JP2006268013A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー補給を良好に行って長期間に亘って画像不良の生じることがなく、しかも小型化可能な現像装置を提供すること。
【解決手段】現像装置は一成分現像剤が収納される現像剤収納室15aと、現像剤収納室から現像剤が供給される現像剤供給室15bと、現像剤供給室内に配置され感光体ドラム上の静電潜像を現像剤で現像して可視像とする現像手段とを有している。そして、第1及び第2の開口部15d及び15eが形成され現像剤収納室と現像剤供給室とを仕切る境界壁15cを有し、第2の開口部を介して現像剤収納室から現像剤供給室に現像剤が供給され、過充填防止弁15fは現像剤供給室内の現像剤量に応じて第1の開口部を開閉し、現像剤供給室から現像剤収納室へのみ現像剤の通過を許す。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、又はファクシミリ装置等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置で用いられる現像装置に関し、特に、一成分現像剤を用いた現像装置に関するものである。
一般に、一成分現像剤(トナー)を用いる現像装置においては、トナー供給ローラ等の供給部材によって、現像剤担持体(例えば、現像ローラ)に供給されたトナーを規制部材(層厚規制部材)によって層厚規制するとともにトナーを荷電させて、現像ローラ上にトナー薄層を形成し、トナー薄層を、感光体ドラム等の像担持体に近接又は接触させて、像担持体上の静電潜像を現像している。
上述のように、現像ローラの表面に層厚規制部材を圧接させて、現像ローラに担持されるトナー薄層を規制するようにすると、粒径の大きなトナーが現像ローラから離脱されて、粒径の小さなトナーが先に現像に使用されるようになってしまう。さらに、現像後現像ローラに残留するトナーを離脱させる際、粒径の大きなトナーが現像ローラから離脱されるようになって、次第に粒径の大きなトナーの割合が増加して画質が低下してしまう。
このため、現像容器を、トナーを収容するトナー収容部とトナーを現像ローラに供給するトナー供給部とに分割して(つまり、2室に分割して)、トナー収納部からトナー供給部にトナーを追加補給して、トナー供給部内において粒径の大きなトナーの割合が増加しないようにすることが行われている。
このような現像装置では、トナー収納部とトナー供給部との境界壁に1つの開口部を形成するとともに、この開口部の開閉を行う開閉部材を境界壁に取り付けて、トナー収容部からトナーをトナー供給部に導く際にのみ開閉部材によって開口部が開口されて、トナー供給部内において粒径の大きなトナーの割合が増加しないようにしている。
ところが、開閉部材によってトナー収納部からトナー供給部に一方向にトナーを供給するようにすると、トナー収納部からトナー供給部に多量のトナーが供給されてしまい、トナー供給部内におけるトナー循環が良好に行われなくなって、トナーがトナー供給部内で滞留してしまうという現象が生じる。このような状態となると、トナー供給ローラの回転負荷が大きくなって、現像ローラにトナーを安定して供給することができなくなるばかりでなく、トナーが十分に帯電されない状態で現像に用いられ、画像かぶり等の画質不良が生じることがある。
このような不具合に対処するため、例えば、開閉部材の上端部を開口部の上部側に固定して、自由端側にトナー供給部側に突出した突起部を設けて、この突起部によってトナー供給部のトナー量が多くなると、開閉部材の開を抑止して、トナー収納部からトナー供給部へのトナーの補給を抑止するようにしたものがある(特許文献1参照)。この現像装置は図7に示すようにトナー収容部2とトナー供給部1を隔てる壁に開口を設け、その開口に逆流防止弁8を設けることで、トナー供給部1からトナー収容部2へのトナーの逆流を防止し、粒径選別による画質低下のない現像装置を達成していた。また、この現像装置においては、トナー供給部1にトナーが充填されて滞留し、規制部材5との間で荷電不良を引き起こしたり、現像装置のトルクが上昇して不具合を起こさないように、逆流防止弁8の自由端のトナー供給部1側に突起8aを設けて、トナーがトナー供給部1に過充填されるのを防止していた。
特開2003−255687号公報
ところが、特許文献1に記載された現像装置においては、突起部とトナー供給ローラとの間に十分なギャップを確保しておかないと、開閉部材が開状態となってトナーがトナー収納部からトナー供給部に供給される際、突起部がトナー供給ローラに当ってしまうばかりでなく、開口部が十分に開かず、トナー補給が良好に行われなくなってしまうという課題がある。
特に、現像装置自体を小型化しようとする際、突起部(つまり、開閉部材)とトナー供給ローラとの間に十分なギャップを設けることは極めて難しく、特許文献1に記載された現像装置では小型化を行うことが難しいという課題がある。
上記の課題を解決するため、本発明は、トナー補給を良好に行って長期間に亘って画像不良の生じることがなく、しかも小型化可能な現像装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため本発明は、一成分現像剤が収納される現像剤収納室と、該現像剤収納室から前記現像剤が供給される現像剤供給室と、該現像剤供給室に配置され像担持体上の静電潜像を前記現像剤で現像して可視像とする現像手段とを備える現像部を有する現像装置において、第1及び第2の開口部が形成され前記現像剤収納室と前記現像剤供給室とを仕切る境界壁を有し、前記第2の開口部を介して前記現像剤収納室から前記現像剤供給室に前記現像剤が供給され、前記現像剤供給室内の現像剤量に応じて前記第1の開口部を開閉する開閉部材を有し、該開閉部材は前記現像剤供給室から前記現像剤収納室へのみ現像剤の通過を許すようにしたことを特徴とするものである。また、本発明では、前記現像部を複数備えて、回転駆動によって前記現像部を選択的に前記像担持体と対面する現像位置に位置づけて現像を行うようにしてもよい。
本発明では、前記現像手段は前記静電潜像を現像する現像ローラと、該現像ローラに現像剤を供給する供給ローラとを有し、前記第1の開口部は前記第2の開口部に対して前記供給ローラの回転方向下流側に形成されている。
本発明では、前記第2の開口部は前記供給ローラの回転軸心よりも下側に形成され、前記第1の開口部は前記供給ローラの外周面最上位点よりも上側に形成されている。
本発明では、前記現像剤収納室には現像剤を攪拌するための攪拌部材が配置され、前記攪拌部材の回転軸心は前記第2の開口部よりも上側に位置付けられている。
本発明では、前記境界壁は前記供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有し、該部分に前記第2の開口部が形成されている。
本発明では、前記開閉部材は前記現像剤収納室側に配置された弾性部材であって、該弾性部材の一端側が前記境界壁に固定され、他端側が自由端とされている。
本発明では、前記境界壁は前記供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有し、
該部分に前記第2の開口部が形成され、前記第2の開口部の上方の該部分に前記攪拌部材と前記開閉部材との接触を防止する接触防止手段を備える。
本発明では、前記接触防止手段は、前記現像剤収納室側に突出した突起又は段差である。
本発明では、前記第2の開口部は前記供給ローラの回転軸心よりも下側に形成され、前記第1の開口部の上端は前記供給ローラの外周面最上位点よりも上側に形成され、前記第1の開口部の下端は前記供給ローラの外周面最上位点よりも下側に形成されている。
以上のように、本発明の現像装置は、境界壁に形成された第2の開口部を介して現像剤収納室から現像剤供給室に現像剤を供給して、開閉部材が現像剤供給室内の現像剤量に応じて第1の開口部を開閉するようにして、開閉部材によって現像剤供給室から現像剤収納室へのみ現像剤の通過を許すようにしたので、現像剤供給内におけるトナー過充填が防止されることになって、現像剤供給室内でトナーが滞留することがなく、画像かぶり等の画質不良を回避できるという効果がある。そして、現像部を複数備えて、回転駆動によって現像部を選択的に前記像担持体と対面する現像位置に位置づけて現像を行うロータリー型現像装置においては、上述のような構成をとると、回転駆動によって現像剤収納室から現像剤供給室へ現像剤が入ってしまうことがない。
本発明では、第1の開口部を第2の開口部に対して供給ローラの回転方向下流側に形成するようにしたので、現像剤収納室と現像剤供給室との間で現像剤の入れ替わりを抑制することができ、しかも、第2の開口部を通って現像剤供給室に供給された現像剤が直ちに現像ローラに至ることがなく、その結果、画像かぶり等の画質不良が生じることがないという効果がある。
本発明では、境界壁が供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有して、この部分に第2の開口部を形成するようにしたので、第2の開口部を通って現像剤収納室から現像剤供給室に供給されるトナーは、第2の開口部の大きさ及び上記の部分と供給ローラとのギャップによって規制されることになって、多量のトナーが一度に現像剤供給室に供給されることがないという効果がある。
本発明では、開閉部材が現像剤収納室側に配置された弾性部材であって、この弾性部材の一端側を境界壁に固定して、他端側を自由端とするようにしたので、供給ローラと開閉部材との間にギャップを設ける必要はなく、しかもトナーは第2の開口部を介して現像剤供給室に供給されるから、現像装置自体を小型化して、長期間に亘って画像不良が生じることがないという効果がある。
本発明では、前記供給ローラの外周面に沿って成形された境界壁に前記第2の開口部が形成され、前記第2の開口の上方の該部分に前記現像剤収納室側に突出した突起又は段差を備えるようにしたので、攪拌部材が開閉部材を跳ね上げることを防止し、開閉部材の破損とそれによる現像剤供給室への現像剤の過供給を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明による現像装置の実施例1を備えたカラー画像形成装置の一例を概略的に示す図であり、図示の画像形成装置10は、像担持体(感光体ドラム)11、レーザスキャニングユニット12、帯電部材13、及びロータリ型現像装置14を有しており、現像装置14は各色現像部14a〜14dを備えている。
例えば、現像装置14は、ブラック(BK)現像部14a、マゼンタ(M)現像部14b、シアン(C)現像部14c、及びイエロー(Y)現像部14dを備えており、各色現像部14a〜14dは現像容器15、トナー供給ローラ(例えば、抵抗値1E+8Ωのウレタンスポンジローラ)、16、及び現像ローラ(例えば、JIS−A硬度45度、抵抗値1E+6Ω、表面粗さRa(算術平均高さJIS B0601−2001)1.0μmの弾性ローラ)17を有している(供給ローラ16と現像ローラ17との接触ニップは、例えば、3mmである)。現像装置14には駆動部(図示せず)がクラッチを介して接続されて回転駆動されて、各色現像部14a〜14dの現像ローラ17を順次感光体ドラム11に対向した現像位置とさせて、感光体ドラム11上の静電潜像を現像して、感光体ドラム11上にトナー像を形成する。
感光体ドラム11の周囲にはクリーニング用摺擦部材18及びクリーニング装置19が配置され、感光体ドラム11に当接して中間転写ベルト20が配置され、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11と1次転写ローラ21が対向している。この中間転写ベルト20は駆動ローラ22及び従動ローラ23に張架され、中間転写ベルト20は実線矢印で示す方向に回転駆動される。また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ローラ22と対向して2次転写ローラ24が配設されている。
感光体ドラム11上のトナー像は一次転写ローラ21によって中間転写ベルト20上に転写される(1次転写)。給紙カセット25から給紙経路26を介して記録用紙(以下単に用紙と呼ぶ)が、駆動ローラ22と2次転写ローラ24とのニップ部である2次転写位置に搬送され、2次転写位置で中間転写ベルト20上のトナー像が用紙に転写される(2次転写)。その後、用紙は定着装置27に搬送されて、ここで用紙上のトナー像が定着され、用紙は排紙経路28を通って排紙トレイ29に排紙される。
図2は、BK現像部14aを詳細に示す断面図であり(なお、現像部14b〜14dも現像部14aと同様に構成されている)。前述したように、現像容器15はトナーが収納されるトナー収納室15aと供給ローラ16及び現像ローラ17が配置されるトナー供給室(ローラ収納室)15bとに分割され、トナー収納室15a及びローラ収納室15bは境界壁15cによって仕切られている。そして、境界壁15cには第1及び第2の開口部15d及び15eが形成され、第1の開口部15dは第2の開口部15eよりも図中上側に位置付けられている。
現像ローラ17は現像位置で感光体ドラム11と対面し、トナー収納部15a内には一成分現像剤(トナー)が収納され、トナー収納部15a内のトナーは攪拌部材(回転軸30aに、例えば、厚さ40μmのPETフィルムを貼り付けたもの)30によって攪拌されつつ、第2の開口部15eからローラ収納室15bにトナーが供給され、供給ローラ16によってトナーが現像ローラ17に供給される。
現像ローラ17上のトナー層は層厚規制部材(例えば、厚さ0.08mmのSUS箔で、規制圧=25N/mに設定される)31によって層厚規制されるとともに摩擦帯電されて、現像ローラ17によって感光体ドラム11上の静電潜像が現像される。なお、現像ローラ17と現像容器15との間にはシール部材(例えば、導電性の高分子量PEフィルムを用いて、均一に現像ローラ17に接触するようにウレタンスポンジでバックアップされている)32が配設され、このシール部材32によってトナー漏れを防止している。
現像部14aにトナーを補給する際には、現像装置14を回転駆動して現像部14aをトナー補給位置に位置付ける。そして、図1に示すように、補給パイプ33が現像部14a(つまり、トナー収納部15a)に挿入されて、トナーコンテナ34からトナーがトナー収納部15aに補給される。図2に示すように、現像容器15には連結部35が形成され、この連結部35を介して補給パイプ33がトナー収納部15aに連結される。
また、第1の開口部15dには、トナー収納部15a側に過充填防止弁15fが配設されて、後述するようにして、過充填防止弁15fの開閉によってローラ収納室15b内におけるトナーの過充填を防止している。
さらに、供給ローラ16及び現像ローラ17が、図2に実線矢印で示す方向に回転するとすると、第1の開口部15dは第2の開口部15eよりも供給ローラ16の回転方向下流側に形成され、第1の開口部15dは供給ローラ16の上端よりも上側に位置している。そして、第2の開口部15eは回転軸30aよりも下側に位置付けられている。
図3も参照して、前述の境界壁15cは、例えば、その一部分が厚さ100μmのPETフィルム41で構成されている。具体的には、供給ローラ16の外周面に沿って、PETフィルム41が配置され、このPETフィルム41に前述の第2の開口部15eが形成されている。そして、PETフィルム41の上端にはリブ部41aが形成され、このリブ部41aのトナー収納室15a側には弁座部(例えば、SUS製)42が両面テープ等によって固定されている。
弁座部42と所定の間隔をおいて、取付部材(例えば、厚さ0.5mmのSUS板)43が配置され、この取付部材43の一端側は現像容器15に固定されている。そして、この取付部材43と弁座部42とによって第1の開口部15dが規定される(つまり、PETフィルム41及び取付部材43によって境界壁15cが構成されている)。図3に示すように、取付部材43には、トナー収納室15a側において前述の過充填防止弁15fの一端側が両面テープ等によって固定され、過充填防止弁15fの他端は自由端として、過充填防止弁15fが閉じた状態で弁座部42に当接している。
過充填防止弁15fは、例えば、厚さ50μmのPETフィルムであり、前述のようにして、第2の開口部15eからローラ収納室15bにトナーが供給(充填)されることになるが、ローラ収納室15b内のトナー量が多くなると、トナー粉圧によって、過充填防止弁15fがトナーによって押し開けられて(つまり、第1の開口部15dが開いて)、余分なトナーがローラ収納室15b側からトナー収納室15aに戻される。
これによって、ローラ収納室15b内におけるトナー過充填が防止されることになって、トナー過充填によるトナー循環の不良が解消される。つまり、ローラ収納室内でトナーが滞留することがなく、その結果、供給ローラ16の回転負荷が大きくなることがなくなって、現像ローラにトナーを安定して供給することができるばかりでなく、トナーに帯電不良が生じることがなく、画像かぶり等の画質不良を回避できることになる。
さらに、第2の開口部15eは、供給ローラ16の回転方向において、第1の開口部15dよりも上流側に形成されているから、つまり、第2の開口部15eは供給ローラ16の回転軸よりも下側に形成されているから、第2の開口部15eを通ってローラ収納室15bに供給されたトナーが直ちに層厚規制部材31に至ることがなく、この点においても、画像かぶり等の画質不良が生じることがない。
また、前述したように、PETフィルム41は供給ローラ16の外周面に沿って配置されており、第2の開口部15eを通ってトナー収納室15aからローラ収納室15bに補給されるトナーは、第2の開口部15eの大きさ(開口面積)及びPETフィルム41と供給ローラ16とのギャップによって規制されることになって、多量のトナーが一度にローラ収納室15bに補給されることはない。
このようにして、トナー供給室15aとローラ収納室15bとの間におけるトナー循環を抑制するようにしたから、トナー選別(粒径の小さいトナーがまず消費されること)を抑制できて、画像不良を防止できることになる。そして、過充填防止弁15fはトナー収納室15a側に配置されているから、供給ローラ16と過充填防止弁15fとの間にギャップを設ける必要はなく、しかもトナーは第2の開口部15eを介してローラ収納室15bに補給されるから、現像装置自体を小型化して、長期間に亘って画像不良の生じることがない。
上述の例では、過充填防止弁15fとして、PETフィルムを用いるようにしたが、可撓性を有する材料であれば、他の材質のフィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリウレタンフィルム、又はPTFEフィルム等の樹脂フィルム、シリコンゴムシート又は弗素ゴムシート等の薄肉ゴムシートを用いるようにしてもよい。そして、過充填防止弁15fの厚さはローラ収納室15bにおけるトナー粉圧とのバランスで決定されるが、実験の結果、約0.05mm〜0.3mmの範囲であることが好ましいことが分かった。
さらには、過充填防止弁15fは、第1の開口部15dを開閉して、ローラ収納室15b側からトナー収納室15a側にのみトナーが流れるようにすればよいのであるから、スポンジ又はコイルバネの弾性力を用いて弁部材を開閉するようにしてもよい。
加えて、図2及び図3に示す例では、過充填防止弁15fの上端側を固定して、下端側を自由端として第1の開口部15dを開閉するようにしたが、過充填防止弁15fの下端側を固定して、上端側を自由端として第1の開口部15dを開閉するようにしてもよい。
また、図3に示す例では、境界壁15cの一部分(供給ローラ16の外周面に沿った部分)をPETフィルム41で形成するようにしたが、図4に示すように、SUS板(例えば、厚さ0.3mm)44を折り曲げて形成するようにしてもよい。さらに、上述の例では、現像部14a〜14dを同一の構成として説明したが、BK現像部14aのみを磁性一成分トナーを用いる構成とするようにしてもよい。加えて、上述の例では、PETフィルム41及び取付部材43によって境界壁15cを構成するようにしたが、境界壁15cを同一の部材で一体に成形するようにしてもよい。そして、一体成形された境界壁15cに第1及び第2の開口部15d及び15eを設ける。
以上、本発明のひとつの実施形態について説明した。しかし、トナー供給部のスペースが小さくなり、第1の開口を下げる必要がある。その場合に、攪拌部材と過充填棒支弁とが接触することがあるという欠点があった。
そこで、図5を参照して、本発明の現像装置をさらに小型化するための他の実施形態について説明する。ここでは、境界壁は供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有し、該部分に第2の開口部が形成され、第2の開口部の上方の該部分に攪拌部材と開閉部材との接触を防止する接触防止手段を備える。また、接触防止手段は、現像剤収納室側に突出した突起又は段差である。さらに、第2の開口部は供給ローラの回転軸心よりも下側に形成され、第1の開口部の上端は供給ローラの外周面最上位点よりも上側に形成され、第1の開口部の下端は供給ローラの外周面最上位点よりも下側に形成されている。
現像装置は仕切り部材8(境界壁)により現像部1(現像剤供給室)とトナー収容部2(現像剤収納室)に分離している。現像部1には現像ローラ3にトナーを供給する供給ローラ4と供給されたトナーを規制するとともに帯電する規制部材5、及び現像後のトナー層が現像装置に戻る部分をシールするシール部材6が設けられている。ここで、現像ローラ3としてはJIS−A硬度45度、抵抗値を1E+6Ω、表面粗さRa1.0μmの弾性ローラを用い、供給ローラ4は抵抗値1E+5Ωのウレタンスポンジローラを用いてトナー担持体との接触ニップが3mmになるようにしている。規制部材5としては0.08mmのSUS箔を用い、規制圧25N/mに設定している。シール部材6は導電性の高分子量PEフィルムを用い、均一にトナー担持体に接触するように発泡体でバックアップするようにしている。
トナー収容部2には回転軸に40μmのPETフィルムを貼り付けた攪拌部材7が設けられており、壁に接触して仕切り部材8の第2の開口(8a)にトナーを送り込むように構成している。
仕切り部材8は0.5mmのSUS板により形成し、第2の開口(8a)および第1の開口(8b)を設けている。この第2の開口(8a)からトナー収容部2側のトナーがトナー供給部1側に補給されるようになっている。トナー供給部に補給されるトナーは第2の開口(8a)や仕切り部材8と供給ローラ4のギャップによって規制され、一度に沢山のトナーがトナー供給部1に補給されないようになっている。このようにすることで、トナー供給部1とトナー収容部2間でのトナーの循環を抑制し、トナー選別を起きにくくしている。
そして、第1の開口(8b)には50μmのPETフィルムをトナー収容部2側に第1の開口(8b)よりも上側を支点として貼り付け、過充填防止弁9としている。過充填防止弁9はトナー供給部1にトナーが充填されてくると、トナー供給部1のトナー粉圧により、過充填防止弁が押し開けられ、余分なトナーをトナー収容部2側に戻す働きをしており、これによりトナー供給部1のトナー過充填が防止され、トナー供給部1でトナーの動きが悪くなって現像装置のトルクが上昇したり、トナーが帯電不良をおこしたりすることがなくなる。また、同時にトナー収容部2から第1の開口(8b)を通ってトナーがトナー供給部に入ることは防止しており、追加補給されたトナーがすぐに規制部材5の近傍に直行し、補給カブリなどの不具合がでることを防止している。
さらに、第1の開口(8b)の下部には、仕切り部材8と同材料であるSUS板からなる突起10aが設けられており、トナー収容器2内の攪拌部材7が過充填防止弁9と接触するのを防止している。これによって、攪拌部材7が過充填防止弁9をはね上げることを防止し、過充填防止弁9の破損、現像装置のトルク上昇、トナー供給部1へのトナー過充填による荷電不良についても抑えることができる。
なお、図6に示すように、接触防止手段は、突起ではなく、仕切り部材表面より弁部材表面が攪拌搬送部材より遠い位置すなわち段差10bが設けられた構造であれば、弁部材の端部が直接攪拌搬送部材に接触することがない為、そのような構成でもよい。
境界壁に形成された第2の開口部を介してトナー収納室からトナー供給室(ローラ収納室)にトナーを供給して、過充填防止弁がトナー供給室内のトナー量に応じて第1の開口部を開閉するようにして、過充填防止弁によってトナー供給室からトナー収納室へのみトナーの通過を許すようにしたので、トナー供給室内におけるトナー過充填が防止されることになって、トナー供給室内でトナーが滞留することがなく、画像かぶり等の画質不良を回避できる結果、小型の画像形成装置に適用できる。
本発明の現像装置を含む画像形成装置の断面図である。 本発明の現像装置の一つの実施形態の断面図である。 本発明の現像装置の過充填防止弁の一例の断面図である。 本発明の現像装置の過充填防止弁の他の例の断面図である。 本発明の現像装置の他の実施形態(境界壁に突起を有する)の断面図である。 本発明の現像装置の他の実施形態(境界壁に段差を有する)の断面図である。 従来の現像装置の断面図である。
符号の説明
1 現像剤供給室
2 現像剤収納室
3 現像ローラ
4 現像剤供給ローラ
5 トナー層規制部材
6 シール部材
7 攪拌部材
8a 第2の開口
8b 第1の開口
9 開閉部材
10a 突起
10b 段差
10 画像形成装置
11 感光体ドラム
12 レーザスキャニングユニット
13 帯電部材
14 ロータリ型現像装置
15 現像容器
15a トナー収納室
15b トナー供給室(ローラ収納室)
15c 境界壁
15d 第1の開口部
15e 第2の開口部
15f 過充填防止弁
16 トナー供給ローラ
17 現像ローラ
18 クリーニング用摺擦部材
19 クリーニング装置
20 中間転写ベルト
21 1次転写ローラ
22 駆動ローラ
23 従動ローラ
24 2次転写ローラ
25 給紙カセット
26 給紙経路
27 定着装置
28 排紙経路
29 排紙トレイ
30 トナー攪拌部材
31 層厚規制部材
32 シール部材
33 補給パイプ
34 トナーコンテナ
35 連結部

Claims (10)

  1. 一成分現像剤が収納される現像剤収納室と、該現像剤収納室から前記現像剤が供給される現像剤供給室と、該現像剤供給室に配置され像担持体上の静電潜像を前記現像剤で現像して可視像とする現像手段とを備える現像部を有する現像装置において、
    第1及び第2の開口部が形成され前記現像剤収納室と前記現像剤供給室とを仕切る境界壁を有し、
    前記第2の開口部を介して前記現像剤収納室から前記現像剤供給室に前記現像剤が供給され、
    前記現像剤供給室内の現像剤量に応じて前記第1の開口部を開閉する開閉部材を有し、該開閉部材は前記現像剤供給室から前記現像剤収納室へのみ現像剤の通過を許すようにしたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像部を複数備え、回転駆動によって前記現像部を選択的に前記像担持体と対面する現像位置に位置づけて現像を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像手段は前記静電潜像を現像する現像ローラと、該現像ローラに現像剤を供給する供給ローラとを有し、
    前記第1の開口部は前記第2の開口部に対して前記供給ローラの回転方向下流側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記第2の開口部は前記供給ローラの回転軸心よりも下側に形成され、前記第1の開口部は前記供給ローラの外周面最上位点よりも上側に形成されていることを特徴とする請求項3記載の現像装置。
  5. 前記現像剤収納室には現像剤を攪拌するための攪拌部材が配置され、
    前記攪拌部材の回転軸心は前記第2の開口部よりも上側に位置付けられていることを特徴とする請求項4記載の現像装置。
  6. 前記境界壁は前記供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有し、該部分に前記第2の開口部が形成されていることを特徴とする請求項3〜5いずれか1項記載の現像装置。
  7. 前記開閉部材は前記現像剤収納室側に配置された弾性部材であって、該弾性部材の一端側が前記境界壁に固定され、他端側が自由端とされていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の現像装置。
  8. 前記境界壁は前記供給ローラの外周面に沿って成形された部分を有し、
    該部分に前記第2の開口部が形成され、前記第2の開口部の上方の該部分に前記攪拌部材と前記開閉部材との接触を防止する接触防止手段を備えることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  9. 前記接触防止手段は、前記現像剤収納室側に突出した突起又は段差であることを特徴とする請求項8記載の現像装置。
  10. 前記第2の開口部は前記供給ローラの回転軸心よりも下側に形成され、
    前記第1の開口部の上端は前記供給ローラの外周面最上位点よりも上側に形成され、
    前記第1の開口部の下端は前記供給ローラの外周面最上位点よりも下側に形成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012058592A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US8913929B2 (en) 2011-07-20 2014-12-16 Canon Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge and image forming apparatus

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