JP2006269398A - 反射鏡及び照明器具 - Google Patents

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義郎 岡
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Abstract

【課題】 反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図ることが可能な反射鏡及び照明器具を提供する。
【解決手段】 内面に反射面を形成した略リング状の反射体を光軸xに沿って複数配設した第1反射面11a、隣接する第1反射面11aの間に連接して設けられる第2反射面11cを備えた椀状の主反射鏡11を構成する。
主反射鏡11の開口部11eに設けられ上方への光を遮光する遮光部12を具備する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、運動場、野球場、競技場などに使用される照明用の反射鏡及び反
射鏡を有する照明器具に関する。
この種の照明器具、例えば競技場の投光器は、光源として放電ランプを用い、反射鏡としてはランプの光を有効活用するためにパラボラ面形状の反射面を形成して、広い競技場のフィールド内等の照明を行っている(例えば、特許文献1の図7)。
パラボラ面形状の反射面は、反射した光を平行に放射するためランプの光を有効に活用することができるが、パラボラ面形状における開口部の延長線が大きくラッパ状に広がるために、反射鏡の開口部の直径が大となり投光器が大型化し重量が重くなることから、この種、鉄塔等の高所に設けられる投光器としては設置作業やメンテナンスがし難くなり、また大型化に伴い材料も多く使い省資源及びコスト的な観点からも好ましくない問題が生じる。
このために、パラボラ面形状をなす反射面の開口部の直径を小さくして小形化を図ると共に、開口部におけるパラボラ面形状の変更、変形によって生じる反射性能の低下を補助反射板で補うものがある(例えば、特許文献1の図1〜図6)。
また、投光器の光源としては、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀灯などの高輝度放電ランプが使用されるが、この種放電ランプは発光部を水平から傾けて設置した場合に、ランプの最冷部が移動する等の要因から発光効率が低下し、水平にして点灯することが望まれている。特に多少の傾きが許容されている水平点灯用のメタルハライドランプであっても、水平にして点灯することが望ましい。
一方、投光器は広いフィールドを照らすために、鉄塔等の高い位置に設置し、主として20〜30度の角度をもって斜め下向きに設置して使用され、光源となる放電ランプが傾き、発光効率が低下する問題が生じる。
このため、放電ランプを水平にして、反射鏡のみ下方に向けてこの問題を解消しようとするものがある(例えば、特許文献2の図7)。
また、この種の投光器は、グラウンドや路面等を照明する器具としても使用され、下向きにして設置した場合、斜め上方へ放射される漏れ光により、近隣を不必要に明るくしてしまい、いわゆる光害問題発生の要因となる恐れがある。
このために、上方への漏れ光を遮光する遮光板を設けるものがある(例えば、特許文献1の図4から図6)。
特開2002−75009号公報 実公昭63−48014号公報
しかしながら、例えば、特許文献1の図1〜図6に示されるものは、反射性能の低下を補うために別部品の補助反射板が必要となり部品点数の増加による作業工程の増加、コスト的な問題が生じる。
また、補助反射鏡は反射鏡内に内包されて取り付けられるため、反射鏡の一部が補助反射鏡によって覆われてしまい、反射性能を低下させてしまう問題も生じる。
また、特許文献2の図7に示されるものは、補助反射鏡と、主反射鏡で構成され、上記同様、部品点数の増加による作業工程の増加、コスト的な問題が生じる。
また、主反射鏡の開口部には遮光板がなく、下向きにして設置した場合に光が斜め上方へ漏れて光害問題を発生してしまう恐れがある。
さらに、特許文献1の図4から図6に示されるものは、遮光板が反射鏡内に内包されており、反射鏡の一部が遮光板によって覆われてしまい、反射性能を低下させてしまう問題が生じる。
上記のような状況から、この種の投光器等の照明器具においては、これら上述した各種の問題を解決した上で、如何に小形化を達成するかが重要な課題となっている。
本発明は、上述した従来の問題、課題に鑑みてなされたもので、反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図ることが可能な反射鏡及び照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の反射鏡の発明は、内面に反射面を形成した略リング状の反射体を光軸に沿って複数配設した第1反射面、隣接する第1反射面の間に連接して設けられる第2反射面を備えた椀状の主反射鏡と;主反射鏡の開口部に設けられ上方への光を遮光する遮光部と;を具備したことを特徴とする。
第1反射面を構成する略リング状の反射体は、略回転放物面、略回転楕円面、さらには
略回転球面等を所定の幅で輪切りにして得ることが好ましいが、これらの形状、手段には限定されず、目的とする照明を行うために設計された全ての反射体としての形状、手段が許容される。
複数配設された第1反射面は、焦点を同一とした例えば略回転放物面を有する反射体を複数用意し、これらを第2反射面で連接して椀状になすことが好ましいが、焦点の異なる略回転放物面を有する反射体で構成しても、さらに略回転楕円面、略回転球面、さらには他の形状の反射面と組み合わせて、第2反射面で連接して椀状に構成してもよい。
第1反射面と第2反射面の反射率は異ならせ、第1反射面の反射率を高くし、目的とする方向以外、例えばランプ方向にも光線が反射される第2反射面の反射率を低く設定することが好ましいが、本発明の目的を達成するための必要条件ではなく、第1、第2反射面の反射率が同一であっても、さらには逆に第2反射面の反射率が一部または全てにおいて第1反射面より高くしたものも許容される。さらに、第1、第2反射面を微小平面の組み合わせ(ファセット状)であることも許容する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の反射鏡において、椀状の主反射鏡は、椀状底部に向けて第1反射面の幅を隣り合う第2反射面の幅より大きくし、かつ第1反射面の幅を大
きく形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の反射鏡において、主反射鏡の開口部に設けられた透光性カバーを光軸に垂直に備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3いずれか一に記載の反射鏡において、第1反射面は第2反射面よりも反射率が高いことを特徴とする。
請求項5に記載の照明器具の発明は、請求項1ないし4いずれか一に記載の反射鏡と;
反射鏡内に略水平に配置された発光部を有し、反射鏡の光軸が当該発光部よりも下方に向くように配置されているランプと;を具備していることを特徴とする。
ランプは、蛍光ランプ及びメタルハライドランプ等の高圧放電ランプなどの放電ランプ及び電球などを許容する。特に点灯方向によって、ランプ効率の変化が大きな放電ランプに適用することによって、ランプ効率が良好な水平に点灯させた状態を保ったままで下方に光を投光させることができる。
請求項1の発明によれば、内面に反射面を形成した略リング状の反射体を光軸に沿って複数配設した第1反射面により、反射面が有する所期の反射性能を保持しながら、開口部
が大きく広がることなく小形化を達成し、また隣接する第1反射面の間に連接して設けら
れる部材も反射機能を有する第2反射面となし、反射機能を低下させることのなく、さらに、主反射鏡の開口部に設けられた遮光部により、上方への光が遮光され、光害問題を発生する恐れのない反射鏡を提供することができる。
請求項2の発明によれば、椀状の主反射鏡は、椀状底部に向けて第1反射面の幅を隣り
合う第2反射面の幅より大きくし、かつ第1反射面の幅を大きく形成したので、反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図り、かつ効率のよい反射機能を発揮させることが可能な反射鏡を提供することができる。これは、椀状の反射鏡は、底部で最も多く光を反射するためである。
請求項3の発明によれば、反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図り、かつ防水機能を施すことが可能な反射鏡を提供することができる。
請求項4の発明によれば、反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図ることができると共に、光源としてのランプ寿命劣化の軽減を図ることが可能な反射鏡を提供することができる。
請求項5の発明によれば、反射性能を低下させず、かつ光害問題を発生する恐れのない構成で、小形化を図ることが可能な照明器具を提供することができる。
以下、本発明に係る反射鏡及び照明器具の実施形態について説明する。
図1〜図8は、本発明の第一の実施形態である反射鏡及び照明器具を示し、図1は反射鏡の縦断面図、図2は第1、第2反射面の寸法関係を示す反射鏡の縦断面図、図3は反射膜の形成方法を示す説明図、図4は照明器具を、投光器を例に一部を切り欠いて示す側面図。
図5は反射鏡の変形例を示す縦断面図、図6は反射鏡の変形例を示す斜視図、図7は図5におけるA矢視の正面図。
図8はガラス板を開口部に取り付けるための他の方式を示し、反射鏡の一部を切り欠いて示す側面図。
反射鏡10は、主反射鏡11と、本発明の遮光部を構成するフード12と、本発明の透光性カバーを構成するガラス板13、光源であるランプを取り付けるためのソケット部14で構成する。
主反射鏡11は、第1反射面11aと、隣接する第1反射面11aの間に連接して設けられ、第1反射面11aと共に段部11bを形成する第2反射面11cで構成する。
第1反射面11aは、焦点を同一とした複数の略回転放物面を所定の幅で輪切りにすることにより、幅及び径の異なる複数、本実施形態では7個の略リング状をなす反射体で構成し、幅及び径の異なる複数の第1反射面11aを、幅寸法が大で小径のものから、順次幅寸法が小で大径のものへとなるように、光軸xに沿って並べて配設し、主反射鏡11の開口径が、底部11dから開口部11eに向かい順次大となるようにして、全体として光軸xを中心とした軸対称の椀状をなし、かつ椀の横断面が円形をなす形状に構成する。
これにより、開口部11eが、パラボラ面形状における開口部のように大きく広がることなく構成される。
第1反射面11aの反射率は、第2反射面11cの反射率より高く設定する。
第2反射面11cは、平板状をなすように構成して光学性能を落とすことにより、その反射率を第1反射面11aの反射率より低く設定する。
さらに、上記に構成した椀状の主反射鏡11は、椀状底部11dに向けて第1反射面1
1aの幅wが隣り合う第2反射面11cの幅hより大きくなり、かつ椀状底部11dに向けて第1反射面11aの幅wが大きくなるように構成される。
図2に示すように、複数の第1反射面11aの各幅w1〜w6及び複数の第2反射面11cの各幅h1〜h6の寸法関係は、以下に設定する。
第1反射面11aの各幅寸法の関係:w1>w2>w3>w4>w5>w6
第2反射面11cの各幅寸法の関係:h1>h2>h3>h4>h5>h6
これにより、ランプとして発光効率のよい発光部近傍から底部11d近傍においては、
反射率の高い第1反射面11aの面積を多くして効率よく光をだすようにし、迷光になり
やすい光反射率の低い平板状の第2反射面11cの面積を少なくし、不必要な箇所に行く光を少なくしている。
逆にランプから離れ、ランプとしても発光効率が低い開口部11e側では、小形化のた
めに必要な反射率の低い平板状の第2反射面11cの面積を多くして構成し、小形化に寄与させている。
これにより反射性能が低下せず、かつ小形化を達成した主反射鏡11が構成される。
なお、開口部11e側では、迷光になりやすい平板状の第2反射面11cの面積が多い
ことから、目的によっては逆に器具外に光を出すことに使用することができる。
なお、第2反射面11cの光学性能を落とすことにより反射率を低く設定する方法は、次の方法により形成される。
すなわち、図3に示すように、反射鏡における反射面の仕上げ加工においては、略光軸x上に高純度アルミニウム等の素材sを配置して蒸着を行う。
この際、素材sと、第1反射面11a及び第2反射面11cとがなす角度a、bが異なり、第2反射面11cがなす角度bは、より鋭角となって素材sが蒸着し難くなる。
その結果、第2反射面11cの反射率が、素材が蒸着し易い第1反射面11aの反射率より低く設定される。
主反射鏡11は、アルミニウムやステンレス等の金属に絞り加工を施すことにより、第1反射面11a、段部11b及び第2反射面11cを構成する。
上記により、第1反射面11aが略回転放物面としての所期の反射性能を保持しながら
、全体として大型化せずに小形化をなした反射鏡10が構成される。
さらに、第1反射面11aと共に段部11bを構成し、第1反射面を連接する部材も、
反射機能を有する第2反射面11cとなし、反射機能を低下させることのない主反射鏡11が構成される。
上記のように構成した主反射鏡11の開口部11eに、開口部の上方部分を覆ってフード12を設ける。
フード12はボルト等により、開口部11eの外周面に取り付ける。
ボルトは開口部11eの外周面に設けたボルト等を緩めることによってフード12が主反射鏡11から取り外せるように構成する。
また、フード12は、主反射鏡11と同様に、アルミニウムやステンレス等の金属により構成し、内面はアルミニウム等の反射膜を蒸着して反射面に形成する。
主反射鏡11の円形をなす開口部11eに、本発明の透光性カバーを構成するガラス板13を取り付ける。
ガラス板13は、透明な強化ガラス等で円板状に形成し、断面U字形でリング状をなすパッキングを円形ガラス板の外周に装着し、円形でリング状をなす開口部11eの支持段部に嵌め込んだ状態で固定し、パッキングによって雨水等が侵入しないよう水密かつ気密に構成する。
14はランプ15を取り付けるために、反射鏡の底部に設けられた円筒状をなすソケット部で、ソケット部14の軸線が、光軸xに対し角度z(20〜30度)をもって傾斜した線y(投光器を構成した場合の水平線y)に位置するように配置する。
上記により、椀状の主反射鏡11、フード12、ガラス板13及びソケット部14を有する反射鏡10が構成される。
上記のように構成した反射鏡10のソケット部14に、本発明のランプを構成する放電ランプ15をねじ込み取り付ける。
反射鏡10に放電ランプ15を取り付けると、放電ランプの発光部15aの長手方向が
光軸xに対し角度z(20〜30度)をもって傾斜した線y(投光器を構成した場合の水平線y)に位置する。
放電ランプ15は、表面に拡散処理を施さない透明形のランプで、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀灯などの高輝度放電ランプで構成する。
上記のように放電ランプを組み込んだ反射鏡10は、本発明の照明器具を構成する投光器20に組み込まれる。
投光器20は、図4に示すように、反射鏡10と器具本体21で構成し、器具本体21は、反射鏡取付部22、基台23及び支柱24で構成する。
反射鏡取付部22は、有底の筒状をなし、筒内部に反射鏡10のソケット部14を収納し、筒開口部に反射鏡10の底部11d外面をパッキング及びボルト等を用いて水密に取り付ける。
この際、筒状をなす反射鏡取付部22の軸線を、放電ランプ15の発光部15aの長手方向に一致させる。
基台23は、底部に投光器20を鉄塔等に取り付けるための水平な底面を形成する。
支柱24は、下端が基台23に固定され、上端に反射鏡取付部22を支持する。
反射鏡取付部22は、軸22aを中心として回動できるように支持する。
これら器具本体21を構成する反射鏡取付部22、基台23及び支柱24はアルミニウム、鉄等の金属や合金で構成する。
図示しないが、電源線が基台23に接続され安定器を介して反射鏡10のソケット部14に配線されており、放電ランプ15に電源が供給されるようになっている。
上記のように構成された投光器20は、グラウンドや路面等を照明する器具として使用され、鉄塔等の設置面に基台23をボルト等により取り付けて設置する。
さらに、反射鏡取付部22の軸22aを中心として、反射鏡10を回動し、放電ランプ15の発光部15aの長手方向を水平線yに一致させるように調整する。
これにより、反射鏡10の光軸xが、水平線yに位置する放電ランプの発光部15aに対し、角度z(20〜30度)をもって斜め下方に向かうように設置される。本実施形態では、約25度の角度に設定した。
上記のように設置された投光器20を点灯すると、放電ランプ15の発光管15aが発光し、放射される光が略回転放物面をなす第1反射面11aによって反射され、光軸xに略平行な光線としてガラス板13を介して斜め下向きに放射される。
放電ランプ15背面からの光も、奥に位置する第1反射面11aで反射させ、光軸xに略平行な光線として斜め下向きに放射される。
この際、ランプとして発光効率のよい発光部近傍から底部11d近傍においては、反射率の高い第1反射面11aの面積が多くなっているので効率よく光をだすことができる。
また迷光になりやすい光反射率の低い平板状の第2反射面11cの面積を少なくしているので、不必要な箇所に行く光が少なくなる。
さらに、放電ランプの発光部15aである発光管が水平なまま点灯できるので、発光効率を低下させることなく、かつ斜め下方向への光利用率が高くなってビーム効率が向上し、被照射面への配光特性が向上する。
また、一部の光は第2反射体11cによって放電ランプ15の方向に反射されるが、第2反射面の反射率を第1反射面11aの反射率より低くしているので、放電ランプ15が
異常に高温になることはない。
さらに、一部上方に漏れる光はフード12によって遮光されると共に、フード内面の反射面で反射されて斜め下方に向かい、上方に漏れることがない。
また、密閉された反射鏡10内で放電ランプ15を点灯すると、反射鏡内の温度が高くなるが、金属で構成され、しかも第1反射面と第2反射面が段部をなして連接されているため、表面積が多くなり、輻射及び外部熱伝達作用により温度低減効果が向上し、効果的に放熱が行われる。
特に、反射鏡10に放電ランプ15を取り付けた状態で、水平な放電ランプに対し光軸xが角度zをもって傾斜しているため、放電ランプ15の上方部分が第1、第2反射面11a、11cに接近しており、反射鏡の上部の温度が特に上昇する。
しかし、この上昇する部分の反射面が段部をなして連接されているため、表面積が多くなり、温度の高くなる部分の放熱を、一層効果的に行うことができる。
以上本実施形態では、第1反射面11aを略回転放物面で構成したが、略回転楕円面で構成してもよい。
複数の第1反射面11aがなす、各略回転放物面の焦点を同一にしたが、焦点の異なる略回転放物面で構成し、各々の焦点が放電ランプ15の直線状をなす発光部15aの長さ寸法の範囲内に順次位置させるようにしてもよい。
さらに、略回転放物面と略回転楕円面を組み合わせて構成してもよい。
第2反射面11cを平板状に構成したが、略回転放物面や略回転楕円面等の凹面状に構成してもよい。
第2反射面11cの光学性能を落とし反射率を低くする手段は、反射面を白色塗装をしたり梨地等に仕上げることにより構成してもよい。
遮光部を構成するフード12は、内面を反射面に形成したが、反射面の構成として、第1反射面11a、段部11b及び第2反射面11cの組み合わせで構成してもよい。
透光性カバーを構成するガラス板13は、表面にフロストや点刻を施して光を拡散させるようにしてもよい。
ガラス板13の内側または外側に金属網を重ねて設けるようにし、さらに強度を高めるようにしてもよい。金属網を設けるときは、ガラス板の外側に設置するのが好ましい。これにより万一ガラス板が破損した場合でも、ガラス破片の飛散を抑制することができる。
放電ランプ15は、表面に拡散処理を施したランプで構成し、広角の配光パターンを得るようにしてもよい。
投光器の器具本体21を構成する反射鏡取付部22、基台23及び支柱24を、アルミニウム、鉄等の金属で構成したが、小型の投光器であれば、強度の強いプラスチックで構成してもよい。
反射鏡の光軸xが水平な放電ランプよりも下方に向くように配置したが、反射鏡の光軸と放電ランプは略一致させて配置してもよい。
これにより、放電ランプ15からの光を水平な方向に放射させることができ、垂直な壁面等を水平方向から照射する照明器具に好適な反射鏡を構成してもよい。
さらに、反射鏡として、上方に漏れる光をさらに確実にカットするために、図5〜図7に示すように、開口部11eの下方部分に黒色の遮光板12aを設けてもよい。
すなわち、遮光板12aは、開口部11eの下方部分の反射面Cから迷光となって上方
に放射される光(図5中点線で示す)をカットするために、この下方部分の反射面Cを通るカット角dを有する平面pで遮光板12aを切断し、さらにこのカット角dを有する平面pでフード12も切断する。
本来、開口部11e下方部分の反射面Cから迷光となって上方に放射される光をカット
するためには、ルーバーを設けてカットするか、若しくは図5の一点鎖線に示すように一定の長さのフード12'を設ける必要がある。
しかし、ルーバーでは器具効率(ビーム効率)が低下する問題があり、またフードを長
くすると器具全長が長くなり、風を受ける受圧面積が増大するため、器具や架台を強固にしなければならず、コスト的にもまた施工時等における取り扱いも不便なものとなってしまう。
しかしながら、図5〜図7に示すようにフード12及び遮光板12aを設けた構成の反
射鏡を用いて投光器を構成すれば、器具効率を低下することなく、また受圧面積を少なくして、上方に漏れる光を確実にカットすることができる。
なお、開口部11eの下方部分に設けた黒色の遮光板12aは、黒色に塗装したアルミ
ニウムやステンレス等の金属で構成し、リベットやネジ止めによって開口部11eの下方部分に取付ける。
また、遮光板12aに代えて、下方部分の反射面C自体を黒色に塗装して、光が反射し
ないようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
本実施形態は、グラウンドや路面等、屋外を照明する投光器として照明器具を構成したが、ホールや体育館等の屋内照明用の各種照明器具として構成してもよい。
本実施形態によれば、第1反射面11aは、焦点を同一とした複数の略回転放物面を所定の幅で輪切りにすることにより、幅及び径の異なる複数の略リング状をなす反射体で構成し、幅及び径の異なる複数の第1反射面11aを、幅寸法が大で小径のものから、順次幅寸法が小で大径のものへとなるように、光軸xに沿って並べて配設し、主反射鏡11の開口径が、底部11dから開口部11eに向かい順次大となるようにして、全体として光
軸xを中心とした軸対称の椀状をなし、かつ椀の横断面が円形をなす形状に構成される。
これにより、第1反射面11aが回転放物面としての所期の反射性能を保持しながら、
全体として大型化せずに小形化をなした反射鏡10を構成することができる。
さらに、椀状の主反射鏡11は、椀状底部11dに向けて第1反射面11aの幅wが隣
り合う第2反射面11cの幅hより大きくなり、かつ椀状底部11dに向けて第1反射面11aの幅wが大きくなるように構成されるので、ランプとして発光効率のよい発光部近傍から底部11d近傍においては、効率よく光をだすことができ、発光効率が低い開口部11e側では、小形化に寄与することができる。
これにより、所期の反射性能を保持しながら、全体として大型化せずに小形化をなした
反射鏡10を構成することができる。
第1反射面11aと共に段部11bを構成し第1反射面11aを連接する部材も、反射機能を有する第2反射面11cとなしたので反射機能を低下させることがない。
第2反射面11cの反射率を第1反射面11aの反射率より低くしているので、一部の
光が第2反射体11cによって放電ランプ15の方向に反射されても、放電ランプ15が異常に高温になることはなく、ランプ寿命劣化の軽減が図れる。
主反射鏡11は、段部11bを有して開口径が底部11dから開口部11eに向かい順次大となるよう構成したので、略光軸x上に高純度アルミニウム等の素材sを配置して蒸着を行う反射面の仕上げ工程において、自動的かつ必然的に第2反射面11cの反射率を第1反射面11aの反射率より低くすることができ、格別な加工工程が不用となる。
主反射鏡11は、全体として光軸xを中心とした軸対称に構成したので、絞り加工等における成形性が向上し低価格で小形化を図ることができる。
放電ランプ15の発光部を水平にし、反射鏡10の光軸xを斜め下方に向けて設置できるので、放電ランプ15は水平点灯を行うことができ発光効率を低下させることがない。
さらに、光を斜め下方である所望の方向に向けて放射することができるので、斜め下方向への光利用率が高くなってビーム効率が向上し、被照射面への配光特性が向上し、器具灯数の削減、灯数削減による漏れ光の低減を図ることができる。
一部上方に漏れる光はフード12によって遮光され、上方に漏れることがなく光害問題を発生させることがない。
さらに、フード12内面を反射面となしたので、より効率のよい反射鏡が構成される。
フード12が反射鏡10の外に取り付けられ、従来の特許文献1に示されるように反射鏡内に内包されておらず、フードによって反射性能を低下させることがない。
フード12はボルト等により着脱自在に取り付けられているので、設置場所等、用途に応じて着脱ができ便利である。
反射鏡10の円形をなす開口部11eにガラス板13を設けたので、図8に示すフード12を含めてガラス板13を光軸xに対して斜めに傾斜して設ける方式に比べ、ガラス板13が単純な円形のもので済みコスト的に有利で、かつ取付作業も簡単になる。
また光軸xに対して直角に位置してガラス板13が配置され、光が斜めに透過することがなく、フレネルの法則による光の透過率が低下することがない。
なお、図8に示す方式であると、ガラス板13の形状が楕円状で、しかも外周部には段部11bに合わせた複雑な段状に加工する必要があり、ガラス板の寸法が大きくなることと相まって、コストが高くなり、また複雑な形状による位置合わせ等が必要となり取付作業も複雑になってしまう。
また、光軸xに対してガラス板13が傾斜して取り付けられるため光の透過率が低下する。
反射鏡10は金属で構成し、第1反射面11aと第2反射面11cが段部11bをなして連接されているため、表面積が多くなり放熱を効果的に行うことができる。
特に温度が上昇する反射鏡10の上部が段部をなして連接されているために表面積が多くなり、この温度の高くなる部分の放熱を、より一層効果的に行うことができる。
これにより、反射鏡の温度低減が可能となり、反射鏡小形化において支障となっていた温度上昇の問題を解消することが可能となり小形化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の第一の実施形態である反射鏡の縦断面図。 同じく第1、第2反射面の寸法関係を示す反射鏡の縦断面図。 同じく反射膜の形成方法を示す説明図。 同じく照明器具を、投光器を例に一部を切り欠いて示す側面図。 同じく反射鏡の変形例を示す縦断面図。 同じく反射鏡の変形例を示す斜視図。 同じく図5におけるA矢視の正面図。 同じくガラス板を開口部に取り付けるための他の方式を示し、反射鏡の一部を切り欠いて示す側面図。
符号の説明
10 反射鏡
11 主反射鏡
11a 第1反射面
11b 段部
11c 第2反射面
11d 底部
11e 開口部
12 遮光部
13 透光性カバー
14 ソケット部
15 ランプ
20 照明器具
21 器具本体
x 光軸
y 水平線

Claims (5)

  1. 内面に反射面を形成した略リング状の反射体を光軸に沿って複数配設した第1反射面、隣
    接する第1反射面の間に連接して設けられる第2反射面を備えた椀状の主反射鏡と;
    主反射鏡の開口部に設けられ上方への光を遮光する遮光部と;
    を具備したことを特徴とする反射鏡。
  2. 椀状の主反射鏡は、椀状底部に向けて第1反射面の幅を隣り合う第2反射面の幅より大き
    くし、かつ第1反射面の幅を大きく形成したことを特徴とする請求項1に記載の反射鏡。
  3. 主反射鏡の開口部に設けられた透光性カバーを光軸に垂直に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の反射鏡。
  4. 第1反射面は第2反射面よりも反射率が高いことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一に記載の反射鏡。
  5. 請求項1ないし4いずれか一に記載の反射鏡と;
    反射鏡内に略水平に配置された発光部を有し、反射鏡の光軸が当該発光部よりも下方に向くように配置されているランプと;
    を具備していることを特徴とする照明器具。

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