JP2006273134A - 車両後部構造 - Google Patents

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輝之 南
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Abstract

【課題】 車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に衝突荷重を充分に分散する。
【解決手段】 車両後部構造10では、リヤフロアサイドメンバ28が略車両前後方向に延在されると共に、クロスメンバ22Aがリヤフロアサイドメンバ28より上側で略車幅方向に延在されている。ここで、フレーム36がリヤフロアサイドメンバ28とクロスメンバ22Aとを略車両前後方向に連結すると共に、フレーム36にアブソーバ38が連結されている。このため、車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に入力される衝突荷重を、クロスメンバ22A、フレーム36、リヤフロアサイドメンバ28及びアブソーバ38へ分散でき、充分に分散できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の後部を補強する車両後部構造に関する。
車両後部構造としては、リアホイルハウスとリヤピラーの上下方向略中間部とをレインフォースメントが連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この車両後部構造では、車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に、衝突荷重がリヤピラーより下側のバックドア開口部ロアレールへ入力されると、当該衝突荷重を、レインフォースメントに分散できずに、充分に分散できない可能性がある。
特開2000−190868公報
本発明は、上記事実を考慮し、車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に入力される衝突荷重を充分に分散できる車両後部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両後部構造は、車両前後方向に延在されたサイドメンバと、前記サイドメンバより上側に配置され、車幅方向に延在されたクロスメンバと、前記サイドメンバと前記クロスメンバとを車両前後方向に連結する連結部材と、を備えている。
請求項2に記載の車両後部構造は、請求項1に記載の車両後部構造において、前記連結部材と車両の車輪側とを連結するアブソーバを備えた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の車両後部構造は、請求項2に記載の車両後部構造において、前記アブソーバは、前記サイドメンバを貫通する、ことを特徴としている。
請求項4に記載の車両後部構造は、請求項2又は請求項3に記載の車両後部構造において、前記アブソーバは、前記サイドメンバと前記連結部材との連結部を貫通する、ことを特徴としている。
請求項1に記載の車両後部構造では、サイドメンバが車両前後方向に延在されると共に、クロスメンバがサイドメンバより上側で車幅方向に延在されている。
ここで、連結部材が、サイドメンバとクロスメンバとを車両前後方向に連結している。このため、車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に入力される衝突荷重を、クロスメンバから連結部材及びサイドメンバへも分散でき、充分に分散することができる。
請求項2に記載の車両後部構造では、アブソーバが連結部材に連結されている。このため、車高の高い他の車両との車両の後面衝突時に入力される衝突荷重を、アブソーバへも分散でき、一層充分に分散することができる。
また、アブソーバが車輪側に連結されている。このため、車両の走行時における車輪からアブソーバへの入力を、連結部材、サイドメンバ及びクロスメンバへ分散することができる。
請求項3に記載の車両後部構造では、アブソーバがサイドメンバを貫通している。このため、アブソーバの配置スペースを低減することができる。
請求項4に記載の車両後部構造では、アブソーバがサイドメンバと連結部材との連結部を貫通している。このため、車両の後面衝突時に、サイドメンバと連結部材とが連結部において車両前後方向に分断する方向の荷重を受け止めることができ、確実に衝突荷重を充分に分散することができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る車両後部構造10が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されており、図2には、車両後部構造10が車両後方から見た断面図(図1の2−2線断面図)にて示されている。なお、車両後部構造10の車両右側部分と車両左側部分とは、車幅方向に垂直な車両中央面に対して対称な構成であるため、図面では、車両後部構造10の車両右側部分のみを示す。また、図面では、車両後方を矢印RRで示し、車両左方(車幅方向内方)を矢印LHで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態における車両後部構造10は、車室12の車両後側に板状の後面パネル14が設けられると共に、車室12の車幅方向両側に板状の側面パネル16が設けられている。
後面パネル14には、開口としての矩形状のバックドア開口18が形成されており、バックドア開口18は、ドアとしてのバックドア20に閉じられている。後面パネル14には、バックドア開口18の周囲において、開口フレームとしての環状のバックドア開口フレーム22が設けられており、バックドア開口フレーム22は、断面略コ字状にされて車両後側が開口されている。バックドア開口フレーム22の両側壁は屈曲延伸された部分において後面パネル14に結合されており、バックドア開口フレーム22と後面パネル14との間には略矩形状の閉断面が形成されている。バックドア開口フレーム22の下側の部分はクロスメンバ22Aにされており、クロスメンバ22Aは略車幅方向に延在されている。
側面パネル16の車両後側部の車幅方向内側には、ホイールハウスとしてのリヤホイールハウス24が設けられており、リヤホイールハウス24は、略1/4円形板状にされた側壁24Aと、側壁24Aの上側端及び車両前側端から車幅方向外側へ延伸された周壁24Bと、を有している。リヤホイールハウス24の周壁24Bは、屈曲延伸された部分において側面パネル16の下部及びバックドア開口フレーム22のクロスメンバ22Aに結合されると共に、リヤホイールハウス24の側壁24Aは、屈曲延伸された部分においてバックドア開口フレーム22のクロスメンバ22A及び後面パネル14の下部に結合されている。リヤホイールハウス24は、車両の車輪(タイヤ)としての後輪26の上側及び車幅方向内側を覆っている。
側面パネル16及びリヤホイールハウス24の車幅方向内側には、バックドア開口フレーム22(クロスメンバ22A)より下側において、サイドメンバとしてのリヤフロアサイドメンバ28(リヤサイドメンバ)が設けられており、リヤフロアサイドメンバ28は、略車両前後方向に延在されると共に、断面略コ字状にされて車幅方向外側が開口されている。リヤフロアサイドメンバ28の上壁及び下壁は、屈曲延伸された部分において側面パネル16及びリヤホイールハウス24に結合されており、リヤフロアサイドメンバ28と側面パネル16及びリヤホイールハウス24との間には略矩形状の閉断面が形成されている。リヤフロアサイドメンバ28の車両後側端における上壁、側壁及び下壁は、屈曲延伸された部分において、後面パネル14の下部に結合されている。
リヤフロアサイドメンバ28の上壁及び下壁には、矩形状の貫通孔30が形成されており、一対の貫通孔30は略上下方向において互いに対向している。
一対のリヤフロアサイドメンバ28の上壁間には、フロアパネルとしての板状のリヤフロアパネル32が結合されており、リヤフロアパネル32の車両後側端は屈曲延伸された部分において後面パネル14の下部に結合されている。リヤフロアパネル32の車両後側部には、ラゲッジ部としての略直方体状の凹部34が形成されており、凹部34の車幅方向長さは、一対のリヤフロアサイドメンバ28間の長さと略同一にされている。
リヤフロアサイドメンバ28とバックドア開口フレーム22のクロスメンバ22Aとの間には、連結部材としてのフレーム36が連結されており、フレーム36は、車両側面視で略逆J字状にされている。フレーム36は、断面略コ字状にされて車幅方向外側へ開口されており、フレーム36の下端における上壁、側壁及び下壁は、屈曲延伸された部分においてリヤフロアサイドメンバ28上面の貫通孔30周囲に結合されると共に、フレーム36の車両後側端における上壁、側壁及び下壁は、屈曲延伸された部分においてクロスメンバ22Aの車両前側面に結合されている。フレーム36の上壁及び下壁は、屈曲延伸された部分においてリヤホイールハウス24の側壁24Aに結合されており、フレーム36とリヤホイールハウス24の側壁24Aとの間には断面略矩形状の閉断面が形成されている。
フレーム36の側壁とリヤホイールハウス24の側壁24Aとの間には、リヤサスペンション(サスペンション)を構成する柱状のアブソーバ38(ダンパ)の上端(車両後側端)が回動可能に支持されており、アブソーバ38は、フレーム36内を貫通されてフレーム36の下端(リヤフロアサイドメンバ28との連結部40)を貫通されると共に、リヤフロアサイドメンバ28の一対の貫通孔30間を貫通されている。
アブソーバ38の下端(車両前側端)は、リヤサスペンションを構成するトレーリングアーム42をブッシュ44を介して支持しており、トレーリングアーム42の車両前側端は、リヤフロアサイドメンバ28にトレーリングブッシュ46を介して支持されている。トレーリングアーム42の車両後側端は、保持部材(図示省略)に固定されており、保持部材は後輪26を回転可能に保持している。トレーリングアーム42には板状の受壁48が設けられており、受壁48とリヤフロアサイドメンバ28との間には、圧縮コイルスプリング50が架け渡されている。
一対のトレーリングアーム42間には、リヤサスペンションを構成する連絡部材としての断面逆U字形板状のビーム52が架け渡されており、ビーム52は、略車幅方向に延在されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両後部構造10では、リヤホイールハウス24との間で閉断面を形成するリヤフロアサイドメンバ28が略車両前後方向に延在されると共に、後面パネル14との間で閉断面を形成するバックドア開口フレーム22のクロスメンバ22Aがリヤフロアサイドメンバ28より上側で略車幅方向に延在されている。
ここで、リヤホイールハウス24との間で閉断面を形成するフレーム36が、リヤフロアサイドメンバ28の上面とクロスメンバ22Aの車両前側面とを略車両前後方向に連結して、クロスメンバ22Aを補強している。このため、特に車高の高い他の車両(例えばSUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)等)との車両の後面衝突時に、他の車両(特にフロントサイドメンバ)から入力される衝突荷重を、クロスメンバ22A、フレーム36及びリヤフロアサイドメンバ28へ分散でき、充分に分散することができる。
さらに、アブソーバ38の上端がフレーム36に連結されている。このため、車両の後面衝突時に入力される衝突荷重を、アブソーバ38へも分散でき、一層充分に分散することができる。
しかも、アブソーバ38が、フレーム36内を貫通されて、フレーム36とリヤフロアサイドメンバ28との連結部40を貫通されている。このため、車両の後面衝突時に、リヤフロアサイドメンバ28とフレーム36とが連結部40において、分断される方向の荷重(主に車両前後方向)を受け止めることができ、確実に衝突荷重を充分に分散することができる。
以上により、車両の後面衝突時には、車両の変形量を抑制でき、車両の乗員のスペースの減少を抑制することができる。
また、アブソーバ38の下端がトレーリングアーム42及び保持部材を介して後輪26に連結されている。このため、車両の走行時における後輪26から保持部材及びトレーリングアーム42を介してのアブソーバ38への入力を、フレーム36、リヤフロアサイドメンバ28及びクロスメンバ22Aへ分散することができる。これにより、車室12内の振動を抑制することができる。
さらに、アブソーバ38が、フレーム36内を貫通されて、リヤフロアサイドメンバ28の一対の貫通孔30間を貫通されている。このため、アブソーバ38がリヤフロアサイドメンバ28の車幅方向外側又は内側に配置される場合に比し、アブソーバ38の車幅方向における配置スペースを低減することができる。これにより、リヤフロアパネル32の凹部34(車室12)の車幅方向長さを長くすることができ、ユーティリティ性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る車両後部構造を示す車両前斜め左方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両後部構造を示す車両後方から見た断面図(図1の2−2線断面図)である。
符号の説明
10 車両後部構造
22A クロスメンバ
26 後輪(車輪)
28 リヤフロアサイドメンバ(サイドメンバ)
36 フレーム(連結部材)
38 アブソーバ
40 連結部

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延在されたサイドメンバと、
    前記サイドメンバより上側に配置され、車幅方向に延在されたクロスメンバと、
    前記サイドメンバと前記クロスメンバとを車両前後方向に連結する連結部材と、
    を備えた車両後部構造。
  2. 前記連結部材と車両の車輪側とを連結するアブソーバを備えた、ことを特徴とする請求項1記載の車両後部構造。
  3. 前記アブソーバは、前記サイドメンバを貫通する、ことを特徴とする請求項2記載の車両後部構造。
  4. 前記アブソーバは、前記サイドメンバと前記連結部材との連結部を貫通する、ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両後部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010195296A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd 車体後部構造
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