JP2006270679A - ハンズフリー通話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続される電話機の機種によらず通話音声を明瞭化することのできる「ハンズフリー通話装置」を提供する。
【解決手段】車載機1の制御部114は、移動電話機2が接続されたならば、移動電話機2から移動電話機2に登録されている当該移動電話機2の機種の情報を読み出し、読み出した機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードを機種情報データベース115から検索し、車載機1の各部の音響特性を、検索したレコードに記述されている音響特性に設定する。機種情報データベース115に該当するレコードが存在しない場合には、移動電話機2を介してサーバ装置4にアクセスして、マスタ機種情報データベース43に登録されている当該機種のレコードに登録されている音響特性を取得し、取得した音響特性に、車載機1の各部の音響特性を設定する。
【選択図】図1
【解決手段】車載機1の制御部114は、移動電話機2が接続されたならば、移動電話機2から移動電話機2に登録されている当該移動電話機2の機種の情報を読み出し、読み出した機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードを機種情報データベース115から検索し、車載機1の各部の音響特性を、検索したレコードに記述されている音響特性に設定する。機種情報データベース115に該当するレコードが存在しない場合には、移動電話機2を介してサーバ装置4にアクセスして、マスタ機種情報データベース43に登録されている当該機種のレコードに登録されている音響特性を取得し、取得した音響特性に、車載機1の各部の音響特性を設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電話機にハンズフリー通話機能を付加するハンズフリー通話装置において、通話音声の明瞭度を改善する技術に関するものである。
電話機を用いたユーザの通話形態としてハンズフリー通話と呼ばれる形態がある。
ハンズフリー通話とは、電話機を用いた通話を、送話音声の入力と受話音声の出力に電話機外部のマイクとスピーカを用いて行うものである。ここで、受話音声を放射するスピーカと、送話音声をピックアップするマイクを備え、以上のようなハンズフリー通話の機能を移動電話機(「携帯電話」とも呼称される)に付加する装置はハンズフリー通話装置などと呼ばれており、主として、自動車内に設置され、運転中のユーザが、移動電話機を用いたハンズフリー通話を行えるようにするために用いられている。
ハンズフリー通話とは、電話機を用いた通話を、送話音声の入力と受話音声の出力に電話機外部のマイクとスピーカを用いて行うものである。ここで、受話音声を放射するスピーカと、送話音声をピックアップするマイクを備え、以上のようなハンズフリー通話の機能を移動電話機(「携帯電話」とも呼称される)に付加する装置はハンズフリー通話装置などと呼ばれており、主として、自動車内に設置され、運転中のユーザが、移動電話機を用いたハンズフリー通話を行えるようにするために用いられている。
一方、電話機を用いた通話音声の明瞭度を改善する技術としては、電話機において、通話先の電話番号毎に、その通話先との通話中にユーザが電話機に対して設定した受話音量レベルや送話音量レベルを記憶しておき、以降、その通話先と通話する場合には、その通話先の電話番号に対して記憶されている受話音量レベルと送話音量レベルを電話機に対して自動的に設定する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平7-312639号公報
自動車に搭載されるハンズフリー通話装置などにおいては、ハンズフリー通話装置にユーザによって接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供することになる。そして、このようにハンズフリー通話装置にユーザによって接続される電話機の種類は予め特定することができない。一方で、電話機における受話音声や送話音声のゲイン特性やその他の音響特性は電話機の種類毎に異なり、ハンズフリー通話装置が同じ音響特性で受話音声や送話音声を処理しても、ユーザや通話先に聞こえる音声の音量その他の音響特性は異なったものとなる。
そして、このために、従来は、ハンズフリー通話に用いる電話機の機種を変更する度に、ユーザ自身が、明瞭な通話を行えるようハンズフリー通話装置の受話音声のゲイン特性やその他の音響特性を調整しなければならないという問題があった。
なお、たとえば、ハンズフリー通話装置に接続される電話機の音響特性が異なることにより生じる、ユーザや通話先に聞こえる音声の音響特性は異なったものとなってしまう問題は、音量レベルに限ってみても、前述した通話先の電話番号に応じて受話音量レベルと送話音量レベルを自動的に設定する技術では解決することはできない。
なお、たとえば、ハンズフリー通話装置に接続される電話機の音響特性が異なることにより生じる、ユーザや通話先に聞こえる音声の音響特性は異なったものとなってしまう問題は、音量レベルに限ってみても、前述した通話先の電話番号に応じて受話音量レベルと送話音量レベルを自動的に設定する技術では解決することはできない。
そこで、本発明は、接続される電話機の機種によらず、通話音声を明瞭化することのできるハンズフリー通話装置を提供することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供するハンズフリー通話装置に、マイクと、スピーカと、前記マイクから入力した、接続した電話機に出力する送話音声と、接続した電話機から入力した、前記スピーカに出力する受話音声に対して、設定された音響特性を持つ所定の音声処理を施す通話音声処理部と、電話機の機種と、当該機種が接続されたときに、前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を登録した機種情報を格納した記憶手段と、前記電話機が接続されたときに、接続した電話機から、当該電話機の機種を表す機種情報を取得する機種情報取得手段と、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性として前記機種情報に登録されている音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定する音響特性設定手段を備えたものである。
このようなハンズフリー装置によれば、接続された電話機の機種に応じてハンズフリー通話装置の音響特性を自動的に、当該電話機の音響特性に整合するように調整することができる。したがって、接続される電話機の機種によらず、通話音声を明瞭化することができるようになる。
ここで、このようなハンズフリー通話装置においては、前記音響特性設定手段は、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性が前記機種情報に登録されていない場合に、所定のサーバ装置に接続し、当該サーバ装置から、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性を取得し、取得した音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定するようにすることも好ましい。なお、この場合に、前記サーバ装置は、たとえば、電話機の機種と、当該機種が前記ハンズフリー通話装置に接続されたときに、当該ハンズフリー通話装置が前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を、複数の前記機種について登録した機種データベースと、前記ハンズフリー通話装置からの要求に応答して、当該ハンズフリー通話装置から要求された機種に対応する音響特性として前記機種データベースに登録されている音響特性を当該ハンズフリー通話装置に提供する機種情報提供手段とを備えたものとする。
このようにすることにより、たとえば、あるハンズフリー通話装置の販売後に、新規に登場した電話機の機種などについても、当該機種と音響特性の対応をサーバ装置に登録しておくことにより、ハンズフリー装置において、接続された電話機の機種に応じてハンズフリー通話装置の音響特性を自動的に、当該電話機の音響特性に整合するように調整することができるようになる。
また、この場合には、このようなハンズフリー装置においては、前記音響特性設定手段は前記サーバ装置から取得した音響特性を、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種が接続されたときに前記通話音声処理部に設定すべき音響特性として、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種と、当該機種が接続されたときに、前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を前記機種情報に登録するのが良い。
また、本発明は、前記課題達成のために、接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供するハンズフリー通話装置に、マイクと、スピーカと、前記マイクから入力した、接続した電話機に出力する送話音声と、接続した電話機から入力した、前記スピーカに出力する受話音声に対して、設定された音響特性を持つ所定の音声処理を施す通話音声処理部と、前記電話機が接続されたときに、接続した電話機から、当該電話機の機種を表す機種情報を取得する機種情報取得手段と、前記電話機が接続されたときに、接続した電話機を介して、所定のサーバ装置に接続し、当該サーバ装置から、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性を取得し、取得した音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定する音響特性設定手段とを備えたものである。
また、本発明は、前記課題達成のために、接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供するハンズフリー通話装置に、マイクと、スピーカと、前記マイクから入力した、接続した電話機に出力する送話音声と、接続した電話機から入力した、前記スピーカに出力する受話音声に対して、設定された音響特性を持つ所定の音声処理を施す通話音声処理部と、前記電話機が接続されたときに、接続した電話機から、当該電話機の機種を表す機種情報を取得する機種情報取得手段と、前記電話機が接続されたときに、接続した電話機を介して、所定のサーバ装置に接続し、当該サーバ装置から、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性を取得し、取得した音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定する音響特性設定手段とを備えたものである。
なお、この場合に、前記サーバ装置は、たとえば、電話機の機種と、当該機種が前記ハンズフリー通話装置に接続されたときに、当該ハンズフリー通話装置が前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を、複数の前記機種について登録した機種データベースと、前記ハンズフリー通話装置からの要求に応答して、当該ハンズフリー通話装置から要求された機種に対応する音響特性として前記機種データベースに登録されている音響特性を当該ハンズフリー通話装置に提供する機種情報提供手段とを備えたものとする。
このようなハンズフリー装置によれば、電話機の各機種と当該機種に整合するハンズフリー通話装置の音響特性との対応をサーバ装置に登録しておくことにより、接続された電話機の機種に応じて、ハンズフリー通話装置の音響特性を自動的に、当該電話機の音響特性に整合するように調整することができる。したがって、接続される電話機の機種によらず、通話音声を明瞭化することができるようになる。
なお、以上の各ハンズフリー通話装置において、前記音響特性は、たとえば、前記音声処理において接続した電話機に出力する送話音声に与えるゲインと、前記スピーカに出力する受話音声に与えるゲインとの少なくとも一方を含むものである。
また、以上の各ハンズフリー通話装置は、自動車に搭載される車載用のハンズフリー通話装置であってよく、また、前記電話機は移動電話機であってよい。
以上のように、本発明によれば、接続される電話機の機種によらず、通話音声を明瞭化することのできるハンズフリー通話装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、自動車に搭載され、一般に携帯電話と呼称される移動電話機にハンズフリー通話機能を提供する車載機への適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係るハンズフリー通話システムの構成を示す。
図示するように、ハンズフリー通話システムは、車載機1と、車載機1に脱着可能に接続される移動電話機2と、移動電話機2が移動電話網3を介して接続可能なサーバ装置4とを含んで構成される。
そして、車載機1は、マイク101、入力アンプ102、ユーザ側エコーキャンセラ103、第1送話アンプ104、ノイズキャンセラ105、第2送話アンプ106、回線側エコーキャンセラ107、リニアコーデック108、移動電話インタフェース部109、第1受話アンプ110、第2受話アンプ111、出力アンプ112、スピーカ113、制御部114、機種情報データベース115とを有する。
図1に、本実施形態に係るハンズフリー通話システムの構成を示す。
図示するように、ハンズフリー通話システムは、車載機1と、車載機1に脱着可能に接続される移動電話機2と、移動電話機2が移動電話網3を介して接続可能なサーバ装置4とを含んで構成される。
そして、車載機1は、マイク101、入力アンプ102、ユーザ側エコーキャンセラ103、第1送話アンプ104、ノイズキャンセラ105、第2送話アンプ106、回線側エコーキャンセラ107、リニアコーデック108、移動電話インタフェース部109、第1受話アンプ110、第2受話アンプ111、出力アンプ112、スピーカ113、制御部114、機種情報データベース115とを有する。
そして、このような車載機1は、たとえば、移動電話インタフェース部109において、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信や、有線接続により移動電話機2に接続する。
また、サーバ装置4は、通信インタフェース41、機種情報検索部42、マスタ機種情報データベース43とを含んでいる。
以下、このようなハンズフリー通話システムの動作を説明する。
まず、任意の通話先とのハンズフリー通話を行う場合の動作について説明する。
さて、移動電話機2が通話先の電話機と移動電話網3を介して呼接続し、これにより確立された音声通信回線によって両電話機間で通話状態となると、車内のユーザが発声した音声はマイク101によって送話音声としてピックアップされ入力アンプ102で増幅された後、ユーザ側エコーキャンセラ部でスピーカ113からマイク101への回り込み受話音声成分をキャンセルするエコーキャンセル処理が施される。エコーキャンセル処理が施された送話音声は、第1送話アンプ104で音量レベルが調整された後に、ノイズキャンセラ105でノイズ成分が除去され、さらに第2送話アンプ106で音量レベルが調整される。第2送話アンプ106で音量レベルが調整された送話音声は、回線側エコーキャンセラ107をそのまま通過して、リニアコーデック108でデジタル信号に変換される。そして、デジタル信号に変換された送話音声は、移動電話インタフェース部109に送られ、移動電話インタフェース部109によって移動電話機2に送話音声として送られる。そして、移動電話機2は、車載機1から送られた送話音声を通話先の電話機に送信する。
また、サーバ装置4は、通信インタフェース41、機種情報検索部42、マスタ機種情報データベース43とを含んでいる。
以下、このようなハンズフリー通話システムの動作を説明する。
まず、任意の通話先とのハンズフリー通話を行う場合の動作について説明する。
さて、移動電話機2が通話先の電話機と移動電話網3を介して呼接続し、これにより確立された音声通信回線によって両電話機間で通話状態となると、車内のユーザが発声した音声はマイク101によって送話音声としてピックアップされ入力アンプ102で増幅された後、ユーザ側エコーキャンセラ部でスピーカ113からマイク101への回り込み受話音声成分をキャンセルするエコーキャンセル処理が施される。エコーキャンセル処理が施された送話音声は、第1送話アンプ104で音量レベルが調整された後に、ノイズキャンセラ105でノイズ成分が除去され、さらに第2送話アンプ106で音量レベルが調整される。第2送話アンプ106で音量レベルが調整された送話音声は、回線側エコーキャンセラ107をそのまま通過して、リニアコーデック108でデジタル信号に変換される。そして、デジタル信号に変換された送話音声は、移動電話インタフェース部109に送られ、移動電話インタフェース部109によって移動電話機2に送話音声として送られる。そして、移動電話機2は、車載機1から送られた送話音声を通話先の電話機に送信する。
一方、移動電話機2が、通話先の電話機から受信した受話音声は、移動電話インタフェース部109にデジタルの受話音声として送られる。移動電話インタフェース部109が受け取った受話音声は、リニアコーデック108に送られ、アナログ信号の受話音声に変換される。アナログ信号に変換された受話音声は、第1受話アンプ110で音量が調整された後に、回線側エコーキャンセラ107に送られ、回線側エコーキャンセラ107において、送話音声の通話先におけるエコー成分をキャンセルするエコーキャンセル処理が施され、第2受話アンプ111に出力され音量が調整される。第2受話アンプ111で音量が調整された受話音声は、ユーザ側エコーキャンセラ103をそのまま通過し、出力アンプ112で増幅された後、スピーカ113から出力される。
次に、車載機1の機種情報データベース115の記憶情報について説明する。
図2に、この機種情報データベース115の記憶内容について示す。
機種情報データベース115には、移動電話機2の機種毎に設けられたレコードが保持される。ここで図2の表の各行がそれぞれこのレコードに対応する。また、各レコードには、移動電話機2の機種と、当該機種の移動電話機2が接続されたときに車載機1の各部に設定すべき音響特性が登録されている。車載機1の各部に設定すべき音響特性としては、たとえば、図示するように、入力アンプ102に設定すべきゲイン示す入力ゲイン、出力アンプ112に設定すべきゲイン示す出力ゲイン、ノイズキャンセラ105で行うノイズ成分の除去に用いるバンドパスフィルタの周波数特性をカットオフ周波数の減衰量として表したノイズキャンセル量、ユーザ側エコーキャンセラ103で行うエコーキャンセル処理におけるエコーのキャンセル量を送話音声から差し引く受話音声のゲインとして表したエコーキャンセル量などを用いる。
図2に、この機種情報データベース115の記憶内容について示す。
機種情報データベース115には、移動電話機2の機種毎に設けられたレコードが保持される。ここで図2の表の各行がそれぞれこのレコードに対応する。また、各レコードには、移動電話機2の機種と、当該機種の移動電話機2が接続されたときに車載機1の各部に設定すべき音響特性が登録されている。車載機1の各部に設定すべき音響特性としては、たとえば、図示するように、入力アンプ102に設定すべきゲイン示す入力ゲイン、出力アンプ112に設定すべきゲイン示す出力ゲイン、ノイズキャンセラ105で行うノイズ成分の除去に用いるバンドパスフィルタの周波数特性をカットオフ周波数の減衰量として表したノイズキャンセル量、ユーザ側エコーキャンセラ103で行うエコーキャンセル処理におけるエコーのキャンセル量を送話音声から差し引く受話音声のゲインとして表したエコーキャンセル量などを用いる。
次に、サーバ装置4のマスタ機種情報データベース43の記憶内容について説明する。
サーバ装置4のマスタ機種情報データベース43にも、車載機1の機種情報データベース115と同様に、移動電話機2の機種毎に設けられたレコードが保持される。また、各レコードにも、移動電話機2の機種と、当該機種の移動電話機2が接続されたときに車載機1の各部に設定すべき音響特性が登録されている。
サーバ装置4のマスタ機種情報データベース43にも、車載機1の機種情報データベース115と同様に、移動電話機2の機種毎に設けられたレコードが保持される。また、各レコードにも、移動電話機2の機種と、当該機種の移動電話機2が接続されたときに車載機1の各部に設定すべき音響特性が登録されている。
ただし、サーバ装置4のマスタ機種情報データベース43には、車載機1の機種情報データベース115に登録されていない移動電話機2の機種についてもレコードが設けられていることがある。ある車載機1の機種データベースに含まれず、サーバ装置4のマスタ機種情報データベース43に含まれるレコードとしては、たとえば、その車載機1の販売後に、新規に登場した移動電話機2の機種についてのレコードなどがある。
次に、移動電話機2の車載機1への接続時に制御部114が行う車載機音響特性調整処理について説明する。
図3に、この車載機音響特性調整処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、移動電話機2がユーザによって移動電話インタフェース部109に接続されるのを待つ(ステップ302)。そして、移動電話機2が接続されたならば、移動電話インタフェース部109を介して、移動電話機2から移動電話機2に登録されている当該移動電話機2の機種の情報を読み出す(ステップ304)。
図3に、この車載機音響特性調整処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、移動電話機2がユーザによって移動電話インタフェース部109に接続されるのを待つ(ステップ302)。そして、移動電話機2が接続されたならば、移動電話インタフェース部109を介して、移動電話機2から移動電話機2に登録されている当該移動電話機2の機種の情報を読み出す(ステップ304)。
そして、移動電話機2からの機種の情報の読み出しに成功したかどうかを調べ(ステップ306)、読み出しに失敗した場合には、車載機1の各部の音響特性(入力アンプ102のゲイン、出力アンプ112のゲイン、ノイズキャンセラ105で行うノイズ成分の除去に用いるバンドパスフィルタのカットオフ周波数の減衰量、ユーザ側エコーキャンセラ103で行うエコーキャンセル処理において送話音声から差し引く受話音声のゲインなど)を、予め定めておいた標準の音響特性に設定し(ステップ322)、ステップ302に戻る。
一方、移動電話機2からの機種の情報の読み出しに成功した場合(ステップ306)には、読み出した機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードが機種情報データベース115に登録されているかどうかを調べ(ステップ308)、登録されている場合には、車載機1の各部の音響特性(入力アンプ102のゲイン、出力アンプ112のゲイン、ノイズキャンセラ105で行うノイズ成分の除去に用いるバンドパスフィルタのカットオフ周波数の減衰量、ユーザ側エコーキャンセラ103で行うエコーキャンセルで行うエコーキャンセル処理において送話音声から差し引く受話音声のゲインなど)を、読み出した機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードに記述されている音響特性(当該レコードに登録された入力ゲイン、出力ゲイン、ノイズキャンセル量、エコーキャンセル量などが示す特性)に設定し(ステップ310)、ステップ302に戻る。
一方、移動電話機2から読み出した機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードが機種情報データベース115に登録されていない場合には(ステップ308)、移動電話機インタフェース部を介して移動電話機2にサーバ装置4との間のデータ通信回線を確立させる(ステップ312)。そして、移動電話機2を介して、サーバ装置4に、移動電話機2から読み出した機種の情報を伴わせた音響特性要求を送信する(ステップ314)。
図1において、サーバ装置4の機種情報検索部42は、通信インタフェース41を介して音響特性要求を車載機1から受信すると、音響特性要求に伴う機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードがマスタ機種情報データベース43に登録されているかどうかを調べ、登録されている場合には、そのレコードに登録されている音響特性(当該レコードに登録された入力ゲイン、出力ゲイン、ノイズキャンセル量、エコーキャンセル量など)を読み出し、通信インタフェース41、移動電話網3、移動電話機2を介して車載機1に送信する。一方、音響特性要求に伴う機種の情報が示す移動電話機2の機種が登録されたレコードがマスタ機種情報データベース43に登録されていなかった場合には、検索失敗を車載機1に応答する。
図3に戻り音響特性要求を送信した車載機1の制御部114は(ステップ314)、移動電話インタフェース部109を介して移動電話機2から、サーバ装置4が送信した音響特性または検索失敗を受信する。そして、検索失敗を受信した場合には音響特性取得失敗として(ステップ316)、ステップ322で、車載機1の各部の音響特性を、予め定めておいた標準の音響特性に設定し、ステップ302に戻る。
一方、サーバ装置4が送信した音響特性を受信できた場合には音響特性取得成功として(ステップ316)、車載機1の各部の音響特性(入力アンプ102のゲイン、出力アンプ112の出力ゲイン、ノイズキャンセラ105で行うノイズ成分の除去に用いるバンドパスフィルタのカットオフ周波数の減衰量、ユーザ側エコーキャンセラ103で行うエコーキャンセルで行うエコーキャンセル処理において送話音声から差し引く受話音声のゲインなど)を、サーバ装置4から取得した音響特性(サーバ装置4から取得した入力ゲイン、出力ゲイン、ノイズキャンセル量、エコーキャンセル量などが示す特性)に設定(ステップ318)する。
そして、機種情報データベース115に新たなレコードを生成し、ステップ304で移動電話機2から取得した機種の情報が示す移動電話機2の機種と、サーバ装置4から取得した音響特性を、生成したレコードに登録し(ステップ320)、ステップ302に戻る。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、接続された移動電話機2の機種に応じて車載機1の音響特性を自動的に、当該移動電話機2の機種の音響特性に整合するように調整することができる。したがって、接続される移動電話機2の機種によらず、通話音声を明瞭化することができるようになる。
なお、以上の各実施形態は、車載機1以外の自動車に搭載されないハンズフリー通話装置を車載機1に代えて用いる場合にも同様に適用することができる。また、この場合には、ハンズフリー通話装置がハンズフリー機能を与える電話機は移動電話機2以外の電話機、たとえば、固定電話機などであってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、接続された移動電話機2の機種に応じて車載機1の音響特性を自動的に、当該移動電話機2の機種の音響特性に整合するように調整することができる。したがって、接続される移動電話機2の機種によらず、通話音声を明瞭化することができるようになる。
なお、以上の各実施形態は、車載機1以外の自動車に搭載されないハンズフリー通話装置を車載機1に代えて用いる場合にも同様に適用することができる。また、この場合には、ハンズフリー通話装置がハンズフリー機能を与える電話機は移動電話機2以外の電話機、たとえば、固定電話機などであってもよい。
1…車載機、2…移動電話機、3…移動電話網、4…サーバ装置、41…通信インタフェース、42…機種情報検索部、43…マスタ機種情報データベース、101…マイク、102…入力アンプ、103…ユーザ側エコーキャンセラ、104…第1送話アンプ、105…ノイズキャンセラ、106…第2送話アンプ、107…回線側エコーキャンセラ、108…リニアコーデック、109…移動電話インタフェース部、110…第1受話アンプ、111…第2受話アンプ、112…出力アンプ、113…スピーカ、114…制御部、115…機種情報データベース。
Claims (7)
- 接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供するハンズフリー通話装置であって、
マイクと、
スピーカと、
前記マイクから入力した、接続した電話機に出力する送話音声と、接続した電話機から入力した、前記スピーカに出力する受話音声に対して、設定された音響特性を持つ所定の音声処理を施す通話音声処理部と、
電話機の機種と、当該機種が接続されたときに、前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を登録した機種情報を格納した記憶手段と、
前記電話機が接続されたときに、接続した電話機から、当該電話機の機種を表す機種情報を取得する機種情報取得手段と、
前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性として前記機種情報に登録されている音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定する音響特性設定手段とを有することを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 接続された電話機にハンズフリー通話機能を提供するハンズフリー通話装置であって、
マイクと、
スピーカと、
前記マイクから入力した、接続した電話機に出力する送話音声と、接続した電話機から入力した、前記スピーカに出力する受話音声に対して、設定された音響特性を持つ所定の音声処理を施す通話音声処理部と、
前記電話機が接続されたときに、接続した電話機から、当該電話機の機種を表す機種情報を取得する機種情報取得手段と、
前記電話機が接続されたときに、接続した電話機を介して、所定のサーバ装置に接続し、当該サーバ装置から、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性を取得し、取得した音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定する音響特性設定手段とを有することを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 請求項1記載のハンズフリー通話装置であって、
前記音響特性設定手段は、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性が前記機種情報に登録されていない場合に、所定のサーバ装置に接続し、当該サーバ装置から、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種に対応する音響特性を取得し、取得した音響特性を前記通話音声処理部に前記音声処理の音響特性として設定することを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 請求項3記載のハンズフリー通話装置であって、
前記音響特性設定手段は、前記サーバ装置から取得した音響特性を、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種が接続されたときに前記通話音声処理部に設定すべき音響特性として、前記機種情報取得手段が取得した前記機種情報が示す機種と、当該機種が接続されたときに、前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を前記機種情報に登録することを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 請求項2、3または4記載のハンズフリー通話装置と、前記サーバ装置とを備え、
前記サーバ装置は、
電話機の機種と、当該機種が前記ハンズフリー通話装置に接続されたときに、当該ハンズフリー通話装置が前記通話音声処理部に設定すべき音響特性との対応を、複数の前記機種について登録した機種データベースと、
前記ハンズフリー通話装置からの要求に応答して、当該ハンズフリー通話装置から要求された機種に対応する音響特性として前記機種データベースに登録されている音響特性を当該ハンズフリー通話装置に提供する機種情報提供手段とを有することを特徴とするハンズフリー通話装置の音響特性調整システム。 - 請求項1、2、3または4記載のハンズフリー通話装置であって、
前記音響特性は、前記音声処理において接続した電話機に出力する送話音声に与えるゲインと、前記スピーカに出力する受話音声に与えるゲインとのうちの、少なくとも一方を含むことを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 請求項1、2、3、4または6記載のハンズフリー通話装置であって、
当該ハンズフリー通話装置は自動車に搭載される車載用のハンズフリー通話装置であって、前記電話機は移動電話機であることを特徴とするハンズフリー通話装置。
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