JP2006266399A - クラッチ機構とこれを用いた粉体搬送装置及びシート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でシンプルな構成のクラッチ機構を提供すること。
【解決手段】軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重によりスラスト方向に移動することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重によりスラスト方向に移動することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、クラッチ機構とこれを用いた粉体搬送装置及びシート搬送装置に関する。
本発明の背景技術を画像形成装置を例として説明する。
画像形成装置を始めとするコンシューマ製品では、高品質な製品を低価格で提供するため、従来は高価な電磁クラッチや専用モータで回転制御していた駆動系を、欠歯ギヤとソレノイドを組み合わせた安価なメカクラッチ機構で代用する方法が一般的に採用されている。
代表的なメカクラッチ機構の一例を図8に示す。
要素を大きく分類すると、この機構は、駆動入力ギヤ26、制御ギヤ列30、被駆動ギヤ37、付勢手段34、ソレノイドSLから構成される。駆動入力ギヤ36は、モータ(不図示)と駆動連結されている。又、被駆動ギヤ37は、被駆動側(不図示)と駆動連結されている。制御ギヤ列30は、駆動入力ギヤ36に対向する第1欠歯ギヤ31と、被駆動ギヤ37に対向する第2欠歯ギヤ32、そして、ソレノイドSLと係合するための爪形状33aと、付勢手段である板ばね34との当接で、制御ギヤ列30に回転付勢力を与えるためのカム形状33bとを一体で有するカム部33とから構成される。
又、第1欠け歯ギヤから第2欠け歯ギヤへの駆動供給手段として、第1欠け歯ギヤには突起形状(不図示)が設けられており、これが第2欠け歯ギヤの突き当て面(不図示)に当たることで、駆動供給を行う。
ソレノイドSLがONしてフラッパ35と爪形状33aの係合が外れると、制御ギヤ列30の係止は解除され、付勢板ばね34の作用により制御ギヤ列30は回転する。第1欠歯ギヤ31の最初の歯31aが駆動入力ギヤ36と噛み合うと、制御ギヤ列30は、駆動入力ギヤ36の駆動供給による回転を開始し、次に第2欠歯ギヤ32が被駆動ギヤ37と噛み合う。
第2欠歯ギヤ32は、被駆動ギヤ37に駆動を伝達し、やがて再び欠歯部が駆動入力ギヤ36と対向する位置に戻ってくると、被駆動ギヤ37に対する駆動伝達は切断される。その後、第1欠歯ギヤ31の欠歯部も駆動入力ギヤ36の対向位置に戻って来るため、第1欠歯ギヤ31と駆動入力ギヤ36の駆動連結も切断され、制御ギヤ列30は、付勢板ばね34の作用で、ソレノイドSLのフラッパ35と係合するスタンバイ位相に復帰する。
画像形成装置では、特に給紙装置においてこの機構が広く採用されており、そこでは被駆動ギヤ37が給紙ローラやピックアップローラに駆動連結されている。又、制御ギヤ列30上に、シート積載トレイ上に積載されたシート材の表面にピックアップローラを当接/離間させるための制御カムが一体で設けられていることが多い。
制御ギヤ列30上の欠歯ギヤやカムは、ソレノイドONをトリガとする1回転周期制御によって、毎回同じ制御プロフィールで被駆動側を駆動できるため、給紙動作のような複雑な動きであっても、安定的に制御することができる。又、第1欠歯ギヤ31の回転開始及び回転終了のタイミングでは、被駆動側との駆動接続は切断されているため、制御動作自体は駆動負荷の影響を受けず、動作マージンが確保されている。
しかしながら、先に示した従来のクラッチ機構では、欠歯ギヤで被駆動側のギヤを駆動する構成であるが故に、第2欠歯ギヤ32と被駆動ギヤ37の噛み合い時における、最初の歯32aの歯飛びの有無等により、被駆動ギヤ37の回転量が毎回ばらつく。
又、このばらつきは動作を重ねるに従って累積するため、例えば、画像形成装置のトナー補給機構のように、ソレノイドをONする度にトナーカートリッジから画像形成部へ所定量のトナーを正確に補給したり、その補給動作の回数をモニターすることでトナーカートリッジのトナー残量を管理したりするような精度の高い制御には不向きであった(従来は、別途回転量検知センサを設ける等して、回転量をモニターする必要があった)。
制御精度を上げることができるメカクラッチ機構としては、図9に示すような従来例が存在する。この機構の場合、制御ギヤ列40は、被駆動側に常時駆動連結されており、駆動入力ギヤ45と対向する欠歯ギヤ41と、ソレノイドSLのフラッパ44と係合するための爪形状42aと付勢手段である板ばね43との当接で制御ギヤ列40に回転付勢力を与えるためのカム形状42bとを一体で有するカム部42とから構成される。
先の従来例とは異なり、被駆動側に直結された欠歯ギヤ41を駆動入力ギヤ45が駆動する構成であるため、1回転動作毎の回転量ばらつきはなく、累積回転量のばらつきも存在しない。しかしながら、この機構では、制御ギヤ列40が被駆動側の駆動負荷を常時背負った状態にある。それ故、付勢板ばね43による付勢力の設定を、駆動負荷に打ち勝って制御ギヤ40を回転させられる大きさ、且つ、ソレノイドSLの許容負荷以下に調整せねばならず、非常に動作マージンが少ないという欠点がある。
被駆動側の駆動負荷が状況によって変動する系では、特に動作マージンを超え易く、その結果、制御ギヤ列40がスタンバイ位置に復帰しないで欠歯ギヤの最終歯41aと駆動入力ギヤ45が歯先当たりを繰り返すトラブルや、ソレノイドSLの吸引不良によって制御が開始できない致命的なトラブル等を生じ得る。先に例として挙げた画像形成装置のトナー補給装置の場合、トナーの流動性が良い時と、長期間放置後にトナーがブロッキングした時とでは、駆動系に掛かる負荷トルクが大きく異なるが、このような用途に対しては上記問題点から採用が困難であった。
以上で説明した通り、従来のメカクラッチ機構では、「動作毎の回転量及び累積回転量のばらつき排除」と、「被駆動側の負荷変動に影響されない安定した動作」の2点を両立することができない。そのため、電気的な回転量検出手段や制御手段を設けなければならず、製品コストの上昇を招いていた。この問題を解決し得る、安価でシンプルな構成のメカクラッチ機構の開発が求められている。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、安価でシンプルな構成のクラッチ機構とこれを用いた粉体搬送装置及びシート搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重によりスラスト方向に移動することを特徴とする。
又、本発明は、軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に固定された第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、前記該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記駆動入力ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手又は自重により、前記第1欠け歯ギヤと噛合うことが可能な範囲でスラスト方向に移動することを特徴とする。
更に、本発明は、軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤ及び該駆動ギヤはそれぞれ移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重により、互いに離れるスラスト方向に移動することを特徴とする。
本発明によれば、安価且つシンプルな構成で、動作毎の回転量ばらつき及び累積回転量ばらつきのない正確な動作と、被駆動側の負荷変動に影響されない安定した動作とを両立するメカクラッチ機構を実現することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明に係るメカクラッチ機構のスタンバイ時の外観図である。
本発明の実施の形態1を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明に係るメカクラッチ機構のスタンバイ時の外観図である。
駆動出力軸20は、被駆動側と駆動連結された回転可能な軸であり、第1欠け歯ギヤ1は、該駆動出力軸20上に回転自在に取り付けられている。第1欠け歯ギヤ1には、ソレノイドSLのフラッパ6と係合するための爪形状1a及び回転付勢力を与えるための付勢ばね4が取り付けられている。第2欠け歯ギヤ2は、駆動出力軸20に回転方向は固定され、スラスト方向には移動可能であるように取り付けられている。第2欠け歯ギヤ2には、自身をスラスト方向に移動させるためのカム形状2a及び付勢ばね5が取り付けられている。
又、第1欠け歯ギヤ1及び第2欠け歯ギヤ2には、それぞれ駆動供給手段1b、突き当て面2bが存在し、これによって、第1欠け歯ギヤ1から第2欠け歯ギヤ2への駆動供給を行うことが可能である。駆動供給手段1bは、第2欠け歯ギヤ2のスラスト方向の移動範囲全てにおいて駆動を供給可能な形状になっている。
第1欠け歯ギヤ1と第2欠け歯ギヤ2の歯先形状は、駆動入力ギヤ12と歯先当たりを起こさないように最初の1,2歯に対してテーパ取りを行っている。又、駆動入力ギヤ12は、モータMから駆動供給を受けて、第1欠け歯ギヤ1及び第2欠け歯ギヤ2に駆動を伝達する。第2欠け歯ギヤ2をスラスト方向に移動するためのカム形状3は、第2欠け歯ギヤ2のカム形状2aに対向する位置に設けられている。
ここで、本実施の形態に係るメカクラッチ機構の基本動作について説明する。
図1にスタンバイ状態を示す。第1欠け歯ギヤ1は、欠け歯部が駆動入力ギヤ12と対向した位置で、爪形状1aをソレノイドSLのフラッパ6に係止されている。第2欠け歯ギヤ2は、付勢ばね5の付勢力によって、スラスト方向に駆動入力ギヤ12と噛合わない位置まで退避している。
図2に、ソレノイドSLがONして、第1欠け歯ギヤ1が駆動入力ギヤ12に噛み合った直後の状態を示す。
ソレノイドSLがONすると、ソレノイドSLのフラッパ6と第1欠け歯ギヤ1の爪形状1aの係合が外れ、第1欠け歯ギヤ1の係止は解除され、付勢ばね4の作用により、第1欠け歯ギヤ1は、図2の矢印の方向に回転する。第1欠け歯ギヤ1の最初の歯1cが駆動入力ギヤ12と噛み合うと、第1欠け歯ギヤ1の駆動供給手段である突き当て形状1bが第2欠け歯ギヤ2の突き当て面2bを押すことによって駆動供給を開始する。
図3に、第2欠け歯ギヤ2が駆動入力ギヤ12と噛み合った直後を示す。
第2欠け歯ギヤ2は、付勢ばね5による付勢力に打ち勝って、カム形状2a及びカム形状3により、矢印Aのスラスト方向に駆動入力ギヤ12と噛み合う位置まで移動して、その後、矢印Bの方向に回転して駆動入力ギヤ12と噛み合う。
図4に第1欠け歯ギヤ1がスタンバイ位置に戻った直後の状態を示す。
駆動入力ギヤ12の第1欠け歯ギヤ1への駆動伝達が切断され、付勢ばね4の回転付勢力によって図4の矢印の方向に回転し、第1欠け歯ギヤ1の爪形状1aがソレノイドSLのフラッパ6に係止され、第1欠け歯ギヤ1はスタンバイ位置に戻る。
最後に、第2欠け歯ギヤ2は、駆動入力ギヤ12からの駆動伝達が切断される直前にカム形状1a及びカム形状3の第2欠け歯ギヤ2のスラスト方向の位置規制が解除され、付勢ばね5の付勢力よって、駆動入力ギヤ12と噛合わない位置まで、スラスト方向に退避することでスタンバイ位置に復帰する。
以上の順序により、ソレノイドONを基点とした1回転周期制御が行われる。
上記動作を実現するためには、設計上少なくとも満たすべき条件が存在する。第2欠け歯ギヤ2がスラスト方向に移動するタイミングについて述べる。
図5のように第2欠け歯ギヤ2のスラスト方向の移動範囲は、駆動入力ギヤ12からの駆動伝達が不可能な位置xから駆動伝達が可能な位置yまでである。
先ず、yからxに移動するタイミングについて述べる。
駆動出力軸に掛かる負荷変動によらず、第2欠け歯ギヤ2が駆動入力ギヤ12の駆動伝達が完全に切断される前に移動するようにするためには2つの条件が存在する。
1つ目の条件は、駆動入力ギヤ12による第2欠け歯ギヤ2への駆動伝達中において、第2欠け歯ギヤ2のカム形状2a及びカム形状3は、少なくとも駆動入力ギヤ12の対向する位置に、第2欠け歯ギヤ2の欠け歯部が来ることで、駆動伝達が切断される前に第2欠け歯ギヤ2がyからxまで移動可能な形状であることである。
2つ目の条件は、駆動出力軸20に掛かる負荷が最大の時に、付勢ばね5の力で第2欠け歯ギヤ2がyからxまで移動可能であることである。第2欠け歯ギヤ2が位置yにいる場合の付勢ばね5の力をF、第2欠け歯ギヤ2のピッチ円半径をR2、摩擦係数をμ、駆動出力軸20の負荷トルクの最大値をTmax 、欠け歯ギヤと駆動出力軸20の摺動摩擦による力をF’、第2欠け歯ギヤ2に掛かる重力加速度による力をW0とすると、第2欠け歯ギヤ2が駆動入力ギヤ12の駆動伝達中にyからxまで移動する条件は、
F≧μ*Tmax /R2+F’+W0
である。
F≧μ*Tmax /R2+F’+W0
である。
この付勢力Fによる第2欠け歯ギヤ2に発生する摩擦力は、駆動出力軸に負荷として加わるので、上記の式を満たす範囲で、できるだけ小さい値で設計する必要がある。
第2欠け歯ギヤ2がxからyに移動するタイミングについては、少なくとも第2欠け歯ギヤ2 が駆動入力ギヤ12と噛み合う前に移動する必要がある。
次に、第1欠け歯ギヤ1の駆動供給手段1bと第2欠け歯ギヤ2の突き当て面2bによる第1欠け歯ギヤ1から第2欠け歯ギヤ2への駆動伝達のタイミングについて述べる。
図6に示すような第1欠け歯ギヤ1と第2欠け歯ギヤ2がスタンバイ位置(第1欠け歯ギヤ1は、爪形状1aをソレノイドSLのフラッパ6に係止され、第2欠け歯ギヤ2は、スラスト方向に図5のyからxに移動した直後の位置)における第1欠け歯ギヤの駆動供給手段1bから第2欠け歯ギヤ2の突き当て面2bまでの角度をα、第1欠け歯ギヤの最初の歯1cが駆動入力ギヤ12と噛合うまでの角度をβとすると、第1欠け歯ギヤが駆動入力ギヤと噛合うのと同時、又はそれよりも遅れたタイミングで、第1欠け歯ギヤの駆動供給手段による第2欠け歯ギヤ2への駆動供給が開始されるために満たすべき条件は次のようになる。
α≧β
<実施の形態2>
実施の形態1では、第2欠け歯ギヤ2が付勢ばね5及び第2欠け歯ギヤ2のスラスト方向に移動するためのカム形状2a及びその対向する位置にあるカム形状3によってスラスト方向に移動したが、図7のように駆動入力ギヤ12が矢印Cのスラスト方向に移動する構成でも良い。
<実施の形態2>
実施の形態1では、第2欠け歯ギヤ2が付勢ばね5及び第2欠け歯ギヤ2のスラスト方向に移動するためのカム形状2a及びその対向する位置にあるカム形状3によってスラスト方向に移動したが、図7のように駆動入力ギヤ12が矢印Cのスラスト方向に移動する構成でも良い。
実施の形態1との構成上の相違点は、図7に示すように、駆動入力ギヤ12をスラスト方向に移動するためのカム形状12a及びそれに対向する位置にカム形状3が存在し、駆動入力ギヤ12が付勢ばね5によって付勢されている点及び第2欠け歯ギヤ2は回転方向、スラスト方向共に駆動出力軸20に固定されている点、そして、カム形状12a及び3の何れかを第2欠け歯ギヤ2と同期して回転させる手段(不図示)が必要である点である。カム形状12a及び3の何れかを第2欠け歯ギヤ2と同期して回転させる手段の例としては、カム形状と第2欠け歯ギヤに歯数の同じプーリ形状を追加して、ベルトで同期させて回転させ、又は、歯数の同じギヤを追加して、アイドラギヤで連結して同期して回転させる方法等が考えられる。
駆動入力ギヤ12がスラスト方向に移動する構成においては、駆動入力ギヤ12は、スラスト方向において常に第1欠け歯ギヤと噛合うことが可能な範囲で、スラスト方向に移動させるためのカム形状12a及びカム形状3と付勢ばね5によって、第2欠け歯ギヤ2と噛合うことが可能な位置(図7(a)参照)から不可能な位置(図7(b)参照)までスラスト方向に移動する必要がある。
駆動入力ギヤ12のスラスト方向の移動のタイミング及び駆動供給手段によって第1欠け歯ギヤ1が第2欠け歯ギヤ2に駆動が伝達されるタイミング等の条件は、実施の形態1と同様である。
又、その他の実施形態としては、第2欠け歯ギヤ2及び駆動入力ギヤ12が共にスラスト方向に移動する構成も考えられる。この場合は、第2欠け歯ギヤ2及び駆動入力ギヤは、互に離れる方向に移動する必要があり、駆動入力ギヤ12と第2欠け歯ギヤ2が噛合うことが可能な位置から、噛合うことが不可能な位置までの移動量が、どちらか一方が移動する場合よりも減少するために、短時間でクラッチのON/OFFが可能になるという利点がある。この構成の場合においても、駆動入力ギヤ12をスラスト方向に移動させるカム形状は、第2欠け歯ギヤ2と同期して回転する必要がある。
本発明の適用可能な分野は、回転駆動系全般に及び、あらゆる製品の低コスト化と品質向上に寄与する。
1 第1欠け歯ギヤ
2 第2欠歯ギヤ
3 ギヤをスラスト方向に移動させるためのカム形状
4 回転方向の付勢ばね
5 スラスト方向の付勢ばね
6 ソレノイドのフラッパ
12 駆動入力ギヤ
20 駆動出力軸
M モータ
SL ソレノイド
2 第2欠歯ギヤ
3 ギヤをスラスト方向に移動させるためのカム形状
4 回転方向の付勢ばね
5 スラスト方向の付勢ばね
6 ソレノイドのフラッパ
12 駆動入力ギヤ
20 駆動出力軸
M モータ
SL ソレノイド
Claims (14)
- 軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重によりスラスト方向に移動することを特徴とするクラッチ機構。
- 前記駆動ギヤによる前記第2欠け歯ギヤへの駆動伝達が可能な位置から不可能な位置まで該第2欠け歯ギヤがスラスト方向に移動することを特徴とする請求項1記載のクラッチ機構。
- 前記第2欠け歯ギヤと前記駆動ギヤの噛合いが完全に外れる前に、第2欠け歯ギヤがスラスト方向に移動することで前記駆動ギヤと噛合わない状態になることを特徴とする請求項1記載のクラッチ機構。
- 軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に固定された第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、前記該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記駆動入力ギヤは、移動手段及びスラスト方向の付勢手又は自重により、前記第1欠け歯ギヤと噛合うことが可能な範囲でスラスト方向に移動することを特徴とするクラッチ機構。
- 前記駆動ギヤによる前記第2欠け歯ギヤへの駆動伝達が可能な位置から不可能な位置まで該駆動ギヤがスラスト方向に移動することを特徴とする請求項4記載のクラッチ機構。
- 前記第2欠け歯ギヤと該駆動ギヤの噛合いが完全に外れる前に、該駆動ギヤがスラスト方向に移動することで該駆動ギヤと噛合わない状態になることを特徴とする請求項4記載のクラッチ機構。
- 軸に対して回転自在な第1欠け歯ギヤと、軸に回転方向を固定されスラスト方向に移動可能な第2欠け歯ギヤと、前記第1欠け歯ギヤから前記第2欠け歯ギヤに駆動供給する駆動供給手段と、前記第1欠け歯ギヤを回転方向に付勢する手段と、前記第1欠け歯ギヤの位置を係止可能な係止手段と、前記第1欠け歯ギヤ及び前記第2の欠け歯ギヤを回転駆動するための駆動ギヤと、該駆動ギヤを回転駆動させる駆動手段を有し、前記第2欠け歯ギヤ及び該駆動ギヤはそれぞれ移動手段及びスラスト方向の付勢手段又は自重により、互いに離れるスラスト方向に移動することを特徴とするクラッチ機構。
- 前記駆動ギヤによる前記第2欠け歯ギヤへの駆動伝達が可能な位置から不可能な位置まで該第2欠け歯ギヤ及び該駆動ギヤが互いに逆のスラスト方向に移動することを特徴とする請求項7記載のクラッチ機構。
- 前記第2欠け歯ギヤと前記駆動ギヤの噛合いが完全に外れる前に、前記第2欠け歯ギヤ及び該駆動ギヤが互いに逆のスラスト方向に移動することで噛合わない状態になることを特徴とする請求項7記載のクラッチ機構。
- 前記駆動ギヤをスラスト方向に移動させるための前記移動手段は、前記第2欠け歯ギヤの回転に同期していることを特徴とする請求項4又は7記載のクラッチ機構。
- 前記第1欠け歯ギヤが前記駆動ギヤに噛み合うタイミングより遅れて前記第2欠け歯ギヤが前記駆動ギヤと噛み合うことを特徴とする請求項1,4又は7の何れかに記載のクラッチ機構。
- 前記規制手段は、ソレノイドであることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のクラッチ機構。
- 請求項1〜12の何れかに記載のクラッチ機構を用い、粉体を所定量ずつ搬送することを特徴とする粉体搬送装置。
- 請求項1〜12の何れかに記載のクラッチ機構を用いてローラを駆動し、シート材を所定量搬送可能なシート搬送装置。
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JP2006266399A true JP2006266399A (ja) | 2006-10-05 |
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