JP2006266673A - 蓄熱体の清掃方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボール状蓄熱体の掃除を容易に行うことができる。
【解決手段】蓄熱体の清掃システムでは、ボール状蓄熱体11,21を蓄熱層10a,2
0a内から吸引ホース75及びバーナ側吸引管73内に取り込み、当該吸引ホース75等
を循環させることでボール状蓄熱体11,21表面から付着物を分離し、レシーバタンク
60を介在させることで前記付着物だけをバキューム車40の貯蔵タンク42に捕集する
とともに、前記付着物が分離されて、レシーバタンク60内に蓄積されたボール状蓄熱体
11,21をバーナ側圧送管74及び圧送ホース76を介して、蓄熱層10a,20a内
に再び充填する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板を製造するためにスラブを加熱する蓄熱式バーナの蓄熱層に配置されているボール状蓄熱体を清掃する蓄熱体の清掃方法及びその装置に関する。
鋼板を製造するためにスラブを加熱するバーナに、近年、熱効率に優れた蓄熱式バーナが適用され始めている(例えば特許文献1参照)。
図6は、蓄熱式バーナの構成例を示す。蓄熱式バーナは、蓄熱層(蓄熱器)10a,20aに蓄熱体11,21を備えた一対のバーナ10,20として構成されている。これにより、一方のバーナ10を燃焼させて、炉30内を通板されている図示しないスラブを加熱し、他方のバーナ20で排ガス吸引及び蓄熱体21への排ガス顕熱回収を行っている。このような構成により、燃焼と蓄熱とを交互に切り替えることで、燃焼を行っているバーナ側では高温予熱空気(例えば1000℃以上)を得ることができる。
ここで、バーナ10,20は、蓄熱時に蓄熱層10a,20aに配置した蓄熱体11,21内を排ガスを通過させることで排ガス顕熱回収を行い、燃焼時にその蓄熱体11,21内を空気を通過させることで、燃焼用の高温予熱空気を得ている。
代表的な蓄熱体11,21としては、図7(a)に示すようなハニカム状蓄熱体や、図7(b)に示すようなボール状蓄熱体がある。
ハニカム状蓄熱体については、表面積を確保しやすく、またブロック形状として扱うことができる利点がある。このハニカム状蓄熱体は、破損した場合に交換できることや蓄熱層10a,20aにダストを溜めてしまうことがない等といった利点を有する。しかし、ハニカム状蓄熱体は蓄熱層10a,20aに積み上げられるので、掃除をする際の取り扱いが面倒となる。一方、ボール状蓄熱体は、取り扱いが容易であり、掃除をする際の取り扱いも比較的容易である。このようなことから、蓄熱体11,21として、ボール状蓄熱体が多く使用されている。
ここで、次のような理由からボール状蓄熱体を掃除する必要がある。
バーナを燃焼及び蓄熱器として使用していくと、ボール状蓄熱体に、多くの異物(スラッジや硫黄化合物)が付着する。ボール状蓄熱体の付着物が多くなると、蓄熱層10a,20aの通気圧損が大きくなり、これにより排ガスファンや燃焼空気ファンの負荷が大きくなる。また、燃料ガスや燃焼空気(高温予熱空気)を必要量送れなくなり、これにより、正常な燃焼が得られなくなる。さらにこの結果、原単価損失が多くなり、またバーナへのダメージも大きくなる。このようなことから定期的に蓄熱体を掃除する必要がある。
特開2003−129132号公報
図8は、ボール状蓄熱体を掃除する従来の作業の様子を示す。
作業者200は、図8(a)に示すように、バーナ10,20の蓄熱層10a,20a内のボール状蓄熱体11,21をスコップ等により土壌袋101等に詰込み、図8(b)に示すように、その土壌袋101をトラック100で清掃作業所に搬送する。そして、作業者200は、図8(c)に示すように、コンクリートミキサー110等によりボール状蓄熱体を攪拌して、ボール状蓄熱体から付着物を取り除く。それから、作業者200は、そのボール状蓄熱体を再び土壌袋101に詰込み、図8(d)に示すように、その土壌袋101をトラック100でバーナ10,20まで搬送する。そして、作業者200は、図8(e)に示すように、土壌袋101からボール状蓄熱体11,21を取り出して、ボール状蓄熱体をバーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填する。
しかし、1つのバーナにつきボール状蓄熱体が数百Kg使用されていること、さらにはそのボール状蓄熱体の掃除を定期的に行わなければならないことから、前記図8を用いて説明したような清掃方法では、作業者に膨大な負荷がかかり、相当な作業時間が必要となるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、ボール状蓄熱体の掃除を容易に行うことができる蓄熱体の清掃方法及びその装置の提供を目的とする。
請求項1記載の蓄熱体の清掃方法は、蓄熱式バーナの蓄熱層に配置されたボール状蓄熱体を清掃する蓄熱体の清掃方法である。この蓄熱体の清掃方法は、前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から管状体内に取り込み、前記管状体内を循環させることで前記ボール状蓄熱体表面から付着物を分離し、前記付着物を前記管状体の途中経路から取り除くとともに、前記付着物を分離したボール状蓄熱体を前記管状体から排出して前記蓄熱層内に再び充填することを特徴とする。
また、請求項2記載の蓄熱体の清掃装置は、蓄熱式バーナの蓄熱層に配置されたボール状蓄熱体を清掃する蓄熱体の清掃装置である。この蓄熱体の清掃装置は、前記ボール蓄熱体を一時的に蓄積するレシーバタンクと、前記レシーバタンク内を吸引する吸引手段と、前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から前記レシーバタンク内に取り込むための第1管状体と、前記ボール状蓄熱体を前記レシーバタンク内から前記蓄熱層内に送り込むための第2管状体と、前記ボール蓄熱体表面から分離した付着物を前記吸引手段の吸引力により捕集する捕集手段とを備える。
この蓄熱体の清掃装置では、前記吸引手段がレシーバタンク内を吸引することで発生する吸引力により前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から第1管状体内を移送して前記レシーバタンクに取り込み、その移送過程で前記ボール状蓄熱体表面から分離した付着物を前記レシーバタンク内から前記吸引手段により吸引して前記捕集手段で捕集するとともに、前記レシーバタンクに蓄積されたボール状蓄熱体を前記第2管状体を介して前記蓄熱層内に再び充填することを特徴とする。
また、請求項3記載の蓄熱体の清掃装置は、請求項2記載の蓄熱体の清掃装置において、前記第1管状体がレシーバタンクの上方部位に接続されて、かつ前記第2管状体がレシーバタンクの下方部位に接続されており、前記第1管状体により前記レシーバタンク内取り込まれたボール蓄熱体及び当該ボール蓄熱体表面から分離された付着物は、それぞれの自重により前記レシーバタンク内で上下方向で分別されて、下方に落下したボール蓄熱体が前記レシーバタンク内から前記第2管状体内に送り込まれ、上方に滞留した付着物が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする。
また、請求項4記載の蓄熱体の清掃装置は、請求項2又は3に記載の蓄熱体の清掃装置において、前記第1管状体の内面が凹凸形状であることを特徴とする。
また、請求項5記載の蓄熱体の清掃装置は、請求項4記載の蓄熱体の清掃装置において、前記凹凸形状が螺旋形状であることを特徴とする。
請求項1及び請求項2の発明によれば、管状体(第1管状体)内をボール状蓄熱体を移送するだけで、当該ボール状蓄熱体表面から付着物を分離することができるとともに、管状体(第2管状体)によりボール状蓄熱体を蓄熱層内に再び戻す際に、管状体からボール状蓄熱体と一緒に付着物が排出されてしまうのを防止できる。
さらに、請求項2の発明によれば、吸引手段の吸引力だけで、ボール状蓄熱体を第1管状体内を移送して前記レシーバタンク内に取り込むことと、捕集手段への付着物の捕集とを行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、ボール状蓄熱体と付着物の質量の違いを利用して、効果的に付着物を捕集できる。
また、請求項4及び5の発明によれば、ボール状蓄熱体表面から付着物を効果的に分離できる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態を示し、本発明に係る蓄熱体の清掃方法により蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層(蓄熱器)10a,20aにある蓄熱体11,21を清掃する様子を示す。ここで、蓄熱式バーナ10,20は、前記図6に示した蓄熱式バーナ10,20と同じものである。また、蓄熱体11,21はボール状蓄熱体である。
蓄熱体の清掃システムは、バキューム車40、コンプレッサー50及びレシーバタンク60を備えている。
レシーバタンク60は、ボール状蓄熱体11,21を一時的に蓄積するためのものであり、バキューム車40と吸引管(以下、バキューム車側吸引管という。)71により接続されており、コンプレッサー50と圧送管(以下、コンプレッサー側圧送管という。)72により接続されている。また、レシーバタンク60は、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21を吸引するための吸引管(以下、バーナ側吸引管という。)73及び蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aにボール状蓄熱体11,21を圧送するための圧送管(以下、バーナ側圧送管という。)74を備えている。そして、バーナ側吸引管73及びバーナ側圧送管74には、それぞれ蓄熱式バーナ10,20内に配置される吸引ホース75及び圧送ホース76が接続されている。吸引ホース75及び圧送ホース76は、例えば作業性が高くなるように可撓性の材料でできている。
ここで、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21を吸引する側の吸引ホース75の内面及びバーナ側吸引管73の内面のうちの少なくとも一方は凹凸形状になっている。具体的には、突起又は溝を形成することで凹凸形状になっている。また、凹凸形状は螺旋形状である方が好ましい。
このように吸引ホース75の内面やバーナ側吸引管73の内面を凹凸形状にすることで、吸引ホース75内やバーナ側吸引管73内でのボール状蓄熱体11,21の回転・衝突が激しくなり、ボール状蓄熱体11,21の表面に付着したダストの剥離が容易となる効果を得ることができる。
図2は、内面が凹凸形状とされた吸引ホース75及びバーナ側吸引管73のうちの少なくとも一方を示す。以下の説明では、吸引ホース75を代表して説明する。この図2に示すように、吸引ホース75の内面は溝(螺旋溝)75aが切られて螺旋形状になっている。なお、図3は、吸引ホース75の内面の螺旋形状及び当該吸引ホース75内を通過するボール状蓄熱体11,21の様子をイメージとして示す。
図4は、レシーバタンク60の構造を示す。レシーバタンク60は、上方部位61が大径の円形筒状で、下方部位62が小径の円形筒状で、中間部位63が上部と下部とをつなぐように絞り形状となっており、上下端が閉塞されている。
上方部位61には、バキューム車側吸引管71とバーナ側吸引管73とが接続されている。上方部位61において、バキューム車側吸引管71の接続部位とバーナ側吸引管73の接続部位とは、ほぼ対向している。
また、下方部位62の上端部、すなわち下方部位62と中間部位63との境界付近には、上方部位61及び中間部位63にボール状蓄熱体11,21を一時的に蓄積するための円盤形状の仕切り板64が設けられている。仕切り板64は、径方向両端が下方部位62に対して回転自在に支持されており、この仕切り板64が水平状態から垂直状態方向に姿勢が変化することで、上方部位61及び中間部位63に一時的に蓄積されたボール状蓄熱体11,21が下方部位62に送られる。
下方部位62には、コンプレッサー側圧送管72とバーナ側圧送管74とが接続されている。下方部位62において、コンプレッサー側圧送管72の接続部位とバーナ側圧送管74の接続部位とは、ほぼ対向している。
以上のように蓄熱体の清掃システムが構成されており、作業者はボール状蓄熱体11,21の付着物の除去のために次のような作業を行う。作業工程は、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21をレシーバタンク60に一旦取り込むための取り込み工程と、当該取り込み工程にてレシーバタンク60に取り込んだボール状蓄熱体11,21を蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填する充填工程とからなる。
前記取り込み工程では、作業者200は、図1に示すように、バキューム車40を吸引稼動させるとともに、レシーバタンク60に接続されている吸引ホース75の吸入口を蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに配置する。これにより、バキューム車40がレシーバタンク60内を吸引することで発生する吸引力により蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aのボール状蓄熱体11,21が吸引ホース75内に吸引されて、バーナ側吸引管73を介してレシーバタンク60内に取り込まれる。
このとき、ボール状蓄熱体11,21に付着していた付着物が当該ボール状蓄熱体11,21から分離するようになる。ボール状蓄熱体11,21から付着物が分離する理由は、ボール状蓄熱体11,21が吸引ホース75及びバーナ側吸引管73内を循環する過程で、ボール状蓄熱体11,21が回転したり、ボール状蓄熱体11,21が吸引ホース75及びバーナ側吸引管73の内側部と接触したり、或いはボール状蓄熱体11,21同士が接触したりするためと考えられる。
また、吸引ホース75の内面及びバーナ側吸引管73の内面の少なくとも一方を凹凸形状(具体的には螺旋形状により実現)にすることで、図3に示すように、ボール状蓄熱体11,21がその内面の凹凸部に積極的に衝突するため、ボール状蓄熱体11,21から付着物が分離すると考えられる。例えば、このようなことから、凹凸部の大きさ(突起の高さ又は溝の深さ)を選択すれば、ボール状蓄熱体11,21から付着物を効果的に分離できると考えられる。
また、凹凸形状を螺旋形状にすることで、吸引ホース75やバーナ側吸引管73内でのボール状蓄熱体11,21の回転が促進されることで、ボール状蓄熱体11,21から付着物を効果的に分離できると考えられる。
これにより、図4(a)に示すように、ボール状蓄熱体11,21及び付着物300がレシーバタンク60内に取り込まれると、ボール状蓄熱体11,21及び付着物300がそれぞれの自重によりレシーバタンク60内で上下方向で分別される。すなわち、重いボール状蓄熱体11,21は、下方に落下して仕切り板64上に一旦蓄積され、軽い付着物300が上方に滞留する。これにより、付着物300がバキューム車40の吸引力によりバキューム車側吸引管71内に吸引されて、バキューム車40の貯蔵タンク42内に捕集される。
一方、前記充填工程では、作業者200は、コンプレッサー50を稼動させるとともに、ボール状蓄熱体11,21をバーナ側圧送管74及び圧送ホース76から圧送して、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに再びボール状蓄熱体11,21を充填する。
すなわち、レシーバタンク60の仕切り板64を回転(所定角度だけ回転)させるとともに、コンプレッサー50を稼動させることで、図4(b)に示すように、前記取り込み工程でレシーバタンク60内に一旦蓄積されたボール状蓄熱体11,21が、バーナ側圧送管74内を圧送されて、圧送ホース76を介して蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに再び充填される。
ここで、ボール状蓄熱体11,21の直径は例えば13mmであり、ホース41の内径は例えば50mmである。また、吸引ホース75とバーナ側吸引管73との総長、又は圧送ホース76とバーナ側圧送管74との総長は、例えば150mである。
また、吸引ホース75の内面やバーナ側吸引管73の内面は凹凸形状であることが好ましく、内面に対する溝形状の深さ又は突起形状の高さの程度は、10〜15mm程度であることが好ましい。これは、10mm未満では、ボール状蓄熱体11,21からのダストの剥離の効果が得られず、15mmを越えると、吸引ホース75内やバーナ側吸引管73内でのボール状蓄熱体11,21の詰まりの原因になるからである。
なお、バキューム車40の吸い込み圧力は例えば13kPaであり、コンプレッサーの吐出し圧力は例えば13kPaである。
このように本発明に係る蓄熱体の清掃方法により蓄熱式バーナ10,20内のボール状蓄熱体11,21を清掃する。
次の本実施形態における効果を説明する。
前述したように、吸引ホース75で蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21を吸引し、そのボール状蓄熱体11,21を吸引ホース75及びバーナ側吸引管73を介してレシーバタンク60内を通過させて、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填するだけで、ボール状蓄熱体11,21に付着していた付着物300を取り除くことができる。このようにボール状蓄熱体11,21に付着していた付着物300を簡単に取り除くことで、作業者の負荷を少なくし、さらに作業時間を短縮することができる。
また、バキューム車40の吸引力だけで、ボール状蓄熱体11,21を吸引ホース75及びバーナ側吸引管73内を移送してレシーバタンク60内に取り込むことと、付着物300だけをバキューム車40で捕集することとを実現できる。
また、前述したように、ボール状蓄熱体11,21及び付着物300をそれぞれの自重によりレシーバタンク60内で上下方向で分別して、付着物300をバキューム車40の吸引力によりバキューム車側吸引管71内に吸引して、バキューム車40の貯蔵タンク42内に捕集している。これにより、作業者の周囲に付着物が飛散してしまうことを防止している。
ここで、レシーバタンクを設けていない場合の蓄熱体の清掃方法を比較例とし、本発明と比較して説明する。
比較例では、作業者200は、図5(a)に示すように、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからホース41を介してバキューム車40によりボール状蓄熱体11,21を吸引する。そして、次工程として、作業者200は、図5(b)に示すように、ボール状蓄熱体11,21をバキューム車40から圧送して、ホース41を介して蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに再びボール状蓄熱体11,21を充填する。
これにより、バキューム車40により蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21を吸引し、その後、当該ボール状蓄熱体11,21を蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填する過程で、ボール状蓄熱体11,21に付着していた付着物が分離するようになる。
しかし、このような方法では、ホース41からボール状蓄熱体11,21とともに付着物も噴出することから、図5(b)に示すように、ホース41の噴出口付近に選別ネット80を設置して、ボール状蓄熱体11,21から分離した付着物300を収集し、ボール状蓄熱体11,21だけを蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填する。このとき、選別ネット80に吹き付けるようにホース41からボール状蓄熱体11,21を吐き出させることで、付着物300だけが選別ネット80を通過して、ボール状蓄熱体11,21は選択ネット50を通過することなく、当該餞別ネット80手前で落下して、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aに充填される。
しかし、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aからボール状蓄熱体11,21を吸引してホース41にて移送する際に、付着物300も常に移送されると、当該ホース41内で詰まりが発生してしまったり、蓄熱式バーナ10,20の蓄熱層10a,20aにボール状蓄熱体11,21を再度充填する際に、当該ボール状蓄熱体11,21とともにホース41から噴出した付着物300が、選別ネット80があることで作業者200の周囲にほこりとして飛散してしまうことがあった。これでは作業者の作業環境が悪くなってしまう。
このような比較例に対して、本発明は、前記取り込み工程で、ボール状蓄熱体11,21と付着物とを分離して、付着物のみをバキューム車40に吸引して、バキューム車40の貯蔵タンク42内に捕集しているので、前記詰まりやホース41から付着物300が噴出してしまうようなことを防止しできる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前記実施形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前記実施形態では、バキューム車40を利用して、ボール状蓄熱体11,21の清掃を行う場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、ボール状蓄熱体11,21を蓄熱式バーナ10,21の蓄熱層10a,20a内から管状体内に取り込み、前記管状体内を循環させることでボール状蓄熱体11,21表面から付着物を分離し、前記付着物を前記管状体の途中経路から取り除くとともに、前記付着物を分離したボール状蓄熱体11,21を前記管状体から排出して蓄熱層10a,20a内に再び充填する方法であれば、バキューム車40を利用してボール状蓄熱体11,21を清掃する方法に限定されるものではない。
なお、前記実施形態の説明において、バキューム車40は、レシーバタンク内を吸引する吸引手段を実現しており、バーナ側吸引管73及び吸引ホース75は、ボール状蓄熱体を蓄熱層内からレシーバタンク内に取り込むための第1管状体を実現しており、バーナ側圧送管74及び圧送ホース76は、ボール状蓄熱体をレシーバタンク内から蓄熱層内に送り込むための第2管状体を実現しており、貯蔵タンク42は、ボール蓄熱体表面から分離した付着物を吸引手段の吸引力により捕集する捕集手段を実現している。
これにより、前記実施形態では、前記吸引手段がレシーバタンク内を吸引することで発生する吸引力により前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から第1管状体内を移送して前記レシーバタンクに取り込み、その移送過程で前記ボール状蓄熱体表面から分離した付着物を前記レシーバタンク内から前記吸引手段により吸引して前記捕集手段で捕集するとともに、前記レシーバタンクに蓄積されたボール状蓄熱体を前記第2管状体を介して前記蓄熱層内に再び充填することを実現している。
本発明に係る蓄熱体の清掃方法によりボール状蓄熱体11,21を実際に清掃し、次のような結果を得ることができた。
ボール状蓄熱体11,21に付着していた付着物を取り除くことができた。また、このとき、ボール状蓄熱体11,21が破損することはなかった。また、1基のバーナについて、従来の作業時間の成績を100とした場合、本発明ではその成績を100分の8以下程度にすることができた。また、従来の周辺作業環境と作業後の清掃等追加時間との成績を100とした場合、本発明ではその成績を100分の1以下程度にすることができた。
本発明に係る蓄熱体の清掃方法により蓄熱式バーナの蓄熱体を清掃する様子を示す図である。 内面が凹凸形状(具体的には螺旋形状により実現)とされた吸引ホース(又はバーナ側吸引管)を示す断面図である。 吸引ホース(又はバーナ側吸引管)の内面の螺旋形状及び当該吸引ホース内を通過するボール状蓄熱体の様子を示すイメージ図である。 蓄熱体の清掃システムのレシーバタンクの構造を示す断面図である。 比較例の蓄熱式バーナの蓄熱体を清掃する様子を示す図である。 蓄熱式バーナの構成を示す。 蓄熱式バーナ内の蓄熱層に配置される蓄熱体を示し、図中(a)は、蓄熱体がハニカム状蓄熱体である場合を示し、図中(b)は、蓄熱体がボール状蓄熱体である場合を示す。 従来の蓄熱体の清掃方法により蓄熱式バーナの蓄熱体を清掃する様子を示す。
符号の説明
10,20 蓄熱式バーナ、10a,20a 蓄熱層、11,21 蓄熱体、40 バキューム車、42 貯蔵タンク、50 コンプレッサー、60 レシーバタンク、71 バキューム車側吸引管、72 コンプレッサー側圧送管、73 バーナ側吸引管、74 バーナ側圧送管、75 吸引ホース、75a 溝(螺旋溝)、76 圧送ホース

Claims (5)

  1. 蓄熱式バーナの蓄熱層に配置されたボール状蓄熱体を清掃する蓄熱体の清掃方法であって、
    前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から管状体内に取り込み、前記管状体内を循環させることで前記ボール状蓄熱体表面から付着物を分離し、前記付着物を前記管状体の途中経路から取り除くとともに、前記付着物を分離したボール状蓄熱体を前記管状体から排出して前記蓄熱層内に再び充填することを特徴とする蓄熱体の清掃方法。
  2. 蓄熱式バーナの蓄熱層に配置されたボール状蓄熱体を清掃する蓄熱体の清掃装置であって、
    前記ボール蓄熱体を一時的に蓄積するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンク内を吸引する吸引手段と、
    前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から前記レシーバタンク内に取り込むための第1管状体と、
    前記ボール状蓄熱体を前記レシーバタンク内から前記蓄熱層内に送り込むための第2管状体と、
    前記ボール蓄熱体表面から分離した付着物を前記吸引手段の吸引力により捕集する捕集手段とを備え、
    前記吸引手段がレシーバタンク内を吸引することで発生する吸引力により前記ボール状蓄熱体を前記蓄熱層内から第1管状体内を移送して前記レシーバタンクに取り込み、その移送過程で前記ボール状蓄熱体表面から分離した付着物を前記レシーバタンク内から前記吸引手段により吸引して前記捕集手段で捕集するとともに、前記レシーバタンクに蓄積されたボール状蓄熱体を前記第2管状体を介して前記蓄熱層内に再び充填することを特徴とする蓄熱体の清掃装置。
  3. 前記第1管状体がレシーバタンクの上方部位に接続されて、かつ前記第2管状体がレシーバタンクの下方部位に接続されており、前記第1管状体により前記レシーバタンク内に取り込まれたボール蓄熱体及び当該ボール蓄熱体表面から分離された付着物は、それぞれの自重により前記レシーバタンク内で上下方向で分別されて、下方に落下したボール蓄熱体が前記レシーバタンク内から前記第2管状体内に送り込まれ、上方に滞留した付着物が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項2記載の蓄熱体の清掃装置。
  4. 前記第1管状体の内面が凹凸形状であることを特徴とする請求項2又は3に記載の蓄熱体の清掃装置。
  5. 前記凹凸形状が螺旋形状であることを特徴とする請求項4記載の蓄熱体の清掃装置。
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