JP2006266141A - 往復動型流体機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 往復動型流体機械として斜板式圧縮機は、ミスト状の潤滑オイルを含む冷媒の圧縮に使用され、PF2 C4又はPF2 C1からなる樹脂製のシュー66を備え、シュー66はピストン側の半球形状のシュー面52と、斜板側の平坦なシュー面54と、これらシュー面52,54のそれぞれに同心的に形成された複数の環状のシュー溝56a,56bとを有する。
【選択図】 図5
Description
より詳しくは、一対のシューは、ピストンテールのシューソケットに受け取られ、斜板の回転を許容しつつ斜板の外周縁を挟み込んでいる。
上述したシューの溝は、流体機械の作動中、作動流体に含まれるオイルミストを捕獲し、その内部に潤滑オイルを蓄える。このようにして溝内に蓄えられた潤滑オイルは、シューとシューソケットとの間、又は、シューとスワッシュ部材との間の潤滑に使用され、シューの摺動抵抗を低減する。
シューは、鋼材料又は添加材料が混合されたフェノール樹脂から形成されているのが好ましい(請求項5,6)。この場合、添加材料は、グラファイト粉末材料及びガラスボールの少なくとも一方を含むことができる(請求項7)。
請求項6〜8の往復動型流体機械は樹脂製のシューを使用しているので、シューソケットやスワッシュ部材のためのコーティング膜が不要となる。また、樹脂製のシューはピストンの慣性質量を小さくし、ピストンの動的バランスの改善に寄与する。更に、シューは射出成形のみにより、最終製品として形成可能となる。
圧縮機は円筒状のハウジング10を備え、このハウジング10は図1でみて左側からフロントケーシング12、シリンダブロック14及びシリンダヘッド16を含む。これらフロンケーシング12、シリンダブロック14及びシリンダヘッド16は複数の連結ボルト18を介して互いに連結されている。図1には1本の連結ボルト18のみが示されている。
図1から明らかなように、駆動軸22の一端はフロントケーシング12の外側に突出し、動力伝達経路を介して車両のエンジン(図示しない)に接続されている。駆動軸22がエンジンからの動力を受取ったとき、駆動軸22は一方向に回転される。
一方、シリンダブロック14はその内部に複数のシリンダボア26を規定しており、これらシリンダボア26はシリンダブロック14の周方向に等間隔を存して配置されている。シリンダボア26は駆動軸22の軸線と平行に延び、シリンダブロック14を貫通する。更に、シリンダブロック14の径方向でみて、各シリンダボア26の軸線と駆動軸22の軸線との間の距離は同一である。
シリンダヘッド16はその内部に吸入室36及び吐出室38を気密に規定し、これら吸入室36及び吐出室38は互いに分離されている。この実施例の場合、吸入室36はシリンダヘッド16内の中央に位置付けられ、吐出室38は吸入室36を囲む環状をなしている。なお、吸入室36は冷凍回路の蒸発器に接続され、蒸発器から吸入圧PSの冷媒が供給される。一方、吐出室38は冷凍回路の凝縮器に接続され、この凝縮器に吐出圧PDの冷媒を供給する。
ピストンテール32はU字形状をなし、一対のシューホルダ46を有する。これらシューホルダ46はピストン28の軸線方向に離間し、ブリッジ48を介して互いに連結されている。ピストン28の往復運動中、ブリッジ48はフロントケーシング12の内周面に摺接し、ピストン28の軸線回りに回転を阻止する。
一方、一対のシュー30は半球形状をなし、シューソケット50に嵌め合わせ可能な半球形のシュー面52と、斜板24に摺接する平坦なシュー面54とを有する。それ故、シュー30は対応するシューソケット50に受け取られた状態で、シューソケット50の凹面に従って回転自在且つ揺動自在である。
更に、シュー面52,54の中央には円形の凹所、即ち、オイルリザーバ58,60がそれぞれ形成されている。
付け加えて、シュー66の硬度はSUJ2製のシュー30に比べて十分に低いので、前述したコーティング膜62,64を省略することもできる。また、シュー66はシュー30よりも軽いので、ピストン28の慣性質量が小さくなり、圧縮機の作動中、ピストンの動的バランスの改善に大きく寄与する。
前述したフェノール樹脂に混合される添加材料は、グラファイトの粉末材料及びガラスボールの少なくとも一方を含むことができる。グラファイトの粉末材料のみが混合されたフェノール樹脂はPF2 C4(ISO規格)と称され、グラファイトの粉末材料及びガラスボールの両方が混合されたフェノール樹脂はPF2 C1(ISO規格)と称されている。
図7から明らかなようにシュー66の摩擦係数は殆ど変化せず、参照シューの摩擦係数に比べて約1/2である。なお、参照シューの摩擦係数は、試験開始直後に急激に増加されている。これは、試験開始前、参照シューの外面にフェノール樹脂の層のみが存在し、試験開始後、上述した参照シューの層が摩耗し、参照シューの外面にガラス繊維が露出したことに起因するものと考えられる。
なお、PF2 C3と同様に、PF2 C1からなるシュー66の摩擦係数は参照シューに比べて十分に小さく、そして、その経年変化もまた殆ど変化しない。
図9〜図11は、第3実施例のシュー84を示す。
シュー84はシュー30,66に対してシュー溝の形状及び配置のみが異なる。より詳しくは、シュー84における半球形状のシュー面52には例えば12個のシュー溝86が形成されており、これらシュー溝86はシュー面52の周方向に分布され、シュー面52の外周縁から中央のオイルリザーバ58に向けて延びている。
一方、図11に示されるようにシュー84における平坦なシュー面54には例えば8個のシュー溝が形成されており、これらシュー溝は、シュー面54の周方向に等間隔を存して配置され、且つ、シュー面54の径方向に延びる4つの径方向溝88aと、これら径方向溝88a間にそれぞれ配置された4個のL字溝88bとを含み、各L字溝88bはそのコーナをオイルリザーバ60に向けた姿勢を有する。図11から明らかなように、シュー溝88a,88bは何れも、シュー面54の外周縁に達していないことに留意すべきである。
シュー90の半球形状のシュー面52は、前述した第3実施例のシュー溝86を含む格子状の溝パターン92を有する。また、シュー90の平坦なシュー面54もまた、前述した第3実施例のシュー溝88a,88bを含む格子状の溝パターン94を有する。溝パターン92,94はオイルリザーパ58,60にそれぞれ接続されている。
更に、上述した第1〜第4実施例のシューが適用可能な圧縮機は図1に示したタイプに制約されるものでもないことは言うまでもない。また、本発明はスワッシュリング式の圧縮機にも適用可能である。
24 斜板
26 シリンダボア
30,66,84,90 シュー(変換機構)
32 ピストンテール(変換機構)
50 シューソケット(変換機構)
52,54 シュー面
56,86,88 シュー溝
58,60 オイルリザーバ(凹所)
68,70 型
72,78 突起
74 射出ゲート
80 ガイド孔
82 イジェクタピン
92,94 溝パターン(シュー溝)
Claims (8)
- 往復動型流体機械は、
ハウジングであって、ミスト状の潤滑オイルを含んだ作動流体が供給される室及びこの室に開口したシリンダボアを有する、ハウジングと、
前記室に回転可能に収容された板状又はリング状のスワッシュ部材と、
前記シリンダボアに嵌合されたピストンであって、前記ピストンは前記スワッシュ部材の回転を前記ピストンの往復運動に変換する変換機構と
を備え、
前記変換機構は、
前記ピストンの軸線方向に離間した一対のシューソケットと、
前記各シューソケットのそれぞれに揺動自在に受け取られ、前記スワッシュ部材の回転を許容しつつ前記スワッシュ部材の外周縁を挟み付けるシューであって、その外面に複数の溝を有したシューと
を含む。 - 請求項1の往復動型流体機械において、
前記シューは半球形状をなし、前記シューソケットに摺接する半球形状のシュー面と、前記スワッシュ部材に摺接する平坦なシュー面を有する。 - 請求項2の往復動型流体機械において、
前記溝は、少なくとも一方の前記シュー面に形成されている。 - 請求項3の往復動型流体機械において、
前記シューは、少なくとも一方のシュー面の中央に形成された凹所を更に含む。 - 請求項1〜4の何れかの往復動型流体機械において、
前記シューは鋼材料から形成されている。 - 請求項1〜4の何れかの往復動型流体機械において、
前記シューは、添加材料が混合されたフェノール樹脂から形成されている。 - 請求項6の往復動型流体機械において、
前記添加材料は、グラファイト粉末材料及びガラスボールの少なくとも一方を含む。 - 請求項4の往復動型流体機械において、
前記シューは一対の型を使用した射出成形により、添加材料が混合されたフェノール樹脂から成形され、
前記凹所は、一方の前記型に設けられ、射出ゲート及びイジェクトピンのガイド孔の一方を有した突起により形成される。
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