとする。
第4の方法としては、円筒状の成形ドラムに装着された可撓性ジャケットの上に圧縮部を構成する圧縮ゴムシートを配置した第1未架橋スリーブを形成した後、可撓性ジャケットを膨張させて、該第1未架橋スリーブをリブ部に対応した刻印を有する外型に押圧して、リブ部を有する予備成型体を作製する。そして、前記予備成型体を密着させた外型から、内型を離間させ、次いで、内型に伸張部を構成する部材、接着部を構成する接着ゴムシートを配置し、心線をスピニングして第2未架橋スリーブを形成する。そして、可撓性ジャケットを膨張させて、前記予備成型体を密着させた外型に、該第2未架橋スリーブを内周側から押圧して予備成型体と一体的に架橋する。得られた架橋ベルトスリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断し
尚、Vリブドベルトの圧縮部を表層と内層の2層からなる構成とする場合、表層と内層の2層構成を有する圧縮ゴムシートを巻き付ける、もしくは表層用圧縮ゴムシートと内層用圧縮ゴムシートを順次巻き付けるなどにより、表層と内層の2層構成を有する圧縮部を配置した未架橋スリーブを形成する必要がある。このとき、第1の方法では研磨によりリブを形成するため、得られたVリブドベルトのリブ山には表層が存在するがリブ側面やリブ底には内層が露出することが考えられる。そのため、表層と内層の2層からなるVリブドベルトは、第2の方法、第3の方法、もしくは第4の方法で製造することが望ましい。
また図3のような接着部を配置しないVリブドベルトは、上記方法において接着ゴムシートを配置せずに製造することで得ることができる。更に図4のように圧縮部に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈しているVリブドベルトは、例えば第2の方法、第3の方法、もしくは第4の方法で製造することで得られる。そして、圧縮部に含有される短繊維が幅方向に配向したVリブドベルトは、例えば第1の方法で製造することで得られる。
上記方法において、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物にて圧縮ゴムシートを作製し、このゴムシートを用いて形成した未架橋スリーブを架橋反応させることにより、伝動面(ここでは圧縮部)を該ゴム組成物の有機過酸化物架橋物で形成することができる。
また以下に、歯付ベルトの製造方法を説明する。製造方法としては限定されるものではないが例えば以下のような方法がある。
まず歯付ベルトの歯部に対応する複数の凹条を有する円筒状モールドに、歯布を形成する帆布を巻き付ける。続いて、帆布が巻き付けられた円筒状モールドに心線を構成する抗張体を円筒状モールドの長手方向に所定のピッチを有するように巻き付ける。次に、背部及び歯部を形成するゴムシートを巻き付けて未架橋スリーブを形成する。そして前記未架橋スリーブが巻き付けられた円筒状モールドを架橋缶内に移し、加熱・加圧することにより、上記ゴムシートをモールド溝部に圧入させ、歯部を形成する。得られたスリーブ状の成形体を所定のカット幅に従ってカッターで輪切りにすることにより個々の歯付ベルトが得られる。
上記方法において、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物にて歯部及び背部を形成するゴムシートを作製し、このゴムシートを用いて形成した未架橋スリーブを架橋反応させることにより、伝動面(ここでは歯部)を該ゴム組成物の有機過酸化物架橋物で形成することができる。
以下、具体的な実施例を伴って説明する。
表1に示す配合のゴム組成物のムーニー粘度をJIS K6300−1に準じて測定した。また165℃で30分間プレス架橋した架橋ゴム物性を評価した。得られた架橋ゴムの硬度(JIS−A)をJIS K6253に、切断時の伸びEB(短繊維の配向方向に対して直角方向)をJIS K6251に、100%伸張時の応力M100をJIS K6251に準じて測定した。DIN摩耗試験はJIS K 6264により試験し、短繊維を含有するサンプルは摩耗面に対し垂直に短繊維が配向するよう作製した。これらの結果を表2に記す。
比較例1,2は未架橋ゴムの粘度が高く、ゴムシート粘着性、表面状態ともに悪く、加工性に問題があった。比較例3ではシート粘着性、シート表面状態は若干改善されたが不十分であった。また比較例1〜3ともに耐摩耗性が充分とは言えなかった。一方、実施例では粘度が適度に低く、加工性には問題がなく、また耐磨耗性についても優れていることが判る。尚、実施例4と5を比較すると、ビニルトリエトキシシランよりビニルトリエトキシシランオリゴマーのほうが、加工性、耐磨耗性の効果が高いことが確認できた。
<Vリブドベルト>
また実施例1〜3,比較例1に示すゴム配合のゴムシートを用いてVリブドベルトを作製した。本実施例で作製したVリブドベルトでは、伸張部と圧縮部との間にポリエステル繊維のロープからなる心線を埋設し、圧縮部には複数のリブをベルト長手方向に配したものである。
また実施例1〜3,比較例1に示すゴム配合のゴムシートを用いてVリブドベルトを作製した。本実施例で作製したVリブドベルトでは、伸張部と圧縮部との間にポリエステル繊維のロープからなる心線を埋設し、圧縮部には複数のリブをベルト長手方向に配したものである。
ここで伸張部、圧縮部を表1に示すゴム組成物から調製し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延したものを用いた。伸張部、圧縮部には短繊維が含まれ、ベルト幅方向に配向している。
ベルトの製造方法は公知の方法であり、まずフラットな円筒モールドに伸張部を構成する伸張ゴムシートを巻いた後、心線をスピニングする。そして圧縮部を構成する圧縮ゴムシートを配置した後、該圧縮ゴムシートの上に架橋用ジャケットを挿入する。次いで、成形モールドを架橋缶内に入れ、架橋した後、筒状の架橋スリーブをモールドから取り出し、該スリーブの圧縮ゴム層をグラインダーによってリブに成形し、成形体から個々のベルトに切断する工程からなっている。
このようにして得られたVリブドベルトの耐熱屈曲性試験および6%スリップ摩耗試験の結果を表3に示す。
耐熱屈曲試験の評価は6PK1100サイズのベルトについて行い、用いた走行試験機は図5に示すレイアウトである。試験機の各プーリにVリブドベルトを掛架し、ベルトのアイドラープーリへの巻き付け角度を90°にし、雰囲気温度130℃、駆動プーリの回転数が3300rpm、ベルト張力が800N/6リブになるように駆動プーリに荷重を付与した後、走行させ、心線に達する亀裂が6個発生するまでの時間を調べた。尚、試験は500時間で打ち切りとした。
更に、6%スリップ摩耗試験の評価は3PK1100サイズのベルトについて行い、用いた走行試験機は図6に示すレイアウトである。6%のスリップを強制的に与えて24時間走行試験し、走行前と走行後のベルト重量を測定して摩耗率を算出した。
比較例1では、リブ磨耗が激しく、粘着摩耗による発音が確認された。また耐熱屈曲試験においても早期にクラックの発生が確認され、耐久性も不十分であった。一方、実施例はリブ磨耗が抑制されており、耐熱耐久性についても問題なかった。
<歯付ベルト>
実施例4,5及び比較例2,3に示すゴム配合のゴムシートを用いて歯付ベルトを作製した。本実施例で作製した歯付ベルトでは、この歯付ベルトは、歯部をナイロン歯布で被覆され、本体にガラス心線を埋設してなり、ベルトサイズは、歯型:3M、歯ピッチ:5mm、歯数;60、ベルト幅:60mmのサイズである。
実施例4,5及び比較例2,3に示すゴム配合のゴムシートを用いて歯付ベルトを作製した。本実施例で作製した歯付ベルトでは、この歯付ベルトは、歯部をナイロン歯布で被覆され、本体にガラス心線を埋設してなり、ベルトサイズは、歯型:3M、歯ピッチ:5mm、歯数;60、ベルト幅:60mmのサイズである。
ここで歯部、背部を表1に示すゴム組成物から調製し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延したものを用いた。
ベルト作製用の歯形付き金型にナイロン歯布を巻き付けた後、接着処理を施したガラス心線を所定のピッチにてスパイラルに所定の張力で巻き付けた。この心線の上に、表1のゴムシートを貼り付けた後、架橋缶に投入して通常の圧入方式により165°Cにて30分加圧架橋して、ベルト背面を一定厚さに研磨し一定幅にカットして歯付ベルトを得た。
このようにして得られた歯付ベルトについて、耐久試験として、図7に示すレイアウトによって雰囲気温度23°Cで走行試験を行った。結果を表4に記す。
比較例2,3では、歯部の摩耗が激しく、ベルト耐久性が不十分であったが、実施例4,5では摩耗も少なく、ベルト寿命が長くなっていることが判る。
本発明にかかる動力伝動用ベルトは自動車用あるいは一般産業用の駆動装置などに装着できる。
1 歯付ベルト
2 歯部
3 心線
4 背部
5 歯布
10 Vリブドベルト
12 伸張部
13 心線
14 接着部
15 カバー帆布
16 圧縮部
2 歯部
3 心線
4 背部
5 歯布
10 Vリブドベルト
12 伸張部
13 心線
14 接着部
15 カバー帆布
16 圧縮部
Claims (10)
- 伝動面が、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物の有機過酸化物架橋物で構成されることを特徴とする動力伝動ベルト。
- シリカ100重量部に対して、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部配合される請求項1記載の動力伝動ベルト。
- ビニル系シラン化合物が、ビニルトリエトキシシラン及び/又はビニルトリエトキシシランオリゴマーである請求項1又は2記載の動力伝動ベルト。
- 動力伝動ベルトが、Vリブドベルトである請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝動ベルト。
- 動力伝動ベルトが、歯付ベルトである請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝動ベルト。
- 動力伝動ベルトの伝動面を、エチレン・α−オレフィンエラストマーを含有するゴム成分100重量部に対してシリカが10〜100重量部、有機過酸化物が1〜8重量部配合されてなり、かつ、沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が配合されたゴム組成物を架橋反応させることにより形成したことを特徴とする動力伝動ベルトの製造方法。
- シリカ100重量部に対して沸点が150〜350°Cのビニル系シラン化合物が1〜20重量部配合される請求項6記載の力伝動ベルトの製造方法。
- ビニル系シラン化合物が、ビニルトリエトキシシラン及び/又はビニルトリエトキシシランオリゴマーである請求項6又は7記載の動力伝動ベルトの製造方法。
- 動力伝動ベルトが、Vリブドベルトである請求項6〜8のいずれか1項に記載の動力伝動ベルトの製造方法。
- 動力伝動ベルトが、歯付ベルトである請求項6〜8のいずれか1項に記載の動力伝動ベルトの製造方法。
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JP2005096871A JP2006275191A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 動力伝動ベルト及び動力伝動ベルトの製造方法 |
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