JP2006268725A - 無線タグ封入容器および無線タグ封入方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線タグ本来の性能を維持しつつ、封入容器に無線タグを容易に挿抜く可能な無線タグ封入容器を提供すること。
【解決手段】 無線タグ封入容器1は、長方形の平板状の基板2と、この基板2上に、上辺3を除く3辺部に形成された側壁4と、この側壁4を介して前記基板2に対向して配置された、長方形の平板状の封印板5により構成されている。この封印板5は、前記基板2および側壁4とともに、無線タグ6を収納する収納溝7を形成する。封印板5には、その中央部に、収納溝7に連通する連通穴9が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 無線タグ封入容器1は、長方形の平板状の基板2と、この基板2上に、上辺3を除く3辺部に形成された側壁4と、この側壁4を介して前記基板2に対向して配置された、長方形の平板状の封印板5により構成されている。この封印板5は、前記基板2および側壁4とともに、無線タグ6を収納する収納溝7を形成する。封印板5には、その中央部に、収納溝7に連通する連通穴9が形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線データーキャリア(RFID)を封入する容器に関し、特に、RFIDタグを容易に容器から分離できる構造の封入容器および無線タグの封入方法に関する。
従来、RFIDタグ(以下では無線タグという。)は、例えば、ベース基材と被覆材との重ね合わせ内面に、ICタグを非接着状態でパッケージングされている(特許文献1参照)。
このようなパッケージ構造で封入されている無線タグを処分する際、産業廃棄物となるIC部分とアンテナ部分とを、容易に取り出して分別することが可能となり、また、利用シーンに合わせたハンドリングも容易になる。
特開2002−157569号公報
しかしながら、このパッケージ化が、結果として、無線タグ本来の無線認識に関する性能、すなわち、認識率を低下させてしまう原因にもなっていた。
例えば、無線タグは、接触するものが、空気なのか紙なのか、または、金属なのかといった用途に合わせて、アンテナに工夫がなされるが、こうした工夫もパッケージ化により認識率などの性能が落ちてしまうという問題があった。
例えば、上記の特許文献1に開示されているパッケージ構造では、無線タグがパッケージに密着しているため、空気や金属に合わせてチューニングされたアンテナを持つタグを封入すると、アンテナがパッケージの材質による影響を受けるため、無線タグへの読込み性能が充分に発揮されない。
また、複数の無線タグが存在する場合には、無線タグのアンテナが相互に干渉しあって、本来の性能が引き出せないという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、無線タグ本来の性能を低下することなく、且つ、無線タグを封入容器から容易に出し入れできる無線タグ封入容器および無線タグの封入方法を提供することにある。
本発明の無線タグ封入容器は、平板状の基板と、この基板表面の一部を除く周辺部に形成された側壁と、この側壁を介して前記基板に対向して配置され、前記基板および側壁とともに、無線タグを前記側壁が形成されない周辺部から挿抜可能に収納する収納溝を形成するように設けられた平板状の封印板と、この封印板に、前記収納溝に連通する連通穴を有することを特徴とするものである。
また、本発明の無線タグ封入容器においては、前記封印板は絶縁材料で構成されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の無線タグ封入容器においては、前記基板と前記封印板との間隔は、前記無線タグの厚さと同等、或いはそれ以下であることを特徴とするものである。
また、本発明の無線タグ封入方法は、対象物の表面に、ほぼ矩形を構成する1辺を除く3辺上に側壁を設け、この側壁を介して前記対象物の表面に対向して、連通穴を有する封印板を配置することにより、前記対象物の表面および側壁とともに収納溝を形成し、この収納溝内に、無線タグを前記側壁が形成されない辺部から挿抜可能に収納することを特徴とする。
本発明によれば、封入容器を構成する封印板に、無線タグ収納溝に連通する連通穴が形成されているため、空気や金属等の接触媒体に合わせてアンテナがチューニングされた無線タグを収納した場合にも、この連通穴を通して電波が伝播される結果、パッケージの材質や、パッケージの貼付け対象の材質に影響されることなく、無線タグ本来の認識性能を発揮することができる。
また、本発明によれば、上記封印板に形成された連通穴を通して指先を無線タグに直接接触させ、これをスライドさせてパッケージ容器から取り出すことができるため、容器の破損などにより、無線タグを新しい容器に移行する場合などには、容易に作業ができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明による無線タグ封入容器の斜視図、図2は図1の破線A−Aに沿った断面図である。
無線タグ封入容器1は、長方形の平板状の基板2と、この基板2上に、上辺3を除く3辺部に形成された側壁4と、この側壁4を介して前記基板2に対向して配置された、長方形の平板状の封印板5により構成されている。この封印板5は、前記基板2および側壁3とともに、無線タグ6を収納する収納溝7を形成する。この収納溝7は、封入容器1の上端面3には側壁が形成されないため、収納溝7は、封入容器1の上端面に開口部8が形成され、この開口部8を介して無線タグ6が挿抜可能に収納可能になっている。なお、無線タグ6は、ICチップ6−1とこれに接続されたアンテナ導体6−2とが、例えば、透明な樹脂フィルム等でラッピングされている。
封印板5には、その中央部に、収納溝7に連通する連通穴9が形成されている。この連通穴9は、指の一部が挿入可能な寸法に形成されている。封印板5は、収納溝7内に収納された無線タグ6が他の無線タグや金属性の物体と直接接触することを防ぐとともに、封印板5に形成された連通穴9を通して無線タグ6と交信させるように機能する。
封印板5と無線タグ6を挟み込む基板2との間隔、すなわち、収納溝7の幅は、無線タグ6の厚さと同等か、もしくはそれ以下に設定されており、収納された無線タグ6が収納溝7から容易に抜け出さないように構成されている。
このように構成された無線タグ封入容器1に無線タグ6を収納する場合には、無線タグ6を封入容器1の上端面に形成された開口部8から滑り込ませることにより挿入する。図1および図2は、無線タグ6が収納された状態の無線タグ封入容器1が示されている。
他方、無線タグ封入容器1内に収納された無線タグ6を取り出す場合は、封印板5に形成された連通穴9に指を挿入し、指の腹面を無線タグ6に接触させ、無線タグ6を収納溝7で上方に滑らせて、上端面の開口部8から取り出す。
以上説明した本発明の実施例に係る無線タグ封入容器によれば、封入容器1を構成する封印板5に、無線タグ収納溝7に連通する連通穴9が形成されているため、空気や金属等の接触媒体に合わせてアンテナがチューニングされた無線タグを収納した場合にも、この連通穴9を通して電波が伝播される結果、パッケージの材質や、パッケージの貼付け対象の材質に影響されることなく、無線タグ本来の認識性能を発揮することができる。
また、上記無線タグ封入容器によれば、上記封印板5に形成された連通穴9を通して指先を無線タグ6に直接接触させ、これをスライドさせて封入容器1から取り出すことができるため、容器の破損などにより、無線タグを新しい容器に移行する際には、交換作業を極めて容易に行うことができる。
また、上記封印板5はプラスチック等の絶縁材で構成することにより、隣接するタグアンテナ間で相互に影響すること、あるいは、無線タグが添付される金属対象物による影響を防止することができる。
なお、上記の実施形態の説明においては、基板、側壁、封印板等全て別部材で構成するように記載したが、これらを一体に構成してもよいことはいうまでもない。
また、平板状の基板は、必ずしも独立した基板である必要はなく、無線タグを貼付する対象物、例えば、郵便封筒の表面を基板として利用することも可能である。
1 パッケージ容器
2 基板
3 上辺
4 側壁
5 封印板
6 無線タグ
6−1 ICチップ
6−2 アンテナ導体
7 収納溝
8 開口部
9 連通穴
2 基板
3 上辺
4 側壁
5 封印板
6 無線タグ
6−1 ICチップ
6−2 アンテナ導体
7 収納溝
8 開口部
9 連通穴
Claims (4)
- 平板状の基板と、この基板表面の一部を除く周辺部に形成された側壁と、この側壁を介して前記基板に対向して配置され、前記基板および側壁とともに、無線タグを前記側壁が形成されない周辺部から挿抜可能に収納する収納溝を形成するように設けられた平板状の封印板と、この封印板に、前記収納溝に連通する連通穴を有することを特徴とする無線タグ封入容器。
- 前記封印板は絶縁材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載の無線タグ封入容器。
- 前記基板と前記封印板との間隔は、前記無線タグの厚さと同等、或いはそれ以下であることを特徴とする請求項1記載の無線タグ封入容器。
- 対象物の表面に、ほぼ矩形を構成する1辺を除く3辺上に側壁を設け、この側壁を介して前記対象物の表面に対向して、連通穴を有する封印板を配置することにより、前記対象物の表面および側壁とともに収納溝を形成し、この収納溝内に、無線タグを前記側壁が形成されない辺部から挿抜可能に収納することを特徴とする無線タグ封入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005089124A JP2006268725A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 無線タグ封入容器および無線タグ封入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005089124A JP2006268725A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 無線タグ封入容器および無線タグ封入方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006268725A true JP2006268725A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37204584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005089124A Pending JP2006268725A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 無線タグ封入容器および無線タグ封入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006268725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103646608A (zh) * | 2013-12-18 | 2014-03-19 | 卢景义 | 一种金属uhf rfid电子标签铅封 |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005089124A patent/JP2006268725A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103646608A (zh) * | 2013-12-18 | 2014-03-19 | 卢景义 | 一种金属uhf rfid电子标签铅封 |
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