JP2006266707A - バイオセンサー - Google Patents

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Abstract

【課題】 親水性高分子で表面を被覆したバイオセンサーにおいて、生理活性物質の固定能の低下を抑制したバイオセンサー及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 表面に直接又は中間層を介して親水性化合物が結合しており、該親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合して2個以上のアミド結合が形成されている基板から成るバイオセンサー。
【選択図】 なし

Description

本発明は、バイオセンサー及びそれを用いた生体分子間の相互作用を分析する方法に関する。特に本発明は、表面プラズモン共鳴バイオセンサーに用いるためのバイオセンサー及びそれを用いた生体分子間の相互作用を分析する方法に関する。
現在、臨床検査等で免疫反応など分子間相互作用を利用した測定が数多く行われているが、従来法では煩雑な操作や標識物質を必要とするため、標識物質を必要とすることなく、測定物質の結合量変化を高感度に検出することのできるいくつかの技術が使用されている。例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)測定技術、水晶発振子マイクロバランス(QCM)測定技術、金のコロイド粒子から超微粒子までの機能化表面を使用した測定技術である。SPR測定技術はチップの金属膜に接する有機機能膜近傍の屈折率変化を反射光波長のピークシフト又は一定波長における反射光量の変化を測定して求めることにより、表面近傍に起こる吸着及び脱着を検知する方法である。QCM測定技術は水晶発振子の金電極(デバイス)上の物質の吸脱着による発振子の振動数変化から、ngレベルで吸脱着質量を検出できる技術である。また、金の超微粒子(nmレベル)表面を機能化させて、その上に生理活性物質を固定して、生理活性物質間の特異認識反応を行わせることによって、金微粒子の沈降、配列から生体関連物質の検出ができる。
上記した技術においては、いずれの場合も、生理活性物質を固定化する表面が重要である。以下、当技術分野で最も使われている表面プラズモン共鳴(SPR)を例として、説明する。
一般に使用される測定チップは、透明基板(例えば、ガラス)、蒸着された金属膜、及びその上に生理活性物質を固定化できる官能基を有する薄膜からなり、その官能基を介し、金属表面に生理活性物質を固定化する。該生理活性物質と検体物質間の特異的な結合反応を測定することによって、生体分子間の相互作用を分析する。
生理活性物質を固定化できる官能基を有する薄膜としては、金属と結合する官能基、鎖長の原子数が10以上のリンカー、及び生理活性物質と結合できる官能基を有する化合物を用いて、生理活性物質を固定化した測定チップが報告されている(特許文献1を参照)。また、金属膜と、該金属膜の上に形成されたプラズマ重合膜からなる測定チップが報告されている(特許文献2を参照)。
バイオセンサーにおいては、生理活性物質の表面固定化により、本来の活性の低下が起こることがあり、固定化に強い生理活性物質のみが試験材料として用いられてきた。また、これらは表面に過剰なカルボン酸が存在することから、その影響で生理活性物質が失活することも指摘された。その中で、酵素活性などとの対応を調べる上でいかなる生理活性物質でも安定に固定化できる表面が求められた。酵素活性を保持するためには、親水性高分子を使うことが有用とされているが、酵素を固定化する官能基が親水性高分子に埋もれて固定能が低下することが判り、改良を必要とした。
特許第2815120号 特開平9−264843号
本発明は上記した従来技術の問題を解消することを解決すべき課題とした。即ち本発明は、親水性高分子で表面を被覆したバイオセンサーにおいて、生理活性物質の固定能の低下を抑制したバイオセンサー及びその製造方法を提供することを解決すべき課題とした。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、表面に直接又は中間層を介して親水性化合物が結合したバイオセンサーにおいて、当該親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物を少なくとも2個以上連続的に結合させて2個以上のアミド結合を形成することによって、生理活性物質の固定量が高いバイオセンサーを提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、表面に直接又は中間層を介して親水性化合物が結合しており、該親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合して2個以上のアミド結合が形成されている基板から成るバイオセンサーが提供される。
好ましくは、親水性化合物は分子量200以上50000以下の化合物である。
好ましくは、親水性化合物はポリエチレングリコールである。
好ましくは、アミノ基とカルボキシル基を有する化合物はアミノ酸である。
好ましくは、基板の表面に中間層を介して親水性化合物が結合しており、該中間層は疎水性高分子化合物からなる層である。
本発明の別の側面によれば、表面に直接又は中間層を介して下記式(1)で表される構造を有するリンカーが結合している基板から成るバイオセンサーが提供される。
式(1): X−W−[Y−(Z)mn
(式中、Xは、基板の表面に直接又は中間層を介して結合しうる基を示し、Wは親水性を有する(n+1)価以上の連結基を示し、Yはアミド結合を2個以上有する(m+1)価以上の連結基を示し、Zは生理活性物質と結合可能な官能基を示し、m及びnはそれぞれ独立に1以上の整数を示し、mが2以上の場合における複数個のZは互いに同一でも異なっていてもよく、nが2以上の場合における複数個のY及びZは互いに同一でも異なっていてもよい。)
好ましくは、基板は、金属表面又は金属膜から成る基板である。
好ましくは、金属表面あるいは金属膜は、金、銀、銅、白金、及びアルミニウムからなる群より選ばれる自由電子金属からなるものである。
好ましくは、被覆された金属膜のコーティング厚さは0.1nm以上500nm以下である。
好ましくは、本発明のバイオセンサーは非電気化学的検出に使用され、特に好ましくは表面プラズモン共鳴分析に使用される。
本発明のさらに別の側面によれば、生理活性物質が共有結合により結合している上記した本発明のバイオセンサーが提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、上記した本発明のバイオセンサーと生理活性物質とを接触させて、該バイオセンサーの表面に該生理活性物質を結合させる工程を含む、バイオセンサーに生理活性物質を固定化する方法が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、生理活性物質が共有結合により表面に結合している上記した本発明のバイオセンサーと被験物質とを接触させる工程を含む、該生理活性物質と相互作用する物質を検出または測定する方法が提供される。
好ましくは、生理活性物質と相互作用する物質を非電気化学的方法により検出または測定し、特に好ましくは生理活性物質と相互作用する物質を表面プラズモン共鳴分析により検出または測定する。
本発明によれば、親水性高分子で表面を被覆したバイオセンサーにおいて、生理活性物質の固定量の高いバイオセンサーを提供することが可能になった。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のバイオセンサーは、表面に直接又は中間層を介して親水性化合物が結合しており、該親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合して2個以上のアミド結合が形成されている基板から成ることを特徴とする。
先ず、本発明に用いることができる親水性化合物について説明する。本発明で用いることができる親水性化合物としては、ゼラチン、アガロース、キトサン、デキストラン、カラゲナン、アルギン酸、澱粉、セルロース、又はこれらの誘導体例えばカルボキシメチル誘導体、又は水膨潤性有機ポリマー例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール又はこれらの誘導体などを挙げることができる。
これらは生体適合性多孔質マトリックス、例えばヒドロゲルと称されるものでもよい。親水性化合物の厚さは、数nm〜数百nmであり、好ましくは10〜500nmである。本発明で用いることができる親水性化合物としては、Merrill等(1986年)、Hydrogels in Medicine and Pharmacy,III巻、Peppas NA編集、1章、CRCにより定義されているヒドロゲルなどを挙げることができる。本発明では、親水性化合物としては、ポリエチレングリコールを使用することが特に好ましい。また、親水性化合物の分子量は特に限定されないが、一般的には200以上50000以下であることが好ましい。
上記したような親水性化合物は、本明細書中以下に説明するような自己組織化膜又は疎水性高分子化合物を介して基板に固定してもよいし、あるいはモノマーを含む溶液から直接基板上に形成させることもできる。さらに、上記した親水性化合物は架橋することもできる。親水性化合物の架橋は当業者に自明である。
本発明では、上記した親水性化合物に、アミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合しており、これにより2個以上のアミド結合が形成されている。アミド結合の数は2個以上であれば特に限定されないが、例えば2〜20個、好ましくは2〜10個とすることができる。アミノ基とカルボキシル基を有する化合物としてはアミノ酸を使用することができ、より具体的には、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリンなどを使用することができる。
アミノ基とカルボキシル基を有する化合物は、親水性化合物上に存在する複数の官能基の全て又はその一部に結合させることができる。また、アミノ基とカルボキシル基を有する化合物は、上記官能基の各々に対して少なくとも2個以上連続的に結合することによって、一本の鎖上に少なくとも2個以上のアミド結合が形成されている。
上記したような親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合して2個以上のアミド結合が形成されている構造は、より具体的には、下記式(1)で表すこともできる。
式(1): X−W−[Y−(Z)mn
(式中、Xは、基板の表面に直接又は中間層を介して結合しうる基を示し、Wは親水性を有する(n+1)価以上の連結基を示し、Yはアミド結合を2個以上有する(m+1)価以上の連結基を示し、Zは生理活性物質と結合可能な官能基を示し、m及びnはそれぞれ独立に1以上の整数を示し、mが2以上の場合における複数個のZは互いに同一でも異なっていてもよく、nが2以上の場合における複数個のY及びZは互いに同一でも異なっていてもよい。)
式(1)においてm及びnはそれぞれ独立に1以上の整数を示し、例えば、1〜10の整数、又は1〜5の整数、又は1〜3の整数を示すことができる。
式(1)において、Xはバイオセンサー表面もしくはバイオセンサー表面に存在する官能基と結合しうる基を表す。バイオセンサー表面が金属である場合には、硫黄原子、アミノ基などが上げられる。また、バイオセンサー表面に存在する官能基と反応しうる基としては、好ましくは、ハロゲン原子、アミノ基、もしくは保護基により保護されたアミノ基、カルボキシル基、もしくは脱離基を有するカルボニル基、水酸基、保護基により保護された水酸基、アルデヒド基、-NHNH2、-N=C=O、-N=C=S、エポキシ基、又はビニル基である。ここでいう保護基とは、反応系内で脱保護して官能基を形成させる事のできる基であり、例えばアミノ基の保護基としては、tertブチルオキシカルボニル基(Boc)、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)、ニトロフェニルスルフェニル基(Nps)、ジチアスクシニル基(Dts)等が挙げられる。また、水酸基の保護基としては、アシル基等が挙げられる。ここでいう脱離基は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、ハロゲン化アルキルカルボニルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、ハロゲン化アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基等を挙げる事が出来る。また、脱離基としては、カルボン酸と既知の脱水縮合試薬(例えばカルボジイミド類)とN-ヒドロキシ化合物を組み合わせて生成されるエステル基も好ましく用いられる。
式(1)において、Zは生理活性物質を固定化できる基もしくは生理活性物質と結合する化合物と結合しうる基を表し、好ましくは、ハロゲン原子、アミノ基、もしくは保護基により保護されたアミノ基、カルボニルキシル基、もしくは脱離基を有するカルボニル基、水酸基、保護基により保護された水酸基、アルデヒド基、-NHNH2、-N=C=O、-N=C=S、エポキシ基、又はビニル基である。保護基、脱離基は、前述のものと同様なものを用いることができる。
式(1)において、Wは、2価以上の親水性を有する連結基であり、例えば、アガロース、デキストラン、カラゲナン、アルギン酸、澱粉、セルロース、又はこれらの誘導体例えばカルボキシメチル誘導体、又は水膨潤性有機ポリマー例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
式(1)において、Yはアミド結合を2つ以上有する2価の連結基であり、例えば、オリゴペプチドなどが挙げられる。
本発明で言うバイオセンサーとは最も広義に解釈され、生体分子間の相互作用を電気的信号等の信号に変換して、対象となる物質を測定・検出するセンサーを意味する。通常のバイオセンサーは、検出対象とする化学物質を認識するレセプター部位と、そこに発生する物理的変化又は化学的変化を電気信号に変換するトランスデューサー部位とから構成される。生体内には、互いに親和性のある物質として、酵素/基質、酵素/補酵素、抗原/抗体、ホルモン/レセプターなどがある。バイオセンサーでは、これら互いに親和性のある物質の一方を基板に固定化して分子認識物質として用いることによって、対応させるもう一方の物質を選択的に計測するという原理を利用している。
本発明のバイオセンサーでは、金属表面又は金属膜を基板として用いることができる。金属表面あるいは金属膜を構成する金属としては、例えば、表面プラズモン共鳴バイオセンサー用を考えた場合、表面プラズモン共鳴が生じ得るようなものであれば特に限定されない。好ましくは金、銀、銅、アルミニウム、白金等の自由電子金属が挙げられ、特に金が好ましい。それらの金属は単独又は組み合わせて使用することができる。また、上記基板への付着性を考慮して、基板と金属からなる層との間にクロム等からなる介在層を設けてもよい。
金属膜の膜厚は任意であるが、例えば、表面プラズモン共鳴バイオセンサー用を考えた場合、0.1nm以上500nm以下であるのが好ましく、特に1nm以上200nm以下であるのが好ましい。500nmを超えると、媒質の表面プラズモン現象を十分検出することができない。また、クロム等からなる介在層を設ける場合、その介在層の厚さは、0.1nm以上10nm以下であるのが好ましい。
金属膜の形成は常法によって行えばよく、例えば、スパッタ法、蒸着法、イオンプレーティング法、電気めっき法、無電解めっき法等によって行うことができる。
金属膜は好ましくは基板上に配置されている。ここで、「基板上に配置される」とは、金属膜が基板上に直接接触するように配置されている場合のほか、金属膜が基板に直接接触することなく、他の層を介して配置されている場合をも含む意味である。本発明で使用することができる基板としては例えば、表面プラズモン共鳴バイオセンサー用を考えた場合、一般的にはBK7等の光学ガラス、あるいは合成樹脂、具体的にはポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマーなどのレーザー光に対して透明な材料からなるものが使用できる。このような基板は、好ましくは、偏光に対して異方性を示さずかつ加工性の優れた材料が望ましい。
本発明において、親水性化合物は基板の表面に直接又は中間層を介して結合している。中間層としては、自己組織化膜又は疎水性高分子化合物から成る層などを使用することができる。以下、自己組織化膜及び疎水性高分子化合物について説明する。
本発明で言う自己組織化膜とは、外からの細かい制御を加えていない状態で、膜材料そのものがもつ機構によって形成される一定の秩序をもつ組織をもった単分子膜やLB膜などの超薄膜のことを言う。この自己組織化により、非平衡な状況で長距離にわたって秩序がある構造やパターンが形成される。
例えば、自己組織化膜は、含硫黄化合物により形成することができる。含硫黄化合物によって金表面に自己組織化膜を形成することは、例えば、Nuzzo RG等(1983年)、J Am Chem Soc、105巻、4481〜4483頁、Porter MD等(1987年)、J Am Chem Soc、109巻、3559〜3568頁、Troughton EB等(1988年)、Langmuir、4巻、365〜385頁などに記載されている。
含硫黄化合物は、好ましくは、X−R−Yで表される。
Xは金属膜に対する結合性を有する基である。具体的には、非対称又は対称スルフィド(-SSR'Y"、-SSRY)、スルフィド(-SR'Y"、-SRY)、ジセレニド(-SeSeR'Y"、
-SeSeRY)、セレニド(SeR'Y"、-SeRY)、チオール(-SH)、ニトリル(-CN)、イソニトリル、ニトロ(-NO2)、セレノール(-SeH)、3価リン化合物、イソチオシアネート、キサンテート、チオカルバメート、ホスフィン、チオ酸またはジチオ酸(-COSH、-CSSH)が好ましく用いられる。
R(とR’)は場合によりヘテロ原子により中断されており、好ましくは適当に密な詰め込みのため直鎖(枝分かれしていない)であり、場合により二重及び/又は三重結合を含む炭化水素鎖である。鎖の長さは通常5原子以上であり、10原子以上であることが好ましく、10〜30原子がさらに好ましい。炭素鎖は場合により過弗素化されることができる。そして非対称分子の場合R′又はRは、Hでもよい。
YとY”は、親水性化合物を結合させるための基である。YとY”は好ましくは同一であり、親水性化合物(例えば、ヒドロゲルなど)に直接又は活性化後結合できるような性質を持つ。具体的にはヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、アルデヒド、ヒドラジド、カルボニル、エポキシ、又はビニル基などを用いることができる。
密に詰め込まれた単層の形態にあるX−R−Yで表される化合物は、Xで表される基が金属に結合することにより、金属表面に付着することができる。
X−R−Yで表される化合物の具体例としては、10-カルボキシ-1-デカンチオール、4,4'-ジチオジブチリックアシッド、11-ヒドロキシ-1-ウンデカンチオール、11-アミノ-1-ウンデカンチオール、16-ヒドロキシ-1-ヘキサデカチオールなどが挙げられる。
本発明で用いることができる疎水性高分子化合物は、吸水性を有しない高分子化合物であり、水への溶解度(25℃)が10%以下、より好ましくは1%以下、最も好ましくは0.1%以下である。
疎水性高分子化合物を形成する疎水性単量体としては、ビニルエステル類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、オレフィン類、スチレン類、クロトン酸エステル類、イタコン酸ジエステル類、マレイン酸ジエステル類、フマル酸ジエステル類、アリル化合物類、ビニルエーテル類、ビニルケトン類等から任意に選ぶことができる。疎水性高分子化合物としては、1種類のモノマーから成るホモポリマーでも、2種類以上のモノマーから成るコポリマーでもよい。
本発明で好ましく用いられる疎水性高分子化合物としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルクロライド、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ナイロンなどが挙げられる。
疎水性高分子化合物の基板へのコーティングは常法によって行うことができ、例えば、スピン塗布、エアナイフ塗布、バー塗布、ブレード塗布、スライド塗布、カーテン塗布、さらにはスプレー法、蒸着法、キャスト法、浸漬法等によって行うことができる。
浸漬法は、基板を疎水性高分子化合物溶液に接触させた後に、前記疎水性高分子化合物溶液を含まない液に接触させる方法でコーティングを行う。好ましくは、疎水性高分子化合物溶液の溶剤と疎水性高分子化合物を含まない液の溶剤とは、同一の溶剤である。
浸漬法では、疎水性高分子化合物のコーティング用溶剤を適切に選択することで、基板の凹凸、曲率、形状などに依らず基板表面に均一なコーティング厚みの疎水性高分子化合物層が得られる。
浸漬法のコーティング用溶剤は特に限定されず、疎水性高分子化合物の一部を溶解すれものであれば任意の溶剤を用いることができる。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド等のホルムアミド系溶剤、アセトニトリル等のニトリル系溶剤、フェノキシエタノール等のアルコール系溶剤、2−ブタノン等のケトン系溶剤、トルエン等のベンゼン系溶剤などを使用することができるが、これらに限定されない。
基板に接触させる疎水性高分子化合物の溶液は、疎水性高分子化合物が完全に溶解しても、疎水性高分子化合物の不溶解成分を含む懸濁液でもよい。液温は、疎水性高分子化合物の一部が溶解する液体状態であれば特に制限はないが、−20℃以上100℃以下が好ましい。基板を疎水性高分子化合物の溶液に接触させている間に液温を変動させても良い。溶液の疎水性高分子化合物濃度に特に制限はないが、好ましくは0.01%以上30%以下、さらに好ましくは0.1%以上10%以下である。
固体基板を疎水性高分子化合物溶液に接触させる時間は特に制限されないが、好ましくは1秒以上24時間以下、さらに好ましくは3秒以上1時間以下である。
疎水性高分子化合物を含まない液としては、溶剤自身のSP値(単位:(J/cm3)1/2)と疎水性高分子化合物のSP値との差が、1以上20以下であることが好ましく、3以上15以下であることがさらに好ましい。SP値は、分子間の凝集エネルギー密度の平方根で表され、溶解度パラメーターとも呼ばれる。本発明では、SP値δは下記式で算出した。各官能基の凝集エネルギーEcohとモル容積Vは、Fedorsが規定した値を使用した(R.F.Fedors、Polym.Eng.Sci.、14(2)、P147、P472(1974))。
δ=(ΣEcoh/ΣV)1/2
例として、疎水性高分子化合物および溶剤のSP値を挙げると、ポリメチルメタクリレート-ポリスチレンコポリマー(1:1):21.0に対する溶剤2−フェノキシエタノール:25.3、ポリメチルメタクリレート:20.3に対する溶剤アセトニトリル:22.9、ポリスチレン:21.6に対する溶剤トルエン:18.7である。
基板を、疎水性高分子化合物を含まない液に接触させる時間は特に制限されないが、好ましくは1秒以上24時間以下、さらに好ましくは3秒以上1時間以下である。液温は、溶剤が液体状態であれば特に制限はないが、−20℃以上100℃以下が好ましい。基板を溶剤に接触させている間に液温を変動させてもよい。揮発させにくい溶剤を使用する場合、溶剤を除去する目的で、該溶媒に接触させた後、互いに溶解する揮発性溶剤で置換してもよい。
疎水性高分子化合物のコーティング厚さは特に限定されないが、好ましくは0.1nm以上500nm以下であり、特に好ましくは1nm以上300nm以下である。
本発明のバイオセンサーにおいては、基板の最表面に生理活性物質を固定化することができる官能基を有することが好ましい。ここで言う「基板の最表面」とは、「基板から最も遠い側」という意味であり、さらに具体的には、「基板上にコーティングした化合物中の基板から最も遠い側」という意味である。
上記のようにして得られたセンサー用基板は、基板の表面に存在する官能基を介して生理活性物質を共有結合させることによって、金属表面又は金属膜に生理活性物質を固定化することができる。
本発明のセンサー用基板に固定される生理活性物質としては、測定対象物と相互作用するものであれば特に限定されず、例えば免疫蛋白質、酵素、微生物、核酸、低分子有機化合物、非免疫蛋白質、免疫グロブリン結合性蛋白質、糖結合性蛋白質、糖を認識する糖鎖、脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいはリガンド結合能を有するポリペプチドもしくはオリゴペプチドなどが挙げられる。
免疫蛋白質としては、測定対象物を抗原とする抗体やハプテンなどを例示することができる。抗体としては、種々の免疫グロブリン、即ちIgG、IgM、IgA、IgE、IgDを使用することができる。具体的には、測定対象物がヒト血清アルブミンであれば、抗体として抗ヒト血清アルブミン抗体を使用することができる。また、農薬、殺虫剤、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、抗生物質、麻薬、コカイン、ヘロイン、クラック等を抗原とする場合には、例えば抗アトラジン抗体、抗カナマイシン抗体、抗メタンフェタミン抗体、あるいは病原性大腸菌の中でO抗原26、86、55、111 、157 などに対する抗体等を使用することができる。
酵素としては、測定対象物又は測定対象物から代謝される物質に対して活性を示すものであれば、特に限定されることなく、種々の酵素、例えば酸化還元酵素、加水分解酵素、異性化酵素、脱離酵素、合成酵素等を使用することができる。具体的には、測定対象物がグルコースであれば、グルコースオキシダーゼを、測定対象物がコレステロールであれば、コレステロールオキシダーゼを使用することができる。また、農薬、殺虫剤、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、抗生物質、麻薬、コカイン、ヘロイン、クラック等を測定対象物とする場合には、それらから代謝される物質と特異的反応を示す、例えばアセチルコリンエステラーゼ、カテコールアミンエステラーゼ、ノルアドレナリンエステラーゼ、ドーパミンエステラーゼ等の酵素を使用することができる。
微生物としては、特に限定されることなく、大腸菌をはじめとする種々の微生物を使用することができる。
核酸としては、測定の対象とする核酸と相補的にハイブリダイズするものを使用することができる。核酸は、DNA(cDNAを含む)、RNAのいずれも使用できる。DNAの種類は特に限定されず、天然由来のDNA、遺伝子組換え技術により調製した組換えDNA、又は化学合成DNAの何れでもよい。
低分子有機化合物としては通常の有機化学合成の方法で合成することができる任意の化合物が挙げられる。
非免疫蛋白質としては、特に限定されることなく、例えばアビジン(ストレプトアビジン)、ビオチン又はレセプターなどを使用できる。
免疫グロブリン結合性蛋白質としては、例えばプロテインAあるいはプロテインG、リウマチ因子(RF)等を使用することができる。
糖結合性蛋白質としては、レクチン等が挙げられる。
脂肪酸あるいは脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ステアリン酸エチル、アラキジン酸エチル、ベヘン酸エチル等が挙げられる。
上記のようにして生理活性物質を固定化したバイオセンサーは、当該生理活性物質と相互作用する物質の検出及び/又は測定のために使用することができる。
本発明では、センサー用基板に固定化されている生理活性物質と被験物質との相互作用を非電気化学的方法により検出及び/又は測定することが好ましい。非電気化学的方法としては、表面プラズモン共鳴(SPR)測定技術、水晶発振子マイクロバランス(QCM)測定技術、金のコロイド粒子から超微粒子までの機能化表面を使用した測定技術などが挙げられる。
本発明の好ましい態様によれば、本発明のバイオセンサーは、例えば、透明基板上に配置される金属膜を備えていることを特徴とする表面プラズモン共鳴用バイオセンサーとして用いることができる。
表面プラズモン共鳴用バイオセンサーとは、表面プラズモン共鳴バイオセンサーに使用されるバイオセンサーであって、該センサーより照射された光を透過及び反射する部分、並びに生理活性物質を固定する部分とを含む部材を言い、該センサーの本体に固着されるものであってもよく、また脱着可能なものであってもよい。
表面プラズモン共鳴の現象は、ガラス等の光学的に透明な物質と金属薄膜層との境界から反射された単色光の強度が、金属の出射側にある試料の屈折率に依存することによるものであり、従って、反射された単色光の強度を測定することにより、試料を分析することができる。
表面プラズモンが光波によって励起される現象を利用して、被測定物質の特性を分析する表面プラズモン測定装置としては、Kretschmann配置と称される系を用いるものが挙げられる(例えば特開平6−167443号公報参照)。上記の系を用いる表面プラズモン測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されて試料液などの被測定物質に接触させられる金属膜と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して表面プラズモン共鳴の状態、つまり全反射減衰の状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
なお上述のように種々の入射角を得るためには、比較的細い光ビームを入射角を変化させて上記界面に入射させてもよいし、あるいは光ビームに種々の角度で入射する成分が含まれるように、比較的太い光ビームを上記界面に収束光状態であるいは発散光状態で入射させてもよい。前者の場合は、入射した光ビームの入射角の変化に従って、反射角が変化する光ビームを、上記反射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によって検出したり、反射角の変化方向に沿って延びるエリアセンサによって検出することができる。一方後者の場合は、種々の反射角で反射した各光ビームを全て受光できる方向に延びるエリアセンサによって検出することができる。
上記構成の表面プラズモン測定装置において、光ビームを金属膜に対して全反射角以上の特定入射角で入射させると、該金属膜に接している被測定物質中に電界分布をもつエバネッセント波が生じ、このエバネッセント波によって金属膜と被測定物質との界面に表面プラズモンが励起される。エバネッセント光の波数ベクトルが表面プラズモンの波数と等しくて波数整合が成立しているとき、両者は共鳴状態となり、光のエネルギーが表面プラズモンに移行するので、誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射した光の強度が鋭く低下する。この光強度の低下は、一般に上記光検出手段により暗線として検出される。なお上記の共鳴は、入射ビームがp偏光のときにだけ生じる。したがって、光ビームがp偏光で入射するように予め設定しておく必要がある。
この全反射減衰(ATR)が生じる入射角、すなわち全反射減衰角(θSP)より表面プラズモンの波数が分かると、被測定物質の誘電率が求められる。この種の表面プラズモン測定装置においては、全反射減衰角(θSP)を精度良く、しかも大きなダイナミックレンジで測定することを目的として、特開平11−326194号公報に示されるように、アレイ状の光検出手段を用いることが考えられている。この光検出手段は、複数の受光素子が所定方向に配設されてなり、前記界面において種々の反射角で全反射した光ビームの成分をそれぞれ異なる受光素子が受光する向きにして配設されたものである。
そしてその場合は、上記アレイ状の光検出手段の各受光素子が出力する光検出信号を、該受光素子の配設方向に関して微分する微分手段が設けられ、この微分手段が出力する微分値に基づいて全反射減衰角(θSP)を特定し、被測定物質の屈折率に関連する特性を求めることが多い。
また、全反射減衰(ATR)を利用する類似の測定装置として、例えば「分光研究」第47巻 第1号(1998)の第21〜23頁および第26〜27頁に記載がある漏洩モード測定装置も知られている。この漏洩モード測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形成されて、試料液に接触させられる光導波層と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックとクラッド層との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して導波モードの励起状態、つまり全反射減衰状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
上記構成の漏洩モード測定装置において、光ビームを誘電体ブロックを通してクラッド層に対して全反射角以上の入射角で入射させると、このクラッド層を透過した後に光導波層においては、ある特定の波数を有する特定入射角の光のみが導波モードで伝搬するようになる。こうして導波モードが励起されると、入射光のほとんどが光導波層に取り込まれるので、上記界面で全反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じる。そして導波光の波数は光導波層の上の被測定物質の屈折率に依存するので、全反射減衰が生じる上記特定入射角を知ることによって、被測定物質の屈折率や、それに関連する被測定物質の特性を分析することができる。
なおこの漏洩モード測定装置においても、全反射減衰によって反射光に生じる暗線の位置を検出するために、前述したアレイ状の光検出手段を用いることができ、またそれと併せて前述の微分手段が適用されることも多い。
また、上述した表面プラズモン測定装置や漏洩モード測定装置は、創薬研究分野等において、所望のセンシング物質に結合する特定物質を見いだすランダムスクリーニングへ使用されることがあり、この場合には前記薄膜層(表面プラズモン測定装置の場合は金属膜であり、漏洩モード測定装置の場合はクラッド層および光導波層)上に上記被測定物質としてセンシング物質を固定し、該センシング物質上に種々の被検体が溶媒に溶かされた試料液を添加し、所定時間が経過する毎に前述の全反射減衰角(θSP)の角度を測定している。
試料液中の被検体が、センシング物質と結合するものであれば、この結合によりセンシング物質の屈折率が時間経過に伴って変化する。したがって、所定時間経過毎に上記全反射減衰角(θSP)を測定し、該全反射減衰角(θSP)の角度に変化が生じているか否か測定することにより、被検体とセンシング物質の結合状態を測定し、その結果に基づいて被検体がセンシング物質と結合する特定物質であるか否かを判定することができる。このような特定物質とセンシング物質との組み合わせとしては、例えば抗原と抗体、あるいは抗体と抗体が挙げられる。具体的には、ウサギ抗ヒトIgG抗体をセンシング物質として薄膜層の表面に固定し、ヒトIgG抗体を特定物質として用いることができる。
なお、被検体とセンシング物質の結合状態を測定するためには、全反射減衰(θSP)の角度そのものを必ずしも検出する必要はない。例えばセンシング物質に試料液を添加し、その後の全反射減衰角(θSP)の角度変化量を測定して、その角度変化量の大小に基づいて結合状態を測定することもできる。前述したアレイ状の光検出手段と微分手段を全反射減衰を利用した測定装置に適用する場合であれば、微分値の変化量は、全反射減衰角(θSP)の角度変化量を反映しているため、微分値の変化量に基づいて、センシング物質と被検体との結合状態を測定することができる(本出願人による特願2000−398309号参照)。このような全反射減衰を利用した測定方法および装置においては、底面に予め成された薄膜層上にセンシング物質が固定されたカップ状あるいはシャーレ状の測定チップに、溶媒と被検体からなる試料液を滴下供給して、上述した全反射減衰角(θSP)の角度変化量の測定を行っている。
さらに、ターンテーブル等に搭載された複数個の測定チップの測定を順次行うことにより、多数の試料についての測定を短時間で行うことができる全反射減衰を利用した測定装置が、特開2001−330560号公報に記載されている。
本発明のバイオセンサーを表面プラズモン共鳴分析に使用する場合、上記したような各種の表面プラズモン測定装置の一部として適用することができる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
以下の方法で、本発明のセンサチップを作成した。
(1)プラスチックプリズム上への金製膜
ゼオネックス(日本ゼオン社製)を射出成型して得られたプラスチックプリズム(図1)の上面に以下の方法で金薄膜を製膜した。
(1−1)金製膜
スパッタ装置の基板ホルダにプリズムを取付け、真空(ベースプレッシャー1×10-3Pa以下)に引いてからArガスを導入し(1Pa)、基板ホルダを回転(20rpm)させながら、基板ホルダにRFパワー(0.5kW)を約9分間印加してプリズム表面をプラズマ処理(基板エする。次に、Arガスを止めて真空に引き、Arガスを再び導入し(0.5Pa)、基板ホルダを回転(10〜40rpm)させながら、8inchのCrターゲットにDCパワー(0.2kW)を約30秒間印加して2nmのCr薄膜を成膜する。次に。Arガスを止めて再び真空に引き、Arガスを再び導入し、(0.5Pa)、基板ホルダを回転(20rpm)させながら、8inchのAuターゲットにDCパワー(1kW)を約50秒間印加して50nm程度のAu薄膜を成膜する。得られた試料をチップBと呼ぶ。
(2)ポリマー塗布
チップBの金薄膜上に以下の方法でポリマー薄膜を製膜した。
(2−1)ポリマー溶液Aの調製
ポリマー(F-1) 1.5gを脱水MiBK 100mLに溶解し、孔径0.45μmのミクロフィルターで濾過する。脱水MiBKの含水率は20ppm。
(2−2)スピンコート
チップAをスピンコーター(SC-408S試料密閉型スピンコータ−、有限会社押鐘製)にセットする。チップAはスピンコーターの中心から135mmの位置に図2に示すように固定する。ポリマー溶液A 200μLをチップAの金膜全面を覆うようにキャストする。次に、チップAを完全に覆うように風よけカバーをセットする。その後、200rpmで60秒間スピンする。回転が停止した後、5分間そのまま静置する。
(2−3)真空乾燥
ポリマーをスピンコートしたチップAを16時間真空乾燥する。得られた試料をチップBと呼ぶ。
Figure 2006266707
(3)ポリマー表面の加水分解
以下の方法で、チップBのポリマー薄膜表面を加水分解して、最表面にCOOH基を発生させた。
(3−1)加水分解
1N NaOH溶液にチップBを浸漬し、60℃の恒温槽で16時間保管する。
(3−2)洗浄
60℃の恒温槽から取り出した後、15分間自然冷却し、その後、超純水で洗浄する。得られた試料をチップCと呼ぶ。
(4)5アミノ吉草酸結合
以下の方法で、チップCの表面に存在するCOOH基に5アミノ吉草酸反応を共有結合させた。
(4−1)活性化液、5アミノ吉草酸溶液の調製
0.1M NHS溶液: 1.16gのNHS(N-hydroxysulfosuccinimide)を超純水で溶解し100mLにする。
0.4M EDC溶液: 7.7gのEDC(1-Ethyl-3-[3-Dimethylaminopropyl]carbodiimide Hydrochloride)を超純水で溶解し100mLにする。
1M 5アミノ吉草酸溶液: 11.7gの5アミノ吉草酸を超純水80mLで溶解し、1N NaOHを用いてpH8.5に調整する。さらに超純水を加え100mLにする。
(4−2)活性化
エアガンでチップCの水切りを行う。チップCを湿箱(濡れ布を敷いたタイトボックス、密封した状態で湿度90%RH以上に保つ)にセットし、0.1M NHS溶液100μLと0.4M EDC溶液100μLの混合液200μLをキャストする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は26である。湿箱を密閉して、25℃で60分静置する。
(4−3)洗浄
湿箱から取り出した試料からPETフイルムを取り外し、純水で洗浄する。得られた試料をチップDと呼ぶ。
(4−4)5アミノ吉草酸反応
5アミノ吉草酸反応は活性化反応終了後1時間以内に開始する。先ずエアガンでチップDの水切りを行う。チップDを湿箱にセットし、1M 5アミノ吉草酸溶液200μLをキャストする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は24である。湿箱を密閉して、25℃で90分静置する。
(4−5)洗浄
湿箱から取り出した試料からPETフイルムを取り外し、純水で洗浄する。得られた試料をチップEと呼ぶ。
(5)リガンド非結合部のパターン形成
以下の方法で、チップEの表面に、リガンドが結合できない部分のパターンを形成した。具体的には、チップEの特定の場所において、5アミノ吉草酸のCOOH基にPEG5000を共有結合させた。PEG5000の末端はメトキシ基なので、リガンドと共有結合を形成することができない。この部分は、アナライトの結合測定時にリファレンス部として計測される。
(5−1)反応液の調製
20% PEG5000溶液: 4.5gのPEG5000を超純水18.5mLと1N NaOH 4mLで溶解する。
0.2M NHS溶液: 2.32gのNHSを超純水で溶解し100mLにする。
0.4M EDC溶液: 7.7gのEDCを超純水で溶解し100mLにする。
(5−2)パターン化反応
エアガンでチップEの水切りを行い、武蔵エンジニアリング社製ディスペンサーの台座に固定する。次に、シリンジに20% PEG5000溶液1mLと0.2M NHS溶液1mLと0.4M EDC溶液2mLの混合液を投入する。チップEに18mm間隔で15μLづつ6点、前記混合液をスポッティングする。液滴の直径は約4mmとなる。スポッティングを行ったチップEを湿箱にセットし、湿箱を密閉して、25℃で60分静置する。
(5−3)洗浄
湿箱から取り出した試料を1Nクエン酸水溶液で洗浄し、さらに純水で洗浄する。得られた試料をチップFと呼ぶ。
(6)PEGリンカー結合
以下の方法で、チップFの表面に存在する5アミノ吉草酸のCOOH基にPEGリンカーを共有結合させた。PEGリンカーはパターン化した表面には結合しない。
(6−1)活性化液、PEGリンカー溶液の調製
0.1M Sulfo-NHS溶液: 2.04gのNHSを超純水で溶解し100mLにする。
0.4M EDC溶液: 7.7gのEDCを超純水で溶解し100mLにする。
10% PEGリンカー溶液: 10gのPEGリンカー(分子量3400:NEKTAR社製)を超純水80mLで溶解し、1N NaOHを用いてpH8.5に調整する。さらに超純水を加え100mLにする。
(6−2)活性化
エアガンでチップFの水切りを行う。チップFを湿箱にセットし、0.1M Sulfo-NHS溶液100μLと0.4M EDC溶液100μLの混合液200μLをキャストする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は26である。湿箱を密閉して、25℃で60分静置する。
(6−3)洗浄
湿箱から取り出した試料からPETフイルムを取り外し、純水で洗浄する。得られた試料をチップGと呼ぶ。
(6−4)PEGリンカー反応
PEGリンカー反応は活性化反応終了後1時間以内に開始する。先ずエアガンでチップGの水切りを行い、武蔵エンジニアリング社製ディスペンサーの台座に固定する。次に、シリンジに10%PEGリンカー溶液5mLを投入する。チップGに18mm間隔で8μLづつ6点、10%PEGリンカー溶液をスポッティングする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は90である。この試料を湿箱にセットし、湿箱を密閉して、25℃で16時間静置する。
(6−5)洗浄
湿箱から取り出した試料を純水で洗浄する。得られた試料をチップHと呼ぶ。
(6−6)保管
エアガンでチップHの水切りを行い保管する。
(7)末端処理
作成したチップHに下記処理を施した。
(7−1)溶液の調製
活性化液は、(6−1)と同様なものを用いた。
1M グリシン溶液: 7.5gのグリシンを超純水80mLで溶解し、1N NaOHを用いてpH8.5に調整する。さらに超純水を加え100mLにする。
H1チップの作成(アミド結合1個:比較例)
(7−2)活性化
エアガンでチップFの水切りを行う。チップFを湿箱にセットし、0.1M Sulfo-NHS溶液100μLと0.4M EDC溶液100μLの混合液200μLをキャストする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は26である。湿箱を密閉して、25℃で60分静置する。
(7−3)洗浄
湿箱から取り出した試料からPETフイルムを取り外し、純水で洗浄する。得られた試料をチップGと呼ぶ。
(7−4)グリシン反応
グリシン反応は活性化反応終了後1時間以内に開始する。先ずエアガンでチップGの水切りを行い、武蔵エンジニアリング社製ディスペンサーの台座に固定する。次に、シリンジに1Mグリシン溶液5mLを投入する。チップGに18mm間隔で8μLづつ6点、1Mグリシン溶液をスポッティングする。その上に120mm×8.5mmに切った厚さ175μmのPETフイルムをのせて液を拡げつつ表面をカバーする。この反応時の液の空気と接しない部分の表面積と空気と接する部分の表面積の比は90である。この試料を湿箱にセットし、湿箱を密閉して、25℃で16時間静置する。
(7−5)洗浄
湿箱から取り出した試料を純水で洗浄する。得られた試料をチップH-1と呼ぶ。
H2チップの作成(アミド結合2個:本発明)
H1を用いて、(7)と同様な操作を実施した。得られた試料をチップH2と呼ぶ。
H3チップの作成(アミド結合3個:本発明)
H2を用いて、(7)と同様な操作を実施した。得られた試料をチップH3と呼ぶ。
H4チップの作成(アミド結合2個:本発明)
H3を用いて、(7)と同様な操作を実施した。得られた試料をチップH4と呼ぶ。
H5チップの作成(アミド結合2個:本発明)
H4を用いて、(7)と同様な操作を実施した。得られた試料をチップH5と呼ぶ。
実施例2(リガンド固定量測定)
上記処理を施したチップH(比較例)、H1(比較例)、H2(本発明)、H3(本発明)、H4(本発明)、H5(本発明)について以下の方法で蛋白質を固定し、固定量を評価した。蛋白固定量の測定は図3に示すSPR装置のリーダー部分を用いて行った。測定には、図1の部品41のタフセレン製の流路を用いた。
(1)リガンド溶液の調製:
CA(Carbonic Anhydrase)(シグマ社製)0.5mgを酢酸バッファー(pH5.5) 1mlに溶解。
(2)活性化液の調整:
下記溶液を使用直前に体積比1:1で混合。
0.1M NHS溶液、0.4M EDC溶液(液処方は、実施例1を参照)
(3)ブロッキング液:1Mエタノールアミン液(pH8.5)
1M エタノールアミン液:エタノールアミン1塩酸塩 9.76gを超純水 90mlに溶解し、1NのNaOHにてpH8.5に調整後、100mlになる様に超純水を加える。
チップを装置にセットし、HBS-EPバッファーで流路を満たす。HBS-EPバッファーの組成は、HEPES(N-2-Hydroxyethylpiperazine-N'-2-ethanesulfonicAcid)0.01mol/l(pH7.4)、NaCl0.15mol/l、EDTA 0.003mol/l、Surfactant P20 0.005質量%である。測定は、リガンド固定化部(Act)、リガンド非固定部(Ref)を同時に行った。その状態で測定を開始し、測定開始後30秒後の信号値を0とする。測定を続けながら、活性化液100μlを流路に1秒間で注入し、15分放置する。続けて、HBS-EPバッファー100μlを流路に1秒間で注入し、そのあと、リガンド溶液100μlを流路に1秒間で注入し、15分放置する。続けて、HBS-EPバッファー100μlを流路に1秒間で注入し、そのあと、ブロッキング液100μlを流路に1秒間で注入し、15分放置する。続けて、HBS-EPバッファー100μlを流路に1秒間で注入し、続けて、10mM NaOH溶液100μlを流路に1秒間で注入することを2回連続で行い、さらに、HBS-EPに置換して30秒放置し、バルク効果を除くために、Act-Refの値を固定量とした。結果を表1に示す。
Figure 2006266707
アミド結合を2個以上導入することによって固定量が増加したことがわかる。
図1は、実施例で使用したプラスチックプリズムを示す。 図2は、スピンコーター上のチップAの固定位置を示す。 図3は、実施例で用いたSPR装置の構成を示す。

Claims (16)

  1. 表面に直接又は中間層を介して親水性化合物が結合しており、該親水性化合物にアミノ基とカルボキシル基を有する化合物が少なくとも2個以上連続的に結合して2個以上のアミド結合が形成されている基板から成るバイオセンサー。
  2. 親水性化合物が分子量200以上50000以下の化合物である、請求項1に記載のバイオセンサー。
  3. 親水性化合物がポリエチレングリコールである、請求項1又は2に記載のバイオセンサー。
  4. アミノ基とカルボキシル基を有する化合物がアミノ酸である、請求項1から3の何れかに記載のバイオセンサー。
  5. 基板の表面に中間層を介して親水性化合物が結合しており、該中間層が疎水性高分子化合物からなる層である、請求項1から5の何れかに記載のバイオセンサー。
  6. 表面に直接又は中間層を介して下記式(1)で表される構造を有するリンカーが結合している基板から成るバイオセンサー。
    式(1): X−W−[Y−(Z)mn
    (式中、Xは、基板の表面に直接又は中間層を介して結合しうる基を示し、Wは親水性を有する(n+1)価以上の連結基を示し、Yはアミド結合を2個以上有する(m+1)価以上の連結基を示し、Zは生理活性物質と結合可能な官能基を示し、m及びnはそれぞれ独立に1以上の整数を示し、mが2以上の場合における複数個のZは互いに同一でも異なっていてもよく、nが2以上の場合における複数個のY及びZは互いに同一でも異なっていてもよい。)
  7. 基板が、金属表面又は金属膜から成る基板である、請求項1から6の何れかに記載のバイオセンサー。
  8. 金属表面あるいは金属膜が、金、銀、銅、白金、及びアルミニウムからなる群より選ばれる自由電子金属からなるものである、請求項7に記載のバイオセンサー。
  9. 被覆された金属膜のコーティング厚さが0.1nm以上500nm以下である、請求項1から8の何れかに記載のバイオセンサー。
  10. 非電気化学的検出に使用される、請求項1から9の何れかに記載のバイオセンサー。
  11. 表面プラズモン共鳴分析に使用される、請求項1から10の何れかに記載のバイオセンサー。
  12. 生理活性物質が共有結合により結合している、請求項1から11の何れかに記載のバイオセンサー。
  13. 請求項1から11の何れかに記載のバイオセンサーと生理活性物質とを接触させて、該バイオセンサーの表面に該生理活性物質を結合させる工程を含む、バイオセンサーに生理活性物質を固定化する方法。
  14. 生理活性物質が共有結合により表面に結合している請求項1から11の何れかに記載のバイオセンサーと被験物質とを接触させる工程を含む、該生理活性物質と相互作用する物質を検出または測定する方法。
  15. 生理活性物質と相互作用する物質を非電気化学的方法により検出または測定する、請求項14に記載の方法。
  16. 生理活性物質と相互作用する物質を表面プラズモン共鳴分析により検出または測定する、請求項14又は15に記載の方法。


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