JP2006273239A - 車両制御装置及び車両の停止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局2は、例えば、車両製造メーカや車両販売ディーラーの情報管理センタであり、車両のユーザから盗難等の発生の連絡を電話等で受けると、異常発生信号を送信する。一方、車両1のリモートサーバ11は基地局2から異常発生信号を受信すると、その異常発生信号をECU12に送り、ECU12はフェールセーフ機能に仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両1を停止させる。
【選択図】図1
Description
例えば、ハイブリッドカーだとモータも停止させなければならないので、盗難時等に、車両を停止させる機能を設けるためには、強制停止用に車種ごとに専用ソフトを作成しなければならず、ソフトウェアの作成に困難が伴うという問題があった。
(1)点火異常
例えば、エンジン・トランスミッション制御用ECU(以下、EFI−ECUという)において、エンジンの点火異常を検出した場合、EFI−ECUは燃料カット、点火カットを行うことによりエンスト状態にし、車両を停止させる。
(2)イモビ通信異常
エンジン始動要求時に、エンジンキーからのIDコードが所定のIDコードと相異している場合、EFI−ECUは点火カットを行うことにより、エンジンを始動できなくする。
(3)水素もれ異常
ハイブリッドエンジン・トランスミッション制御用ECU(以下、HV−ECUという)は、水素もれを検出した場合、水素燃料の供給を止めることによりエンスト状態にし、車両を停止させる。
通信制御手段と、異常検出時に車両を停止させる車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記通信制御手段が異常発生信号を受信すると、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする。
通信制御手段と、異常検出時に車両の始動を禁止する車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記通信制御手段が異常発生信号を受信すると、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、停止中の車両のエンジンを始動できないようにすることを特徴とする。
上記通信制御手段が基地局から異常発生信号を受信することを特徴とし、
本発明に係る車両制御装置(4)は、車両制御装置(1)または(2)において、
上記通信制御手段が携帯端末から異常発生信号を受信することを特徴とする。
上記通信制御手段が特定場所から異常発生信号を受信することを特徴とし、
本発明に係る車両制御装置(6)は、車両制御装置(1)または(2)において、
上記通信制御手段が放送局から異常発生信号を受信することを特徴とする。
緊急停止手段と、異常検出時に車両を停止させる車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記緊急停止手段から異常発生信号を受信したとき、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする。
緊急停止手段と、異常検出時に車両の始動を禁止する車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記緊急停止手段から異常発生信号を受信したとき、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、停止中の車両のエンジンを始動できないようにすることを特徴とする。
上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を全てスキップすることにより、異常を確定させることを特徴とし、
本発明に係る車両制御装置(10)は、車両制御装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、
上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を満たすように定数を操作して条件を変えることにより、異常を確定させることを特徴とする。
上記車両用電子制御手段がセンサ手段の出力により異常判定を行い、上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を満たすように、上記センサ手段出力のA/D変換値を操作することにより、異常を確定させることを特徴とし、
本発明に係る車両制御装置(12)は、車両制御装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、
上記車両用電子制御手段がセンサ手段の出力により異常判定を行い、上記異常発生信号を受信した場合、上記センサ手段の出力自体を変えることにより、異常を確定させることを特徴とする。
緊急時に車両に異常発生信号を送信し、車両が上記異常発生信号を受信した場合、異常検出時に車両を停止するフェールセーフ機能に仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする。
この場合、異常が発生してからの処理は通常の異常時と同じであり、フェールセーフ部分は従来のダイアグノーシスのものを利用することができるので、ソフトウェアに簡単な修正を加えるだけで容易に対応することができる。また、従来のフェールセーフ機能で車両を停止させることにより、搭乗者・車両へのダメージを最小限に抑えることが可能となる。
さらに、本発明に係る車両制御装置(5)によれば、特定場所、例えば、料金所等から異常発生信号を送ることにより、料金所を無理に通過しようとする車両に関しても、安全に車両を停止させることができ、
本発明に係る車両制御装置(6)によれば、一般の放送局から異常発生信号を送ることにより、地震等の災害時に一斉に車両を停止させることが可能となる。
また、本発明に係る車両制御装置(10)によれば、異常検出条件の定数のみを操作することにより車両を停止させることができるので、ソフトのロジックを変更する必要がなく、容易に実現することができる。
また、本発明に係る車両制御装置(12)によれば、各センサ手段と通信し、センサから出力される値自体を変えることにより異常検出条件を成立させることができるので、EFI−ECU、HV−ECU等のソフト変更自体が発生しないので、容易に実現することができる。
図1は本発明の車両制御装置の基本的なシステムを示すブロック図であり、このシステムは車両1と車両1に異常発生信号を送信する基地局2から構成され、車両1は基地局2からの異常発生信号を受信するリモートサーバ11と、例えば、EFI−ECUやHV−ECU等のECU12を備えている。通信機能を有するリモートサーバ11は基地局2から異常発生信号を受信すると、その異常発生信号をECU12に送り、ECU12はフェールセーフ機能に仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両1を停止させる。
基地局2は、例えば、車両製造メーカや車両販売ディーラーの情報管理センタであり、車両のユーザから盗難等の発生の連絡を電話等で受けると、上記の異常発生信号を送信するものである。
すなわち、図に示すように、EFI−ECU13は多気筒車載エンジン14の各気筒15a、15b、15c、15dに点火信号IGT1〜4を供給するとともに、IGF端子に入力される点火信号IGT1〜4をモニタすることにより、点火信号IGT1〜4が正常にエンジン14に供給されるか否かを監視している。
EFI−ECU13は、常時、図4のフローチャートに示す点火異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、まず、EFI−ECU13はリモートサーバ11から異常発生信号を受信しているか否かを判定し(ステップ101)、異常発生信号を受信していないと判定した場合、IGF端子に入力されるモニタ信号により点火異常が発生したか否かを判定する(ステップ102)。
図5に示すように、ECU21にはセンサ22の出力がA/D変換器23を介して入力されており、ECU21はA/D変換器23からのAD値Vが、例えば、1ボルト<V<4.8ボルトの範囲内にあるとき、正常と判定し、上記の範囲を外れると、異常フラグをオンにして車両を停止するものとする。
ECU21は、常時、図6のフローチャートに示す異常検出プログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、まず、ECU21はリモートサーバ11から異常発生信号を受信しているか否かを判定し(ステップ201)、異常発生信号を受信していないと判定した場合、A/D変換器23からのAD値Vが1ボルトと4.8ボルトの間の正常範囲内にあるか否かを判定する(ステップ202)。
電圧が正常範囲内にあると判定した場合、ECU21はプログラムを終了し、電圧が正常範囲内にないと判定した場合、異常フラグをオンにする(ステップ203)。これにより、ECU21は車両を停止させる。
なお、装置構成は図5と同じであるので、説明は省略する。
電圧が正常範囲内にあると判定した場合、ECU21はプログラムを終了し、電圧が正常範囲内にないと判定した場合、異常フラグをオンにし(ステップ303)、車両を停止させる。
図に示すように、センサ部20はセンサ22とスイッチ24とスイッチ24の切替制御部25からなり、切替制御部25は、通常時は、センサ22の出力をA/D変換器23に入力し、リモートサーバ11から異常発生信号が入力されている間は、スイッチ24を切り替え、5ボルトをA/D変換器23に入力する。
図9はイモビライザを用いた盗難防止システムの概略を示すブロック図であり、キー31、キーシリンダー32、イモビECU15及びEFI−ECU13により構成されている。
キーシリンダー32にはキースイッチ33が内蔵され、その端面にキー差込口34が形成されている。また、キーシリンダー32の端面の周縁部にアンテナコイル36を収容したケース35が備えられている。
そして、イモビECU15はキーシリンダー32からイグニッションON信号が入力されると、そのイグニッションON信号をEFI−ECU13に入力する。
EFI−ECU13は、常時、図10のフローチャートに示すイモビライザプログラムを実行しており、このプログラムを開始すると、まず、EFI−ECU13はイモビECU15からイグニッションON信号を受信したか否かを判定する(ステップ401)。
また、ステップ404で受信したIDコードが正規のIDコードと一致しないと判定した場合は、エンジンの始動を禁止する(ステップ406)。
3はドアロックシステムに使用するリモコンであり、図に示すように、通常のロックボタンLとアンロックボタンUに加えて、異常通知ボタンIが設けられている。
なお、車両1の構成については、図1の車両1と同じであるので、説明を省略する。
2 基地局
11 リモートサーバ
12、21 ECU
13 EFI−ECU
14 エンジン
15 イモビECU
20 センサ部
22 センサ
23 A/D変換器
24 スイッチ
25 切替制御部
31 キー
32 キーシリンダー
3 リモコン
4 放送局
5 緊急停止スイッチ
Claims (13)
- 通信制御手段と、異常検出時に車両を停止させる車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記通信制御手段が異常発生信号を受信すると、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする車両制御装置。 - 通信制御手段と、異常検出時に車両の始動を禁止する車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記通信制御手段が異常発生信号を受信すると、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、停止中の車両のエンジンを始動できないようにすることを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載された車両制御装置において、
上記通信制御手段が基地局から異常発生信号を受信することを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載された車両制御装置において、
上記通信制御手段が携帯端末から異常発生信号を受信することを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載された車両制御装置において、
上記通信制御手段が特定場所から異常発生信号を受信することを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載された車両制御装置において、
上記通信制御手段が放送局から異常発生信号を受信することを特徴とする車両制御装置。 - 緊急停止手段と、異常検出時に車両を停止させる車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記緊急停止手段から異常発生信号を受信したとき、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする車両制御装置。 - 緊急停止手段と、異常検出時に車両の始動を禁止する車両用電子制御手段とを備えた車両制御装置であって、
上記緊急停止手段から異常発生信号を受信したとき、上記車両用電子制御手段が仮想の異常を発生させることにより、停止中の車両のエンジンを始動できないようにすることを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された車両制御装置において、
上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を全てスキップすることにより、異常を確定させることを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された車両制御装置において、
上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を満たすように定数を操作して条件を変えることにより、異常を確定させることを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された車両制御装置において、
上記車両用電子制御手段がセンサ手段の出力により異常判定を行い、上記異常発生信号を受信した場合、上記車両用電子制御手段が対象となる異常の検出条件を満たすように、上記センサ手段出力のA/D変換値を操作することにより、異常を確定させることを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載された車両制御装置において、
上記車両用電子制御手段がセンサ手段の出力により異常判定を行い、上記異常発生信号を受信した場合、上記センサ手段の出力自体を変えることにより、異常を確定させることを特徴とする車両制御装置。 - 緊急時に車両に異常発生信号を送信し、車両が上記異常発生信号を受信した場合、異常検出時に車両を停止するフェールセーフ機能に仮想の異常を発生させることにより、走行中の車両を停止させることを特徴とする車両の停止方法。
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