JP2006275092A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006275092A
JP2006275092A JP2005091913A JP2005091913A JP2006275092A JP 2006275092 A JP2006275092 A JP 2006275092A JP 2005091913 A JP2005091913 A JP 2005091913A JP 2005091913 A JP2005091913 A JP 2005091913A JP 2006275092 A JP2006275092 A JP 2006275092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
accelerator opening
change rate
speed
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005091913A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Murakami
実 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2005091913A priority Critical patent/JP2006275092A/ja
Publication of JP2006275092A publication Critical patent/JP2006275092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、シフトアップ禁止手段の実行に際して、運転者が意図して行った変速指示を勘案し、運転者にスムーズな走行感を感じさせることを目的としている。
【解決手段】このため、アクセル開度検出手段、アクセル開度変化率算出手段、変速マップに基づいて変速される変速制御手段、アクセル開度変化率が設定値より低いときに所定時間シフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段を備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者の操作で現在の変速段から高速側、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、シフトアップ禁止手段の実施条件を満足した状態で、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、シフトアップ禁止手段の実行をやめる。また、変速制御装置において、シフト位置選択装置を備え、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、一定時間経過するまでシフトアップ禁止手段の実行を禁止する。
【選択図】図1

Description

この発明は自動変速機の変速制御装置に係り、特にシフトアップ禁止手段の実行に際して、運転者が意図して行った変速指示を勘案し、運転者にスムーズな走行感を感じさせる自動変速機の変速制御装置に関するものである。
車両に搭載される自動変速機は、複数の摩擦係合要素を係合、あるいは解放させて変速を行っている。そして、この自動変速機を搭載した車両においては、スロットル開度や車速等の検出信号から最適な変速段を求め、変速制御を行っている。
特許第2823946号公報 特許第2873495号公報 特開平10−89466号公報
ところで、従来の自動変速機においては、図8に示す如く、車速とスロットル開度等により変速段を予め設定しておき、その時のスロットル開度や車速から決定される変速段になるように、自動変速機のシフトソレノイド等を制御する。
ここで、ワィンディング路を走行中にスロットル開度や車速が図8の記号Aの点であった時は、変速段は3速であり、カーブの手前でアクセルを戻すと、スロットル開度や車速が図8の記号Bの点に移動し、4速へのシフトアップ(アップシフト)が発生してエンジンブレーキ力が不足する。
その後、カーブを抜けて再度運転者が加速しようとすると、駆動力が不足するので、アクセルを踏み込んでスロットル開度や車速を図8の記号Cの点に移動させると、3速へのシフトダウンが発生する。
上述したシフトアップあるいはシフトダウンは運転者の意図したものではなく、本来カーブに向けて適度なエンジンブレーキ力を発生させ、その後、カーブを抜けた際に、運転者が要求する駆動力が得られるような変速段を選択すべきである。
このような技術としては、特許第3037369号公報や特許第3122083号公報に開示されており、既に公知であり、これらの技術はアクセル開度の変化率が負のしきい値を下回った場合に、ある一定期間だけシフトアップを規制するものである。
これにより、カーブの手前で運転者がアクセルを急戻しした場合には、シフトアップが所定時間だけ禁止されるので、カーブの手前では適度なエンジンブレーキ力を得ることができ、カーブ脱出時に適切な駆動力が得られるという利点がある。
しかし、自動変速機を搭載した車両には、通常使用する前進走行レンジであるDレンジの他に、D3レンジやD2レンジ、Lレンジなどをシフトレバー(「セレクトレバー」とも換言できる。)で切り換えて変速段の範囲を制限できるようにしたものがある。
また、運転者がシフト位置選択装置(「手動変速モード変速操作検出手段」と換言できる。)、例えばアップスイッチ(「UP−SW」ともいう。)及びダウンスイッチ(「DOWN−SW」ともいう。)を操作して、現在の変速段から高速側変速段、あるいは低速側変速段の任意の変速段へ切換指示が可能な手動変速モードを備えた車両がある。
従来のものにおいては、アクセル急戻しとシフトレバー、あるいはアップスイッチやダウンスイッチの操作を略同時にした場合に、シフトアップ禁止中にシフトレバー、あるいはアップスイッチやダウンスイッチを操作した場合が考慮されていないとともに、運転者がシフトレバー操作直後にアクセル急戻しした場合にも、シフトアップが禁止されてしまい、違和感があるという不都合がある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、前記アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、前記シフトアップ禁止手段を実施する条件を満足した状態で、運転者が前記シフト位置選択装置を操作した場合には、前記シフトアップ禁止手段の実行をやめることを特徴とする。
また、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、前記アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、運転者が前記シフト位置選択装置を操作した場合には、一定時間経過するまで前記シフトアップ禁止手段の実行を禁止することを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、シフトアップ禁止手段を実施する条件を満足した状態で、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、前記シフトアップ禁止手段の実行をやめることにより、運転者が意図して行った変速指示を優先させることができ、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択し得て、運転者にスムーズな走行感を感じさせることが可能である。
また、アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、一定時間経過するまでシフトアップ禁止手段の実行を禁止することにより、運転者の意図して行った変速指示を優先させて変速制御を行った後、しばらくは別の変速制御(シフトアップ禁止制御)を実施しないため、シフトアップダウンのハンチング現象を起こすことがなく、運転者にスムーズな走行感を感じさせることが可能である。
上述の如く発明したことにより、シフトアップ禁止手段を実施する条件を満足した状態で、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、シフトアップ禁止手段の実行をやめ、運転者が意図して行った変速指示を優先させ、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択し、運転者にスムーズな走行感を感じさせる。
また、運転者がシフト位置選択装置を操作した場合には、一定時間経過するまでシフトアップ禁止手段の実行を禁止し、運転者の意図して行った変速指示を優先させて変速制御を行った後、しばらくは別の変速制御(シフトアップ禁止制御)を実施させず、シフトアップダウンのハンチング現象の発生を防止し、運転者にスムーズな走行感を感じさせる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図7はこの発明の実施例を示すものである。図2において、2は図示しない車両に搭載されるエンジン、4は自動変速機である。この自動変速機4は、トルクコンバータ6と補助変速機構8とを備えている。
この補助変速機構8は、図示しないプラネタリギヤ等から構成され、クラッチやブレーキ等から構成される摩擦係合要素10により係合状態を切り換えられる。
前記自動変速機4の下方には、バルブボディ12を設けている。このバルブボディ12には、前記補助変速機構8の摩擦係合要素10に作動圧を供給して係合状態を切換えるシフトバルブ(図示せず)のシフト用第1・第2ソレノイド14、16を備えている。
これらのシフト用第1・第2ソレノイド14、16は、変速制御装置18の制御部20に接続している。制御部20には、前記エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転センサ(「クランク角センサ」でも可能)22と、エンジン2の負荷としてアクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段、例えば図示しないスロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ24と、自動変速機4の出力軸の回転速度から車速を検出する車速検出手段である車速センサ26と、自動変速機4の図示しないシフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出手段であるシフト位置スイッチ28と、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置(「手動変速モード変速操作検出手段」と換言できる。)、例えばアップスイッチ(「UP−SW」ともいう。)30及びダウンスイッチ(「DOWN−SW」ともいう。)32とを接続している。
前記変速制御装置18の制御部20は、これら各センサ22〜28から信号を入力し、シフト用第1・第2ソレノイド14、16へ制御信号を出力して摩擦係合要素10に供給する作動圧を制御し、補助変速機構8の係合状態を切り換えて変速制御を行う。
前記自動変速機4の変速制御装置18は、制御部20にアクセル開度変化率算出手段34と、変速制御手段36と、前記アクセル開度変化率算出手段34により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップ(アップシフト)を禁止するシフトアップ禁止手段38とを備えている。
前記アクセル開度変化率算出手段34は、アクセル開度検出手段、例えばスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ24からの検出信号を入力し、アクセル開度変化率を算出する。
前記変速制御手段36は、予め設定された変速マップ(図8参照)に基づいて変速段を算出する変速段算出手段40と、算出した変速段に変速する変速段指令手段42とを有する。
前記シフトアップ禁止手段38は、前記アクセル開度変化率算出手段34により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止する機能を有している。
そしてこのとき、前記自動変速機4の変速制御装置18の制御部20に、前記シフトアップ禁止手段38を実施する条件を満足した状態で、運転者が前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32を操作した場合には、前記シフトアップ禁止手段38の実行をやめる機能を付加して設ける構成とする。
また、前記制御部20に、運転者が前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32を操作した場合には、一定時間経過するまで前記シフトアップ禁止手段38の実行を禁止する機能を付加して設ける構成とする。
詳述すれば、この実施例における前記制御部20は、アクセル開度変化率が負のしきい値を下回った場合に、低速段から高速段への変速を規制するものにおいて、以下の制御を実施し、問題点を解消するものである。
(1)運転者が図示しないシフトレバーを高速段側、例えばD3レンジからDレンジに操作した場合、あるいは手動変速モードにおいてシフトアップ側に操作した場合に、一定時間だけアクセル戻しによるシフトアップ禁止しないようにする。
(2)アクセル戻しによるシフトアップ禁止期間中にシフトレバーを操作した場合、あるいは手動変速モードにおいて変速操作した場合は、直ちにシフトアップ禁止を解除する。
そして、前記制御部20には、図2に示す如く、アクセル開度検出手段、例えばスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ24からの検出信号や自動変速機4の出力軸の回転速度から車速を検出する車速検出手段である車速センサ26からの検出信号、運転者が操作するシフトレバーに連動してシフト位置を検出するシフト位置検出手段であるシフト位置スイッチ28からの検出信号、前記エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転センサ22からの検出信号が入力される。
また、前記制御部20には、運転者が任意に変速段を選択できるように、前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32からの検出信号も入力される。
前記制御部20は、上述した各種入力情報から変速段を選択し、シフト用第1・第2ソレノイド14、16へ出力する変速制御信号によりシフト用第1・第2ソレノイド14、16を作動させ、前記補助変速機構8の摩擦係合要素10を選択係合し、変速制御を行うものである。
更に、図3について追記すると、前記アクセル開度検出手段、例えばスロットル開度検出手段であるスロットル開度センサ24により検出されたアクセル開度、例えばスロットル開度と、車速検出手段である車速センサ26により検出された車速とから、図3に示す如く、予め設定される変速マップに従い、変速段を決定する。
前記シフト位置検出手段であるシフト位置スイッチ28により検出されたシフト位置と、前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32により検出された変速操作により最終的な変速が算出される。
一方、前記前記アクセル開度変化率算出手段34によりアクセル開度変化率を算出する。このアクセル開度変化率は、単位時間当たりのアクセル開度の変化量を算出することにより求められる。
そして、アクセル開度変化率と前記シフト位置検出手段であるシフト位置スイッチ28、前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32からシフトアップするか否かを決定し、前記前記シフトアップ禁止手段38から変速段指令手段42に出力して変速を行う。
次に、図4の前記自動変速機4の変速制御装置18のシフトアップ禁止判定用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記自動変速機4の変速制御装置18のシフトアップ禁止判定用プログラムがスタート(102)すると、アクセル開度変化率算出の処理(104)に移行し、前記アクセル開度変化率算出手段34によりアクセル開度変化率が算出される。
このとき、アクセル開度変化率は、アクセル開度APの単位時間(例えば10msec間)当たりの変化量として求める。
ここで、アクセル開度変化率をΔAPとすると、アクセル開度変化率ΔAPは、アクセル戻し方向に操作した場合に、負の値を取り、逆にアクセル踏み込み方向に操作した場合には、正の値を取る。
上述のアクセル開度変化率算出の処理(104)の後には、アクセル開度変化率ΔAPがしきい値未満であるか否かの判断(106)に移行し、この判断(106)がYES、つまり、アクセル開度変化率ΔAPとしきい値とを比較し、
アクセル開度変化率ΔAP<しきい値
である場合には、アクセルを急戻ししたとして、シフトアップ禁止の処理(108)を行い、プログラムのエンド(110)に移行するとともに、判断(106)がNOの場合には、そのままプログラムのエンド(110)に移行する。
図1の前記自動変速機4の変速制御装置18のシフトアップ禁止の解除判定用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記自動変速機4の変速制御装置18のシフトアップ禁止の解除判定用プログラムがスタート(202)すると、シフトアップ禁止中か否かの判断(204)に移行し、この判断(204)がNOの場合には、上述した図4におけるシフトアップ禁止と判定されなかった場合か、既にシフトアップ禁止を解除した場合であると判定し、後述するプログラムのエンド(216)に移行し、判断(204)がYESの場合には、シフトレバー操作があったか否かの判断(206)に移行する。
このシフトレバー操作があったか否かの判断(206)は、シフトレバーに連動して変化するシフトスイッチに変化があったか否かを判定するものである。
そして、シフトレバー操作があったか否かの判断(206)において、この判断(206)がYESの場合には、後述するシフトアップ禁止を解除する処理(214)に移行し、判断(206)がNOの場合には、マニュアルスイッチ、つまり前記シフト位置選択装置の、例えばアップスイッチ30とダウンスイッチ32とのいずれかが操作されたか否かの判断(208)に移行する。
このマニュアルスイッチ、つまり前記シフト位置選択装置の、例えばアップスイッチ30とダウンスイッチ32とのいずれかが操作されたか否かの判断(208)において、判断(208)がYESの場合には、シフトアップ禁止を解除する処理(214)に移行し、判断(208)がNOの場合には、アイドル経過時間が判定時間以上であるか否かの判断(210)に移行する。
このアイドル経過時間が判定時間以上であるか否かの判断(210)において、判断(210)がYESの場合には、シフトアップ禁止を解除する処理(214)に移行し、判断(210)がNOの場合には、アクセル踏み込み経過時間が判定時間以上であるか否かの判断(212)に移行する。
そして、このアクセル踏み込み経過時間が判定時間以上であるか否かの判断(212)において、判断(212)がYESの場合には、シフトアップ禁止を解除する処理(214)に移行し、シフトアップ禁止を継続させ、この後にプログラムのエンド(216)に移行するとともに、判断(212)がNOの場合には、そのままプログラムのエンド(216)に移行する。
図5の前記自動変速機4の変速制御装置18の変速段の決定用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記自動変速機4の変速制御装置18の変速段の決定用プログラムがスタート(302)すると、現在の変速段GPをGPOLDに保存する処理(304)を行い、アクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)に移行し、変速段を決定した後に、現在の変速段GPとして入力する。
前記変速マップは、図8に示す如く、アクセル開度と車速とにより予め設定されたものであり、この変速マップにより変速段を決定する。
アクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)の後には、シフトアップが発生したか否かの判断(308)に移行する。
このシフトアップが発生したか否かの判断(308)は、現在の変速段GPとGPOLDととを比較することにより行い、
GP>GPOLD
であれば、シフトアップが発生したと判断するものである。
そして、このシフトアップが発生したか否かの判断(308)において、判断(308)がNOの場合には、上述したアクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)によって決定した変速段に変速を行い、後述するプログラムのエンド(318)に移行し、判断(308)がYESの場合には、シフトアップ禁止中か否かの判断(310)に移行する。
このシフトアップ禁止中か否かの判断(310)において、判断(310)がNOの場合には、上述したアクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)によって決定した変速段に変速を行い、後述するプログラムのエンド(318)に移行し、判断(310)がYESの場合には、シフトレバー操作後にT1時間経過しているか否かの判断(312)に移行する。
このシフトレバー操作後にT1時間経過しているか否かの判断(312)は、運転者がシフトレバーをD3レンジからDレンジ等、より高速段まで使用可能なレンジへの切換を行ったことを、シフトレバーに連動したシフトスイッチである前記シフト位置選択装置の、例えばアップスイッチ30の変化により判定し、切換があった時点から計測を開始した時間が予め設定した時間T1以上になったどうかで判定するものである。
上述のシフトレバー操作後にT1時間経過しているか否かの判断(312)において、この判断(312)がNOの場合には、上述したアクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)によって決定した変速段に変速を行い、後述するプログラムのエンド(318)に移行し、判断(312)がYESの場合には、前記アップスイッチ30の操作後にT2時間経過しているか否かの判断(314)に移行する。
このアップスイッチ30の操作後にT2時間経過しているか否かの判断(314)は、運転者がアップスイッチ30を操作した時点から計測を開始した時間が予め設定した時間T2以上になったかどうかで判定を行うものである。
そして、前記アップスイッチ30の操作後にT2時間経過しているか否かの判断(314)において、この判断(314)がNOの場合には、上述したアクセル開度、車速から変速マップに従い変速段を決定する処理(306)によって決定した変速段に変速を行い、後述するプログラムのエンド(318)に移行し、判断(314)がYESの場合には、
GP=GPOLD
とする処理(316)に移行し、この処理(316)においてシフトアップを禁止し、プログラムのエンド(318)に移行する。
また、図6のタイムチャートについて説明すると、時刻t1においてシフトレバーをD3レンジからDレンジへ操作後、時刻t2ににてアクセル急戻しをしているが、シフトレバー操作後にT1時間経過していないときのアクセル急戻しであるため、シフトアップ禁止をせず、4速へのシフトアップを行っている。
従来はシフトレバーの操作を考慮していないため、図6に破線で示す如く、シフトアップが禁止され、運転者が3速まで使用可能なD3レンジから4速まで使用可能なDレンジへ操作したにもかかわらず、シフトアップが禁止されて違和感が生じていたが、この実施例はこの不具合を解消できるものである。
更に、図7のタイムチャートについて説明すると、時刻t1においてアクセル急戻しを行った場合に、4速へのシフトアップが禁止された後、時刻t2においてシフトレバーをDレンジからD2レンジへ操作したたために、シフトアップ禁止を直ちに解除し、2速へのシフトダウンを実施している。
従来では、シフトレバーの操作を考慮していないため、図7に破線で示す如く、時刻t3まで変速段が固定され、運転者が2速まで使用可能なD2レンジへ操作したにもかかわらず、4速のまま保持されて違和感が生じていたが、この実施例はこの不具合を解消できるものである。
そして、図7では、シフトレバーを低速段側に操作した場合を示したが、例えばD3レンジにおいて、2速から3速へのシフトアップが禁止されている状態で、D3レンジからD4レンジへの切換を行った場合は、直ちにシフトアップ禁止を解除するものである。
これにより、前記自動変速機4の変速制御装置18は、制御部20にアクセル開度変化率算出手段34と、変速制御手段36と、前記アクセル開度変化率算出手段34により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段38とを備え、前記変速制御装置18の制御部20に、前記シフトアップ禁止手段38を実施する条件を満足した状態で、運転者が前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32を操作した場合には、前記シフトアップ禁止手段38の実行をやめる機能を付加して設ける構成としたことによって、運転者が意図して行った変速指示を優先させることができ、運転者が違和感を感じないような最適な変速段を選択し得て、運転者にスムーズな走行感を感じさせることが可能である。
また、前記制御部20に、運転者が前記シフト位置選択装置、例えばアップスイッチ30及びダウンスイッチ32を操作した場合には、一定時間経過するまで前記シフトアップ禁止手段38の実行を禁止する機能を付加して設ける構成としたことにより、運転者の意図して行った変速指示を優先させて変速制御を行った後、しばらくは別の変速制御(シフトアップ禁止制御)を実施しないため、シフトアップダウンのハンチング現象を起こすことがなく、運転者にスムーズな走行感を感じさせることが可能である。
この発明の実施例を示す自動変速機の変速制御装置のシフトアップ禁止の解除判定用フローチャートである。 自動変速機の変速制御装置の概略構成図である。 自動変速機の変速制御装置の制御構成図である。 自動変速機の変速制御装置のシフトアップ禁止判定用フローチャートである。 自動変速機の変速制御装置の変速段の決定用フローチャートである。 自動変速機の変速制御装置のタイムチャートである。 自動変速機の変速制御装置のタイムチャートである。 この発明の従来技術を示すアクセル開度と車速とからなる変速マップである。
符号の説明
2 エンジン
4 自動変速機
6 トルクコンバータ
8 補助変速機構
10 摩擦係合要素
12 バルブボディ
14 シフト用第1ソレノイド
16 シフト用第2ソレノイド
18 変速制御装置
20 制御部
22 エンジン回転センサ(「クランク角センサ」でも可能)
24 スロットル開度センサ
26 車速センサ
28 シフト位置スイッチ
30 アップスイッチ(「UP−SW」ともいう。)
32 ダウンスイッチ(「DOWN−SW」ともいう。)
34 アクセル開度変化率算出手段
36 変速制御手段
38 シフトアップ禁止手段
40 変速段算出手段
42 変速段指令手段

Claims (2)

  1. アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、前記アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、前記シフトアップ禁止手段を実施する条件を満足した状態で、運転者が前記シフト位置選択装置を操作した場合には、前記シフトアップ禁止手段の実行をやめることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. アクセル開度を検出可能なアクセル開度検出手段と、アクセル開度変化率を算出するアクセル開度変化率算出手段と、予め設定された変速マップに基づいて変速される変速制御手段と、前記アクセル開度変化率算出手段により算出されたアクセル開度変化率が設定値より低いときには、所定時間だけシフトアップを禁止するシフトアップ禁止手段とを備えた自動変速機の変速制御装置において、運転者が操作することにより現在の変速段から高速側変速段、低速側変速段へ切換指示が可能なシフト位置選択装置を備え、運転者が前記シフト位置選択装置を操作した場合には、一定時間経過するまで前記シフトアップ禁止手段の実行を禁止することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP2005091913A 2005-03-28 2005-03-28 自動変速機の変速制御装置 Pending JP2006275092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005091913A JP2006275092A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005091913A JP2006275092A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 自動変速機の変速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006275092A true JP2006275092A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37210060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005091913A Pending JP2006275092A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006275092A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04341658A (ja) * 1991-01-29 1992-11-27 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JPH08152059A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Unisia Jecs Corp 自動変速機の変速制御装置
JPH09144873A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JP2000027989A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両の自動変速装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04341658A (ja) * 1991-01-29 1992-11-27 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JPH08152059A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Unisia Jecs Corp 自動変速機の変速制御装置
JPH09144873A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JP2000027989A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両の自動変速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4306713B2 (ja) 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
US7530923B2 (en) Shift control apparatus for automatic transmission
JP5266302B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US7704187B2 (en) Shift control apparatus for automatic transmission
US7555967B2 (en) Shift control apparatus for automatic transmission
JP2008180252A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP4305498B2 (ja) 制御装置
US20070208478A1 (en) Vehicle control apparatus and method
WO2016035711A1 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4740719B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5102680B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4830795B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置ならびに変速制御システム
JP4417320B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5186742B2 (ja) 自動変速機のモード切り替え制御装置
JP3912312B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2006275092A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4910298B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4930212B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4417319B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5010932B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5789097B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2005114040A (ja) 車両の制御装置
JP4410287B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5859350B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2006300141A (ja) パワートレーンの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101006

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110325

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02